JPH08288273A - TiNバリア膜の製造方法およびその装置 - Google Patents

TiNバリア膜の製造方法およびその装置

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JPH08288273A
JPH08288273A JP9362295A JP9362295A JPH08288273A JP H08288273 A JPH08288273 A JP H08288273A JP 9362295 A JP9362295 A JP 9362295A JP 9362295 A JP9362295 A JP 9362295A JP H08288273 A JPH08288273 A JP H08288273A
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JP
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tin
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nitrogen gas
pressure
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Wataru Ito
伊藤  渉
Masahiko Kurakado
雅彦 倉門
Yukimoto Tanaka
幸基 田中
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 窒素欠損のないTiNバリア膜を、基板に設
けられたアスペクト比の大きなコンタクトホール低面に
効率良く形成する方法およびその装置を提供する。 【構成】 真空蒸着槽の中において、基板近傍に窒素ガ
スを導入すると共に、圧力隔壁3を設け差動排気するこ
とにより、蒸発源に近い部分の圧力を基板近傍の圧力の
1/2〜1/100にすると共に、基板近傍に60MH
z以上の高周波プラズマを生成して窒素ガスを選択的に
イオン化し、さらに基板バイアス電圧を印加することに
より、蒸着粒子の直進性が生かされ、コンタクトホール
の底部にボトムカバレッジに優れた窒素欠損のないTi
Nバリア膜を効率良く形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSIの製造におい
て、シリコン基板と絶縁層を介して形成される素子をつ
なぐコンタクトプラグの形成に関係し、コンタクトホー
ルのボトム部分におけるプラグ電極と、シリコン基板の
反応を抑制するために用いられるTiNバリア膜の製造
方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンタクトホールのボトム部分に少なく
とも20nmのTiN膜を形成する技術は、従来はもっ
ぱらスパッタリングが用いられてきた。しかしながら、
LSIの集積化が進み、現状ではコンタクトホールのア
スペクト比(穴の深さ/穴の径)が2以上必要となって
いるために、よりボトムカバレッジに優れたTiN膜の
形成方法が熱望されている。
【0003】ボトムカバレッジをよくする一つの方法
は、蒸着粒子の直進性を上げることで、その代表的な手
法として、低圧遠距離スパッタ、コリメートスパッタな
どが考案されている。また、もう一つの方法としてステ
ップカバレッジに優れたCVD法が有望視されている。
しかし、低圧遠距離スパッタやコリメートスパッタは、
蒸着粒子全体の中から平行ビーム成分のみ利用するもの
であり堆積効率が悪いという欠点があった。また、CV
D法は、蒸気圧の高いチタン化合物、例えば四塩化チタ
ン有機金属を原料に用いるため、塩素や炭素などの不純
物の混入の問題があった。
【0004】蒸着粒子の直進性を上げる最も簡単な方法
は、高い真空度のもとで蒸着を行なう蒸着法を採用する
ことである。従来TiN膜の作製に用いられてきた蒸着
方法は、ホローカソードガンあるいは電子ビームを用い
てチタンを溶解、蒸発させる方法が採用されてきた。し
かしながら、ホローカソードガンを用いた蒸着法の場
合、高真空のもとで膜作製することができない。また、
ホローカソードガンは蒸発と同時に蒸発材料のイオン化
を促進するため、かなり高いイオン密度のもとで蒸着が
行われるが、反応ガスと蒸発材料が共にイオン化される
ためバイアス印加により組成比を制御することができな
かった。
【0005】一方、電子ビームを用いた蒸着方法の場合
では、高真空度のもとで膜作製が可能であるが、高真空
度のもとで蒸発材料を反応ガスと反応させる必要から、
これまでは真空槽全体を13.56MHzの高周波プラ
ズマで励起することが行われており、ホローカソードガ
ンを用いた場合と同様、バイアス印加により組成比を制
御することは出来なかった。
【0006】すなわち、これまでの技術では高い真空度
のもとではTiN成膜ができないか、或いはできたとし
ても窒素分圧が低いことに起因してチタンリッチの膜と
なり、(TiN→Ti2 N→Ti)、バリア特性に優
れ、化学的にも安定な組成比1:1のTiN膜を得るた
めに成膜速度を遅くするなどの工夫が必要であった。
【0007】
【発明が解決しようする課題】高い真空度のもとでTi
Nバリア膜を形成する蒸着法において、低い窒素分圧に
起因する窒素量の欠損の問題点を解決することによっ
て、組成比1:1のTiN膜をアスペクト比の大きなホ
ールのボトム部分に効率良く形成することを可能にする
方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために以下のように構成した。
【0009】請求項1記載のTiNバリア膜の製造方法
は、真空蒸着槽の中でTiを加熱・蒸発させながら窒素
ガスを導入することによりTiN薄膜を基板上に形成す
る反応蒸着法において、該窒素ガスを選択的にイオン化
させることによって成膜することを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項2記載のTiNバリア膜の製造方法
は、窒素ガスのイオン化を、周波数60MHz以上の高
周波プラズマで行うことを特徴とするものである。
【0011】請求項3記載のTiNバリア膜の製造方法
は、基板にバイアス電圧を印加することを特徴とするも
のである。
【0012】請求項4記載のTiNバリア膜の製造方法
は、真空蒸着槽内に圧力隔壁を設け、差動排気しながら
窒素ガスを導入することにより、蒸着材を蒸発させる蒸
発源が置かれる環境の圧力を、基板の置かれる環境の圧
力の1/2〜1/100にすると共に、基板近傍に60
MHzを以上の高周波プラズマを生成することによって
窒素ガスを選択的にイオン化し、さらに基板にバイアス
電圧を印加することを特徴とするものである。
【0013】請求項5記載のTiNバリア膜の製造装置
は、真空蒸着槽の中に少なくとも2枚以上の圧力隔壁が
設けられ、圧力隔壁間のそれぞれの空間に、蒸着材を蒸
発させる蒸発源に近いほど排気能力の大きな真空ポンプ
が接続されており、被蒸着基板近傍には周波数60MH
z以上の高周波プラズマ生成用の電極と、窒素ガスを導
入するためのパイプがあり、被蒸着基板はバイアス電圧
が印加できるように浮いた構造を取り、被蒸着基板と対
向するように蒸発源が設けられていることを特徴とする
ものである。
【0014】
【作用】上記のように構成した発明は、以下のように作
用する。
【0015】請求項1記載の発明により、TiN薄膜を
基板上に形成する反応蒸着法において、窒素ガスを選択
的にイオン化することにより窒素の膜中への取り込み効
率を上げることができる。
【0016】請求項2記載の発明により、イオン化効率
を高め、イオン種のエネルギー分布を急峻にすることが
できる。
【0017】請求項3記載の発明により、窒素の膜中へ
の取り込み効率を上げることができる。
【0018】請求項4記載の発明により、ガス成分の膜
中含有料の欠損を防ぎながら、蒸着粒子に直進性を持た
せることができる。
【0019】請求項5記載の発明により、請求項1ない
し4に記載の発明を用いたTiNバリア膜を高率良く製
造することができる。
【0020】我々は、TiN薄膜を基板上に形成する反
応蒸着法において、窒素ガスを選択的にイオン化するこ
とにより窒素の膜中への取り込み効率を上げることがで
きることを見出し、本発明に至った。
【0021】イオン化には、通常高周波プラズマが用い
られるが、電子衝撃や紫外線などの光励起を用いたイオ
ン化が考えられる。プラズマを用いる場合、通常用いら
れる周波数帯である13.56MHzより高い60MH
zを越える周波数帯を利用する理由は、イオン化効率が
高く、またプラズマ中に存在するイオン種のエネルギー
分布が急峻になるためである。エネルギー分布の急峻化
は、基板にバイアスを印加して正イオンを引き込む場
合、エネルギーが揃っているため引き込み量を制御しや
すいこと、および膜へのダメージが軽減できるという利
点につながる。
【0022】なお、120MHzを越える周波数帯で
は、マイクロ波領域に入ってくるため取扱いが面倒とな
ることと、さらに高い周波数帯を用いるメリットがそれ
ほどなくなるため、60〜120MHzの周波数帯域を
用いることがより望ましい。
【0023】また、我々は窒素ガスを選択的にイオン化
し、基板にバイアス電圧を印加することにより、窒素の
膜中への取り込み効率をさらに上げられることを見出
し、通常窒素欠損が認められる高速成膜・低窒素分圧条
件下にあっても、化学量論組成のTiN膜の作製に成功
した。
【0024】バイアス電圧は負の極性で、条件によって
大きさが任意に変えられるが、あまり大きくなるとスパ
ッタリングによる膜組成の阻害が引き起こされるため−
200V以下に抑えられる。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施するために用いた装置の
要部を図1に示し、以下に説明する。
【0026】本発明では高真空度のもとで膜作製をする
ため、真空槽内のわずかな不純物が膜中に取り込まれる
可能性が高い。そこで装置は、分子線エピタキシー装置
(MBE)に準ずる高真空度対応の真空槽となってお
り、薄膜成長室1とロードロック室2からなる。薄膜成
長室1は、内部に圧力隔壁3を2枚以上有し、圧力隔壁
3で囲まれた空間を個別の排気系(油拡散ポンプ4およ
び油回転ポンプ5)で排気される。この時、蒸発源に近
い空間ほど大きな排気系が用いられる。
【0027】反応ガスは、マスフローコントローラー6
で流量制御され、パイプ7を通じて成膜を行なう基板の
表面近傍に導入される。基板近傍には60MHz〜12
0MHzの高周波プラズマ生成用の電極8があり、これ
に高周波電源9から整合回路10を経て所定の電力が供
給される。この様な構造とすることによって、反応ガス
を選択的にイオン化することができる。
【0028】イオン化された窒素ガスは、直流電源11
によってバイアスされた基板表面に引き寄せられ、膜中
に取り込まれる。基板背後のヒーター12によって所定
の温度に加熱された基板表面に、電子ビーム銃13によ
って加熱、蒸発したチタンが堆積される。堆積速度は、
飛来途中のある領域にセットされた校正済みの膜厚計1
4により、リアルタイムでモニターされる。この時、堆
積速度が一定となるように、膜厚計で計測された速度を
もとに電子ビーム銃13の出力が制御される。
【0029】このように、真空槽の薄膜成長室1の中に
圧力隔壁3を設け、差動排気しながら基板近傍に窒素ガ
スを導入することにより、蒸発源近くの圧力は基板近く
の圧力に比べ、1/2〜1/100程度に低くなる。こ
れは基板近くにおいて反応ガスの圧力を上げてガス成分
の膜中含有量の欠損を防ぎながら、飛来中の蒸着粒子が
反応ガスと衝突する確率を減らし、直進性を持たせるこ
とを可能にする。
【0030】また、基板近傍に60MHzを越える高周
波プラズマを生成することによって窒素ガスを選択的に
イオン化することができ、膜中への窒素の取り込みを容
易にすることができる。
【0031】次に上記した装置で膜を生成する代表的な
手順について述べる。
【0032】薄膜成長室1内が10-10 Torr台まで
排気されていることを確認した後、ロードロック室2か
ら搬送機構(図示せず)を使って薄膜成長室1のヒータ
ー12によって所定の温度に加熱する。基板の全体が均
一に加熱されるのを待って、反応ガスである高純度窒素
を導入し、60MHz〜120MHzの高周波プラズマ
を生成させておく。
【0033】基板にバイアスを印加する場合には、この
時点で直流電圧を印加しておく。基板シャッター15を
閉じたまま電子ビーム加熱を開始し、膜厚モニターでフ
ィードバックさせて所定の堆積速度に安定した後、基板
シャッター15を開ける。成膜後は、基板シャッター1
5を閉じた後、電子ビーム加熱を止め、プラズマおよび
基板を加熱するヒーター12を切る。基板温度が200
℃程度まで自然冷却されるまで反応ガスは流したままに
しておき、しかる後ロードロック室2から試料を取り出
した。
【0034】試料は、X線解析測定により結晶構造を評
価し、組成評価2MeVHe+ イオンを用いたラザフォ
ード後方散乱(RBS)法を用いて行なった。また、ボ
トムカバレッジ評価のため、断面SEM観察を行なっ
た。
【0035】以下に具体的な実施例、比較例を述べる。
実施例では、窒素ガスのイオン化に100MHzプラズ
マを用いている。
【0036】「実施例1」(図3、試料番号4〜8) シリコンウェーハの基板上に、図3に示す条件でTiN
薄膜を形成した。X線回折測定の結果、いずれの膜にお
いても基板以外の回折ピークとしてd値4.23Åのメ
インピークが観測され、TiNの格子定数4.24Å、
Ti2 Nの格子定数4.14Åとの比較から、得られた
膜の結晶構造がTiNであると結論された。
【0037】図3には、RBSで評価したN/Ti比が
合わせて表示されている。N/Ti比は成膜時の窒素分
圧、およびチタンの蒸発速度に影響され、窒素分圧が低
く、チタンの蒸発速度が大きいほどN/Ti比は小さく
なる傾向を示している。
【0038】本実施例では、100MHzプラズマを窒
素ガスのイオン化に用いているが、このイオン化が膜中
への窒素の取り込みにおいて非常に有効であることが、
次に述べる比較例1と比較することによって理解され
る。
【0039】「比較例1」(図3、試料番号1〜3) シリコンウェーハの基板上に、図3に示す条件でTiN
薄膜を形成した。実施例1と同様、N/Ti比は成膜時
の窒素分圧、およびチタンの蒸発速度に影響され、窒素
分圧が低く、チタンの蒸発速度が大きいほどN/Ti比
は小さくなる傾向を示している。
【0040】しかし、100MHzプラズマを窒素のイ
オン化に用いた実施例1と比較すると、N/Ti比は非
常に小さくなることが図3から分かる。(例えば、試料
番号1と6、2と4)。言い方を変えれば、同じN/T
i比を実現しようとした場合、100MHzプラズマを
利用すれば成膜時の窒素分圧を低く、しかもチタンの蒸
発速度を大きくすることができる。
【0041】「実施例2」基板バイアスのみ変化させ、
他の成膜条件を実施例1の試料番号7と同じにしてTi
N膜をシリコンウェーハ上に形成した。バイアス電圧は
0〜−100Vまで変化させた。
【0042】RBSによって評価したN/Ti比はバイ
アス電圧の増大にともない、図2に示したように単調に
増加することがわかった。(なお、図中に比較としてプ
ラズマを用いない場合(図3の試料番号2)の結果を黒
丸で示してある)。これは、バイアスを印加することに
よってさらに低い窒素分圧においても窒素量の欠損を抑
えることができ、Ti2 Nなどの異相の生成を避けるこ
とができることを意味している。
【0043】「実施例3」低い窒素分圧においても窒素
量の欠損を抑えることができることが実施例1および2
で見出だされたので、次にボトムカバレッジ性を評価し
た。
【0044】本実施例では、種々のアスペクト比を持っ
たホールをシリコンウェーハ上のシリコン酸化膜(厚み
1.5μm)に形成し、これを基板として用い、実施例
1の試料番号7と同じ成膜条件でTiN膜を形成した。
【0045】得られた試料の断面を走査型電子顕微鏡で
観察した結果、アスペクト比2.5のホールにおいて8
0%以上のボトムカバレッジカバレッジが実現されてい
ることが確認された。このボトムカバレッジは、低圧遠
距離スパッタやコリメートスパッタなどでこれまでに報
告されている値(アスペクト比2.5において、それぞ
れ10〜15%、30〜40%)と比較して格段に優れ
たものである。
【0046】また、この膜のN/Ti比はほぼ1であ
り、X線回折測定の結果からも窒素欠損は認められなか
った。
【0047】
【発明の効果】請求項1ないし4に記載した方法により
蒸着粒子の直進性が生かされ、窒素欠陥のないTiN膜
の作製が可能になった。
【0048】また、請求項5記載の装置により、高真空
条件下においても、これまでの報告と比較し格段に優れ
たボトムカバレッジを実現したTiNバリア膜の作製が
可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いられる反応蒸着装置の一例を示
す図である。
【図2】 基板バイアスとN/Ti比を示す図である。
【図3】 TiN薄膜の作製条件およびN/Ti比をま
とめた図である。
【符号の説明】
1…薄膜成長室、 2…ロードロック室、3…圧力隔
壁、 4…油拡散ポンプ、5…油回転ポンプ、 6…マ
スフローコントローラー、7…パイプ、 8…電極、9
…高周波(100MHz)電源、 11…電流電源、1
2…ヒーター、 13…電子ビーム銃、14…膜厚計、
15、基板シャッター。
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】ボトムカバレッジをよくする一つの方法
は、蒸着粒子の直進性を上げることで、その代表的な手
法として、低圧遠距離スパッタ、コリメートスパッタな
どが考案されている。また、もう一つの方法としてステ
ップカバレッジに優れたCVD法が有望視されている。
しかし、低圧遠距離スパッタやコリメートスパッタは、
蒸着粒子全体の中から平行ビーム成分のみ利用するもの
であり堆積効率が悪いという欠点があった。また、CV
D法は、蒸気圧の高いチタン化合物、例えば四塩化チタ
有機金属を原料に用いるため、塩素や炭素などの不
純物の混入の問題があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】請求項5記載の発明により、請求項1ない
し4に記載の発明を用いたTiNバリア膜を率良く製
造することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】試料は、X線回折測定により結晶構造を評
価し、組成評価2MeVHe+ イオンを用いたラザフォ
ード後方散乱(RBS)法を用いて行なった。また、ボ
トムカバレッジ評価のため、断面SEM観察を行なっ
た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】「実施例1」(図、試料番号4〜8) シリコンウェーハの基板上に、図に示す条件でTiN
薄膜を形成した。X線回折測定の結果、いずれの膜にお
いても基板以外の回折ピークとしてd値4.23Åのメ
インピークが観測され、TiNの格子定数4.24Å、
Ti2 Nの格子定数4.14Åとの比較から、得られた
膜の結晶構造がTiNであると結論された。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】図には、RBSで評価したN/Ti比が
合わせて表示されている。N/Ti比は成膜時の窒素分
圧、およびチタンの蒸発速度に影響され、窒素分圧が低
く、チタンの蒸発速度が大きいほどN/Ti比は小さく
なる傾向を示している。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】「比較例1」(図、試料番号1〜3) シリコンウェーハの基板上に、図に示す条件でTiN
薄膜を形成した。実施例1と同様、N/Ti比は成膜時
の窒素分圧、およびチタンの蒸発速度に影響され、窒素
分圧が低く、チタンの蒸発速度が大きいほどN/Ti比
は小さくなる傾向を示している。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】しかし、100MHzプラズマを窒素のイ
オン化に用いた実施例1と比較すると、N/Ti比は非
常に小さくなることが図から分かる。(例えば、試料
番号1と6、2と4)。言い方を変えれば、同じN/T
i比を実現しようとした場合、100MHzプラズマを
利用すれば成膜時の窒素分圧を低く、しかもチタンの蒸
発速度を大きくすることができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】RBSによって評価したN/Ti比はバイ
アス電圧の増大にともない、図に示したように単調に
増加することがわかった。(なお、図中に比較としてプ
ラズマを用いない場合(図3の試料番号2)の結果を黒
丸で示してある)。これは、バイアスを印加することに
よってさらに低い窒素分圧においても窒素量の欠損を抑
えることができ、Ti2 Nなどの異相の生成を避けるこ
とができることを意味している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/318 H01L 21/318 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空蒸着槽の中でTiを加熱・蒸発させ
    ながら窒素ガスを導入することによりTiN薄膜を基板
    上に形成する反応蒸着法において、該窒素ガスを選択的
    にイオン化させることによって成膜することを特徴とし
    たTiNバリア膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記窒素ガスのイオン化を、周波数60
    MHz以上の高周波プラズマで行うことを特徴とする請
    求項1記載のTiNバリア膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記基板にバイアス電圧を印加すること
    を特徴とする請求項1記載のTiNバリア膜の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記真空蒸着槽内に圧力隔壁を設け、差
    動排気しながら前記窒素ガスを導入することにより、蒸
    着材を蒸発させる蒸発源が置かれる環境の圧力を、前記
    基板の置かれる環境の圧力の1/2〜1/100にする
    と共に、前記基板近傍に60MHz以上の高周波プラズ
    マを生成することによって前記窒素ガスを選択的にイオ
    ン化し、さらに前記基板に前記バイアス電圧を印加する
    ことを特徴とした請求項1記載のTiNバリア膜の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 真空蒸着槽の中に少なくとも2枚以上の
    圧力隔壁が設けられ、該圧力隔壁間のそれぞれの空間
    に、蒸着材を蒸発させる蒸発源に近いほど排気能力の大
    きな真空ポンプが接続されており、被蒸着基板近傍には
    周波数60MHz以上の高周波プラズマ生成用の電極
    と、窒素ガスを導入するためのパイプがあり、該被蒸着
    基板はバイアス電圧が印加できるように浮いた構造を取
    り、該被蒸着基板と対向するように該蒸発源が設けられ
    ていることを特徴とするTiNバリア膜の製造装置。
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