JP3135440U - 苔玉栽培セット - Google Patents
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Abstract
【課題】水やりの手間を省くことができる苔玉栽培セットを提供する。
【解決手段】上部が開放された容器1と、この容器1の底に配置される給水手段であるハイドロゲル層2と、このハイドロゲル層2の上に配置する、表面が苔で覆われた苔玉3とからなる苔玉栽培セット。ハイドロゲル層2は、シート状の層あるいは粒からなる層に形成することができる。ハイドロゲル層は、水を吸収しゲル中に蓄積し、吸水した水を徐々に放出して植物に長期間、水を供給することが可能である。
【選択図】図1
【解決手段】上部が開放された容器1と、この容器1の底に配置される給水手段であるハイドロゲル層2と、このハイドロゲル層2の上に配置する、表面が苔で覆われた苔玉3とからなる苔玉栽培セット。ハイドロゲル層2は、シート状の層あるいは粒からなる層に形成することができる。ハイドロゲル層は、水を吸収しゲル中に蓄積し、吸水した水を徐々に放出して植物に長期間、水を供給することが可能である。
【選択図】図1
Description
本考案は、苔玉を水盤などの容器に配置して栽培する際に、途中で水やりをすることなく栽培することができる苔玉栽培セットに関する。
吸水性に富む水苔が表面に被覆された苔玉は、それ自体がインテリアとして利用されたり、あるいは苔玉を培地とし、そこに観賞用植物やその種子を植え付け、潅水して栽培・育成したりして苔玉盆栽として愛好されている。
例えば、特許文献1には、上部を適宜大きさで観賞用植物を植える開口部を形成するとともに、その表面に苔を貼り付けることができ且つ透水性を有する網籠体内にスポンジ等の保水材を充填し、網籠体の表面全体に苔植物を貼り付けるとともに細糸を巻き付けて、網籠体の表面に苔植物を保持させた苔玉が開示されている。この苔玉を水盤内に配置して通常の鉢植え植物と同様に、適宜灌水を施すことで開口部に植えた観賞用植物、及び苔植物を栽培、育成することができる。
また、特許文献2には、観賞魚用の水槽の上部開口部に植物用受け皿を設置し、植物の根を水苔で、または用土と水苔でくるんで加工した苔玉盆栽を受け皿に置き、水槽内に入れた水で植物に自動給水するための紐を受け皿に設け、植物に自動給水できるようにする受け皿付水槽が開示されている。
特開2005−323520号公報
実用新案登録第3097040号公報
苔玉の栽培・育成を管理するためには水やりが必要である。前記引用文献1では、定期的に水やりをしなくてはならない。また、前記引用文献2でも、観賞魚の生息のために定期的に水槽の水を取り替えなくてはならない。したがって、いずれも水やり作業や水の取り替え作業に手間がかかる。
そこで、本考案は、ハイドロゲルを給水手段として用いることにより水やりの手間を省くことができる苔玉栽培セットを提供するものである。
本考案の苔玉栽培セットは、上部が開放された容器と、この容器の底に配置された給水手段であるハイドロゲル層と、このハイドロゲル層の上に配置される、表面が苔で覆われた苔玉とからなることを特徴とする。
ハイドロゲル層は、膨潤によりシート状の層あるいは粒からなる層に形成する。ハイドロゲルは、水を吸収してゲル中に蓄積し、吸水した水を徐々に放出して植物に長期間、水を供給することが可能である。ハイドロゲルは、市販されているハイドロゲルを使用することができる。
本考案の苔玉栽培セットは、容器の底にハイドロゲル層を配置し、苔玉を載せるだけで給水手段となるハイドロゲル層により苔玉及び観賞用植物に長期間に亘り給水可能となるので、水やりの手間を省くことができる。
さらに、本考案の苔玉栽培セットは、ハイドロゲルに直接植物を植え込まず、苔玉の苔で固定するため、植物の植え傷みや倒れを少なくすることができる。
また、無色に近いハイドロゲルの持つ清涼感が自然の苔を使用した苔玉の可愛らしさをより一層ひき立ててくれる。
本考案の実施例について図面を用いて説明する。
図1は本考案による苔玉栽培セットの実施例を示す図である。
水盤などの上部が開放された容器1の底に高分子であるハイドロゲル層2が配置される。本実施例では、シート状の層によりハイドロゲル層2が形成される。給水手段となるハイドロゲル層2は、吸水した水を徐々に放出して観賞用植物や苔に水を供給することが可能となる。
ハイドロゲルの上に苔玉3が配置される。苔玉は、ハイドロゲル層2から苔玉へ給水できる状態に配置するため、ハイドロゲル層2に載せたり、ハイドロゲル層2に浅く埋めたり、あるいは観賞用植物の種類によっては、半分くらい埋めてもよい。また、容器1の底に少し水がある状態にしておいてもよい。
苔玉の苔には苔としては、例えば、ミズシダゴケ、ウイローモスなどで覆う。苔は、目立たないように細い透明のテグス5を苔の上から形を整えながら巻き付けて定着させる。
苔玉3には観賞用植物4を植える。植物4は、特に限定されるものではなく、鑑賞者の好み、季節などにより適宜選択することができる。植物4は、根が苔の間やハイドロゲル中に伸びて生長していく。
給水手段となるハイドロゲル層2は、吸水した水を徐々に放出して苔玉、及び苔玉を通して観賞用植物に水を長期間にわたり充分に供給することが可能となる。その結果、水やりの手間を省くことができる。
図2は本考案による苔玉栽培セットの別実施例を示す図である。
本実施例は、容器1の底に粒からなる層のハイドロゲル層2を形成したものである。ハイドロゲル層2の形成に粒状のハイドロゲルを使用するので、湿潤前に容器の形状に合わせて粒状のハイドロゲルを収めることができるので、複雑な形状の容器でも容易にハイドロゲル層2を形成することができる。
本実施例においても、実施例1と同様に粒状のハイドロゲルにより形成されたハイドロゲル層2が、吸水した水を徐々に放出して観賞用植物や苔に水を長期間供給することが可能となる。
1:容器
2:ハイドロゲル層
3:苔玉
4:観賞用植物
5:テグス
2:ハイドロゲル層
3:苔玉
4:観賞用植物
5:テグス
Claims (3)
- 上部が開放された容器と、この容器の底に配置される給水手段であるハイドロゲル層と、このハイドロゲル層の上に配置される、表面が苔で覆われた苔玉とからなることを特徴とする苔玉栽培セット。
- 前記ハイドロゲル層がシート状の層であることを特徴とする請求項1記載の苔玉栽培セット。
- 前記ハイドロゲル層が粒からなる層であることを特徴とする請求項1記載の苔玉栽培セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005157U JP3135440U (ja) | 2007-07-05 | 2007-07-05 | 苔玉栽培セット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005157U JP3135440U (ja) | 2007-07-05 | 2007-07-05 | 苔玉栽培セット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3135440U true JP3135440U (ja) | 2007-09-13 |
Family
ID=43285947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007005157U Expired - Fee Related JP3135440U (ja) | 2007-07-05 | 2007-07-05 | 苔玉栽培セット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3135440U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013236567A (ja) * | 2012-05-12 | 2013-11-28 | Naotake Fukaya | 苔玉の新たな製造形態 |
-
2007
- 2007-07-05 JP JP2007005157U patent/JP3135440U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013236567A (ja) * | 2012-05-12 | 2013-11-28 | Naotake Fukaya | 苔玉の新たな製造形態 |
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