JPS63222757A - 核磁気共鳴イメ−ジング装置 - Google Patents

核磁気共鳴イメ−ジング装置

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JPS63222757A
JPS63222757A JP62056787A JP5678787A JPS63222757A JP S63222757 A JPS63222757 A JP S63222757A JP 62056787 A JP62056787 A JP 62056787A JP 5678787 A JP5678787 A JP 5678787A JP S63222757 A JPS63222757 A JP S63222757A
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frequency
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magnetic resonance
nuclear magnetic
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、核磁気共鳴(以下、NMRと略記する)を利
用して被検体の断層画像を得るNMRイメージング装置
に関するものである。
〔従来の技術〕
この種の装置において、静磁場発生に永久磁石を使用す
る場合、周囲環境の温度変化によって容易に中心磁場強
度が変化し得る。特に、Nd−Fe−B系磁石を主磁石
として用いる場合、温度係数が他の磁石類よりも大きい
ため、それが顕著である。
このため、従来の装置では、本計測を実施するに先立っ
て予備計測を施し、その計測データを使って中心磁場強
度を計算し、NMR現象の共鳴の中心周波数を設定し、
多数枚同時撮影の各スライスの位置決めを行っていた。
しかしながらNMRの計測は、通常、長時間を要するも
のであり、この間に前記永久磁石の温度変化も生じ得る
。したがって、それにより中心磁場強度、換言すれば中
心共鳴周波数(単に中心周波数ともいう)も変化し、こ
のため計測の最初と最後における中心共鳴周波数が異な
っている場合もあり得るものであった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように従来技術は、計測中に静磁場発生用の永久磁
石本体の温度変化などによって静磁場(中心磁場)強度
が変動し、計測開始直後と計測終了直後の中心共鳴周波
数に差が生じていたとしても、再構成処理の際に、この
点が何ら配慮されていない。しかしこのようにして中心
共鳴周波数が計測中にずれると、スライス方向及び周波
数エンコード方向に位置ずれを起こし、再構成された断
層画像に「ぼけ1を含むことになった。「ぼけ」を含ん
だ画像は空間分解能も劣化しており、鮮明度も低いもの
で、従来、この点についての改善が要望されていた。
本発明は、上述したような要望に鑑みてなされたもので
、静磁場強度の変動に起因する断層画像に含まれる「ぼ
け」を取り除き、空間分解能の劣化もなく、鮮明な画像
を得ることができる核磁気共鳴イメージング装置を提供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
NMRイメージングでは、計測に数分あるいはそれ以上
時間がかかるので、通常多数枚の断層画像を同時に計測
するというマルチスライス・モードの撮影が行われる。
このマルチスライス撮影は、選択励起の周波数をスライ
ス位置毎に変えて、エコー信号を計測するものである。
本発明は、この際に、たとえば最後の1枚分の時間を使
って静磁場強度、すなわち静磁場の中心共鳴周波数を、
各エンコード計量毎、あるいはいくつかのエンコード計
測毎に計測し、その情報を高周波発生回路にフィードバ
ックし、常時、中心共鳴周波数を更新するものである。
すなわち、いわゆる周波数ロックを各エンコード計測毎
に、あるいはいくつかのエンコード計測毎に行うように
したものである。
〔作用〕
中心共鳴周波数を計測し、その情報を高周波発振器岸に
フィードバックすれば、磁場の強度がわずかに変動して
も直ちに高周波発生回路に反映される。したがって、ス
ライス方向傾斜磁場印加時及び周波数エンコード方向傾
斜磁場印加時でのNMR信号計測の中心共鳴周波数のず
れがなく、高精度の位置ずれなし画像が再構成され、「
ぼけ」の少ない、空間分解能の高い鮮明な画像が得られ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明に係る核磁気共鳴イメージング装置の全
体構成例を示すブロック図である。この核磁気共鳴イメ
ージング装置は、核磁気共鳴(NMR)現象を利用して
被検体1の断層画像を得るもので、静磁場発生磁石10
と、中央処理装置(以下、CPTJという)11と、シ
ーケンサ12と、送信系13と、磁場勾配発生系14と
、受信系15と信号処理系16とからなる。上記静磁場
発生磁石10は、被検体1の周りにその体軸方向または
体軸と直交する方向に強く均一な静磁場を発生させるも
ので、上記被検体1の周りのある広がりをもった空間に
永久磁石方式又は常電導方式あるいは超電導方式の磁場
発生手段が配置されている。上記シーケンサ12は、C
PUIIの制御で動作し、被検体1の断層画像のデータ
収集に必要な種々の命令を送信系工3及び磁場勾配発生
系14並びに受信系15に送るものである。上記送信系
13は、高周波発振器17と変調器18と高周波増幅器
19と送信側の高周波コイル20aとからなり、上記高
周波発振器17から出力された高周波パルスをシーケン
サ12の命令に従って、変調器18で振幅変調し、この
振幅変調された高周波パルスを高周波増幅器19で増電
した後に被検体1に近接して配置された高周波コイル2
0aに供給することにより、電磁波が上記被検体1に照
射されるようになっている。上記磁場勾配発生系14は
、x、y、zの三軸方向に巻かれた傾斜磁場コイル21
と、それぞれのコイルを駆動する傾斜磁場電源22とか
らなり、上記シーケンサ12からの命令に従ってそれぞ
れのコイルの傾斜磁場電源22を駆動することにより、
X、Y、Zの三軸方向の傾斜磁場G  、G  、G 
  を被検体1に印加するようにχ    y    
  z なっている。この傾斜磁場の加え方により、被検体1に
対するスライス面を設定することができる。
上記受信系15は、受信側高周波コイル20bと増幅器
23と直交位相検波器24とA/D変換器25とからな
り、上記送信側の高周波コイル20aから照射された電
磁波による被検体1の応答の電磁波(NMR信号)は被
検体1に近接して配置された高周波コイル20bで検出
され、増幅器23及び直交位相検波器24を介してA/
D変換器25に入力してデジタル量に変換され、さらに
シーケンサ12からの命令によるタイミングで直交位相
検波器24によりサンプリングされた二基列の収集デー
タとされ、その信号が信号処理系16に送られるように
なっている。
この信号処理系16は、CPUIIと、磁気ディスク2
6及び磁気テープ27等の記録装置と、CRT等のディ
スプレイ28とからなり、上記CPUIIでフーリエ変
換、補正係数計算像再構成等の処理を行い、任意断面の
信号強度分布あるいは複数の信号に適当な演算を行って
得られた分布を画像化してディスプレイ28に表示する
ようになっている。なお。
第1図において、送信側及び受信側の高周波コイル20
a、 20bと傾斜磁場コイル21は、被検体1の周り
の空間に配置された静磁場発生磁石10の磁場空間内に
配置されている。
第2図は、典型的なスピン・エコー計測におけるタイム
・シーケンスを模式的に表わしたものである。第2図に
おいて、RFは無線周波の信号の照射のタイミング及び
選択励起のためのエンベ−ローブを示している。G は
スライス方向の傾斜磁場印加のタイミングを示す、 G
、は位相エンコード方向傾斜磁場印加のタイミングとそ
の振幅を変えて計測することを示す、Gは周波数エンコ
χ 一ド傾斜磁場印加のタイミングを示し、S ignal
は計測されるNMR信号を示す、最下段はタイム・シー
ケンスを1〜6に区間分けしたものである。
なお、x、y、z三軸はそれぞれ直交したデカルト座標
軸である。第2図中区間1においては、90度選択励起
パルスを照射するとともに、スライス方向傾斜磁場を印
加す・る。区間2においては、位相エンコード方向傾斜
磁場を印加し、Y方向に関して場所に依存した核スピン
の回転を付加する。
さらに区間2において1周波数エンコー下傾斜磁場を印
加する。これは、区間6においてNMR信号を計測する
際に1時間源点が区間6の中央に来るように、核スピン
をあらかじめディフェイズ(dephage 、位相を
反転させること)させておくためのものである0区間3
では何らの信号も出さない6区間4では、180度選択
励起パルスを照射するとともに、スライス方向傾斜磁場
を印加する。
区間5では何らの信号も出さない0区間6では、周波数
エンコード傾斜磁場を印加するとともに。
NMR信号の計測を行う。
NMRイメージングを行うには、前述のごとく静磁場に
傾斜磁場を印加した状態でRFパルスを照射し、被検体
1の検査領域から出るNMR信号を空間情報としてエン
コード(符号化)するために傾斜磁場を印加し、NMR
信号を計測した後、画像再構成する。
空間を符号化するために、傾斜磁場を用いるが、これは
核磁気共鳴周波数ωが磁場強度と線形関係にあることを
利用している。すなわち、傾斜磁場が空間的に直線性が
保たれていると、対象領域における空間位置と周波数の
関係は線形となり、時間情報であるNMR信号をフーリ
エ変換し1周波数軸に置き換えるだけで被検体1の位置
情報が得られることを利用して画像を再構成している。
具体的には2次元フーリエ変換法によって画像を再構成
しているが、以下に、選択励起によってスライス方向に
ある厚みをもった領域の核スピンが励起された後に空間
を符号化する方法について説明する。
ある厚みをもった2次元面領域の核スピンを空間座標に
応じた量だけ回転を付加するために、X。
Yの2方向に分けて符号化する。第2図に従えば、X方
向を周波数エンコード方向、Y方向を位相エンコード方
向と区分けしている。
周波数エンコード方向には、スピン・エコー信号を読み
取る際、視野の両端で位相がNπだけずれている必要が
あり、周波数エンコード時間をTとすれば、 χ γG−D−T  =Nπ ・・・・・・・・・(1)工
       工 なる関係を満たさなければならない。ここで、γ:対象
核であるプロトンの磁気回転比(2,6751X 10
’rad/ see/ G auss)G:周波数エン
コード方向傾斜磁場の強度χ D:視野直径 N:計測サンプル数 である。
また、位相エンコード方向には1M回の位相エンコード
を行うものとすると、視野の両端での位相が最大でMπ
だけずれている必要があるので、位相エンコードパルス
印加時間をT、としたときγG−D−T  =Mπ  
・・・・・・・・・(2)jl なる関係を満たさなければならない、ここで、G :位
相エンコード方向傾斜磁場の最大値M:位相エンコード
数 である。また、視野は正方形領域とした。
周波数エンコード方向の傾斜磁場は、各位相コンコード
毎同じ強度を印加し、χ方向の空間座標を周波数軸に符
号化する方法をとる。一方、位相エンコード方向には、
各エンコード毎に傾斜磁場強度が。
γG−D−T =−鼠R,(−琶+1)π、・・・、0
.・・・Mπ・・・・・・(3)7   、y2  2
       2となるように、位相エンコード量γG
 −D −Tyをπずつ変化するように07を変えて、
スピン・エコー信号を計測する。
このようにして、工方向にはNサンプル、1方向にはM
サンプルをもつ2次元計測データが収集される0通常、
NMR信号計測にはQ P D (Quadratuv
e P hags D etection)手法を用い
て実部、虚部を同時に収集するので、NXMサンプルの
複素データが得られ、これを2次元フーリエ変換すれば
画像が得られる。
ところで、静磁場発生磁石10として永久磁石を使用す
る場合がある。その材質としては種々のものが考えられ
ているが、最近出回ってきた希土類系磁石(Nd−Fe
−B)は、最大エネルギー積に関しては最も高く、強力
な磁場を発生できるが、その反面温度係数が大きい。一
般に周囲温度が上昇すると、発生する静磁場が減弱する
、いbゆる負の温度係数をもつ、−例として、その温度
係数が一1000ppm/ ’Cに達するものがある。
この場合、周囲温度が1℃上昇すると、静磁場強度は1
1000Pp減弱する。たとえば、1000Gauss
の静磁場強度ではl Gaussに相当する。
このような永久磁石を採用したNMRイメージング装置
では、計測の開始直前と終了直後では静磁場強度が変動
してしまっていることがあり得る。
一般に、医療用として使用されるNMRイメージング装
置では、通常の計測に数分あるいはそれ以上要するから
である。
計測の開始直前と終了直後で静磁場強度が異なっていれ
ば、計測中の各エンコード毎のスピン・エコー信号の中
心磁場がわずかずつ異なっていることを意味する。すな
わち、各エンコード毎のスピン・エコー信号がわずかず
つ位置ずれを引き起こしながら計測されていることにな
る。位置ず与の問題としては、2次元画像面内と、それ
と直交したスライス方向とに分けて考えることができる
数分あるいはそれ以上要する計測では、一般にマルチス
ライスの手法を利用し、一度の計測で多数枚の画像を得
るようにしている。多数枚の画像を得るには、スライス
方向に傾斜磁場を印加した状態で、目的とするスライス
の中心周波数を変えて1選択励起パルスを照射すればよ
い。ところが、このとき静磁場強度が変化していると、
所望のスライス位置ではなく、別のスライス位置の信号
を計測することになる。これは解剖学的位置ずれとなり
、問題である。
この模様を第3図に従って説明する。計測開始直前での
中心周波数(中心共鳴周波数)がω0であったとする。
すなわち、アイソセンタにおける静磁場強度から決まる
中心周波数がω0であったとする。ところが、周囲の温
度環境が変化し、アイソセンタにおける静磁場強度から
決まる中心周波数が計測中にωIに変化したとする。こ
の状況において、当初スライス位置を、ω0を中心とし
た部分に設定していたとき(図中上段の周波数ω2軸)
、スライス位置はSoとなるが、計測中の温度変化によ
り中心周波数がω、になったと仮定すると、図中下段の
周波数ω2軸で示すごとくアイソセンタにおける中心周
波数ω1が傾斜磁場強度の中点となる。ω1〉ω。と仮
定すると、スライス設定周波数ω。に対応するスライス
位置は第3図において左側に移動したSlの位置となる
また、2次元画像面内においても、計測開始直前での静
磁場空間内のアイソセンタにおける静磁場強度から決定
される周波数と計測中の中心周波数が異なると1周波数
エンコード方向に位置ずれが生じる。この現象は以下の
ように説明される。
第2図において、区間1と4ではスライス方向の任意位
置に応じた周波数ω2を照射するが、NMR信号を計測
する区間6では1本質的には周波数を磁場空間内のアイ
ソセンタにおける静磁場強度から決まるプロトン共鳴周
波数にもどしておく必要がある。この段階で、仮定した
中心周波数ω、が、本来等しいはずのω。と異なってい
ると、周波数エンコード方向の計測位置ずわとなる。と
いうのは、NMR信号は中心周波数との差の周波数とし
て計測するので、画像の中心は周波数ω。
に対応する。したがって、計測中の中心周波数がω。で
はなく、ω、であると、2次元画像面上で周波数エンコ
ード方向に、差の周波数1ω。−ω、1だけ位置ずれが
生じる(第4図参照)。ずれる方向は、周波数エンコー
ド傾斜磁場がX軸方向に、正であるか、負であるかによ
って異なる。
以上みてきたように、計測中の静磁場強度の変動により
、各位相エンコード毎にスライス方向及び周波数エンコ
ード方向に計測位置ずれを引き起こすことが明らかとな
った。各位相エンコード毎に計測位置ずれがあると、最
終的に再構成された画像はぼけたものとなり、空間分解
能が低く、鮮明度の劣化した画像となる。
この問題を解決するために、本発明では従来の磁場ロッ
ク法ではなく、中心周波数を追値する、周波数ロック法
をとる。これは、前述の差の周波数をOにすることに相
当し、静磁場強度の変動を常時監視し、中心周波数をそ
れに追随させる方法である。
NMRイメージングでは、各位相エンコードに対する繰
り返し時間TRは、普通数百l186Cから数secま
でがよく使用される。たとえば、繰り返し時間TRを1
 secとし、位相エンコード数Mを256と設定し、
S/N比向上向上めの加算回数NaVを1とすると、全
体の計測時間は256sec = 4 win 16S
ecとなる。一般に、全計測時間は次式で与えられる。
TR−M−Nav ・・・・・・・・・(4)各位相エ
ンコードに対する繰り返し時間TR中に、1スライス当
りに必要とされる計測時間は、エコ一時間TEの長さに
よって異なるが、通常200m5ecまでがよく用いら
れる。たとえば、繰り返し時間TRを1 secとし、
1スライス計測時間が100m5ecとすれば、繰り返
し時間TR中に10枚分の計測が可能である。このうち
の1スライス計測時間を使って、各位相エンコード毎の
中心周波数を常時監視すれば、計測中に生じる位置ずれ
を高精度になくすことができる。
第5図は、マルチスライス計測のシーケンスを模式的に
示したものである。各スライスs11〜S工、のスピン
・エコー信号を計測する個々のシーケンスは第2図に示
すものである。このうち、任意のスライスを限定して中
心周波数計測に利用する。
第6図は、中心周波数を計測するためのシーケンスを示
したもので、この図における各符号は第2図と同様であ
る。第6図において、計測開始直前での中心周波数をω
。と仮定する。したがって、選択励起の波形は、ω。の
周波数をもつ正弦波信号に振幅変調が加わったものとな
る。第6図の区間1において、その振幅変調を受けた周
波数ω。
の高周波パルスを被検体1に照射するとともに、スライ
ス方向の傾斜磁場G2を印加する0区間2は、スピン・
エコー信号を計測するための待ち時間で、何らの信号も
被検体1に加えない。区間3では、振幅変調を受けた周
波数ω。の180度高周波パルスを被検体1に照射する
とともに、スライス方向の傾斜磁場G2を印加する。こ
れにより、特定の断面の核スピンは回転座標系において
反転される6次に、区間4では、何らの傾斜磁場を印加
しないで、NMR信号を計測する。
このように計測したNMR信号は、周波数エンコード傾
斜磁場並びに位相エンコード方向傾斜磁場を印加せずに
収集しているので、そのフーリエ変換は、励起された断
層面の核スピンに関する断層面内における位置の情報は
含まず、分光分析領域で使用するスペクトルとなる。す
なわち、フーリエ変換された領域での横軸は周波数とな
る。第7図上段は、上記方法によって計測したNMR信
号の一例を示し、横軸は時間である。下段は、そのフー
リエ変換を示し、横軸は周波数ωである。
もし、静磁場強度によって決まる中心周波数ω1が計測
開始直前に測定した中心周波数ω。と異なっていると、
第7図下段に示すごとく、スペクトルのピークは、周波
数軸の原点0ではなく、ずれた位置に来る。その周波数
の位置は、ω□−ω。
どなる、したがって、共鳴周波数を中心周波数と一致さ
せるには、当初測定した中心周波数ω。に、上記差の周
波数ω□−ω。を加えることにより、新しい中心周波数
ω、を得る0次の繰り返し時間TR内での計測の中心周
波数は、この新しい値ω1を使用すれば、常にスライス
方向においても、周波数エンコード方向にも、位置ずれ
のない計測が実施できる。この事を各位相エンコード毎
 常時実施すれば、高精度の位置ずれのない画像が得ら
れる。
本発明の実施例の具体的な処理手順を第8図に示す。ま
ず、計測開始直前に測定した中心周波数ω。をセットす
る。次に、スライス方向傾斜磁場以外は印加せずにNM
R信号計測を行う、得られたディジタル信号を一次元フ
ーリエ変換し、複素絶対値処理を施し、得られたスペク
トルのピークを検出する。このピーク値がノイズレベル
以上であれば、そのピーク値を示す差の周波数Δωを計
算し、下記(5)式によって新しい中心周波数ω1をセ
ットする。
ω、=ω。+Δω  ・・・・・・・・・(5)もし、
ピーク値がノイズレベルかそれ以下のとき、中心周波数
ω。を別の周波数レンチにセットし、再度中心周波数を
測定する必要がある。しかし、この際2回目以降の中心
周波数測定が、繰り返し時間TRを越えて計測しなけれ
ばならない場合があり得るが、このときは異常終了せざ
るを得ない。というのも、計測中に中心周波数が予め想
定したレンチ外にはずれることは考えられず、そのよう
な場合は、計測系全体に何らかの異常が発生したとしか
考えられないからである。通常。
Δωの大きさはわずかなものであるので、当初想定した
レンチ内に収まっているはずのものである。
以上の手順を専用のハードウェアで実現すると、第9図
に示すごとくなる。ただし、装置全体の主要部分は第1
図の通りであり、第9図は本発明の実施例の主要部、こ
こでは各位相エンコード毎の中心周波数測定のシーケン
スでの計測を実施するための専用ハードウェアを示して
いる。この第9図において、まず中心周波数セットのI
/F30によって高周波発振器17に仮定した中心周波
数ω。
をセットする。次に、計測開始のI/F31を通してシ
ーケンサ12に起動をかけ、計測を始める。この際、周
波数エンコード傾斜磁場並びに位相エンコード傾斜磁場
は印加しない。計測中、A/D変換器によってディジタ
ル化されたNMR信号は、データ収集回路32を通して
、−次元バッファ・メモリ33に蓄えられる。計測が終
了すると、この−次元バッファ・メモリ33の内容をF
FT演算器34でフーリエ変換し、その結果を一次元バ
ッファ・メモリ35に転送する。計測したデータは実部
、虚部からなる複素データであるので、複素絶対値演算
器36によって、絶対値を計算し、−次元バッファ・メ
モリ37に転送する0次に、ピーク検出演算器38によ
って、絶対値の内の最大値を取り出し、レジスタ39に
書き込む。
レジスタ39の内容はプリセットされたノイズレベルと
の比較を比較器40で行う。ノイズレベル以下であれば
、正しくピーク検出がなされなかったとして、異常終了
する。
比較器40でピーク値がある一定レベル以上であること
が判明すれば、差の周波数計算回路41で。
中心周波数からの周波数偏差を求め、現在の中心周波数
との加算を加算器42を通して計算し、中心周波数セッ
トI/F43で高周波発振器17に新しい中心周波数を
セットして処理を終わる。
このように、計測中に常時中心周波数を監視しながら、
各位相エンコード毎に中心周波数を調整すると、高精度
に位置ずれのない、空間分解能の高い、鮮明な画像が得
られる。
なお、上述実施例では、静磁場を与える手段として永久
磁石を用いた場合について述べた。これは永久磁石、特
にNd−Fe−B系磁石は温度係数が大きく、温度変化
によって静磁場の中心磁場強度が変化し、これにより中
心周波数が変化する程度が大きいからである。しかし本
発明は、中心磁場強度の変化に伴う中心周波数のずれを
なくすものである。したがって本発明は、静磁場を永久
磁石によって与える場合のみに限定されるものではなく
、中心磁場強度の変化に伴う中心周波数のずれをなくす
ための全ての場合について適用できるものである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、計測中の中心共鳴周波数のずれに起因
する位置ずれを取り除くことができるので、高精度に位
置ずれのない画像を再構成でき、「ぼけ」を含まず、空
間分解能の劣化もない、鮮明な画像を得ることができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るNMRイメージング装置の全体構
成例を示すブロック図、第2図は2次元フーリエ変換イ
メージングにおけるNMR信号計測のシーケンスを示す
図、第3図はスライス方向の位置ずれを示す図、第4図
は2次元面内の位置ずれを示す図、第5図はマルチスラ
イス・モードのスピン・エコー信号計測を示す図、第6
図は中心周波数計測のためのシーケンスを示す図、第7
図はNMR信号とそのフーリエ変換を示す図、第8図は
本発明の実施例の処理手順を示すフローチャート、第9
図は本発明の実施例の主要部のハードウェア構成例を示
す図である。 1・・・被検体、10・・・静磁場発生磁石、11・・
・中央処理装置、12・・・シーケンサ、13・・・送
信系、14・・・磁場勾配発生系、15・・・受信系、
16・・・信号処理系、17・・・高周波発振器、18
・・・変調器、19・・・高周波増幅器。 20a・・・送信側高周波コイル、20b・・・受信側
高周波コイル、21・・・傾斜磁場コイル、22・・・
傾斜磁場電源、23・・・増幅器、24・・・直交位相
検波器、25・・・A/D変換器、26・・・磁気ディ
スク、27・・・磁気テープ、28・・・ディスプレイ
。 特許出願人  株式会社 日立メディコ代理人弁理士 
秋  本  正  実 (外1名) lJ 2 図 9J3  IEI 5.  S。 箪 4 図 IJJ、(A、l。 86図 180’ 117  園 iI a 園 iI91I

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、被検体に静磁場及び傾斜磁場を与える手段と、前記
    被検体の組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴を起
    こさせるために高周波パルスを印加する手段と、前記核
    磁気共鳴による信号を検出するための核磁気共鳴信号検
    出手段と、この検出手段により検出された核磁気共鳴信
    号をフーリエ変換して画像を再構成する手段とを備えて
    なる核磁気共鳴イメージング装置において、計測開始直
    前のみならず計測中においても、繰り返し時間中に、ス
    ライス方向傾斜磁場のみ印加し、周波数エンコード傾斜
    磁場及び位相エンコード傾斜磁場は印加せず、90度選
    択励起高周波パルス及び180度選択励起高周波パルス
    を一定時間間隔で照射するとともに核磁気共鳴信号を検
    出し、その核磁気共鳴信号をフーリエ変換して得られた
    スペクトルから静磁場強度を検出することにより計測中
    に常時、中心周波数を更新する手段を具備することを特
    徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
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Cited By (1)

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JP2007121037A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Keio Gijuku 磁気共鳴法を用いて試料中のプロトン性溶媒の挙動の分布を測定する測定装置、測定方法およびプログラム

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