JPS63220423A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、磁気記録媒体の製造方法に関するものであり
、さらに詳しくは、強磁性粉末の分散状態が良好で、Ｓ
／Ｎ比および角型比（ＳＱ）の高い磁気記録媒体の製造
方法に関する。

［発明の背景］ 磁気記録媒体は一般に、プラスチックフィルムなどの非
磁性支持体上に磁性層（磁気記録層）を塗布あるいは蒸
着などのｆ段により形成して製造している。

このうち塗布型の磁気記録媒体は、強磁性粉末（微粉末
状強磁性体）をバインダー溶液中に分散して磁性塗料を
；Ａ製したのち、この磁性塗料を非磁性支持体１ユに塗
布、乾燥し、必要により磁場配向やｆ消化処理Ｔを行な
うことによって製造している。

近年、テープ型磁気記録媒体（以ド、磁気テープと称す
る）には高度な特性が要求され、種々の改良がなされて
いる。これらの改良対象の特性の・つとしてＳ／Ｎ比（
信−）対Ｈｎ比）がある。

塗布型の磁気テープのＳ／Ｎ比を向トするためのｆ段と
して１粒子サイズの小さい（すなわち比表面積の大きい
）強磁性粉末を用いることが考えられる。しかしながら
、強磁性粉末の粒子サイズが小さくなると、バインダー
溶液中に均一に分散することが困難になる。この場合に
は、得られる磁性塗料中の強磁性粉末の分散の均一性が
低重するため、その磁性塗料を塗布、乾燥して形成され
る磁性層が高い均質性を示しに〈〈なり、このため、磁
性層中の強磁性粉末の配向性、磁性層表面のモ滑性等が
悪化し、・これにより、１°１的とする高いＳ／Ｎ比が
得られなくなる。

バインダー溶液中の強磁性粉末の分散を良くするために
、従来より、各種バインダー分散助剤の検討や、混練機
（例えば、ニ一本ロールミル、三本ロールミル、オープ
ンニーター、加圧ニーグー、連続ニーグー）による混練
方法の検討が行なわれている。

これに対して、特開昭６０−１８７９３１号公報には、
強磁性粉末の分散性に関する問題点を解決する別のｆ段
として、吸着水分を０．８玉に％１−に調湿した強磁性
粉末をバインダーとともに混練１分散して調製した磁性
塗液を非磁性支持体上に！′ｐ、布する１程を含む磁気
テープの製造方法が開示されている。この方法によって
、強磁性粉末の分散状態が改良されたＳ／Ｎ比の高い磁
気テープを製造することが可能とされている。

しかしながら上記の方法は１強磁性粉末を調湿する１程
において吸着水分琶を所９する特定値に制御することが
難しく、さらに調湿した強磁性粉末を、磁性塗液を調製
するまでの間吸着水分にが特定値に位置されるよう保存
するために、特別のＡ節装置を必要とするという問題が
ある。

［９，明の［１的］ 本発明の［１的は１強磁性粉末の分散状態が良好で、Ｓ
／Ｎ比および角型比の高い磁気記録媒体を、容易に安定
して製造することができる磁気記録媒体の製造方法を提
供することを目的とする。

［発明の構成］ 本発明は、強磁性粉末をバインダー溶液と共に混練、分
散して磁性塗料を調製したのち、この磁性塗料を非磁性
支持体の表面に塗布し、乾燥する１程を含む磁気記録媒
体の製造方法において、該磁性塗料の調製前もしくは調
製中に、強磁性粉末の槍に対して０．５〜５咀量％の水
をバインダー溶液に添加することを特徴とする磁気記録
媒体の製造方法にある。

本発明で用いられる強磁性粉末としては特に限定はない
が、本発明のバインダー溶液中への少量の木の添加によ
る分散性向りの効果は特に強磁性粉末が微粒子状である
場合に有効であるため、強磁性粉末としては、比表面積
が５ＲＥＴ３５ｒｒｆ／ｇ以Ｌ（特に、　５ＢＥＴ　４
０ｒｎ’／ｇ以上）のものが好ましい０強磁性粉末の材
料としては特に限定はなく、Ｆｅ０Ｘ、Ｃｏ含有Ｆｅ０
ｘ（４／３≦Ｘ≦１　　／　　９　　）　　ｆＰ　）−
’　　／７’ｌ　　、Ｐ　　１唱　、−＋：　　（ｈ　
　ス　＋Ｍ１ｍ　ｋ　＾ｍｌｋ　令ｔ　−９，６）ｍ性
体微粉末、強磁性二酸化クロム微粉末、Ｆｅ。

ＣＯまたはＮｉ等の金属を含む強磁性合金粉末などのい
ずれもが利用できる。

本発明で使用されるバインダー溶液は、一般に塗布型の
磁気テープの製造に使用されるバインダーと溶剤、そし
てさらに必要に応じて潤滑剤や研磨材を含有するバイン
ダー溶液に、特定量の水を溶解ないし分散させることに
よって含有させて得られるバインダー溶液である。この
水の含有には、バインダー溶液と混練する強磁性粉末の
量の０．５〜５重量％、好ましくは０．８〜３重量％で
ある。バインダー溶液中の水含有機が上記範囲の下限よ
りも少ないと１強磁性粉末がバインダーに均一に分散さ
れにくくなるため、得られる磁気テープの角型比が高く
−ならず、またＳ／Ｎ比も高い値とならない、また、水
含有績がＥ記範囲のＬ限よりも多いと、混練は良好にな
るが、支持体に塗、布した磁性塗料の乾燥１程に支障を
きたし、また塗布して得た磁気テープの表面性が劣化し
やすいとの問題が発生する。また、磁性塗料には、−般
に、磁性層の硬化を促進するためにインシアネート化合
物などの硬化剤を添加するが、この硬化剤が、過剰に存
在する水分と反応し、磁性塗料のポットライフ（保存性
）が低ドするとの問題が発生する。

なお、水の添加漬は強磁性粉末の比表面積が大きくなる
ほど、に記範囲内で増加させることが好ましい。

本発明の磁気記録媒体の製造に使用するバインダーに特
に制限はない０例えば、塩化ビニル◆酢酸ビニル系樹脂
、塩化ビニル・塩化ビニリデン系樹脂、セルロール樹脂
、アセタール樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリル・
ブタジェン系樹脂等の熟ｉｑ塑性樹脂があり、これらを
弔独または混合して用いることができる。

本発明に用いられる磁性塗料の製造に用いられる溶媒の
例としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、エチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン類：酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸グリコールモノエチルエーテル等のエステル
類；エーテル、グリコールジメチルエーテル、ジオキサ
ン等のグリコールエーテル類；ベンゼン、トルエン。

キシレン等の芳香族炭化水素類：メチレンクロライド、
エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチ
レンクロルヒドリン、ジクロルヘンゼン等の塩素化炭化
水素等を挙げることができ、これらの溶媒は中独または
混合して用いることができる。特に好ましくは、ケトン
類などの極性溶媒もしくは極性溶媒を含む溶媒である。

あ磁性塗料の製造に際しては１強磁性粉末を、１−記の
特定；４の木を含有するバインダー溶液とともに均一に
混練、分散する。この混練、分散は、一本ロールミル、
三本ロールミル、オーブンニーダ−２加圧ニーグー、連
続ニーダ−等を用いて油分散し１次いでサンドグライン
ダー、ボールミル等で後分散する方法が−・股に利用さ
れる。なお、氷の添加は、前述のように、混練、分散操
作の実施中に行なってもよい。

磁性塗料中には、公知技術に従って、研磨材、潤滑剤、
分散剤）　？ｔＦ電防＋ｈ剤、などの各種の添加剤のう
ち任意のものを目的に応じて添加してもよいことは勿論
である。

未発１１においては、このようにして得られた磁性塗料
を次に非磁性支持体にに塗布する丁程をとる。非磁性支
持体としては、一般に磁気テープに使用されるものであ
れば特に限定されないが、最も・般的なものは、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムである。

非磁性支持体ヒヘ前記の磁性層を塗布する方法としては
エアードクターコート、ブレードコート、ロッドコート
、押出しコート、エアナイフコート、スクイズコート、
含浸コート、リバースロールコート、トランスファーロ
ールコート、クラビアコート、キスコート、キャストコ
ート、スプレィコート、スピンコード等が利用できる。

その他の方法も利用がｉ１ｊ能であり、これらの方法の
具体的説明は、朝会、！ｉ店発行の「コーティング「学
」２５３頁〜２７７頁（昭和４６年３　）４２０１１発
行）に詳細に記・はされている。

未発１５１により製造される磁気記録媒体は、その磁性
層が毛屑タイプのものであってもよく、そのような磁気
記録媒体の製造は、非磁性支持体りにｉｘ記の塗布法に
よって磁性層を塗布、乾燥し、この工程を繰り返して連
続塗布操作により二層以りの磁性層を設けることにより
町箋である。また。

特開昭４８−９８８０３号公報（ドイツ建方共和国特許
公開公報ＤＴ−Ｏ３２３０９１５９号）。

同４Ｂ−９９２３３号公報（ドイツ建方共和国特許公開
公報ＤＴ−ＡＳ２３０９１５８号）′″ｇに記載されて
いる多層同時塗布法によって同時に一層以りの磁性層を
設けても良い。

磁性層の厚味は乾燥厚味で約０．５〜１２牌ｍの範囲と
なるように塗布する。を層の場合は、それらの合計でＬ
記の範囲とされる。また、この乾燥厚味は磁気記録媒体
の用途、形状、規格などにより決められることもある。

このような方法により支持体Ｅに塗布された磁性層は、
必要により、塗布液層中の磁性粉末を配向させる処理を
施したのち、乾燥して磁性層を形成する。また必要によ
り１表面シ滑化加玉を施したり、所望の形状に裁断した
りして、［Ｊ的の磁気記録媒体を得る。

特に本発明の磁性塗料を用いて形成した磁性層（あるい
は磁性塗料層）に表面平滑化処理を施すと、表面がモ滑
で、かつ耐摩耗性に優れた磁気記録媒体が得られること
が判明した。この表面モ滑化処理は乾燥前のスムーズニ
ング処理、あるいは乾燥後のカレンダリング処理などに
よって行なわれる。

［発明の作用効果１ 従来の知見によれば、バインダー溶液にはできるだけ水
分が含有されない方が１強磁性粉末の均・な分散に有効
であると考えられていた。しかしながら、添加水分を一
定驕に限ることにより、強磁性粉末（特にＳ　ＢＥＴ比
表面積の大きい微粒子状の強磁性粉末）をバインダー溶
液中に均一に良好に分散させることができるという本発
明における作用効果は予想外のことである。

本発明においては、木をバインダー溶液中に均一に分散
させることは容易であり、しかも木の含右縫は雰囲気の
湿度に影響されないので、これを所９Ｍの値に調節する
ことも容易である。かかる容易で安定して実施できる本
発明の製造方法によって、強磁性粉末の分散性が良好で
あり、Ｓ／Ｎ比および角型比（ＳＱ）の高い優れた磁気
テープを製造することができる。

以ド、実施例と比較例によってさらに具体的に本発明を
説明する。

［実施例１〜３］ カルボキシル基含有塩化ビニル・ 酢酸ビニル共重合体　　　　　７０ｇ ウレタン樹脂　　　　　　　　　４０ｇステアリン酸ブ
チル　　　　　　　５ｇメチルエチルケトン　　　　　
２００ｇ酢酸ブチル　　　　　　　　　４００ｇ水　　
　　　　　　　　第１表記載の着からなるバインダー溶
液をオープンニーダ−に入れて均一に混合してバインダ
ー溶液を得た。

Ｌ記のバインダー溶液に、乾燥状態に保存しておいたコ
バルト被着酸化鉄磁性粉末（比表面積ＳＢＥ７４０ｍ’
／ｇ）を６００ｇ添加して、４時間オープンニーダ−で
混練し、さらにその混練物に追加溶剤としてのメチルエ
チルケトン５００ｇ！加え、その混合物をサンドグライ
ンダーで１時間攪拌した。

次にＬ記の磁性粉末含有バインダー溶液にイソシアネー
ト化合物（コロネートし、商品名）を添加し、これを塗
布液として、厚さ１４μｍのポリエチレンテレフタレー
トベースＬに乾ｉ厚５ｇｍになるように、リバースロー
ルコートにより塗布し１次いで配向処理を施したのち、
乾燥した。そして、さらに表面モ滑化処理を施した後、
１７２インチ幅にスリットして磁気テープとした。

［比較例１］ 比較のため、バインダー溶液に水を添加しなかったほか
は北記実施例と同様にして磁気テープを製造した。

［ｍ気テープの評価］ Ｉ−記の各実施例および比較例で得た磁気テープについ
て１次のような評価を行ない、第１表の結果を得た。

（１）角型比（ＳＱ） 振動試料型磁束計（束英［業製）を用い、Ｈｍ２ｋＯｅ
でＢ　ｒ　／　Ｂ　ｍを求めた。

（２）磁性層表面光沢 ＪＩＳＺ８７４１に準じ、入射角４５゜において屈折率
１．５６７のガラス表面の鏡面光沢度を１００％として
測定した。

第１表 添加水公吏１１　　　角型比　　表面光沢実施例１　　
６ｇ（１ｗｔ＄） 実施例２　１２ｇ　　（２ｗｔ＄）　　０．８６　　１
１０実施例３　１８ｇ　　（３ｗｔ＄）　　０゜比較例
１　　　　　　（−）　　０．８０　　　８０第１表の
結果から、バインダー溶液に未発ＩＩに規定した範囲内
の木を添加することにより、得られる磁気テープの角型
比が向ヒし、その磁性層の表面光沢も向にすることがＩ
ＪＪらかである。すなわち、本発明の方法により製造さ
れる磁気テープは高いＳ／Ｎを示すことがわかる。

特許出願人　富上写真フィルム株式会社代　　理　　人
　　弁理上　　　柳　　川　　泰　　男手続補正書 昭和６１年１２月１２日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、強磁性粉末をバインダー溶液と共に混練、分散して
   磁性塗料を調製したのち、この磁性塗料を非磁性支持体
   の表面に塗布し、乾燥する工程を含む磁気記録媒体の製
   造方法において、該磁性塗料の調製前もしくは調製中に
   、強磁性粉末の量に対して０．５〜５重量％の水をバイ
   ンダー溶液に添加することを特徴とする磁気記録媒体の
   製造方法。 ２、強磁性粉末をバインダー溶液と共に混練する前に、
   バインダー溶液に水を添加することを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の磁気記録媒体の製造方法。 ３、強磁性粉末をバインダー溶液と共に混練、分散する
   途中において、その混練物に水を添加することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の磁気記録媒体の製造方
   法。 ４、添加する水の量が０．８〜３重量％の範囲にあるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁気記録媒
   体の製造方法。