JPH11156976A - 車輛内装用表皮材 - Google Patents
車輛内装用表皮材Info
- Publication number
- JPH11156976A JPH11156976A JP33022397A JP33022397A JPH11156976A JP H11156976 A JPH11156976 A JP H11156976A JP 33022397 A JP33022397 A JP 33022397A JP 33022397 A JP33022397 A JP 33022397A JP H11156976 A JPH11156976 A JP H11156976A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- skin
- cushioning
- skin material
- fabric layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面に凹凸がある基材に対し、偏肉やシボ流
れが発生することなく的確に被装することができて優れ
た外観品質の車輛用内装材を提供できる車輛内装用表皮
材を提供すること。 【解決手段】 表皮層１の裏面に弾性発泡体よりなるク
ッション層２を相互間に前記表皮層１とクッション層２
の伸びを規制する不織布層３を介在させて積層一体化す
る。
れが発生することなく的確に被装することができて優れ
た外観品質の車輛用内装材を提供できる車輛内装用表皮
材を提供すること。 【解決手段】 表皮層１の裏面に弾性発泡体よりなるク
ッション層２を相互間に前記表皮層１とクッション層２
の伸びを規制する不織布層３を介在させて積層一体化す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に凹凸がある
基材に対し、偏肉やシボ流れが発生することなく的確に
被装することができて優れた外観品質の車輛用内装材を
提供できる車輛内装用表皮材に関するものである。
基材に対し、偏肉やシボ流れが発生することなく的確に
被装することができて優れた外観品質の車輛用内装材を
提供できる車輛内装用表皮材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車用ドアトリムや天井トリムなどの
車輛用内装材においては、従来から、表皮層の裏面に弾
性発泡体よりなるクッション層を積層一体化した貼り合
わせ表皮材が用いられているが、最近では、基材が凹凸
のある複雑な形状のものとなってきたため、前記のよう
な貼り合わせ表皮材を基材表面に貼着成形する際、基材
の凹凸部分において表皮材が延伸し、偏肉が生じてクッ
ション性が損なわれたり、表皮材のシボ模様が流れて外
観品質が劣化するという問題点があった。
車輛用内装材においては、従来から、表皮層の裏面に弾
性発泡体よりなるクッション層を積層一体化した貼り合
わせ表皮材が用いられているが、最近では、基材が凹凸
のある複雑な形状のものとなってきたため、前記のよう
な貼り合わせ表皮材を基材表面に貼着成形する際、基材
の凹凸部分において表皮材が延伸し、偏肉が生じてクッ
ション性が損なわれたり、表皮材のシボ模様が流れて外
観品質が劣化するという問題点があった。
【０００３】このため、表皮層裏面の弾性発泡体よりな
るクッション層の裏側にさらに薄い不織布層を貼り合わ
せた３層タイプの積層表皮材も提案されているが、この
ようなものでも偏肉やシボ流れを防ぐことができないば
かりでなく、基材表面に貼着成形する際、基材となる溶
融樹脂の含浸や熱溶融を考慮して不織布には高目付でか
つ高耐熱性のものを用いる必要があり、生産コストが高
くなるという問題点もあった。
るクッション層の裏側にさらに薄い不織布層を貼り合わ
せた３層タイプの積層表皮材も提案されているが、この
ようなものでも偏肉やシボ流れを防ぐことができないば
かりでなく、基材表面に貼着成形する際、基材となる溶
融樹脂の含浸や熱溶融を考慮して不織布には高目付でか
つ高耐熱性のものを用いる必要があり、生産コストが高
くなるという問題点もあった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、凹凸のある基材に貼着した場
合にも偏肉やシボ流れが生じることなく的確に被装する
ことができて優れた外観品質の車輛用内装材を提供でき
る車輛内装用表皮材を目的として完成されたものであ
る。
従来の問題点を解決して、凹凸のある基材に貼着した場
合にも偏肉やシボ流れが生じることなく的確に被装する
ことができて優れた外観品質の車輛用内装材を提供でき
る車輛内装用表皮材を目的として完成されたものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の車輛内装用表皮材は、表皮層の裏
面に弾性発泡体よりなるクッション層が相互間に前記表
皮層とクッション層の伸びを規制する不織布層を介在さ
せて積層一体化されていることを特徴とするものであ
る。
めになされた本発明の車輛内装用表皮材は、表皮層の裏
面に弾性発泡体よりなるクッション層が相互間に前記表
皮層とクッション層の伸びを規制する不織布層を介在さ
せて積層一体化されていることを特徴とするものであ
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図面は自動車用ドアトリ
ムに適用した場合を示すものであって、図中１は表皮
層、２はクッション層、３はこれら表皮層１とクッショ
ン層２の中間層として積層一体化された不織布層であ
る。
の好ましい実施の形態を示す。図面は自動車用ドアトリ
ムに適用した場合を示すものであって、図中１は表皮
層、２はクッション層、３はこれら表皮層１とクッショ
ン層２の中間層として積層一体化された不織布層であ
る。
【０００７】好ましい表皮層１としては、合成繊維から
なる適度な伸縮性を有する織物や編物が挙げられ、ま
た、好ましい弾性発泡体よりなるクッション層２として
はポリプロピレン系発泡体、ポリビニルクロライド系発
泡体、ポリエチレン系発泡体、ポリウレタン系発泡体等
の軟質の発泡合成樹脂が挙げられるが、これらは従来の
車輛内装用表皮材に用いられていたものと同じである。
一方、不織布層３はポリエチレンテレフタレートやポリ
プロピレン、ナイロン等の合成樹脂繊維からなる一般的
なものであるが、前記表皮層１とクッション層２の伸び
を規制するが、適度の弾性と伸縮性は具備しているもの
とする。そして、本発明は前記した三者をラミネートし
ておくことにより、中間層を形成する不織布層３が表皮
層１とクッション層２の過度な伸びを規制するように
し、これにより凹凸のある基材１０に被装する場合で
も、主としてクッション層２に生じがちな偏肉と表皮層
１に生じるシボ流れが発生することをなくし、全体とし
て優れたクッション性を有している優れた外観品質の車
輛用内装材を提供できるようにした点に特長がある。
なる適度な伸縮性を有する織物や編物が挙げられ、ま
た、好ましい弾性発泡体よりなるクッション層２として
はポリプロピレン系発泡体、ポリビニルクロライド系発
泡体、ポリエチレン系発泡体、ポリウレタン系発泡体等
の軟質の発泡合成樹脂が挙げられるが、これらは従来の
車輛内装用表皮材に用いられていたものと同じである。
一方、不織布層３はポリエチレンテレフタレートやポリ
プロピレン、ナイロン等の合成樹脂繊維からなる一般的
なものであるが、前記表皮層１とクッション層２の伸び
を規制するが、適度の弾性と伸縮性は具備しているもの
とする。そして、本発明は前記した三者をラミネートし
ておくことにより、中間層を形成する不織布層３が表皮
層１とクッション層２の過度な伸びを規制するように
し、これにより凹凸のある基材１０に被装する場合で
も、主としてクッション層２に生じがちな偏肉と表皮層
１に生じるシボ流れが発生することをなくし、全体とし
て優れたクッション性を有している優れた外観品質の車
輛用内装材を提供できるようにした点に特長がある。
【０００８】なお、前記不織布層３は前記したように、
表皮層１とクッション層２の過度な伸びを規制するが、
適度な弾性と伸縮性は具備している必要がある関係上、
目付けが４０〜１００g/m2の範囲にある比較的目付けの
小さいものを使用することが好ましいが、後述するよう
に基材表面に貼着成形時においても直接溶融樹脂と接触
することもないので高度な耐熱性は必要としない。ま
た、目付けが４０〜１００g/m2の範囲を好ましいとする
理由は、４０g/m2より小さい場合は十分なクッション性
が得られず、一方、１００g/m2より大きい場合は十分な
コストダウンが図れないからである。更に、この不織布
層３としては針刺加工が施されたものを用いることが特
に好ましく、このように針刺加工が施されたものを用い
た場合には基材と貼着する際の追従性が特に優れたもの
となるうえ、不織布層３自体がクッション作用を発揮し
てよりクッション性にも優れたものとなる。
表皮層１とクッション層２の過度な伸びを規制するが、
適度な弾性と伸縮性は具備している必要がある関係上、
目付けが４０〜１００g/m2の範囲にある比較的目付けの
小さいものを使用することが好ましいが、後述するよう
に基材表面に貼着成形時においても直接溶融樹脂と接触
することもないので高度な耐熱性は必要としない。ま
た、目付けが４０〜１００g/m2の範囲を好ましいとする
理由は、４０g/m2より小さい場合は十分なクッション性
が得られず、一方、１００g/m2より大きい場合は十分な
コストダウンが図れないからである。更に、この不織布
層３としては針刺加工が施されたものを用いることが特
に好ましく、このように針刺加工が施されたものを用い
た場合には基材と貼着する際の追従性が特に優れたもの
となるうえ、不織布層３自体がクッション作用を発揮し
てよりクッション性にも優れたものとなる。
【０００９】このように構成されたものは、図２に示さ
れるように、例えば、木質系材料や熱可塑性樹脂や熱硬
化性樹脂やこれらの混合物からなるドアトリム用の基材
１０に貼着されて車輛用内装材とされるのであるが、表
皮層１とクッション層２の中間に不織布層３が積層一体
化されており、この貼着成形の際に表皮層１は中間層で
ある不織布層３により伸びが規制されているので、図示
されるように、基材１０の表面に凹凸があっても表皮層
１およびクッション層２が凹凸の角部で局部的に伸びる
ことなく全体として均一に伸びることとなり、偏肉の発
生が防止されることとなり、偏肉がないことと不織布層
３のクッション性とにより全体として優れたクッション
性が得られることとなり、また、表皮層１の局部的な伸
びもないのでシボ模様が流れることもなく優れた外観品
質の製品が得られることとなる。特に、基材１０を溶融
樹脂を用いて表皮材に貼着成形して車輛用内装材を製造
する一体成形法や、表皮材を充分に加熱して成形基材に
被装した車輛用内装材を製造する真空成形法を採用する
場合には、不織布層３が表皮層１とクッション層２の中
間に積層された構造であって直接に溶融樹脂などにより
加熱されることがないので、不織布層３に高耐熱性や過
剰に高目付なものを用いる必要もなく、従って、不織布
の素材選定に自由度があり廉価なもの等も適用でき生産
コストの削減を図れることとなる。
れるように、例えば、木質系材料や熱可塑性樹脂や熱硬
化性樹脂やこれらの混合物からなるドアトリム用の基材
１０に貼着されて車輛用内装材とされるのであるが、表
皮層１とクッション層２の中間に不織布層３が積層一体
化されており、この貼着成形の際に表皮層１は中間層で
ある不織布層３により伸びが規制されているので、図示
されるように、基材１０の表面に凹凸があっても表皮層
１およびクッション層２が凹凸の角部で局部的に伸びる
ことなく全体として均一に伸びることとなり、偏肉の発
生が防止されることとなり、偏肉がないことと不織布層
３のクッション性とにより全体として優れたクッション
性が得られることとなり、また、表皮層１の局部的な伸
びもないのでシボ模様が流れることもなく優れた外観品
質の製品が得られることとなる。特に、基材１０を溶融
樹脂を用いて表皮材に貼着成形して車輛用内装材を製造
する一体成形法や、表皮材を充分に加熱して成形基材に
被装した車輛用内装材を製造する真空成形法を採用する
場合には、不織布層３が表皮層１とクッション層２の中
間に積層された構造であって直接に溶融樹脂などにより
加熱されることがないので、不織布層３に高耐熱性や過
剰に高目付なものを用いる必要もなく、従って、不織布
の素材選定に自由度があり廉価なもの等も適用でき生産
コストの削減を図れることとなる。
【００１０】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は表面に凹凸がある基材に対し、偏肉やシボ流れが発
生することなく的確に被装することができて優れた外観
品質の車輛用内装材を提供できる利点がある。よって本
発明は従来の問題点を一掃した車輛内装用表皮材とし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
明は表面に凹凸がある基材に対し、偏肉やシボ流れが発
生することなく的確に被装することができて優れた外観
品質の車輛用内装材を提供できる利点がある。よって本
発明は従来の問題点を一掃した車輛内装用表皮材とし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図１】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図２】本発明を自動車用ドアトリムに適用した例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
１ 表皮層 ２ クッション層 ３ 不織布層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｄ０６Ｍ 17/00 Ｄ０６Ｍ 17/00 Ｚ
Claims (3)
- 【請求項１】 表皮層(1) の裏面に弾性発泡体よりなる
クッション層(2) が相互間に前記表皮層(1) とクッショ
ン層(2) の伸びを規制する不織布層(3) を介在させて積
層一体化されていることを特徴とする車輛内装用表皮
材。 - 【請求項２】 不織布層(3) の目付けが４０〜１００g/
m2の範囲にある請求項１に記載の車輛内装用表皮材。 - 【請求項３】 不織布層(3) が針刺加工を施されたもの
である請求項１または２に記載の車輛内装用表皮材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33022397A JPH11156976A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 車輛内装用表皮材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33022397A JPH11156976A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 車輛内装用表皮材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11156976A true JPH11156976A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18230238
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33022397A Pending JPH11156976A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 車輛内装用表皮材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11156976A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001057935A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-03-06 | Sanyo Electric Co Ltd | カーペット表層材 |
| JP2001062948A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-13 | Toho Seni Kk | メリヤス、織布および基材を積層した表皮材 |
| WO2002059870A1 (fr) * | 2001-01-23 | 2002-08-01 | Kasai Kogyo Co., Ltd. | Materiau insonorise pour vehicule et son procede de fabrication |
| JP2018069557A (ja) * | 2016-10-28 | 2018-05-10 | 株式会社イノアックコーポレーション | 刻印を有する成形体と刻印を有する成形体の製造方法 |
| KR20190030570A (ko) * | 2017-09-14 | 2019-03-22 | (주)엘지하우시스 | 경편인 이면층을 포함하는 인조가죽 및 이의 제조방법 |
| KR102027406B1 (ko) * | 2018-06-07 | 2019-10-02 | 덕양산업 주식회사 | 이중의 완충구조를 갖는 차량 내장재용 패널 |
-
1997
- 1997-12-01 JP JP33022397A patent/JPH11156976A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001057935A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-03-06 | Sanyo Electric Co Ltd | カーペット表層材 |
| JP2001062948A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-13 | Toho Seni Kk | メリヤス、織布および基材を積層した表皮材 |
| WO2002059870A1 (fr) * | 2001-01-23 | 2002-08-01 | Kasai Kogyo Co., Ltd. | Materiau insonorise pour vehicule et son procede de fabrication |
| US7080712B2 (en) | 2001-01-23 | 2006-07-25 | Kasai Kogyo Co., Ltd. | Soundproof material for vehicle and method of manufacturing the material |
| JP2018069557A (ja) * | 2016-10-28 | 2018-05-10 | 株式会社イノアックコーポレーション | 刻印を有する成形体と刻印を有する成形体の製造方法 |
| KR20190030570A (ko) * | 2017-09-14 | 2019-03-22 | (주)엘지하우시스 | 경편인 이면층을 포함하는 인조가죽 및 이의 제조방법 |
| KR102027406B1 (ko) * | 2018-06-07 | 2019-10-02 | 덕양산업 주식회사 | 이중의 완충구조를 갖는 차량 내장재용 패널 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040127 |