JPS63243142A - 2軸配向フイルム - Google Patents

2軸配向フイルム

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JPS63243142A
JPS63243142A JP7446387A JP7446387A JPS63243142A JP S63243142 A JPS63243142 A JP S63243142A JP 7446387 A JP7446387 A JP 7446387A JP 7446387 A JP7446387 A JP 7446387A JP S63243142 A JPS63243142 A JP S63243142A
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JP
Japan
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film
titanium oxide
biaxially oriented
black
light
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Pending
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JP7446387A
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English (en)
Inventor
Kiyohiko Ito
喜代彦 伊藤
Shoji Nakajima
彰二 中島
Koichi Abe
晃一 阿部
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、2軸配向フイルムに関し、さらに詳しくは表
面の均一性、平坦性に優れた遮光性2軸配向フイルム、
特に磁気記録媒体用2軸配向フイルムに関するものであ
る。
[従来の技術] 磁気記録媒体、特にVH3方式VTR用磁気テープや5
インチ、8インチのフレキシブルディスクにおいては、
情報記録位置の検出に光センサーを用いており、最近の
ように、高密度記録化の要求に伴い磁性層にBET値(
比表面積>4(hyf/9以上のより微細な超微粒子を
用いると磁性層の光透過性が高くなり、光センサーの誤
検出を招くおそれがある。したがって遮光性の良好な磁
気記録媒体用ベースフィルムが待望されているのが現状
である。上記の光センサーには、通常80Qnm〜1l
100nの近赤外域の波長の光に感するものが使用され
ている。したがって、この用途のベースフィルムとして
は特に900nm前後の波長の光に対する遮光性が重要
となってくる。
従来の遮光性に優れた高分子二軸配向フィルムは、例え
ば特開昭59−186124号公報のように、ポリエス
テルにカーボンブラックを添加したり、あるいは、特開
昭56−83841号公報のように、ポリエステルにカ
ーボンブラックを添加した遮光層の少なくとも片面にカ
ーボンブラックを添加していないポリエステル層を積層
せしめたものがある。
[発明が解決しようとする問題点] しか・し、上記従来の遮光性フィルムに用いているカー
ボンブラックは、極めて凝集性が強く熱可塑性高分子に
添加した時、分散が不十分となりフィルム製膜時に粗大
凝集粒子に起因する粗大突起が発生したり、表面の平坦
性が悪化したりする。
一方、磁気記録媒体、特に1/2インチVTR用磁気テ
ープならびにフレキシブルディスクにおいては、電磁変
換特性を良くするために磁性層の表面を平坦化すること
が必要である。
ベースフィルムの表面の平坦性が悪いと、磁性層表面の
平坦性に悪影響を及ぼす度合が高くなり、また、逆に、
ベースフィルムの表面の平坦にすると一般には、滑り性
が悪くなり磁気記録媒体を製造する際に支障をぎたすよ
うになる。
すなわち、ベースフィルムは、平坦化には限度があり、
平坦性を優先すれば滑り性をある程度犠牲にせざるを得
ず、逆に、滑り性を優先すれば平坦性をある程度犠牲に
せざるを得ないという欠点を有していた。
このように、遮光性と平坦性さらには滑り性をも同時に
満足させることは、極めて難しい。たとえば、前記のよ
うにカーボン粉末を添加した高分子2軸配向フイルムで
は、遮光性と滑り性を同時に満足することは出来ても、
平坦性をも同時に満足させることは、極めて難しく、ま
たシリカ、タルり、カオリナイト、炭酸カルシウムなど
一般に用いられる微粒子では、たとえ平坦lと滑り性を
同時に満足することは出来ても、遮光性をも同時に満足
することは、極めて難しいという欠点を有していた。
本発明は、かかる問題点を改善し遮光性、滑り性、平坦
性が共に優れた2軸配向フイルムを提供することを目的
とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、熱可塑性重合体中に平均一次粒子径0.01
5〜0.25μmで、かつ比表面積7〜60Td/gの
黒色低次酸化チタン微粒子を0.05〜5.0重量%含
有してなる2軸配向フイルムを特徴とするものである。
本発明における熱可塑性樹脂は、フィルム形成能があ゛
れば公知の樹脂の何れでもよいが、強度や伸度特性、寸
法安定性に優れる線状芳香族ポリエステル、ポリフェニ
レンサルファイドが、特に好ましい。
前記熱可塑性樹脂はポリマー・ブレンドであってもよい
。該ポリマー・ブレンドは、1種類のポリマーが90重
量%以上を占めるものが好ましい。
また線状芳香族ポリエステルにおける芳香族カルボン酸
の具体例としては、プレフタル酸、イソフタル酸、2,
6−ナフタリンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテ
ルジカルボン酸、ジフェニル1ナルホンジカルボン酸、
ジフェニルケトンジカルボン酸、アンスラセンジカルボ
ン酸、α、β−ビス(2−クロロフェノキシ)エタン−
4,4−ジカルボン酸などが挙げられ、これらのうち、
特にテレフタル酸が好ましい。
また、アルキレングリコールの具体例としては、エチレ
ングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチ
レングリコール、ヘキシレングリコールなどが挙げられ
、これらのうちで、特にエチレングリコールが望ましい
本発明にいう2軸配向フイルムは、圧延によっても、2
軸延伸(同時2軸延伸でも逐次2軸延伸でもよい。)に
よったものでもよい。2軸延伸においては、通常、面積
倍率(縦延伸倍率と横延伸倍率との積)が4倍以上のも
のが特に好ましい。
なお、2軸配向の程度は特に限定されないが、その程度
は、面内複屈折ΔnがO〜0.15、好ましくはO−0
,10、面内屈折率の和が3.2〜3.42、厚さ方向
屈折率比が0.935〜0゜980が望ましい。ここで
云う面内複屈折Δnとは、ナトリウムD線を用いたアタ
ゴ■製のアツベ屈折計で25°C・65%RHで測定し
たフィルムの縦方向と横方向と厚さ方向の各屈折率のう
ち、縦方向と横方向の屈折率の差の絶対値であり、また
、面内屈折率の和とは、縦方向屈折率と横方向屈折率の
和であり、また、厚さ方向屈折率比とは、フィルムの厚
さ方向の屈折率(J)と、そのフィルムを′溶融プレス
後10°C水中で急冷した非晶フィルムの厚さ方向の屈
折率(K)の比、すなわら、(J)/(K)である。な
お、本発明二軸配向フィルムの上記配向の程度は特に面
配向が高い必要はなく、いわゆる面配向指数[1/2x
 (縦方向屈折率士横方向屈折率)−厚ざ方向屈折率]
は0゜145以上程度でよい。
本発明で用いる黒色低次酸化チタン微粒子の製法の一例
としては、例えば四塩化チタンの高温加水分解法によっ
てjqられた平均粒径0.015〜0.25μm、好ま
しくは、0.02〜0.06μmの2酸化チタンを80
0・〜1100’Cの温度範囲の水素を含むガス雰囲気
に10〜1000分間置きその雰囲気のまま450’C
以下の温度まで冷却する方法などがあるが、必ずしもこ
の方法に限定されるものではない。
前記黒色低次酸化チタン微粒子とは、酸素対チタン原子
の比が2以下の酸化チタンのことで、通常TiOで示さ
れる塩酸化チタンを40%以上、好ましくは60%以上
含有し、かつLab法による黒色度り値が3〜30のも
のをいう。
また本発明の黒色低次酸化チタンのJIS  K−51
01による隠蔽力(4号ワニス使用、クリプトメータ値
)が2000cm2/Q以下、好ましくは3000cm
2/Q以下のものを用いると、遮光性と電磁変換特性が
一層良好となるので、特に好ましい。
なお、前記黒色低次酸化チタン微粒子の平均粒径は0.
015〜0.25、好ましくは0.02〜0.06μm
であることが望ましい。平均粒径が前記範囲未満では、
フィルムの滑り性が不十分であり、また前記範囲を越え
るとg00nm#i後の波長の光の遮光性が不十分とな
る。
また、前記黒色低次酸化チタン微粒子の比表面積は、7
〜60TIt/Q、好ましくは20〜60TIL/qが
好ましい。比表面積が前記範囲未満であると900nm
の波長の光に対する遮光性が不十分となり、また前記範
囲を越えると凝集物に起因する粗大突起がフィルム表面
に生成し、磁気記録媒体とした時にドロップアラ1〜が
増加するため好ましくない。
また、前記黒色低次酸化チタン微粒子の2軸配向フイル
ム中の含有量は、0.1〜3.0重量%、好ましくは、
0.2〜2.0fflffi%であることが望ましい。
黒色低次酸化チタン微粒子の含有量が前記範囲未満であ
ると900nm前俄の波長に対する遮光性が不十分とな
り、また前記範囲を越えるとフィルム表面の平坦性が悪
化し電磁変換特性が不十分となる。
前記黒色低次酸化チタン微粒子の添加は、任意の段階、
任意の方法で行なわれ、例えば熱可塑性樹脂の製造原料
中に添加したり、熱可塑性樹脂の手合中に添加する等の
方法がとられるが、重合完了後の熱可塑性樹脂ベレット
の表面に散布し溶融押出してペレッ1へ化してもよい。
特にポリエステルの場合は、重合開始前エステル化又は
エステル交換反応で比較的低分子足の中間体を製造する
段階、あるいはこれらを更に減圧または不活性気流中で
反応させてフィルム形成能を有する高重合体を得る段階
等のポリエステル重合開始前から重合反応中の段階で添
加するのが操作上有利である。
この特種々の分!′11.媒、一般にはエチレングリコ
ールに均一に分散ざぜたスラリー状態で添加するのが好
ましい。
エチレングリコール等の分散媒への分散には、種々の分
散法例えば高速分散機(+−1,S、 D>、超音波分
散機、コロイドミル、ウルトラ・ツーレックス、ホモジ
ナイザー、サンドミル、7トライタ、ロールミル等を用
いて分散するのが好ましい。
特に、超音波分散機やサンドミル、ロールミル等の分散
が、凝集粒子を微分散させるために有効であり好ましい
。最も好ましくは、Q、5mm以下のメディアを用いて
分散する方法である。また分散時には、リン酸、アルカ
リ化合物、ポリアルキレングリコール等の分散剤を使用
するとスラリーおよびポリエステル中での黒色低次酸化
チタン微粒子の再凝集を防止でき特に好ましい。ポリ−
p−フェニレンサルファイドの場合には、重合により得
られたポリ−p−フェニレンサルファイド粉末に微粒子
状の黒色低次酸化チタン微粒子を添加し、均一に分散さ
せてから溶融押出してペレット化するのが好ましい。
本発明においては、更に前記黒色低次酸化チタン以外の
不活性微粒子を含有せしめることができる。かかる不活
性微粒子の好ましい平均粒径は1゜5μm以下である。
不活性微粒子の添加量は、平坦性を損わない範囲内であ
ることが好ましく、通常、前記黒色低次酸化チタンとの
合計量が2軸配向フィルム全体の5重■%以内が好まし
い。より好ましくは3重■%以内である。このような不
活性微粒子の例としては、シリカ、無水ケイ酸アルミニ
ウム、合成ならびに天然炭酸カルシウム、二酸化チタン
、カーボンブラック等がめげられるが、特に、カーボン
ブラックをフィルム表面の平坦性が損なわれない程度に
含有させると広い波長帯域の光に対する遮光性に優れた
2軸配向フイルムとなるので特に好ましい。この場合に
用いるカーボンブラックは、特にポリエステルに添加す
る場合、エチレングリコール中でピロリンMffi理を
した平均粒径0.01〜0.5μmのものが望ましい。
カーボンブラックを併用することによって広い波長帯域
の光に対する遮光性が優れる理由は、カーボンブラック
が300〜750nmの可視光帯域の光遮光性に優れて
いるのに対し、黒色低次酸化チタンは、750〜120
0nmの近赤外帯域の光遮光性に優れているので両者を
併用することにより300〜1200nmの波長帯域の
光に対する遮光性が生ずるのである。
また本発明の21Nl配向フイルム(あるいは、フィル
ム原料用熱可塑性樹脂〉には、必要に応じて着色剤、酸
化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤等の添
加剤を含有してもよい。
熱可塑性樹脂を2軸配向フイルムに製膜するには常法に
従えばよい。すなわら前記の方法で得られた黒色低次酸
化チタン微粒子を含有した熱可塑性樹脂のマスターペレ
ット、あるいは、このマスターペレットと黒色低次酸化
チタン微粒子を含有していない熱可塑性樹脂のペレット
を最終含有量が所望の濃度になるようにトライブレンド
し、これを常法により乾燥後、押出機にて溶融し、冷却
ドラム上にキャストし、得られたフィルムを211仙配
向させればよい。こうして製造された本発明の2軸配向
フイルムの厚みは、2〜200μm1好ましくは5〜1
00μmが望ましい。配向方法は圧延でも延伸でも、両
者の併用でもよい。また同時2軸配向、逐次2軸配向の
何れを採用してもよい。2軸配向の条件をポリエステル
、待にはポリエチレンテレフタレート、またはこれを主
成分とするポリエステルフィルムを例として説明すると
、未延伸フィルムを縦横両方向共、延伸温度70〜13
0’C1延伸倍率2〜5倍で延伸し、130〜250℃
で熱処理するのが通例である。また、ポリ−p−フェニ
レンサルラフイドフィルムの場合には、未延伸フィルム
を縦方向に、延伸温度95〜105°C1延伸速度30
.000%/分以上、延伸倍率3.9〜4.9倍で延伸
後、この縦1軸延伸フィルムを延伸温度95〜110’
C1延伸倍率3゜5〜3.9倍に横延伸し、必要に応じ
て200〜250℃で熱固定することにより得られる。
本発明で得られる2iIIIll配向フイルムの900
r1mの波長の光に対する光線透過率は60%以下が好
ましい。より好ましくは、50%以下である。
また、本発明で得られる2軸配向フイルムの磁性層塗布
面側の平均突起高ざhが0.01〜0゜1μmであり、
かつ表面粗ざRaが0.005〜0.020μmである
と滑り性と電磁変換特性がともに良好となるので特に望
ましい。
本発明で1昇られる2軸配向フイルムは、フィルム製膜
工程中の任意の時点で低温プラズマ処理、コロナ放電処
理等による表面改質、おるいは、滑剤コーティング等の
易滑処理、あるいはポリエステルエーテルやスルホイソ
フタル酸等を共重合した水溶性ポリエステルを塗布して
もよい。
ここで言う低温プラズマ処理とは、低圧下のガス雰囲気
に高電圧を印加することによって開始、持続する放電、
いわゆるグロー放電に、熱可塑性高分子からなるシート
あるいはフィルムをざらし、グロー放電中に生成した電
子、イオン、励起原子、ラジカル、紫外線などの活性粒
子で前記シートあるいはフィルムを処理するものである
。また、低温プラズマ処理したシートおよびフィルムは
、ざらに1回以上延伸されることが好ましい。
以上のようにして発明の2軸配向フイルムを得ることが
できる。
U発明の効果] 本発明フィルムは、特殊な製法で得られた黒色低次醇化
チタン微粒子を混合したので、その粒子の屈折率が大ぎ
いことと、反則率が高いことならびに粒子が微細で平均
粒径が一定していることから下記の効果が得られるもの
と推測する。
本発明の2軸配向フイルムは、800〜1200nmの
波長の光に対する遮光性に優れ、ざらにフィルム表面の
滑り性、平坦性が共に優れているという効果を奏し、こ
のフィルムを磁気記録媒体用のベースとして用いたとき
、優れた電磁変換特性を示す。また滑り性に優れている
ためフィルム取り扱い中に問題を生ずることもなく、フ
ィルムの巻き姿も良好である。
[特性の測定方法、評価基準] (1)表面粗さ[中心線平均粗さ: Ra (μm〉]
:触触針衣表面さ計による測定値を示す(カットオフ値
0.25mm、測定長4 mm0ただし、JIS−8−
0601による)。
(2)滑り性: ASTM−D−18948−63に従い、スリップテス
ターを用い静摩擦係数(μS)ならびに動摩擦係数(μ
d)を測定した。通常、フィルムとして易滑性に優れて
いるとされる範囲は、μSで1.5以下、μdで1.2
以下である。
2(3)光線透過率: 日立製作所(II自記記録型分光光度計を用いて波長を
800〜1100nmと変え平行光!fJJ透過率を測
定し、光線透過率とし、60%を越えるをX、60〜5
0%を△、50%未満を○とした。通常光線透過率が6
0%以、下であれば遮光性にすぐれているとされる。
(4)電磁変換特性: 下記の磁性塗料を本発明の2軸配向フイルムの片面に塗
布し、乾燥、硬化することによって磁性層を形成せしめ
た。このようにしてV造した磁気記録媒体に3.0〜5
.0MH2の信号を記録し再生した時の出力信号を一画
面分で見た場合に、出力信号が強く、かつ信号波形がフ
ラットであるものを1良好」、出力信号が弱いか信号波
形が変形しているものを「不良」と判定した。
[磁性塗料] 強磁性合金粉末(Fe−Co)    300重量部亜
鎗扮末(平均粒径2μm>2511 セルロースアセテートブチレート 30 〃ポリイソシ
アネート化合物   180 〃(ディスモデュールL
−75> エポキシ樹脂          25 〃シリコーン
油           4 〃レシチン      
       5 〃1ヘルエン(溶剤)      
 200 〃メチルエチルケトン(溶剤)  200 
〃酢酸エチル(溶剤)       100 〃(5)
平均1次粒子径 走査型電子顕微鏡[ESM−3200、エリオニクス■
製]にて得られた微粒子の画像を画像処理装置[IBA
S2000、カールツアイス(体製]に送り、個々の1
次粒子の輪郭に合せて2値化ならびに分離操作を行った
後、個々の1次粒子の投影面積から円相当径を求めこの
数平均値を平均1次粒子径とした。
(6)  平均突起高ざh 2検出器方式の走査型電子顕微鏡[ESM−3200、
■リオニクスIllと断面測定装置[PMS−1、エリ
オニクス((1)製]においてフィルム表面の平滑面の
高さをOとして走査した時の高さ測定値を256階調の
グレー値として画像処理装置[IBAS2000、カー
ルツアイスfil製]に    “送り、このグレー値
を基にIBAS2000上にフィルム表面突起画像を再
構築する。
次tこ、この256階調のグレー値で表わされた表面突
起画像において突起部分のグレー値の最高値を次式(1
〉にて換算することによって個々の突起高ざ(単位:μ
m)を求め、この数平均値を平均突起高ざhとした。
突起高さ= グレー11iIX任意設定値(旧X 1/255・・・
(1)ここで任意設定値団)は、測定時に任意に設定す
るフルスケールの値である。
また前記、256階調のグレー値において、O階調口が
黒で表わされフィルム表面の平滑面を示し、255階調
階調口で表わされる。また1階調の高さは、任意設定値
Hを256で割った値である。任意設定値ト1は、通常
、測定するフィルム表面のRa(単位二μm)に30を
乗じた値を用いる。また走査型電子顕微鏡の倍率は、2
000〜aooo倍の間の値を選択し、フィルム表面の
Raに応じて変更する。測定は、走査型電子顕微鏡視野
で水平方向に100〜500点測定し、これを垂直方向
に512列測定し1視野当りの測定値とした。また測定
は、’1mm2について行なった。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1〜4 平均一次粒子径0.045μ、BET法比法面表面積3
5尻/Ω色低次酸化チタン10部とエチレングリコール
100部を添加し、ホモジナイザーにて高速攪拌してス
ラリーを作成した。
該スラリーを五十嵐は械■製サンドグラインダーで処理
し塩酸化チタンのエチレングライコールスラリーAを調
製した。
次にジメヂルテレフタレートとエチレングリコールを酢
酸マンガンを触媒として用いエステル交換反応後、上記
、−M化チタンのエチレングリコールスラリーAを添加
し、重合触媒として三酸化アンチモン、安定剤としてリ
ン酸トリメチルを用い常法にて重縮合反応を行なった。
上記にて、エステル交換反応後に加える該黒色低次酸化
チタンのエチレングリコールスラリーAの添加量を調整
することにより、該黒色低次酸化チタンを0.1重量%
、1.0重量%、2.0車m%、4.0重量%含有する
4種のポリマーを得た。
これらのポリマーを常法によりIEIし、縦3゜4倍、
横3.6倍の倍率で延伸後、200 ’Cで熱固定する
ことによって、厚み15μのポリエチレンテレフタレー
ト2軸配向フイルムを得た。
これらのフィルムの滑り性、表面粗さ、光線透過率、電
磁変換特性の評価を行ない、結果を表1に示した。この
結果から、該黒色低次酸化チタンを含有した本発明の2
軸配向フイルムは、滑り性、平坦性、900部mの波長
の光に対する遮光性、電磁変換特性ともに優れているこ
とがわかる。
なお一般に、ビデオテープ、フレキシブルディスク等の
磁気記録媒体用ベースフィルムとしてフィルム表面物性
に望まれる値は、平坦性としてRaが0.030以下、
易滑剤としてμSが1.4以下であり、かつ/または9
00部mの波長の光に対する光線透過率が60%以下、
好ましくは50%以下である。
実施例5 平均一次粒子径0.2μ、BET法比法面表面積107
7f/CI色低次酸化チタン10部とエチレングリコー
ル100部およびテトラエチルアンモニウム水酸化物0
.06部を添加し、さらに0.1mmφのガラスピーズ
を100部添加し3000rpmで3時間攪拌した。攪
拌終了後、400メツシユ金網でガラスピーズを分離し
、黒色低次酸化チタンのエチレングライコールスラリー
Bを調製した。
エヂレングリコールユニツI〜/テレフタル酸ユニット
モル比1.2、反応率98%のビス−β−ヒドロキシエ
チルテレフタレートを反応器に240℃で貯留し常圧で
テレフタル酸、エチレングリコール(エチレングリコー
ル/プレフタル酸モル比1.20)のスラリーを一定速
度で連続的に供給した。スラリー供給終了後、反応速度
245℃で1時間反応を継続し反応を完結させた。
反応終了後、リン酸40ppm(リン原子の吊として生
成するポリマーに基づいた添加量)を添加した後、上記
黒色低次酸化チタンのエチレングライコールスラリー8
を添加し、288℃の)3度、かつ0.03mmHC]
以下の高真空下で、重合触媒として三酸化アンチモンを
用いて小縮合反応を行なった。上記反応において黒色低
次酸化チタンのエチレングリコールスラリーBの添加量
を調整することにより、黒色低次酸化チタンを1重量%
含有するポリマーを得た。
このポリマーを常法によりr!A膜し、縦3.5倍横3
.7倍の倍率で延伸し、200°Cで熱固定して、厚み
15μのポリエチレンテレフタレート2軸配向フイルム
を得た。
このフィルムの滑り性、表面粗さ、光線透過率、電磁変
換特性の評価を行ない、その結果を表1に示す。
この結果から、該黒色低次酸化チタンを含有した本発明
の2軸配向フイルムは、滑り性、平坦性、9 Q Q 
n rrlの波長の光に対する遮光性、電磁変換特性と
もにすぐれていることがわかる。
実施例6〜7 平均一次粒子径0.025μ、比表面積42m/qある
いは平均一次粒子径0.017μ、比表面積55m/C
Iの黒色低次酸化チタンを用いる以外は実施例1と同様
の方法にて黒色低次酸化チタンを1.0ffiffi%
含有する厚み15μmのポリエステルフィルムを冑た。
結果は表1に示した通りであり、遮光性、電磁変換特性
がともに優れていることがわかる。
比較例1 黒色低次酸化チタンの代わりに平均粒径0.02μmの
り−マルブラックを用いる以外は、実施例1と同様の方
法にて、厚みが15μmのポリエステルフィルムを(l
た。結果は表1に示した通りであり、遮光性は満足する
が電磁変換特性は不良となった。
比較例2〜3 平均一次粒子径0.014μmでかつ、比表面積83m
/Clの黒色低次酸化チタン(比較例2)、平均一次粒
子径0.2、比表面積5TIt/Qの黒色低次酸化チタ
ン(比較例3〉を用いる以外は、実施例1と同様の方法
にて、厚みが15μmのポリエステルフィルムを得た。
結果は表1に示した通りであり、本発明の範囲外の黒色
低次酸化チタンを用いると、遮光性、電磁変換特性を伴
に満足するものは得られなかった。
比較例4〜5 黒色低次酸化チタンのポリマー中の含有量を変える以外
は、実施例1〜4と同様の方法にて、厚み15μmのポ
リエチレンテレフタレート2軸配向フイルムを得た。
これらのフィルムの滑り性、表面粗さ、光線透過率、電
磁変換特性の評価を行ない、結果を表1に示した。
この結果から、該黒色低次酸化チタンの含有mが本発明
の範囲外にあると遮光性、電磁変換特性を伴に満足する
ものは得られなかった。
比較例6 黒色低次酸化チタンのポリマー中の含有量ならびにフィ
ルム厚みを30μmに変える以外は、実施例1〜4と同
様の方法にて、ポリエチレンテレフタレート2軸配向フ
イルムを得た。
結果は表1に示した通りであり、該黒色低次酸化チタン
の含有量が本発明の範囲外にあると遮光性、電磁変換特
性を伴に満足するものは得られなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 熱可塑性重合体中に平均一次粒子径0.015〜0.2
    5μmで、かつ比表面積7〜60m^2/gの黒色低次
    酸化チタン微粒子を0.05〜5.0重量%含有してな
    る2軸配向フィルム。
JP7446387A 1987-03-30 1987-03-30 2軸配向フイルム Pending JPS63243142A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007224198A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Toppan Printing Co Ltd 酸素吸収能を有する樹脂組成物およびそれを用いた積層体、包装体
JP2019044157A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 東レ株式会社 熱可塑性樹脂フィルム
JPWO2017221701A1 (ja) * 2016-06-24 2019-04-11 東レ株式会社 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム

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