JPS63236046A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は電子写真感光体の製造方法に関し、詳しくは浸
漬塗布方法による電子写真感光体の製造方法に関する。

［従来の技術］ 従来より、電子写真感光体の製造方法として、浸漬塗布
方法は広〈実施されており、その方法は基本的に塗料の
中に被塗布物を下降させてゆき、塗布したいところまで
被塗布物を浸漬させた後、適当な速度で被塗布物を相対
的に上昇させる方法である。

この浸漬方法は、継ぎ目なしのドラム状の感光体の製造
方法として他の塗布方法と比較して生産性、膜厚の均一
性などにおいて優れた方法であるが、使用する塗料の性
状によっては塗布ムラ、塗布欠陥が生じることが多い。

特に、顔料分散系の塗料を１ＯＪＬ以下のような薄層に
塗布する場合において、ムラ、ブッ、スジなどの欠陥が
発生し易いことが知られている。

原因としては、（ｉ）塗料浴中での液の乱流、（ｉｔ　
）塗料浴中での顔料粒子の沈降、（Ｈｉ　）塗料浴中で
の顔料粒子の凝集などが考えられる。

塗料浴の形状は一般的に被塗布物の形状も考慮して浴内
での塗料の流れが出来るだけ均一となるように設計され
ているが、浴内で塗料を循環させたり、被塗布物の浴内
への下降時に塗料の乱流ないしは液の流れの不均一に基
ずく顔料粒子の沈降、凝集が生じることが多かった。、 このような問題は、塗料物性、特に塗料の分散安定性、
流動特性に起因するところが大きく、一般的には分散剤
、界面活性剤のような塗料助剤の添加、顔料の前処理や
粒径の最適化などによって解決を目指す場合が多いが、
電子写真感光体用塗料の場合、電気特性からの制約が強
く、対応し難いたいのが実状である。

［発明が解決しようとする問題点コ 本発明方法の目的は、浸漬塗布方法を改良することによ
り、前記問題点を解決した電子写真感光体の製造方法を
提供することである。

［問題点を解決するための手段、作用］本発明方法は、
浸漬塗布方法による電子写真感光体の製造方法において
、被塗布物を予め空の塗料浴中に下降後、塗料浴下部よ
り塗料を充填し、被塗布物を相対的に上昇させ、その後
、再度浴から塗料を抜くことを繰り返す塗布方法を特徴
とする電子写真感光体の製造方法から構成される。

本発明方法による塗布方法は、被塗布物を空の状態の塗
料浴中に相対的に下降させてから、浴底部より外部の塗
Ｎ循環系から塗料を導入し、浴が満たされた時点で導入
を止め、塗料を静止させてから被塗布物を上昇させる。

塗布が終了した時点で浴中の塗料を再度底部から排出し
、外部の塗料循環系に戻す操作を繰り返す方法である。

本発明方法によれば、被塗布物は常に外部循環系より新
たに供給された塗料中で最も乱流の少ない状態で塗布さ
れるため、ムラ、ブッ、スジなどの塗布欠陥は大きく軽
減されるのである。

本発明方法による塗布方法を実施するための装置の一例
を図面で示す。

被ｌ布物（アルミニウムシリンダー）１が空の状態の塗
料浴２中に下降後、電磁弁７が作動することにより、塗
料タンク６からフィルター４を通過した塗料が浴中に導
入される。

塗布後、塗料浴中の塗料は電磁弁８から塗料タンク６に
排出される。塗料浴２の底部は排出な完全にするために
中央が高く、かつ、全体が創面となるように設計されて
いる。

一連の動作は、被塗布物位置センサー１工、塗料液面位
置センサー９．１０および電磁弁７．８とシーケンスコ
ントローラの動作により自動的に反復される。なお、ポ
ンプ３、エアダンパー５゜温度センサー１２、粘度セン
サー１３および攪拌機１４は、それぞれの箇所において
、通常の作動を行なう。

なお、操作条件の一例としては、 塗料浴の大きさ：φ１３ＢｍｍＸ文５００ｍｍ塗料流量
：１．５ｆＬ／分 下降速度ニー６００ｍｍ／分 上昇速度：１００ｍｍ／分〜５００ｍｍ／分であり、従
来の塗布方法と、操作条件としては、特に大きな相違は
ない。

［実施例］ 実施例１ 図面に記載する装置を使用して、導電層、下引層、電荷
発生層、電荷輸送層の４層よりなる積層型電子写真感光
体の塗布を行なった。

基体ハ、６０φＸ　２８０ｍｍのアルミニウムシリンダ
ーを使用した。

下記各層塗料を、それぞれ別個の塗布装置に充填し、連
続塗布し、各層を形成し、電子写真感光体を作成した。

参照として、塗料浴中に塗料を満たした状態でシリンダ
ーを下降１、浸漬させて塗布する通常の浸漬方法による
感光体を作成した。

導電層（２０ｐ）塗料組成 導電性酸化チタン　　　　２０部 （粒径０．５〜１．０ＪＬ） フェノール樹脂　　　　　４０部 メチルセロソルブ　　　　２０部 メタノール　　　　　　　２０部 下引層（１終）塗料組成 ポリアミド　　　　　　　　１０部 メタノール　　　　　　　６０部 ｎ−ブタノール　　　　　３０部 電荷発生層（０，１用）塗料組成 下記ジスアゾ顔料　　　　　１部 （粒径０．１〜０　、２　ＪＬ） ブチラール樹脂　　　　　　１部 メチルエチルケトン　　　９８部 電荷輸送層（２０ル）塗料組成 下記ヒドラゾン化合物　　１０部 スチレン−アクリル樹脂　１０部 モノクロルベンゼン　　　８０部 塗工面を観察すると１通常浸漬方法による感光体では、
電荷発生層塗料を塗布した段階で若干のスジ、ブッ、ム
ラが認められたが、本発明方法によるものには、殆ど認
められなかった。

また、これらの感光体を前露光、−５、５ＫＶ帯電、画
像露光、−・成分トナー現像、普通紙への転写のプロセ
スを有する複写機に用いて画像を出したところ、やはり
、本発明方法により作成した感光体はハーフトーン画像
でも均一な画像が得られた。

実施例２ 実施例１と同様に下記の塗料を用い、積層型感光体の塗
布を行なった。

基体は、同じく６０φＸ２６０ｍｍのアルミニウムシリ
ンダーを使用した。

導電層（２０１１，）塗料組成 導電性酸化チタン　　　　２０部 （粒径０．５〜１．０ＩＬ） フェノール樹脂　　　　　４０部 メチルセロソルブ　　　　２０部 メタノール　　　　　　　２０部 下引層（２ＩＬ）塗料組成 酸化亜鉛　　　　　　　　１０部 （粒径０．３〜Ｏ，５＃Ｌ） 熱硬化性ウレタン樹脂　　４０部 メチルエチルケトン　　　５０部 電荷発生層（ｏ、ｔＩＬ）塗料組成 下記ジスアゾ顔料　　　　　１部 ブチラール樹１］！　　　　　　　ｌ’部部子チルエチ
ルケトン　　９８部 電荷輸送層（２０ＪＬ）塗料組成 下記ヒドラゾン化合物　　１０部 スチレン−アクリル樹脂　１０部 モノクロルベンゼン　　　８０部 塗工面を観察すると導電層、下引層、電荷発生層ともに
スジ、ブッ、ムラは認められなかった。

また、これらの感光体を実施例１と同じく画像を出した
ところ、ハーフトーン画像でも均一な画像が得られた。

実施例３ 実施例１と同様に下記の塗料を用い、積層型感光体の塗
布を行なった。

基体は、同じ＜８０＄Ｘ２６０ｍｍのアルミニウムシリ
ンダーを使用した。

導電層（２０ル）塗料組成 鱗片状アルミニウム粉体　２０部　　　゛（径３〜５ル
、厚み０．１〜０．２ｋ）熱硬化性ウレタン樹脂　　４
０部 メチルエチルケトン　　　４０部 下引層（ｌＩＬ）塗料組成 ポリアミド樹脂　　　　　１０部 メタノール　　　　　　　６０部 ｎ−ブタノール　　　　　３０部 電荷発生層（０，１終）塗料組成 フタロシアニン顔料　　　　１部 （粒径０．２〜０．３用） ブチラール樹脂　　　　　　１部 メチルエチルケトン　　　９８部 電荷輸送層（２０ＪＬ）塗料組成 下記ヒドラゾン化合物　　１０部 スチレン−アクリル樹脂　１０部 モノクロルベンゼン　　　８０部 塗工面を観察すると導電層、電荷発生層ともにスジ、ブ
ッ、ムラは認められなかった。

また、これらの感光体を半導体レーザービームプリンタ
ーに用いて画像を出したところ、干渉縞もなく均一な画
像が得られた。

［発明の効果］ 本発明の電子写真感光体の製造方法によれば、顔料分散
系塗料を用いての浸漬塗布に際し、塗布面のスジ、ブッ
、ムラなどの塗布欠陥の発生を抑制する顕著な効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明を実施するための装置の一例を示している。 符号１は被塗布物（アルミニウムシリンダー）、２は塗
料浴、３はポンプ、４はフィルター、５はエアダンパー
、６は塗料タンク、７および８は電磁弁、９、ｌＯおよ
び１１は位置センサー、１２は温度センサー、１３は粘
度センサー、１４は撹拌機を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）浸漬塗布方法による電子写真感光体の製造方法に
   おいて、被塗布物を予め空の塗料浴中に下降後、塗料浴
   下部より塗料を充填し、被塗布物を相対的に上昇させ、
   その後、再度浴から塗料を抜くことを繰り返す塗布方法
   を特徴とする電子写真感光体の製造方法。
2. （２）塗料が顔料分散系であり、かつ、顔料粒径が０．
   １μ以上である特許請求の範囲第１項記載の電子写真感
   光体の製造方法。