JP2019178451A - 機能性綿状樹脂ファイバ、及び機能性綿状樹脂ファイバの製造方法 - Google Patents

機能性綿状樹脂ファイバ、及び機能性綿状樹脂ファイバの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019178451A
JP2019178451A JP2018067992A JP2018067992A JP2019178451A JP 2019178451 A JP2019178451 A JP 2019178451A JP 2018067992 A JP2018067992 A JP 2018067992A JP 2018067992 A JP2018067992 A JP 2018067992A JP 2019178451 A JP2019178451 A JP 2019178451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
thermoplastic resin
fiber
calcium hydroxide
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018067992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6844092B2 (ja
Inventor
悦甫 宮野
Yoshimasa Miyano
悦甫 宮野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Joyo Chem Co Ltd
Original Assignee
Joyo Chem Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Joyo Chem Co Ltd filed Critical Joyo Chem Co Ltd
Priority to JP2018067992A priority Critical patent/JP6844092B2/ja
Publication of JP2019178451A publication Critical patent/JP2019178451A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6844092B2 publication Critical patent/JP6844092B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】熱可塑性樹脂長繊維に各種機能を持たせた機能性綿状樹脂ファイバ、この機能性綿状樹脂ファイバの製造方法を提供すること。【解決手段】本発明の機能性綿状樹脂ファイバは、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかを付着させ又は混練させたことを特徴とし、特に水酸化カルシウム粉末の平均粒径を0.3μm〜100μmとし、ナノシルバー粒子の平均粒径を0.001μm〜0.005μmとし、水酸化カルシウム粉末にナノシルバー粒子を付着させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、抗菌性、抗菌・防臭性、脱臭性、発熱性、保温性、導電性、非導電性、又は親水性などの機能を備えた機能性綿状樹脂ファイバに関する。
特許文献1は、高圧ガス流で熱可塑性樹脂を延伸させた極細長繊維である樹脂ファイバの製造方法を提案している。
特許第6171072号公報
特許文献1によれば、ミクロンオーダーから数百ナノメートル程度の直径を有する綿状樹脂ファイバを製造できる。
このような極細長繊維による綿状樹脂ファイバは、医療分野、衣料分野、スポーツ分野、食品分野、鉱業分野、住宅分野などでの利用が期待される。
しかし、これらの分野で利用する上では、綿状樹脂ファイバに各種機能性を持たせることが有効である。
本発明は、熱可塑性樹脂長繊維に各種機能を持たせた機能性綿状樹脂ファイバを提供することを目的とする。
また本発明は、この機能性綿状樹脂ファイバの製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の機能性綿状樹脂ファイバは、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかを付着させ又は混練させたことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、前記ナノシルバー粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を、前記熱可塑性樹脂長繊維に付着させ又は混練させたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる前記水酸化カルシウム粉末の平均粒径を0.3μm〜100μmとし、前記ナノシルバー粒子の平均粒径を0.001μm〜0.005μmとしたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる前記水酸化カルシウム粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上としたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、前記水酸化カルシウム粉末には、前記ナノシルバー粒子が付着していることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、前記粘土鉱物粉末の平均粒径を6μm〜50μmとしたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、前記粘土鉱物粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上としたことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、前記導電性粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上としたことを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、前記カーボン粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上としたことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、前記カーボン粉末として、カーボンナノチューブを用いたことを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバの製造方法であって、前記水酸化カルシウム粉末、前記ナノシルバー粒子、前記粘土鉱物粉末、前記導電性粉末、前記カーボン粉末、及び前記界面活性剤の少なくともいずれかを熱可塑性樹脂に混練したペレット2を、加熱して溶融させつつ混練してノズルヘッド4に向けて搬送し、溶融状態にある前記熱可塑性樹脂を前記ノズルヘッド4から吐出し、前記ノズルヘッド4から吐出させる前記熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させることを特徴とする。
請求項12記載の本発明は、請求項11に記載の機能性綿状樹脂ファイバの製造方法において、前記ナノシルバー粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を前記熱可塑性樹脂に混練して前記ペレット2を製造することを特徴とする。
本発明によれば、強アルカリ性による抗菌性、脱酸素による抗菌・防臭性、脱臭性、鉱物による発熱性や保温性、導電性、非導電性、親水性のいずれかの機能を持たせることができる。
本発明の実施例1、実施例2及び比較例による機能性綿状樹脂ファイバの写真 本発明の一実施例による機能性綿状樹脂ファイバの製造方法を示す構成図
本発明の第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバは、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかを溶融付着させ又は混練させたものである。本実施の形態によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末を付着させ又は混練させた場合には、強アルカリ性による抗菌性を持たせることができる。また、本実施の形態によれば、ナノシルバー粒子を付着させ又は混練させた場合には、脱酸素による抗菌・防臭性を持たせることができる。また、本実施の形態によれば、粘土鉱物粉末を付着させ又は混練させた場合には、脱臭性を持たせたり、発熱性や保温性を持たせることができる。また、本実施の形態によれば、導電性粉末を付着させ又は混練させた場合には、導電性を持たせることができる。また、本実施の形態によれば、カーボン粉末を付着させ又は混練させた場合には、繊維強度を高めたり、非導電性を高めることができる。また、本実施の形態によれば、界面活性剤を混練させた場合には、親水性を持たせることができる。このように、本実施の形態によれば、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、各種機能を持たせることができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、ナノシルバー粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を、熱可塑性樹脂長繊維に付着させ又は混練させたものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末による抗菌性と、ナノシルバー粒子による抗菌・防臭性とを発揮でき、特に、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌性が高く、乾燥状態や高温状態ではナノシルバー粒子による抗菌・防臭性が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。また、本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末の表面にナノシルバー粒子が付着することで、ナノシルバーを分散させることができるとともにナノシルバーの抗菌・防臭性が発揮しやすい。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる水酸化カルシウム粉末の平均粒径を0.3μm〜100μmとし、ナノシルバー粒子の平均粒径を0.001μm〜0.005μmとしたものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末による抗菌性と、ナノシルバー粒子による抗菌・防臭性とを発揮でき、特に、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌性が高く、乾燥状態や高温状態ではナノシルバー粒子による抗菌・防臭性が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1のいずれかの実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる水酸化カルシウム粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上としたものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が水酸化カルシウム粉末を担持した状態となるため、水酸化カルシウム粉末による抗菌性が高い。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、水酸化カルシウム粉末には、ナノシルバー粒子が付着しているものである。本実施の形態によれば、熱可塑性樹脂長繊維によって担持された状態にある水酸化カルシウム粉末の表面にナノシルバー粒子が付着しているため、ナノシルバー粒子による抗菌・防臭性が高い。
本発明の第6の実施の形態は、第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、粘土鉱物粉末の平均粒径を6μm〜50μmとしたものである。本実施の形態によれば、発熱性や保温性を持たせることができる。
本発明の第7の実施の形態は、第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、粘土鉱物粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上としたものである。本実施の形態によれば、粘土鉱物粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が粘土鉱物粉末を担持した状態となるため、高い脱臭性を持たせることができる。
本発明の第8の実施の形態は、第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、導電性粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上としたものである。本実施の形態によれば、導電性粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が導電性粉末を担持した状態となるため、高い導電性を持たせることができる。
本発明の第9の実施の形態は、第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、カーボン粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上としたものである。本実施の形態によれば、カーボン粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維がカーボン粉末を担持した状態となるため、高い非導電性を持たせることができる。
本発明の第10の実施の形態は、第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、カーボン粉末として、カーボンナノチューブを用いたものである。本実施の形態によれば、電磁波遮断効果を持たせることができる。
本発明の第11の実施の形態は、第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバの製造方法において、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかを熱可塑性樹脂に混練したペレットを、加熱して溶融させつつ混練してノズルヘッドに向けて搬送し、溶融状態にある熱可塑性樹脂をノズルヘッドから吐出し、ノズルヘッドから吐出させる熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させるものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末の平均粒径が、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上の場合であっても、これらの粉末を熱可塑性樹脂長繊維が担持された状態で付着させることができる。
本発明の第12の実施の形態は、第11の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバの製造方法において、ナノシルバー粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を熱可塑性樹脂に混練してペレットを製造するものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末の表面にナノシルバー粒子が付着することで、ナノシルバーを分散させることができるとともにナノシルバーの抗菌・防臭性が発揮しやすい。
以下に本発明の一実施例による機能性綿状樹脂ファイバについて説明する。
本実施例による機能性綿状樹脂ファイバは、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかを溶融付着させ又は混練させたものである。
本実施例に用いる熱可塑性樹脂は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)が適している。
平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維による機能性綿状樹脂ファイバは、例えばメルトブロー法によって得ることができる。
水酸化カルシウム粉末は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる。貝殻には、ホタテ貝殻が適しているが、アワビ貝殻、サザエ貝殻、ホッキ貝殻、ウニ貝殻又は珊瑚を用いることができる。
貝殻又は鶏卵の殻は、洗浄して異物を除去し、回転式の焼成炉にて、炉内温度500℃前後にて40〜60分焼成する。鶏卵の殻を用いる場合には、殻内部に付着しているタンパク質の皮を焼成前に除去しておく。焼成した貝殻は付着物を除去した後に、平均粒径30mm程度に粉砕する。焼成した鶏卵の殻は付着物を除去した後に、5〜10mm程度に粉砕する。粉砕した貝殻粉末又は鶏卵の殻粉末を更に900℃〜1000℃にて40〜90分再度焼成する。焼成後、水和化して微細化し、平均粒径が3.5μm〜300μm、より好ましくは20μm〜50μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末とする。
ナノシルバー粒子は、平均粒径が0.001μm〜0.005μmであり、水溶液に分散させたものを用いる。
ナノシルバー粒子を付着させ又は混練させた場合には、脱酸素による抗菌・防臭性を持たせることができる。
ナノシルバー粒子は、水酸化カルシウム粉末に付着させて用いることが好ましい。すなわち、ナノシルバー粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を、熱可塑性樹脂長繊維に付着させ又は混練させる。
水酸化カルシウム粉末の表面にナノシルバー粒子が付着することで、ナノシルバーを分散させることができるとともにナノシルバーの抗菌・防臭性が発揮しやすい。
ナノシルバー粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を、熱可塑性樹脂長繊維に付着させ又は混練させた場合には、水酸化カルシウム粉末による抗菌性と、ナノシルバー粒子による抗菌・防臭性とを発揮でき、特に、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌性が高く、乾燥状態や高温状態ではナノシルバー粒子による抗菌・防臭性が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる水酸化カルシウム粉末の平均粒径を0.3μm〜100μmとし、ナノシルバー粒子の平均粒径を0.001μm〜0.005μmとすることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌性と、ナノシルバー粒子による抗菌・防臭性とを発揮できる。
また、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる水酸化カルシウム粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上とすることで、水酸化カルシウム粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が水酸化カルシウム粉末を担持した状態となるため、水酸化カルシウム粉末による抗菌性が高い。この場合にも、水酸化カルシウム粉末には、ナノシルバー粒子を付着させていることが好ましい。熱可塑性樹脂長繊維によって担持された状態にある水酸化カルシウム粉末の表面にナノシルバー粒子が付着しているため、ナノシルバー粒子による抗菌・防臭性が高い。
平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、又は水酸化カルシウム粉末とナノシルバー粒子とを付着させ又は混練させた機能性綿状樹脂ファイバは、抗菌性や抗菌・防臭性を有することから、医療分野、衣料分野、スポーツ分野、及び食品分野において利用できる。医療分野では、医療用マスク、医療用手袋、医療用足袋、医療用シート、医療用シーツ、医療用作業衣、医療機器収納ケース、医療機器収納ボックス、医療用カバー、医療室壁材などに利用でき、衣料分野では、衣服、保温マット、シートなどに利用でき、スポーツ分野ではスポーツウェア、タオルなどに利用でき、食品分野では青果物、生花物、精肉、鮮魚、加工食品の包装材などに利用できる。
また、ゼオライト、ベントナイト、クレイミネラル泥、火山土などの粘土鉱物粉末を付着させ又は混練させた場合には、脱臭性を持たせたり、発熱性や保温性を持たせることができる。
平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、平均粒径を6μm〜50μmの粘土鉱物を用いる場合には、発熱性や保温性を持たせることができる。
また、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、粘土鉱物粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上とすることで、粘土鉱物粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が粘土鉱物粉末を担持した状態となるため、高い脱臭性を持たせることができる。
平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、又は水酸化カルシウム粉末とナノシルバー粒子とともに、粘土鉱物粉末を付着させ又は混練させた機能性綿状樹脂ファイバは、脱臭性、又は発熱性や保温性を有することから、医療分野、衣料分野、及びスポーツ分野、及び食品分野において利用できる。医療分野では、医療用マスク、医療用手袋、医療用足袋、医療用シート、医療用シーツ、医療用作業衣、医療機器収納ケース、医療機器収納ボックス、医療用カバー、医療室壁材などに利用でき、衣料分野では、衣服、保温マット、シートなどに利用でき、スポーツ分野ではスポーツウェア、タオルなどに利用でき、食品分野では青果物、生花物、精肉、鮮魚、加工食品の包装材などに利用できる。
銅、鉄、アルミ、クロム、銀などの金属粉末からなる導電性粉末を付着させ又は混練させた場合には、導電性を持たせることができる。
また、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、導電性粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上とすることで、導電性粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が導電性粉末を担持した状態となるため、高い導電性を持たせることができる。
カーボン粉末を付着させ又は混練させた場合には、繊維強度を高めたり、非導電性を高めることができる。
また、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、カーボン粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上とすることで、カーボン粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維がカーボン粉末を担持した状態となるため、高い非導電性を持たせることができる。高い非導電性を持たせることで、精密機器の保管や搬送資材として利用できる。
カーボン粉末として、カーボンナノチューブを用いることで、電磁波遮断効果を持たせることができる。電磁波遮断効果を持たせることで、精密機器の保管や搬送資材として利用できる。
界面活性剤を混練させた場合には、親水性を持たせることができる。ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)は、親油性で疎水性であることから、親水性を持たせることで、衣料分野やスポーツ分野においては、例えば衣類における吸湿性を高めることができ、土木分野では吸水材として利用できる。
また、疎水性の機能性綿状樹脂ファイバと親水性を持たせた機能性綿状樹脂ファイバとを組み合わせることで、海水面で用いる吸油材や吸水材として利用できる。
図1は本実施例及び比較例による機能性綿状樹脂ファイバの写真である。
図1(a)は粘土鉱物粉末を付着させた実施例1による機能性綿状樹脂ファイバの写真、図1(b)は図1(a)の150倍顕微鏡写真、図1(c)は熱可塑性樹脂長繊維だけの比較例による綿状樹脂ファイバの写真、図1(d)は図1(c)の150倍顕微鏡写真、図1(e)は水酸化カルシウム粉末を混練した実施例2による機能性綿状樹脂ファイバの150倍顕微鏡写真、図1(f)は水酸化カルシウム粉末を混練した実施例3による機能性綿状樹脂ファイバの600倍顕微鏡写真である。
実施例1、実施例2、実施例3、及び比較例における熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径は5μm、実施例1で付着させた粘土鉱物粉末の平均粒径は10μm、実施例2で混練させた水酸化カルシウム粉末の平均粒径は10μm、実施例3で混練させた水酸化カルシウム粉末の平均粒径は0.3μmである。
実施例1では、熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを用い、全重量に対して粘土鉱物粉末を5重量%、界面活性剤を8重量%としている。粘土鉱物粉末は、全重量に対して3重量%〜15重量%の範囲とする。界面活性剤は、全重量に対して6重量%〜12重量%の範囲とする。
実施例2及び実施例3では、熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを用い、全重量に対して水酸化カルシウム粉末を5〜10重量%としている。
図1(b)(e)に示すように、機能性粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上とすることで、機能性粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が機能性粉末を担持した状態となる。
また、図1(f)に示すように、機能性粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径より小さくした場合でも、機能性粉末によって熱可塑性樹脂長繊維の径が不均一となることで、熱可塑性樹脂長繊維に撚れが多く生じ、機能性を高めることができる。
図2は本発明の一実施例による機能性綿状樹脂ファイバの製造方法を示す構成図である。
押出機1の一端側には原料となるペレット2を供給するホッパ3を、押出機1の他端にはノズルヘッド4を設けている。
ペレット2は、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかを熱可塑性樹脂に混練している。熱可塑性樹脂に混練する、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤は、総重量に対して3重量%〜30重量%の範囲とし、混練時の溶融温度は、100℃〜280℃の範囲とする。
ペレット2は、押出機1によって加熱して溶融され、混練してノズルヘッド4に向けて搬送される。押出機1内で溶融状態にある熱可塑性樹脂は、ノズルヘッド4から吐出し、ノズルヘッド4から吐出させる熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させている。
水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかをあらかじめ熱可塑性樹脂に混練してペレット2としているため、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末の平均粒径が、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上の場合であっても、これらの粉末を熱可塑性樹脂長繊維が担持された状態で付着させることができる。
また、事前にナノシルバー粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を、熱可塑性樹脂に混練してペレット2を製造することで、水酸化カルシウム粉末の表面にナノシルバー粒子が付着するため、ナノシルバーを分散させることができるとともにナノシルバーの抗菌・防臭性が発揮しやすい。
本発明による機能性綿状樹脂ファイバによれば、医療分野、衣料分野、スポーツ分野、食品分野、鉱業分野、住宅分野などで、抗菌性、抗菌・防臭性、脱臭性、発熱性、保温性、導電性、非導電性、又は親水性などの機能を発揮できる。
1 押出機
2 ペレット
3 ホッパ
4 ノズルヘッド
本発明は、抗菌性、抗菌・防臭性、脱臭性、発熱性、保温性、導電性、非導電性、又は親水性などの機能を備えた機能性綿状樹脂ファイバに関する。
特許文献1は、高圧ガス流で熱可塑性樹脂を延伸させた極細長繊維である樹脂ファイバの製造方法を提案している。
特許第6171072号公報
特許文献1によれば、ミクロンオーダーから数百ナノメートル程度の直径を有する綿状樹脂ファイバを製造できる。
このような極細長繊維による綿状樹脂ファイバは、医療分野、衣料分野、スポーツ分野、食品分野、鉱業分野、住宅分野などでの利用が期待される。
しかし、これらの分野で利用する上では、綿状樹脂ファイバに各種機能性を持たせることが有効である。
本発明は、熱可塑性樹脂長繊維に各種機能を持たせた機能性綿状樹脂ファイバを提供することを目的とする。
また本発明は、この機能性綿状樹脂ファイバの製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の機能性綿状樹脂ファイバは、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、粘土鉱物粉末を付着させ又は混練させ、前記粘土鉱物粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上としたことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、前記粘土鉱物粉末の平均粒径を6μm〜50μmとしたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明の機能性綿状樹脂ファイバは平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、導電性粉末を付着させ又は混練させ、前記導電性粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上としたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明の機能性綿状樹脂ファイバは平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、カーボン粉末を付着させ又は混練させ、前記カーボン粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上としたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の機能性綿状樹脂ファイバにおいて、前記カーボン粉末として、カーボンナノチューブを用いたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバの製造方法であって、前記粘土鉱物粉末を熱可塑性樹脂に混練したペレット2を、加熱して溶融させつつ混練してノズルヘッド4に向けて搬送し、溶融状態にある前記熱可塑性樹脂を前記ノズルヘッド4から吐出し、前記ノズルヘッド4から吐出させる前記熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させることを特徴とする。
請求項7記載の本発明の機能性綿状樹脂ファイバの製造方法は、請求項3に記載の機能性綿状樹脂ファイバの製造方法であって、前記導電性粉末を熱可塑性樹脂に混練したペレットを、加熱して溶融させつつ混練してノズルヘッドに向けて搬送し、溶融状態にある前記熱可塑性樹脂を前記ノズルヘッドから吐出し、前記ノズルヘッドから吐出させる前記熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させることを特徴とする。
請求項8記載の本発明の機能性綿状樹脂ファイバの製造方法は、請求項4に記載の機能性綿状樹脂ファイバの製造方法であって、前記カーボン粉末を熱可塑性樹脂に混練したペレットを、加熱して溶融させつつ混練してノズルヘッドに向けて搬送し、溶融状態にある前記熱可塑性樹脂を前記ノズルヘッドから吐出し、前記ノズルヘッドから吐出させる前記熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させることを特徴とする。
本発明によれば、強アルカリ性による抗菌性、脱酸素による抗菌・防臭性、脱臭性、鉱物による発熱性や保温性、導電性、非導電性、親水性のいずれかの機能を持たせることができる。
本発明の実施例1、実施例2及び比較例による機能性綿状樹脂ファイバの写真 本発明の一実施例による機能性綿状樹脂ファイバの製造方法を示す構成図
本発明の第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバは、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、粘土鉱物粉末を溶融付着させ又は混練させ、粘土鉱物粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上としたものである。本実施の形態によれば、粘土鉱物粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が粘土鉱物粉末を担持した状態となるため、高い脱臭性を持たせることができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、粘土鉱物粉末の平均粒径を6μm〜50μmとしたものである。本実施の形態によれば、発熱性や保温性を持たせることができる。
本発明の第3の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバは平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、導電性粉末を付着させ又は混練させ、導電性粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上としたものである。本実施の形態によれば、導電性粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が導電性粉末を担持した状態となるため、高い導電性を持たせることができる。
本発明の第4の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバは平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、カーボン粉末を付着させ又は混練させ、カーボン粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上としたものである。本実施の形態によれば、カーボン粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維がカーボン粉末を担持した状態となるため、高い非導電性を持たせることができる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバにおいて、カーボン粉末として、カーボンナノチューブを用いたものである。本実施の形態によれば、電磁波遮断効果を持たせることができる。
本発明の第6の実施の形態は、第1の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバの製造方法において、粘土鉱物粉末を熱可塑性樹脂に混練したペレットを、加熱して溶融させつつ混練してノズルヘッドに向けて搬送し、溶融状態にある熱可塑性樹脂をノズルヘッドから吐出し、ノズルヘッドから吐出させる熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させるものである。本実施の形態によれば、粘土鉱物粉末の平均粒径が、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上の場合であっても、粘土鉱物粉末を熱可塑性樹脂長繊維が担持された状態で付着させることができる。
本発明の第7の実施の形態は、第3の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバの製造方法であって、導電性粉末を熱可塑性樹脂に混練したペレットを、加熱して溶融させつつ混練してノズルヘッドに向けて搬送し、溶融状態にある熱可塑性樹脂をノズルヘッドから吐出し、ノズルヘッドから吐出させる熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させるものである。本実施の形態によれば、導電性粉末の平均粒径が、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上の場合であっても、導電性粉末を熱可塑性樹脂長繊維が担持された状態で付着させることができる。
本発明の第8の実施の形態は、第4の実施の形態による機能性綿状樹脂ファイバの製造方法であって、カーボン粉末を熱可塑性樹脂に混練したペレットを、加熱して溶融させつつ混練してノズルヘッドに向けて搬送し、溶融状態にある熱可塑性樹脂をノズルヘッドから吐出し、ノズルヘッドから吐出させる熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させるものである。本実施の形態によれば、カーボン粉末の平均粒径が、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上の場合であっても、カーボン粉末を熱可塑性樹脂長繊維が担持された状態で付着させることができる。
以下に本発明の一実施例による機能性綿状樹脂ファイバについて説明する。
本実施例による機能性綿状樹脂ファイバは、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかを溶融付着させ又は混練させたものである。
本実施例に用いる熱可塑性樹脂は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)が適している。
平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維による機能性綿状樹脂ファイバは、例えばメルトブロー法によって得ることができる。
水酸化カルシウム粉末は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる。貝殻には、ホタテ貝殻が適しているが、アワビ貝殻、サザエ貝殻、ホッキ貝殻、ウニ貝殻又は珊瑚を用いることができる。
貝殻又は鶏卵の殻は、洗浄して異物を除去し、回転式の焼成炉にて、炉内温度500℃前後にて40〜60分焼成する。鶏卵の殻を用いる場合には、殻内部に付着しているタンパク質の皮を焼成前に除去しておく。焼成した貝殻は付着物を除去した後に、平均粒径30mm程度に粉砕する。焼成した鶏卵の殻は付着物を除去した後に、5〜10mm程度に粉砕する。粉砕した貝殻粉末又は鶏卵の殻粉末を更に900℃〜1000℃にて40〜90分再度焼成する。焼成後、水和化して微細化し、平均粒径が3.5μm〜300μm、より好ましくは20μm〜50μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末とする。
ナノシルバー粒子は、平均粒径が0.001μm〜0.005μmであり、水溶液に分散させたものを用いる。
ナノシルバー粒子を付着させ又は混練させた場合には、脱酸素による抗菌・防臭性を持たせることができる。
ナノシルバー粒子は、水酸化カルシウム粉末に付着させて用いることが好ましい。すなわち、ナノシルバー粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を、熱可塑性樹脂長繊維に付着させ又は混練させる。
水酸化カルシウム粉末の表面にナノシルバー粒子が付着することで、ナノシルバーを分散させることができるとともにナノシルバーの抗菌・防臭性が発揮しやすい。
ナノシルバー粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を、熱可塑性樹脂長繊維に付着させ又は混練させた場合には、水酸化カルシウム粉末による抗菌性と、ナノシルバー粒子による抗菌・防臭性とを発揮でき、特に、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌性が高く、乾燥状態や高温状態ではナノシルバー粒子による抗菌・防臭性が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる水酸化カルシウム粉末の平均粒径を0.3μm〜100μmとし、ナノシルバー粒子の平均粒径を0.001μm〜0.005μmとすることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌性と、ナノシルバー粒子による抗菌・防臭性とを発揮できる。
また、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる水酸化カルシウム粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上とすることで、水酸化カルシウム粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が水酸化カルシウム粉末を担持した状態となるため、水酸化カルシウム粉末による抗菌性が高い。この場合にも、水酸化カルシウム粉末には、ナノシルバー粒子を付着させていることが好ましい。熱可塑性樹脂長繊維によって担持された状態にある水酸化カルシウム粉末の表面にナノシルバー粒子が付着しているため、ナノシルバー粒子による抗菌・防臭性が高い。
平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、又は水酸化カルシウム粉末とナノシルバー粒子とを付着させ又は混練させた機能性綿状樹脂ファイバは、抗菌性や抗菌・防臭性を有することから、医療分野、衣料分野、スポーツ分野、及び食品分野において利用できる。医療分野では、医療用マスク、医療用手袋、医療用足袋、医療用シート、医療用シーツ、医療用作業衣、医療機器収納ケース、医療機器収納ボックス、医療用カバー、医療室壁材などに利用でき、衣料分野では、衣服、保温マット、シートなどに利用でき、スポーツ分野ではスポーツウェア、タオルなどに利用でき、食品分野では青果物、生花物、精肉、鮮魚、加工食品の包装材などに利用できる。
また、ゼオライト、ベントナイト、クレイミネラル泥、火山土などの粘土鉱物粉末を付着させ又は混練させた場合には、脱臭性を持たせたり、発熱性や保温性を持たせることができる。
平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、平均粒径を6μm〜50μmの粘土鉱物を用いる場合には、発熱性や保温性を持たせることができる。
また、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、粘土鉱物粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上とすることで、粘土鉱物粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が粘土鉱物粉末を担持した状態となるため、高い脱臭性を持たせることができる。
平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、又は水酸化カルシウム粉末とナノシルバー粒子とともに、粘土鉱物粉末を付着させ又は混練させた機能性綿状樹脂ファイバは、脱臭性、又は発熱性や保温性を有することから、医療分野、衣料分野、及びスポーツ分野、及び食品分野において利用できる。医療分野では、医療用マスク、医療用手袋、医療用足袋、医療用シート、医療用シーツ、医療用作業衣、医療機器収納ケース、医療機器収納ボックス、医療用カバー、医療室壁材などに利用でき、衣料分野では、衣服、保温マット、シートなどに利用でき、スポーツ分野ではスポーツウェア、タオルなどに利用でき、食品分野では青果物、生花物、精肉、鮮魚、加工食品の包装材などに利用できる。
銅、鉄、アルミ、クロム、銀などの金属粉末からなる導電性粉末を付着させ又は混練させた場合には、導電性を持たせることができる。
また、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、導電性粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上とすることで、導電性粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が導電性粉末を担持した状態となるため、高い導電性を持たせることができる。
カーボン粉末を付着させ又は混練させた場合には、繊維強度を高めたり、非導電性を高めることができる。
また、平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に対して、カーボン粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上とすることで、カーボン粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維がカーボン粉末を担持した状態となるため、高い非導電性を持たせることができる。高い非導電性を持たせることで、精密機器の保管や搬送資材として利用できる。
カーボン粉末として、カーボンナノチューブを用いることで、電磁波遮断効果を持たせることができる。電磁波遮断効果を持たせることで、精密機器の保管や搬送資材として利用できる。
界面活性剤を混練させた場合には、親水性を持たせることができる。ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)は、親油性で疎水性であることから、親水性を持たせることで、衣料分野やスポーツ分野においては、例えば衣類における吸湿性を高めることができ、土木分野では吸水材として利用できる。
また、疎水性の機能性綿状樹脂ファイバと親水性を持たせた機能性綿状樹脂ファイバとを組み合わせることで、海水面で用いる吸油材や吸水材として利用できる。
図1は本実施例及び比較例による機能性綿状樹脂ファイバの写真である。
図1(a)は粘鉱物粉末を付着させた実施例1による機能性綿状樹脂ファイバの写真、図1(b)は図1(a)の150倍顕微鏡写真、図1(c)は熱可塑性樹脂長繊維だけの比較例による綿状樹脂ファイバの写真、図1(d)は図1(c)の150倍顕微鏡写真、図1(e)は水酸化カルシウム粉末を混練した実施例2による機能性綿状樹脂ファイバの150倍顕微鏡写真、図1(f)は水酸化カルシウム粉末を混練した実施例3による機能性綿状樹脂ファイバの600倍顕微鏡写真である。
実施例1、実施例2、実施例3、及び比較例における熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径は5μm、実施例1で付着させた粘土鉱物粉末の平均粒径は10μm、実施例2で混練させた水酸化カルシウム粉末の平均粒径は10μm、実施例3で混練させた水酸化カルシウム粉末の平均粒径は0.3μmである。
実施例1では、熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを用い、全重量に対して粘土鉱物粉末を5重量%、界面活性剤を8重量%としている。粘土鉱物粉末は、全重量に対して3重量%〜15重量%の範囲とする。界面活性剤は、全重量に対して6重量%〜12重量%の範囲とする。
実施例2及び実施例3では、熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを用い、全重量に対して水酸化カルシウム粉末を5〜10重量%としている。
図1(b)(e)に示すように、機能性粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上とすることで、機能性粉末が熱可塑性樹脂長繊維に埋もれることなく、熱可塑性樹脂長繊維が機能性粉末を担持した状態となる。
また、図1(f)に示すように、機能性粉末の平均粒径を、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径より小さくした場合でも、機能性粉末によって熱可塑性樹脂長繊維の径が不均一となることで、熱可塑性樹脂長繊維に撚れが多く生じ、機能性を高めることができる。
図2は本発明の一実施例による機能性綿状樹脂ファイバの製造方法を示す構成図である。
押出機1の一端側には原料となるペレット2を供給するホッパ3を、押出機1の他端にはノズルヘッド4を設けている。
ペレット2は、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかを熱可塑性樹脂に混練している。熱可塑性樹脂に混練する、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤は、総重量に対して3重量%〜30重量%の範囲とし、混練時の溶融温度は、100℃〜280℃の範囲とする。
ペレット2は、押出機1によって加熱して溶融され、混練してノズルヘッド4に向けて搬送される。押出機1内で溶融状態にある熱可塑性樹脂は、ノズルヘッド4から吐出し、ノズルヘッド4から吐出させる熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させている。
水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかをあらかじめ熱可塑性樹脂に混練してペレット2としているため、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末の平均粒径が、熱可塑性樹脂長繊維の平均ファイバ径以上の場合であっても、これらの粉末を熱可塑性樹脂長繊維が担持された状態で付着させることができる。
また、事前にナノシルバー粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を、熱可塑性樹脂に混練してペレット2を製造することで、水酸化カルシウム粉末の表面にナノシルバー粒子が付着するため、ナノシルバーを分散させることができるとともにナノシルバーの抗菌・防臭性が発揮しやすい。
本発明による機能性綿状樹脂ファイバによれば、医療分野、衣料分野、スポーツ分野、食品分野、鉱業分野、住宅分野などで、抗菌性、抗菌・防臭性、脱臭性、発熱性、保温性、導電性、非導電性、又は親水性などの機能を発揮できる。
1 押出機
2 ペレット
3 ホッパ
4 ノズルヘッド

Claims (12)

  1. 平均ファイバ径が1μm〜50μmである熱可塑性樹脂長繊維に、水酸化カルシウム粉末、ナノシルバー粒子、粘土鉱物粉末、導電性粉末、カーボン粉末、及び界面活性剤の少なくともいずれかを付着させ又は混練させた
    ことを特徴とする機能性綿状樹脂ファイバ。
  2. 前記ナノシルバー粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を、前記熱可塑性樹脂長繊維に付着させ又は混練させた
    ことを特徴とする請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバ。
  3. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる前記水酸化カルシウム粉末の平均粒径を0.3μm〜100μmとし、
    前記ナノシルバー粒子の平均粒径を0.001μm〜0.005μmとした
    ことを特徴とする請求項2に記載の機能性綿状樹脂ファイバ。
  4. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる前記水酸化カルシウム粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバ。
  5. 前記水酸化カルシウム粉末には、前記ナノシルバー粒子が付着している
    ことを特徴とする請求項4に記載の機能性綿状樹脂ファイバ。
  6. 前記粘土鉱物粉末の平均粒径を6μm〜50μmとした
    ことを特徴とする請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバ。
  7. 前記粘土鉱物粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバ。
  8. 前記導電性粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバ。
  9. 前記カーボン粉末の平均粒径を、前記熱可塑性樹脂長繊維の前記平均ファイバ径以上とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバ。
  10. 前記カーボン粉末として、カーボンナノチューブを用いた
    ことを特徴とする請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバ。
  11. 請求項1に記載の機能性綿状樹脂ファイバの製造方法であって、
    前記水酸化カルシウム粉末、前記ナノシルバー粒子、前記粘土鉱物粉末、前記導電性粉末、前記カーボン粉末、及び前記界面活性剤の少なくともいずれかを熱可塑性樹脂に混練したペレットを、加熱して溶融させつつ混練してノズルヘッドに向けて搬送し、
    溶融状態にある前記熱可塑性樹脂を前記ノズルヘッドから吐出し、
    前記ノズルヘッドから吐出させる前記熱可塑性樹脂を高圧ガス流で延伸させる
    ことを特徴とする機能性綿状樹脂ファイバの製造方法。
  12. 前記ナノシルバー粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を、前記熱可塑性樹脂に混練して前記ペレットを製造する
    ことを特徴とする請求項11に記載の機能性綿状樹脂ファイバの製造方法。
JP2018067992A 2018-03-30 2018-03-30 機能性綿状樹脂ファイバ Active JP6844092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018067992A JP6844092B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 機能性綿状樹脂ファイバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018067992A JP6844092B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 機能性綿状樹脂ファイバ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020000680A Division JP2020073745A (ja) 2020-01-07 2020-01-07 機能性綿状樹脂ファイバ、及び機能性綿状樹脂ファイバの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019178451A true JP2019178451A (ja) 2019-10-17
JP6844092B2 JP6844092B2 (ja) 2021-03-17

Family

ID=68278036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018067992A Active JP6844092B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 機能性綿状樹脂ファイバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6844092B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112176480A (zh) * 2020-11-05 2021-01-05 台州市路桥区静荷纺织有限公司 一种保暖轻质内衣面料及其制备方法
KR102343516B1 (ko) * 2020-09-21 2021-12-24 김유정 항바이러스성 및 소취성 원사 제조방법
JP2022001358A (ja) * 2020-06-22 2022-01-06 一般財団法人Royal Nippon財団 卵殻微粉末、卵殻微粉末の製造方法、卵殻微粉末の使用方法及び卵殻微粉末を含有する製品

Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63211350A (ja) * 1987-02-26 1988-09-02 三井化学株式会社 親水性不織布の製造方法
JPH05190389A (ja) * 1992-01-08 1993-07-30 Toray Ind Inc 抗菌性エレクトレット材料
JPH08276111A (ja) * 1995-04-07 1996-10-22 Toyobo Co Ltd フィルター補強用不織布
JPH11222796A (ja) * 1998-02-02 1999-08-17 Toyo Ink Mfg Co Ltd 抗菌紙および包装材
JP2002020970A (ja) * 2000-07-11 2002-01-23 Toochiraifu:Kk 貝殻粉末を用いた繊維製品
JP3084928U (ja) * 2001-09-28 2002-04-05 東洋科学株式会社 抗菌衛生シート
JP2006511732A (ja) * 2002-12-17 2006-04-06 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 皮膚処理添加剤を含む繊維、不織布、多孔質フィルム及び発泡体を製造する方法
JP2007167632A (ja) * 2005-11-22 2007-07-05 Toray Ind Inc 繊維シートおよびその製造方法ならびにエアフィルター
JP2008013871A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Kinsei Seishi Kk エアフィルター用複合不織布
JP2008095266A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Hodai Lee ナノ素材を用いた複合繊維フィルター、ナノ素材を用いた複合繊維フィルターの製造装置及びナノ素材を用いた複合繊維フィルターの製造方法
WO2011004696A1 (ja) * 2009-07-08 2011-01-13 チッソ株式会社 積層エレクトレット不織布を用いたエアーフィルター材
JP2013510245A (ja) * 2009-11-06 2013-03-21 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 改善された高吸収体を含むテキスタイル
JP2013088411A (ja) * 2011-10-24 2013-05-13 Japan Atomic Energy Agency セシウム除去用水浄化フィルターカートリッジおよびその製造方法
JP5515106B2 (ja) * 2008-08-12 2014-06-11 茂明 丸尾 抗菌性製品及び粉末抗菌剤
JP2014125699A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Kuraray Co Ltd 抗菌性ナノファイバー・シート、その製造方法およびフィルター
WO2014208390A1 (ja) * 2013-06-28 2014-12-31 八千代工業株式会社 抗微生物材料
JP2015504450A (ja) * 2011-10-25 2015-02-12 イメリーズ ミネラルズ リミテッド 粒状フィラー
JP2017527711A (ja) * 2014-09-11 2017-09-21 クロペイ・プラスティック・プロダクツ・カンパニー・インコーポレーテッド 赤外放射率を向上させた高分子材料

Patent Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63211350A (ja) * 1987-02-26 1988-09-02 三井化学株式会社 親水性不織布の製造方法
JPH05190389A (ja) * 1992-01-08 1993-07-30 Toray Ind Inc 抗菌性エレクトレット材料
JPH08276111A (ja) * 1995-04-07 1996-10-22 Toyobo Co Ltd フィルター補強用不織布
JPH11222796A (ja) * 1998-02-02 1999-08-17 Toyo Ink Mfg Co Ltd 抗菌紙および包装材
JP2002020970A (ja) * 2000-07-11 2002-01-23 Toochiraifu:Kk 貝殻粉末を用いた繊維製品
JP3084928U (ja) * 2001-09-28 2002-04-05 東洋科学株式会社 抗菌衛生シート
JP2006511732A (ja) * 2002-12-17 2006-04-06 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 皮膚処理添加剤を含む繊維、不織布、多孔質フィルム及び発泡体を製造する方法
JP2007167632A (ja) * 2005-11-22 2007-07-05 Toray Ind Inc 繊維シートおよびその製造方法ならびにエアフィルター
JP2008013871A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Kinsei Seishi Kk エアフィルター用複合不織布
JP2008095266A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Hodai Lee ナノ素材を用いた複合繊維フィルター、ナノ素材を用いた複合繊維フィルターの製造装置及びナノ素材を用いた複合繊維フィルターの製造方法
JP5515106B2 (ja) * 2008-08-12 2014-06-11 茂明 丸尾 抗菌性製品及び粉末抗菌剤
WO2011004696A1 (ja) * 2009-07-08 2011-01-13 チッソ株式会社 積層エレクトレット不織布を用いたエアーフィルター材
JP2013510245A (ja) * 2009-11-06 2013-03-21 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 改善された高吸収体を含むテキスタイル
JP2013088411A (ja) * 2011-10-24 2013-05-13 Japan Atomic Energy Agency セシウム除去用水浄化フィルターカートリッジおよびその製造方法
JP2015504450A (ja) * 2011-10-25 2015-02-12 イメリーズ ミネラルズ リミテッド 粒状フィラー
JP2014125699A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Kuraray Co Ltd 抗菌性ナノファイバー・シート、その製造方法およびフィルター
WO2014208390A1 (ja) * 2013-06-28 2014-12-31 八千代工業株式会社 抗微生物材料
JP2017527711A (ja) * 2014-09-11 2017-09-21 クロペイ・プラスティック・プロダクツ・カンパニー・インコーポレーテッド 赤外放射率を向上させた高分子材料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022001358A (ja) * 2020-06-22 2022-01-06 一般財団法人Royal Nippon財団 卵殻微粉末、卵殻微粉末の製造方法、卵殻微粉末の使用方法及び卵殻微粉末を含有する製品
KR102343516B1 (ko) * 2020-09-21 2021-12-24 김유정 항바이러스성 및 소취성 원사 제조방법
CN112176480A (zh) * 2020-11-05 2021-01-05 台州市路桥区静荷纺织有限公司 一种保暖轻质内衣面料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6844092B2 (ja) 2021-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019178451A (ja) 機能性綿状樹脂ファイバ、及び機能性綿状樹脂ファイバの製造方法
Pu'Ad et al. Syntheses of hydroxyapatite from natural sources
Li et al. Selective laser sintering 3D printing: a way to construct 3D electrically conductive segregated network in polymer matrix
CN104861298A (zh) 基于碳纳米管的导热绝缘复合材料及其制备方法
CN101778903A (zh) 由填充剂以及非相容性的树脂或弹性体构成的结构体及其制造方法或其用途
CN108910936A (zh) 导热性复合氧化物、其制造方法、含导热性复合氧化物的组合物和其使用
Świętek et al. Magnetic polymer nanocomposite for medical application
CN101293980A (zh) 一种热塑性聚合物/粘土纳米复合材料及其制备方法和用途
JP2020073745A (ja) 機能性綿状樹脂ファイバ、及び機能性綿状樹脂ファイバの製造方法
CN106319726A (zh) 有害波屏蔽用织物构件及该织物构件的制造方法
KR101111403B1 (ko) 기능성 항균 파이프 및 그 제조방법
TW201120914A (en) Composite resin material particle and production method thereof
JP2019218518A (ja) 蓄熱材粒子含有樹脂ペレット、及び、蓄熱材粒子含有樹脂ペレットの製造方法
Li et al. Blending and functionalisation modification of 3D printed polylactic acid for fused deposition modeling
KR101399094B1 (ko) 세라믹이 포함된 친환경 성형용 칩 제조방법
KR101483285B1 (ko) 화산부산물을 이용한 구상 소성체 및 그 제조방법
JP2011230947A (ja) 低導電性酸化亜鉛粒子、放熱性フィラー、放熱性樹脂組成物、放熱性グリース及び放熱性塗料組成物
JP3560825B2 (ja) セラミック入り蚕用飼料およびその飼料を給餌して生産した絹
TW200938574A (en) Molded article, method for producing the same and use of the same
KR101727304B1 (ko) 견운모를 이용한 합성수지 칩 조성물 및 그 제조방법
KR102557878B1 (ko) 재활용 플라스틱을 포함하는 바이오 조성물 및 이를 포함하는 장치
Ruiz‐Santos et al. PVA/HAp composite with pork bone precursor obtained by electrospinning
TWM604566U (zh) 貝殼粉纖維襪子
KR102410095B1 (ko) 천연자원 및 산업폐기물을 활용한 친환경 고성능 플라스틱 및 이의 제조방법
TW201819059A (zh) 回收廢漁網製成之保暖物結構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190618

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191008

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200107

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200107

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200115

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200121

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200221

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200303

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200623

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20200728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200924

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20201124

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210105

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6844092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250