JPH04120165A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH04120165A
JPH04120165A JP23995890A JP23995890A JPH04120165A JP H04120165 A JPH04120165 A JP H04120165A JP 23995890 A JP23995890 A JP 23995890A JP 23995890 A JP23995890 A JP 23995890A JP H04120165 A JPH04120165 A JP H04120165A
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resin
acid
oxazoline
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JP23995890A
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Katsuhisa Ota
勝寿 太田
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なポリカーボネート樹脂組成物、さらに詳
しくは、層状剥離が起こらず、外観が均一で良好である
上、耐衝撃性に優れt;成形品を与えることができ、例
えば自動車、OA機器、医療機器、家電製品などの部品
の材料として好適なポリカーボネート樹脂/ポリオレフ
ィン樹脂組成物に関するものである。
[従来の技術1 近年、プラスチックスの分野においても高機能化が要求
されるようになり、異なる性質を有する2種以上のポリ
マーのブレンド物やポリマーアロイなどが注目され、新
しい機能を有するグラスチック材料の開発研究が積極的
に行われている。
新しい機能を有するプラスチック材料として、ポリカー
ボネート樹脂とポリオレフィン系樹脂とから成る組成物
の研究がこれまで種々試みられている。例えばポリプロ
ピレン樹脂の高温での剛性と低温での衝撃強度を改良す
るため、ポリカーボネート樹脂/ポリプロピレン樹脂組
成物が提案されている(特開昭59−223741号公
報)。
しかしながら、この樹脂組成物においては、ポリカーボ
ネート樹脂とポリプロピレン樹脂は本来相溶性が悪く、
射出成形品の場合、層状剥離が起こり、その表面に筋状
の模様が発生し、外観が著しく損なわれるという欠点が
ある。
また、芳香族ポリカーボネート樹脂にエチレン−t−オ
レフィン共重合体を配合した樹脂組成物が提案されてい
るが(特開昭、61−43658号公報)、この樹脂組
成物は成形加工性、衝撃強度の厚み依存性、耐薬品性は
改良されているものの、これらの樹脂は前記と同様に相
溶性が悪く、その射出成形品においては層状剥離が極め
て起こりやすいという欠点を有している。
さらに、ポリオレフィン樹脂の代わりに、変性ポリオレ
フィン樹脂を用い、このものにポリカーボネート樹脂を
配合して成る組成物も提案されている(特開昭59−2
23742号公報及び特開昭59−223749号公報
)。しかしながら、この組成物の場合においても、ポリ
カーボネート樹脂の末端は、通常末端停止剤若しくは分
子量調節剤(例えば、t−ブチルフェノールなどの7エ
ノール類)によって封止されているため、ポリカーボネ
ート樹脂と変性ポリオレフィン樹脂との化学的相互作用
は起こりにくいと考えられ、したがって、変性ポリオレ
フィン樹脂を用いても、該組成物の効果的な相溶化は期
待できず、前記と同様な問題が生じる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、このような従来のポリカーボネート樹脂/ポ
リオレフィン樹脂組成物が有する欠点を克服し、層状剥
離が起こらず、外観が均一で良好である上、耐衝撃性に
優れた成形品を与えうるポリカーボネート樹脂/ポリオ
レフィン樹脂組成物を提供することを目的としてなされ
たものである。
[課題を解決するだめの手段] 本発明者は、前記の好ましい性質を有するポリカーボネ
ート樹脂/ポリオレフィン樹脂組成物を開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、所定の割合のポリカーボネート樹脂
とポリオレフィン樹脂とに、酸変性オレフィン系重合体
及びオキサゾリン変性樹脂をそれぞれ所定の割合で配合
することにより、その目的を達成しうろことを見い出し
、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)ポリカーボネート樹脂50
〜95重量%と(B)ポリオレフィン樹脂50〜5重量
%との樹脂混合物100重量部に対し、(C)酸変性オ
レフィン系重合体0.5〜70重量部及び(D)オキサ
ゾリン変性樹脂0.1〜15重量部を配合して成るポリ
カーボネート樹脂組成物を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明組成物において、(A)成分として用いられるポ
リカーボネート樹脂は、一般式%式%(1) (式中の2は炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜
8のアルキリデン基、炭素数5〜15のシクロアルキレ
ン基、炭素数5〜15のシクロアルキリデン基、単なる
結合、−5O2−5O−−s−−o−−co−又は CH3CH3 R1及びR2は、 それぞれ水素原子、 塩素原子、 臭 素原子又は炭素数1〜8のアルキル基であり、それらは
同一であってもよいし、異なっていてもよく、m及びn
は、それぞれ1〜4の整数であって、mが2〜4の場合
はR1はI;がいに異なるものであってもよいし、nが
2〜4の場合はR2はたがいに異なるものであってもよ
い) で表される構造単位を有する重合体を挙げることができ
る。
該ポリカーボネート樹脂は、例えば塩化メチレンなどの
溶媒中において、公知の酸受容体や分子量調節剤の存在
下、二価フェノールとホスゲンのようなカーボネート前
駆体との反応により、あるいは二価フェノールとジフェ
ニルカーボネートのようなカーボネート前駆体とのエス
テル交換反応などによって製造することができる。
前記二価フェノールとしては、例えば2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)
、2.2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル
)プロパン、2.2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1.2−ビス(4−ヒド
ロキンフェニル)エタン、313−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ペンタン、1.1−(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロヘキサン、4.4’−ジヒドロキシジフェ
ニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エーテノ呟4.4″−ジヒドロキシベンゾ
フェノンなど、あるいは2.2−ビス(3,5−ジブロ
モ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、212−ビス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2.2− ヒス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2.2−ビス(3−ブロモ−4−ヒド
ロキンフェニル)プロパンのヨウナハロゲン化ビスフェ
ノール類などを挙げることができるが、これらの二価フ
ェノールの中で、特にビスフェノールAが好適である。
まt;これらの二価フェノールはそれぞれ単独で用いて
もよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。さら
に、本発明で用いるポリカーボネート樹脂は、多官能性
芳香族化合物を二価フェノール及び/又はカーボネート
前駆体と反応させて成る熱可塑性ランダム分枝ポリカー
ボネートであってもよいし、2種以上のポリカーボネー
ト樹脂のブレンド物であってもよい。
該ポリカーボネート樹脂は、機械的強度及び成形性の点
から、その粘度平均分子量が10.000〜100,0
00のものが好ましく、特に、20,000〜40,0
00のものが好適である。
本発明組成物においては、(B)成分として結晶性のポ
リオレフィン樹脂が用いられる。このようなポリオレフ
ィン樹脂としては、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリブテン−1樹脂などの単独重合体、あ
るいはエチレンを主体とし、このエチレンと、プロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテ
ン−1及びオクテン−1などの中から選ばれt;少なく
とも1種のa−オレフィンとの共重合体、プロピレンを
主体とし、このプロピレンと、エチレン、ブテン−11
ペンテン−11ヘキセン−1、ヘプテン−1及びオクテ
ン−1などの中から選ばれt;少なくとも1種のσ−オ
レフィンとの共重合体、ブテン−1を主体とし、このブ
テン−1と、エチレン、フロピレン、ペンテン−1、ヘ
キセン−1、ヘプテン−1及びオクテン−1などの中か
ら選ばれた少なくとも1種のσ−オレフィンとの共重合
体などが挙げられる。これらの共重合体はランダム共重
合体であってもよいし、ブロック共重合体であってもよ
いが、共重合体成分のα−オレフィン単位を、通常40
重量%以下、好ましくは30重量%以下の割合で含有す
るものが望ましい。
これらのポリオレフィン樹脂は、それぞれ単独で用いて
もよいし2種以上を混合して用いてもよいが、2種以上
を混合して用いる場合は、通常のブレンド物であっても
よいし、多段重合で得られるブレンド物であってもよい
。また、該ポリオレフィン樹脂は、メルトインデックス
(Ml)が0.1〜1009710分、好ましくは0.
4〜1009/10分(荷21!2.16&e、230
’Cりの範囲にあるものが好適である。
本発明組成物においては、(C)成分として酸変性オレ
フィン系重合体が用いられる。この酸変性オレフィン系
重合体は、ポリオレフィンとa、β−不飽和カルポン酸
及び/又はその酸無水物を、溶媒中において、あるいは
溶融混線状態において、ラジカル発生剤を用いて反応さ
せることにより、該ポリオレフィンをα、β−不飽和カ
ルボン酸及び/又はその酸無水物で変性したものである
。該ポリオレフィンとしては、例えば高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブチレン、ポリブタジェン、シス−
ポリブタジェンゴム、エチレン−プロピレンコポリマー
、さらにはエチレン−プロピレン−シクロペンタジェン
コポリマーエチレン−プロピレン−1,4−シクロオク
タジエンコポリマーなどのエチレン−プロピレン−ジエ
ンコポリマーなどのオレフィン単独重合体又は共!合体
が挙げられる。
一方、a、β−不飽和カルボン酸及びその酸無水物とし
ては、炭素数が20以下、好ましくは4〜16のものが
好適であり、例えばアクリル酸、メタクリル酸、エタク
リル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコ
ンfi、3.6−ニンドメチレンー2.3.4.6−テ
トラヒドローシスーフタル酸及びこれらの酸無水物など
が挙げられるが、これらの中で、カルボン酸よりも酸無
水物の方が好ましく、特に無水マレイン酸が有利である
。この無水マレイン酸は、該ポリオレフィン100重量
部に対して、通常0.1〜50重量部の割合で用いられ
る。
さらにラジカル発生剤としては、ポリオレフィンとα、
β−不飽和カルポン酸やその酸無水物との反応を促進す
るものであればよく、特に制限はないが、例えばベンゾ
イルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、アゾビス
イソブチロニトリル、ジクミルペルオキシド、α、σ″
−ビス(1−ブチルペルオキシジイソプロビル)ベンゼ
ン、2.5−ジメチル−2,5−ジ(t−プチルペルオ
キン)ヘキサン、ジ−t−ブチルペルオキシド、クメン
ヒドロペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシドな
どが挙げられる。これらのラジカル発生剤は、反応形式
及び使用するポリオレフィンや変性剤の種類などに応じ
て適宜選ばれる。
本発明においては、該(C)成分の酸変性オレフィン系
重合体としては、ポリプロピレンやエチレン−プロピレ
ン−コポリマーを無水マレイン酸で変性したものが特に
好適である。この(C)成分の酸変性オレフィン系重合
体は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
本発明組成物においては、(D)成分としてオキサゾリ
ン変性樹脂が用いられる。このオキサゾリン変性樹脂と
しては、種々のものがあるが、例えばエポキシ樹脂に有
機カルボン酸及びオキサゾリン化合物を配合して得られ
I;ものであって、カルボン酸濃度が1.0モル%未満
のもの(オキサゾリン変性エポキシ樹脂)が特に好適で
ある。
この際、用いられるエポキシ樹脂については、一般にエ
ポキシ樹脂として知られているものであればよく、特に
制限はない。該エポキシ樹脂としては、例えばビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ
樹脂、ビスフェノールに型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂、フェノール−ノボラック型エポキ
シ樹脂、クレゾール−ノボラック型エポキシ樹脂、脂環
式エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアネートやヒダ
ントインエポキシなどの含複素環エポキシ樹脂、水素ビ
スフェノールA型エボキン樹脂、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテルやペンタエリスリットポリグリシ
ジルエーテルなどの脂肪族エポキシ樹脂、さらには芳香
族、脂肪族又は脂環式カルボン酸と、エビクロロヒドリ
ンとの反応により得られるエポキシ樹脂、スピロ環含有
エポキシ樹脂、0−アリルフェノール−ノボラック化合
物とエビクロロヒドリンとの反応生成物であるグリシジ
ルエーテル型エポキシ樹脂、ビスフェノールAの各水酸
基のオルソ位にアリル基を有するジアリルビスフェノー
ル化合物と、エビクロロヒドリンとの反応生成物である
グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、エチレンオキシド
、プロピレンオキシド、スチレンオキシド、ンクロヘキ
センオキシド、フェニルグリシジルエーテルなどを用い
ることができる。
これらエポキシ樹脂は、単独で、又は2種以上を組み合
わせて用いることができる。
前記エポキシ樹脂に配合する有機カルボン酸としては、
例えば酢酸、ショウ酸、ギ酸、酒石酸、マロン酸、リン
ゴ酸、コハク酸、7マル酸、マレイン酸、グルタル酸、
アジピン酸、ピメリン酸、スヘリン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、フタル酸、サリチル酸、安息香酸、ピロメ
リット酸、ナフタレンカルボン酸、ベンゾフェノンテト
ラカルポン酸、トリメリット酸、ナジック酸、ヘキサヒ
ドロフタル酸などを挙げることができる。
これら有機カルボン酸は、単独で、又は2種以上を組み
合わせて用いることができる。
さらに、前記エポキシ樹脂に配合するオキサゾリン化合
物は、分子内に少なくとも2個のオキサゾリン環を有す
る化合物であり、特にビス(2−オキサゾリン)化合物
が好適である。このようなオキサゾリン化合物としては
、例えば1.2−ビス(2−才キサシリニル−2)エタ
ン、14−ビス(2−オキサゾリニル−2)ブタン、1
.6−ビス(2−オキサゾリニル−2)ヘキサン、1.
8−ビス(2−オキサゾリニル−2)オクタン、1.4
−ビス(2−オキサゾリニル−2)シクロヘキサンなど
のオキサゾリン環にアルキル基が結合したオキサゾリン
化合物、112−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベン
ゼン、1.3ビス(2−オキサゾリニル−2)ベンゼン
、1.4−ビス(2−才キサシリニル−2)ベンゼン、
5.5′−ジメチル−2+2′−ビス(2−オキサゾリ
ニル−2)ベンゼン、4,4.4’、4°−テトラメチ
ル−2,2′−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベンゼ
ン、1.3−ビス(5−メチル−2−才キサシリニル−
2)ベンゼン、1.4−ビス(5−メチル−2−オキサ
ゾリニル−2)ベンゼンなどのオキサゾリン環に芳香核
が結合したオキサゾリン化合物などが挙げられる。
このようなオキサゾリン化合物は、一般式(式中のYは
二価の炭化水素基、R1、R4、R″及びR@はそれぞ
れ水素原子又は炭化水素基であり、これらは同一であっ
てもよいし、たがいに異なっていてもよい) で表される構造を有している。
さらに、オキサゾリン化合物として上記以外に、2.2
゛−ビス(2−オキサゾリン)、2.2’−ビス(4−
メチル−2−オキサゾリン)、2.2’ビス(5−メチ
ル−2−オキサゾリン)などを用いることもできる。
これらのオキサゾリン化合物は1種用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよく、また、その使用量
は、通常エポキシ樹脂のオキシラン環1当量に対し、オ
キサゾリン環が0.1〜1.5当量になるように選ばれ
る。このオキサゾリン環が0.1当量未満では層状剥離
が生じゃすく、降伏強度などの機械的物性の改良効果が
十分に発揮されないし、1.5当量を超えると衝撃強度
が低下する傾向がみられ、好ましくない。
本発明組成物においては、前記(D)成分のオキサゾリ
ン変性樹脂は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。
本発明組成物は、前記(A)成分のポリカーボネート樹
脂、(B)成分のポリオレフィン樹脂、(C)成分の酸
変性オレフィン系重合体及び(D)成分のオキサゾリン
変性樹脂を必須成分とするものであって、各成分の配合
割合については、該(A)成分のポリカーボネート樹脂
と(B)成分のポリオレフィン樹脂は、(A)成分と(
B)成分との合計重量に基づき、(A)成分が50〜9
51i量%、好ましくは55〜90重量%及び(B)成
分が50〜5重量%、好ましくは45〜10重量%にな
るような割合で用いることが必要である。該(A)成分
の量が50重量%未満では耐衝撃性及び剛性に劣るし、
95を量%を超えると流動性及び耐溶剤性が低下する傾
向がみられる。
また、(C)成分の酸変性オレフィン系重合体は、前記
(A)成分と(B)成分との合計量10011量部に対
し、0.5〜70重量部、好ましくは1.0〜65重量
部の割合で用いることが必要である。この(C)成分の
量が0.5重量部未満では相溶化効果が十分に発揮され
ないし、70重量部を超えると剛性が低下するとともに
、成形品に気泡が生じる傾向がみられる。
さらに、(D)成分のオキサゾリン変性樹脂は、前記(
A)成分と(B)成分との合計量100重量部に対し、
0.1〜15重量部、好ましくは0.2〜lOt量部の
割合で用いることが必要である。この(D)成分の量が
0.1重量部未満では相溶化効果が十分に発揮されない
し、15重量部を超えると脆化する傾向がみもれる。
本発明の樹脂組成物は、前記各成分を通常用いられてい
る方法により溶融混練することによって調製することが
できる。この際、前記の(A)、(B)、(C)及びC
D)成分を同時に溶融混練してもよいし、あらかじめ(
C)成分と(D)成分とを溶融混練しておき、これと、
(A)成分及び(B)成分を溶融混練してもよい。混練
機としては、例えばエクストルーダー、バンバリーミキ
サ−、スーパーミキサー、ロール、ニーダ−などを用い
、樹脂温度180〜340℃、滞留時間10〜180秒
間程度で溶融混練するのが有利である。
本発明組成物には、この溶融混練の際に、前記の各成分
以外に、所望に応じ、公知の各種添加剤、例えばガラス
繊維、炭素繊維、金属ウィスカーのような補強剤、シリ
カ、アルミナ、シリカ−アルミナ系粘土鉱物、シリカ−
マグネシウム系粘土鉱物、ケイ酸力ルンウム、炭酸カル
シウム、アスベスト、カーボンブラックのような充填剤
、その他滑剤、核剤、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤
、耐候付与剤などを添加してもよい。
[実施例1 次に、実施例により本・発明をさらに詳細に説明するが
、本発明は、これらの例によってなんら限定されるもの
ではない。
なお、各物性は次に示す方法により求めた。
(1)層状剥離 混線により得られたストランドをペレタイズした場合、
ペレット表面から組成物が剥離し、粉体が発生した場合
を×1発生しない場合をOとして評価した。
(2)外観 目視により、次の判定基準に従い評価した。
0:筋状の模様が全くない O:筋状の模様が目立たない ×:筋状の模様が発生している (3)アイゾツト衝撃強度(ノツチ付)JIS  71
10に準拠し、23°Cで測定しlこ。
(4)色相 目視により評価した。
製造例1 オキサゾリン変性樹脂の製造ビスフェノール
A型エポキ/樹脂[エピコート1001、油化ンエルエ
ボキン(株)製、エポキシ当[46014009とセバ
シン酸[東京化成(株)製] 2.19とを150°C
に加熱し、60分間撹拌混合したのち、これに2.2’
−(1,3フエニレン)ビス(2−オキサシリン)〔大
田薬品工業(株)製、分子量216]2.29を添加し
、同温度で60分間加加熱台して、オキサゾリン変性樹
脂を得た。このオキサゾリン変性樹脂のカルボン酸濃度
は1モル%未満であった。
実施例1 ポリカーボネート樹脂(出光タフロンA2500、粘度
平均分子量24,600)60重量%とブロックポリプ
ロピレン樹脂(出光ポリプロE−150G、Ml−0,
6)40重量%とから成る組成物100重量部に対し、
製造例1で得られたオキサゾリン変性樹脂0.5重量部
及びマレイン化ポリプロピレン樹脂[ポリプロピレン樹
脂(出光ポリプロF−900B、MI=12)100重
量部に対して無水マレイン酸3.2重量部で変性したも
の〕5重量部を添加し、小型押出機[スクリューの径2
0mm、東洋精機(株)製]にて290℃で混練してペ
レット化した。
次いで、このペレットの表面剥離性を評価したのち、該
ペレットを射出成形し、成形品の外観、アイゾツト衝撃
強度及び色相を求めた。その結果を第1表に示す。
実施例2〜10、比較例1〜6 第1表に示すように樹脂組成物の配合組成を変えた以外
は、実施例1と同様にして実施した。その結果を第1表
に示す。
比較例7.8 第1表に示すように樹脂組成物の配合組成を変え、かつ
混練温度を260°Cに設定した以外は、実施例1と同
様にして実施した。その結果を第1表に示す。
(以下余白) 1)混練温度; 実施例1〜10.比較例1〜6 : 290℃、比較例
7.8:260’C! 2)ポリカーボネート樹脂。
出光タフロンA2500、数平均分子量24.900 3)ブロックポリプロピレン樹脂: 出光ポリプロE−150G、MI−0,64)酸変性オ
レフィン系重合体 ■=マレイン化ポリプロピレン樹脂 マレイン酸付加量3.2重量部/ポリプロピレン100
重量部、MI−260 ■:マレイン化エチレン−プロピレン 共重合体 日本合成ゴム(株)製、マレイン酸付加量0.531i
量部/共重合体100重量部、Ml−4,0 5)オキサゾリン変性樹脂:製造例1で得られたもの [発明の効果] 本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリオレフィン樹脂、酸変性オレフィン系重
合体及びオキサゾリン変性樹脂を必須成分として含有す
るものであって、層状剥離が起こらず、外観が均一で良
好でおる上、耐衝撃性に優れた成形品を与えることがで
き、例えば自動車、OA機器、医療機器、家電製品など
の部品の材料として好適に用いられる。
特許出願人 出光石油化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1(A)ポリカーボネート樹脂50〜95重量%と(B
    )ポリオレフィン樹脂50〜5重量%との樹脂混合物1
    00重量部に対し、(C)酸変性オレフィン系重合体0
    .5〜70重量部及び(D)オキサゾリン変性樹脂0.
    1〜15重量部を配合して成るポリカーボネート樹脂組
    成物。
JP23995890A 1990-09-12 1990-09-12 ポリカーボネート樹脂組成物 Pending JPH04120165A (ja)

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JP (1) JPH04120165A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000050471A (ko) * 1999-01-11 2000-08-05 유현식 고온 내충격성이 우수한 폴리카보네이트계 열가소성 수지 조성물
JP2017137404A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 帝人株式会社 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物

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KR20000050471A (ko) * 1999-01-11 2000-08-05 유현식 고온 내충격성이 우수한 폴리카보네이트계 열가소성 수지 조성물
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