JPS63221077A - インクジエツト記録シ−ト用樹脂 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ）産業上の利用分野 本発明はインクジェット記録シート用樹脂に関し、特に
該記録シートがプラスチックシートや普通紙等の支持体
上にインクジェット記録層が設けられてなる場合の記録
層に用いて好適な樹脂に関するものである。さらに詳細
には、水溶性インクの定着性・耐水性・透明性に優れ、
オーバーヘッドプロジェクタ−（以下ＯＨＰと略記する
。）用シートのインクジェット記録層用樹脂として好適
なものに関する。

口）従来の技術 インクジェット方式による記録は騒音が少ない事、カラ
ー化が容易である事、高速記録が可能である事、普通紙
が使用できる事、等の理由から近年注目を集めファクシ
ミリ各種プリンター等への応用が広がりつつある。

一般に１インクジエツト記録方弐に使用される紙Ｋｌｌ
求される特性（条件）としては、次のものをあけること
ができる。

＋１）　　インクの吸収性に優れており紙面上に付着し
たインクドツトを速やかに紙の内部に吸収できること。

（２）紙面上でのインクドツトの広がりを抑制できるこ
と。

Ｔｌ＋の条件はインクジェット記録用紙が具偉しなけれ
ばならない最も基本的な性質であり、カラーインクジェ
ットでは紙面の１点ＶＣ２個以上のインクドツトが重な
る場合が多く、単位面積当たりのインクの使用量が多く
なるので、この条件は単色のインクジェット記録に比べ
てさらに高度に要求される性質である。

（２）の条件はインクドツトの広がりを防止する事によ
りインクドツト間のつながりをなくし解像度を上げる事
ができるとともに記録物の反射濃度を上げることができ
る。

さらに、カラーインクジェットの場合、色の異る２個以
上のインクドツトがつながる事による不必要な混色が生
じ、記録物の鮮明度低下させる事を防止できる。

上記（１）、（２）の基本的条件以外にも次のような条
件をあげる事ができる。

（３）　　インクの吸゛着層が透明である事。

（３）の条件は特に、ＯＨＰ用シートのインク吸着層に
必要な条件である。普通、ＯＨＰシートはポリエチレン
テレフタレート（ＰＥＴ）フィルムのような透明シート
を使用スルが、ＰＥＴフィルムのみでは水溶性インクは
吸着しないのでＰＥＴフィルムを支持体圧し、その上に
吸着層を設ける。この吸着層が透明でないと光が遮蔽な
いしは、散乱されて、ＯＨＰ用として使用に耐えないも
のとなる。

（４）記録シートが優れた耐水性を有している事Ｏ インクジェット記録シートは、水がかかったり、水浸し
たりすると、インクジェット記録層（吸着層）の耐水性
がないと記録層がとれて画像が消失してしまう。

以上、インクジェット記録方式に使用される紙が具備す
べき条件について述べたわけであるが、これらの条件を
ノ（ランス良く兼ね備えているものは知られていないの
が真情である。具体的に述べると、水溶性インクの吸着
が良く透明性が良好な吸着層を形成させるため、ポリビ
ニルアルコールや、カルボキシメチルセルロース等の水
溶性樹脂を使用することが特開昭５９−１７４３８１号
で提案されているが、これらを使用した記録層の耐水性
は不充分である。又、耐水性を上げるために水溶性樹脂
を架橋させる事が、特開昭５８−８９３９１号で提案さ
れているが、耐水性は良好ながらインクの吸着性は低下
する。さらに、インク吸着性と耐水性のパクンスを保つ
ために、親木性高分子と親油性高分子を混合する方法が
特開１＠５７−１０２３９１号にて提案されているが、
両者の高分子が相溶しにくく透明性が悪くなるという欠
点がある。

ハ）発明が解決しようとする問題点 本発明は、このよう々従来技術の欠点を解消し、水溶性
インクジェットインクの吸着に優れ、耐水性が良好で、
且つ、透明表層を形成し得るインクジェット記録シート
用樹脂を提供する事を目的とする。

二）問題点を解決するための手段 本発明インクジェット記録シート用樹脂はポリビニルア
セタール樹脂からなることを特徴とするものである。

ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコールに
アルデヒドを反応させてアセタール化することにより得
られる。出発原料としてポリ酢酸ビニルを用い、鹸化と
アセタール化を併行的に行なってもよい。アセタール化
の方法としては、溶解法・沈澱法・均−系法等従来公知
の方法が採用され得る。

本発明樹脂の原料として用いられるポリビニルアルコー
ルは何ら限定されるものでけないが、一般に重合度３０
０〜４５００、好ましくけ、５００〜４５００のものが
用いられ、重合度は高い方がインク定着性及び耐水性が
良好になる傾向にある。又、ポリビニルアルコールのケ
ン化度も特に限定されるもので危く、通常、８α０〜９
９．５モル％とされ、グ化度は低い方が、インクの定着
性が良好になる傾向がある。

ポリビニルアルコールと縮合するアルデヒドの例として
は、ホルムアルデζド、アセトアルデヒド、グチルアル
デヒド、ヘキシルアルデヒド、オクチルアルデヒド、デ
シルアルデヒド等の樹脂族アルデヒド：ベンズアルダヒ
ト、２−メチルベンズアルデヒド、３−メチルベンズア
ルデヒド、４−メチルベンズアルデヒド、その他アルキ
ル置換ベンズアルデヒドや、クロルベンズアルデヒド、
その他のハロゲン置換ベンズアルデヒドや、フェニルア
セトアルダヒト、β−クエニルプロビオンアルデヒド、
その他のフェニル置換アルキルアルデヒド等の芳香族ア
ルデヒド、更に芳香環にヒドロキン基、アルコキシ基、
アミ７基、シアノ基等の置換基を持った芳香族系ア／Ｉ
／ダヒド等が挙げられる。又、ナツトアルデヒド、アン
トラアルデヒド等の縮合芳香環を持つアルデヒドであっ
てもかまわない。

インクの定着性、耐水性及び透明性の何れも良好な樹脂
が得られ−る点で芳香族系アルダヒトが特に好ましく用
いられる。

本発明に用いられるポリビニルアセタールのアセタール
化度は、一般に２〜７ｏモル％の範囲であり、好ましく
Ｆｉ３〜３０モル％、より好ましくＦｉＳ〜２０モル％
の範囲である。

アセタール化度が低すぎる場合は、インクの定着性は良
いが、耐水性が不良であり、逆にアセタール化度が高す
ぎる場合は、耐水性は良好であるが、インクの定着性が
悪くなる。

木発明楕脂をインクジェット記録シートに用いる場合は
、本発明の目的達成を妨げない範囲内で各種添加剤を併
用してもよい。

例えば、水性インクの吸着能改善剤としてグリセリン、
ポリエチレングリブール、界面活性剤、インクの耐充性
向上剤として紫外線吸収剤；その他顔料分散剤、消泡剤
、シリカ、クルク、アルミナ、ＰＨＩＩ！１剤等が用い
られてもよい。

本発明のポリビニルアセタール樹脂の被膜を形成させる
支持体としては、ポリエステル、セルロイＦ１ポリ塩化
ビニル等のプラスティックフィルム、もしくハ、ガラス
板、紙（場合によっては多孔質で支持体が紋紙とポリビ
ニルアセタールとからなるものでもよい）等が用いられ
る。

本発明のポリビニルアセタール樹脂の被膜を上記支持体
上に形成させる方法としては、樹脂溶液をロール・コー
ター法、ブレード・コーター法等の方法により塗布した
後、乾燥させる方法があげられるが、何ら限定されるも
のではない。

本発明のポリビニルアセタール樹脂を含むインクジェッ
ト記録シートに使用される水性インクは、特に限定され
ることなく例えば、特開昭４７−１２１０５号、特開昭
４９−８９５３４号、特開昭４９−９７６２０号、特開
昭５０−１４３６０２号、特開昭５０−１０２４０７号
等に１記載されているように水溶性染料、湿潤剤、染料
可溶化剤、水、水混和性有機溶剤等よりなるものである
。

ホ）　実施例 以下、本発明の詳細を実施例にで説明する。

実施例−１〜１１ ５リツターのセ／曵りプル７ラスコで重合度１７００、
クン化度８８．０モル％のボ替ビニルアルコール３５０
Ｆを、水３０００Ｆに加温して溶解させたのち冷却し、
３５重量％塩９１７０Ｆ、フェニルアセトアルデヒド７
７２を適宜加え、１０℃で５時間保ち反応させた。その
結果、スポンジ状の沈澱物を得た。

ついて、水洗中和して触媒及び未反応アルデヒドを除去
し九のち、乾燥させ、粉末のポリビニルフェニルアセト
アセタールを得た。この樹脂のアセタール化度はｓ　　
１４４　／Ｌ／％テアった。

この樹脂を水：メタノール：プタノールー１：ｌ：１の
混合溶剤に溶解し、ＰＥＴフィルム（厚み５０μｍ）上
忙乾燥重量が２Ｐ／−に々るようにアプリグークーで塗
布、乾燥して透明性に優れた記録層を形成した。

このよう圧して得られたε録シート上Ｋ。

市販インクジェットプリンターにで、黒色染料（Ｓｕｍ
ｉｌｉｇｈｔＢＩａｃｋＧＣｏｎｃ、住友化学Ｃ０１，
１５２５５）二本ニジエチレングリコールー２ニア０：
３０からなるインクを噴射して記録をおこなった。記録
された画像のインク定着速度及び耐水性を測定し、第１
表に示す結果を得た　（実施例１）。

実施例２〜１１については、実施例１と同様の方法で、
種々のアルデヒド種を用い、各々のアセタール化度の樹
脂を合成したのち、実施例１と同様に１表面に透明表記
録層を有する記録シートを得て記録画像を作成した。

各実施例から本発明樹脂がインクジェット記録シート用
として、特ＫＯＨＰ用シート等記録画像の透過光により
画像を観察するシートの記録層として用いて好適なこと
が明らかである。

尚、表１Ｋおける定着時間及び耐水性の評価方法と判断
基準は下記に示す通、りである。

「定着時間」 インク噴射後のフィルムの記録部にろ紙を押し当てた時
、インクがろ紙に転写され々くなるまでの時間 「耐水性」 インク噴写１時間後のフィルムを水道水に１分間浸した
のち引き上げた直後のインク記録部の状態を以下の通り
表示した。

優：浸す前と変わらない状態。

良：膨潤しているが、再び水が乾燥すれば元の状１１に
戻る状態。

可：インクが一部溶出し、フィルムは膨潤状態。

不良：フィルムが溶解して流れ去る状態。

比較例１及び２ 実施例１で用いたポリビニルアルコールからなる記録層
を実施例１で用いたＰＥＴフィルム上に形成し、実施例
１と同様にして、記録画像を作成しインクの定着性及び
記録層の耐水性を評価した（比較例１）。

比較例２では、ケン化度が９９モル％のポリビニルアル
コールを用いる以外は比較例と同様にして、記録画像を
形成しその特性を評価した。

結果は第２表に示す通りであった。

比較例３〜６ ＩＰ５２表に示す樹脂を用いる以外＃−ｉ実施例１と略
同様にして、ＰＥＴフィルム上に記録層を形成しその特
性を評価した。その結果は第２表に示す通りであった。

へ）発明の効果 本発明インクジェット記録シート用樹脂はポリビニルア
セタール樹脂からなるので、インクの吸着能に優れ耐水
性が良好で且つ透明な記葺層を形成することが出来、実
用的価値の高いものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）ポリビニルアセタール樹脂からなることを特徴とす
   るインクジェット記録シート用樹脂。 ２）ポリビニルアセタール樹脂が芳香族系ポリビニルア
   セタール樹脂である第１項記載の樹脂。 ３）アセタール化度が２〜４０モル％である第１項又は
   第２項記載の樹脂。 ４）インクの記録層に用いられるものである第１項〜第
   ３項何れか１項に記載の樹脂。