JPS63215749A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS63215749A
JPS63215749A JP4865387A JP4865387A JPS63215749A JP S63215749 A JPS63215749 A JP S63215749A JP 4865387 A JP4865387 A JP 4865387A JP 4865387 A JP4865387 A JP 4865387A JP S63215749 A JPS63215749 A JP S63215749A
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JP
Japan
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mixture
weight
polycarbonate
kneading
melt
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JP4865387A
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Takeaki Megumi
恵 武明
Mitsuhiko Masumoto
増本 光彦
Shigeo Yanada
簗田 茂夫
Masasuke Oono
大野 賢祐
Yuusuke Yasuragi
安良城 雄介
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3−1(産業上の利用分野) 本発明は、機械的強度、耐有機溶剤性および外観に優れ
た、工業部品に好適な熱可塑性樹脂材料に関するもので
ある。
詳しくは、ポリカーボネート(以下PCと略す)、ポリ
プロピレン(以下PPと略す)およびこれら2成分を混
じり易くするための成分(以下相溶化剤と略す)を溶融
混練して得られる、機械的強度、耐有機溶剤性および外
観の優れた熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
なお詳しくは、以下の成分(a)、(b)および(c)
を溶融混練して得られる、ポリカーボネートの機械的強
度とポリプロピレンの耐有機溶剤性を兼ね備え、しかも
成形品の外観が優れた熱可塑性樹脂組成物に関するもの
である。
(a) PC10〜90重量%とPP90〜10重量%
の混合物、 (b) (a)の総量100重量部に対して、末端に脂
肪族ヒドロキシル基を有するPC1〜50重量部、 (c) (a)の総量100重量部に対して、エポキシ
基を有する221〜50重量部。
3−2(従来の技術) PCとPPの混合組成物については、従来から数多くの
発明がなされている。単にPCとPPとを混合して剛性
を高めた組成物としては、特公昭40−13664号や
特開昭59−223741号がある。いずれも、剛性を
高めることにはある程度成功しているが、両成分の相溶
性が極めて低いため、かかる組成物を射出成形などの成
形加工法によって成形品にした場合、層状剥離(デラミ
ネーション)が起こり、著しく外観を損なうため、実用
に供することは難しい。
PCとPPとの相溶性を向上させるためにPPの代わり
に変性ポリプロピレンを用いる例として、特開昭57−
123251号、59−223742号、57−125
253号があるが、通常PCの末端は、末端停止剤若し
くは分子量調節剤(例えば、p−ターシャリ−ブチルフ
ェノール、フェノールなどの1価のフェノール類など)
あるいは流動性改良のための長鎖アルキルフェノール類
などを使って、末端封止が行われているので、変性ポリ
オレフィンによって相溶化が効果的に図れるとは考えに
くい。
その他、PCとポリオレフィンとの相溶化を図、る方法
として、特開昭57−200444号、特開昭57−2
00445号、特開昭58−8759号、特開昭58−
201842号などで、変性ポリオレフィンを何等かの
形でPCに混合する方法が紹介されているが、いずれも
ポリオレフィン成分の含量を低目にして、PCの品質改
良を図るもの、あるいはポリエチレンをベースとした考
案であり、PCおよびびPPの両方の性能を充分に発揮
させようとする記述はない。
3−3(発明が解決しようとする問題点)発明者らは、
PCの優れた機械的特性(曲げ弾性率および耐衝撃性)
と、PPの優れた成形性と耐有機溶剤性とを兼ね備えた
新規な成形用材料を開発するため、PCとPPのブレン
ドに関する研究を取り進めてきた。その結果、PCとP
Pの混合系においては、分散相をなすいずれか一方の樹
脂が数ミクロン程度の微細な分散を示すとき、著しく物
性が向上することを見出し、経済的に分散を微細化する
方法を詳しく検討して本発明に至った。
3−4(問題点を解決するための手段)まず、それぞれ
分子量の異なるPCとPPを選び、混合組成比を変えて
両材料の単体同士の溶融混練実験を行った。いずれの樹
脂が連続相及び分散相をなすかは、分子量の組合わせお
よび組成比によって決まるようであったが、通常の射出
成形用材料を使用する限りではPCの組成比がPPの組
成比よりや\大きい(60〜70重量%以上)とき、P
Cが連続相をなし、PCの組成比がそれより小さいとき
にPPが連続相をなした。いずれの場合にも、該組成物
を射出成形して得られた成形品を評価した結果、分散相
の分散粒子径は数十から数百ミクロンと大きく、物性面
では特に耐衝撃性が著しく低く、また層状剥離(デラミ
ネーション)により成形品の外観は極めて悪い状態であ
った。 その原因としては、両樹脂が互いに相溶性を有
しないため、溶融混練によっては分散がある程度以下に
微細化せず、また射出成形の際、冷却固化の過程で分散
相同士が凝集して大きな分散が生じることが考えられる
。更に外観の悪さについては、射出成形時の高い剪断力
によって、相溶性の悪い両樹脂が簡単に分離してデラミ
ネーションを生ずるものと考えられる。
次に、両樹脂間の相溶性を向上させて、上述の問題点の
改良の可能性を検討するため、公開特許により紹介され
ている各種変性ポリオレフィンを、PPの代わりにPC
と混合して特性を評価した。
供試した変性ポリオレフィンは、無水マレイン酸変性P
P1グリシジルメタアクリレート変性PP、エチレン・
アクリル酸共重合体およびエチレン・酢酸ビニル・グリ
シジルメタアクリレート共重合体であった。いずれも、
分散をわずかに微細化する効果は認めたが、目的とする
分散からは程遠いものであった。
以上の状況から、発明者らは、単に変性ポリオレフィン
を用いるだけではPCとの相溶性を著しく向上させるこ
とはできず、更に積極的にPCとの親和性を有する成分
を添加する必要性を感じた。
種々検討の結果、PCと最もよい相溶性を有する成分は
PCそのものとの考えから、PCとPPの溶融混練の相
溶化剤として、変性PPに加えて更に変性PCを添加す
ることを想起した。変性PPと変性PCとは、組成物の
中で独立に存在していたのでは相溶化効果は期待できず
、溶融混練の過程で、比較的容易に化学的に互いに結合
し合うものである必要がある。この点に注目して研究を
進めた結果、末端に脂肪族ヒドロキシル基を有するPC
とエポキシ基含有PPとを、PCおよびPPの混合物に
添加することにより、優れた特性を兼ね備えた組成物を
得、本発明を完成させた。
3−4−1構成要素 (1)PC 本発明で使用されるPCは、芳香族ヒドロキン化合物ま
たはこれと少量のポリヒドロキシ化合物を、ホスゲンま
たは炭酸のジエステルと反応させることによって作られ
る分岐していてもよい熱可塑性芳香族ポリカーボネート
重合体である。芳香族ジヒドロキシ化合物の一例は、2
.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビ
スフェノールA)、テトラメチルビスフェノールA2テ
トラブロモビスフエノールA、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、ハイドロキノ
ン、レゾルシノール、4.4’−ジヒドロキシジフェニ
ル、ビス(4−ヒドロキンフェニル)メタン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル
)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
フィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、1゜
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、など
であり、特に、ビスフェノールAが好ましい。又、分岐
した芳香族ポリカーボネート樹脂を得るには、フロログ
ルシン、4,6−シメチルー2.4.61−リ(4−ヒ
ドロキシフェニル)へブテン−2,4,6−シメチルー
2゜4.6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)へブタン
、2.6−シメチルー2.4.6−トリ(4−ヒドロキ
シフェニル)へブテン−3,4,6−シメチルー2.4
.6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)へブタン、1,
3.5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1
.1.1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタンなど
で例示されるポリヒドロキシ化合物、および3.3−ビ
ス(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イ
サチン(ビスフェノール):、5−クロロイサチン、5
.7−ジクロルイサチン、5−ブロモイサチンなどを前
記ジヒドロキン化合物の一部、例えば、0.1〜2モル
%をポリヒドロキシ化合物で置換する。更に、分子量を
調節するのに適したm個芳香族ヒドロキシ化合物はm−
及びp−メチルフェノール、m−およびp−プロピルフ
ェノール、p−ブロモフェノール、p−tert−ブチ
ルフェノールおよびp−長鎖アルキル置換フェノールな
どが好ましい。芳香族ポリカーボネート樹脂としては代
表的には、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系
化合物、特にビスフェノールAを主原料とするポリカー
ボネートが挙げられ、2種以上の芳香族ジヒドロキシ化
合物を併用して得られるポリカーボネート共重合体、3
価のフェノール系、化合物を少量併用して得られる分岐
化ポリカーボネートも挙げることが出来る。芳香族ポリ
カーボネート樹脂は2種以上の混合物として用いてもよ
い。
(2)PP 結晶性プロピレン単独重合体、結晶性プロピレン−エチ
レンブロックおよびランダム共重合体およびこれらの結
晶性プロピレン系重合体類とエラストマーとの混合物が
使用される。結晶性プロピレン系重合体類およびこれら
とエラストマーの混合物のMFR(230℃、荷重2.
16に9)は、0.1〜70、中でも0.1〜50g/
10分が望ましい。
MFRが0.1より小さいと成形加工上難点を生じ、7
0以上では耐衝撃性に不安が生ずる。
(3)末端に脂肪族ヒドロキシル基を有するPC(以下
変性pcと略す) 本発明の変性ポリカーボネート樹脂の製法は、従来のポ
リカーボネート樹脂の製法と比較して、分子量調節剤も
しくは末端停止剤として、脂肪族ヒドロキシル基とフェ
ノール性OH基とを有する芳香族化合物を使用すること
を除き従来のポリカーボネート樹脂の製法と同様の製法
でよい。
すなわち、界面重合法では、反応に不活性な有機溶媒、
アルカリ水溶液の存在下、二価フェノール系化合物とホ
スゲンとを反応させた後、前記分子量調節剤および第三
級アミンもしくは第四級アンモニウム塩などの重合触媒
を添加し重合する方法、ピリジン法では、二価フェノー
ル系化合物および前記分子量調節剤をピリジンまたはピ
リジンおよび不活性溶媒の混合溶液に溶解し、ホスゲン
を吹き込んで直接ポリカーボネート樹脂を得る方法であ
る。なお、界面重合法においては、二価フェノール系化
合物とホスゲンとの反応時に前記分子量調節剤を添加す
る方法でもよい。
使用される分子量調節剤は、4−ヒドロキシメチルフェ
ノール、4−ヒドロキシエチルフェノール、2.6−シ
ヒドロキシメチルフエノール等が例示され、使用量は二
価フェノール系化合物に対して100〜0.5モル%、
好ましくは20〜2モル%の範囲であり、本発明におい
ては、上記化合物と共に従来公知の分子量調節剤を併用
することも可能である。
(4)エポキシ基含有PP(以下変性PPと略す)プロ
ピレンの単独重合体およびプロピレンと他のαオレフィ
ン等との共重合体と、エポキシ基を有する不飽和モノマ
ーとの共重合でエポキシ基を導入したものであれば、い
ずれを用いてもよい。
エポキシ基を有する不飽和モノマーとしては、グリシジ
ルメタクリレート、プチルグリンジルマレート、ブチル
グリシジルフマレート、プロビルグリンジルマレート、
グリシジルアクリレート等が挙げられるが、これらの中
でグリシジルメタクリレートが実用上段も好ましい。
共重合の際、上述のエポキシ基を有する不飽和モノマー
以外のモノマー、例えばアクリル酸メチル、メタクリル
酸メチル、酢酸ビニル等を過半量を超えない範囲で共重
合することも可能である。
また、プロピレンの単独重合体およびプロピレンと他の
αオレフィン等との共重合体、並びにそれらの複合物中
に存在する不飽和結合を酸化してエポキシ基を導入した
もの、例えば、炭素−炭素不飽和結合を過酸化水素や有
機過酸(過安息香酸、過ギ酸、過酢酸等)で酸化してエ
ポキシ基を導入したものも、本発明の組成物におけるエ
ポキシ基含有PPとして使用できる。
エポキシ基を含む不飽和モノマーの含量は、不飽和モノ
マー成分を0.1〜20重量%の範囲でPPにグラフト
共重合したものが好ましい。これ以下では、末端にヒド
ロキシル基を有するPCとの化学的反応性に乏しく、こ
れ以上ではPPとの物理的な相溶性が損なわれるので好
ましくない。
(5)添加物等 本発明による組成物には、本発明の目的から外れない範
囲で、必要に応じて他の熱可塑性樹脂、熱可塑性以外の
樹脂成分、エラストマー、顔料、有機・無機フィラー等
、も添加することができる。
3−4−2構成要素の組成比 本発明の、脂肪族ヒドロキシル基を有する変性P C(
b)とエポキシ基を有する変性p p (c)とを併用
することにより、PCとPPの組成比がいかなる値であ
っても良好な相溶性が得られるが、機械的強度と耐有機
溶剤性のバランスから、PCとPPの組成比は重量比で
10対90から90対10の範囲、好ましくは20対8
0から80対20、より好ましくは30対70から70
対30である。
PCが10重量%以下では高い弾性率が期待できず、9
0重量%以上では耐有機溶剤性が得られない。
成分(b)および(c)は、共に成分(a)の総量10
0重量部に対して1〜50重量部、好ましくは3〜30
重量部、より好ましくは5〜25重量部を添加する。1
重量部以下ではPCとPPとの相溶性に問題があり、5
0重量部以上では弾性率の低下または耐有機溶剤性の低
下、および経済性の点で好ましくない。成分(b)と(
c)の配合割合は、(b)成分中のヒドロキシル基の量
および(c)成分中のエポキシ基の量によって、広く変
えることができる。一般的には、ヒドロキシル基1モル
に対してエポキシ基1モルとなるように配合するのが望
ましい。
3−4−3混合組成物の製法 本発明による樹脂組成物を得るための溶融混練の方法と
しては、熱可塑性樹脂について一般に実用されている混
練方法が適用できる。例えば、粉体状あるいは粒状の各
成分を、必要であれば3−4−1− (5)項に記載の
添加物等と共に、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダ
ー、V型ブレンダー等により均一に混合した後、−軸ま
たは多軸混練押出機、ロール、バンバリーミキサ−等で
混練することができる。状況によっては、本発明の構成
成分の内、特定の成分2種以上を予め溶融混練しておい
て、後に残りの成分を加えて溶融混練することもできる
。溶融混練された組成物は、成形加工を容易にするなど
の目的で、造粒機や粉砕機を用いて粒状にすることがで
きる。
3−4−4樹脂組成物の成形加工 本発明による樹脂組成物の成形加工法は特に限定される
ものではなく、熱可塑性樹脂について一般に用いられて
いる成形法、すなわち射出成形、中空成形、押出成形、
シート成形、熱成形、回転成形、積層成形、スタンピン
グ等が適用できるが中でも射出成形が最も好ましい。
以下、本発明の効果を実施例によって説明する。
3−5(実施例) 3−5−1試料 (1)PC 三菱瓦斯化学制PCニーピロン52000゜粘度平均分
子量2.5X10’。
(2)PP 三菱油化製PPホモポリマー三菱ポリプロM A8゜2
30°Cにて測定したM P R値0.79/10分 (3)変性PC 水酸化ナトリウム3.4kgを水42f2に溶解し、2
0℃に保ちながら、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(=BPA)6.6kg、ハイドロサル
ファイド89を溶解した。
これにメチレンクロライド2812を加えて攪拌しつつ
、4−ヒドロキシエチルフェノール258gを加え、つ
いでホスゲン3.9に9を60分で吹き込んだ。
ホスゲン吹き込み終了後、激しく攪拌して反応液を乳化
させ、乳化後、8gのトリエチルアミンを加え約1時間
攪拌を続は重合させた。
重合液を、水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中
和した後、洗液のl)Hが中性となるまで水洗を繰り返
した後、イソプロパツールを35f2加えて、重合物を
沈澱させた。沈澱物を 過し、その後真空乾燥すること
により、白色粉末状のポリカーボネート樹脂を得た。
このポリカーボネートの粘度平均分子量を測定した結果
、1.6X10’であった。
(4)変性PP キシレンを溶媒とし、ベンゾイルパーオキサイドを反応
開始剤として、ポリプロピレンホモポリマーにグリシジ
ルメタクリレート(以下GMAと略す)を130℃にて
3時間グラフト重合させ、その後、GMAホモポリマー
をアセトンで除去したPP−GMAグラフト共重合体。
GMA含量2.3重量%、重量平均分子量236,00
0の、三菱油化試作品である。
3−5−2サンプルの調製 表1の配合比率に従い、各成分の合計的8009をトラ
イブレンドの後、東側精密工業製多軸混練機EK−2X
−1000にて、260℃、ローター回転数2 Orp
mで2分間予備混練の後、ローター回転数を10 Or
pmに上げて更に5分間混練した。混純に先立って、混
練機内は、10Torr以下の減圧にした後、窒素ガス
を送入し完全に窒素置換した。
混練終了後、試料を粉砕機で粉砕して粒状とした。
粒状の試料を、8機製作所製M40A  SJ型射出成
形機を用いて、曲げ弾性率、アイゾツト衝撃強度、外観
および耐有機溶剤性評価用の試験片を成形した。
3−5−3測定および評価法 (1)分散形態 成形品の一部を切り取り、日立製作新製HH6−2R型
走査型電子顕微鏡により、分散相の分散形態を観察した
(2)曲げ弾性率 ISOR178−1974Procedure 12(
JIS K7203)に準拠して、インストロン試験機
を用いて23℃での値を測定した。
(3)アイゾツト衝撃強度 ISOR18O−1969(JIS K7110)ノツ
チ付きアイゾツト衝撃試験法に準拠して、東洋精機製作
所製アイジット衝撃試験機を用いて、23℃での値を測
定した。
(4)耐有機溶剤性 ベルゲンの1/4楕円法(SPEジャーナル、667.
1962)に準じ測定した。具体的には、厚さ2mmの
試験片を、長袖240 mm、短軸80mmの四分の一
楕円治具に固定し、市販のガソリンに5分間浸漬したと
きの、亀裂の発生する最小歪みを限界歪みとして求めた
。この際、クラックの発生しないものを◎(極めて良好
)、限界歪みが1.5%以上のものを○(良好)、同1
.0〜1.5%のものを△(普通)、同1.0%未満の
ものを×(不良)と評価した。
(5)成形品の外観 65X65X2mmの成形品の外観を、層状剥離(デラ
ミネーション)を中心に評価した。実用上問題ないもの
を○、改良を要するものを△、極めて不良のものを×で
評価した。
3−5−4実施例の説明 表1の実施例1〜3に示すとおり、変性PCと変性PP
とを相溶化剤として併用することにより、PCの分散が
、これらの相溶化剤を併用せず単独に配合した比較例1
〜2および相溶化剤を全く使用しない比較例3と較べて
、大幅に改良(微細化)され、本来非相溶のPCとPP
との相溶性が向上して、PCとPPの有する特性を兼ね
備えた、高弾性率かつ耐衝撃性と耐薬品性に優れた樹脂
混合組成物が得られた。
3−6発明の効果 以上のように、本発明は新規な相溶化剤を使用すること
により、PCの優れた機械的特性(曲げ弾性率および耐
衝撃性)とPPの優れた成型性と耐有機溶剤性とを兼ね
備え、しかも成型品の外観が優れた、熱可塑性樹脂組成
物を提供することができる。これにより、いわゆるエン
ジニアリングプラスチックとして、優れた機械的強度を
有するPCと、成型性、耐溶剤性に優れたPPとを混合
した組成物で、分散相をなすいずれか一方の樹脂が、数
ミクロン程度の微細な分散を示し、従来の混合手法では
到達しえなかった物性を有する組成物を提供することが
できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 次の成分(a)、(b)および(c)を溶融混練して得
    られる熱可塑性樹脂組成物: (a)ポリカーボネート10〜90重量%とポリプロピ
    レン90〜10重量%との混合物、 (b)(a)の総量100重量部に対して、末端に脂肪
    族ヒドロキシル基を有するポリカーボネート1〜50重
    量部、 (c)(a)の総量100重量部に対して、エポキシ基
    を有するポリプロピレン1〜50重量部。
JP4865387A 1987-03-05 1987-03-05 熱可塑性樹脂組成物 Pending JPS63215749A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101191A (ja) * 2006-09-22 2008-05-01 Idemitsu Kosan Co Ltd 末端に反応基を有するポリカーボネート樹脂を用いた複合材料
JP2009275131A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Idemitsu Kosan Co Ltd ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体
WO2009154123A1 (ja) 2008-06-17 2009-12-23 出光興産株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体

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