JPH03185167A - 吸液性繊維集合体及びその製造方法 - Google Patents

吸液性繊維集合体及びその製造方法

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JPH03185167A
JPH03185167A JP1322196A JP32219689A JPH03185167A JP H03185167 A JPH03185167 A JP H03185167A JP 1322196 A JP1322196 A JP 1322196A JP 32219689 A JP32219689 A JP 32219689A JP H03185167 A JPH03185167 A JP H03185167A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸液性繊維集合体に関し、詳しくは、衛生材
料の吸収体として、親水性の持続性及び保液性に優れた
吸液性繊維集合体及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えば、衛生材料として使用される繊維集合体か
らなる吸収体においては、吸液性と保液性を向上させる
ことを目的として、繊維集合体を界面活性剤溶液に浸漬
することにより、その繊維表面に界面活性剤を付着させ
、親水化繊維集合体とする方法が知られている。
また、繊維集合体と高吸液性物質とを組み合わせたもの
として、特開昭58−163438号公報においては、
吹きつけ繊維を凝集させてなるウェブとその中に分散さ
せた高吸収性の液体吸収性重合体粒子との配列からなる
シートが開示されており、さらには特表昭58−502
005号公報においては、溶融噴射された微細繊維から
なるウェブであって、その全体にわたって高吸収性粒体
が実質的に個々に分かれて散在しているウェブが開示さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来のシートあるいはウェブで
は、界面活性剤溶液に繊維集合体を浸漬することにより
、繊維表面に界面活性剤を付着させたり、あるいは液状
の界面活性剤を噴霧させることにより、繊維表面を親水
化することが提案されているが、該繊維に対して液が複
数回流入した後は、繊維表面の親水性が低下することが
避けられず、そのため繰り返し使用において安定した吸
液性を発現させることは困難である等の幾つかの問題が
ある。
即ち、特開昭58−163438号公報に開示されてい
る、吹きつけ繊維を凝集させてなるウェブとその中に分
散させた高吸収性の液体吸収性重合体粒子の配列からな
るシートとしては、ウェブの親水化の方法として界面活
性剤をウェブ内に含ませる場合と界面活性剤からなる吸
収性粒子をウェブ内に分散させる場合とが示され、上記
ウェブ中では吸収性粒子が安定して保持させる構造とな
っている。しかし、ウェブに対する複数回の液の流入後
はウェブの上側における吸液性が低下することは避けら
えす、そのため、吸収性粒子の効果も低下することにな
り、十分な液体吸収能を発揮することができない。
また、特表昭58−502005号公報に開示されてい
る、溶融噴射された微細繊維からなるウェブであって、
その全体を通じ高吸収性粒体が実質的に個々に分かれて
散在しているウェブとしては、その繊維に界面活性剤を
0.1〜1.5重量%程度噴霧付着、させることにより
親水性を付与し、かつウェブ内に吸収性粒子を均一に分
布させるものが示されている。しかし、噴霧付着される
界面活性剤の親水性の効果は経時的に低下するため、繊
維の基本成分であるPETあるいはPPあるいはナイロ
ン6の疎水性が発現してしまい液体吸収能は低下する。
また、製造する際、粒体を搬送する空気流と繊維を随伴
している空気流が合流する個所で激しい渦が生じること
により、粒体がウェブ内に均一に分布されるとあるが、
上記空気流により搬送された粒体の一部は大気中に飛散
し、ウェブの製造工程における作業環境の悪化(粉塵の
発生)を来すとともに、粒体をウェブ内に確実に含有さ
せることができないという問題もある。そして、粒体を
搬送する空気流と繊維を随伴している空気流を合流させ
る場合に生しる上記問題を解決するためには、繊維化時
の圧力を低くおさえることが必要となるが、これは、溶
融噴射される繊維(樹脂)の吐出量を減少させ、生産性
を低下させることになるため好ましくない。
それ故に、生産性を維持した上で、繊維表面の親水性を
安定して発現させ、且つ吸収性粒子をウェブ内に均一に
分布・保持させる点では、いまだ不十分であると言わざ
るを得ない。
従って、本発明の目的は、生産性を損なうことなく、液
が複数回流入しても、吸液性が低下せず(親水性の持続
性に優れ)、高い保液性を備えた吸液性繊維集合体を提
供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記吸収性繊維集合体を形
成するに好適な吸収性繊維集合体の製造方法を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等、種々検討した結果、特定の熱可塑性樹脂に
吸液性ポリマーと特定の界面活性剤とを溶融練込みして
吸液性繊維集合体を形成することにより上記目的が達成
されることを知見した。
本発明は、上記知見によりなされたもので、繊維形成能
を有し、かつ引張弾性率Emが0.25 X10’kg
/c+a以下の熱可塑性高分子重合体に、吸液性ポリマ
ーと下記(a)、い)及び(C)に示された親水性の界
面活性剤の少なくとも一種類とを溶融練込みしてなる親
水性繊維で形成したことを特徴とする吸液性繊維集合体
を提供するものである。
(a)ポリオキシエチレンラウリルエーテル。
C+zHzs−0−(CH,cHt○)、Hm=4〜6
モル 但)ポリオキシエチレンモノステアレート。
C+tH*5CoO(cH□CH10)、Hn=11〜
15モル (C)下記構造式(A)若しくは(B)で示されるポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート又はそれらの
混合物。
nl+n2+n3−5〜7 (CHzCLO)□H n4+n5+n6=5〜7 また、本発明は、上記吸液性繊維集合体の製造に好適な
製造方法として、繊維形成能を有し、かつ引張弾性率E
mが0.25xlO’kg/d以下の熱可塑性高分子重
合体に、親水性の界面活性剤及び吸液性ポリマーを溶融
混練した後、この混練物の溶融紡糸を行いネット上に繊
維を集積する工程と、集積された集積繊維に対してニー
ドルパンチ加工等により繊維間を交絡させる工程と、交
絡させた繊維を熱融着させる工程とからなることを特徴
とする請求項(1)記載の吸液性繊維集合体の製造方法
を提供するものである。
〔作用〕
本発明の吸液性繊維集合体においては、その作用は必ず
しも明らかでないが、繊維の親水性は、繊維の内部から
界面活性剤が経時的に繊維表面に移行してくる、いわゆ
るブリードアウト現象による発現すると考えられるので
、親水性の持続性に優れたものとなり、液、例えば、血
液、尿又は水等を素早く拡散させるものと解され、また
、例えば、改質澱粉、アクリル重合体から得られた吸液
性ポリマーが、実質的に親水性繊維表面および内部に配
置された構造となっているため、吸液性ポリマーは脱落
することがなく、その結果、液を吸収する際に優れた吸
液性及び保液性を発揮するものと解される。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の吸液性繊維集合体の形成に用いられる熱可塑性
樹脂は繊維形成能を有し、通常の方法による溶融紡糸が
可能である。
また、熱可塑性樹脂は、引張弾性率Emが0.25 X
 10 ’kg/cd以下であることを要し、好ましく
は0.02〜0.20 kg/crlである。Emが0
.25X 10 ’kg/cd以上であると、形成され
た繊維の表面及び内部に配置されている吸液性ポリマー
の吸液・膨潤する作用を阻害することとなり、また、グ
イ(溶融紡糸装置)内の溶融混練物の流動性を高くする
ためにグイ温度を必要以上に高温にすることになるので
、混合する界面活性剤の耐熱性が問題となってくるから
である。尚、ここで、引張弾性率Em及びその測定方法
は、JIS  K7113“プラスチックの引張試験方
法”に基づいている。
また、熱可塑性樹脂としては、上記特性を備えているも
のであれば、特に制限されないが、ポリオレフィン系樹
脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂の具体例としては
、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンある
いはエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等を挙げる
ことができる。
本発明の吸液性繊維集合体は、上述した熱可塑性樹脂に
、吸液性ポリマーと界面活性剤とを溶融練込みしてなる
親水性繊維で形成されたものである。
吸液性ポリマーとしては、吸水性を有するポリマーであ
れば任意のものを利用できるが、具体的には、改質澱粉
、アクリル重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体
塩、ビニルエステル若しくはそのケン化物、又はエチレ
ン系不飽和カル酸若しくはその誘導体のケン化物等を挙
げることができる。この吸液性ポリマーは、その最大粒
径が50μm以下であることが好ましく、10μm以下
であることが更に好ましい。粒径が50μm以上である
と繊維形成性が著しく劣ってしまう。
また、上記吸液性ポリマーの配合割合は、10〜50重
量%であることが好ましく、20〜40重量%であるこ
とが更に好ましい、配合割合が10重量%未満では吸収
性能が低いために実用性に乏しく、50重量%を超える
と繊維形成性が著しく低下する。
界面活性剤としては、下記(a)〜(C)の少なくとも
1種類が用いられる。
(a)ポリオキシエチレンラウリルエーテル。
C,、H,、−0−(CH,CH,O)、Hm=4〜6
モル (b)ポリオキシエチレンモノステアレート。
C,、HffSCOO(CH,CH,O)、Hn=11
〜15モル (C)下記構造式(A)若しくは(B)で示されるポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート又はそれらの
混合物。
n 1+n2+n3=5〜7 H(OCHzGHz)□OHCCI(O(CH,C)I
!O) 、、H(CHIC8!O)□H n4+n5+n6=5〜7 上記界面活性剤の配合割合は、0.1〜5重量%である
ことが好ましく、0.5〜1重量%であることが更に好
ましい。
配合割合が0.1重量%未満では親水性の効果が乏しく
、5重量%を超えると界面活性剤の耐熱性やコスト高が
問題となり、実用上不敵である。
本発明の吸液性繊維集合体は、例えば、後述する方法に
より、上述した熱可塑性樹脂に上記配合割合で吸液性ポ
リマー及び界面活性剤を混合し、溶融混練、溶融紡糸等
の工程を経て形成することができるが、熔融紡糸により
形成される繊維の平均直径は30μm以下が好ましく、
特に20〜30μmであることが好ましい、平均直径が
30μmを超えると繊維集合体としての吸液性効果が劣
ってしまう。
尚、本発明の吸液性繊維集合体には、前述した必須成分
の他に、溶融紡糸を行う場合に通常用いられる添加剤を
添加することもできる。
第1図は以上詳述した吸液性繊維集合体の一部を拡大し
て模式的に示す説明図である。
図中1は繊維であり、多数本の繊維1が互いに絡まって
上記吸液性繊維集合体が形成されているものである。
上記繊維lの要所々々には、吸液性ポリマー2が配され
ており、吸液性繊維集合体に対して吸液性と保液性を付
与している。即ち、図中上方の上記吸液性繊維集合体に
液が接触した場合には、矢印方向に徐々に液が流れて拡
散し、上記吸液性ポリマー2に吸収される。
上述した吸液性繊維集合体においては、吸液性繊維集合
体を構成する親水性繊維1における吸液性ポリマー2は
繊維上で膨潤するが、吸液性ポリマー2自身が、液吸収
による膨潤現象が妨げられたり、脱落することはない、
5・シろ、親水性繊維表面上に配置されているが故に、
液が親水性繊維1を伝わって吸液性ポリマーへ素早く到
達するのである。この段階で吸収されなかった液は、更
に親水性繊維1を伝わって上述の如く繊維集合体の下層
に向かって拡散し、随時吸液性ポリマー2に吸収・保持
されていくので、上記吸液性繊維集合体は、優れた吸液
性と保液性とを発揮することになる。
次に、本発明の吸液性繊維集合体の形成に適用して好適
な吸液性繊維集合体の製造方法の一実施態様を第2図を
参照しながら説明する。
前述した熱可塑性樹脂、吸液性ポリマー及び界面活性剤
をそれぞれ所定の割合で溶融混練する。
この場合、吸液性ポリマーと界面活性剤とは、同時に混
合しても又は何れか一方を先に添加混合してもかまわな
い。
上記溶融混練する具体的方法としては、例えば、押出機
内で行う方法、又はヘンシェルミキサーにて熱可塑性高
分子重合体のベレットと界面活性剤とを混合した後に、
吸液性ポリマーを添加し、次いで、二軸混練押出機にて
マスターバッチ化する方法が挙げられる。
その後、上記溶融混練物を用い、所定温度の下で紡糸装
置のノズル(図示せず)から吐出させ、所定の径の繊維
を形成する溶融紡糸を行い、該繊維1をネット上に集積
させ、第2図(a)に示すようなウェブ状の集積繊維3
どする。
次いで、上記集積繊維3に対してニードルパンチ加工等
により、繊維1間を交絡させ、第2図(b)に示すよう
な要所々々に交絡部4を有する集積繊維3aを形成する
然る後、第2図中)に示す交絡した状態の集積繊維3a
を所定の加熱雰囲気に置いて熱融着させるこにより、本
発明の吸液性繊維集合体を形成することができる。
以上詳述した製造方法によれば、生産性を低下させるこ
となく、容易且つ確実に本発明の吸液性繊維集合体を製
造できる。
〔実施例] 次に、実施例により、本発明を更に具体的に説明する。
但し、本発明は以下に示す実施例に限定されるものでは
ない。
実施例1 引張弾性率Em=0.18 X 10’、kg/c−を
有するL−LDPE (直鎖状低密度ポリエチレン)8
9重置方に対し、エチレンオキサイド合計6モルを付加
したポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(界
面活性剤)1重量部を溶融混合し、その後更に、平均粒
径が20μmのポリアクリル酸ソーダ架橋体(吸液性ポ
リマー)10重量%を溶融混合することにより、溶融混
練物(計100重量%)を得た。
次いで、上記溶融混練物について、ノズル孔径0.7閣
、ノズル孔数300個の紡糸装置を用いて250°Cで
溶融紡糸を行うと同時に引取ロールで細化して、平均直
径25μmのフィラメント(親水性繊維)を得た0次い
で、ネット上に上記繊維を集積してウェブ化し、前記第
2図(a)に示した繊維集合体3とした。
その後、上記集合体3に対してニードルパンチ加工を行
って繊維を交絡させ、第2図中)に示すように、交絡部
4が形成された繊維集合体3aとした。
然る後、上記繊維集合体3aについて熱処理機にて11
5°Cの熱風で処理して繊維同志を熱融着させることに
より、実施例1の吸液性繊維集合体を得た。
尚、本実施例1で用いた上記界面活性剤は、ツウィーン
20(花王■製)、吸液性ポリマーは、アクアリック(
日本触媒■製)であった。
実施例2 上記実施例1の場合と同一の原料(L−LDPE(熱可
塑性樹脂)、界面活性剤、吸液性ポリマー)を用い、配
合割合を下記の如く変更した以外は実施例1と同し方法
で実施例2及び比較例1.2の繊維集合体を形成した。
また、比較例3の吸液性繊維集合体も下記の如くして形
成した。
実施例2 L−LDPE 769重量% 界面活性剤:1重量% 吸液性ポリマー:30重量% 比較例I L−LDPE:90重量% 吸液性ポリマー:10重量% 比較例2 L−LDPE : 99重量% 界面活性剤=1重量% 比較例3 実施例1と同一の配合で、始めに、L−LDPEに対し
、吸液性ポリマーを溶融配合して溶融混線物とし、これ
を同一の紡糸装置で250 ’Cの下で溶融紡糸して平
均直径25μmの繊維を形成した後、ウェブ化する際に
溶液状態の界面活性剤を噴霧付着させ、比較例3の繊維
集合体とした。
以上の実施例1.2及び比較例1〜3の繊維集合体それ
ぞれについて、以下に示す測定方法に従って、吸収時間
、液戻り量及び液拡散距離を測定し、その結果を下記表
1に示した。
(測定方法) 厚さ約7am+で、全重量が表1に記載の各繊維集合体
を、圧力5(g/cd)の条件で5分間加圧した後、繊
維集合体の表面中央部に、孔(d=511Iffl)の
あいた容器を置き、その容器に馬脱繊維血液(日本バイ
オテスト研究新製)5ccを注入し、その馬脱繊維血液
が繊維集合体に吸収されてしまうまでの時間を測定し、
吸収時間■(sec)とした。
次に、3分間無荷重で上記繊維重合体を放置した後、濾
紙(ADVANTEC4A 185am  TOY○製
)10枚を繊維集合体上に置き、50(g/cf11)
の条件で3分間加圧した後、濾紙に付着した馬脱繊維血
液の重量を測定し、液戻り量(g)とした。
また、そのときの繊維集合体における液の拡散状態を観
察し、その縦方向の拡がりを測定し、液拡散距離((1
))とした。
さらに、60分間・5 (g/cd)の条件で繊維集合
体を加圧した後、繊維集合体の表面中央部に、孔(d=
5nm)のあいた容器を置き、その容器に上記馬脱繊維
血液5ccを注入し、その馬脱繊維血液が繊維集合体に
吸収されてしまうまでの時間を測定し、吸収時間■(s
ec)とした。
表1 上記表1の測定結果から考察すると、まず実施例1と比
較例3とを比較すると、界面活性剤の添加方法が、実施
例1では繊維に練込んだ場合、比較例3では噴霧法によ
り繊維に付着させた場合である。上記両者は、吸収時間
■は同程度であるが、吸収時間■は実施例1では吸収時
間■とほとんど変わらないのに対し、比較例3では5倍
になっている。つまり、比較例3においては繊維表面の
親水性が低下していることを示している。
次に、実施例1と比較例2とを比較すると、該両者の相
違点は吸液性ポリマーの有無にあるが、吸収時間■、■
及び液拡散距離は同程度であるのに対し、液戻り量は比
較例2が実施例1の1.5倍になっている。つまり、実
施例1の方が比較例2より保液性が高いことを示してい
る。
また、実施例2と比較例1とを比較すると、該両者の相
違点は界面活性剤の有無にあるが、吸収時間の、■は比
較例1が100 (sec)以上と全く液を吸収しなか
った。このことは、界面活性剤が繊維集合体に対して親
水性を付与する上で重要な役割を果たしていることを示
している。
[発明の効果] 本発明の吸液性繊維集合体は、繊維表面が経時的に安定
して親水化されて(優れた親水性の持続性を備えて)お
り、しかも容易且つ確実に製造できるので、高い生産性
をも備えている。
また、本発明の吸液性繊維集合体の製造方法によれば、
上記吸液性繊維集合体を容易且つ確実に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の吸液性繊維集合体の一例の要部を拡大
して示す概略説明図、第2図(a)、ω)は本発明の吸
液性繊維集合体の製造方法の一例を示す概略説明図であ
る。 l;繊維     2;吸液繊維ポリマー3.3a;集
積繊維

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維形成能を有し、かつ引張弾性率Emが0.2
    5×10^4kg/cm^2以下の熱可塑性高分子重合
    体に、吸液性ポリマーと下記(a)、(b)及び(c)
    に示された親水性の界面活性剤の少なくとも一種類とを
    溶融練込みしてなる親水性繊維で形成したことを特徴と
    する吸液性繊維集合体。 (a)ポリオキシエチレンラウリルエーテル。 C_1_2H_2_5−O−(CH_2CH_2O)_
    mHm=4〜6モル (b)ポリオキシエチレンモノステアレート。 C_1_7H_3_5COO(CH_2CH_2O)_
    nHn=11〜15モル (c)下記構造式(A)若しくは(B)で示されるポリ
    オキシエチレンソルビタンモノラウレート又はそれらの
    混合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(A) O(CH_2CH_2O)_n_3H n1+n2+n3=5〜7 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(B) (CH_2CH_2O)_n_6H n4+n5+n6=5〜7
  2. (2)繊維形成能を有し、かつ引張弾性率Emが0.2
    5×10^4kg/cm^2以下の熱可塑性高分子重合
    体に、親水性の界面活性剤及び吸液性ポリマーを溶融混
    練した後、この混練物の溶融紡糸を行いネット上に繊維
    を集積する工程と、集積された集積繊維に対してニード
    ルパンチ加工等により繊維間を交絡させる工程と、交絡
    させた繊維を熱融着させる工程とからなることを特徴と
    する請求項(1)記載の吸液性繊維集合体の製造方法。
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