JPS6324034A - 絶縁皮膜を有する高珪素鋼板の製造方法 - Google Patents

絶縁皮膜を有する高珪素鋼板の製造方法

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JPS6324034A
JPS6324034A JP16551786A JP16551786A JPS6324034A JP S6324034 A JPS6324034 A JP S6324034A JP 16551786 A JP16551786 A JP 16551786A JP 16551786 A JP16551786 A JP 16551786A JP S6324034 A JPS6324034 A JP S6324034A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は金属材の製造方法、訂細には、表面に絶縁皮膜
を有する高珪素鋼板の製造方法に関する。
[従来の技術] 電磁鋼板として高珪素鋼板が用いられている。
この種の鋼板はSiの含有量が増すほど鉄損が低減され
、Si:  6.5%では、磁歪がOとなり、最大透磁
率もピークとなる等配も優れた磁気特性を呈することが
知られている。
従来、高珪素鋼板を製造する方法として、圧延法、直接
鋳造法及び滲珪法があるが、このうち圧延法はSi含含
有量4程程までは製造可能であるが、それ以上のSi含
有岱では加工性が著しく悪くなるため冷間加工は困難で
ある。また直接鋳造法、所謂ストリップキレスティング
は圧延法のような加工性の問題は生じないが、未だ開発
途上の技術であり、形状不良を起し易く、特に高珪素鋼
板の製造は困難である。
これに対し、滲珪法は低珪素鋼を溶製して圧延により薄
板とした後、表面からSiを浸透ざヒ゛ることにより高
珪素鋼板を製造するもので、これによれば加工性や形状
不良の問題を生じることな(高珪素鋼板を得ることがで
きる。
ところで、電lif!鋼板は通常積層状態で使用され、
この場合積層される各鋼板はそれぞれ絶縁される必要が
ある。このため電磁鋼板には絶縁皮膜コーティングが施
される。従来、この絶縁皮膜コーティングは液状のコー
テイング材を塗布し、乾燥、焼付けを行うことにより行
われている。
[発明が解決しようとする問題点コ しかし、このような塗布による絶縁皮膜の形成には次の
ような問題がある。
i) 塗布ムラによりコーティング膜厚が不均一になり
易い。
ii)  乾燥・焼付工程で銅帯を再加熱する必要があ
る。
iii )  コーテイング材が無機系である場合、乾
燥・焼付工程で約700〜800℃にも加熱する必要が
あり、このため、鋼板の結晶成長が起こる等、最終製品
の磁気特性に悪影響を与えるおそれがある。
iV)  コーティングされた膜厚が厚いため、鋼板を
積層使用する際、積層材厚さが大きくなってしまう。(
単位厚み当りの&!1層敗が少ない) V) コーティングが剥離し易い。
本発明はこのような問題に鑑みなされたもので、焼付処
理を要することなく、薄膜且つ均一な絶縁皮膜を有する
高珪素鋼板を能率的に製造することができる方法を提供
せんとするものである。
[問題を解決するための手段] このため本発明は、鋼板を81蒸着処理した後、Siを
鋼板内部に拡散させる処理を行い、しかる後、鋼板面に
安定酸化物を形成し得る原子の金属イオンを照射し、次
いでo2+イオンを照射することにより鋼板面に絶縁性
皮膜を形成させることをその基本的特徴とする。
本発明は所謂滲珪法により鋼板表面にSiを蒸着させた
後、Siを鋼板内部に拡散させる拡散処理を施し、次い
でこのような高珪素鋼板に対し、イオンビーム照射法に
より絶縁皮膜を形成ざゼる。
この絶縁皮膜コーティング工程では、まず、Hg+、 
Si” 、 All+等の安定酸化物を形成し得る原子
の金属イオンを鋼板面に照射してこの金属を鋼板面に蒸
着させる。イオンビーム照射は原子をイオン化し、これ
を磁界中で加速して鋼板面に衝突させることにより行わ
れるもので、これにより金属は鋼板面に蒸着される。
上記金属イオン照射後、さらに鋼板面には02+イオン
が照射され、これによって先に蒸着している金属が酸化
され、鋼板表面にSih 。
At203 H(10,赫→−一等の非常に薄く(数百層〜数μm程
度)し万1も非常に緻茫で高絶縁性を有する皮膜(酸化
物皮膜)が形成される。
この酸化物皮膜は、極めて均−且つ薄く形成されるため
、母材に対する密着性にも優れている。
本発明において、Siを鋼板表面に蒸着させ、且つこれ
を鋼板内部に拡散させる方法としては適宜な方式を採る
ことができる。
まず、鋼板表面にSiを蒸着させる方法としては、化学
気相蒸着(以下、CVDと称す)法、プラズマCVD法
、イオンビーム照射法等を採ることができる。
このうち、CVD法による鋼板の連続処理は、5iCj
l 4をlll0ρ分率で5〜35%含んだ無酸化性ガ
ス雰囲気中において1023〜1200℃の温度で連続
的に行われる。
5iCN 4を含む無酸化性ガスとは、中性或いは還元
性ガスを意味し、SiC,ll 4のキャリアガスとし
てはAr、N2.He、H2,CH4等を使用スること
ができる。これらキャリアガスのうち、排ガスの処理性
を考慮した場合、H2、CI+4等は)1cJ)を発生
させその処理の必要性が生じる難点があり、このような
問題を生じないAr 、 He 。
N2が望ましく、さらに材料の窒化を防止するという観
点からすればこれらのうちでも特にA「。
Heが最も好ましい。
CVD処理における鋼板表面の主反応は、5 Fe+ 
5iCJl 4−+Fe3 si+ 2  FeCj 
2↑である。Si1原子が鋼板面に蒸着してFe3 S
inを形成し、Fe2原子がFeCjl 2となり、F
e(1! 2の沸点1023℃以上の温度において気体
状態でwI板表面から放散される。したがって81原子
量が28.086、Fe原子量が55.847であるこ
とから、鋼板は買置減少し、これに伴い板厚も減少する
ことになる。
ちなみに、Si3%鋼板を母材とし、CVD処理でSi
6.5%鋼板を製造づると、質mは8.7%減少し、板
厚は約7.1%減少する。
従来、CVD処理に時間がかかり過ぎるのは、そのCV
D処理条件に十分な検討が加えられていなかったことに
よるものと考えられる。本発明者等が検討したところで
は、CVD処理を迅速に行うための要素には次のような
ものがあることが判った。
■ 雰囲気ガス中の5iCJl 411度の適正化。
■ 処理温度の適正化。
■ 5iCj! 4の鋼板表面への拡散及びFaCfJ
 2の鋼板表面からの放散の促進。
このため本発明ではCVD処理における雰囲気ガス中の
5i8a度及び処理温度を規定するものである。
まず、CVD処理における無酸化性ガス雰囲気中の5i
Cj 48度をIDon分率で5〜35%に規定し、こ
のような雰囲気中で鋼板を連続的にCVD処理する。
雰囲気中の5iCJ 4が5%未満であると期待するS
i冨化効果が得られず、また、例えば鋼板のSiを1.
0%富化するために5分以上も必要となる等、処理に時
間がかかり過ぎ、連続プロセス化することが困難となる
一方、5iCj) 4を35%を超えて含有させても界
面における反応が律速になり、それ以上の81冨化効果
が期待できなくなる。
またCVD処理では、5iCjl 411度が高いほど
所謂カーケンダールボイドと称する大きなボイドが生成
し易い。このボイドは5iCj 48度が15%程度ま
ではほとんど見られないが、15%をこえると生成しは
じめる。しかし、5iCJ4−1度が35%以下では、
ボイドが生成してもCVD処理に引き続ぎ行われる拡散
処理によりほぼ完全に消失させることができる。換言す
れば5iCji 4濃度が35%を超えるとボイドの生
成が著しく、拡散処理後でもボイドが残留してしまう。
CVD処理温度は1023〜1200℃の範囲とする。
CVD処理反応は鋼板表面における反応であるから、こ
の処理温度は厳密には鋼板表面温度である。
CVD処理による反応生成物であるFeCN 2の沸点
は1023℃であり、この温度以下ではFeCl2が鋼
板表面から気体状態で放散されず、鋼板表面に液体状に
付着して蒸着反応を阻害してしまう。
本発明者らが行った基礎実験の結果では、このFeCl
2の沸点を境に、単位時間当りのSiの富化割合が著し
く異なり、1023℃以下では蒸着速度が小さいため連
続プロセスへの適用は困難である。
このため処理温度の下限は1023℃とする。
一方、上限を1200℃と規定する理由は次の通りであ
る。Fe3 Stの融点は、第2図に示すFe−3i状
態図から明らかなように1250℃であるが、発明者等
の実験によれば、1250℃より低い1230℃程庇で
処理した場合でも、鋼板表面が部分的に溶解し、また、
鋼板エツジ部分が過加熱のため溶解する。
このように1250℃以下でも鋼板が溶解するのは、鋼
板表面でばFe3 Si相当の5il1度14.5%以
上にSiが蒸着されているためであると推定される。こ
れに対し処理温度が1200℃以下であれば鋼板表面は
溶解は全く認められず、また、エツジの過加熱も、鋼板
中心部の平均温度を1200℃とすることで、1220
℃程度におさえることが可能であり、微是な溶解で済む
ことが実験的に確認できた。以上の理由から、CVD処
理温度は1023℃〜1200℃と規定する。
また、Si蒸着にプラズマCVDやイオンビーム照射を
用いることができ、これらの場合には鋼板を比較的低い
温度で処理することができる。
これらのうち前者の方法では、鋼板は200〜800℃
程度で処理がなされる。また後者の方法ではSi+イオ
ンを鋼板面に照射することにより行われ、この場合の処
理は常温の状態でも行うことができる。
以上のようにしてSiが蒸着された鋼板は引き続きSi
の拡散処理がなされる。すなわち、si蒸着処理直後で
は、鋼板表面近くは5iI1度が高く、中心部分では母
材311度のままであり、これを均熱・拡散処理し均一
5iil1度或いは所定のa度分布とする必要がある。
Siを銅帯内部に拡散させる方法としては均熱拡散法と
、イオンビーム照射拡散法とがある。
均熱拡散法は、鋼板を所定の温度に均熱保持することに
よりStを拡散させるもので、鋼板表面を酸化させない
ようにするため無酸化雰囲気中で行う必要があり、また
高温で行うほど処理時間が少なくて済む。
この拡散処理は、一定湿度で行ってもよいが、第2図の
Fe−3i状態図から判゛るように、拡散の進行ととも
に鋼板表層部の5iilii度が減少しその融点が上が
ることから、拡散の進行に伴い鋼板を溶解させない程度
に徐々に昇温させる(例えば複数段階で昇温させる)こ
とにより、拡散を促進させることができる。例えば6.
5%Si鋼の場合、エツジ部の過加熱を考慮しても14
00℃までの昇温が可能である。
また、後者のイオンビーム照射法では、高い運動エネル
ギーを持ったイオンを、一固体表面に衝突させることに
より、スパッタ現象(固体表面を高速でたたく効果)及
び増速拡散効果、さらにはイオン衝突時の運動エネルギ
ーの熱エネルギーへの変換による固体温度の上昇効果に
より、Siの拡散を行うものである。
このような拡散処理において衝突させるイオン種として
は、八r” 、 He+等の不活性ガスイオン、Fe+
イオン等を用いることができる。このうち不活性ガスイ
オンは鋼板表面反応を問題とする場合には適していると
言える。しかし、このイオンを用いた場合、鋼板表面層
内にAr、 He等が残留してしまう。これに対し、F
e+イオンを用いることにより次のような利点が得られ
る。
に)母材と同一の元素であるため、残留による問題を生
じない。
(ロ) イオンの質量が大きく、衝突効果が大きい。
ぐ9  CVD処理において、銅帯のFeが消耗される
が、わずかではあるがその消耗分を補うことができる。
に)イオン化するためには気体状のものが好ましく、C
VO過程で発生するFCC,ll2(沸点1023℃)
が使用できる。
なお以上の拡散処理は、Slが鋼板に均一に拡散させる
まで行ってもよいが、場合によっては、その処理を表層
Si濃度が鋼板厚み方向中心部のSi?a度よりも高い
状態にあるうちに打ち切り、5il1度が厚み方向で不
均一な鋼板を得るようにしてもよい。
以上述べたSi蒸着処理−拡散処理を前提とし、本発明
による鋼板の連続処理プロセスの実施態様を以下に例示
する。
(1)鋼板を、5iCJI 4をlllOfJ分率で5
〜35%含んだ無酸化性ガス雰囲気中で、CVD法によ
り1023〜1200℃の温度で連続的に滲珪処理し、
次いで、5iCjl 4を含まない無酸化性ガス雰囲気
中でSiを鋼板内部に所定の状態に拡散させる拡散処理
を施し、冷却後、まず鋼板面に安定酸化物を形成し得る
原子の金属イオンを照射し、次いで02+イオンを照射
することにより鋼板面に絶縁性皮膜を形成させる。
(2)wA板を、5iCjl 4 ヲloj分率テ5〜
35%含んだ無酸化性ガス雰囲気中で、CVD法により
1023〜1200℃の温度で連続的に滲珪処理し、次
いで、鋼板にイオンビームを照射することによりSiを
鋼板内部に拡散させ、しかる後、鋼板面に安定酸化物を
形成し得る原子の金属イオンを照射し、次いで02+イ
オンを照射することにより鋼板面に絶縁性皮膜を形成さ
せる。
(3)鋼板を、5iCjl 4ガスを用いたプラズマ化
学気相蒸着法またはSi+イオンを用いたイオンビーム
照射法により処理して表面にSiを蒸着させ、次いで鋼
板にイオンビームを照射することによりSiを鋼材内部
に拡散させ、しかる後、鋼板面に安定酸化物を形成し得
る原子の金属イオンを照射し、次いで02+イオンを照
射することにより鋼板面に絶縁性皮膜を形成させる。
本発明は銅帯に限らず、切板やブレス成品等の加工材を
その対象とすることができ、対象がこのようなものであ
る場合には、鋼材はコンベア装置等により各処理帯を搬
送されることになる。
なお、Si蒸着を行うためのCVD処理において、CV
D処理速度を鋼板の連続処理を可能ならしめるまで高め
るには、上述したように雰囲気ガス中の5iC14m度
と処理温度の適正化を図ることが必要であるが、これに
加え鋼板表面への5iCN 4拡故とFeCJ 2の鋼
板表面からの放散とを促進することによりCVD処理速
度をより高めることが可能となる。
従来では、CVD処理で反応ガスを大きく流動させると
、蒸着層にボイドが発生し、また蒸着層の純度も低下す
るとされ、このためガス流動は必要最小限にとどめると
いう考え方が定着していた。
しかし本発明者等の研究では、このようにガス流動が抑
えられることにより、反応ガスの母材界面への拡散移動
、及び反応副生成物の界面表層からの離脱がスムースに
行われず、このため処理に長時間を要すること、さらに
はガス流動が抑えられるためCVD処理帯内の反応ガス
濃度に分布を生じ、この結果蒸着膜厚の不均一化をIH
<ことが判った。
そして、このような事実に基づきさらに検討を加えた結
果、CVD処理帯において吹込ノズルにより雰囲気ガス
を被処理材に吹付け、或いはファン等により雰囲気を強
制循環させることにより5iCj 4の鋼板表面への拡
散及び反応生成物たるFeCj! 2の鋼板表面からの
放散を著しく促進し、高い蒸着速度でしかも蒸着膜の不
均一化を抑えつつCVD処理できることが判った。
このようなCVD処理性の向上は、吹付ノズルにより雰
囲気ガスを鋼板表面に吹付ける方法が特に有効である。
第3図はこのノズル吹付方式による実施状況を示すもの
で、CνD処理帯2内に鋼帯Sに面して吹付ノズル6が
配置され、鋼板表面にSiCρ4を含む雰囲気ガスが吹
付けられる。第4図に)及び伸)は、吹付ノズル6によ
る吹付状況を示すもので、(イ)に示すように鋼板面に
対して直角に、或いは(ロ)に示すように斜め方向から
吹付けることができる。
このようなノズル吹付による単位時間当りのSi富化割
合は、ガスの鋼板表面に対する衝突流速の増大に比例し
て大きくなるが、流速を過剰に大きくしても界面におけ
る反応律速となるためそれ以上のSi富化効果は期待で
きない。一般には、5NTrL/sec以下の流速で十
分な効果が得られる。
第5図及び第6図は、CVD処理性に対する5iCj 
4111度及びCVD処理温度の影響を調べたものであ
る。
図中、八が雰囲気法、すなわちノズル吹付を行わないで
CVD処理した場合、またBがノズル吹付法、すなわち
第3図に示すように雰囲気ガスを鋼板面に0.5yrL
/Sの流速で吹き付けつつCVD処理した場合を示す。
なお、Si富化割合とは、母材当初のSi1度に対する
CVD処理によるSi増加分を示す。
これによれば、5iCJl 4濃度5%以上、CV[l
処理温度1023℃以上において大きなSi富化効果が
得られている。また同じ条件でも、吹付ノズルにより雰
囲気ガスを吹付ける方法の場合、単に雰囲気中で鋼板を
通板せしめる場合に較べ格段に優れたSi富化効果(C
VD処理性)が得られていることが判る。
第7図は雰囲気法△とノズル吹付法Bの蒸着時間と鋼板
中St溌度(良材Si量+蒸着Si量)との関係を、s
i:3%、板厚o、smの鋼板を5iCN 4 ’Q度
21%、処理温度1150℃でCVD処理した場合につ
いて調べたものである。なお、ノズル吹付法では、スリ
ットノズルにより鋼板に対し垂直方向から0.2Nm/
secの流速で雰囲気ガスを吹付けた。
同図から判るように、6.5%5ill相当のSi蒸着
伍を得るために雰囲気法Aでは7分かかるのに対し、ノ
ズル吹付法Bでは1.5分で処理することができた。
第8図はノズル吹付法における衝突ガス流速と鋼板の8
1冨化割合(第5図及び第6図と同様)との関係を示す
ものであり、所定レベルまでは衝突ガス流速に比例して
鋼板のSi富化割合が増大している。
[実 施 例1 第1図は、Si蒸着処理−拡散処理にCVD処理−均熱
拡散を用いた場合の薄板製造ラインの一例を示すもので
、1は加熱帯、2はCVD処理帯、3は拡散処理帯、4
は冷却帯、5aは第1イオンビーム照射帯(1+注入帯
)、5bは第2イオンビーム照射帯(02+注入帯)で
ある。
このようなラインによる製造プロセスの一例を説明する
と、まず鋼帯Sは加熱帯1で1150℃まで無酸化加熱
された後、CVD処理帯2に導かれる。
ここでは、Ar:80%、5iC44: 20%の反応
ガスがノズルから0.3N77L/Sの流速で銅帯面に
吹き付けられ滲珪処理がなされる。次いで、銅帯は拡散
処理帯3に導かれ、無酸化雰囲気中で1200℃で均熱
保持され、拡散処理がなされる。次いで、冷rJI帯4
において常温または巻取温度まで冷却され、引き続き、
第1イオンビーム照射帯5aにおいて、イオン化したA
11+が約150keVで鋼帯面に照射され、続く第2
イオンビーム照躬帯5bでは、02+イオンが同様の加
速エネルギーで照射され、これによって銅帯表面にはア
ルミ酸化膜の支足な絶縁皮膜(例えば厚み約300. 
)が形成される。
[発明の効果] 以上述べた本発明によれば、焼付処理を必要とせず、し
かも均一でIII!の絶縁皮膜を有する高珪素鋼板を能
率的に製造することができ、また焼付を必要としないた
め高珪素鋼材の磁気特性が害されることがなく、高品質
の磁性体材料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明を実施するための連続処理ラインを示す
説明図である。第2図はre−3i系状態図である。第
3図及び第4図(イ)、(ロ)はノズル吹付方式による
CVD処理状況を示すもので、第3図は全体説明図、第
4図(1′)及び(ロ)はそれぞれノズル吹付方法を示
す説明図である。第5図はCVD処理におけるガス中5
iCJ 4 if度と銅帯Si富化割合との関係、第6
図はCVD処理温度と銅帯S1富化割合との関係をそれ
ぞれ示すものである。第7図はSi蒸着時間と銅帯中S
i1度との関係を、雰囲気法及びノズル吹付法で比較し
て示したものである。第8図はノズル吹付法によるCV
D処理において、雰囲気ガスの銅帯に対する衝突ガス流
速と鋼帯Si富化割合との関係を示すものである。 第  1   図 第2図 一3i  (’10) 第  3  図 第 4F23 (1)                C口)Si 
富イヒ 書11合  (wt%)Si冨1ヒ割合(wt
 olo) S1富イヒ 害11g   (wt%)釧核中Si譜渣
(W↑%)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 鋼板をSi蒸着処理した後、Siを鋼板内部に拡散させ
    る処理を行い、しかる後、鋼板面に安定酸化物を形成し
    得る原子の金属イオンを照射し、次いでO_2イオンを
    照射することにより鋼板面に絶縁性皮膜を形成させるこ
    とを特徴とする金属材の製造方法。
JP16551786A 1986-07-16 1986-07-16 絶縁皮膜を有する高珪素鋼板の製造方法 Granted JPS6324034A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6059068A (ja) * 1983-09-09 1985-04-05 Rikagaku Kenkyusho 着色鉄鋼材料およびその製造方法
JPS61129803A (ja) * 1984-11-29 1986-06-17 Nippon Kokan Kk <Nkk> 内部欠陥のない高透磁率磁性薄鋼板の製造方法

Patent Citations (2)

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