JPS63233827A - ポリウレタンフオ−ム成形品及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、特に表面に７７ブリツクで構成される部分的
異種表面部を設けたポリウレタンフォーム成形品及びそ
の製造方法に関する。

（従来の技術） 一般にインテグラルスキンドポリウレタンフォーム成形
品は、内部が微孔質であり外面が美しいスキン層を一体
的に形成したものであって、家具、自動車部品、模造工
芸品、靴等の各種分野において多用されている。この種
のインテグラルスキンドポリウレタンフォーム成形品の
製造方法としては、成形用金型の所定内壁面にシボ等の
装飾横様を刻印したモールドキャビティ内に、インテグ
ラルスキンドポリウレタンフォーム用発泡原液を注入し
て発泡成形する方法がとられており、この製造方法にて
成形すると、成形品の表面に装飾撲様が転写された強靭
で美しいスキン層と、半硬質７オームコア層とを一体的
に形成できる特長がある。

従ってポリ塩化ビニルシート等からなる装飾的表皮材を
、スラッシュ成形法、真空成形法、モールドコート法等
の別工程で予め成形しておく必要がないので、素材点数
を減少できると共にデザイン上の自由度も高く、しかも
工程が簡略化される等の多くのメリットが存在する。

しかしながら現在行われている製造方法では、シボ等の
装飾横様を有するスキン層の少なくとも一部分を７７プ
リツク等の異種材料で置換したインテグラルスキンドポ
リウレタンフォーム成形品を製造することは不可能であ
り、ましてやスキン層の少なくとも一部分を７７プリツ
ク等の異種材料で構成した製品は未だ提供されていない
。

ただ、部分的に相異する表皮材で被覆されたポリウレタ
ン成形品は提供されており、これらの成形品は主として
軟質ポリウレタンフォームからなるコア一部と、例えば
特開昭５９−１０１３２４号に開示された、部分的に材
質の異なる表皮材の成形方法である改良スラッシュ成形
法により成形した表皮材との積層体であって、予め成形
したこれらの複合表皮材を金型の所定位置にセットした
後、モールドキャビティ内にポリウレタンフォーム用発
泡原液を注入し、発泡成形する方法によって！！遺され
ている。又、部分的に材質の異なる複合表皮材の製造方
法としては、異なる材質からなる表皮材、例えば塩化ビ
ニルシートと７７プリツクを縫製によって縫合するか、
或いは接合端を表皮折込み法により接合するか、または
塩化ビニルシートを裏打ちした７アブリツクを塩化ビニ
ル表皮材表向に貼着するか、若しくはウェルド溶着する
等の製造方法が取られている。しかしながら上記したい
ずれの製造方法においても、繁雑な工程と余分な設備を
必要とするものであるといった問題、αがあった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明の目的は、上記の様な繁雑でコストのがかる工程
を経て作成される複合表皮材を使用することなく、簡単
な工程により得られる高級感のある装飾的外観に優れた
７アブリツクで構成されるｎ種表面部を成形品表面の少
なくとも一部分に有するポリウレタンフォーム成形品及
びその製造方法を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明はインテグラルスキンドポリウレタンフォームか
らなる成形品表面の少なくとも一部分に、７アブリツク
で構成される異種表面部を設けてなることを特徴とする
部分的異種表面を有するポリウレタンフォーム成形品に
係り、この成形品は例えば成型用金型の所定箇所に、７
アブリツク表面剤代込み用の凹部を有する入れ子を、前
記凹部の底面が前記金型の内表面と同一レベルとなるよ
うに嵌挿し、前記入れ子のｒ！Ｊ部に、裏面にプラスチ
ックシートをラミネートした７アブリツク表皮材を嵌込
みセラトル、前記金型内にインテグラルスキンドポリウ
レタンフォーム用配合液を注入して一体発泡することに
より得られる。

以下に本発明を図面を参照して説明する。まず、ポリウ
レタンフォーム成形品の製造方法について、Ｐ１４１図
、第２図に基づいて説明する。

第１図に示すように樹脂バッキング１１の表面側にニッ
ケル電鋳シェル１２を層設した成型用金型１の所定箇所
に凹所１ａを設け、該金型１の前記凹所１ａに、７アブ
リツク表皮材嵌込み用の凹部２ｍを有する鉄、アルミニ
ウム等の金属或いはエボキン樹脂等の合１′＆樹脂から
なる入れ子２を、前記凹部２ｍの底面が前記金型１の内
表面と同一レベルとなるように嵌挿し、前記入れ子２の
凹部２ａに、裏面にプラスチックシー）３１をラミネー
トした７７プリツク表皮材３２を、該プラスチックシー
ト３１が前記凹部２ａの開口端縁側に位置するようにし
て嵌込みセットし、上型４を前記金型１の内面側に図の
ように配設しで、該金型１と上型４内の空間部に、イン
テグラルスキンドポリウレタンフォーム用配合液を注入
して発泡すると、発泡層５と７７プリツク表皮材３２が
一体となった成形品が得られる。

そして上記のように成形した後、前記金型１と上型４及
び入れ子２を外して現型すると、第２図に示すように、
第１図の状態より裏返した状態で、コア層５ａと、その
表面側のスキン７１１５　ｂとからなり、表面に前記入
れ子２の凹部２ａの残跡位置に７アブリツク表皮材３２
でｖｔ成される異種表面部３が設けられたポリウレタン
フォーム成形品Ａができる。尚、前記上型４の内凹部は
この成形品Ａの形状に合わせて、所定形状に形成されて
いるものである６尚、曲記會型１と上型４の内面には、
高沸点ワックス、シリコーン系離型剤または両者をブレ
ンドしたもの等からなる離型剤が塗布され、脱型を行い
易くしである。

又、本発明に使用されるインテグラルスキンドポリウレ
タンフォームの材質としては特に限定はなく、芳香族イ
ンシアネート系７オーム、非芳香族インシアネート系７
オームの何れでも採用することができる。即ち、黒色製
品であれば芳香族インシ７ネー）ｉＡ７オームで十分で
あり、色物対応で本発明を実施する場合にも、一般の芳
香族インシアネート系インテグラルスキンドアオームに
モールドコート法を併用すればよく、これにより経済的
にカラー化を達成することが可能である。非芳香族イン
シアネート７オームについては例えば特公昭５７−４３
１８７号に開示されでいる無黄変性のものが適している
。この場合にはインシアネート成分として非芳香族ポリ
イソシアネートを使用しているにも拘らず、芳香族ポリ
イソシアネートを使用した場合と同程度の反応性を有し
、かつ製造されたポリウレタンフォームは良好な耐候性
と耐熱性を有すると共に、非黄変性であるために多彩な
色彩着色が可能であって装飾的美観に優れた製品が得ら
れる。

又、本発明に使用される７アブリツクの材質としては、
織物、ニット、ダブルラッセル、モケット、トリコット
等を好適な例として挙げることができ、或いはｐｖｃレ
ザー、本皮、ｐｖｃシートに短繊維を植毛した装飾的フ
ィルムも適用することも可能である。待に通気性を有す
る７アブリツクを用いる場合には、上記発泡時における
ポリワレタン発泡原液の浸透を防ぐために、その裏面に
予めポリ塩化ビニル、ポリウレタン等のプラスチックシ
ートをラミネートしておくことが好ましい。

この場合ラミネートするプラスチックシートとして、透
湿性を有する非多孔質ポリウレタンフィルムを使用する
と、７アブリツク層を通しての透湿性が確保されるので
有利である。

又、本発明に使用されるインテグラルスキンドポリウレ
タンフォームは、実質的に連続気泡体であるから、上記
発泡成形後、７アブリツク表皮材部分を７オームのコア
層を通して裏面よりクシ差しすることにより、プラスチ
ックシートを多孔性に変えて、通気性を付与することも
可能である。

そしてこの孔は表面が７アブリツク層で隠されているの
で、外見的美観を損ねることがなく、しかも通気性並び
に透湿性が良好に確保される。

更に、毛羽立った７アブリツク屑を人体の当接する箇所
に位置するように配置すると、７アブリツク層を通して
の平面方向の通気性も高められるといった効果も生じ、
発汗時のむれやただれが生じることを抑制できるので、
家具や、自動車部品の座席、椅子等に本発明にががるポ
リウレタンフォーム成形品を適用すると、特に快適な使
用環境が保証される利７党がある。

又、上記の非多孔質透湿性ポリウレタンフィルムとしで
は、各種の市販品が使用可能であるが、特に特開昭６１
−９４２３号に開示されたポリウレタン重合体が好適で
ある。これは、このポリウレタン重合体が、非多孔質か
つ透湿性であると共に吸水しても実質的に膨潤しないと
いった特性を有しているからである。

又、前記入れ子は、例えば鉄製のブロックの一方の表面
に、７アブリツク表皮材と同一形状を有するごとく切削
して７アブリツク受入部である凹部を設けたものであっ
て、該凹部を形成する周側壁の厚みは約１．０〜１．５
ｍｍが適当であって、その深さは７アブリツク層の厚み
によって任意決定すればよいものである。又７アブリツ
ク層の厚さのみが変化した場合には、入れ子の凹部の表
面に適当な厚みの平坦な敷金を挿入して敷設することに
よって、該凹部の深さを調整することが可能である。

第３〜６図に示すのは、本発明の製造方法によって製造
されたポリウレタンフォーム成形品の例である。

第３図は自動車の運転席或いは助手席にポリウレタン成
形品を適用したものであって、背部Ｂと座板Ｃをポリウ
レタン成形品で形成すると共に、該背部Ｂと座［Ｃの各
々の人体側の表面す、　ｃに７７ブリツクで構成される
異種表面部３を設けたものである。

第４図は自動車の後部座席の中央位置に配置されるアー
ムレス）Ｄにポリウレタン成形品を適用したものであっ
て、そのアームレストの表面ｄに７７ブリツクで構成さ
れる異種表面部３を設けたものである。

第５図は自動車のドアＥの内面側部分にポリツレタン成
形品を適用したものであって、該ドアＥの内面側の手の
当接し易い部分に７７ブリツクで構成される異種表面部
３を設けたものである。

第６図は自動車の運転席と助手席との間に配置されるグ
ラブボックスＦの蓋Ｇにポリウレタン成形品を適用した
ものであって、該ｌＩＧの上側表面ｇの中央箇所に７７
ブリツクで構成される異種表面部３を設けたものである
。

又本発明に係るポリウレタン成形品を適用する製品とし
ては、上記の９１品例の他に、事務、家具、劇場等の椅
子の肘置き部、椅子の座部と背部、事務所のパーティシ
ョン、デスクエツジ、車両ｍパラｌ’Ｍ（ヘッドレスト
、ドアトリム、アームレスト、インストパッド、シート
クッション、ステアリング、ホーンパッド、チャイルド
パッド等）、ビデオ肩パッド、コーナーパッド、ドア把
手、バー、ケース類、各種内装類等を挙げることができ
る。又、前記７アブリツク表皮材としては、上記したも
のの他に、塩ビシート、平織、皮、毛皮、ノーンズ、各
種装飾的フィルム等を例示することかで忽る。

（発明の効果） 本発明は従来の製造方法のような繁雑でコストのかかる
工程を経て作成される複合表皮材を使用することなく、
簡単な工程により得られる高級感のある装飾的外観に優
れた７アブリツクで！ｆＩＩ成される異種表面部を成形
品表面の少なくとも一部分に設けることができ、この７
７ブリツクで構成される異種表面部より感触の良さ、高
級感、豪華さ等が得られ、デザイン上の自由度を広げる
ことができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の製造方法における発泡成形時の説明図
、第２図は本発明のポリウレタンフォーム成形品の要部
の断面図、第３〜６図は本発明のポリウレタンフォーム
成形品の製品例を示す。 Ａ・・・ポリウレタンフォーム成形品、１・・・成形用
金型、２・・・入れ子、２ａ・・・凹部、３・・・異種
表面部、５・・・ポリウレタン発泡層、３１・・・プラ
スチックシート、３２・・・７アブリツク表皮材。 （以　上） 出　願　人　　東洋ゴム工業株式会社 代　理　人　　弁理士　１）村　　巌 第１図 第３図 第５図 第２図 第６図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）インテグラルスキンドポリウレタンフォームから
   なる成形品表面の少なくとも一部分に、ファブリックで
   構成される異種表面部を設けてなることを特徴とする部
   分的異種表面を有するポリウレタンフォーム成形品。
2. （２）成型用金型の所定箇所に、ファブリック表皮材嵌
   込み用の凹部を有する入れ子を、前記凹部の底面が前記
   金型の内表面と同一レベルとなるように嵌挿し、前記入
   れ子の凹部に、裏面にプラスチックシートをラミネート
   したファブリック表皮材を嵌込みセットし、前記金型内
   にインテグラルスキンドポリウレタンフォーム用配合液
   を注入して一体発泡することを特徴とする部分的異種表
   面を有するポリウレタンフォーム成形品の製造方法。
3. （３）前記プラスチックシートが、非多孔質透湿性ポリ
   ウレタンフィルムからなる特許請求の範囲第２項記載の
   ポリウレタンフォーム成形品の製造方法。