JPS63225601A - 放射性医薬品調製用高分子化合物 - Google Patents

放射性医薬品調製用高分子化合物

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JPS63225601A
JPS63225601A JP62268981A JP26898187A JPS63225601A JP S63225601 A JPS63225601 A JP S63225601A JP 62268981 A JP62268981 A JP 62268981A JP 26898187 A JP26898187 A JP 26898187A JP S63225601 A JPS63225601 A JP S63225601A
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啓悦 高橋
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Masaaki Hatsue
葉杖 正昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は放射性医薬品調製用高分子化合物、特にホルミ
ル基含有ポリサッカライド誘導体に対しアミノ基含有生
理活性物質とアミノ基含有2官能配位子化合物が結合し
て成る放射性医薬品調製用キャリヤーとして有用な高分
子化合物および該高分子化合物に放射性金属元素を結合
せしめて成る放射性医薬品として有用な標識高分子化合
物に関する。
本発明の高分子化合物は文献未載の新規物質であり、特
定臓器の描出、特定疾患の検出、生理活性物質の動態検
査、疾病の治療などの核医学的用途に適した、安定な放
射性金属標識つき放射性医薬品を提供することが出来る
ものである。
特定臓器の描出、特定疾患の検出、生理活性物質の動態
検査などを目的とした放射性医薬品として、従来、ヨー
ド−131で標識された生理活性物質が汎用されてきた
。たとえば、血液循環系の描出や動態検査に用いられる
ヨード−131標識ヒト血清アルブミン、血栓の検出に
用いられるヨード−131標識フイブリノーゲンなどが
挙げられる。しかしながら、ヨード−tatは半減期が
約8日と長い点で放射線治療には有利であるが、核医学
診断に有用なガンマ−線の他にベータ線を放出するため
、被検者に多量の放射線被曝を与える欠点が指摘されて
いる。
そこで核医学診断により適した物理的特性を有する放射
性金属を、他の方法により生理活性物質に導入し、有用
な放射性診断剤を得ようとする試みが続けられている。
たとえば、生理活性物質に直接、放射性金属塩を作用さ
せる標識法で得られるものとして、テクネチウム−99
m標識ヒト血清アルブミン、インジウム−21標識プレ
オマイシンなどが知られている。さらにジエチレントリ
アミン五酢酸(DTPA)、3−オキソブチラールビス
(N−メチルチオセミカルバゾン)カルボン酸、デフエ
ロキサミンなどの2官能配位子化合物の各種金属に対す
る強いキレート形成能と、それらの化合物末端のアミノ
基およびカルボキシル基の種々の生理活性物質に対する
反応性に基づいて、これら2官能配位子化合物を介して
放射性金属および生理活性物質を結合させる方法も提案
されている。
これらの方法で得られた標識化合物は比較的安定であり
、しかも生理活性物質の活性を保持しているので、核医
学診断目的に非常に興味ある薬剤である。しかしながら
、これらの方法によって得られた放射性診断剤は、分子
量の大きい生理活性物質、たとえば血栓診断やガン診断
に使用されるそれぞれ分子量約34万のフィブリノーゲ
ンや分子量約16万のIgGを用いた場合、診断に必要
な高比放射能のものが得られない欠点がある。
本発明者らは、この欠点を解決すべく種々研究を重ねた
結果、先にジアルデヒドデンプンにアミノ基含有2官能
配位子化合物とアミノ基含有生理活性物質が結合した高
分子化合物を開発することに成功した(特開昭59−1
05002号明細書および特開昭59−106425号
明細書参照)。この高分子化合物は、1分子当たり多数
の配位子を持つものであり、このことはとりも直さず1
分子当たりに結合する放射性金属イオンの数が従来の2
官能配位子化合物に比して格段に多いことを意味する。
そしてこの高分子化合物を使用することにより、生理活
性物質の変性および活性低下を来すことなく高比放射能
の放射性診断剤が得られる事実が見出だされた。
上記の知見に基づいて更に研究を進めた結果、ジアルデ
ヒドデンプンに代えて他のホルミル基含有ポリサッカラ
イド誘導体を使用しても同様に生理活性物質の変性や活
性低下を起こすことなく高比放射能の放射性医薬品が得
られる事実が見出だされた。一般に分子量の大きい生理
活性物質をヒトに投与する場合、その抗原性を考慮する
ならば、その投与量を可及的少量にすることが望ましい
従って、ここに得られた放射性医薬品が高比放射能であ
ることは、この点で極めて有利である。なお、ジアルデ
ヒドデンプンは分子量分布が広く、網状構造を有するの
で、その繰り返し構造の数はどには2官能配位子化合物
が効果的に結合しにくい傾向が認められるが、ジアルデ
ヒドアミロースのように分子量分布が狭くかつ直鎖構造
を有するものを使用すれば多数の2官能配位子化合物を
効果的に結合することが出来、従って高比放射能の製品
が得られやすい。
本発明は以上の知見に基づいて完成されたものであって
、その要、旨は 分子中に少なくとも3個のホルミル基を有するポリサッ
カライド誘導体(ただし、ジアルデヒドデンプンを除く
。)(■)に対しアミノ基含有2官能配位子化合物(I
II)とアミノ基含有生理活性物質(■)が前記ポリサ
ッカライド誘導体(II)1分子当たり前記2官能配位
子化合物(I[I)少なくとも2分子と前記生理活性物
質(IV)少なくとも1分子の割合でメチレンイミン結
合(−CH=N−)またはメチしンアミン結合(−CH
tNH−)を介して結合して成る高分子化合物(1) に存する。
本発明の目的とする上記高分子化合物(1)はポリサブ
カライド誘導体(II)に対し2官能配位子化合物(I
II)と生理活性物質(■)が結合して構成された、生
理活性物質(IV)−ポリサッカライド誘導体(n)−
2官能配位子化合物(I[[)結合体である。
ポリサブカライド誘導体(If)は分子中に少なくとも
3個のホルミル基を持つことが必要であり、ホル造ル基
の数が多いほど好ましい。それらのホルミル基のうち少
なくとも2個は2官能配位子化合物(I[[)との結合
に役立つものであり、他の少なくとも1個は生理活性物
質(IV)との結合に役立つものである。
ポリサブカライド誘導体(I[)としては、たとえば適
宜に置換されていることもあるポリサッカライドを酸化
剤(たとえば過ヨード酸ナトリウム)で処理して得られ
る、原則としてサツカライド単位毎に1個または2個の
ホルミル基を有するものが使用されうる。ポリサッカラ
イドとしては、オリゴサツカライドでもよいが、本発明
の目的から理解されるようにベント−サン、ヘキソ−サ
ン、ポリグルコサミン、ポリウロン酸、グリコサミノグ
リカン、グリコサミノグリカン、ヘテロヘキソ−サンな
ど高次のポリサッカライドが好ましい。具体例としては
、アミロース、アミロペクチン、デキストラン、セルロ
ース、イヌリ、ン、ペクチン酸、プルランなどが挙げら
れ、それらの混合物や脱水縮合物であってもよい。一般
にサツカライド単位が3000以下、特にl000以下
のものが望ましい。
2官能配位子化合物(III)としては、放射性金属元
素(V)に対し強固なキレート結合を形成し、かつ比較
的緩和な条件下でポリサッカライド誘導体(II)のホ
ルミル基と反応し得るアミノ基を有するものが使用され
る。この上うな2官能配位子化合物(III)の具体例
としてはデフェロキサミン(メルク・インデックス、第
9版、374頁(1976年))、式:%式% (式中、R1およびR8それぞれ水素、01〜C,アル
キルまたはフェニルを表す。)で表される3−アミノメ
チレン−2,4−ペンタンジオン−ビス(チオセミカル
バゾン)誘導体(ヨーロッパ特許出願第54920号明
細書)、式: (式中、R3およびR4はそれぞれ水素またはC1〜C
3アルキル、nは0〜3の整数を表す。)で表される1
−(p−アミノアルキル)フェニルプロパン−1,2−
ジオン−ビス(チオセミカルバゾン)誘導体(オースト
ラリア特許第533722号明細書)などが挙げられる
そのもの自体はアミノ基を有していなくても容易にアミ
ノ基またはアミノ基含有構造を形成し得る基または構造
を有している場合は、放射性金属元素を捕捉する性質を
有する限り、このものもまたアミノ基またはアミノ基含
有構造を形成せしめたうえで、アミノ基含有2官能配位
子化合物として使用し得る。たとえば、カルボキシル基
を有するものは、これにアルキレンジアミンを反応させ
ることによって容易にアミノ基を導入することが出来、
本発明において2官能配位子化合物(III)の1種と
して使用することが出来る。その具体例としては、ジエ
チレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミ
ン四酢酸(EDTA)、ジメルカプトアセチルエチレン
ジアミン(F ritzbergら:J。
Nucl、Med、、 23.917(1982))お
よびビスアミノエタンチオール(F ritzberg
ら:  J、Nucl、Med、。
剣、 916(1984))に代表さ゛れるN t S
 tリガンド、サイクラン(1(eiringら: J
、Nucl、Med、、 23.917(1982))
に代表されるN、リガンド、N、N’〜ビス(2−ヒド
ロキシエチル)エチレンジアミン(Wag−nerJr
、ら: Proceedings of the I 
nternatio−nal Symposium o
n Technetium in Chemistry
and Nuclear Medicine、 Pad
ova I taly、 161頁(19g2))に代
表されるN t Otリガンド、式:%式% (式中、R5、R@、R?、R8およびRsは水素また
はC,−CSアルキル)で表される2−プロピオンアル
デヒド−ビス(チオセミカルバゾン)誘導体(アメリカ
特許第4287362号明細書)などh5挙げられる。
生理活性物質(IV)としては、適当な器官または組織
あるいは特定の病巣に蓄積するか、特定の生理状態に対
応して特異な挙動を示す物質であって、生体内における
このような物質の挙動を追跡することによって診断ある
いは治療上有用な情報や効果を得ることが出来るものが
使用される。生理活性物質は一般にそれ自体でアミノ基
を有しているものが多いが、そのような生理活性物質は
もとより、それ自体ではアミノ基を有していないもので
あっても、これに適宜の方法でアミノ基またはアミノ基
含有構造を導入したものを、使用することが出来る。
生理活性物質CIV>の具体例としては、血液蛋白質(
たとえばヒト血清アルブミン、フィブリノーゲン)、酵
素(たとえばウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ)、ホ
ルモン(たとえば甲状腺刺激ホルモン、副甲状腺ホルモ
ン)、免疫抗体(たとえば!gGおよびその断片のF 
(ab)t’、F ab’、F ab)、モノクローナ
ル抗体、抗生物質(たとえばプレオマイシン、カナマイ
シン)、糖類、脂肪酸、アミノ酸などが挙げられる。
高分子化合物(1)を製造するには、たとえばポリサッ
カライド誘導体(II)と2官能配位子化合物<m>を
縮合させて前者のホルミル基と後者のアミノ基の間でメ
チレンイミン結合を形成せしめ、必要に応じこのメチレ
ンイミン結合を還元してメチレンアミン結合に変換した
後、得られたポリサブカライド誘導体(n)−2官能配
位子化合物(I[)結合体と生理活性物質(■)を縮合
させて前者のポリサッカライド誘導体(n)部分に存在
するホルミル基と後者のアミノ基の間でメチレンイミン
結合を形成せしめ、必要に応じこのメチレンアミン結合
を還元してメチレンアミン結合に変換すればよい。
また、ポリサッカライド誘導体(If)と生理活性物質
(IV)を縮合させて前者のホルミル基と後者のアミノ
基の間でメチレンイミン結合を形成せしめ、必要に応じ
このメチレンアミン結合を還元してメチレンアミン結合
に変換した後、得られたポリサッカライド誘導体(rl
)−生理活性物質(1%’)結合体と2官能配位子化合
物(I[[)を縮合させて前者のポリサッカライド誘導
体(II)部分に・存在するホルミル基と後者のアミノ
基の間でメチレンイミン結合を、形成せしめ、必要に応
じこのメチレンイミン結合を還元してメチレンアミン結
合に変換してもよい。
上記各方法における縮合反応はホルミル基とアミノ基を
縮合させるために採用される自体常套の手段で行えばよ
い。還元反応もまた、メチレンイミン結合をメチレンア
ミン結合に変換する際に採用される自体常套の手段、た
とえば水素化ホウ素ナトリウムのような金属水素化物を
使用することにより行なわれる。上記縮合反応および還
元反応はいずれも比較的緩和な条件下で進行することが
出来るから、生理活性物質(■)が比較的不安定な場合
でもその生理活性に本質的な影響を与えることなく目的
とする高分子化合物(f)、すなわち生理活性物質(■
)−ポリサブカライド誘導体(II)−2官能配位子化
合物(nI)結合体を製造することが出来る。
反応試剤、反応条件などの相違によりポリサブカライド
誘導体(■)1分子に結合する2官能配位子化合物(I
II)や生理活性物質(IV)の分子数は異なるが、2
官能配位子化合物(III)の分子数は一般には5また
はそれ以上、特に10またはそれ以上が好ましく、生理
活性分子数(EV)の分子数は一般にはIOまたはそれ
以下、特に3またはそれ以下が好まごい。ポリサッカラ
イド誘導体(n)に対し2官能配位子化合物(■)と生
理活性物質(1’%r)のいずれを先に結合させてもよ
いが、後で結合させるべき生理活性物質(IV)または
2官能配位子化合物(III)が結合するための適当な
数の遊離のホルミル基が残存するように反応を実施すべ
きである。
上記製造法の途中で得られる各種結合体および最終的に
得られた高分子化合物(I)は、いずれも必要に応じて
高分子物質に適用されるカラムクロマトグラフィー、高
速液体クロマトグラフィー、ゲルろ適法、透析法などの
常套の精製法を適用することにより精製されてもよい。
ポリサッカライド誘導体(n)としてアミロース由来の
ものを使用する場合を例に挙げ、これをまず2官能配位
子化合物(III)と縮合させた後還元を行い、次いで
ここに得られたポリサッカライド誘導体(II)−2官
能配位子化合物(I[[)結合体を生理活性物質(IV
)と縮合させた後還元を行って目的とする高分子化合物
(I)、すなわち生理活性物質(■)−ポリサブカライ
ド誘導体(n)−2官能配位子化合物(I[[)結合体
を製造する場合を式で示せば次の通りである: (IIa) ■ ↓ 還元 +   Y −N Fl 。
(式中、Xは2官能配位子化合物(I[[)からアミノ
基を除去した残基、Yは生理活性物質(TV)からアミ
ノ基を除去した残基、Zは−CH0または−C)Ito
I(、Pは2〜1000の整数、qおよびSはそれぞれ
1−1000の整数、rおよびtはそれぞれ0〜100
0の整数を表す。ただし、q+rおよびq+s+tはそ
れぞれ2〜1000の整数である。)。
なお、上式においてジアルデヒドアミロース(IIa)
はアミロースを原料とし、これを過ヨード酸のような酸
化剤で部分的あるいは全体的に酸化することにより得ら
れる鎖状高分子物質であって、それ自体市販されている
。そのサツカライド単位は通常2〜1000であり、特
に2〜500が好ましい。
本発明の高分子化合物(1)、すなわち生理活性物質(
IV)−ポリサッカライド誘導体(II)−2官能配位
子化合物(III)結合体は、放射性医薬品調製用キャ
リヤーとして有用なものである。すなわち、該高分子化
合物(1)には2官能配位子化合物(I[[)部分が複
数個存在しており、これによって複数個の放射性金属元
素(V)を捕捉することが可能である。このように複数
個の放射性金属元素(V)を捕捉せしめた標識高分子化
合物はそれ自体放射性医薬品として使用される。
ここに放射性金属元素(V)としては、放射能を有する
金属元素であって、核医学的診断や治療に適した物理的
または化学的特性を有し、しかも2官能配位子化合物(
III)の配位子構造により容易に捕捉されて安定なキ
レート錯体を形成し得るものが使用されてよい。その具
体例としては、診断の目的に供されるものとしてガリウ
ム−67、ガリウム−68、タリウム−201,インジ
ウム−111、テクネチウム−99mなどが挙げられ、
治療の目的に供されるものとして銅−67、イツトリウ
ム−90,パラジウム−1(L9、レニウム−186な
どのベータ線放出核種、金−198、ビスマス−212
などのアルファ線核種などが挙げられる。これらは通常
、塩、特に水溶性塩の形で使用され、水性媒体中におい
て高分子化合物(1)と接触せしめてその標識化を行う
。ただし、放射性金属元素(V)が安定なキレート錯体
を形成しうる原子価状態にある場合には(たとえばガリ
ウム−67、インジウム−Ill)、反応系に他の試剤
を存在せしめる必要はないが、安定なキレート錯体を形
成するために原子価状態を変化せしめる必要がある場合
には(たとえばテクネチウム−99m)、反応系に還元
剤または酸化剤を存在せしめる必要があろう。還元剤の
例としては、2価のスズ塩(たとえばハロゲン化スズ、
硫酸スズ、硝酸スズ、酢酸スズ、クエン酸スズ)が挙げ
られる。
たとえば、放射性金属元素(V)としてテクネチウム−
99mを使用する場合、高分子化合物(1)を水性媒体
中還元剤としての第1スズ塩の存在下パーテクネテート
の形のテクネチウム−99mと処理することによってテ
クネチウム−99m標識高分子化合物(1)を調製する
ことができる。上記調製に際し、各試剤の混合順序につ
いて格別の制限はないが、通常、水性媒質中で最初に第
1スズ塩とパーテクネテートを混合することは避けた方
が望ましい。第1スズ塩はバーテクネテートを充分に還
元出来る量で使用するのが好ましい。
このようにして得られた標識高分子化合物(1)が放射
性医薬品、たとえば放射性診断剤や放射性治療剤として
有用であるためには、診断や治療を可能とするに充分な
放射能と放射能濃度を有することが必要である。たとえ
ば放射性金属元素(V)としてテクネチウム−991を
使用する放射性診断剤の場合、投与時に約0.5〜5.
0ml!当たり0゜1〜50aCiの放射能濃度を有す
ることが望ましい。また、このような標識高分子化合物
(1)は調製後直ちに投与されてもよいが、好ましくは
調製後適当時間保存に耐えうる程度の安定性を有するこ
とが望ましい。
本発明高分子化合物(1)から成る放射性医薬品調製用
キャリヤーは溶液の形で保存されてもよいが、通常は凍
結乾燥法、低温減圧蒸発法などにより粉末状態に変換し
て保存され、用に臨み無菌水、生理食塩水、緩衝液など
に溶解される。必要に応じ、溶解補助剤(たとえば有機
溶媒)、P)[調節剤(たとえば酸、塩基、緩衝剤)、
安定剤(たとえばアスコルビン酸)、保存剤(たとえば
安息香酸ナトリウム)、等張剤(なとえば塩化ナトリウ
ム)などが配合されてもよい。また、前記のように放射
性金属元素(V)の原子価状態を調整するため、還元剤
や酸化剤が配合されてもよい。放射性医薬品調製用キャ
リヤーとしての用途に鑑み、これらの添加物はいずれも
医薬上許容され得るものであることを要する。
放射性医薬品調製用キャリヤーの量は最終的に製造され
る放射性医薬品の標識率が実用上支障のない程度に高く
なるような量であり、かつ薬剤掌上許容され得る範囲で
あることが必要である。
前記放射性医薬品調製用キャリヤーを使用して放射性医
薬品を調製するには、該放射性医薬品調製用キャリヤー
と必要に応じてこれに前記した添加物を配合して成る組
成物と前記した適宜の形態の放射性金属元素(V)を水
性媒体中で接触せしめればよい。通常は両者の内の少な
くとも一方を予め水溶液としたうえ、他方をそれに添加
する。接触させる放射性金属元素(V)の放射能は任意
であるが、核医学診断を実施する場合には、充分な情報
が得られるような放射能であり、かつ被検者の放射線被
曝を可能な限り低くするような放射能の範囲であること
が望ましい。他方、治療を目的とする場合には、治療効
果が充分得られるような放射能が必要であると共に、他
の正常臓器や組織への放射線被曝を可能な限り低くする
ような放射能の範囲であることが望ましい。
本発明の放射性医薬品をヒトに投与するには、通常、経
静脈的に行うが、該放射性医薬品中の生理活性物質(I
V)部分が投与後その活性を発現するのに適していたり
、有利である限り、特にこれに限定されるものではなく
、その他の適宜の方法が採用されてよい。
上記したところから明らかなように、本発明にかかる放
射性医薬品調製用キャリヤーは、放射性金属イオンを含
有する水溶液と接触させるという極めて簡単な方法によ
り、高比放射能の放射性医薬品を提供することが出来る
、しかも得られた放射性医薬品はそれを構成する生理活
性物質(■)部分に由来する生理活性をそのまま実質的
に保有する特徴を有する。
現在、放射性医薬品としては核医学診断を目的とするも
のだけでなく、治療を目的とするものも知られている。
治療用放射性医薬品の基礎原理は、放射線による疾患部
の細胞や組織の破壊作用に基づくものであって、その実
用例としては甲状腺腫に用いるヨード−131標識ヨー
化ナトリウム、腹部、胸部などの体腔の内表面の悪性腫
瘍に用いる金j!98コロイドなどがあり、半減期の比
較的短いベータ線放出核種が使われている。最近、モノ
クローナル抗体を始めとして、種々の癌病巣に特異的集
積が期待出来る生理活性物質が開発されるに従い、これ
らをベータ線やアルファ線放出核種、あるいは電子捕獲
、核異性体転移を行う核種で標識した放射性医薬品によ
る癌治療の可能性が示唆されている。本発明の高分子化
合物(1)は、このような治療目的に合致したものであ
り、特に1分子当たりに多数の放射性金属元素(V)を
結合することができるので、高放射能および高圧放射能
による効果的な治療を施し得る利点がある。
以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明する
実施例1 ヒト血清アルブミンージアルデヒドアミロースーデフェ
ロキサミン結合体の製造(1):−デフェロキサミン(
以下、DFOと略す。)(15mg)をpH7,0の0
.03Mリン酸緩衝液(1村)に溶解させ、これにトリ
エチルアミン(99%溶液)(3,2μQ)を加え、約
5分間室温で撹拌した。この溶液に、水に溶解したジア
ルデヒドアミロース(以下、DAAと略す。)25x9
/wQ溶液(Iz(1)を加え、30分間室温にて撹拌
した。この溶液をA液とする。別にヒト血清アルブミン
(100iy)を0.03Mリン酸緩衝液(lx+2)
に溶解し、この溶液をB液とする。室温でA液(2xQ
)をB液に加え、同じ温度で約6時間撹拌して反応させ
た。反応終了後、1M塩化ナトリウム溶液に対して室温
で24時間透析したのち、0.03Mリン酸緩衝液を溶
出剤としてセファクリル5200(カラム:直径2 、
2 am、高さ50cm)によるカラムクロマトグラフ
ィーを行った。この溶出液を凍結乾燥することにより、
放射性医薬品調製用キャリヤーとしてのヒト血清アルブ
ミン−DAA−DF’O結合体を得た。
実施例2 ヒト血清アルプミンージアルデヒドアミロースーデフェ
ロキサミン結合体の製造(2)ニーDFO(1519)
を0.03Mリン酸緩衝液(I xQ)に溶解させ、こ
れにトリエチルアミン(99%溶液X3.2μm2)を
加え、約5分間室温で撹拌した。
この溶液に、水に溶解したD A A 25 z9/x
Q溶液(1112)を加え、30分間室温にて撹拌した
。この溶液をA液とする。別にヒト血清アルブミン(!
00u)を0.03Mリン酸緩衝液(1x&)に溶解し
、これをB液とする。室温でA液(23112)をB液
に加え、同じ温度で約6時間撹拌して反応させた。この
反応液に、水素化ホウ素ナトリウム(1,5m9)を加
え、約1時間室温で撹拌しながら還元した。
反応終了後、1M塩化ナトリウム溶液に対して室温で2
4時間透析したのち、0.03Mリン酸緩衝液を溶出剤
としてセファクリルS 200(カラム:直径2 、2
 cm、高さ50ci)によるカラムクロマトグラフィ
ーを行った。この溶出液を凍結乾燥することにより、放
射性医薬品調製用キャリヤーとしてのヒト血清アルブミ
ン−DAA−DFO結合体を得た。
上記結合体中のDFOおよびヒト血清アルブミンをろ紙
電気泳動法により定量した。すなわち、前記還元反応終
了後の反応液(精製工程前の溶液)にクエン酸ガリウム
としてガリウム−671mC1を含む溶液を加えて標識
した。このガリウム−67標識溶液を、展開液としてベ
ロナール緩衝液(pH8、6)、泳動膜としてセルロー
スアセテートを用いて電気泳動(3IIA/Gj1.3
0分)を行なった後、ラジオクロマトスキャナーで走査
した。放射能のピークは、原線から正側1cx、負側1
.5CRおよび負側3 、5 amに認められ、それぞ
れガリウム−67標識ヒト血清アルブミン−DAA−D
FO結合体、ガリウム−67標識DAA−DFO結合体
およびガリウム−67標識DFOと同定された。それぞ
れのピークの放射能値の比較から、本例で得られた前記
結合体中においてヒト血清アルブミン1分子当りのDF
O分子数は11.5個、DAAの分子数は0.9と算出
された。
X監鯉1 ヒト血清アルブミン−ジアルデヒドアミロース−3−オ
キソブチラールビス(N−メチルチオセミカルバゾン)
カルボン酸:ヘキサンジアミン縮合体結合体の製造ニー 3−オキソブチラールビス(N−メチルチオセミカルバ
ゾン)カルボン酸(以下、KTSと略す。)(t32o
)を無水ジオキサン(5112)に溶解し、10℃付近
に冷却したのち、トリーn−ブチルアミン(0,12x
(7)、更にイソブチルクロロホルメイト(64μQ)
を加え、同温度で約50分間撹拌して、混合酸無水物溶
液を得た。別にN −tert−ブチルオキシカルボニ
ル−1,6−ヘキサンジアミン(10i9)を無水ジオ
キサン(2x12)に溶解した溶液を調製し、この溶液
を上記混合酸無水物溶液に加え、10℃付近で約15時
間撹拌し、KTS: N −tert−ブチルオキシカ
ルボニル−!゛、6−ヘキサンジアミン縮合体を得た。
この縮合体溶液に濃塩酸(1〜2滴)を加えてPH2と
することによりN −tert−ブチルオキシカルボニ
ル基を離脱せしめ、KTS:ヘキサンジアミン縮合体を
得た。
DAA(83o)をジメチルスルホキシド(5酎)に溶
解し、この溶液に上記KTS:ヘキサンジアミン縮合体
の溶液を加え、室温で約3時間反応させ、DAA−KT
S:ヘキサンジアミン縮合体結合体溶液を得た。この溶
液(5yI(1>をヒト血清アルブミン(50319)
の0.03Mリン酸緩衝液(pH7。
0X50*Q)溶液に加え、室温で約3時間撹拌して反
応させた。この反応液に、水素化ホウ素ナトリウムC1
2,9M9)を加え、約1時間撹拌を続けた。反応終了
後、反応−を通常の透析チューブに入れ、0.03Mリ
ン酸緩衝液に対して一夜透析を行なった。透析後、0.
03Mリン酸緩衝液を溶出剤としてセファクリル620
0(カラム:直径2.2cm、50.0cm)によるカ
ラムクロマトグラフィーを行った。この溶液を凍結乾燥
することにより、放射性医薬品調製用キャリヤーとして
のヒト血清アルブミン−DAA−KTS:ヘキサンジア
ミン縮合体結合体を得た。
実施例4 アンチミオシン抗体断片Fab−ジアルデヒドアミロー
スーデフエロキサミン結合体の製造ニーアンチミオシン
抗体断片Fabの0.9%塩化ナトリウム水溶液(8,
119/酎)(1xi2)に、DAAの0.03Mリン
酸緩衝液溶液(9、5xf/IIQX0 。
21112)を加え、30分間室温にて撹拌した。この
溶液をA液とする。別にDFO(30友g)を水(lx
Q)に溶解し、これにトリエチルアミン(約99%溶液
)(12μe)を加え、約5分間室温で撹拌した。
この溶液をB液とする。室温でA液にB液(0,311
g)を加え、同じ温度で約4時間撹拌して反応させた。
この反応液に、水素化ホウ素ナトリウム(2,511I
g)を加え、約1時間室温で撹拌しながら還元した。反
応終了後、1M塩化ナトリウム−0,5%グルコース溶
液に対して室温で24時間透析した後、0.03Mリン
酸緩衝液を溶出剤としてTSK3000SW(カラム・
直径0.75c献高さ60cm)による高速液体クロマ
トグラフィーを行い、放射性医薬品調製用キャリヤーと
してのアンチミオシン抗体断片Fab−DAA−DFO
結合体を含む溶液を得た。
実施例5 ヒトフィブリノーゲンージアルデヒドアミロースーデフ
ェロキサミン結合体の製造ニーヒトフィブリノーゲン(
2011g)を0.03Mリン酸緩衝液(23+のに溶
解させ、これに濃度10xg/RQのDAA溶液(60
μQ)を加え、約30分間室温で撹拌した。この溶液を
A液とする。別にDFO(6819)を水(1,xQ)
に溶解し、トリエチルアミン(99%溶液)(+7.5
μQ)を加え、室温で5分間反応させた。この溶液をB
液とする。A液にB液(88μa)を加え、室温で5時
間撹拌して反応させた。この反応液に水素化ホウ素ナト
リウム(1o)を加え、約1時間室温で撹拌しながら還
元した。反応終了後、1M塩化ナトリウム−0,5%グ
ルコース溶液に対して24時間透升したのち、0.03
Mリン酸緩衝液を溶出剤としてTSK4000S W(
カラム:直径0.75cx、高さ60CjI)による高
速液体クロマトグラフィーを行い、放射性医薬品調製用
キャリヤー(ヒトフィブリノーゲン−DAA−DFO結
合体)を得た。
笈籠鯉i ヒトフィブリノーゲンージアルデヒドデキストランーデ
フェロキサミン結合体の製造ニージアルデヒドデキスト
ラン(以下、CADと略す。X127zg)を0.01
Mリン酸緩衝液−0,15M塩化ナトリウム水溶液(5
yIQ>に溶かし、これにDFO(370o)を溶解さ
せた。トリエチルアミン(78,9μm2)を加えた後
、10〜15℃で20分間撹拌した。ヒトフィブリノー
ゲン(400m9)を0.01Mリン酸緩衝液−0,1
5M塩化ナトリウム水溶、液(40xf2)に溶解させ
、これに上記溶液を加え、10〜15℃で2時間撹拌し
た。この反応混合物に水素化ホウ素ナトリウム(12,
3o)を加え、10〜15℃に1時間撹拌した。その反
応混合物を0〜4℃で0.01Mグルコース−0゜35
Mクエン酸ナトリウム水溶液に対し3日間にわたり透析
を行い、次いで同溶液を溶出剤としてセファロースCL
6B(カラム:直径4 、4 am、高さ100 CI
)によるカラムクロマトグラフィーを行った。溶出液を
0.01Mグルコース−0,35Mクエン酸ナトリウム
水溶液で希釈してヒトフィブリノーゲン濃度I貢97R
(lとし、アスコルビン酸ナトリウムを加えて30mM
に調節した。得られた溶液3*Qをバイアルに入れ、凍
結乾燥を行うことにより、放射性医薬品調製用キャリヤ
ーとしてのヒトフィブリノーゲン−DAD−DFO結合
体を得た。
参考例1 ガリウム−67標識つき放射性医薬品(ガリウム−67
標識ヒト血清アルブミン一ジアルデヒドアミロースーデ
フエロキサミン結合体)の製造ニー実施例2の方法によ
って製造された放射性医薬品調製用キャリヤー(ヒト血
清アルブミン−DAA−DFO結合体)にクエン酸ガリ
ウムとして、ガリウム−671mC1を含む溶液(1*
I2)を加えて、ガリウム−67標識つき放射性医薬品
(ガリウム−67標識ヒト血清アルブミン−DAA−D
FO結合体)を得た。本例で得られたガリウム−67標
識つき放射性医薬品は、ごく薄い淡黄色の澄明な溶液で
あり、pHは約7.0である。
このガリウム−67標識つき放射性医薬品について、実
施例2で説明した電気泳動を行なった。
放射能は原線から正側に1cmの場所に単一ピークとし
て検出され、かつ、この放射能ピークの位置はボンソー
3Rによるヒト血清アルブミンの発色バンドと一致した
。この結果から、上記ガリウム−67標識つき放射性医
薬品の標識率は、はぼ100%であり、かつその電荷状
態についてもヒト血清アルブミンと差異を認めなかった
また、上記ガリウム−67標識つき放射性医薬品(0,
2112)をとり、複数のS、D、系雌ラットに静脈内
投与し、血中濃度の経時変化および体内分布挙動を調べ
た。投与直後からの各測定時間における取り込み率を第
1表に示す。
体内分布の様相は、従来のヨード−131標識ヒト血清
アルブミンのそれとほぼ同様であった。
ただし、血中濃度の減衰速度は、ヨード−131標識ヒ
ト血清アルブミンの方が本例のガリウム−67標識つき
放射性医薬品よりかなり大きいことが示された。
参考例2 テクネチウム−99m+標識つき放射性医薬品(テクネ
チウム−99slil識ヒト血清アルブミン−ジアルデ
ヒドアミロース−3−オキソブチラールビス(N−メチ
ルチオセミカルバゾン)カルボン酸:ヘキサンジアミン
縮合体結合体)の製造ニー実施例3の方法によって製造
された放射性医薬品調製用キャリヤー(ヒト血清アルブ
ミン−DAA−KTS:ヘキサンジアミン縮合体結合体
)00019)を、窒素ガスを吹き込んで溶存酸素を除
去した水(160m(2)に溶解し、1yM塩化第一ス
ズ溶液(101112)、さらにアスコルビン酸ナトリ
ウム(0,6y)を加え、完全に溶解させた。この溶液
(1、511(2)に過テクネチウム酸ナトリウムとじ
てテクネチウム−99m 3.3mC1を含む生理食塩
水(j 、 5 yt12)を加えて、テクネチウム−
〇9n+標識つき放射性医薬品(テクネチウム−99+
標識ヒト血清アルブミン−DAA−KTS:ヘキサンジ
アミン縮合体結合体)を得た。本例で得られたテクネチ
ウム−99m標識つき放射性医薬品は、ごく薄い淡黄色
の澄明な液体である。
1イ鯉l ガリウム−67標識つき放射性医薬品(ガリウム−67
標識アンチミオシン抗体断片Pab−ジアルデヒドアミ
ロースーデフェロキサミン結合体)の製造ニー 実施例4の方法によって製造された放射性医薬品調製用
キャリヤー(アンチミオシン抗体断片Pab−DAA−
DFO結合体)の溶液(約1 iy/x12)(111
2)にクエン酸ガリウムとしてガリウム−671s+c
iを含む溶液(1jl12)を加えて、ガリウム−67
標識つき放射性医薬品(ガリウム−67標識アンチミオ
シン抗体断片F、ab−DAA−DFO結合体)を得た
このガリウム−67標識つき放射性医薬品について、実
施例2で説明した電気泳動を行った。放射能は原線から
負側に1 、5 amの場所に単一ピークとして検出さ
れ、かつ、この放射能ピークの位置はボンソー3Rによ
るアンチミオシン抗体断片Fabの発色バンドと一致し
た。
また、上記ガリウム−67標識つき放射性医薬品に0.
03Mリン酸緩衝液を加えて稀釈し、アンチミオシン抗
体断片Fab濃度が0.05μ9/It(1になるよう
に調製した。次にこの希釈溶液(1xff)に濃度50
μy/m(lのミオシン溶液(抗原X0 、15 z(
2)を加えて、室温で1.5時間反応させた。その後コ
ノ反応溶液(0,3xe)?=濃度7 、5 my/m
Q(Dヒトフィブリノーゲン溶液(0,1jl12)を
加え、穏やかに振とうしたのち、放射能を測定した。更
にこの溶液に18%ポリエチレングリコール溶液(0、
3yz(1)を加え、10秒間撹拌したのち、4℃で毎
分4000回転の遠心分離操作を20分間行った。沈渣
を3回洗浄したのち、放射能を測定した。両者の放射能
の比から結合定数:Ka=2.5XlO”M−1を得た
。インジウム−111をアンチミオシン抗体断片Fab
にジエチレ゛ントリアミン五酢酸を介して直接標識した
ときの結合定数は2X10”M−1であるから、本島は
十分な生理活性を保持していることが確認された。
参考例4 ガリウム−67標識つき放射性医薬品(ガリウム−67
標識ヒトフイブリノ一ゲンージアルデヒドアミロースー
デフエロキサミン結合体)の製造ニー実施例5の方法に
よって製造された放射性医薬品調製用キャリヤー(ヒト
フィブリノーゲン−DAA−DFO結合体Xl*(2)
にクエン酸ガリウムとしてガリウム−671aCiを含
む溶液(1zQ)を加えて、ガリウム−67標識つき放
射性医薬品(ガリウム−67標識ヒトフィブリノーゲン
−DAA−DFO結合体)を得た。
このガリウム−67標識つき放射性医薬品について、実
施例2で説明した電気泳動を行った。放射能は原線から
負側に0.5cmの場所に単一ピークとして検出され、
かつ、この放射能ピークの位置はポンプ−3Rによるヒ
トフィブリノーゲンの発色バンドと一致した。
また、上記ガリウム−67標識つき放射性医薬品に0.
05%塩化カルシウムを含む0.1Mジエチルバルビッ
ール酸ナトリウム−塩酸緩衝液(pH7,3)を加え、
ヒトフィブリノーゲン濃度としてl肩9/耐になるよう
に調製した。さらにこの溶液にl OOunit/x1
2のトロンビン(0,1tf2)を加え、水浴中で30
分間放置した。生成したフィブリン凝固を完全に除去後
、フィブリン凝塊とフィブリン凝固を除去した液中の放
射能を計数することにより本例のガリウム−67標識つ
き放射性医薬品の凝固能を測定した結果、出発物質であ
るヒトフィブリノーゲンに対して80%の凝固能を示し
た。・これはデフェロキサミンを結合し−たジアルデヒ
ドデンプンを高分子化合物として用いたときのヒトフィ
ブリノーゲン(特開昭第59−106425号明細書)
と同等か、あるいはそれ以上の生理活性度を有すること
を意味する。
参考例5 ガリウム−67標識つき放射性医薬品(ガリウム−67
標識ヒト血清アルブミン一ジアルデヒドアミロースーデ
フエロキサミン結合体)の製造ニー実施例2で製造され
た放射性医薬品調製用キャリヤー(ヒト血清アルブミン
−DAA−DFO結合体)を注射用蒸留水に溶解させ、
クエン酸ガリウムとしてガリウム−671mC1を含む
溶液(l村)を加え、室温にて1時間放置してガリウム
−67標識つき放射性医薬品(試料りを得た。また、従
来法によりヒト血清アルブミンとDFOを直接結合させ
、ここに得られた放射性医薬品調製用キャリヤーにガリ
ウム−67を結合させてガリウム−67標識つき放射性
医薬品(試料2)を得た。これら試料lおよび試料2に
ついて参考例1に記載した方法に従って標識率を測定し
た。結果を第2表示す。
第2表の結果から、本発明のキャリヤー(試料I)は、
ヒト血清アルブミン(0,52D)を使用した場合、実
用的な標識時間である1時間において1mC1のガリウ
ム−67を100%標識し得るのに対し、従来法による
キャリヤーは同様の条件下では15%しか標識し得ず、
100%の標識率を得るにはヒト血清アルブミン(3,
5zy)を必要とすることが理解出来る。
なお、前記のごとく製造されたガリウム−67標識つき
放射性医薬品を、放射能を適度に減衰させた後、S、D
、系雌雄うット各5匹の各群に対し体重100g当たり
0 、1 xQ、c予定人体投与量の60倍に相当)静
脈内投与し、各動物の観察を行ったが、解剖後の各臓器
の検査結果を含め何等の異常も認めなかった。
14鯉i ガリウム−67標識つき放射性医薬品(ガリウム−67
標識ヒトフイブリノ一ゲンージアルデヒドデキストラン
ーデフエロキサミン結合体)の製造ニー 実施例6の方法によって製造された放射性医薬品調製用
キャリヤー(ヒトフィブリノーゲン−DAD−DFO結
合体)にクエン酸ガリウムとしてガリウム−672mC
1を含む溶液(2村)を加えて、ガリウム−67標識つ
き放射性医薬品(ガリウム−67標識ヒトフィブリノー
ゲン−DAD−DFO結合体)を得た。この溶液は淡黄
色透明であって、pH7,8を示した。
このガリウム−67標識つき放射性医薬品について、実
施例2で説明した電気泳動を行った。放射能は原線から
負側に0 、5 Cmの場所に単一ピークとして検出さ
れ、かつ、この放射能ピークの位置はボンソー3Rによ
るヒトフィブリノーゲンの発色バンドと一致した。この
結果から、上記ガリウム−67標識つき放射性医薬品の
標識率は、はぼ100%であり、かつその電荷状態につ
いてもヒトフィブリノーゲンと差異を認めなかった。
上記ガリウム−671!it識っき放射性医薬品に塩化
カルシウム0.05%を含む0.1Mジエチルバルビッ
ール酸ナトリウム塩酸塩緩衝液(pH7,3)を加えて
フィブリノーゲン濃度をlxy/x(lとした。
トロンビン(l OOunit/z(2X 0 、1 
xQ)を加え、水浴中に30分間放置した。生成したフ
ィブリン凝固を完全に除去後、フィブリン凝塊とフィブ
リン凝固を除去した液中の放射能を計数することにより
本例のガリウム−67標識つき放射性医薬品の凝固能を
測定した結果、出発物質であるヒトフィブリノーゲンに
対して84%の凝固能を示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、分子中に少なくとも3個のホルミル基を有するポリ
    サッカライド誘導体(ただし、ジアルデヒドデンプンを
    除く。)に対しアミノ基含有2官能配位子化合物とアミ
    ノ基含有生理活性物質が前記ポリサッカライド誘導体1
    分子当たり前記2官能配位子化合物少なくとも2分子と
    前記生理活性物質少なくとも1分子の割合でメチレンイ
    ミン結合(−CH=N−)またはメチレンアミン結合(
    −CH_2NH−)を介して結合して成る高分子化合物
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