JPS63243129A - ポリフエニレンエ−テルの精製法 - Google Patents

ポリフエニレンエ−テルの精製法

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JPS63243129A
JPS63243129A JP7579887A JP7579887A JPS63243129A JP S63243129 A JPS63243129 A JP S63243129A JP 7579887 A JP7579887 A JP 7579887A JP 7579887 A JP7579887 A JP 7579887A JP S63243129 A JPS63243129 A JP S63243129A
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JP
Japan
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ppe
polyphenylene ether
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polymer
methanol
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JP7579887A
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Inventor
Koichi Horiguchi
堀口 幸一
Sadao Ibe
井部 定雄
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、2,6−ジ置換フェノールを酸化重合して得
られるポリフェニレンエーテルの精製法に関する。
[従来の技術] 2.6−ジ置換フェノールの酸化重合体であるポリフェ
ニレンエーテルは機械的性質、電気的性質、耐熱性など
が優れ、しかも吸水性が低く、寸法安定性がよいなどの
性質を有している為、近年、熱可塑性エンジニアリング
プラスチックとして注目されている。
このポリフェニレンエーテルは一般に有a溶媒中で2,
6−ジ置換フェノールを酸化重合することによって製造
されているが、重合体溶液よりポリフェニレンエーテル
を回収・精製するには一般的に、先ず使用された触媒を
抽出又は分解した後、あるいは、この操作と同時にメタ
ノールなどの非溶剤と接触させることにより行なわれて
いる。
すなわち、触媒の抽出・分解としては特公昭53−45
360号公報に示されるように塩酸に代表される無機酸
又は酢酸等の有機酸を用いる方法、及び特開昭55−3
0698号公報に示されるようにEDTA等のキレート
剤を添加する方法等が提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、塩酸又は酢酸を用いる方法は、加熱成形時にポ
リマーが著しく着色するという欠点を有しており、また
、EDTA等のキレート剤を添加する方法も、精製操作
時もしくは加熱成形時にポリマー主鎖が切断され、分子
量が低下するという問題点が知られている。又、特公昭
47−42735号公報に示される様に、ポリマーと硫
酸を接触させるとポリフェニレンエーテルの末端に存在
する水酸基及び2,6位の置換基が一部酸化を受け、生
成した水酸基が硫酸エステルとなって保護されることに
より、熱酸化に対して非常に安定となることが知られて
いるが、触媒の抽出・分解に硫酸を使用すると、その後
工程で中和に使用するNaOH又はKOH等の塩基性化
合物との反応でNa  So  又はに2SO4等の硫
酸塩が副生するという問題点がある。すなわちNa2S
O4又はに2SO4等の硫酸塩はポリマー回収時に使用
されるメタノール、エタノール等の溶剤に実質的に不溶
な為、これがポリマー中に残存し、ポリマーに濁りを与
え、吸水性が悪化する等の悪影響を与えるからである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記問題点のない、熱酸化に対して安定
なポリフェニレンエーテルの分離・精製法について鋭意
研究を重ねた結果、反応生成物を硫酸で処理し、しかる
後、スチーム蒸留を行なうことにより、熱酸化に対して
安定なポリフェニレンエーテルが得られることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、2,6−ジ置換フェノールの酸化重合
によって得られる反応生成物から、ポリフェニレンエー
テルを分離・精製するに当り、反応生成物を硫酸で処理
した後、スチーム蒸留を行なうポリフェニレンエーテル
の精製方法である。
本発明方法に用いる2、6−ジ置換フェノールは、一般
式(I) 〔式中、Rは炭素数1〜4の炭化水素基、R2■ はハロゲンまたは炭素数1〜4の炭化水素基を表わす。
〕 で示されるフェノール類であり、このようなものとして
は、例えば、2,6−ジメチルフェノール、2−メチル
−6−エチルフェノール、2.6−ジエチルフェノール
、2−エチル−6−n−プロピルフェノール、2−メチ
ル−6−クロルフェノール、2−メチル−6−ブロモフ
ェノール、2−メチル−6−イソプロビルフェノール、
2−メチル−6−n−プロピルフェノール、2−エチル
−6−ブロモフェノール、2−メチル−6−n−ブチル
フェノール、2,6 −ジ−n−プロピルフェノール、
2−エチル−6−クロルフェノールなどが挙げられる。
これらの化合物は、それぞれ単独で用いてもよいし、2
種以上併用してもよい。また少全のオルソクレゾール、
メタクレゾール、パラクレゾール、2,4−ジメチルフ
ェノール、2−エチルフェノールなどを含んでいても実
用上さしつかえない。
これらの2,6−ジ置換フェノールの中で、特に2.6
−ジメチルフェノールが重要である。
本発明方法に用いる銅イオン源は、第一銅塩、又は第2
銅塩、又はこれらの混合物が使用できる。
第−銅又は第二銅の化合物はと/しなものでも事実上使
用し得るが、特に選択するには主に経済性及び化合物の
入手し易さによって決定する。可溶性銅塩が好ましいが
、通常は不溶性の銅(第二銅及び第一銅)の化合物も勿
論使用し17る。これら不溶性化合物は反応混合物中で
アミンと可溶性の錯体を形成するからである。
本発明の触媒に使用し得る第二銅化合物としては、ハロ
ゲン化第二銅例えば塩化第二銅又は臭化第二銅、硫酸第
二銅、硝酸第二銅、酢酸第二銅、アジ化第二銅又はトル
イル酸第二銅等が例示される。使用し1qる第一銅化合
物の例は、塩化第一銅、臭化第一銅、硫酸第一銅、硝酸
第一銅、アジ化第−銅、酢酸第一銅、醋酸第一銅又はト
ルイル酸第−銅等である。好ましい第−銅及び第二銅化
合物は、塩化第一銅、塩化第二銅、臭化第一銅、臭化第
二銅である。又これらの銅塩は酸化物、炭酸塩、水酸化
物等とハロゲン又はハロゲン化水素から、使用時に合成
しても良い。銅化合物の使用量はフェノール性化合物1
00モルに対して銅0.005モル〜1,0モル、好ま
しくは0.01モル〜0.5モルの範囲である。
本発明方法に用いるハロゲンイオン源は無機ハロゲン化
物、ハロゲン又は、ハロゲン化水素又は、それらの混合
物が使用出来る。ハロゲンイオンとしては塩素イオン、
臭素イオンが特に好ましい。
無機ハロゲン化物の例は、塩化ナトリウム、臭化ナトリ
ウム、塩化カリウム、臭化カリウム等のアルカリ金属塩
、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、塩化カルシウ
ム、臭化カルシウム等のアルカリ土類金属塩である。
ハロゲンとしては、塩素又は臭素が使用できる。
ハロゲン化水素としては、塩酸又は臭化水素酸が使用で
きる。
本発明方法に用いるアミン成分としては、少なくとも1
種の第2級アルキレンジアミン及び、少なくとも1種の
第3級モノアミン及び、少なくとも1種の第2級−Eジ
アミンから成るものを使用することが望ましい。
第2級アルキレンジアミンは一般式 %式% Rl−I N −R−N )−I R(式中R1,R3
はイソプロピル基、C4〜C8の3級アルキル基または
α−炭素原子上に水素をもたないシクロアルキル塁であ
り、RはC2〜C4のアルキレン基またはC3〜C7の
シクロアルキレン基を表す〕のジアミンである。これら
の化合物の具体例としてはN、N’  −ジt−ブブル
エチレンジアミン、N、N’  −ジt−アシルエチレ
ンジアミンおよびN、 N’ ジイソプロピルエチレン
ジアミン等がある。
ジアミンの使用量は銅1原子に対しジアミン1〜4′[
ルが一般的である。ジアミンの使用量がその範囲より少
ない時は触媒活性が低くなる。又多いときは触媒活性が
高くなるが、その使用量の割に効果は発揮されない。
本発明を実施するに際して使用しうる第3級モノアミン
の例としては、脂環式3級アミンを含めた脂肪族3級ア
ミンである。トリメチルアミン、トリエチルアミン、ト
リプロピルアミン、トリブチルアミン、トリイソプロピ
ルアミン、ジエチルメチルアミン、ジメチルプロピルア
ミン、アリルジエチルアミン、ジメチル−n−ブチルア
ミン、ジエチルイソプロピルアミン等を含むものである
。さらにN、N、N’ 、N’  −テトラアルキルエ
チレンジアミン、N、N、N’ 、N’  −テトラア
ルキルプロパンジアミン等の脂肪族3級ポリアミンも使
用できる。
これらの3級アミンは銅1原子当り5モル〜50モル、
好ましくは10モル〜40モルの範囲で使用できる。こ
の範囲より少ない場合は触媒活性が低くなる。
第2級モノアミンの例としては、ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、ジiso −プロピルアミン、ジローブチ
ルアミンのような脂肪族二級アミン、ジシクロヘキシル
アミンのような環状炭化水素二級アミン、ピペリジン、
ピペラジン、モルフォリンのような脂環式二級アミン、
ジェタノールアミン、ジiso −プロパツールアミン
のような二級アルカノールアミン、N−メチルエタノー
ルアミン、N−エチルエタノールアミン、N−t−ブチ
ルエタノールアミンのようなN−アルキルアルカノール
アミン、N−フェニルエタノールアミンのようなN−ア
リルアルカノールアミンが挙げられる。第2級モノアミ
ンの使用量は2,6−ジ置換フェノール100モルに対
して0.05〜10モルの広い範囲で用いることができ
るが、好ましくは0.1〜5モルの範囲である。
反応系に4級アンモニウム塩、界面活性剤を、反応速度
向上、あるいは重合体の粒径制御、溶媒間の相分離性改
善の目的で添加することができる。
反応温度については、低すぎると反応が進行しにくく、
また高すぎると触媒が失活することもあるので、0〜8
0℃の範囲、好ましくは10〜60℃の範囲である。
酸素は純酸素、窒素等の不活性ガスと任意の割合で混合
したもの及び空気などが使用できる。圧力は常圧あるい
は加圧で使用できる。
本発明方法に用いる重合媒体としては、被酸化2,6−
ジ置換フェノールに比較して酸化されにくく、かつ反応
過程の中間で生成すると考えられる各種ラジカルに対し
て反応性を有しないものである限り、特に制限はないが
、2.6−ジ置換フェノールを溶解し、重合触媒を溶解
するものが好ましい。このようなものとしては、例えば
、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレンなど
の芳香族炭化水素、クロロホルム、1.2−ジクロルエ
タン、トリクロルエタン、クロルベンゼン、ジクロルベ
ンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ニトロベンゼンのよ
うなニトロ化合物などが重合体の良溶媒として使用でき
、また重合体の貧溶媒の例として、メタノール、エタノ
ール、プロパツール、ベンジルアルコール、シクロヘキ
サノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン類、酢酸エチル、ギ酸エチルなどの
エステル類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルな
どのエーテル類、ジメチルホルムアミド等のアミド類な
どが挙げられる。これら良溶媒及び貧溶媒の1種又は2
種以上を混合して使用することができる。この重合体の
良溶媒と貧溶媒との組合わせ比率を選ぶことによって、
溶液重合法にもなるし、貧溶媒の比率を増せば反応の進
行と共に重合体が反応系中に粒子として析出してくる沈
殿重合法にもなる。
本発明はバッチ重合法にも連続重合法にも適用出来るし
溶液重合法にも沈殿重合法にも適用出来るが沈殿重合法
の連続法の場合には重合活性が高いばかりでなく狭い分
子量分布を持った、加熱変色の少ない高白色の重合体が
得られるのでより好ましい。
沈殿重合法の連続法の1例として特公昭49−2891
9号公報を挙げることが出来る。
即ち、ポリフェニレンエーテルを重合の進行と共に沈殿
して析出せしめるフェノール性化合物の重合反応を応用
して連続的にポリフェニレンエーテルを得るには二つの
機能を有する完全混合型の重合槽の組合せよりなるもの
である゛。即ち、均一な溶液状態のまま重合を進行せし
める第一重合槽、ポリフェニレンエーテルの安定な粒子
を析出せしめる第二重合槽が必要である。更に必要な場
合には第三の重合槽を設け、熟成によりポリマー粒子の
最終的性質をコントロールし、後処理工程にかけること
が出来るように仕上げを行う。これらの各重合槽は、更
に微妙な制御を行う為に、いくつかの重合槽に分割する
ことも可能である。
更に詳しく説明すれば第一重合槽においては重合反応率
を90%以下に抑えて沈殿が全熱析出しない様に、酸素
ガス流量および平均滞留時間をコントロールすると同時
に、液の粘度のあまり上昇しない均一溶液であることを
利用して、重合熱を充分に除去するタイプの重合槽形式
を採用する。第二重合槽においては、媒体組成即ち、溶
媒−非溶媒の組合せおよびその世比によって、析出する
ポリマー粒子の器壁、撹拌翼等への付着を防止すると共
に、適正な撹拌状態、酸素ガス供給速度を保つことによ
って重合体粒子の大きさ、硬さをコントロールする。
後処理工程での濾別乾燥に適する様な粒子の大きさ、硬
さを重合体粒子に与えるため熟成槽としての第三重合槽
も重要な役割をはたすことが多い。
この第三重合槽においては撹拌状態、滞留時間の制御を
厳密に行なう。
この連続重合方法の操作条件は、触媒種、2.6 −ジ
置換フェノール種、媒体種によっても最適範囲が大きく
異なるが、特にモノマーである2、6−ジ置換フェノー
ルの濃度によって大きく左右される。均一溶液重合の場
合とは異なり、モノマー濃度は全重合液中において10
〜40重量26とすることが可能であり、特に20〜3
5重量%が好ましく、沈殿生成系における連続重合の特
徴が発揮される。
この方法において重合槽として完全混合型のものを使用
するのは、2.6−ジ置換フェノールの酸化重合反応は
酸素ガスとの接触効率を高める必要のある反応である為
、すべての反応槽において充分な撹拌がなされなければ
ならないからである。
即ち、反応液の進行方向についての撹拌が起らない様な
重合槽は、本反応程度に低粘度の反応混合物を扱う場合
には不適当だからである。言いかえれば、この連続重合
法を達成するためには、上に示した少くとも二種類の反
応槽の機能を発揮しうる平均滞留時間と撹拌状態をもつ
完全混合型の反応槽が組合せられることが必要であると
いうことである。
本発明において、反応生成物を硫酸で処理する方法は具
体的には例えば下記方法によって行なわれる。
重合反応を終了した反応生成物にメタノール、エタノー
ル、n−プロパツール、iso −プロパツール、n−
ブタノール、SeC−ブタノール、1so−ブタノール
、tert−ブタノール等のアルコール又は、アセトン
、メチルエチルケトン等のケトンを加え、ポリフェニレ
ンエーテルを析出させる。反応生成物に添加するこれら
の溶剤は実質上ポリマーの非溶剤である為、ポリマーを
析出させる効果を持つ。ついで、硫酸を添加する。また
メタノール、エタノール等の溶剤添加と同時に硫酸を添
加し、触媒を分解すると共に、ポリマー中水酸基と反応
し、ポリフェニレンエーテルの熱酸化に対する安定性を
向上させてもよい。硫酸は、メタノール、エタノール等
の溶剤添加の前に添加しても一向に差し支えない。また
重合反応を終了した反応生成物にメタノール、エタノー
ル等のポリマーの非溶剤を添加しポリマーを析出させた
後、濾過し、得られた湿潤ポリマーをメタノール、エタ
ノール等の溶剤で再スラリー化した液にH2SO4を添
加してもよい。
更には、沈殿重合法においては、重合反応を終了した反
応生成物をそのまま濾過し、得られた湿潤ポリマーをメ
タノール、エタノール等の溶剤で再スラリー化した液に
H2SO4を添加してもよい。
添加するH 2 S O4ffiは反応生成物中に存在
する塩基性成分(アミン類、銅化合物)と反応するに足
りる量より若干過剰に使用するのが望ましい。具体的に
は重合反応で添加した(アミン+銅化合物)の1〜5倍
当量のH2SO4を添加する。
HSo  を添加した後の系内H2SO4濃度は、使用
する触媒量及び使用する溶剤量によって異なるが、0.
01〜5wt%になるよう調整するのが望ましい。添加
するH2SO4の濃度は特に規定しないが、操作性及び
経済性から75〜98%濃H2SO4が望ましい。本発
明方法においてH2SO4処理された反応生成物は濾過
して、重合反応液が含浸した含湿ポリフェニレンエーテ
ルを得る。このものは酸性である為、再びメタノール等
のポリマー非溶剤に分散させた後、Na OH又はKO
H等の塩基性化合物によって中和する。これを濾過して
中和された含湿ポリフェニレンエーテルを得る。この中
和操作において、Na  So  又はに2SO4等、
M e OHsEt OH等のアルコールに実質的に不
溶な硫酸塩が副生ずる。その副生じた硫酸塩を除去する
ためのスチーム蒸留は例えば下記に示す方法で実施され
る。
上記で得た中和された含湿ポリフェニレンエーテルを水
又は熱水中に分散させ、系内にスチームを吹き込むこと
によりスチーム蒸留される。このスチーム蒸留操作によ
り、含湿ポリフェニレンエーテル中の有機溶媒が除去さ
れると共に、副生・残存しているNa  So  又は
に2so4等の硫酸塩が除去される。本発明方法におけ
るスチーム蒸留は減圧、加圧、常圧のいずれの圧力にお
いても実施され、圧力によって系の温度をコントロール
する事が出来る。望ましくは50〜150℃になる様圧
力及びスチーム吹込量を調整する。スチーム蒸留に要す
る時間は5分間以上、好ましくは10分〜3時間、スチ
ーム蒸留を行なうことにより含湿ポリフェニレンエーテ
ル中の有機溶媒及び副生硫酸塩を効果的に除去できる。
[発明の効果] ポリフェニレンエーテルを分離・精製するに当たり、反
応生成物を硫酸で処理し、しかる後、スチーム蒸留を行
なうことにより、熱酸化に対して安定なポリフェニレン
エーテルを得ることができる。
[実 施 例コ 以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらの例によってなんら限定されるもので
はない。
〈カラー・インデックスの定義〉 310℃で圧縮成形したポリマー0.5gをクロロホル
ムに溶解し、全量を100 mlとし、25℃にて48
0nmでの吸光度を測定し、下記式で算出する。
カラー・インデックスの値は、ポリフェニレンエーテル
の熱酸化の程度を評価する手段として使用され、値の低
い方が加熱によるポリマーの着色が少なく熱酸化に対し
て安定な事を示す。
ここに IO:入射光の強さ ■ :透過光の強さ a :セ ル 長[cm ] b :溶液濃度〔g/cm3〕 実施例 1 2.6−ジメチルフェノール100 g (0,82モ
ル)をキシレン240g、ブタノール80g1メタノー
ル80gの混合溶媒に溶解させ、Cu 2O−HBr 
−ジn−ブチルアミンージメチルn−ブチルアミン−N
、N’  −ジt−ブチルエチレンジアミン系触媒、及
びトリオクチルメチルアンモニウムクロリドの存在下に
25℃、6時間酸化重合を行ない、ポリ−(2,6−シ
メチルー1,4−)ユニしン)エーテルの重合反応液を
得た。用いた触媒0.458 g(5,7XlO−3モ
ル)、ジローブチルアミン0.996 g(7,7XI
O’モル)、ジメチルn−ブチルアミン3.644 g
(3,6XlO−2モル)、 N、N’  −ジt−ブ
チルエチレンジアミン0.155 g (9,Ox 1
0−4モル)であった。なお、Cu2Oは48%HBr
水溶液に溶解した溶液として供給した。又、トリオクチ
ルメチルアンモニウムクロリドの量は0.11g(重合
液に対して0.022wt%)であった。得られた重合
反応液にメタノール240gを加え、一部溶解している
ポリマーを析出させた。これに9826濃硫酸3.3 
g (6,7X 10−2当量)を加え、45℃で30
分間撹拌した。
上記懸濁液を濾過した後、メタノール300gを加えて
再び懸濁させ40%Na OH水溶液にてpu−7,0
迄中和した。これを濾過して中和された含湿ポリフェニ
レンエーテルを得た。これを80℃の熱水850gに懸
濁させ常圧下、スチームを400g/11rの流量で吹
き込み、30分間スチーム蒸留した。
この間の系内温度は89〜93℃であった。冷却後、ポ
リマーを濾過し、145℃で30分間真空乾燥し、ポリ
フェニレンエーテルの粉末を得た。ポリマーの30℃に
おけるηSP/Cは0.56であった。310℃加熱成
形品のカラー・インデックスは2.5、Na2SO4含
有世は30ppmであった。
比較例 1 硫酸の代わりに35%塩酸7.Of (6,7X 10
−2当量)を用いる以外は実施例1と同様にしてポリフ
ェニレンエーテルの粉末を得た。310℃加熱成形品の
カラー・インデックスは8.5 、Na CD含有量は
20ppmであった。
比較例 2 硫酸の代わリニ酢酸4.0 g(6,7XlO−2当f
f1) ヲ用いる以外は実施例1と同様にしてポリフェ
ニレンエーテルの粉末を得た。310℃加熱成形品のカ
ラー・インデックスは10.6、酢酸ナトリウムの含有
量は45ppmであった。MW /MNは3.2であっ
た。
比較例 3 実施例1の途中で得た中和された含湿ポリフェニレンエ
ーテルをスチーム蒸留することなく、そのまま真空乾燥
して得たポリマーの310℃加熱成形品カラー・インデ
ックスは3.6 、Na 2 S O4含有量は2,4
00ppmであった。
実施例 2〜6 重合反応液に加えるメタノールを第1表に示す溶剤に、
中和に使用するNaOHを第1表に示す塩基性化合物に
代える以外は実施例1とまったく同様にしてポリフェニ
レンエーテルの粉末を得、その評価を行なった。第1表
にその結果を示す。
実施例 7〜10 重合反応液に加えるメタノールを第2表に示す重量、及
び加える98%H2SO4を第2表に示す重量(当量数
)に代えて使用する以外は実施例1とまったく同様にし
てポリフェニレンエーテルの粉末を得、その評価を行っ
た。第2表にその結果を示す。
(以下余白) 実施例 11〜16 スチーム蒸留時の圧力、スチーム吹込量、スチーム蒸留
時間を第3表に示すように変更した以外は実施例1とま
ったく同様にしてポリフェニレンエーテルの粉末を得、
その評価を行った。第3表にその結果を示す。
(以下余白) 実施例 17〜21 触媒に用いる2級モノアミン及びハロゲンイオン源を第
4表に示すように変更した以外は実施例1とまったく同
様にしてポリフェニレンエーテルの粉末を得、その評価
を行なった。第4表にその結果を示す。
(以下余白) 実施例 22 連続重合で得られる重合体の品質評価のため3槽の完全
混合槽から成る連続重合反応器を用いて重合した。第1
反応器は容量1.5gで循環ポンプが附属している。第
2反応器及び第3反応器には撹拌器があり8全はそれぞ
れ3.7g、1.5 Nである。
触媒液は酸化第一銅を35%塩酸に溶解後メタノールを
加え、さらにN−t−ブチルエタノールアミン、N、N
’  −ジ−t−ブチルエチレンジアミン、ジメチル−
〇−ブチルアミンとトルエンを加え調製した。モノマー
液は2,6−ジメチルフェノールをトルエン及びn−ブ
タノールに溶解調製した。それぞれ大気下で調製した。
第一反応器に触媒液及びモノマー液を一定速度で送液し
た。
触媒液とモノマー液の送液量から、それらを合せた反応
液の組成は以下の通りである。
2.6−ジメチルフェノール濃度20重量%、用いた溶
媒の重量比はトルエン:n−ブタノール:メタノール=
60:20:20である。2,6 −キシレノール10
0モル当り、銅は0.09グラム原子、cgイオンは0
.83グラム原子、N−t−ブチルエタノールアミンは
0.95モル、N、N’  −ジ−t−ブチルエチレン
ジアミンは0.18モル、n−ブチル−ジメチルアミン
は1.8モルの割合であった。又2,6−キシレノール
は160 g/Ilrの速度で供給された。
第1反応器は循環ポンプで反応液を激しく循環しつつ酸
素を流した。内温か25℃になるようコントロールした
。第1反応器からヘッド圧で第2反応器に送られた反応
液は均一であった。
第2反応器は撹拌器で激しく撹拌しながら酸素ガスを5
00m1/分の割合で流した。重合体が析出してくるが
撹拌により反応器内全体に均一に分布している。第2反
応器からオーバーフローで、重合体粒子を含む反応液が
第3反応器に入る。
第3反応器を25℃にコントロールしつつ、撹拌器で撹
拌しながら酸素ガスを200m1/分の割合で流した。
第3反応器から、オーバーフローで重合体を含む反応液
を得た。得られた重合反応液を実施例1と同じ方法で処
理し、ポリフェニレンエーテルの粉末を得た。ポリマー
の30℃におけるηSP/Cは0.57であった。31
0℃加熱成形品のカラー・インデックスは2,3、Na
2SO4含有量は28ppmであった。
実施例 23〜 触媒に用いる2級モノアミン及びハロゲンイオン源を第
5表に示すように変更した以外は実施例22とまったく
同様にしてポリフェニレンエーテルの粉末を得、その評
価を行なった。第5表にその結果を示す。
(以下余白) 実施例 28 実施例1と同じく重合した重合反応液にメタノール80
gを添加し、一部溶解しているポリマーを析出させた。
この懸濁液を濾過した後、メタノール300gを加えて
再び懸濁させた。これに98%濃硫酸3.3 g (6
,7X 10−2当量)を加え、45℃で30分間撹拌
した。
上記懸濁液を濾過した後、メタノール300gを加えて
再び懸濁させ40%NaOH水溶液にてpH=7.0迄
中和した。これを濾過して中和された含湿ポリフェニレ
ンエーテルを得た。これを80℃の熱水850gに懸濁
させ常圧下、スチームを400g/11rの流量で吹き
込み、30分間スチーム蒸留した。
この間の系内温度は89〜93°Cであった。冷却後、
ポリマーを濾過し、145℃で30分間真空乾燥し、ポ
リフェニレンエーテルの粉末を得た。ポリマーの30℃
におけるηSP/Cは0.56であった。
310℃加熱成形品のカラー・インデックスは2.2、
N a 2 S O4含有量は15ppmであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 銅イオン、ハロゲンイオン及び一種以上のアミンの組み
    合わせから成る触媒の存在下で、2,6−ジ置換フェノ
    ールを酸化重合させることによって得られる反応生成物
    からポリフェニレンエーテルを分離・精製するに当たり
    、反応生成物を硫酸で処理した後、スチーム蒸留を行な
    うことを特徴とするポリフェニレンエーテルの精製法。
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