JPS63215416A - 車輌用空気調和装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、車輌用例えば自動車用空気調和装置に関し、
特に通風ダクト内に配置された暖房用熱交換器に空気流
を送風する送風機の下方に空気取入口を備える空気調和
装置に関する。

〈従来の技術〉 一般に自動車などの車輌に装着される空気調和装置は、
空気取入口と車室内に開口する吹出口とを有する通風ダ
クト内に空気を吸入する送風機と、該送風機による空気
流を昇温しで車室内に供給するヒータコアとを備え、こ
れら各機器がそれぞれケーシングを有する別個のユニッ
トとしてそれらを連結して構成されている。この空気調
和装置をヒータ仕様からエアコン仕様に変更する場合に
は、従来、送風機ユニット側とヒータユニット側との間
に取り付けられている連結ダクトの取り外し作業の後に
、その位置にエバポレータまたは内蔵する冷房用ユニッ
トを装着して再び一体的に連結する方法が行なわれてい
る。このために空気調和装置のエアコン仕様への変更は
作業が複雑となり、非常に手間を要するという問題があ
った。

また、このように、送風機の下流側にエバポレータをそ
の下流側にヒータコアを配設する構成では、エバポレー
タから発生する凝縮水が下流側に飛散し易く、車室内に
吹出される空気に混入するという不都合を生じ易い欠点
があった。さらに、エバポレータを通過する空気の風速
及び流量分布が一様ではないことからエバポレータに部
分的な凍結が発生するという問題もあった。

一方、実公昭５２’−５３０９４号または実公昭５４−
３１６９９＠明細書に開示されているような内気取入口
にエバポレータを付設してエアコン仕様に変更する空気
調和装置の場合には、エバポレータが助手席前方に位置
するため車室内の助手席側の空間が著しく狭くなるとい
う欠点があった。

〈発明が解決しようとする問題点〉 そこで、本発明の目的は、エバポレータを送風機の上流
側かつ下方に配置することがヒータコアへの水滴の巻込
み防止の観点から有利であることを考慮しつつ、容易に
ヒータ仕様からエアコン仕様に変更し得る車輌用空気調
和装置を提供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 上述の目的は、本発明によれば、車室内に連通ずる通風
ダクト内に暖房用熱交換器と送風機とを備え、前記送風
機の下方に空気取入口を配設した車輌用空気調和装置で
あって、空気の流通方向に沿って分割可能な少なくとも
２個のユニットからなり、かつ上流側の前記ユニットに
冷房用熱交換器を選択的に装着可能であることを特徴と
する車輌用空気調和装置を提供することにより達成され
る。

〈作用〉 このようにすれば、上流側ユニットを脱着して冷房用熱
交換器を装着するだけで容易にヒータ仕様からエアコン
仕様に変更することができ、かつ変更後に冷房用熱交換
器が送風機の上流側かつ下方に配置される。

〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明する。

第１図に於て、本発明による空気調和装置１は、ダツシ
ュボード２の内側に配置された２個のユニット３．４か
らなり、両ユニット３．４は連結部５に於て留め具等の
公知の手段を用いて分割可能に連結されている。

第２図に併せて良く示されるように、第１ユニツト３は
箱形のケーシング６からなり、前後合壁部には外気取入
ロアと内気取入口８とが設けられ、それぞれ夕゛ンパ９
．１０を開閉することによって、前面ガラス１１の前方
から外気をまたは車室内から内気を導入する。第２ユニ
ツト４は、車室内に通じる空気の流通路に沿って連結部
５の上方に配設されたブロワ１２、ブロワ１２から送ら
れる空気流を昇温するヒータコア１３などを備えており
、かつ後端に車室内に連通ずる吹出口１４．１５が設け
られている。このようにして、外気取入ロア及び内気取
入口８から吹田口１４．１５を通って車室内に連通する
通風ダクトが形成される。尚、本実施例の第２ユニツト
４は一体的に形成されているが、互いに分割可能な２個
以上のユニットを連結して形成することもできる。

第１図及び第２図に示されるヒータ仕様の空気調和装置
１をエアコン仕様に変更する場合には、交換可能なケー
シング６からなる第１ユニツト３を連結部５から取り外
し、その代わりに第３図に示されるようなエアコン用の
ケーシング１６を取付ける。ケーシング１６の内部には
エバポレータ１７が、はぼ水平にかつその全面に亘って
空気の流通路を横切るように配置されている。底面１８
は内側に向って幾分傾斜させてあり、最も低い位置にド
レン孔１９が設けられている。従って、エバポレータ１
７から発生する水滴が自重により落下し、集められてド
レン孔１９から排出されるようになっている。またヒー
タ仕様の場合と同様に、ケーシング１６の前後合壁部に
は外気取入口２０と内気取入口２１とが設けられており
、それぞれダンパ２２．２３を開閉することにより外気
または内気を吸入する。

外気取入口２０または内気取入口２１から導入された空
気は、第３図に示される矢印の向きに流れ、ブロワ１２
の回転により生じる負圧によってエバポレータ１７をそ
の全面に亘ってほぼ一様の風速、流量で通過し、上方へ
流れる。さらに、ブロア１２によって前記流通路に沿っ
てヒータコア１３を通過し、適度に昇温された後に各吹
出口１４．１５から車室内に供給される。

〈発明の効果〉 上述のように、本発明によれば、空気調和装置を空気の
流通方向に沿って容易に分割可能な複数個のユニットで
形成し、ブロワより上流側で分割されるユニットを脱着
してエバポレータを備えるケーシングと交換することに
よって、装置全体を交換したり全ユニットを脱着するこ
となくヒータ仕様からエアコン仕様への変更が容易に行
なわれるので、作業性が向上し、かつコストの低減化を
図ることができる。さらに、エアコン仕様変更後にエバ
ポレータがブロワの上流側かつ下方に位置することによ
り、エバポレータから発生する凝縮水が下流側に飛散せ
ず、かつブロワによる吸い込み作用によってエバポレー
タを通過する空気流の風速・流量分布が均一化するので
エバポレータに於ける局部的な凍結発生を防止できる。

また、このように構成することによって通風路を全体的
に短縮することが出来るので、通気抵抗が低減してブロ
ワ回転の低速化により低騒音化が図られるとともに、装
置全体がコンパクト化されて空間の有効利用を図ること
が出来る等多大の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるヒータ仕様の空気調和装置の概略
を示す斜視図である。 第２図は、第１図示の空気調和装置の断面図である。 第３図は、エアコン仕様に変更後の空気調和装置の断面
図である。 １・・・空気調和装置　　２・・・ダツシュボード３・
・・第１ユニツｌ〜　　４・・・第２ユニツト５・・・
連結部　　　　　６・・・ケーシング７・・・外気取入
口　　　８・・・内気取入口９．１０・・・ダンパ　　
１１・・・前面ガラス１２・・・ブロア　　　　１３・
・・ヒータコア１４．１５・・・吹出口　１６・・・ケ
ーシング１７・・・エバポレータ　１９・・・ドレン孔
２０・・・外気取入口　　２１・・・内気取入口２２．
２３・・・ダンパ 特　許　出　願　人　　本田技研工業株式会社代　　　
理　　　人　　弁理士　大　島　陽　−第１図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　車室内に連通する通風ダクト内に暖房用熱交換
   器と送風機とを備え、前記送風機の下方に空気取入口を
   配設した車輌用空気調和装置であって、空気の流通方向
   に沿って分割可能な少なくとも２個のユニットからなり
   、かつ上流側の前記ユニットに冷房用熱交換器を選択的
   に装着可能であることを特徴とする車輌用空気調和装置
   。
2. （２）　前記上流側ユニットが前記送風機の上流側で分
   割・連結される第１ケーシングからなり、前記第１ケー
   シングに代えて冷房用熱交換器を備える第２ケーシング
   を連結可能であることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項に記載の車輌用空気調和装置。
3. （３）　前記上流側ユニットが外気取入口と内気取入口
   と内外気切換ダンパとを備えていることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項または第２項に記載の車輌用空気調
   和装置。