JP2003285636A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP2003285636A
JP2003285636A JP2002095363A JP2002095363A JP2003285636A JP 2003285636 A JP2003285636 A JP 2003285636A JP 2002095363 A JP2002095363 A JP 2002095363A JP 2002095363 A JP2002095363 A JP 2002095363A JP 2003285636 A JP2003285636 A JP 2003285636A
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heat exchanger
condensed water
water
air conditioner
air
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JP2002095363A
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Saburo Sakamoto
三郎 坂本
Toshihiro Maruyama
智弘 丸山
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集水部において、仕切り壁により空気流が大
幅に妨げられず、円滑な排水と飛水の防止が可能で、ユ
ニットの大型化も防止することにある車両用空気調和装
置を提供する。 【解決手段】 車両用空気調和装置の集水部11におい
て、仕切部材13を隔てて併設された凝縮水を集水する
2つの受け部12,15が、単一の排水部材16により
連通し、排水部材16内に仕切部材13の一部が入り込
むようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝縮水を円滑に排
水するようにした車両用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に車両用空気調和装置は、ユニッ
トケース内に設けられた送風路中に冷却用熱交換器と、
その下流に設置された加熱用熱交換器と、両熱交換器間
に設けられたミックスドアとを有し、該ミックスドアに
より、冷却用熱交換器で冷却した空気(冷風)を加熱用
熱交換器側と当該加熱用熱交換器をバイパスするバイパ
ス通路側とに所定の比率で流し、加熱用熱交換器で加熱
した空気(温風)とバイパス通路を通った冷風をミック
スゾーンでミックスし、所定温度の空気流として車室内
に配風している。
【0003】この冷却用熱交換器では、空気中に含まれ
ている水分が凝縮され、多量の凝縮水が生じるので、冷
却用熱交換器と加熱用熱交換器の間のユニットケースに
凝縮水を集めて外部に排出する集水部が形成されてい
る。
【0004】この集水部は、加熱用熱交換器側に飛水し
たり、侵入したりしないように、冷却用熱交換器と加熱
用熱交換器の間に、ユニットケースの下面から仕切り壁
が立設され、この仕切り壁に空気流が衝突することによ
り集められた凝縮水を、排水パイプ等の排水部材により
外部に排出している。
【0005】したがって、冷却用熱交換器から流れ落ち
る途中の凝縮水が空気流によって吹き飛ばされ加熱用熱
交換器側に飛水することや、冷却用熱交換器に付着した
凝縮水が車輌の急停車あるいは急発進によって冷却用熱
交換器の前後に飛水することや、集水部に集められた凝
縮水が登坂道走行時等の車輌の傾斜により加熱用熱交換
器側に移動すること等により、凝縮水が車室内に吹き出
たり、漏れ出したりする不具合が防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用空気調和
装置に使用されている集水部は、単一のものあるいは1
ッ箇所に設けられたものであるために、凝縮水の飛水防
止あるいは移動防止等の凝縮水に対する機能に重視すれ
ば、その1つの仕切り壁は、冷却用熱交換器から極力離
れた位置であって、ユニットケースの下面から高いこと
が好ましい。
【0007】しかし、この仕切り壁が高くなればなるほ
ど、仕切り壁による通気抵抗が増大し、冷風の円滑な流
通が妨げられ、また冷却用熱交換器から離れれば離れる
ほどユニットケース自体が大きくなる。
【0008】また、最近の車両用空気調和装置には、前
記ミックスドアを1枚の平板が上下にスライドするスラ
イドドアにより構成し、下降端で前記仕切り壁の上端に
当接するようにしたものがある(例えば、特開2000
−270320号公報等参照)。このようなスライド式
ミックスドアを使用した車両用空気調和装置において、
前述したように仕切り壁を高くすれば、ミックスドアに
より狭められた加熱用熱交換器側への空気の流通領域が
さらに狭められ、通気抵抗がより一層大きくなる。この
ような通気抵抗の増大を解消し所望の風量を確保しよう
とすれば、ユニット自体を大型化しなければならないと
いう不具合がある。
【0009】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたもので、第1の目的は、車両用空気
調和装置の集水部において、仕切り壁により空気流が大
幅に妨げられず、円滑な排水と飛水の防止が可能で、ユ
ニットの大型化を防止することにある。第2の目的は、
独立温調式の空気調和装置の集水部においても、凝縮水
を円滑に排水することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0011】(1) ユニットケース内の送風路に設け
られた冷却用熱交換器と、その下流に設置された加熱用
熱交換器と、両熱交換器間に設けられ、冷却用熱交換器
で冷却した空気を加熱用熱交換器側と当該加熱用熱交換
器をバイパスするバイパス通路側に所定の比率で流すミ
ックスドアと、前記冷却用熱交換器で生じた凝縮水を集
水し排水部材により前記ユニットケース外に凝縮水を排
水するようにした集水部と、を有する車両用空気調和装
置において、前記集水部は、仕切部材を隔てて前記凝縮
水を集水する2つの受け部が併設され、当該両受け部を
単一の前記排水部材により連通するとともに当該排水部
材内を仕切ることにより前記各受け部内の凝縮水を排水
するようにしたことを特徴とする車両用空気調和装置。
【0012】(2) 前記集水部は、前記冷却用熱交換
器の空気の流れ方向下流域に設けられた第1受け部と、
当該第1受け部の下流域にあって前記仕切部材を隔てて
仕切られかつ前記加熱用熱交換器と前記ミックスドアと
の間に設けられた第2受け部とを有し、前記排水部材内
に前記仕切部材の一部が入り込むことにより当該排水部
材内を仕切るようにしたことを特徴とする前記(1)の車
両用空気調和装置。
【0013】(3) 前記ユニットケースは、前記冷却
用熱交換器から前記ミックスドアに位置する側壁に、凝
縮水を前記集水部にガイドする凝縮水ガイド部を形成し
たことを特徴とする前記(1)又は(2)の車両用空気調和装
置。
【0014】(4) 前記ミックスドアは、1枚の平板
が上下にスライドするスライドドアであり、下端位置で
前記仕切部材の上端に当接するようにしたことを特徴と
する前記(1)〜(3)の車両用空気調和装置。
【0015】(5) 前記集水部は、前記冷却用熱交換
器の後流から加熱用熱交換器までの間が中央仕切り板に
より仕切られた2つの独立した送風路の各送風路に設け
られたものであり、前記冷却用熱交換器の後流に形成さ
れかつ前記中央仕切り板を隔てて前記凝縮水を集水する
2つの受け部により構成された前記(1)の車両用空気調
和装置。
【0016】(6) 前記中央仕切り板は、前記冷却用
熱交換器から前記ミックスドアに位置する部分に、凝縮
水を前記集水部にガイドする凝縮水ガイド部を形成した
ことを特徴とする前記(5)の車両用空気調和装置。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 <第1実施形態>図1は本発明の第1実施形態に係る車
両用空気調和装置の概略断面図、図2は図1の要部斜視
図、図3は図2の3−3線に沿う断面図、図4は図2の
4−4線に沿う断面図である。
【0018】本実施形態に係る車両用空気調和装置は、
スライド式ミックスドア9を使用し、空気の流れ方向に
沿って2つの集水部11が設けられたものである。
【0019】この車両用空気調和装置は、ユニットケー
ス1に開設された空気取入口2に送風機のファンスクロ
ール(図示せず)が連設され、ここから空気が導入さ
れ、内部の送風路3を通り温調された後、前面ガラスな
どに配風するためのデフロスト吹出口Fd、乗員の上半
身に配風するためのベント吹出口Fv、乗員の下半身に
配風するためのフット吹出口Ffという各種吹出口F
(Fd、Fv、Ffの総称)から車室内に吹き出され
る。
【0020】なお、このユニットケース1は、車室とエ
ンジンルームとを仕切るダッシュパネルDaに先端ブラ
ケット4が常法により取付けられ、インスツルメントパ
ネルPの下部で車両の前後方向に後述する冷却用熱交換
器5や加熱用熱交換器6が配置されている。また、図中
「D」は各吹出口Fに設けられたドアである。
【0021】ユニットケース1の送風路3には、空気の
流れ方向上流に設けられた冷却用熱交換器5と、その下
流に設置された加熱用熱交換器6と、両熱交換器5,6
間に設けられ、冷却用熱交換器5で冷却した空気を加熱
用熱交換器6側と当該加熱用熱交換器6をバイパスする
バイパス通路7側に所定の比率で流すミックスドア9
と、冷却用熱交換器5で生じた凝縮水を集排水する集水
部11が設けられている。
【0022】冷却用熱交換器5は、公知の冷凍回路の一
部を構成し、内部に低温冷媒が流入し、前記送風路3を
流通する空気流と熱交換し冷風とする。加熱用熱交換器
6は、例えば、エンジン冷却水が導入されるヒータコア
が使用され、前記冷却用熱交換器5により冷却された冷
風と熱交換し、これを温風とする。
【0023】ミックスドア9は、1枚の平板からなるス
ライドドアであり、図外のアクチュエータにより回転駆
動される歯車が、当該スライドドアの背面に設けられた
歯部と噛合し、両側に設けられたガイド溝に沿って上下
にスライドするようになっている。
【0024】前記冷却用熱交換器5の空気の流れ方向下
流域には、冷却用熱交換器5で生じた凝縮水を集水する
ための集水部11が設けられている。集水部11は、図
2,3に示すように、空気の流れ方向に沿って2つ設け
られており、冷却用熱交換器5の近傍に設けられた第1
受け部12と、当該第1受け部12と仕切部材13を隔
てて仕切られかつ加熱用熱交換器6とミックスドア9と
の間に設けられた第2受け部15とからなり、これら両
受け部12,15には排水部材16が連通され、凝縮水
をユニットケース1外に排水するようになっている。
【0025】このように本実施形態では、冷却用熱交換
器5の空気の流れ方向下流側に第1受け部12を設ける
のみでなく、加熱用熱交換器6の空気の流れ方向上流側
にも第2受け部15という集水部11を設け、冷却用熱
交換器5側からの凝縮水のみでなく、加熱用熱交換器6
側からの凝縮水までも集水するようにしている。
【0026】したがって、前述した従来装置の仕切り壁
のように、ユニットケースの下面からの高さA(図1参
照)を高くしなくても、加熱用熱交換器6側からも凝縮
水を第2受け部15に集めることができる。また、仕切
部材13に関しても、これ自体が飛水を加熱用熱交換器
6側に到達するのを防止するというよりも、むしろミッ
クスドア9が当接する部分としての意味合いが強く、こ
のため、冷却用熱交換器5からの距離B(図1参照)を
大きく取る必要もない。したがって、この距離Bの短縮
によりユニットケース自体の大型化を防止できる。
【0027】特に、仕切部材13の高さAを低くすれ
ば、スライドドアにより構成されたミックスドア9の作
動領域も増大し、加熱用熱交換器側への空気の流通領域
が広げられ、空気の流通抵抗の低減する。つまり、上下
にスライドするミックスドア9が、下端位置で仕切部材
13の上端に当接するように構成すれば、同じ大きさの
ミックスドア9であれば、仕切部材13の高さAを低く
した分だけ仕切部材13の上端とミックスドア9の下端
の間の開口部分が大きくなり、この開口部分を流通する
空気の流通抵抗の低減することになる。したがって、不
必要にユニットケース1を大きくしなくても、所定の空
気流通量を確保できることになる。
【0028】集水部9についてさらに詳述すれば、図
2,3に示すように、ユニットケース1の底面17に
は、断面略半円状をした車幅方向に伸びる凹部18が形
成され、当該凹部18を、中央長手軸線に沿って設けら
れた仕切部材13により仕切ることにより第1受け部1
2と第2受け部15が形成されている。
【0029】この仕切部材13は、下端が凹部18の底
面に当接あるいは固着されているが、上端は冷却用熱交
換器5の下端と略同位置程度とし、ユニットケース1の
底面17に沿って流れる空気流の邪魔にならないように
している。
【0030】図5は図2の概略平面に相当する図で、図
6に対応する説明図、図6は図2の概略平面図である。
前記排水部材16は、図4に示すように、凹部18の外
側に突出して取付けられているが、内端は前記両受け部
12,15にそれぞれ連通され、各受け部12,15内
に貯溜された凝縮水をユニットケース1の外部に流出す
るようになっている。
【0031】しかし、排水部材16の内端が仕切部材1
3に端面に当接する場合あるいは図5に示すように仕切
部材13の端面との間に隙間20が存在している場合
は、凝縮水が存在しないかあるいは少ないと、図中矢印
で示すように隙間20を通って空気流が流れる虞があ
る。例えば、フルクール時(最大冷房時)には、ミック
スドア9は下降し、仕切部材13の上端面に当接するこ
とになり、冷却用熱交換器5からの冷風はすべて加熱用
熱交換器6をバイパスし、バイパス通路7側に流れるこ
とになるが、前記排水部材16の隙間20を通って空気
流がバイパスして流れると、この空気流が加熱用熱交換
器6で加熱され、ミックスゾーンに至り冷風の温度を高
めることになる。
【0032】これは好ましくないため、本実施形態で
は、図6に示すように、仕切部材13の一部13aを利
用し、これを排水部材16の内部にまで突出するように
延長し、排水部材16内を仕切っている。このように仕
切り付排水部材16とすることにより前記バイパス流れ
を防止している。また、排水部材16内の仕切りを仕切
部材13の一部13aを利用しているので、部品点数も
低減でき、コスト的にも有利である。 <第2実施形態>図7は本発明の第2実施形態に係る車
両用空気調和装置の概略図、図8は同実施形態の集水部
を示す要部斜視図、図9は図8の9−9線に沿う断面
図、図10は同実施形態における集水部の変形例を示す
要部斜視図である。なお、図1等に示す部材と共通部材
には同一符号を付し、一部説明を省略する。
【0033】本実施形態に係る車両用空気調和装置は、
送風路3を跨って2つの集水部11Aが設けられたもの
である。車両用空気調和装置の中には、図7に示すよう
に、運転席側と助手席側、あるいは前席と後席を独立温
調するものがある。この車両用空気調和装置20では、
送風機21の後流側送風路3の中央に中央仕切り板22
を設けて2つの独立した第1送風路3aと第2送風路3
bを形成し、この中央仕切り板22を貫通するように冷
却用熱交換器5と、その下流に加熱用熱交換器6を設置
し、送風機21から吹き出された空気流を前記第1実施
形態と同様に冷却あるいは加熱している。
【0034】ただし、送風機21は、図示のように各送
風路3a,3b毎に独立して設けてもよいが、場合によ
っては、1つの送風機を用い、前記両送風路3a,3b
に吹き出すようにしてもよい。また、ミックスドア9に
関しても、前記第1実施形態と同様に1枚の平板からな
るスライドドアでもよいが、図示のように、支持軸を中
心に回動するドアであってもよい。
【0035】この独立温調式の空気調和装置も、同様な
集水部11Aが設けられているが、この集水部11A
は、凝縮水が流れ込みやすいように傾斜部23と、この
傾斜部23に連続する凹部18を中央仕切り板22によ
り仕切ることにより形成した第1受け部12a及び第2
受け部15bと、この凹部18に設けられ第1受け部1
2a及び第2受け部15bに連通された仕切り付排水部
材16とを有している。
【0036】この仕切り付排水部材16は、全体的には
1本パイプであり、いずれの送風路3a,3bで生じた
凝縮水も独立に外部に排出するようになっている。
【0037】ただし、送風路3a側の凝縮水は、中央仕
切り板22を越えて排水部材16に導くことになるの
で、当該中央仕切り板22には凝縮水流通用の孔24を
明ける必要があるが、単に孔を明けると、各送風路3a
又は3bを流れる空気流の風量が同量の場合は問題ない
ものの、両者の風量が相違すると、圧力の低い側の送風
路3a又は3bで発生した凝縮水が、他方の送風路3b
又は3aを流れる空気流の圧力に押され、排水部材16
を通って排出されにくくなる虞がある。
【0038】このため、本実施形態の集水部11Aで
は、空気流の悪影響を受けることなく排水できるように
送風路3b側の凹部18を一部カバー部材25により覆
い、空気流の影響を受けないようにしている。
【0039】また、仕切り付排水部材16の一方の排水
通路16aが第1受け部12aに、また他方の排水通路
16bが第2送風路3bにそれぞれ連通されている。
【0040】なお、前記カバー部材25を設けることな
く、例えば、第2送風路3bの幅より長い1本のパイプ
からなる排水部材16を準備し、該パイプの内部を軸方
向に仕切りを入れて2等分するとともに当該第2送風路
3bの幅の長さ分だけ該パイプの半分を切除したものを
用い、これを前記孔24に密に嵌合してもよい。
【0041】前記排水部材16の端部は、ユニットケー
ス1の側部に突出されているが、いずれの側に突出する
かは、車輌側の条件により選択される。場合によって
は、図10に示すように、当該ユニットケース1の下部
から仕切り付排水部材16を突出してもよい。このよう
にすれば、一方の送風路3a又は3bを流通する空気流
により他方の送風路3b又は3aを流れる凝縮水が悪影
響を受けることなく排水できることになる。
【0042】また、前記集水部11Aにおける凝縮水の
保水性あるいは集水性を高めるには、図11に示すよう
に、前記中央仕切り板22の、冷却用熱交換器5の後流
側からミックスドア9の間に位置する部分に、凝縮水を
集水部11Aにガイドする凝縮水ガイド部26を形成し
てもよい。この凝縮水ガイド部26についてさらに詳述
する。
【0043】図11は同実施形態の冷却用熱交換器に周
辺部分を示す水平断面図、図12はユニットケースの側
面図、図13は凝縮水ガイド部の変形例を示す図11と
同様の断面図である。なお、図1等に示す部材と共通部
材には同一符号を付し、一部説明を省略する。
【0044】一般に、車両用空気調和装置に取りこむ空
気の湿度が高い場合は、冷却用熱交換器5での凝縮水発
生量が多くなり、また、送風機の設定風量が多い場合
は、凝縮水がユニットケース1の内側面1aや中央仕切
り板22に付着し、風の勢いによってユニットケース1
の内側面1aや中央仕切り板22を伝わりミックスドア
9側に移動し、ミックスドア9のシールリブ9a(図1
1参照)の内側に溜まる。そして、ミックスドア9が開
放されている場合は、このシールリブ9aを伝わりのミ
ックスドア9の後流側に飛水する虞がある。
【0045】このような飛水は、極力冷却用熱交換器5
の後流側からミックスドア9の間に位置する部分で保水
あるいは集水することが好ましい。したがって、本実施
形態では、図11に示すように、ユニットケース1の内
側面1aや中央仕切り板22に多数の筋状凹凸部からな
る凝縮水ガイド部26を形成し、この凝縮水ガイド部2
6で凝縮水を保水するとともに凝縮水ガイド部26に沿
って凝縮水を流し集水部11Aに至るようにガイドして
いる。
【0046】凝縮水ガイド部26は、図12に示すよう
に、各筋状凹凸部の軸線が縦方向あるいは垂直方向とな
るように形成することが好ましいが、場合によっては、
凝縮水が集水部11Aに向かうように傾斜したものであ
ってもよい。また、中央仕切り板22に形成する各筋状
凹凸部は、図13の(a)〜(d)に示すように、断面
矩形状、断面三角形状、断面惰円形状、ソロバン玉形状
等種々の形状あるいはこれらの組み合わせのものが使用
できるが、ユニットケース1の内側面1aに形成する各
筋状凹凸部は、これらの半断面形状あるいはこれらの組
み合わせであってもよい。
【0047】上述した実施形態では、車両用空気調和装
置について説明したが、車両用のみに限定されるもので
はなく、家庭用の空気調和装置、ビルの空調に使用され
る大型空気調和装置等にも使用できるものである。ま
た、前記凝縮水ガイド部26は、第2実施形態のみでな
く、第1実施形態にも適用することができることはいう
までもない。
【0048】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明で
は、集水部において、仕切部材を隔てて併設された凝縮
水を集水する2つの受け部が、単一の排水部材により連
通したので、不必要に高い仕切部材にすることがなくな
り、空気流が大幅に妨げられず、円滑な排水と飛水の防
止が可能となる。
【0049】請求項2の発明では、集水部が、冷却用熱
交換器の空気の流れ方向下流域に設けられた第1受け部
と、この下流域に仕切部材を隔てて仕切られかつ加熱用
熱交換器とミックスドアとの間に設けられた第2受け部
とから構成し、排水部材内に仕切部材の一部が入り込む
ようにしたので、不必要に高い仕切部材にしなくても、
空気流が大幅に妨げられず、円滑な排水と飛水の防止が
可能となり、結果的にユニットの大型化も防止すること
ができ、また、部品の点数も低減できる。
【0050】請求項4の発明では、ミックスドアを1枚
のスライドドアとし、下端位置で仕切部材の上端に当接
するようにしたので、ミックスドアの作動領域が大きく
なり、空気抵抗も低減し、配風性が向上する。
【0051】請求項5の発明では、2つの独立した送風
路を有する車両用空気調和装置の冷却用熱交換器の後流
に仕切部材を隔てて凝縮水を集水する2つの受け部を設
けたので、両送風路を流れる空気流に左右されることな
く排水できる。
【0052】請求項3,5の発明では、中央仕切り板あ
るいは仕切部材は、冷却用熱交換器からミックスドアに
位置する部分に、凝縮水を集水部にガイドする凝縮水ガ
イド部を形成したので、飛水の保持性あるいは集水性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の概略断面図である。
【図2】 図1の要部斜視図である。
【図3】 図2の3−3線に沿う断面図である。
【図4】 図2の4−4線に沿う断面図である。
【図5】 図6に対応する説明図である。
【図6】 図2の概略平面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る車両用空気調和
装置の概略図である。
【図8】 同第2実施形態における集水部を示す要部斜
視図である。
【図9】 図8の9−9線に沿う断面図である。
【図10】 同実施形態における集水部の変形例を示す
要部斜視図である。
【図11】 同第2実施形態の冷却用熱交換器に周辺部
分を示す水平断面図である。
【図12】 同第2実施形態のユニットケースの側面図
である。
【図13】 凝縮水ガイド部の変形例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ユニットケース、 3,3a,3b…送風路、 5…冷却用熱交換器、 6…加熱用熱交換器、 7…バイパス通路、 9…ミックスドア、 11,11A…集水部、 12…第1受け部、 13,22…仕切部材、 15…第2受け部、 16…排水部材、 16a、16b…排水通路、 21…送風機、 26…凝縮水ガイド部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月1日(2002.4.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニットケース(1)内の送風路(3)に設け
    られた冷却用熱交換器(5)と、その下流に設置された加
    熱用熱交換器(6)と、両熱交換器間に設けられ、冷却用
    熱交換器(5)で冷却した空気を加熱用熱交換器(6)側と当
    該加熱用熱交換器(6)をバイパスするバイパス通路(7)側
    に所定の比率で流すミックスドア(9)と、前記冷却用熱
    交換器(5)で生じた凝縮水を集水し排水部材(16)により
    前記ユニットケース(1)外に凝縮水を排水するようにし
    た集水部(11)と、を有する車両用空気調和装置におい
    て、 前記集水部(11)は、仕切部材(13)を隔てて前記凝縮水を
    集水する2つの受け部(12,15)が併設され、当該両受け
    部(12,15)を単一の前記排水部材(16)により連通すると
    ともに当該排水部材(16)内を仕切ることにより前記各受
    け部(12,15)内の凝縮水を排水するようにしたことを特
    徴とする車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記集水部(11)は、前記冷却用熱交換器
    (5)の空気の流れ方向下流域に設けられた第1受け部(1
    2)と、当該第1受け部(12)の下流域にあって前記仕切部
    材(13)を隔てて仕切られかつ前記加熱用熱交換器(6)と
    前記ミックスドア(9)との間に設けられた第2受け部(1
    5)とを有し、前記排水部材(16)内に前記仕切部材(13)の
    一部が入り込むことにより当該排水部材(16)内を仕切る
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空
    気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記ユニットケース(1)は、前記冷却用
    熱交換器(7)から前記ミックスドア(9)に位置する側壁(1
    a)に、凝縮水を前記集水部(11)にガイドする凝縮水ガイ
    ド部(26)を形成したことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の車両用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記ミックスドア(9)は、1枚の平板が
    上下にスライドするスライドドアであり、下端位置で前
    記仕切部材(13)の上端に当接するようにしたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用空気調和
    装置。
  5. 【請求項5】 前記集水部(11)は、前記冷却用熱交換器
    (7)の後流から加熱用熱交換器(1)までの間が中央仕切り
    板(22)により仕切られた2つの独立した送風路(3a,3b)
    の各送風路(3a,3b)に設けられたものであり、前記冷却
    用熱交換器(5)の後流に形成されかつ前記中央仕切り板
    (22)を隔てて前記凝縮水を集水する2つの受け部(16)に
    より構成された請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記中央仕切り板(22)は、前記冷却用熱
    交換器(7)から前記ミックスドア(9)に位置する部分に、
    凝縮水を前記集水部(11A)にガイドする凝縮水ガイド部
    (26)を形成したことを特徴とする請求項5に記載の車両
    用空気調和装置。
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