JPS63210117A - 樹脂分散物 - Google Patents

樹脂分散物

Info

Publication number
JPS63210117A
JPS63210117A JP4127887A JP4127887A JPS63210117A JP S63210117 A JPS63210117 A JP S63210117A JP 4127887 A JP4127887 A JP 4127887A JP 4127887 A JP4127887 A JP 4127887A JP S63210117 A JPS63210117 A JP S63210117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dispersion
anhydride
acid
polymer
modified polypropylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4127887A
Other languages
English (en)
Inventor
Kotaro Kishimura
岸村 小太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP4127887A priority Critical patent/JPS63210117A/ja
Publication of JPS63210117A publication Critical patent/JPS63210117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗料、接着剤などの多くの用途に用いることの
出来る樹脂分散物とその製法に関する。
〔従来の技術〕
ポリプロピレン等のポリオレフィンを無水マレイン酸等
でグラフト変性した変性ポリオレフィンを有機溶剤中に
固体状態で分散させ、それを塗料等に用いる技術はすで
に知られている。しかし、この樹脂分散物は粘度が低い
ため、コーティング剤や接着剤として使用する場合、塗
工適性に欠ける。また分散粒子が沈降しやすく分散安定
性に欠ける等の問題がある。
これ等の問題を解決する目的で該分散物の粘度を向上さ
せる方法として、溶剤に可溶な重合体を添加する技術が
提案されている。すなわち、溶剤に可溶な重合体と樹脂
分散物との混合物は、例えば特開昭58−173173
 、特公昭60−16990の各号公報に提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述の各先行技術において樹脂分散物に添加する溶剤に
可溶な重合体としては、塩素化ポリプロピレン等の塩素
化ポリオレフィン樹脂や、エチレン/酢酸ビニル共重合
体やエチレン/α−オレフィン共重合体、およびポリブ
タジェンがある。しかし、いずれも通常に入手できる重
合体の極限粘度〔η〕が1ないし4dl/g程度と比較
的低分子量のため、樹脂分散物の粘度を向上させるため
には多量を添加しなければならなかったり、樹脂分散物
の接着力を著しく低下させてしまう問題がある。そこで
少量の添加で樹脂分散物の粘度を向上させ、接着力を低
下させない方法が望まれていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記課題に鑑み、種々検討した結果、特定
の極限粘度範囲を有するポリオレフィン系重合体を樹脂
分散物に添加する事により、問題点を解決できる事を見
出した。更に、通常入手できる重合体の中で上記の極限
粘度を有し本目的に適った好ましい重合体がポリイソブ
チレン、イソプロピレンゴム、天然ゴムである事を見出
し、本発明を完成させる事ができた。
すなわち、本発明は、 「極限粘度〔η〕が4.0ないし7.0dl/gの範囲
にあり、かつ炭化水素系溶剤に可溶なポリオレフィン系
重合体(A)を炭化水素系溶剤に溶解した溶液中に、不
飽和カルボン酸またはその無水物によって一部若しくは
全部がグラフト変性された変性ポリプロピレンが固体状
態で分散されてなる樹脂分散物を要旨とする。J 〔変性ポリプロピレン〕 本発明に用いられる変性ポリプロピレンはポリプロピレ
ンに不飽和カルボン酸またはその無水物によって一部若
しくは全部がグラフトされたものである。原料となるポ
リプロピレンはプロピレンの単独重合体のほかプロピレ
ンと他のα−オレフィン、例えばエチレン、1−ブテン
、イソブチン、1−ペンテン、2−メチル−1−ブテン
、3−メチル−1−ブテン、■−ヘキサン、3−メチル
−1−ペンテン、2−メチル−1−ペンテン、1−ヘプ
テンなどが5重量%程度共重合したものであってもよい
またグラフトされる不飽和カルボン酸又はその無水物と
しては、アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和モノカ
ルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、アリルコハク酸、メサコン酸、グルタコン酸、
ナジック酸、メチルナジック酸、テトラヒドロフクール
酸、メチルへキサヒドロフタル酸などの不飽和ジカルボ
ン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコ
ン酸、無水アリルコハク酸、無水グルタコン酸、無水ナ
ジック酸、無水メチルナジック酸、無水テトラヒドロフ
タール酸、無水メチルテトラヒドロフクール酸などの不
飽和ジカルボン酸無水物などがあげられ、これらの2成
分以上の混合成分が同時にグラフトされたものであって
も差し支えない。
これらの不飽和カルボン酸あるいはその酸無水物のうち
では、マレイン酸、無水マレイン酸、ナジック酸または
無水ナジック酸を使用することが好ましい。
グラフトの方法としては周知の方法を採用することがで
きる。たとえば前記ポリプロピレンと上記不飽和カルボ
ン酸等を溶媒の存在下または不存在下、ラジカル開始剤
を添加して、または添加せずに高温度に加熱することに
よって行われる。該変性ポリプロピレンの性状として、
不飽和カルボン酸等のグラフト量が通常0.1ないし1
0重量%、好ましくは0.3ないし3重量%の範囲にあ
り、かつ135℃におけるデカリン中における極限粘度
〔η〕が通常0.3ないし7.5dl/ g、好ましく
は0.5ないし7.2a/gの範囲にあるものである。
グラフト量が0.1重量%より少ないと金属類に対する
接着性が劣るようになり、一方10重量%を越えると、
ポリオレフィン類との接着に劣るようになる。また極限
粘度〔η〕が0.3より小さいと、変性ポリプロピレン
の凝集力が不足して接着力に欠けるようになり、一方7
.5dI/gを越えると溶融時の流動性に欠けるため、
平滑な塗膜又は接着層が得られにく(なる。
〔樹脂分散物〕 本発明の樹脂分散物は前記変性ポリプロピレンが炭化水
素系溶剤に固体状態で分散されてなるものである。
炭化水素系溶剤としては、変性ポリプロピレンを高温で
溶解し得て、かつ常温で実質上溶解しないものであり、
トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、シクロヘキ
サン、メチルシクロへ牛サン等の脂肪族系炭化水素、ヘ
キサン、ヘプタン、デカン、ミネラルスピリット等の脂
肪族系炭化水素等を例示できる。なお本発明は前出の課
題解決のために完成されたものであるが、本発明の効果
を阻害しない範囲内で塩素化炭化水素系溶剤や極性溶剤
を混合して用いてもかまわない。
変性ポリプロピレンを上記溶剤に分散させる方法として
は、変性ポリプロピレンを機械粉砕後湾剤に膨潤、分散
させる方法、変性ポリプロピレンを高温下で溶剤に溶解
し、該溶液を冷却させるか該溶液に冷溶剤を投入し、あ
るいは該溶液を冷溶剤に投入するなどの手段により変性
ポリプロピレンを析出、分散させる方法がある。
分散状態にある変性ポリプロピレン粒子は一般に、また
好ましくは球状であるが、必ずしも球状である必要はな
い。粒子の平均粒径は通常1ないし20μ、好ましくは
5ないし15μである。また分散物中の変性ポリプロピ
レン粒子濃度(固形分濃度)は通常5ないし40重量%
である。
Cポリオレフィン系重合体(A)、樹脂分散物の製法〕 本発明の樹脂分散物を製造するには、前述の変性ポリプ
ロピレンの分散物に、該分散物の溶剤、すなわち炭化水
素系溶剤に可溶な特定のポリオレフィン系重合体を添加
する。添加の方法は、該重合体を直接該分散物に加えて
溶解しても、該重合体の溶液を調製し、これを該分散物
に加えても構わない。該重合体を均一に溶解させるため
には通常加熱が必要であるが、分散物中で該重合体を溶
解する場合には、特に変性ポリプロピレンの分散粒子が
溶解してしまわない様、80℃以下の温度で行う事が必
要である。
該重合体のデカリン中135℃で測定した極限粘度〔η
〕は4.0ないし7.0J/gの範囲にある事が必要で
ある。極限粘度〔η〕が4.0dl/g未満であるもの
は樹脂分散物の粘度向上の効果に乏しい。また極限粘度
〔η〕が7.0dl/gを越えるものは溶解性が低下す
るため均一分散物が得られない。
該重合体としてはポリイソブチレン、イソプレ′  ン
ゴム、天然ゴムが好ましいがこのほかにエチレン・プロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル、エチレン−アクリル酸
エチル、あるいはスチレン−ブタジェン等の各共重合体
やブタジェン等のゴムであっても構わない。このような
重合体も本発明のポリオレフィン系重合体に含まれる。
なお本発明の樹脂分散物中には、目的に反しない限り、
顔料、充填剤、安定剤その他添加剤が含まれでいてもよ
い。
〔発明の効果〕 本発明の樹脂分散物は、適度な粘度を有するためロール
コータ−等を使用して塗布した場合に、塗りムラやだれ
が起こらず均一な塗膜が得られるほか、分散安定性に優
れている。また、塗膜形成性に優れており、該分散物は
塗布後風乾するだけで連続被膜を形成し、乾燥した分散
粒子の剥落を防ぐ効果がある。さらに本発明の樹脂分散
物を金属同志や金属とポリオレフィン類の接着剤、ヒー
トシール剤、金属に対するコーテイング材、塗料などの
用いた場合に接着強度、ヒートシール強度、塗膜物性に
優れる。
以下本発明を具体的に説明する。
〔実施例〕
実施例1 無水マレイン酸を0.5重量%含有し、〔η〕がldl
/gの無水マレイン酸グラフトPP 15重量部とトル
エン85重量部を攪拌機付きのオートクレーブに入れ、
140℃に加熱して樹脂を完全に溶解した後、攪拌しな
がら10℃/時間の冷却速度で30℃まで降温したとこ
ろ、乳白色の均一な分散物が得られた。
該分散物の分散粒子の平均粒径をコールタ−・カウンタ
ーにて測定したところ10μであった。
該分散物100重量部に、デカリン中135℃で測定し
た極限粘度〔η〕が5.0dl/gのポリイソブチレン
2重量部を加え60℃に加熱して5時間攪拌したところ
、ポリイソブチレンは完全に溶解して均O −で粘度が向上した分散物が得られた。
該分散物の室温における粘度をB型粘度計にて測定した
ところ200cpであった。該分散物をロール・コータ
ーを使用して100m/minの速度でアルミ箔に塗工
したところ、塗りやむらや液だれのない均一な塗膜が形
成され良好な塗工適性を示した。該分散物を脊柱メス・
シリンダーに採り、室温で2ケ月間静置したが分散粒子
の沈降や沈降凝集物の形成は認められなかった。
該分散物をバーコーターを使用してアルミ箔に塗布・風
乾した塗工面を指先で強くこすっても粒子の剥落は見ら
れなかった。
該分散物をバーコーターを使用してアルミ箔に塗布・風
乾した後、170℃にセットしたエアー・オーブン中で
20秒間加熱したところ、均一で透明な被膜を有する塗
工箔が得られた。すなわち被膜外観は均一であった。こ
の塗工箔とPPシート(東七口化学社 #2QQT−T
)をJIS Z 170’7ニ準拠した方法により、1
80℃で2秒間、1kg/cJの圧力をかけて熱接着し
た後、常温における剥離強度(180度剥離)を測定し
たところ2.0kg/ 15mmであった。また剥離面
は篭側・PP側共にけば立ちがなく良好な外観を呈して
いた。
比較例1 実施例1において、ポリイソブチレンを添加しない分散
物の性能を実施例1と同様の方法で調べた。
実施例2〜3 および 比較例2 実施例1におけるポリイソブチレンの極限粘度を変えて
分散物を調製し、その性能を実施例1と同様の方法で調
べた。
実施例4〜5 および 比較例3〜8 実施例1におけるポリイソブチレンを他の樹脂に代えて
分散物を調製し、その性能を実施例1と同様の方法で調
べた。
各実施例の条件および結果を表1に示した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)極限粘度〔η〕が4.0ないし7.0dl/gの
    範囲にあり、かつ炭化水素系溶剤に可溶なポリオレフィ
    ン系重合体(A)を炭化水素系溶剤に溶解した溶液中に
    、不飽和カルボン酸またはその無水物によって一部若し
    くは全部がグラフト変性された変性ポリプロピレンが固
    体状態で分散されてなる樹脂分散物。
  2. (2)ポリオレフィン系重合体(A)がポリイソブチレ
    ン、イソプレンゴム、天然ゴムから選ばれた樹脂である
    特許請求の範囲(1)に記載の樹脂分散物。
JP4127887A 1987-02-26 1987-02-26 樹脂分散物 Pending JPS63210117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4127887A JPS63210117A (ja) 1987-02-26 1987-02-26 樹脂分散物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4127887A JPS63210117A (ja) 1987-02-26 1987-02-26 樹脂分散物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63210117A true JPS63210117A (ja) 1988-08-31

Family

ID=12603979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4127887A Pending JPS63210117A (ja) 1987-02-26 1987-02-26 樹脂分散物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63210117A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01245069A (ja) * 1988-03-25 1989-09-29 Kansai Paint Co Ltd 金属用塗料組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01245069A (ja) * 1988-03-25 1989-09-29 Kansai Paint Co Ltd 金属用塗料組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02298570A (ja) ホットメルト接着剤―および―被覆剤組成物
JP2010209344A (ja) 水性分散液およびその製造方法
JP2003171560A (ja) 粘着付与樹脂エマルション及びその製造方法、並びに水系感圧性接着剤組成物
JP6849796B2 (ja) コンタクト型接着剤
JP5620320B2 (ja) 接着性積層体
JP2705801B2 (ja) 水性分散液製造用分散剤
JPS63210117A (ja) 樹脂分散物
US20040249071A1 (en) Adhesive blend powders
JPH08509007A (ja) ハイブリッド樹脂エマルジョン
JP2839907B2 (ja) 低温ヒートシール性にすぐれた樹脂分散物
JPH01174579A (ja) 水分散型接着剤
JP4462691B2 (ja) プロピレン・α−オレフィン系共重合体樹脂分散物
JPH0678496B2 (ja) 樹脂分散物とその製法
JP2019116536A (ja) 水系コート剤
JPH09316134A (ja) 水性樹脂組成物及びその製造方法並びに水性塗料
JPH011750A (ja) 樹脂分散物
JP4220924B2 (ja) エマルション組成物
JPH023426B2 (ja)
JPH11222543A (ja) 低温ヒートシール性に優れた樹脂分散物
JPH0726054B2 (ja) 樹脂分散物
JPH06212139A (ja) 熱硬化型粘接着剤組成物及び熱硬化型粘接着シート
CN116063961B (zh) 一种新型粘接材料及其制备方法与应用
JPH04288336A (ja) 変性プロピレン重合体分散液
JPH11172214A (ja) 炭化水素樹脂粘着付与剤を含む粘接着剤組成物
JP2006104430A (ja) 接着剤組成物