JPS6321073B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プラスチツク製または金属製のパイ
プやチユーブなどの管に用いられる急速継手であ
つて、管に対していかなる準備も必要としない
で、該管を簡単に連結できるようになつた急速継
手の改良に関する。このような急速継手におい
て、管の保持及び堅締性は、使用者が継手を調整
する必要なく自動的に達成される。これらの継手
は急速継手と呼ばれている。というのは、継手の
組立時間を必要とせず、管を継手の端部まで送り
込むことだけが必要とされるからである。 多種の急速継手が知られており、それらは、現
在、最新の連結技術を含んでいる。この技術は、
特に、プラスチツク管を用いる圧縮空気の連結に
集中的に使用されている。 この継手の唯一の欠点は、管が継手の端部に絶
対に完全に取付けられなければならないというこ
とにある。常にそうとは限らないが、使用者がい
つも完全に管を押し込むとは限らないので、この
場合には、管に漏れが生じたり、管が保管されて
いないことがある。このことは、ほとんどの場合
において、不都合過ぎるというものではないが、
この継手の用途によつては、時には人命がかかつ
ているので、連結は完全に安全なものであること
が不可欠である。大型トラツクに使用されている
圧縮空気ブレーキ、ならびに工業用及び家庭用の
燃焼ガス供給の場合がこれに該当する。化学工業
においては、管の連結が確実でないと、危険な製
品がまき散らされることがあるので、管の連結は
極めて重大である。家庭用及び工業用衛生装置の
温水連結もしくはセントラルヒーテイングのよう
なその他の場合においても、漏れは決してあつて
はならないので、管の保持及び堅締性について保
証されることが不可欠である。実際、アパートや
工場における水漏れはひどい災害をもたらすもの
である。 本発明の目的は、管用の急速継手の上記欠点を
克服し、人が管を継手にはめ込む際の組立不良を
防止することである。 管を継手に組み込むことは、シール要素及び管
保持部材といういくつかの障害要素を通過して管
をねじ込みすることである。これらの要素の一つ
を通過する度に、一般に抵抗があつて、組立操作
が妨害される。継手は少なくとも２つの要素、す
なわち、シール要素と管保持部材とを含んでいる
ので、使用者は最初の障害要素に遭遇すると、す
ぐに管の組み立て操作を停止して、管が完全に組
み立てられたものと思い込んでしまう。その結
果、保持部材及びシール要素の配置に応じて、次
のような不都合、すなわち、管が保持されないこ
と、もしくは管に漏れが生じることのいずれかが
起こることになる。 本発明によれば、これらの欠点が排除され、使
用者が何も考えなくても組立の際自動的にチエツ
クが行われるような組立体が得られる。このプロ
セスは管保持部材の締め付けをすべてなくしたこ
とから成る。そのため、シール要素の摩擦だけが
克服されるべきものとして残つていることにな
る。管は実質上自由に継手内に入り、管が管保持
部材の内側に当接すると、管保持部材が継手端部
の方向に運ばれる。次に、所定の抵抗点に達する
とシヤープなカチツという音がする。この抵抗点
は組込みを行う使用者の通常の力によつて解除さ
れる。カチツという音が使用者に感知されたと
き、管は急速に前進して継手の端部と当接する。 このカチツという音に対応する位置を越えたと
きに、保持部材の有効な緊張とロツクが管上で継
手の内側につくり出される。使用者に一般に感知
されるカチツという音が起こらない場合には、保
持部材が管上で緊張されていないで、管は継手内
に保持されない。これはチエツク操作の際、初め
からすぐに組込み不良であることがわかる。一例
として、大型トラツクのブレーキについて、工場
の組立チエツクの際、加圧により管は自動的に放
出される。他の例として、衛生装置の回路チエツ
ク用の水の循環時、衛生装置が完全に連結されて
いると、漏れている継手がすぐにわかる。 組立の際の簡単なチエツクは、管を嵌合した
後、管を引張ることである。管がうまく取付けら
れていれば管は抜けないし、管が完全にロツクさ
れていなければ、手で引張ると容易に抜けてしま
う。 それゆえ、管の位置はきわめて重要であり、特
に、管が変位の際、所定のかなり短いストローク
で、継手のほとんど端部に達するとき、保持部材
そのものを引張るという事は重要である。したが
つて管のロツクを行うためには、管が完全に継手
端部に達することが不可欠である。 したがつて、この装置は、管と当接してそれと
ともに同伴される部材であつて、その部材の運動
において、所定の力で急に降服する抵抗に対抗し
て、この力で管保持部材をロツクし、あるいは応
力下にある管保持部材を解除するような部材を備
える。 本発明の装置は、その部材ができるだけ大きな
カチツという音を立て、続いて部材間に急に止ま
つて衝撃を起こし、いかなる場合にも組立の際の
使用者が感知できるような音と衝撃を生じるよう
になつている。 異種の急速継手、特に、フランス特許第
2012796号、同第7314829号、同第7314830号同第
7402124号、同第7320453号、同第7401617号、同
第第7410580号、同第7425105号同第7523879号と
して本出願人により出願された急速継手が知られ
ている。 しかしながら、本発明の改良継手はこれら既知
の急速継手とくらべ安全の点でかなり改良されて
いる。 本発明の継手においては、保持機能と堅締性と
いうことが、この継手では瞬間的ではないような
取りはずし機能よりずつと重要である。クリツプ
をはずすか、ナツトをゆるめることにより取りは
ずしが行われ、それにより継手の内側装置に触れ
ることができ、特に、安全ロツク要素のロツクを
解除した後、シール要素を交換し、あるいは管を
取りはずすことができる。 本発明の装置は、従来の外観の継手、すなわち
Ｔ型継手、エルボ継手、ユニオン継手、バンジヨ
ー（Banjo）形継手等に組み込まれ、一般の連結
手段と置き換えられる。しかしながら、また、こ
の装置は、カートリツジを構成し且つ装置に直接
取付けられるような要素にも組み込まれ、このカ
ートリツジの内側は、クリツプまたはねじをはず
してカートリツジの一端より、あるいは取付けら
れている装置からカートリツジをはずした後、カ
ートリツジの他端より、手に触れることができ
る。 本発明によれば、平滑で平らな端部分を有する
管のための継手であつて、 (a) 中空の本体を備え、この本体は、その一端を
通つて開口している第１の孔と、上記本体の他
端を通つて開口し且つ上記第１の孔に連通して
いる第２の孔とを有し、上記第１の孔の直径は
上記管がその内部に挿入できるように上記管の
外径より大きいものであり、 (b) 上記第１の孔の中に配置されたロツク要素を
備え、 (c) 上記第１の孔の中に配置された保持部材を備
え、この保持部材は、その中に上記管の平滑な
端部分を受入れ、かつ上記第１の孔の縦軸線に
ほぼ平行する方向において移動できるものであ
り、上記保持部材の少なくとも一部分は上記管
の外面に係合するように半径方向に変形可能で
あり、 (d) 管を保持部材及びハウジングの中に所定距離
挿入したときロツク部材の内面に設けられた第
２のリブと係合できる保持部材の外面に設けら
れた第１のリブから成る戻り止め装置を備え、
上記第１のリブは、使用者が上記管に力をさら
に加えたとき、上記保持部材を変形させて上記
管の外面に係合させるように上記第２のリブに
打ち勝つて上記ロツク要素の第２のリブに隣接
して形成された溝の中にスナツプ嵌めするよう
になつており、 (e) 上記第１の孔から上記保持部材および上記ロ
ツク要素が抜けるのを防ぐために上記管を取り
囲みかつ上記中空の本体に取付けられた閉塞装
置を備えていることを特徴とする継手を提供す
る。 本発明は、添付図面に関する以下の説明を読む
ことにより、一層容易に理解されよう。 以下、図面を参照すると、第１、第２及び第３
図には、本発明の継手の具体例が示されている。
この継手は、２つの孔１ａと１ｃを備えた中空本
体１を有し、孔１ａの延長部として、流体通路の
オリフイスに相当する孔１ｕが設けられる。本体
１の一方の端部には、ねじ部１ｂがあつて、その
上にナツト６がねじ込まれる。ナツト６は継手の
入口で管７を通しかつ案内するための孔６ｃを有
している。円環状形式（特に縁付きなどの）の円
形Ｏ−リング５が孔１ｃの中に配置され、このＯ
−リングは、一方でナツト６の面６ａと、また他
方で中間部材４の面と当接し、中間部材４は、フ
ランジ４ａで本体の肩１ｄと当接する。後述の管
保持部材からＯ−リング５を分離している中間部
材４は、管を案内するための孔を有し、この孔に
は雌型円錐部分４ｂが連続した状態で設けられ
る。円錐部分４ｂは、保持部材３の対応する円錐
部分３ｃと協働するようになつている。 保持部材３は中間部材４に続いて本体の孔１ａ
の中に配置される。保持部材３は、複数のスロツ
ト３ｆを備えた管状部分により構成される。した
がつて、その管状部分は複数のセクタ部材に分割
され、半径方向に動いて管７を締付けるようにな
つている。前記部材の内側の変形自在部分には、
管７の壁に係合するようになつた歯３ｂが設けら
れ、またその外側には戻り止め装置すなわち戻り
止め用の円形リブ３ａが設けられる。孔１ａの端
部１ｅの方向に向いている保持部材３の端部に
は、非分割環状部分３ｅが設けられ、この部分３
ｅは変形自在部分のセクタ部材間の結合を保証
し、しかも管７の端部が当接する半径方向のフラ
ンジ３ｄを有する。 ロツク要素２も本体の孔１ａ内に配置されて、
保持部材３のまわりに置かれる。ロツク要素２は
剛性リングによつて構成され、該リングはその一
端に円形リブ２ｆを有し、それに続いて溝２ｄが
設けられる。溝２ｄの内径は、自由状態にあると
きの保持部材のリブ３ａの直径より小さい。 ロツク要素２は、リブ２ｆとは反対側に半径方
向フランジ２ｇを有し、そのフランジには保持部
材の環状部分３ｅが当接するようになつている。
ロツク要素２の半径方向フランジ２ｇは３つの明
確な機能を持つている。すなわち、 (1) 本体の端部におけるストツプの役割、 (2) ロツク要素２の半径方向フランジ２ｇの内面
２ａにおける保持部材に対するストツプの役
割、 (3) この半径方向フランジにより本体内でのロツ
ク要素２の前後逆の組立を不可能にする役割。 このようなロツク要素の具体例は非対称と呼ば
れる。 第２図には、管が装入される前の継手が示され
ていて、保持部材３は弛緩状態にあつて、このと
き保持用の２つの歯３ｂは最大限に隔置されて、
管７と接触しないようにされている。保持部材３
は、中間部材４と保持部材３との間で、中間部材
４の円錐部分４ｂによつて、また保持部材のリブ
３ａに当接するロツク要素の端部すなわちリブ２
ｆによつて、止められる。次に、この継手に管７
が嵌合されるまで、すなわち、孔６ｃ、Ｏ−リン
グ５及び中間部材４を通過後、管の端部が保持部
材半径方向のフランジ３ｄと当接するまで、管は
締め付けられることなく保持部材３を自由に通過
する。この位置では、管は、そのストロークの3/
４まで継手内にはめ込まれることになるが、保持
されていないから抜き出し自由である。保持部材
の引張り及びロツクストロークがまだ有効に残つ
ている。管７は保持部材と当接しているにすぎな
いから、継手の端部まで管を装入するのに力が必
要である。この力は部材の弾性力の関数として得
られる。管保持部材３はばねのように作用する材
料で構成されているので、常に弾性を備え、これ
に対しロツク要素２は剛性である。 フランジ３ｅに管７のスラストを加えることに
より、一定の力でハードポイントに打ち勝ち、こ
のハードポイントは急に撓む。その瞬間に、保持
部材３の変形自在部分に固定されたリブ３ａは本
体の端部１ｅに当接したロツク要素２のリブ２ｆ
を乗り越え、リブ３ａがロツク要素の溝２ｄに嵌
合し（第３図）、かくして保持部材とその歯３ｂ
とが管７を確実に締め付けることになる。 リブ２ｆが突然撓む際、一層大きなスラスト力
のもとで管は加速され、しかも半径方向フランジ
２ｇと衝撃的に当接する。同時に、この瞬間的な
急速運動がつくり出される際、保持部材は管を締
め付けて、ロツクされる。 急速運動の終わりに、ロツク要素と保持部材の
２つの部品とは初めの位置と異なる位置にあつ
て、初めの位置に戻ることができないように相互
にロツクされる。これら部品が配置されている場
所には切欠きされ、振動や圧力に対して管を保持
する総合保証を与えている。 ロツク操作全体において、組立の最後の衝撃を
伴う運動によつてカチツという係合音がするの
で、使用者がこれに感知できる。これは自動的な
自己チエツク装置を構成し、管がうまく保持され
ていることを確かめるために管を引張ることによ
つて組立操作がチエツクされる。 第１図には、管が正しく取付けられ、カチツと
係合され、しかも保持部材がロツクされている継
手が示されている。継手の外に管を引き出そうと
する力が加わると、保持部材の円錐部分３ｃが中
間部材４の雌型円錐とぴつたり当接し、歯３ｂは
管７に更にかなり侵入せられることになる。同時
に、中間部材４はＯ−リング５に対して強制的に
固定させられ、これによりＯ−リング５は圧縮さ
れて、永久的な締付が保証される。 本発明によれば、中間部材４のストロークが制
限されているので、すなわち、一方では中間部材
４はＯ−リング５を圧縮してそれに当接し、他方
では中間部材４の前進ストロークがそのフランジ
４ａと継手本体の肩１ｄとによつてストツプされ
るので、管が保持部材３に組み込まれる際に中間
部材４の前進が阻止されるという独特な構成が得
られる。したがつて、中間部材４の前進により歯
３ｂが早まつて管を締め付けるというような有害
な結果をもたらすことのないようにしている。か
かるストツプ位置で、中間部材４はＯ−リング５
を解放しているので、Ｏ−リング５は管の組込の
際に自由に膨張できるようになつている。このた
め管が滑らかに通過するので、その組込は容易で
ある。 第４図には、第１、第２及び第３図と同じ継手
が示されているが、密閉手段が矩形断面を有する
リング８に置き換えられ、リング８は管を案内す
るための孔８ａを備え、本体の溝１ｈに配置され
た弾性割りリング９によつて保持される。リング
８は本体の肩１ｆと当接する。 第５図には、ねじ部すなわちタツプ孔１ｂを備
えた本体１から成る継手が示され、孔１ｂ内には
Ｏ−リング１０を介して中空のねじ１１がねじ込
まれる。この装置の内側ハウジングは本体１と中
空ねじ１１とに区分され、本体１内では、半径方
向の端部すなわち１ｅにより制限されたハウジン
グ１ｍが保持部材３のストロークに使用され、他
方、中空ねじ１１内では、前記ハウジングの一部
として孔１１ａ，１１ｂ及び１１ｄが形成されて
いる。ロツク要素２は１ｔのところで本体と当接
し、中空ねじの孔１１ａ内で案内される。ロツク
要素２は、当然半径方向フランジを持たないリン
グによつて構成され、上述のロツク要素と同様の
円形リブ２ｆと溝２ｄを備えている。 Ｏ−リング５を圧縮するための中間部材４のス
トロークは、クリンプ部分１１ｅによつて制限さ
れる。 第５図には管の組込中の継手が図示されてお
り、このとき管は孔１１ｃ、Ｏ−リング５及び中
間部材４内を貫通して、保持部材３を通過し、し
かも保持部材３の半径方向のフランジ３ｄと当接
した状態にある。これらの部材はまさにロツクさ
れようとしている位置にある。このとき保持用の
歯３ｂが管７とは接触していないことがよくわか
る。 第６図に示された継手においては、その内側装
置は、ロツク位置に置かれた第１及び第４図のも
のと同様であるが、本体１はタツプ穴１２ｂを備
え、そこには肩１２ａで本体１と当接した中空ね
じ１２がねじ込まれる。 第７図に示された継手は、密閉部材１４がねじ
込みされた本体１から成り、密閉部材１４の一端
には円錐部分１４ｂが設けられ、その中間部分に
は、Ｏ−リング５が嵌合された溝１４ｄが設けら
れ、しかも部材１４の他端には、管を案内する孔
１４ｃが設けられる。Ｏ−リング５は圧縮されな
いで、正常に作動する。本体１と密閉部材１４と
の間にはＯ−リング１３が配置される。 この継手は管が装入される前の状態で示されて
いて、ロツク要素２は本体の半径方向の面１ｔと
当接し、保持部材３はロツク操作の終わりに本体
１の半径方向の端部１ｅ当接する。 第８図には、第５図と同じロツク装置を有し、
密閉ねじ１５を備えた具体例が示されているが、
Ｏ−リング５は圧縮されず、ねじ１５内の溝１５
ｄに簡単に嵌合される。第８図に示された継手に
おいては、組込の際の管がロツクされる前の状態
にある。 第９図には、第３図に類似の継手の具体例が示
されているが、ロツク要素２が対称型である。ロ
ツク要素２は環状部材により構成され、該部材は
その両端に円形リブ２ｆを備え、そのリブの間に
は溝２ｄが形成される。 このロツク要素の利点は、それがどちらの方向
にも取付けられるため、誤ることがないというこ
とである。この変形例では、ロツク要素２は本体
の半径方向の肩１ｔと当接する。第９図には、組
込の際に管が完全に嵌合されて、保持部材３がロ
ツク要素２によりロツクされている状態の継手が
示されている。 第１０図に示された継手の本体１にはタツプ穴
１ｂが設けられ、そこには、孔１２ｃを有する中
空密閉ねじ１２がＯ−リング１３を介して嵌合さ
れる。 Ｏ−リング５は本体の孔１ｃ内を一定範囲内で
動き得る。これまでのものとは異なつて構成され
た保持部材３は環状のしつかりした部分３ｆを備
え、これがＯ−リング５の直接の支持体を構成す
る。保持歯３ｂは保持部材の中央に配置され、ロ
ツクリブ３ａは２つの歯３ｂの間に中央に置かれ
る。部材３は弾性を備え、そのスリツトは第１〜
第３図のものとは逆に形成される。また、管のス
トツプ部すなわち本体の端部１ｅを設けられる。
この継手は、これまでに図示された具体例におけ
るのと同様、組込の際のロツク寸前の状態で示さ
れている。Ｏ−リング５は、圧力下でそこに作用
する保持部材によつて圧縮される。 第１１図はロツク状態にある同じ継手を示して
おり、保持部材のリブ３ａはロツク要素の溝２ｄ
に嵌合し、歯３ｂは管の壁に嵌合している。 第１２及び第１３図は、第１０及び第１１図と
同じ装置を示しているが、保持部材３が、押抜き
もしくは打抜きされた薄いシート金属で作られ
る。この部材３は曲がり部分３ｈの端部に保持用
歯３ｂを形成するための切欠きを備える。これら
の曲がり部分３ｈはロツク要素２によつて圧縮さ
れ、第１３図に示されているようにロツク要素２
の溝２ｄにカチツとはまるようになつている。 第１２図では、管７がロツクされる前で、保持
部材３の内側に取付けられる。ロツクされる前に
管が部材３の端部に接触できるように、部材３は
割りフランジ３ｇを有し、本体の孔１ｃと孔１ａ
の間に剛性の肩がある。 ロツクの際、フランジ３ｇは孔１ａ内を通過し
てわずかに管を締め付ける。 第１３図では、管が完全に取付けられてロツク
され、継手は圧力下にあり、Ｏ−リング５は保持
部材３によつて圧縮される。Ｏ−リング１３と密
封ねじ１２の部分１２ｈとがごみや塗料を密閉し
ている。 第１２及び第１３図では、プラスチツク材料製
の管によつては必須の支持ライニング１６が管の
内側に貼られている。 第１５図は第１３図の継手の内側部材を示して
おり、これは密閉ねじ１２をゆるめることにより
はずされたものである。 これは、部材が本体から離れた際にＯ−リング
５をはずすことができ、これを容易に交換できる
ことを示している。 実際に、密閉ねじ１２をわずかに引き出すこと
ができ、組込はロツク要素と、管に固定されてい
る保持部材によつて構成される。Ｏ−リングが交
換された後、密封ねじを回し、継手を再び組み立
てることは容易である。この具体例の多くのもの
において、この分解とＯ−リングの交換を行うこ
とができ、これは本発明の主要な特徴であること
に留意すべきである。 第１４図は、ロツク要素以外の全部材が第７図
の具体例に相当する継手を示している。この例で
は、ロツク要素が大きなクリツプ１７詳しくは弾
性割りリングで構成されている。この実施例では
クリツプ自体が先に述べた実施例におけるロツク
要素のリブを構成し、ノツチ３ｋとリブを構成し
ている円錐部分３ｍを乗り越えて、前記クリツプ
を保持部材３の部分３ｎに嵌合させてロツクさせ
る。この位置で、クリツプは保持部材３を管３上
にしつかりと締め付ける。第１４図では、管は継
手にロツクされない状態で装入される。 第１６図は第１図の具体例の変形であり、これ
は、密閉ナツト６と、Ｏ−リング５と、中間部材
４とを備えた本体１より成る。しかし、ロツク手
段が異なつていて、それは短いストロークを有す
るロツク要素２より成る。保持部材３の環状リブ
３ａはロツク要素２に強制的に嵌合され、わずか
にくぼんでいる溝２ｄに配置され、そこで、この
保持部材はかなり引張られる。この装置は、組込
の際きわめてシヤープなカチツという音と、保持
縁部をかなり締め付けることができるという利点
がある。更に、このことは、この具体例の主要な
特徴であり、ナツトをはずした後、ロツク要素２
のロツクがはずされ、部材の組立体から取り出さ
れる。それゆえ、ロツク要素は、分解工具を使用
して多少の力によつて置き換えることができる。 第１７図に示されている継手は第１４図の変形
例であつて、前の具体例とはロツク手段が異なつ
ている。ロツク要素２は対称型であり、いかなる
方向にも取付けることができ、第１６図で２ｄで
示されているような溝すなわち中空形を備える代
りに、浮彫り状の円形リブ２ｅを備える。したが
つて、保持部材はリブ２ｅを乗り越え、しかもノ
ツチ３ｋとリブ３ｍとを越えて、ロツク要素のリ
ブ２ｅを部分３ｎにもたらす。この具体例では、
管は装入中で、ロツクされないで、保持部材３の
内側に取付けられている。 第１８図に示されている継手の具体例では、保
持部材３は、管を確実に締め付けるような直径に
沿つて配置された歯を備え、組込の位置で人為的
に開口される。保持歯側の端部に、この保持部材
はフインガ３ｔを備え、このフインガは密閉ねじ
１４の円錐部１４ｆと嵌合する。 この管は２段階に組み込まれる。 (1) 管が保持部材３の端部に達したとき、円錐部
分１４ｆからフインガ３ｔをはずし、管７を締
め付ける部材３をはずす。 (2) 継手の端部方向に管を更に押すことにより、
部分３ｓが対称なロツク要素２のロツクされ
る。この装置では、管の予備締付がロツクする
力に加えられる。 第１９、第２０、第２１及び第２２図は本発明
の継手を示しており、内側部材が、カートリツジ
を構成しているカバーに配置される。このカート
リツジは、装置の本体に浅く嵌合して固定される
ようになつており、多少なりとも組立体の分解が
迅速になる。 第１９図は、ロツク要素２と中間部材４がスペ
ーサ２１のボア２１ａ内に案内されている継手を
示している。このスペーサ２１は中間部材４のス
トロークを制限し、環状Ｏ−リング１８を支持す
る。プレスシート金属製の薄いカバー２０がこの
カートリツジ全体を支持する。カバー２０は、固
定ねじ１９により本体１の簡単な浅いハウジンン
グ内にカートリツジを支持させるような広がつて
いるフランジ２０ｆを備えている。 管７をはずすには、継手を固定しているねじ１
９をゆるめて、管をカートリツジ内で押すことに
より、継手の内側部材を全部取り出すことができ
る。ロツク要素２をはずして補修、分解したり、
Ｏ−リング５を交換することは容易である。この
型のカートリツジでは、Ｏ−リング５は、中間部
材４の圧縮圧力を受ける。 第２０図は、カバー２４が異なり、本体１に急
速連結できるような継手を示している。このため
本体１は孔１ａ及び１ｃ、溝ｂ′を備え、溝１
ｂ′には弾性スリーブ２２（はね鋼）のフランジ
２２ａが配置され、スリーブ２２は切欠きと折り
曲げられた縁部２２ｂを有する。スリーブ２２は
２つに分割され、その孔１ｃ内で溝に容易に配置
される。カートリツジの組立は瞬間的であつて、
それをハウジング内に押し込むだけで十分であ
る。これは任意であるが、保護カバー２３をスリ
ーブ２２の上に配置してその酸化を防ぐ。カート
リツジの取りはずしは円錐部材（図には示されて
いない）によつて瞬間的に行われる。この円錐部
材が、縁部２２ｂを動かし、カートリツジを通過
せしめる。 第２１図では、内側部材は第１９図のそれと同
じであるが、カバー２７が、本体１に迅速に取付
するための装置を有する。この装置は、フランジ
２５ａによつて永久的に取付けられたリング２５
を有し、フランジ２５ａはカバーの一端に形成さ
れたフランジ２７ａと当接する。リング２５は分
割されていて、凹面部分２５ｂを有し、凹面部分
２５ｂは、スライド部材２６により本体の溝１
ｂ′に嵌合し、またこれからはずれるようになつ
ている。部材２６は外側のカバー２７の上をスラ
イドし、そのストロークはクリツプ２８により制
限される。部材２６がねじ回しまたは特殊なフオ
ークにより１ｃのところではずされると、部材２
６はクリツプ２８まで出てきて、カバーすなわち
カートリツジ２７は容易に引き出される。組立は
逆に行うことができ、カバーを所定位置に押し込
み、環状ボス２６ａにより、部分２５ｂでカチツ
という音をたてて嵌合する部材２６を押すだけで
十分である。本体１は、半円形の溝１ｂ′を備え
たかなり短い円筒上の単一ハウジングから成る。 第２２図では、内側部材は第１９図のものと同
じであるが、カバーすなわちカートリツジ３０
は、台形断面を有するクリツプ３１により本体１
に保持される。クリツプ３１は本体１の溝１ｂ′
に取付けられる。カバーはこれを本体に簡単に押
すことにより組み立てられる。ガイドプツシユ要
素２９がカバーの外周をスライドするように取付
けられ、そのストロークはクリツプ２８で制限さ
れていて、この要素２９によりカートリツジの取
りはずしは瞬間的に行われる。プツシユ要素２９
のフランジを押してクリツプ３１を開いて、引張
ることにより瞬間的にカートリツジをはずすこと
ができる。 第２０、第２１及び第２２図に示されている継
手では、内側部分は、第１９図と同様に、カバー
が取付けられている本体１のカバーを取りはずし
た後に取りはずされる。 第２３、第２４、第２５及び第２６図は、他端
に一般に既知の継手の組立用の通常の手段を備え
た本体に、本発明の継手を組み込む手段を示して
いる。第２３図に示された継手は、第１６図に示
されているものと同じ内側装置を備えるが、本体
１の溝１ｈに取付けられたクリツプ９により保持
された密閉リング８を備える。本体の他端には、
平滑円筒状尾要素１ｎがあり、その上に、締付ナ
ツト３１を有する圧縮継手リング３２が予め形成
される。この装置は、組込みの際の管が保持部材
３の端部に達し、しかもロツクされる前の状態で
示されている。 第２４図は、第２３図に示されているものと同
じ内側部材を備えた継手を示している。本体１の
他端には、円錐部分１ｐと溝中のシールリング３
４とが設けられ、溝に配置されたクリツプ３２に
よつて保持されたナツト３３が他の継手の連結部
材の締付を保証している。この型の連結は雌型の
円錐を備えた一般的な継手に取付けられる。 第２５図は、第２３図に示されているものと同
じ内側部材を有する継手を示している。本体１の
他端には雄ねじ１ｓとＯ−リング３５とが設けら
れ、これにより連結部材が提供される。この連結
部材によつて、円筒タツピング（ねじ１ｓは円錐
形でもよい）を備えるあらゆる装置に通常の態様
で取付けられることになる。 第２６図は、第２３図の継手のそれと同じ内側
部材を有する本発明の装置を示しており、それ
は、クリンプ締めによつて本体１に装着できるよ
うになつた組立体を形成するカバーすなわちカー
トリツジ３６に取付けられる。カバー３６は溝３
６ｄを有し、溝３６ｄにはＯ−リング１８が取付
けられる。カバー３６は、端部１ｅを備えた円筒
孔１ａでもつて単一ハウジング内に取付けられ
る。このカバーはもう１つの溝３６ｆを有し、そ
こには本体の縁部１ｂ″がクリンプ締めされる。
このためカバーは本体に取りはずしができないよ
うに取付けられて、それと一体にされる。継手と
内部部材は、クリツプ９をはずし、部材を引き出
すことにより分解される。 第２７図に示された継手は特に注目に値するロ
ツク手段を備える。 ロツク要素２は熱処理された金属ばね製で、保
持部材の非スプリツト端部に強制的に取付けら
れ、ロツク要素の環状溝２ｄは部材３のリブ３ｔ
に対応している。このロツク操作はシヤープな変
位によつて完全に行われるが、これは、ロツク要
素２が保持部材３を強く締め付けているためであ
る。この特殊な組立体は第２４図の構造と同様に
カバーすなわちカートリツジの内側に取付けられ
るが、いかなるクリンプ部分も持たず、固定は、
本体１の溝１ｈに取付けられかつカバーの円錐部
分１ｔと協働するクリツプ３７によつて行われ
る。クリツプ７はタブ３７ａを有し、これがカバ
ー３６を取りはずす際に引き出されるようになつ
ている。 本発明は加圧、特に０〜40バールの好ましい範
囲に加圧された流体を含んでいるあらゆる領域に
応用され、シールを強化し、管を保持する縁部の
数を増加することにより、一層高圧も可能であ
る。この装置は、圧縮空気で作動する大型トラツ
クのブレーキ回路の急速装着に使用するのに特に
適している。この連結装置は全く安全であり、管
の装入に実質上全く時間を必要としない。安全が
根源的に重要な領域、危険なガス、特に燃焼ガ
ス、相当な安全上の注意を必要とする製品を伴う
化学上の用途は、本発明を使用するのに特に好ま
しい。本発明が特に有用であるもう１つの領域
は、住宅及び工場の温水及び冷水を放散する衛生
装置のプラスチツクパイプの急速継手であつて、
かなりの人手を節約する。 これまでになされた説明はもちろん限定的なも
のではなく、当業者であれば、本発明の範囲から
逸脱することなく、本発明に種々の変更を行うこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の改良された急速継手の一具
体例を使用状態で示している軸方向断面図であ
る。第２図は、管が装入される前の、第１図の継
手を示す図面である。第３図は、管が嵌合され、
内側の部品がロツクされた後の同じ継手の半図で
ある。第４図は、ロツクされたリングによつて密
閉された継手の別の具体例を示す軸方向断面半図
である。第５図は、ねじ込みカバーを有する継手
の軸方向断面半図である。第６図は、内部ねじ込
みリングで密閉された継手の軸方向断面半図であ
る。第７図は、Ｏ−リングと雌型締付円錐部とを
支持しているねじ込みストツパーによつて密閉さ
れた継手の軸方向断面半図である。第８図は、本
体にねじ込まれたカバーを有する継手の軸方向断
面半図である。第９図は、ロツク要素が対称にな
つている継手の軸方向断面半図である。第１０図
は、管の組込みの際の継手の軸方向断面図であ
り、保持部材が逆になつていて、環状部分がＯ−
リングと接触している。第１１図は、第１０図の
継手の使用状態の軸方向断面図である。第１２図
は、保持部材が薄い金属でつくられている継手の
断面半図である。第１３図は、第１２図の継手が
ロツクされた状態を示す軸方向断面図である。第
１４図は、ロツク要素が弾性リングにより構成さ
れている継手の断面半図である。第１５図は、Ｏ
−リングが交換できるように裸にされた、第１２
図に示されている継手の異なる部材の断面図であ
る。第１６図は、対称なロツク要素と溝を有する
継手の軸方向断面半図である。第１７図は、リブ
すなわち中央ボスを備えたロツク要素を有する継
手の軸方向断面半図である。第１８図は、保持部
材が、管が嵌合される前に本体の円錐台部分に取
付けられた膨張要素を与えている継手の軸方向断
面半図である。第１９図は、装置に取付けられた
カートリツジを構成しているカバーを有する継手
の軸方向断面半図である。第２０図は、弾性リン
グによつて装置に固定されたカートリツジを形成
しているカバーを有する継手の軸方向断面半図で
ある。第２１図は、弾性リングとスライドリング
によつて装置に固定されたカートリツジを形成し
ているカバーを有する継手の軸方向断面半図であ
る。第２２図は、クリツプによつて装置の溝に固
定されたカートリツジを形成しているカバーを有
する継手の軸方向断面半図である。第２３図は、
本発明の継手の軸方向断面半図であり、その本体
は他方の端部に圧縮リングを備えた継手を有して
いる。第２４図は本発明の継手の軸方向断面半図
であり、その本体は他方の端部にリングを備えた
円錐型継手を有している。第２５図は本発明の継
手の軸方向断面半図であり、その他端にはねじ部
分が設けられている。第２６図は、クリンプ部分
によつて装置に固定された、カバー形成カートリ
ツジを有する継手の軸方向断面半図である。第２
７図は、弾性リングと、緊張状態にある対称弾性
割り型ロツク要素によつて固定されたカバー形成
カートリツジを有する継手の軸方向断面半図であ
る。 １……中空の本体、２……ロツク要素、３……
保持部材、４……中間部材、５……シール、６…
…密閉手段、７……管、１ａ……第１の孔、１ｃ
……第２の孔、３ａ……円形リブ、４，５，６…
…閉塞装置（中間部材４、Ｏ−リング５、ナツト
６）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 平滑で平らな端部分を有する管のための継手
   であつて、 (a) 中空の本体を備え、この本体は、その一端を
   通つて開口している第１の孔と、上記本体の他
   端を通つて開口し且つ上記第１の孔に連通して
   いる第２の孔とを有し、上記第１の孔の直径は
   上記管がその内部に挿入できるように上記管の
   外径より大きいものであり、 (b) 上記第１の孔の中に配置されたロツク要素を
   備え、 (c) 上記第１の孔の中に配置された保持部材を備
   え、この保持部材は、その中に上記管の平滑な
   端部分を受入れ、かつ上記第１の孔の縦軸線に
   ほぼ平行する方向において移動できるものであ
   り、上記保持部材の少なくとも一部分は上記管
   の外面に係合するように半径方向に変形可能で
   あり、 (d) 管を保持部材の中に所定距離挿入したときロ
   ツク要素の内面に設けられた第２のリブと係合
   できる保持部材の外面に設けられた第１のリブ
   から成る戻り止め装置を備え、上記第１のリブ
   は、使用者が上記管に力をさらに加えたとき、
   上記保持部材を変形させて上記管の外面に係合
   させるように上記第２のリブに打ち勝つて上記
   ロツク要素の第２のリブに隣接して形成された
   溝の中にスナツプ嵌めするようになつており、 (e) 上記第１の孔から上記保持部材および上記ロ
   ツク要素が抜けるのを防ぐために上記管を取り
   囲みかつ上記中空の本体に取付けられた閉塞装
   置を備えていることを特徴とする継手。