JPS5973413A - 薄膜状絶縁材とその製造方法 - Google Patents
薄膜状絶縁材とその製造方法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は窒化硅素とその製造方法に関するもので、よシ
具体、的には、特に半導体素子およびその集積回路、も
しくはジョセフノン素子およびその集積回路を構成する
絶縁材として使用するのに好適な無定形(非品性)窒化
硅素絶縁膜とその製造方法に関するものである。
具体、的には、特に半導体素子およびその集積回路、も
しくはジョセフノン素子およびその集積回路を構成する
絶縁材として使用するのに好適な無定形(非品性)窒化
硅素絶縁膜とその製造方法に関するものである。
従来、薄膜状窒化硅素は半導体素子製造への応用、つま
シ、拡散マスク、あるいはMIS素子の絶縁膜として使
用されてきた。また、かかる薄膜状窒化硅素の製造方法
として、熱窒化法、CVD法、あるいはプラズマ・スパ
ッタ法が用いられてきた。しかし、窒化硅素薄膜の製造
温度は、熱窒化法の場合約1000℃以上、またCVD
法の場合約700℃以上と極めて高温であるため、耐熱
性の左い基板上には窒化硅素薄膜を形成できないという
欠点を有していた。一方、プラズマCVD法およびプラ
ズマ・スパレタ法の場合には、製造温度を室温に保持し
ても窒化硅素薄膜を製造することができ、耐熱性のない
基板上に窒化硅素膜を形成できる。そのため、この手法
は、例えば、LSIのパンシベーション膜形成などに適
用可能である。
シ、拡散マスク、あるいはMIS素子の絶縁膜として使
用されてきた。また、かかる薄膜状窒化硅素の製造方法
として、熱窒化法、CVD法、あるいはプラズマ・スパ
ッタ法が用いられてきた。しかし、窒化硅素薄膜の製造
温度は、熱窒化法の場合約1000℃以上、またCVD
法の場合約700℃以上と極めて高温であるため、耐熱
性の左い基板上には窒化硅素薄膜を形成できないという
欠点を有していた。一方、プラズマCVD法およびプラ
ズマ・スパレタ法の場合には、製造温度を室温に保持し
ても窒化硅素薄膜を製造することができ、耐熱性のない
基板上に窒化硅素膜を形成できる。そのため、この手法
は、例えば、LSIのパンシベーション膜形成などに適
用可能である。
しかし、同手法によ膜製造される窒化硅素膜は、その膜
形成条件によって膜質が大きく変化するため、条件の最
適化が難かしいど゛と、また、膜の緻密性に難点があり
、たとえば膜厚が約1[]nm以下の薄い膜においては
、ビレホール等の存在によシミ気絶練性が低下するとい
った欠点を有していた。
形成条件によって膜質が大きく変化するため、条件の最
適化が難かしいど゛と、また、膜の緻密性に難点があり
、たとえば膜厚が約1[]nm以下の薄い膜においては
、ビレホール等の存在によシミ気絶練性が低下するとい
った欠点を有していた。
本発明の目的は、これらの欠点を除去し、耐熱性のない
基板上に緻密、かつ、電気絶縁性の良好な窒化硅素絶縁
薄膜を形成することにある。
基板上に緻密、かつ、電気絶縁性の良好な窒化硅素絶縁
薄膜を形成することにある。
このような目的を達成するために、本発明においては、
不活性ガスを使用するイオンビームによる基体上への硅
素のスパッタリング堆積と同時に該基板上への窒素イオ
ンまたは窒素原子を含むガスのイオンの照射を行なうこ
とにより、該基体上に実質的に無定形な窒化硅素膜を生
成するようにしたものである。
不活性ガスを使用するイオンビームによる基体上への硅
素のスパッタリング堆積と同時に該基板上への窒素イオ
ンまたは窒素原子を含むガスのイオンの照射を行なうこ
とにより、該基体上に実質的に無定形な窒化硅素膜を生
成するようにしたものである。
以下に本発明を実施例によって詳細に説明する。
実施例 1゜
第1図は本発明の一実施gAjに用いる無定形窒化硅素
膜製造装置の説明図である。図において、1は真空容器
1.2は真空排気ポンプ、6はイオンビーム発生装置、
4はガス導入管、5はガス流量調節装置、6はガスボン
ベ、7はターゲット、8は基板である。
膜製造装置の説明図である。図において、1は真空容器
1.2は真空排気ポンプ、6はイオンビーム発生装置、
4はガス導入管、5はガス流量調節装置、6はガスボン
ベ、7はターゲット、8は基板である。
本実施例においては、ガスボンベ乙に内蔵されるガスは
、アルゴンガスと窒素ガスの混合ガス、モジくはアルゴ
ンガスとアンモニアガス等の窒素原子を含有するガスの
混合ガスであるが、アルコ゛ンガスのかわりにキセノン
あるいはクリプトン等の他の不活性ガスを用いてもよい
。また、ターゲット7は純度99.999%の硅素板で
あるが、かわりに窒化硅素板(Si3N4板)を用いて
もよい。
、アルゴンガスと窒素ガスの混合ガス、モジくはアルゴ
ンガスとアンモニアガス等の窒素原子を含有するガスの
混合ガスであるが、アルコ゛ンガスのかわりにキセノン
あるいはクリプトン等の他の不活性ガスを用いてもよい
。また、ターゲット7は純度99.999%の硅素板で
あるが、かわりに窒化硅素板(Si3N4板)を用いて
もよい。
寸だ、基板8は熱酸化シリコンウエノ・一基板であるが
、ガラス基板等の他の絶縁体基板、金属基板、半導体基
板、あるいは有機高分子材基板であってもよい。
、ガラス基板等の他の絶縁体基板、金属基板、半導体基
板、あるいは有機高分子材基板であってもよい。
次に、上記装置を動作させるには、まず、真空容器1の
内部を真空排気ポンプ2によシ排気する。
内部を真空排気ポンプ2によシ排気する。
しかる後、ガス流量調節装置5を操作し、所定量のガス
をイオンビーム発生装置6に連続供給する。
をイオンビーム発生装置6に連続供給する。
ここで、ガスの所定量とは、たとえば、排気速度が毎秒
約1001の能力をもつ真空排気ポンプを用いた場合、
毎分約5cm3程度を上限とする値である。次に、イオ
ンビーム発生装置6を作動させることによシ、供給ガス
のイオンビームがターゲット7の面上に照射され、ター
ゲット7を構成する材料(硅素)がスパッタリング効果
により原子状となって飛散し、その一部がターゲット7
と対向する基板8の面上に付着する。これと同時に、供
給ガスのイオンビーム中に含まれる窒素イオンもしくは
アンモニアイオン等の窒素原子を含有するイオンの一部
が基板80面上に到達するので、窒素イオンの場合は、
Si+±xN”+xe −+SiNx2 また、アンモニアイオンの場合は、Si+xNH3+x
e−→S + Nx十了x H2なる化学反応式で代表
的に示されるように、基板8の面上には窒化硅素が生成
、堆積する。
約1001の能力をもつ真空排気ポンプを用いた場合、
毎分約5cm3程度を上限とする値である。次に、イオ
ンビーム発生装置6を作動させることによシ、供給ガス
のイオンビームがターゲット7の面上に照射され、ター
ゲット7を構成する材料(硅素)がスパッタリング効果
により原子状となって飛散し、その一部がターゲット7
と対向する基板8の面上に付着する。これと同時に、供
給ガスのイオンビーム中に含まれる窒素イオンもしくは
アンモニアイオン等の窒素原子を含有するイオンの一部
が基板80面上に到達するので、窒素イオンの場合は、
Si+±xN”+xe −+SiNx2 また、アンモニアイオンの場合は、Si+xNH3+x
e−→S + Nx十了x H2なる化学反応式で代表
的に示されるように、基板8の面上には窒化硅素が生成
、堆積する。
本発明は、このような製造方法であるから、従来のプラ
ズマCVD法ある区はプラズマ・スパッタリング法では
放電が持続しないために膜堆積が困婁となる約、I X
10 Pa以下の圧力においても容易に窒化硅素膜
を製造できる。その結果としては、基板8に飛来する硅
素原子が飛行中に残留ガスと衝突する回数が減少し、そ
れに伴なう硅素原子の運動エネルギーの低下が抑止され
る。そのため、数eV以上の高い運動エネルギーを持っ
た硅素原子が基板上に到達し、膜の細:密化が促進され
る。このことにより、約lX10 Pa以上の圧力に
おいて製造される窒化硅素膜よりもさらに緻密な膜が形
成される。
ズマCVD法ある区はプラズマ・スパッタリング法では
放電が持続しないために膜堆積が困婁となる約、I X
10 Pa以下の圧力においても容易に窒化硅素膜
を製造できる。その結果としては、基板8に飛来する硅
素原子が飛行中に残留ガスと衝突する回数が減少し、そ
れに伴なう硅素原子の運動エネルギーの低下が抑止され
る。そのため、数eV以上の高い運動エネルギーを持っ
た硅素原子が基板上に到達し、膜の細:密化が促進され
る。このことにより、約lX10 Pa以上の圧力に
おいて製造される窒化硅素膜よりもさらに緻密な膜が形
成される。
以下に、上記した製造方法による無定形窒化硅素からな
る絶縁膜の製造例について説明する。
る絶縁膜の製造例について説明する。
(1) 上記した製造方法において、アルゴンと窒素
の体積混合比が10対1の混合ガスを用い、イオンビー
ム発生装置3におけるイオンビームの加速電圧を5kV
とし、製造圧力を2X10’Paに、また、基板温度を
50℃に設定して、200分間、スパッタリング堆積を
行なったとζろ、基板8上に厚さが約33 nmの非晶
状の窒化硅素膜が生成した。この膜中に含まれる硅素お
よび窒素の原子百分率はそれぞれ約95係および約5%
であった。この膜の色調はやや金属光沢を示し、電気抵
抗率は約10Ω・cmであったい。
の体積混合比が10対1の混合ガスを用い、イオンビー
ム発生装置3におけるイオンビームの加速電圧を5kV
とし、製造圧力を2X10’Paに、また、基板温度を
50℃に設定して、200分間、スパッタリング堆積を
行なったとζろ、基板8上に厚さが約33 nmの非晶
状の窒化硅素膜が生成した。この膜中に含まれる硅素お
よび窒素の原子百分率はそれぞれ約95係および約5%
であった。この膜の色調はやや金属光沢を示し、電気抵
抗率は約10Ω・cmであったい。
(2) アルゴンと窒素ガスの体積混合比が5対1で
ある点を除いて、製造例(1)と同一条件で窒化硅素膜
を製造した。基板上に厚さが約3Q nmの非晶状窒化
硅素膜が形成された。この膜中に含まれる硅素および窒
素の原子百分率は、それぞれ約90チおよび約10%で
あった。この膜の色調はほとんど透明であシ、製造例(
1)で見られたような金属光沢は見られない。また、電
気抵抗率は約103Ω・cmであった。
ある点を除いて、製造例(1)と同一条件で窒化硅素膜
を製造した。基板上に厚さが約3Q nmの非晶状窒化
硅素膜が形成された。この膜中に含まれる硅素および窒
素の原子百分率は、それぞれ約90チおよび約10%で
あった。この膜の色調はほとんど透明であシ、製造例(
1)で見られたような金属光沢は見られない。また、電
気抵抗率は約103Ω・cmであった。
(3) アルゴンと窒素ガスの体積混合比が2対1で
ある点を除いて、製造例(1)と同一条件で窒化硅素膜
を製造した。基板8上には厚さが約60nmの非晶状窒
化硅素膜が形成された。この膜中に含まれる硅素および
窒素の原子百分率は、それぞれ、約80%〜および約2
09bであった。この膜の色調は透明であシ、電気抵抗
本は少なくとも106Ω・cm 以上であった。
ある点を除いて、製造例(1)と同一条件で窒化硅素膜
を製造した。基板8上には厚さが約60nmの非晶状窒
化硅素膜が形成された。この膜中に含まれる硅素および
窒素の原子百分率は、それぞれ、約80%〜および約2
09bであった。この膜の色調は透明であシ、電気抵抗
本は少なくとも106Ω・cm 以上であった。
(4) スパッタリング堆積時間が20分であるとと
、および基板上にあらかじめ金属層(ニオブ層)を形成
しておくことを除いては、上記製造例(6)と同一条件
で窒化硅素膜を製造した。上記金属層上には厚さ約3n
mの窒化硅素膜が形成された。さらに、この膜の上に金
属層にニオブ層)を蒸着法により形成し、約1000μ
mの面積をもつMIM接合(金属層、絶縁体層、金属層
の順に積層されてなる接合)を作製したところ、接合抵
抗値は10 Ω以上を示し、金属層間の短絡は生じ々
いことが確認された。
、および基板上にあらかじめ金属層(ニオブ層)を形成
しておくことを除いては、上記製造例(6)と同一条件
で窒化硅素膜を製造した。上記金属層上には厚さ約3n
mの窒化硅素膜が形成された。さらに、この膜の上に金
属層にニオブ層)を蒸着法により形成し、約1000μ
mの面積をもつMIM接合(金属層、絶縁体層、金属層
の順に積層されてなる接合)を作製したところ、接合抵
抗値は10 Ω以上を示し、金属層間の短絡は生じ々
いことが確認された。
上記の製造例(1)、(25、(3)によれば、窒化硅
素膜中の窒素の原子百分率が約10%に満たカい場合に
は、その電気抵抗率が窒素を含有しない非晶状硅素膜の
電気抵抗率と同程度であって、絶縁膜としては不適当で
あることを示している。さらに、前記膜中の窒素の原子
百分率が約1o%以上の場合では、その電気抵抗率は、
窒素を含有しない非晶状硅素膜の電気抵抗率の少なくと
も約100倍以上であり、窒素の原子百分率が化学量論
組成の窒化硅素(Si3N4)における57チに満たな
いものであっても、絶縁膜として・機能しうろことを示
している。
素膜中の窒素の原子百分率が約10%に満たカい場合に
は、その電気抵抗率が窒素を含有しない非晶状硅素膜の
電気抵抗率と同程度であって、絶縁膜としては不適当で
あることを示している。さらに、前記膜中の窒素の原子
百分率が約1o%以上の場合では、その電気抵抗率は、
窒素を含有しない非晶状硅素膜の電気抵抗率の少なくと
も約100倍以上であり、窒素の原子百分率が化学量論
組成の窒化硅素(Si3N4)における57チに満たな
いものであっても、絶縁膜として・機能しうろことを示
している。
また、製造例(4)は、膜厚が約3nmと極めて薄い窒
化硅素膜においてすら、ピンボールのない緻密な絶縁膜
が実現されたことを如実に示したものであり、従来の手
法をもって、これを実現することは極めて困難であった
ことから、本発明の有効性が示されている。
化硅素膜においてすら、ピンボールのない緻密な絶縁膜
が実現されたことを如実に示したものであり、従来の手
法をもって、これを実現することは極めて困難であった
ことから、本発明の有効性が示されている。
本発明の有効性は、上記した点に止まらず、品質の一定
した窒化硅素膜が製造される点にも現われている。これ
は、膜製造中の圧力を約1Q’Pa以下に保持すること
により、堆積膜中に取シ込まれる不純物量を低減させる
ことができるので、膜品質のばらつきが減少するためで
ある。
した窒化硅素膜が製造される点にも現われている。これ
は、膜製造中の圧力を約1Q’Pa以下に保持すること
により、堆積膜中に取シ込まれる不純物量を低減させる
ことができるので、膜品質のばらつきが減少するためで
ある。
実施例 2゜
第2図は本発明の他の実施例に用いる無定形窒化硅素膜
製造装置の説明図である。図において、記号1〜8は第
1図の場合ど°同じものを示す。9は第2のイオンビー
ム発生装置、1oは第2のガス導入管、11は第2のガ
ス流量調節装置、12は第2のガスボンベである。ここ
で、第1のガスボンベ乙に内蔵されるガスはアルゴンガ
スであるが、キセノンやクリプトン等の他の不活性ガス
であってもよい。また、第2のガスボンベ12に内蔵さ
れるガスは窒素ガスであるが、アンモニアガス等の窒素
原子を含む他種のガスであってもよい。また、ターゲッ
ト7は純度99.999%の硅素板であるが、窒化硅素
板(813N4板)であってもよい。
製造装置の説明図である。図において、記号1〜8は第
1図の場合ど°同じものを示す。9は第2のイオンビー
ム発生装置、1oは第2のガス導入管、11は第2のガ
ス流量調節装置、12は第2のガスボンベである。ここ
で、第1のガスボンベ乙に内蔵されるガスはアルゴンガ
スであるが、キセノンやクリプトン等の他の不活性ガス
であってもよい。また、第2のガスボンベ12に内蔵さ
れるガスは窒素ガスであるが、アンモニアガス等の窒素
原子を含む他種のガスであってもよい。また、ターゲッ
ト7は純度99.999%の硅素板であるが、窒化硅素
板(813N4板)であってもよい。
まだ、基板8は熱酸化シリコンウェハー基板であるが、
ガラス基板等の他の絶縁体基板、金属基板、半導体基板
、あるいは有機高分子材基板であってもよい。
ガラス基板等の他の絶縁体基板、金属基板、半導体基板
、あるいは有機高分子材基板であってもよい。
次に、この装置を動作させるには、まず、真空容器1の
内部を真空排気ポンプ2によシ排気する。
内部を真空排気ポンプ2によシ排気する。
しかる後、第1のガス流量調節装置5を操作し、所定量
のガスを第1のイオンビーム発生装置6に連続供給する
。ここで、ガスの所定量とは、たとえば、真空排気ポン
プ2の排気速度が毎秒約1004である場合、毎分約5
cm3程度を上限とする値である。また、第2のガス流
量調節装置11を操作し、所定量のガスを第2のイオン
ビーム発生装置9に連続供給する。この場合゛のガス供
給量は、たとえば、真空排気ポンプ2の排気速度が毎秒
約1001である場合、毎分約5 cm 程度を上限
とする値である。次に、第1のイオンビーム発生装置6
および第2のイオンビーム発生装置9を同時に作動させ
ることによシ、アルゴンガスのイオンビームがターゲッ
ト7の面上に照射され、ターゲット7を構成する材料(
硅素)がスパッタリング効果により原子状となって飛散
し、その一部がターゲット7と対向する基板80面上に
付着する。
のガスを第1のイオンビーム発生装置6に連続供給する
。ここで、ガスの所定量とは、たとえば、真空排気ポン
プ2の排気速度が毎秒約1004である場合、毎分約5
cm3程度を上限とする値である。また、第2のガス流
量調節装置11を操作し、所定量のガスを第2のイオン
ビーム発生装置9に連続供給する。この場合゛のガス供
給量は、たとえば、真空排気ポンプ2の排気速度が毎秒
約1001である場合、毎分約5 cm 程度を上限
とする値である。次に、第1のイオンビーム発生装置6
および第2のイオンビーム発生装置9を同時に作動させ
ることによシ、アルゴンガスのイオンビームがターゲッ
ト7の面上に照射され、ターゲット7を構成する材料(
硅素)がスパッタリング効果により原子状となって飛散
し、その一部がターゲット7と対向する基板80面上に
付着する。
これと同時に、第2のイオンビーム発生装置9で発生し
た窒素ガスのイオンビームが基板8の面上に照射され、
基板80面上に窒化硅素が生成、堆積する。
た窒素ガスのイオンビームが基板8の面上に照射され、
基板80面上に窒化硅素が生成、堆積する。
このような製造方法であるから、実施例1で説明した効
果に加えて、イオン化、かつ、加速された活性な窒素分
子を基板面上゛た輸送できるので、実施例1の場合より
もさらに低い圧力で窒素含有量の大きい窒イユ硅素膜を
製造できる。その結果とじて、よシ緻密で、かつ、よシ
ミ気絶練性の良好な窒化硅素膜が得られる。
果に加えて、イオン化、かつ、加速された活性な窒素分
子を基板面上゛た輸送できるので、実施例1の場合より
もさらに低い圧力で窒素含有量の大きい窒イユ硅素膜を
製造できる。その結果とじて、よシ緻密で、かつ、よシ
ミ気絶練性の良好な窒化硅素膜が得られる。
以下に上記の方法を用いた窒化硅素膜の他の製造例を示
す。
す。
上記した製造方法において、アルゴンガス供給量と窒素
ガス供給量の比率を5:1とし、製造圧力を8x10
Paとし、第1のイオンビーム発生装置6におけるイ
オンビームの加速電圧を5kVとし、第2のイオンビー
ム発生装置9における加速電圧を800vとし、基板温
度を50℃に設定し、200分間、装置を動作させたと
ころ、厚さが約20 nmの非晶状窒化硅素膜が形成さ
れた。この膜中に含まれる硅素および窒素の原子百分率
は、それぞれ、60チおよび40チであシ、実施例1の
場合よシもさらに窒素含有量の大きな窒化硅素膜が形成
されたことは明らかである。また、この膜の電気抵抗率
は少なくとも106Ω・cm以上であって、良好な電気
絶縁性をもつことが示された。なお、膜中の窒素量が原
子百分率で40チをこえると安定な窒化硅素膜は得られ
ない。
ガス供給量の比率を5:1とし、製造圧力を8x10
Paとし、第1のイオンビーム発生装置6におけるイ
オンビームの加速電圧を5kVとし、第2のイオンビー
ム発生装置9における加速電圧を800vとし、基板温
度を50℃に設定し、200分間、装置を動作させたと
ころ、厚さが約20 nmの非晶状窒化硅素膜が形成さ
れた。この膜中に含まれる硅素および窒素の原子百分率
は、それぞれ、60チおよび40チであシ、実施例1の
場合よシもさらに窒素含有量の大きな窒化硅素膜が形成
されたことは明らかである。また、この膜の電気抵抗率
は少なくとも106Ω・cm以上であって、良好な電気
絶縁性をもつことが示された。なお、膜中の窒素量が原
子百分率で40チをこえると安定な窒化硅素膜は得られ
ない。
以上説明したように、本発明を用い、ると、緻密な窒化
硅素膜を低温に保持した物質の表面に形成できるので、
たとえば、耐熱性のない半導体素子やLSIの保護膜と
して、あるいは、素子製造プロセスにおいて拡散マスク
として、これを利用できるという利点がある。
硅素膜を低温に保持した物質の表面に形成できるので、
たとえば、耐熱性のない半導体素子やLSIの保護膜と
して、あるいは、素子製造プロセスにおいて拡散マスク
として、これを利用できるという利点がある。
さらに、本発明により製造される窒化硅素膜はその厚さ
が数nmであっても、ピンホールのない緻密なものであ
るから、MNO8素子用窒化膜として、あるいはトンネ
ル型ジョセフソン素子のバリヤ膜としても好適なもので
ある。
が数nmであっても、ピンホールのない緻密なものであ
るから、MNO8素子用窒化膜として、あるいはトンネ
ル型ジョセフソン素子のバリヤ膜としても好適なもので
ある。
第1図および第2図は、それぞれ、本発明の実施に用い
る窒化硅素膜製造装置の説明図である。 図において、 1・・・真空容器 2・・・真空排気ポンプ6
.9・・・イオンビーム発生装置 4.10・・・ガス導入管 5.11・・・ガス流量調節装置 6.12・・・ガスボンベ 7・・・ターゲット“8・
・・基板 特許出願人 日本電信電話公社 代理人弁理士 中村純之助
る窒化硅素膜製造装置の説明図である。 図において、 1・・・真空容器 2・・・真空排気ポンプ6
.9・・・イオンビーム発生装置 4.10・・・ガス導入管 5.11・・・ガス流量調節装置 6.12・・・ガスボンベ 7・・・ターゲット“8・
・・基板 特許出願人 日本電信電話公社 代理人弁理士 中村純之助
Claims (3)
- (1)実質的に無定形な窒化硅素からなる薄膜状絶縁材
において、該絶縁材中の硅素の原子百分率が90eIb
以下で、かつ、40チ以上の範囲にあシ、窒素の原子百
分率が10チ以上で、かつ、60%以下の範囲にある(
ただし、前記百分率は前記絶縁材中の硅素と窒素の原子
の総数に基づくものである)ことを特徴とする薄膜状絶
縁材。 - (2)不活性ガスと窒素ガスとの混合ガス、もしくは、
不活性ガスとアンモニアガス等の窒素原子を含むガスと
の混合ガスを使用するイオンビーム・スパッタリング堆
積法によシ、基体上に実質的に無定形な窒化硅素膜を生
成する工程を含むことを特徴とする薄膜状絶縁材の製造
方法。 - (3)不活性ガスを使用するイオンビーム・スパッタリ
ングにより基体上に実質的に無定形な窒化硅素膜を堆積
すると同時に該基体上に窒素イオンもしくはアンモニア
ガス等の窒素原子を含むガス状化合物のイオンからなる
荷電粒子ビームを照射することにより該基体上に実質的
に無定形な窒化シ 硅素膜を生成する工程を含むことを特徴とする薄膜状絶
縁材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18134082A JPS5973413A (ja) | 1982-10-18 | 1982-10-18 | 薄膜状絶縁材とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18134082A JPS5973413A (ja) | 1982-10-18 | 1982-10-18 | 薄膜状絶縁材とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5973413A true JPS5973413A (ja) | 1984-04-25 |
Family
ID=16098981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18134082A Pending JPS5973413A (ja) | 1982-10-18 | 1982-10-18 | 薄膜状絶縁材とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5973413A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61128403A (ja) * | 1984-11-28 | 1986-06-16 | 鐘淵化学工業株式会社 | 非単結晶状シリコン系絶縁材料 |
JPH01304736A (ja) * | 1988-06-01 | 1989-12-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 複合物薄膜の製造方法及び薄膜トランジスタの製造方法 |
US6893543B1 (en) * | 1995-09-01 | 2005-05-17 | Unaxis Balzers Ag | Information carrier and method for producing the same |
-
1982
- 1982-10-18 JP JP18134082A patent/JPS5973413A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61128403A (ja) * | 1984-11-28 | 1986-06-16 | 鐘淵化学工業株式会社 | 非単結晶状シリコン系絶縁材料 |
JPH01304736A (ja) * | 1988-06-01 | 1989-12-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 複合物薄膜の製造方法及び薄膜トランジスタの製造方法 |
US6893543B1 (en) * | 1995-09-01 | 2005-05-17 | Unaxis Balzers Ag | Information carrier and method for producing the same |
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