JPS63215821A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はエンジンの吸気装置に関し、特に吸気の動的効
果を利用して充填効率を向上させたエンジンの吸気装置
に関する。

（従来技術及びその問題点） エンジンの作動に伴う吸気脈動を利用して吸気の充填効
率を向上させるようにしたエンジンの吸気装置としては
特開昭６０−１６４６１９号公報等種々のものが知られ
ている。

その−例として、サージタンクから各気筒に至る独立吸
気通路の途中から分岐してこれら独立吸気通路を相互に
連通ずる連通部を設け、この連通部と各独立吸気通路と
の間に制御弁を介装し、これら制御弁をエンジン高速域
で開、低速域で閉となるよう制御することによりエンジ
ン運転状態に応じて吸気通路長ざを実質的に変えること
により動的効果を高めるようにしたものがある。

ところで、上記構成のエンジン吸気装２にあっては、エ
ンジン低速域で制御弁が閉じたときに連通部が密閉空間
になることから、この密閉空間の有効利用が考えられる
。

（発明の目的） 本発明は、上記の如き事情に鑑み、エンジン低速時に形
成される密閉空ａｌｌを利用して動的効果によるスワー
ルを生成させることにより、エンジン低速域での燃焼性
を改善するようにしたエンジンの吸気装置を提供するこ
とを目的とする。

（発明の構Ｊ＆） この為１本発明に係るエンジンの吸気装置は、サージタ
ンクから各気筒に至る独立吸気通路の途中から分岐し且
つこれら各独立吸気通路を相互に連通ずる連通部と、該
連通部と各独立吸気通路との連通拳遮断をエンジン運転
状態に応じて制御する制御弁とを備えたものであって、
前記連通部と各気筒の吸気弁近傍とを接続するスワール
生成用通路を設け、該スワール生成用通路をその固有振
動数がエンジン低速域で吸気振動数と一致するよう構成
されている。

上記の如く構成することにより、制御弁が閉じて連通部
が密閉空間となるエンジン低速域で、スワール生成用通
路の固有振動数に共鳴する吸気振動数となるエンジン回
転時には、動的効果によって密閉空間内の空気がスワー
ル生成用通路から気筒内に供給されてスワールを生成す
ることとなり、燃料と空気の混合状態が良好となって燃
焼性を改善できるようになる。

（発明の実施例） 第１乃至３図は、本発明を４気筒レシプロエンジンに適
用した一実施例を示すものであり、エンジン本体のシリ
ンダヘッドｌには、各気筒の燃焼室２に吸気弁３を介し
て連通ずる吸気ボート４と、排気弁５を介して連通ずる
排気ボート６が気筒毎に設けられている。

各気筒の吸気ボート３は夫々独立の吸気通路７によって
スロットル弁８を備えたスロットルボディ９の下流側に
設けられるサージタンク１０に連通している。又、＃記
各！！＆気通路７の途中から分岐し、これら各吸気通路
７を相互に連通ずる連通部としての容積室１１が設けら
れ、該容積室１１と各吸気通路７とは同一の回動軸１２
に軸支されてエンジン運転状態に応じて一体に開閉制御
される制御弁１３によって連通又は遮断されるようにな
っている。

更に、前記容積室１１と各気筒の吸気弁３近傍の吸気ポ
ート４部とを連通接続するスワール生成用のスワール通
路１４が気筒毎に独立して設けられている。そして、前
記スワール通路１４は、その固有振動数がエンジン低速
域の特定エンジン回転時の吸気振動数と一致するようそ
の長さ又は径を設定しである。１５は各吸気通路７の吸
気ポート接続部近傍に装着されたインジェクタである。

このように構成するエンジンの吸気装置０．では、エン
ジン高速時には、制御弁１３が開弁され、各気筒毎に独
立する吸気通路７は容積室１１で合流して吸気通路７が
実質的に短くなり、エンジン高速域で動的効果が得られ
る。

又、この際通常の吸気通路７に加えてスワール通路１４
からも吸気が供給されるので、ｒ！！に気通路断面積が
拡大され吸気抵抗が減少し、動的効果に加えて更に充填
効率を向上させることができる。　一方、エンジン低速
域では、制御弁１３が閉弁され各気筒毎に独立する吸気
通路７の合流部がサージタンク１０となり、吸気通路長
さが長くなってエンジン低速域で動的効果が得られる。

そして、この際、容積室１１が密閉空間となり、気筒の
吸気行程で生じた負圧がスワール通路１４を介して容積
室１１に伝播し、ここで正圧に反転して反射されること
により、スワール通路１４内に圧力振動が生じる。

この圧力振動が気筒内の圧力変動と共振したときに気筒
における後入力が増大しスワール通路１４からも容積室
工１内の空気が燃焼室２内に供給されることとなる。

従って、燃焼性改善の余地のあるエンジン低速時に上述
の動的効果が得られるよラスワール通路１４と容積室１
１とからなる共振系を設定しておけば、その動的効果に
よってスワール通路１４を介して燃焼室２内にスワール
（第１図中Ａで示す）が生成され前記エンジン低速時に
おける燃焼性を改善できる。又、吸気行程が隣り合う気
筒間の容積室１１を介して連通ずるスワール通路長さを
適宜に設定しておけば、先の気筒の吸気弁３が閉じたと
きにそのスワール通路１４に生じる正圧を利用して後の
気筒の吸気行程に過給することがＤｆ能となり、より一
層の効果が得られる。尚、スワールを生成させるにはス
ワール通路１４の径を細くして空気流速を速くした方が
よい、径を細くすればスワール通路１４における動的効
果のマツチング点はエンジン低速個に移行するので、レ
イアウト上スワール通路長さを充分確保できない場合で
も問題はなく、この点でも好都合である。

（発明の効果） 上記の如き本発ＩＩに係るエンジンの吸気装置に依れば
、エンジン低速時に形成される密閉容積室を利用して特
定のエンジン低速領域において動的効果によるスワール
を生成することができ、燃焼性の改善を図ることができ
る。又、エンジン高速時には、スワール通路からも吸気
が供給されるので、吸気通路面積が実質的に増大し、吸
気抵抗の減少によってより充填効率を向上できるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は未発ＩＩに係る吸気装置の一実施例を示す要部
断面図、第２図は第１図の■−ＩＩ線矢視断面図、第３
図は第１図の■−■線矢視断面図を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. サージタンクから各気筒に至る独立吸気通路の途中から
   分岐し且つこれら各独立吸気通路を相互に連通する連通
   部と、該連通路と各独立吸気通路との連通・遮断をエン
   ジン運転状態に応じて制御する制御弁とを備えたエンジ
   ンの吸気装置に於いて、前記連通部と各気筒の吸気弁近
   傍とを接続するスワール生成用通路を設け、該スワール
   生成用通路を、その固有振動数がエンジン低速域で吸気
   振動数と一致するよう形成したこと、を特徴とするエン
   ジンの吸気装置。