JPS6322511B2

JPS6322511B2 -

Info

Publication number: JPS6322511B2
Application number: JP55138952A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Kobayashi; Minoru Koda
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1980-10-03
Filing date: 1980-10-03
Publication date: 1988-05-12
Also published as: JPS5762674A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、回転ヘツド型アジマス記録方式ビデ
オテープレコーダのごとき特殊（変速）再生可能
な磁気記録再生装置に関するものである。

近年、ビデオテープレコーダなどの磁気テープ
を用いた映像信号磁気記録再生装置または映像信
号磁気再生装置において、再生時に、記録時とは
異なるテープ速度で再生する特殊（変速）再生機
能に対する要望が高まつている。スチル再生ある
いはスロー再生については、再生ヘツド出力の低
下する部分が垂直帰線期間になるように磁気テー
プの走行を制御する方式が提案され、ノイズバー
がほとんど再生画面上に現われないスチルあるい
はスロー再生が実用化されている。しかし、特殊
（変速）再生機能の一つである高速再生あるいは
逆転高速再生をノイズバーなしで実現する装置は
提案されていない。

本発明は補助回転ヘツドを用い、そのアジマス
角および回転平面を選択することにより、高速再
生中あるいは逆転高速再生中に生じる主回転ヘツ
ドの再生出力信号の低下部分を補助回転ヘツド出
力信号ですげ替え、ノイズバーのない高速再生あ
るいは逆転高速再生を可能にするものである。

本発明は、スロー再生およびスチル再生あるい
は逆転スロー再生中に生じる主回転ヘツドの再生
出力低下についてもすげ替えることができる。

本発明は、補助回転ヘツドの再生出力信号でも
つて、すげ替えるタイミングを水平同期信号に同
期して行なうため、画面上には、その切換時のノ
イズが現われない。

以下、本発明を図示の実施例に基いて説明す
る。

第１図は本発明の一実施例の要部構成図であ
り、第２図はアジマス記録された磁気テープのト
ラツクパターンの例を示している。第１図におい
て、Ｍ１は＋6゜のアジマス角を有する主回転ヘツ
ドであり、Ｓ１は−6゜のアジマス角を有する補助
回転ヘツドである。Ｍ２は−6゜のアジマス角を有
する別の主回転ヘツドであり、Ｓ２は＋6゜のアジ
マス角を有する別の補助回転ヘツドである。主回
転ヘツドＭ１とＭ２とは互いに180゜離れている。
補助回転ヘツドＳ１とＳ２も互いに180゜離れてい
る。これらの主回転ヘツドと補助回転ヘツドは、
たとえば、映像信号の２水平同期信号期間に相当
する距離だけ離れ、かつ、第５図に例示するよう
に、トラツクピツチにして１ピツチに相当する距
離だけの段差を有して、回転デイスク（またはド
ラム）３に取り付けられている。回転デイスク３
は回転軸４を介して、モータ５により、矢印９の
方向に1800r.p.mの回転数で回転せられる。磁気
テープ６は、ガイドポスト７および８に案内さ
れ、上記回転デイスク３の周囲に180゜以上にわた
つて巻付けられ、矢印１０の方向に、ピンチロー
ラ１１およびキヤプスタン１２でもつて走行せら
れる。上記磁気テープ６の模式的なトラツクパタ
ーンを第２図に示す。第２図において、トラツク
９９，１０１，１０３，１０５，１０７および１
０９は＋6゜のアジマス角を有する回転ヘツドで記
録され、トラツク１００，１０２，１０４，１０
６，１０８および１１０は−6゜のアジマス角を有
する回転ヘツドで記録されたトラツクである。第
２図の各々のトラツクにおける斜線は水平同期信
号記録位置を示し、その傾斜角はアジマス角を示
している。（磁気テープ６の幅方向中央部におい
ては斜線の記入を省路している。）なお、第２図
は、磁気テープ６が１倍速（記録時のテープ速度
と同じ）で走行している時のトラツクパターンを
示している。それ故、１倍速再生時、主回転ヘツ
ドＭ１がフイールド開始点において、トラツク１
０１の始点を走査したとすると、そのフイールド
終端においてはトラツク１０１の終点を走査す
る。高速再生時の一例として、９倍速再生時、主
回転ヘツドＭ１がフイールド開始点において、ト
ラツク１０１の始点を走査したとすると、そのフ
イールド終端においてはトラツク１０９の終点を
走査する。補助ヘツドＳ１は上記主回転ヘツドＭ
１に対して、１トラツクピツチ分下方の回転平面
を有し、かつ、主回転ヘツドＭ１に近接して（本
実施例においては、映像信号の２水平同期信号期
間相当の距離だけ離れて）取付けられているの
で、第２図において破線１１１で示すように、フ
イールドの開始点においてはトラツク１００の始
点を走査し、そのフイールドの終端においてはト
ラツク１０８の終点を走査する。このような高速
再生時において、主回転ヘツドＭ１は＋6゜のアジ
マス角を有するため、第３図ａに示すようなヘツ
ド出力信号を出力する。また、補助回転ヘツドＳ
１は＋6゜のアジマス角を有し、かつ、その回転平
面は１トラツクピツチ分下方にあるため、第３図
ｂに示すようなヘツド出力信号を出力する。

通常、これらのヘツド出力信号は、搬送波周波
数が約3.9MHzであるFM変調された輝度信号と、
色副搬送波周波数が約629MHzに低域変換された
搬送色信号とから成り立つている。第３図ｉに時
間スケールを示した。これは、t₀がフイールド開
始時刻を示しており、t₅がフイールド終端時刻を
示している。第３図ａに示すような高速再生時に
おいて、フイールド内に数本のノイズバー（ヘツ
ド出力信号が零の部分）が生じる点が従来例の欠
点である。本発明は、そのような主回転ヘツドＭ
１の再生ヘツド出力の低下部分を、第３図ｂに示
すような補助回転ヘツドＳ１の再生ヘツド出力信
号でもつて、第３図ｃに示すようにすげ替えるこ
とにより、ノイズバーのない高速再生画面を得る
ことができる。

上述した再生ヘツド出力の低下部分を補ない、
ノイズバーのない高速再生画面を得ることのでき
る本発明の実施例を第４図にブロツク図で示す。
第４図において、第１図で説明したものと同一の
構成要素については同一の符号を付した。主回転
ヘツドＭ１の出力信号は、前置増幅器５１で増幅
されて、ゲート回路５２および振幅検出器５３に
供給される。ゲート回路５２の出力信号は加算器
５４に供給される。振幅検出器５３の出力信号は
コンパレータ５５のマイナス入力端子に供給され
る。補助回転ヘツドＳ１の出力信号は前置増幅器
５６で増幅されて、ゲート回路５７および振幅検
出器５８に供給される。ゲート回路５７の出力信
号は上記加算器５４に供給される。加算器５４の
出力信号はスイツチ回路５９に供給される。振幅
検波器５８の出力信号はコンパレータ５５のプラ
ス入力端子に供給される。コンパレータ５５の出
力信号はＤ型フリツプフロツプ回路６０のＤ入力
端子に供給される。上記フリツプフロツプ回路６
０のCP入力端子には水平同期信号分離回路６１
の出力信号が供給される。また、上記フリツプフ
ロツプ回路６０のＱ出力端子の出力信号は前記ゲ
ート回路５２のゲート制御端子に供給されると共
にスイツチ回路６２に、その可動片を制御するご
とく与えられる。出力端子の出力信号は上記ゲ
ート回路５７のゲート制御端子に供給される。主
回転ヘツドＭ２および補助回転ヘツドＳ２の出力
信号も同様な回路構成ベロツクすなわち、前置増
幅器７１，７６、ゲート回路７２，７７、振幅検
出器７３，７８、コンパレータ７５、Ｄ型フリツ
プフロツプ回路７９および加算器７４で同様に処
理される。加算器７４の出力信号は上記スイツチ
回路５９に供給される。スイツチ回路５９の出力
信号は映像信号復調器６３を経て、上記水平同期
信号分離回路６１、上記スイツチ回路６２および
遅延線６４に供給される。スイツチ回路６２の出
力信号は出力端子６５に供給される。

次に本実施例の動作について第３図の波形図を
参照して説明する。まず、第３図ａに示すような
ヘツド出力信号が前置増幅器５１から出力された
とすると、振幅検出器５３からは第３図ｄに示す
ようなエンベロープ信号が出力される。なお、振
幅検出器５３は、たとえば周知のダイオード検波
回路からなる。同様に、第３図ｂに示すようなヘ
ツド出力信号が前置増幅器５６から出力されたと
すると、振幅検出器５８からは第３図ｅに示すよ
うなエンベロープ信号が出力される。振幅検出器
５８は振幅検出器５３と同一の構成とする。これ
らのエンベロープ信号がコンパレータ５５でレベ
ル比較され、Ｄ型フリツプフロツプ回路６０に入
力される。Ｄ型フリツプフロツプ回路６０のCP
端子には、再生された水平同期信号（後述する）
が入力されているため、Ｑ出力端子には第３図ｆ
に示すような、水平同期信号で同期のとれたコン
パレータ５５の出力信号が得られる。第３図ｆに
おいて、Ｈレベルは、補助回転ヘツドＳ１の出力
レベルが主回転ヘツドＭ１の出力レベルよりも大
きい状態を示しており、Ｌレベルは主回転ヘツド
Ｍ１の出力レベルが補助回転ヘツドＳ１の出力レ
ベルよりも大きい状態を示している。出力端子
にはＱ出力端子と逆極性の信号が得られる。Ｑ出
力端子の出力信号でもつて、ゲート回路５２を制
御することにより、ゲート回路５２の出力端には
第３図ｇに示すような高レベル部分のみの主回転
ヘツドＭ１の出力信号が得られる。同様に、出
力端子の出力信号でもつて、ゲート回路５７を制
御することにより、ゲート回路５７の出力端には
第３図ｈに示すような高レベル部分のみの補助回
転ヘツドＳ１の出力信号が得られる。上記ゲート
回路５２，５７は、たとえば電界効果トランジス
タを使用した周知のアナログゲート回路で構成さ
れる。

第３図ｇおよびｈに示した信号を加算器５４で
加算することにより、第３図ｃに示すように、主
回転ヘツドＭ１の出力の低下した部分を補助回転
ヘツドＳ１の出力で補つた１フイールド分のヘツ
ド出力信号を得ることができる。この補う期間
は、Ｄ型フリツプフロツプ回路６０を用いて水平
同期信号でタイミングをとつているため、再生画
像には、その切換ノイズは生じない。このフイー
ルドにおいて、スイツチ回路５９の可動片は加算
器５４側に倒されているので、加算器５４の出力
信号はスイツチ回路５９を経て、映像信号復調器
６３に供給され、映像信号に変換される。この映
像信号復調器６３は、良く知られているように、
輝度信号復調系と搬送色信号復調系とで成り立つ
ている。輝度信号復調系はFM変調された輝度信
号を復調し、搬送色信号復調系は再生された低域
変換搬送色信号からジツタを除去して、色副搬送
波周波数が約3.579545MHzの搬送色信号に変換す
る。このように復調された映像信号は水平同期信
号分離回路６１、遅延線６４およびスイツチ回路
６２に供給される。水平同期信号分離回路６１に
よつて水平同期信号が分離抽出される。遅延線６
４では、補助回転ヘツドＳ１と主回転ヘツドＭ１
の時間差分（本実施例では２水平同期信号相当の
時間）だけ映像信号が遅延される。遅延線６４は
映像信号を低歪率で遅延させるため、ガラス遅延
線あるいはCCDなどの半導体を用いた半導体遅
延線が用いられる。特に、補助回転ヘツドＳ１と
主回転ヘツドＭ１の時間差分を正確に補正するた
め、遅延時間の調整が容易な半導体遅延線を使用
するのが望ましい。主回転ヘツドＭ１は補助回転
ヘツドＳ１に対して２水平同期信号相当の時間だ
け先行してトラツクを再生しているため、Ｄ型フ
リツプフロツプ回路６０のＱ出力信号がＨレベル
の時は、スイツチ回路６２の可動片を遅延線６４
側に倒し、Ｌレベルの時は上記可動片を映像信号
復調器６３側に倒す。これにより、上述した補助
回転ヘツドＳ１と主回転ヘツドＭ１の時間差が除
去された映像信号が出力端子６５に出力される。
次のフイールドにおいては、主回転ヘツドＭ２の
出力信号と補助回転ヘツドＳ２の出力信号を上述
したのと同様な過程で処理し、スイツチ回路５９
の可動片を加算器７４側に倒すことにより、出力
端子６５にはノイズバーのない再生映像信号が連
続して得られる。

このように、補助回転ヘツドを用い、そのアジ
マス角および回転平面を選択することにより、高
速再生中に生じる主回転ヘツドの再生出力信号の
低下を補なうことができる。この結果、ノイズバ
ーのない高速再生画面が得られる。

逆転高速再生時においては、主回転ヘツドおよ
び補助回転ヘツドの磁気テープ６に対する走査軌
跡は前述した説明と異なるが、第３図ａおよびｂ
に示すような、主回転ヘツドの出力信号および補
助回転ヘツドの出力信号と同等な（すなわち、最
大出力レベルを示す点の時刻と最小出力レベルを
示す点の時刻とがほぼ一致する）関係を有するた
め、第４図に例示したごとき回路構成により、ノ
イズバーのない逆転高速再生画面が得られる。

スロー再生時、スチル再生時においても、主回
転ヘツドの出力信号レベルに対し、補助回転ヘツ
ドの出力信号レベルは高速再生時と同様に補完の
関係になるため、主回転ヘツドの出力信号レベル
の低下を補助回転ヘツドの出力信号で補ない、ノ
イズバーのないスロー再生画像あるいはスチル再
生画像を得ることができる。

また、本発明は補助回転ヘツドの再生出力信号
でもつて補うタイミングを水平同期信号に同期し
て行うことにより、画面上には、その切換え時の
ノイズは現われない。なお、上記切換えを高速で
行ない得るならば、あるいは、画面上に若干の切
換え時ノイズの発生を許すならば、第４図におい
て、Ｄ型フリツプフロツプ回路６０および７９は
不要である。

なお、以上の説明は、Ｍ１，Ｍ２に対しＳ１お
よびＳ２の回転ヘツドが１トラツクピツチ相当分
下方の回転平面に取付けられているとしたが、主
回転ヘツドＭ１，Ｍ２の回転平面に対し、補助回
転ヘツドＳ１，Ｓ２の回転平面をトラツクピツチ
の奇数倍だけ離れた任意の回転平面に設定して
も、ほぼ同等の効果が得られる。

また、以上の説明は記録トラツクのトラツク幅
とＭ１，Ｍ２，Ｓ１およびＳ２の回転ヘツドのト
ラツク幅がほぼ同一であるとしたが、補助回転ヘ
ツドＳ１，Ｓ２のヘツド幅は主回転ヘツドＭ１，
Ｍ２のヘツド幅よりも広くても、ほぼ同等の効果
が得られる。特に記録トラツク間にガードバンド
を有する場合は幅広ヘツドは再生出力レベルの点
で有利である。また、記録時に重ね書き記録を行
うことにより、トラツク幅より主回転ヘツド幅広
い場合にも本発明は有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の要部構成図、第２
図はアジマス記録された磁気テープのトラツクパ
ターンの一例を示した図、第３図ａ，ｂ，ｃ，
ｄ，ｅ，ｆ，ｇ，ｈ，ｉは本発明の実施例におけ
る信号のタイムチヤート、第４図は本発明の実施
例のブロツク回路図、第５図は回転デイスク部分
の概略側面図である。Ｍ１，Ｍ２……主回転ヘツド、Ｓ１，Ｓ２……
補助回転ヘツド、３……回転デイスク、６……磁
気テープ、５２，５７，７２，７７……ゲート回
路、５３，５８，７３，７８……振幅検出器、５
５，７５……コンパレータ、５４，７４……加算
器、６０，７９……Ｄ型フリツプフロツプ回路、
５９……スイツチ回路、６１……水平同期信号分
離回路、６２……スイツチ回路、６４……遅延
線。

Claims

【特許請求の範囲】１アジマス角の異なる第１および第２の主回転
ヘツドと、前記第１および第２の主回転ヘツドの
各々に近接し、かつ前記各々の主回転ヘツドと同
一のアジマス角を有する補助回転ヘツドを具備
し、前記各々の主回転ヘツドの再生出力信号レベ
ルの低下した区間の再生信号を、水平同期期間を
単位として前記補助回転ヘツドの再生信号でもつ
てすげ替えるように構成したことを特徴とする磁
気記録再生装置。２特許請求の範囲第１項の記載において、前記
補助回転ヘツドを、前記主回転ヘツドの回転平面
に対して、トラツクピツチのほぼ奇数倍だけ離れ
た回転平面上に設けたことを特徴とする磁気記録
再生装置。３特許請求の範囲第１項または第２項の記載に
おいて、再生時の磁気テープの走行速度を記録時
と同方向あるいは逆方向で、かつ記録時とは異な
らせるようにしたことを特徴とする磁気記録再生
装置。４特許請求の範囲第１項または第２項の記載に
おいて、前記補助回転ヘツドのヘツド幅を前記主
回転ヘツドのヘツド幅より広くしたことを特徴と
する磁気記録再生装置。５特許請求の範囲第１項または第２項の記載に
おいて、前記各々の主回転ヘツドによる再生信号
と前記各々の主回転ヘツドによる再生信号と前記
各々の補助回転ヘツドによる再生信号のいずれか
一方を遅延線にて遅延させることにより、前記
各々の主回転ヘツドによる再生信号と前記各々の
補助回転ヘツドによる再生信号との相対的なタイ
ミングのずれを補償するようにしたことを特徴と
する磁気記録再生装置。