JPS63211350A - 親水性不織布の製造方法 - Google Patents

親水性不織布の製造方法

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JPS63211350A
JPS63211350A JP62043413A JP4341387A JPS63211350A JP S63211350 A JPS63211350 A JP S63211350A JP 62043413 A JP62043413 A JP 62043413A JP 4341387 A JP4341387 A JP 4341387A JP S63211350 A JPS63211350 A JP S63211350A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
surfactant
raw material
mixed
seconds
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Application number
JP62043413A
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English (en)
Inventor
吉田 好典
境 孝信
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、親水性を有する乾式不織布の製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、乾式不織布に親水性処理を施ケためには、不織布
を製造した後に界面活性剤を塗布する手段が一般的であ
り、不織布への界面活性剤の塗布方法としては、例えば
界面活性剤の水溶液を散布して塗布するいイつゆるスプ
レー法がとられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このようなスプレー法によると界面活性剤の水溶液が飛
散するので無駄になるおそれがあるとともに、散布むら
により親水性特性にばらつきの生ずるおそれもある。
そこで、界面活性剤を無駄にせず、しかも、むらなく分
散させて親水性特性の良い不織布を製造できる新しい親
水性不織布の製造方法を開発する必要がある。
本発明者等はこのような必要性から、界面活性剤を初め
から不織布の原料中に混入せしめるようにすれば、界面
活性剤が飛散して無駄になったり分散むら等のおそれが
なくなると考えた。
しかし、界面活性剤を混入した原料を用いて不織布を製
造してもそのままでは親水性を発現しないことが判明し
た。これは、界面活性剤は形成された不織布の繊維中に
潜在するのみで繊維の表面に発現しないためと考えられ
る。
そこで、本発明者等はさらに検討し、このような不織布
にさらに加熱処理を施せば、潜在していた界面活性剤が
表面に発現して親水性を示すことを確認した。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明の要旨は、 ■乾式不織布の原料中に界面活性剤を予め混入し、 ■この界面活性剤の混入された原料を用いて乾式不織布
を形成し、 ■得られた乾式不織布を少なくとも30秒以上加熱する ことにある。
〔作用〕
本発明にあっては、界面活性剤を予め不織布原料に混入
するものであるから、界面活性剤は親水性を得るのに必
要最小限のmのみ混入すればよく、他に飛散して無駄と
なることはなく、また、混純により界面活性剤が均一に
分散されるので、親水性特性にむらがない。
ここで、不織布の原料は熱可塑性樹脂で、この熱可塑性
樹脂としては、繊維形成可能なものであれば結晶性、非
品性を問わず、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリl−ブテン、ポリ4−メチル
−1−ペンテン、あるいはエチレン、プロピレン、1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン
同士のランダムあるいはブロック共重合体等のポリオレ
フィン、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合
体、エチレン・塩化ビニル共重合体等のエチレン・ビニ
ル化合物共重合体、ポリエチレン、アクリロニトリル・
スチレン共重合体、ABS、メタクリル酸メチル・スチ
レン共重合体、α−メチルスチレン・スチレン共重合体
等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、ポリアク
リル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のポリビニル
化合物、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−1
0、ナイロン11.ナイロン12等のポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
等の熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフ
ェニレンオキサイド等あるいはそれらの混合物のいずれ
の樹脂でもよい。
そして、本発明はこれら熱可塑性樹脂の内、紡糸して不
織布を製造した時、疎水性を示すものに適用されるのが
本来的であるが、本発明においては親水性を示す熱可塑
性樹脂を使用してもよい。
界面活性剤により親水性の度合をさらに大きくしたい場
合があるからである。
不織布の原料に混入される界面活性剤としてはアニオン
界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非
イオン界面活性剤のいずれでもよく、例えば脂肪酸塩類
、高級アルコール硫酸エステル塩類、脂肪族アミンおよ
び脂肪族アマイドの硫酸塩類、脂肪アルコールリン酸エ
ステル塩類、二塩基性脂肪酸エステルのスルホン塩類、
脂肪酸アミドスルホン酸塩類、アルキルアリルスルホン
酸塩類等のアニオン界面活性剤、脂肪族アミン塩類、第
4アンモニウム塩類、アルキルピリジニウム塩類等のカ
チオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル類、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタ
ンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタン
アルキルエステル類等の非イオン界面活性剤が例示でき
る。
また、この他にもフッ素系界面活性剤やシリコン系界面
活性剤も適用可能である。
なお、不織布の原料には界面活性剤の他に酸化チタン(
TiOx)などの顔料や、染料あるいは酸化防止剤、耐
候安定剤等を添加しても良い。
界面活性剤の不織布原料への混入は、ポリマーを混練機
で混練する際に行なう。その方法としては、界面活性剤
の水溶液や粉末をポリマー中に混合し混練機で混練する
方法や界面活性剤のマスターバッチを作り、このマスタ
ーバッチをポリマーのペレットに混入し混練機で混練す
る方法が例示される。取り扱いやすさや分散性の良さか
ら後者のマスターバッチを使用した方法が好ましい。ま
た、混入すべき界面活性剤の量は、原料ポリマー100
重量部に対して1〜5重量部、さらには1.5〜3重量
部が好適である。
次に、乾式不織布の製造にあたって、本発明では界面活
性剤を混入させたポリマーを用いて紡糸し、得られた繊
維を用いて不織布を製造するのであるから、紡糸型の不
織布製造方法で製造するのが好ましい。紡糸型の不織布
製造方法としては従来より公知のスプレイドファイバー
法、スパンボンド法、スプリットファイバー法、網状法
等を利用できる。なお、界面活性剤を混入したポリマー
を用いて紡糸した原料繊維を用いて乾式不織布を製造す
るのであれば、他の不織布の製造方法も利用できること
はもち論である。
製造された不織布は所定時間加熱されることにより、混
入されていた界面活性剤が繊維の表面にブリードアウト
され、親水性を発現するものと考えられる。不織布を加
熱する手段としては、加熱された少なくとも1つのロー
ルに不織布を接触走行させて加熱するロールヒート法、
不織布に赤外線を照射して加熱する赤外線ヒート法、オ
ーブン中を走行する不織布に熱風を吹き付けるエアオー
ブン法等によることができるが、不織布を加熱すること
ができれば他のどのような加熱手段でも良い。不織布の
加熱温度は不織布を構成する樹脂の軟化温度未満、ポリ
プロピレン製不織布の場合は70〜140℃が好ましく
、さらには85〜130℃が好適である。また、加熱時
間は加熱温度により異なるが、少なくとも30秒以上好
ましくは約60〜600秒程度である。そして、加熱温
度を高くして加熱時間を短<シた方が、加熱温度を低く
して加熱時間を長くするよりも親水性の発現度合が良好
である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、界面活性剤を不織布の原料に混入させ
るようにしたので、界面活性剤が無駄になるおそれがな
い。また、界面活性剤は予め原料中に混入されるので、
不織布製造後に界面活性剤を塗布する場合に比べてむら
なく分散され、よって、親水性特性のむらも少ない。さ
らには、従来のスプレー法による界面活性剤の塗布手段
に劣ることのない親水性を発揮させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を比較例と比較しつつ説明する。
〈実施例1〜6〉 界面活性剤ノナール■208(ポリオキシエチレンノニ
ルフェノールエーテル、1lLB12.3.東邦化学社
製)を1.5wt%、チタンホワイトを1 、 ht%
配合したポリプロピレン(MFR159/login)
を用いてスパンボンド法で不織布を製造し、110℃の
エンボスロールでボンディングした。得られた不織布の
目付は30g/x”であった。
このようにして得られた不織布を85℃または100℃
のエアオーブン中に入れて、60秒、180秒および3
00秒間放置し、各々の親水性を吸水率と吸水速度で評
価した。
すなわち、吸水率は100X loozmに切断した不
織布を水面上に30秒間放置して取り出し、取り出した
不織布を湿潤状態の布上で水切りを行って、試験前後の
重量差から吸水後の重量増加率を算出し、吸水率とした
。数値が大きいほど浅水性能に優れることを示す。
また、吸水速度は4枚重ねにしたティッシュ上に100
X 10Dxxの不織布を配置し、エンボス処理面に3
0ccの水を注ぎ、水溜り状態のなくなるまでの時間を
計測した。なお、60秒経過しても水溜り状態が消失し
ないものはωとして示した。数値が小さいほど親水性能
が優れる。結果を第1表に示す。
〈比較例1〉 実施例では使用した加熱処理前の不織布について実施例
と同様に評価した。結果を第【表に示す。
く比較例2および3〉 実施例4において加熱処理時間を5秒または10秒とす
るほかは同様に行った。結果を第1表に示す。
く比較例4〜6〉 加熱処理方式を加熱ロールと接触させる方式に代え、加
熱温度を高くし、処理時間(加熱ロールとの接触時間)
を短くするほかは実施例と同様に行った。結果を第2表
に示す。
く比較検討〉 この結果から明らかなように、加熱処理の前後で親水性
に大きな差のあることが分かる。本発明方法の工程途中
においてエンボスロールも加熱されているので、通常の
ボンディング処理に使用されるエンボスロール処理のみ
では不織布の親水性としては不十分であり、加熱処理を
施すことによって始めてスプレー法に劣らない親水性特
性が得られる。
また、本発明方法に基づ〈実施例では、加熱温度が高い
程吸水率が良いことが分かる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)乾式不織布の原料中に界面活性剤を予め混入し、
    この界面活性剤の混入された原料を用いて乾式不織布を
    形成し、得られた乾式不織布を少なくとも30秒以上加
    熱することを特徴とする親水性不織布の製造方法。
JP62043413A 1987-02-26 1987-02-26 親水性不織布の製造方法 Pending JPS63211350A (ja)

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