JPH0439368Y2 - - Google Patents

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JPH0439368Y2
JPH0439368Y2 JP8163686U JP8163686U JPH0439368Y2 JP H0439368 Y2 JPH0439368 Y2 JP H0439368Y2 JP 8163686 U JP8163686 U JP 8163686U JP 8163686 U JP8163686 U JP 8163686U JP H0439368 Y2 JPH0439368 Y2 JP H0439368Y2
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speed
intake
low
opening
valve body
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、吸気通路に円柱型弁体によるロータ
リバルブを介装してなるエンジンの吸気装置に関
するものである。
(従来の技術) 従来より、エンジンの吸気通路に種々の目的か
らロータリバルブを介装することは公知である。
例えば、特公昭58−55329号に見られるように、
低負荷時には吸気弁が閉じるより早い時期に吸気
通路をロータリバルブによつて閉じ、ポンピング
ロスの低減を図るようにしたエンジンの吸気装置
が知られている。
(考案が解決しようとする問題点) 前記のようなロータリバルブによつて複数の吸
気通路をそれぞれ開閉する場合に、単一の弁体で
複数の通路を開閉するようにすることが駆動機構
等の関係から好ましいが、ロータリバルブの弁体
と外周ケーシングとの間のクリアランスを縮小す
ることは、変形もしくは振動等および加工上困難
であり、大きなクリアランスの設定によつて複数
の通路間の漏れによる吸気通路相互間の連通が生
じ、所望の機能が得られない恐れがある。
また、複数の吸気通路を開閉するためにロータ
リバルブの弁体に形成した開口間における弁体外
周にシール材を装着すると、このシール材が弁体
の回転操作を行う駆動抵抗の増大をもたらし、作
動応答性の低下もしくは駆動装置の大型化を伴う
ことになる。
前記のように吸気通路に介装される弁体を備え
たロータリバルブにおいては、その軽量化および
強度の向上を図ることが要求され、安定した作動
の確保よる信頼性の向上が必要となる。
そこで、本考案は上記事情に鑑み、低速用と高
速用の吸気通路をロータリバルブの単一の弁体で
開閉するについて、通路間のシール性を確保しつ
つバルブ駆動力を軽減し安定した作動および信頼
性を得るようにしたエンジンの吸気装置を提供す
ることを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案の吸気装置は、低速用および高速用の吸
気通路をそれぞれ開閉する低速用および高速用開
口を単一のロータリバルブ弁体に設け、該弁体の
円筒径を低速用開口部分より高速用開口部分を大
きくし、両者間に段部を設けたことを特徴とする
ものである。
(作用) 複数の開口によつて複数の吸気通路を開閉する
ロータリバルブの弁体を、低速用開口部分は小径
に高速用開口部分は大径に形成し、両開口間に段
部を形成するようにし、この段部で開口相互間の
連通経路を屈曲させて、漏れ抵抗の増大によりシ
ール性を確保している。
(実施例) 以下、図面に沿つて本考案の実施例を説明す
る。第1図は2気筒ロータリピストンエンジンに
おける吸気装置の全体構成を模式的に示し、第2
図および第3図は具体構造を示している。
第1の気筒Aと第2の気筒Bとを備えたエンジ
ン本体1(ロータリピストンエンジン)は、2つ
のロータハウジング2と、両ロータハウジング2
間の中間ハウジング3と、両端部の2つのサイド
ハウジング4とにより構成されるケーシング内を
ロータ5が遊星回転運動するものであり、ロータ
5の外周部に形成される3つの燃焼室6(作動
室)に対し、両側の低速用および高速用吸気ポー
ト7,8から吸気を行い、点火プラグ9によつて
混合気に着火を行い、排気ポート10から排気す
るものである。
なお、上記吸気ポート7,8は、各気筒A,B
に対して、中間ハウジング3の両側に低速用吸気
ポート7が、サイドハウジング4の内面に高速用
吸気ポート8がそれぞれ開口されている。
上記吸気ポート7,8に対し、燃焼室6に混合
気を供給する低速用および高速用独立吸気通路1
3,14が接続されている。すなわち、前記中間
ハウジング3に対し各気筒の低速用吸気ポート7
に連通する低速用独立吸気通路13,13が、サ
イドハウジング4に対し各気筒の高速用吸気ポー
ト8に連通する高速用独立吸気通路14,14が
それぞれ接続されている。
上記低速用および高速用独立吸気通路13,1
4は、エンジン本体1の一側面に接続された下方
独立吸気管13a,14aと、これに接続された
上方独立吸気管13b,14bと、さらに上流側
の連結吸気管13c,14cとにより構成され、
全体として一端が燃焼室6に連通される独立吸気
通路13,14が、エンジン本体1の一側面から
遠のく方向に延びた後、エンジン本体1の一側面
に向けて上方に湾曲する形状とされている(第2
図および第3図参照)。
そして、下方に位置するロータハウジング2内
の低速用独立吸気通路13の下流部分に上方から
低速用燃料噴射弁15が装着されるとともに、高
速用独立吸気通路14を構成する上方独立吸気管
14bの下流側部分に高速用燃料噴射弁16が設
けられる。それぞれの燃料噴射弁15,16には
燃料分配管17,17が接続され、燃料が供給さ
れる。低速用燃料噴射弁15は吸気ポート7近傍
に直接燃料を噴射することにより応答性を得る一
方、高速用燃料噴射弁16はこれより上流側に設
置して噴射燃料の気化および霧化の促進を図るよ
うにしている。
また、上方独立吸気管13b,14bの間隔を
広く形成し、両側の気筒A,Bに対する上方独立
吸気管13b,14bの間にロータリバルブ18
が配設されている。上記ロータリバルブ18は、
第1図に示すように、両側の気筒の低速用独立吸
気通路13,13の相互間および高速用独立吸気
通路14,14の相互間を所定時期(中高速時)
に連通するものであり、気筒間の吸気干渉効果に
よつて過給作用を得るものである。
上記ロータリバルブ18の詳細は、第4図に示
すように、ケーシング19内に段付き軸状の円柱
型弁体20が回転自在に嵌挿されている。該弁体
20は、低速用独立吸気通路13,13間の連通
を開閉する低速用開口21aを備えた小径部21
と、高速用独立吸気通路14,14間の連通を開
閉する高速用開口22aを備えた大径部22とに
より、両開口21a,22a間に段部20aが形
成された段付き軸状に形成されている。上記高速
用開口22aは、低速用開口21aより開口面積
が大きく形成されている。
上記弁体20はケーシング19の段付き筒部1
9aに嵌挿され、低速用開口21aを有する小径
部21および高速用開口22aを有する大径部2
2がそれぞれ所定のクリアランスをもつてケーシ
ング19の内周面に対峙し、垂直面状の段部20
a端面にはテフロン樹脂等の低摩擦材29が形成
されている。
また、小径部21の先端部に形成された軸部2
1bがケーシング19の底部材19bに装着され
たベアリング23に嵌挿支持され、大径部22の
端面中心に立設された軸部22bは、ケーシング
蓋部19cに装着されたベアリング24に貫通支
持され、外部に突出している。
上記弁体20における軸部22b先端には、ダ
イヤフラム装置によるアクチユエータ25が連係
されて、低速時には両開口21a,22aを閉じ
るように回動操作される。なお、上記アクチユエ
ータ25は第1図に示すように、電磁式アクチユ
エータで構成し、コントロールユニツト26から
の駆動信号で運転状態(エンジン回転数)に応じ
て低回転時に閉じるように制御してもよい。
前記ロータリバルブ18のケーシング19に対
して、弁体20の開口21a,22aに対応する
位置の両側に、前記低速用および高速用独立吸気
通路13,14の上方独立吸気管13b,14b
が接続されるものであるが、この上方独立吸気管
13b,14bの下流側部分の上側接続端部は、
側方に湾曲して低速用と高速用とがそれぞれ相対
向するように接続され、一方、上方独立吸気管1
3b,14bの上流側部分の下側接続部分は、上
記下流側部分のケーシング19に対する接続部分
の近傍に下方から湾曲して接続されている。な
お、連結吸気管13c,14cの上流端は図示し
ないサージタンクからスロツトルボデイに接続さ
れ、低速用および高速用スロツトル弁27,28
(第1図)がそれぞれ介装されている。
なお、上記実施例の構造においては、ロータリ
バルブ18を第2図のように側方から見た時にそ
の軸方向が吸気管13b,14bの形成方向と平
行となるように設置方向を設定していることによ
り、吸気装置の全高を低く形成できる。また、上
方独立吸気管13b,14bの下流側部分とケー
シング19の接続部分に対して、上流側部分を下
方から接続するようにしていることにより、スペ
ースの有効利用ができ、全高の低減が図れる。さ
らに、上方独立吸気管13b,14bの下流側部
分のケーシング19に対する接続部分の構造を、
吸気流量が少なく径が細い低速側独立吸気通路1
3の独立吸気管13bを内側に、高速用独立吸気
通路14bを外側にして側方に湾曲するように形
成し、吸気ポート7,8の開閉に伴う圧力波が有
効に相手側の気筒の吸気ポート7,8に作用する
ように形成するとともに、吸気流量の少ない低速
用独立吸気管13bが内側で曲率半径が小さくな
つてもこれによる吸気抵抗の増加影響が小さく、
吸気流量の大きい高速用独立吸気通路14bの曲
率半径を大きくして吸気抵抗の増加を抑制し、良
好な吸気性能を得るようにしている。
第5図はロータリバルブの他の実施例を示し、
傾斜段付き形状の例である。
ロータリバルブ30の弁体32は、前例同様に
低速用独立吸気通路13,13間の連通を開閉す
る低速用開口33aを備えた小径部33と、高速
用独立吸気通路14,14間の連通を開閉する高
速用開口34aを備えた大径部34とで形成され
ている。上記弁体32の小径部33と大径部34
との間の段部32aは径が徐々に変化する傾斜面
に形成されている。この弁体32は傾斜面の段部
32aに対応する傾斜面が形成されているケーシ
ング31の筒部31aに嵌挿され、小径部33の
開口33aと大径部34の開口の間における段部
32aでシール性が確保されている。また、両端
の軸部33b,34bが底部材31bおよび蓋部
材31cに装着されたベアリング35,36にそ
れぞれ支持されている。
その他は前例と同様であり、同一構成には同一
符号を付している。
前記実施例のほかに種々の目的で低速用および
高速用吸気通路を開閉するロータリバルブが使用
され、それらのロータリバルブについて本考案は
適用可能である。
(考案の効果) 上記のような本考案によれば、ロータリバルブ
の低速用および高速用開口間に段部を形成し、開
口間の連通経路を屈曲して長くすることによつて
漏れ抵抗を増大し、良好なシール性を確保するこ
とができるものである。また、吸気流量の少ない
低速用吸気通路を開閉する低速用開口は開口面積
を小さくするとともに、この部分は小径に形成す
ることにより、通路抵抗を増大することなく段部
が形成でき、しかも弁体の軽量化およびコンパク
ト化が図れるものである。さらに、別途のシール
機構を使用することによる駆動抵抗の増大を伴う
ことなく、弁体の回転作動における駆動抵抗が少
なくバルブ駆動力が軽減でき、ロータリバルブお
よび駆動機構のコンパクト化が図れるものであ
る。
特に、単一のロータリバルブによつて複数の吸
気通路を開閉するように構造の簡素化を図るにつ
いて、開口間のシール性の向上によつて通路間の
連通が防止でき、ロータリバルブによる吸気通路
の所期の開閉機能が得られるものである。これに
より、ロータリバルブの作動の応答性、安定した
作動を得て信頼性の向上を図り、吸気装置として
所期の特性を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例における吸気装置を
備えたエンジンの全体を模式時に示す概略構成
図、第2図は第1図の具体例におけるエンジンの
部分断面側面図、第3図は一部省略して示す概略
平面図、第4図は第3図におけるロータリバルブ
の断面平面図、第5図は本考案の他の実施例にお
けるロータリバルブの断面平面図である。 1……エンジン本体、6……燃焼室、13……
低速用独立吸気通路、14……高速用独立吸気通
路、18,30……ロータリバルブ、19,31
……ケーシング、20,32……弁体、20a,
32a……段部、21,33……小径部、22,
34……大径部、21a,33a……低速用開
口、22a,34a……高速用開口、29……低
摩擦材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吸気通路に設けられて複数の吸気通路を開閉す
    る複数の開口を有する単一のロータリバルブを備
    えたエンジンの吸気装置において、低速用吸気通
    路を開閉する低速用開口と、高速用吸気通路を開
    閉し、低速用開口より開口面積の大きい高速用開
    口とを、単一の弁体に設けるとともに、該弁体の
    円筒径を低速用開口部分より高速用開口部分を大
    きくし、両者間に段部を設けたことを特徴とする
    エンジンの吸気装置。
JP8163686U 1986-05-29 1986-05-29 Expired JPH0439368Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP8163686U JPH0439368Y2 (ja) 1986-05-29 1986-05-29

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JPS62193106U JPS62193106U (ja) 1987-12-08
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