JPS6322849Y2 - - Google Patents

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JPS6322849Y2
JPS6322849Y2 JP1983202954U JP20295483U JPS6322849Y2 JP S6322849 Y2 JPS6322849 Y2 JP S6322849Y2 JP 1983202954 U JP1983202954 U JP 1983202954U JP 20295483 U JP20295483 U JP 20295483U JP S6322849 Y2 JPS6322849 Y2 JP S6322849Y2
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soil
container
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soil container
plant
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JP1983202954U
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、植物育成用具に関し、根を傷めるこ
となく植物の移し替えを迅速かつ容易に行なえる
とともに、根腐れ、水腐れを防止して植物の良好
な育成を達成できるものである。
一般に、植物育成用具は硬質の容器に天然土壌
或いは人工土壌を入れ、植物を定植したうえで水
分及び肥効分を供給しているが、植物が成長した
場合又は育成形態を変えたい場合に、他の鉢や露
地に植え替えを行なう必要がある。
しかしながら、この植え替えに際しては、根が
土壌から離反して肥効分或いは通気間隙を減少さ
せて植物育成に好良な環境を損つたり、根そのも
のを傷めて植物に悪影響を与えたりする場合が少
なくなかつた。
また、当該育成用具に充填される土壌に天然の
ものを使用すると、土壌を形成するコロイド粒子
と根から分泌される炭酸の影響で、土壌自体が酸
性に傾き易く、その結果、根の腐蝕や肥効分の吸
収能力の低下を起こして植物の育成を妨げる虞れ
があつた。
そこで、天然土壌に替えて、バーミキユライ
ト、パーライト等の多孔状無機物及び熱可塑性繊
維を多孔状に構成した不織布材等の人工土壌を使
用すると、土壌が酸性に傾くことを防止し、保水
性、通気性に優れた効果を発揮できる。
しかしながら、上記人工土壌は、肥料濃度や種
類並びに天候等によつて土壌中の肥効分が急激に
変動すれば、土壌の調整能力を越えてしまつて、
根細胞及び植物体内細胞に脱水或いは膨潤破壊を
生じさせるので、植物の育成不全や栄養失調を引
き起こすことがあつた。
本考案は、上記諸問題を解消するものであり、
植物の根部への影響をなくしながら、その植え替
えを容易ならしめるとともに、植物の育成と管理
効率を向上させることを目的として提案されたも
のであつて、次のように構成される。
即ち、可撓性を有し、折り畳み可能な袋状体
に、コツプ状の土壌収容体を内装し、この土壌収
容体の少なくとも側壁を網状部に形成するととも
に、土壌収容体と袋状体との間に通気間隙を設
け、無機若しくは有機系の多孔状イオン交換体
に、バーミキユライト、パーライト、ゼオライト
等の多孔状無機物の少なくとも一種を物理的に混
合した人工土壌を上記土壌収容体に充填したもの
である。
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図は植物育成用具の斜視図、第2図は土壌
収容体の正面図、第3図はその底面図であつて、
植物育成用具Aを合成樹脂製の袋状体1、人工土
壌6及び土壌収容体2から構成する。
上記袋状体1は、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニール系等の透明で腰の強い合成
樹脂材料を用いて筒状に形成し、その上端の少な
くとも二方に切り欠き部11を設けて、筒状開口
部12から、土壌収容体2を挿抜しやすく形成し
てある。また、土壌収容体2は、合成樹脂製また
は金属製の網状シートを円筒状に巻き締めて、そ
の下端に不織布からなる底体15を固定し、収容
体側壁3の上端16に取手17を三個突設し、ま
た下端には通気脚18を複数突設して、周壁3の
全体を網状部4に形成する。
なお、収容体の底体15は、不織布に限らず、
ガーゼや他の布状物等の通気可能な仕切材に変え
ても支障はない。
また、第4図乃至第6図に示すように、土壌収
容体2の側壁3及び底壁20を全て共通の網状体
で形成して底体15を省略することも考えられ
る。
そして、土壌収容体の上端16に延設する取手
17は、リング21を4本の支柱22で保持し、
支柱22の中途上部に縮径部23を設ける構造を
採ることもできる。
一方、人工土壌6は、無機若しくは有機系の多
孔状イオン交換体に、バーミキユライト、ゼオラ
イト等の多孔状無機物の少なくとも一種を混合し
た組成物からなる。
上記イオン交換体は、多孔性の母体にイオン性
官能基を結合させたものであつて、多孔性母体と
してポリスチレンをジビニルベンゼンで架橋した
合成樹脂や、バーミキユライトやゼオライト等の
多孔状無機鉱物を用いることができる。
また、イオン性官能基として、例えばスルホン
酸基、カルボキシル基、リン酸基、水酸基等を選
択すればカチオン交換体となり、第一乃至第三ア
ミンや第四アンモニウム塩を選択すればアニオン
交換体となるが、その他両性イオン交換体を使用
しても差し支えない。
しかも、多孔率や架橋度の選択を行なえばイオ
ン交換体の吸脱着の割合や膨潤度を変化させるこ
とができる。
他方、多孔状無機物は、バーミキユライト、パ
ーライト、ゼオライト(天然若しくは合成物)、
モンモリロナイト、カオリン及びハロサイト等の
鉱物から選択することができるが、この他に、無
数の多孔が存在してその表面積が著しく大きいた
め、水分及び肥効分を吸着可能にできるものであ
れば、任意の鉱物を選ぶことができる。
例えば、バーミキユライトは、それ自体の容積
の約3倍の水を吸着できる。
そこで、植物育成用具の作成手順を述べると、
上記多孔状無機物とイオン交換体とを混合して人
工土壌6を形成し、この人工土壌6をコツプ状の
土壌収容体2に充填したのち、透明な合成樹脂袋
1内に収容する。
上記人工土壌6は、実際問題として若干粗大な
粒子から構成されているので、土壌収容体2の網
状部4からこぼれ落ちることはなく、収容体2内
に円滑に留め置くことができる。
そして、当該土壌収容体2と袋状体1との間に
適当な通気間隙5を明けるとともに、袋状体底部
10に土壌収容体2の通気脚18を接地させて適
当な通気路24を確保する。
また、袋状体1の首部7を通気可能な状態で絞
り込めるように、紐25或いは、ホツクやベルベ
ツト式フアスナー等の巻締材を付設してもよい。
以下、上記実施例に係る育成用具の作用効果を
述べると、まず、袋状体の首部7を緩く巻き締め
ている紐25を解放して、指を袋状体1に挿入す
れば、土壌収容体上方に取手17が延びているの
で、園芸用植物を土壌収容体ごと、容易、且つ、
迅速に引き出すことができて、植物の植え替え操
作を簡単に行える。
また、取手が上方に突き出して植物の茎の周り
を保護しているので、袋状体首部を絞り込む際に
も、植物の茎を傷めることを防止できる。
しかも、取手として第5図及び第6図の構成を
採ると、縮径部23に沿つて紐を巻き締めた場
合、茎を引き絞ぼることを回避できるうえ、通気
空間を容易に確保することができる。
さらに、袋状体1は透明なものを使用している
ので、植物の育成模様や根張りの度合を観察で
き、家庭栽培に適しているばかりでなく、子供用
の学習教材としても良好である。
尚、袋状体、土壌の種類を問わず適用できるも
のであるが、上記実施例において、袋状体の背部
に吸盤、磁石、フツク或いは粘着テープ等を付設
し、植物育成用具を壁掛け可能にすれば、テーブ
ル等へ載置するという形態を越えてあらゆる場
所、視線の高低に応じて植物鑑賞を楽しむことが
でき、装飾品としても利用価値を高めることがで
きる。
本考案は、上述したように、折り畳み可能な袋
状体にコツプ状の土壌収容体を内装し、土壌収容
体の少なくとも側壁を網状部に形成するととも
に、当該土壌収容体に多孔状イオン交換体と多孔
状無機物との混合体である人工土壌を充填したの
で、次の効果が得られる。
(1) 植物の育成状況や鑑賞者の嗜好に応じて植物
を育成用具から他の鉢や露地へ植え替える場合
には、植物を土壌収容体ごと袋状体から抜き外
して、所定の箇所に定植するだけで済むので、
迅速、容易な植え替えができる。
そのうえ、根元についた周囲の土壌をそのま
ま保全することができるので、肥効分、水分、
通気間隙を保持して根の環境を良好に持続する
ことができ、根部への損傷をなくせる。
従つて、例えば、最近流行の水栽培(ハイド
ロ)を行う場合にも、植物を土壌収容体ごと抜
き出して容器に入れ、周囲にハイドロボールを
充填するだけで済むので、植物を傷めることな
く、家庭内で手軽に楽しむことができる。
(2) 土壌収容体と袋状体との間には通気間隙があ
るので、店頭等に長時間さらしていても当該空
気層を通して空気が流通するので根腐りや根の
呼吸困難等をなくすことができる。
その上、袋状体の上記空気層に水を収容する
ようにすれば、水を切らすことのできない植物
(アジアンタム、ラン系等)であつても、これ
を店頭等に展示することができ、しかも人工土
壌に含まれるイオン交換体の作用により、長時
間に亘つて水腐れを防止できることから、上記
植物を長時間に亘つて展示等する場合にも、水
の管理が楽である。
(3) 土壌収容体の少なくとも側壁を網状部に形成
するので、土壌の通気性能をより向上できう
え、植物育成に伴い、当該網状部を通して根部
が張り出せるので、育成に支障を来たすことは
ない。
(4) 土壌を土壌収容体で保護する形態を採るの
で、育成用具の持ち運びや載置に際して根部を
強度的に防護することができる。
(5) 土壌収容体に充填される人工土壌は、イオン
交換体の持つイオン置換作用やPH緩衝作用によ
り、肥効分を一旦イオン交換体に吸着してから
徐々に植物の根部に供給するので、根細胞の脱
水破壊、肥料まけ、根の腐蝕や活力低下を防止
して植物育成に好適な環境を作り出すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであり、第1
図は植物育成用具の斜視図、第2図は土壌収容体
の正面図、第3図はその底面図、第4図は土壌収
容体の変形例を示す底面図、第5図はその正面
図、第6図はその平面図である。 1……袋状体、2……土壌収容体、3……2の
側壁、4……網状部、5……通気間隙、6……人
工土壌。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 可撓性を有し、折り畳み可能な袋状体1に、コ
    ツプ状の土壌収容体2を内装し、この土壌収容体
    2の少なくとも側壁3を網状部4に形成するとと
    もに、土壌収容体2と袋状体1との間に通気間隙
    5を設け、土壌収容体には無機若しくは有機系の
    多孔状イオン交換体に、バーミキユライト、パー
    ライト、ゼオライト等の多孔状無機物の少なくと
    も一種を物理的に混合した人工土壌6を充填した
    事を特徴とする植物育成用具。
JP20295483U 1983-12-23 1983-12-23 植物育成用具 Granted JPS60106440U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20295483U JPS60106440U (ja) 1983-12-23 1983-12-23 植物育成用具

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JP20295483U JPS60106440U (ja) 1983-12-23 1983-12-23 植物育成用具

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Publication Number Publication Date
JPS60106440U JPS60106440U (ja) 1985-07-19
JPS6322849Y2 true JPS6322849Y2 (ja) 1988-06-22

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ID=30765377

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JP20295483U Granted JPS60106440U (ja) 1983-12-23 1983-12-23 植物育成用具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5221131A (en) * 1975-08-12 1977-02-17 Mitsubishi Rayon Co Gardening soil and its production

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JPS5221131A (en) * 1975-08-12 1977-02-17 Mitsubishi Rayon Co Gardening soil and its production

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JPS60106440U (ja) 1985-07-19

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