JPS63237809A - ドリル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、切刃の内周側の端部から、先端逃げ面と切
屑排出溝の回転方向と反対方向を向く面との交差部にか
けて、シンニングを形成する面が設けられたドリルに関
するものである。

「従来の技術」 従来、上記のようなドリルとしては、第５図および第６
図に符号１１で示すようなドリルが知られている。この
ドリル１１は、工具本体１２を備えており、この工具本
体１２は、台金１３と台金１３の先端にろう付けされた
超硬チップ１４とから構成されている。この工具本体１
２の外周には、先端から後方に向かう２つの切屑排出溝
１５．１５が設けられている。この切屑排出７１１５は
、回転方向を向く第１の平面Ｉ６と回転方向と反対の方
向を向く第２の平面１７と半径方向外方を向く第３の平
面１８とによって画成されている。前記第１の平面１６
の先端部には、切刃１９が設けられており、工具本体１
２の先端面軸心部には、チゼルエツジ２０が設けられて
いる。また、前記切刃１９の内周側端部から、先端逃げ
而２１と前記第２の平面１７との交差部にかけて、シン
ニングを形成する而２２が設けられている。このシンニ
ングを形成する而２２とこのシンニングを形成する而２
２の回転方向後方側に隣接する先端逃げ而２１との交差
部には、シンニング切刃２３が形成されている。

「発明が解決しようとする問題点」 ところで、上記のドリルｔｉにあっては、高送り切削時
に加わる切削抵抗によって、先端逃げ而２１とこの先端
逃げ面２１の回転方向後方側のシンニングを形成する而
２２との交差部２４に応力が集中し、割れが発生しゃず
いという問題点があった。また、この問題点は、合金に
超硬チップをろう付けしたドリルの場合、チップ内にろ
う付は時の内部応力が蓄積しているため、特に顕昔であ
る。

「問題点を解決するための手段ｊ この発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、先端逃げ面とこの先端逃げ面の回転方向後方側に
隣接するシンニングを形成する而との交差部に面取り面
またはアール面を設けた構成とされている。

「作用」 この発明は、先端逃げ面とこの先端逃げ面の回転方向後
方側に隣接するシンニングを形成する面との交差部に面
取り面またはアール面を設けているから、切削時に前記
交差部に集中する応力を緩和することができ、したがっ
て、前記交差部に割れが発生することを防止することが
できる。

「実施例」 以下、この発明の一実施例について第１図ないし第４図
を参照して説明する。なお、これらの図において、従来
例と同一構成の部分には同一符号を付して、その説明を
省略する。

第１図は、この発明に係るドリル３１を示す図である。

このドリル３１においては、その交差部２４に、第１図
（ｂ）に示すような面取り面３２ないしは第１図（ｃ）
に示すようなアール面３３が設けられている。そして、
これらの面取り面３２゜アール面３３の幅は、０．０５
　ｍｍ　〜０．５　ｍｍになされている。これは、幅が
０．０５ｍｍ以下となると化ツノ集中を緩和する効果が
期待できなくなるからである。また、幅が０．５ｍｍ以
上となると次のような不都合が生じるのである。すなわ
ち、面取り面３２．アール而３３は、第１図（ｄ）に示
すように、チゼルエツジ２０の近傍の点Ｐから外周方向
に向って形成されている。このため、前記面取り面３２
゜アール面３°３の幅が０．５ｍｍ以上に大きくなると
、面取り面３２．アール而３３に対するチゼルエツジ２
０の突出ｍが大きくなり、ヂゼルエツジ２０に応力が集
中してしまうのである。

これに対して、第１図（ｅ）に示すように、面取り面３
２．アール而３３の幅を、点Ｐに向かうにしたがい漸次
縮小するように形成してらよい。このようにすれば、面
取り面３２．アール而３３に対してヂゼルエツジ２０が
急激に突出するのを防止することができ、したがって、
ヂゼルエツジ２０への応力集中を防止することができる
。

また、第１図（ｒ）に示すように、前記シンニング切刃
２３にホーニング３４を施ずとともに、市記面取り面３
２およびアール面３３を前記ホーニング３４に接続して
形成してもよく、このようにすれば、チゼルエツジ２０
に応力が集中するのを防止することができる。

このように、このドリル３１にあっては、交差部２４に
面取り而３２ないしはアール面３３が設けられているか
ら、切削時に前記交差部２４に応力か集中するのを緩和
することができ、したがって、前記交差部２４に割れか
発生するのを防止することかできる。特に、この効果は
、超硬チップ１４がろう付けされたドリル３！のように
、チップ内にろう付は時の内部応力が蓄積しやすいドリ
ルにおいて有効である。

第２図は、本発明の他の実施例であるドリル４１を示す
図である。このドリル４１は、交差部２４に節穴４２が
開口して設けられている。そして、前記交差部２４には
、第２図（ｂ）に示すような面取り面３２ないしは第２
図（ｃ）に示すようなアール面３３が設けられている。

また、前記節穴４２の内周面４２ａと前記シンニングを
形成する面２２とが鋭角に交差する交差部４３には、第
２図（ｂ）に示すような面取り而４４ないしは、第２図
（ｃ）に示すようなアール面４５が設けられている。

このように、このドリル４１にあっては、前述したドリ
ル３１と同様の効果を奏するとともに、鋭角となり、割
れが発生しやすい交差部４３に、面取り而４４ないしは
アール面４５を設けているから、より一層割れを防止す
ることができる。

なお、上記実施例において？１、ドリルとして、合金に
超硬デツプがろう付けされたドリルを採用しているが、
これに限る必要はなく、ソリッドドリルでらよい。

また、上記実施例においては、切屑排出溝として、回転
方向を向く第１の平面１６と回転方向と反対の方向を向
（第２の平面１７と半径方向外方を向く第３の平面１８
とによって画成される切屑排出溝１５を採用しているが
、これに限る必要はなく、第３図および第４図に示すド
リル５１およびドリル６１のように、回転方向を向く第
１の平面１６と、回転方向と反対の方向を向く第２の平
面１７と、半径方向外方を向き断面円弧状の第３の面５
２とによって画成される切屑排出溝５３でもよい。

「発明の効果」 以上に説明したように、この発明によれば、先端逃げ面
とこの先端逃げ面の回転方向後方側に隣接するシンニン
グを形成する面との交差部、に面取り面またはアール面
を設けているから、切削時の応力、集中による１′１１
れを防止することができるという効果かえられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す図であって、第１図（
ａ）はその軸線方向先端視図、第１図（ｂ）および第１
図（ｃ）は第１図（ａ）中Ｉ　−”Ｉ線に沿う矢視断面
図、第１図（ｄ）は第１図（ａ）中矢印Ｘ部分の拡大図
、第１図（ｅ）および（−ｒ＞はチゼルエツジ付近の他
の例を示す拡大図、第２図は本発明の他の一実施例を示
す図であって、第２図（ａ）はその軸線方向先端視図、
第２図（ｂ）および第２図（ｃ）は第２図′（ａ）中■
−■線に沿う矢視断面図、第３図は本発明のさらに他の
実施例を示、す軸線方向先端視図、第４図も本発明のさ
らに他゛の実施例を示す軸線方向先端視図、第５図およ
び第６図は従来のドリルの一例を示す図であって、第５
図はその側面図、第６図はその軸線方向先端視図である
。 １２・・・・・・工具本体、１５・・・・・・切屑排出
溝、１６・・・・・・第１の平面（回転方向を向く面）
、１９・・・・・・切刃、２０・・・・・・チゼルエッ
ジ２１・・・・・・先端逃げ面、２２・・・・・・シン
ニングを形成する面、３１・・・・・・ドリル、３２・
・・・・・面取り面、３３・・・・・・アール面、４１
・・・・・・ドリル、４４・・・・・・面取り面、４５
・・・・・・アール面、５１・・・・・・ドリル、５３
・・・・・・切屑排出溝、６１・・・・・・ドリル。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）工具本体の先端から後方に向って２つの切屑排出
   溝が設けられ、これら切屑排出溝の回転方向を向く面の
   先端部にそれぞれ切刃が設けられ、これら切刃の回転方
   向後方にそれぞれ先端逃げ面が設けられ、これら２つの
   先端逃げ面の交差部にチゼルエッジが形成され、前記切
   刃の内周側の端部から、前記先端逃げ面と前記切屑排出
   溝の回転方向と反対の方向を向く面との交差部にかけて
   、シンニングを形成する面が設けられ、このシンニング
   を形成する面とこのシンニングを形成する面の回転方向
   後方側に隣接する前記先端逃げ面との交差部にシンニン
   グ切刃が設けられたドリルにおいて、前記先端逃げ面と
   この先端逃げ面の回転方向後方側に隣接する前記シンニ
   ングを形成する面との交差部に面取り面またはアール面
   を設けたことを特徴とするドリル。
2. （２）前記面取り面またはアール面の幅は、前記チゼル
   エッジに接近するにしたがい漸次縮小するようなされた
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のドリル。
3. （３）前記シンニング切刃にはホーニングが施されると
   ともに、前記面取り面またはアール面は、前記シンニン
   グ切刃のホーニングに接続して設けられていることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のドリル。