JPS63230224A - アイアニングロ−ラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はアイアニングローラに係り、特に箔圧延機、フ
ォイルセパレータ等々の加工処理設備での巻取コイルの
巻ずれを防止し得るアイアニングローラに関する。

（従来の技術） アルミ箔圧延機やフォイルセパレータなどの連続加工処
理設備に用いられる巻取装置では加工処理された材料を
巻ずれなく巻取る必要があり、そのためにアイアニング
ローラが使用されている。

アイアニングローラは、箔圧延設備の場合、第３図乃至
第５図に示すように、スプール１に巻取られる箔Ｗに押
圧可能にローラ２が設けられている。このローラ２は圧
延ハウジングに回動自在に取付けられた左右一対のアー
ム３にその両部が支持され、アーム３は空気圧シリンダ
４押し引きにより回動可能となっている。これにより、
圧延ロール５で圧延された箔Ｗは案内ローラ６を介して
スプール１に巻き付けられて巻取コイルＣとなり、その
際、空気圧シリンダ４によってローラ２を巻取コイルＣ
に押付けている。なお、巻取コイルＣは順次径が増大す
るので、この形状変化に追従しやすいようにローラ２の
軸受部分にはバネ７及びオイルダンパが組込まれている
。

（発明が解決しようとする問題点） 従来、この空気圧シリンダ４による押付圧力の調整は、
箔の形状を目視して手動でセラ１〜したり、或いはシリ
ンダ取付部にロードセルを組込んで荷重が左右で同じに
なるようにセットしている。

しかし乍ら、箔の形状が悪化したり、箔にクーラントオ
イルが付着したり或いは圧延スピードを上げたりした場
合には巻ずれの発生が避けられない。そのため、巻ずれ
が発生した場合には手動で左右の空気圧シリンダ４の押
圧力を変えたり、ローラ２の位置を変えたりして修正を
図っているが、常にオペレータが巻ずれを監視して対処
する必要があり、特に圧延スピードが速いと修正しきれ
ないため、箔切れしたり、大きくずれて後工程に問題を
生ずるという欠点があった。

本発明は、か＼る従来技術の欠点を解消し、巻ずれを自
動的に監視して最小限に抑制し、加工処理速度を増大し
ても材料切れも発生しないアイアニングローラを提供す
ることを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明では、加工処理された
箔等の板材料が巻ずれ状態で巻取られるときはスプール
入側で板端部が偏倚していることに着目し、これを位置
検出センサにて検出し、更にローラの抑圧を自動的にコ
ントロールするならば、巻ずれを可及的に抑制できるこ
とを見い出し、本発明をなしたものである。

すなわち、本発明に係るアイアニングローラは。

加工処理された板材料の端部位置を検出する位置検出セ
ンサを設け、該位置検出センサによる板ずれ検出信号に
基づいて該ローラの押付を調整することを特徴とするも
のである。

以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例に係るアイアニングローラの
制御機構を示している。図中、２はローラ、４はローラ
２を押圧する空気圧シリンダであり、これらは従来と同
様の構成であるので詳細な説明を省略する。

同図中、１０は近接スイッチ、光センサ−、ＣＣＤ等々
の板ずれ検出センサであり、第３図及び第４図に配置例
を示す如く圧延機ハウジング等に取付けられ、箔などの
加工処理材の板端通過ライン近傍に配置されている。本
例の場合、センサ１０は板幅に合わせて画板端の内側（
すなわち、板材Ｗが存在する位置）と外側にそれぞれ１
個ずつで合計４個セットされている。なお、１１はセン
サ１０を移動させるためのシリンダ又はモータであるが
、センサ１０を固定式にしてもよいことは云うまでもな
い。

さて、第１図に示すように、板ずれ検出センサ１０で検
出された板ずれ信号に基づき、まず演算器１２にて巻取
コイルの巻ずれを解消するのに要する空気圧シリンダ４
の最適修正圧力を演算する。

その結果は圧力指令出力１３として圧力指令１４と比較
される。その際、左右の各空気圧シリンダ４の押圧力は
手動にてセットした左右押圧力合計の圧力が変化しない
ように左右のバランス圧の変化とする必要があり、この
バランス圧の変化は巻ずれが発生している時間と共に大
きくなるようにし、巻ずれの修正が完了したことを板ず
れ検出センサ１０にて検出した後は巻ずれ発生前の圧力
に近づけるようにコントロールする。

比較演算後は増幅器１５を介して電空比例弁１６及びパ
イロット式減圧弁１７により空気圧を調節し、各空気圧
シリンダ４の押圧力が制御され、かくして巻ずれが修正
される。

なお、このような空気圧シリンダ４の押圧力を制御する
方式のほか、ローラ２の位置を変化させて巻ずれを修正
する方式も可能であり、その−例を第２図に示す。

第２図において、ローラ２はその中心軸２０の一端（図
示の場合、右側）にて固定軸受２１及び球面軸受２２を
介してアーム３に取付けられ、他端にて可動軸受２３及
び球面軸受（図示せず）を介してアーム３に取付けられ
ており、可動軸受２３は位置制御用シリンダ２４により
可動となっている。

さて、板端検出センサ１０（第３図参照）で検出された
板ずれ信号は零位置入力と共に演算器２５に入力され、
巻取コイルの巻ずれを解消するのに要する位置制御用シ
リンダ２４の最適位置が演算される。演算結果は位置指
令出力２６として増幅器２７にて増幅され、マグネスケ
ール等のローラ位置検出器２８からのローラ位置フィー
ドバック信号と比較演算され、サーボ弁２９に入力され
ることにより、位置制御用シリンダ２４が調整され。

ローラ２の傾きがコントロールされる。巻ずれの修正が
完了したことを板ずれ検出センサ１０にて検出した後は
零位置（すなわち、圧延ロールとの平行度が零の位りの
方向に近づけるようにコントロールする。なお、位置制
御用シリンダを用いた構成に代えて油圧モータ等の他の
機器を用いた構成にすることは可能である。またローラ
の一端の位置のみを調整する本例のほか、両端の位置を
相対的に調整することも可能であるが、前者の方が簡易
である。

なお、上記実施例では、箔圧延設備のアイアニングロー
ルについて示したが、フォイルセパレータ等の他の加工
処理設備の場合にも同様の効果があることは云うまでも
ない。

（発明の効果） 以上詳述したように５本発明によれば、板材料の端部位
置を自動的に検出して巻ずれを検知し、ローラによる押
付を制御するようにしたので、巻ずれを正確且つ迅速に
検知でき、加工処理速度を増大しても材料切れが発生せ
ず、常に巻ずれを最小限に抑えることができる。したが
って、巻取コイルの後処理工程で巻ずれに起因する問題
が生じることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれ本発明の一実施例に係るア
イアニングローラ及びその巻ずれ修正方式を示すブロッ
ク図、 第３図乃至第５図はアイアニングローラの配置及び構成
を概略的に示す図で、第３図は平面図、第４図は側断面
図、第５図はローラ軸受部の側断面図である。 １・・・スプール、２・・ローラ、３・・・アーム、４
・・・空気圧シリンダ、５・・・圧延ロール、７・・・
バネ、１０・・・板ずれ検出センサ、２１・・・固定軸
受、２２・・・球面軸受、２３・・・可動軸受、２４・
・・位置制御用シリンダ、２８・・ローラ位置検出器。 特許出願人　　　株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士　　中　　村　　　尚 第１図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）巻取コイルを押圧するローラとこのローラの両端
   に設けられたシリンダ装置を有するアイアニングローラ
   において、加工処理された板材料の端部位置を検出する
   位置検出センサを設け、該位置検出センサによる板ずれ
   検出信号に基づいて該ローラの押付を調整する制御機構
   を設けたことを特徴とするアイアニングローラ。
2. （２）前記制御機構は前記シリンダ装置の押圧力をコン
   トロールするものである特許請求の範囲第１項記載のア
   イアニングローラ。
3. （３）前記制御機構はローラ位置をコントロールするも
   のである特許請求の範囲第１項記載のアイアニングロー
   ラ。