JPS6320553Y2 - - Google Patents

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JPS6320553Y2
JPS6320553Y2 JP1983089050U JP8905083U JPS6320553Y2 JP S6320553 Y2 JPS6320553 Y2 JP S6320553Y2 JP 1983089050 U JP1983089050 U JP 1983089050U JP 8905083 U JP8905083 U JP 8905083U JP S6320553 Y2 JPS6320553 Y2 JP S6320553Y2
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JP
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suction
plate
vacuum
annular seal
workpiece
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JP1983089050U
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JPS59193690U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、部品や製品等(以下これらを称して
ワークと呼ぶ)を固定したり搬入する際に、これ
らを真空吸着により固定する真空吸着パツドの改
良に関する。
真空吸着パツドは、ゴムあるいは合成樹脂等の
弾性部材によつて椀状に形成されたパツド(吸
盤)の内部空間を真空引きすることによつてワー
クを吸着するものである。したがつて、この真空
吸着パツドの機能は所定の真空度が得られるか否
かに左右される。このため、当該真空吸着パツド
におけるトラブルの大半の原因は真空配管即ちパ
ツドを支持して真空源と連通させる支柱管の扱い
にある。例えば、支柱管を角を持たせて曲げる
と、配管抵抗が増えてパツド内の真空化が遅くな
り吸着不良を惹起するし、またパツドと支柱管と
の間のシールが完全でないと真空洩れが生じて充
分な真空度が得られない。斯様に真空配管の扱い
が悪い場合には真空吸着パツドを実用上役立たな
いものとしてしまう。そこで、従来の真空吸着パ
ツドは、真空配管を直線的に最短距離で漏れなく
実施すべく、第1図aに示すようにパツド1を直
管から成る支柱管2に直接固定している。
しかしながら、この従来の真空吸着パツドによ
れば、ワークWと、パツド1の支柱管2の軸中心
とが第1図aに示すように直交せずにずれてしま
うと、吸着力を失なつてしまう。そこで、斯様に
吸着するワークWの面が水平でない場合、あるい
は相対的にワーク取付位置が若干ずれた場合でも
吸着を可能とするものとして、第1図bに示すよ
うな球面摺り合わせ継手3を利用した首振りパツ
ドがある。しかしこれは実質上真空配管を角をつ
けて曲げることとなるし、自在にパツド1を支柱
管2′に対して揺動させるために摺に合わせ面4
間におけるシールが不完全となつて吸着力を損な
う虞がある。
本考案は、真空配管の折曲を伴なうことなく吸
着部の首振りが可能な真空吸着パツドを提供する
ことを目的とし、ワークに密着して吸着室を画成
する環状のシールを下面に、T溝を有するガイド
板を上面に具備した吸着板と、真空圧源と連通す
る支柱管およびT溝を介して吸着板と連結する連
結具とを連結固定した支持板とを、弾性環状シー
ルおよび前記T溝−連結具の組合わせにより首振
り可能に連結してこれらの間に密閉空間を形成す
る一方、該密閉空間を介して前記真空圧源と前記
吸着室とを連通させるようにしたものである。
T溝を介して吸着板と連結する連結具は、後述
する実施例のようにボルトを用いて吸着板に捩込
んで連結固定してもよいし、あるいは溶接して連
結固定してもよい。
以下、本考案の構成を図面に示す一実施例に基
づいて詳細に説明する。
第2図に本考案に係る真空吸着パツドの一実施
例を中央縦断図面で示す。この真空吸着パツド1
0は、環状シール11によつて画成された吸着室
12を有する吸着板13と支柱管14に固定され
た支持板15とを弾性環状シール16で真空洩れ
のないように連結して吸着部17を首振り可能に
構成してものである。
吸着板13は、ワークWに密着してワークWと
の間に吸着室12を形成する環状のシール11を
下面に具備いている。このシール11は、吸着室
12内が真空にされた際に吸盤としての形を保つ
と共にワークWの表面に沿つて僅かに変形して密
着し得る程度の弾性を有する気密性材料、例えば
ニトリル、ネオプレン、シリコン、ウレタン、ブ
タジエン、バイトン等の各種軟質性合成樹脂ある
いは軟質ゴムによつてワーク形状に対応して適宜
形状寸法の環状物に形成されている。勿論、スポ
ンジ構造のゴムであつても良いが、この場合には
内側あるいは外側の少なくともいずれか一方に空
気の通過を防ぐ膜を形成することが必要である。
シールの輪郭形状は、吸着面が矩形を成すものを
対象ワークとした本実施例の場合、矩形を成して
いるが、円形や惰円形等のその他の形状であつて
も良い。また、シール11の吸着板13に対する
取付けは、吸着板13に穿溝された環状溝18内
にシール11を嵌め込むようにして強固に接着す
ることにより行なわれている。したがつて、シー
ル11と吸着板13との間の接着部分で真空洩れ
が生じたり、簡単にシール11が剥離したり潰れ
ることがない。また、上述のシール11を保持す
る吸着板13は、ワークWを支持するに耐える剛
性を必要とすると共に軽量であることが好ましい
ことから、本実施例の場合アルミニウムあるいは
アルミ合金で形成されているが、その他の金属や
プラスチツクス等で形成しても良い。の吸着板1
3にはシール11に包囲された密着室12に開口
する連通孔19が穿孔されている。したがつて、
吸着板13を間に画成された吸着室12と密閉空
間20とは連通孔19を介してのみ連通されてい
る。
また、前記支持板15には図示しない真空圧源
と連通する支柱管14がねじ込まれ固定されてい
る。そして、支柱管14によつて支持されている
当該支持板15と吸着部17を構成する吸着板1
3とは真空洩れのないように気密性ある弾性環状
シール16によつてあらゆる方向に相対移動可能
に連結されている。即ち、環状シール16を介し
て支持板15と吸着板13とを連結することによ
つて、固定的な支持板15に対して吸着板13を
首振り運動可能とする。環状シール16は、吸着
板13の首振り運動を許容しかつ支持板15と吸
着板13との間に真空洩れのない密閉空間20を
形成するものであることから前述の環状シール1
1と同様伸縮自在な各種軟質合成樹脂あるいは軟
質ゴムなどで形成されている。この環状シール1
6は、吸着室12を構成する環状シール11と同
様に、吸着板13及び支持板15に穿溝された環
状溝21,22に嵌め込むようにして接着されて
いる。該環状シール16は支持板15を貫通する
支柱管14及び吸着板13の連通孔19を包囲す
る大きさが必要である。
前記支持板15と吸着板13との間には吸着板
13の首振り運動を一定範囲で許容し、かつ完全
にワークを吸着あるいは脱着したときに吸着板1
3と支持板15との相対位置を固定し、吸着板1
3に掛かるワーク荷重を環状シール16を介さず
に直接支持板15に負担させるためのガイド板2
3が設けられている。このガイド板23は、吸着
板13の側方に固定ねじ24を以て取付けられ、
支持板15との間に若干のスペースSをあけてこ
の側方にねじ込まれたT溝ボルト25と係合す
る。ガイド板23にはT溝ボルト25の頭部2
5′を垂直方向へ摺動可能に収容すると共に前後
左右への吸着板13の若干の移動を許容するT溝
26が設けられている。したがつて、吸着板13
はガイド板23のT溝26を案内としてその範囲
で上下動しかつ傾くこと即ち首振り運動すること
が可能である。
尚、吸着板13の連通孔19をねじ穴とし、盲
栓27で塞ぐように設けることもある。これは、
ワーク形状に合せて吸着パツドを小さくするため
いずれか一方の連通孔19の周囲のみを包囲する
ように環状シール11を配置する場合、環状シー
ル11の外の他方の連通孔19を塞いで真空洩れ
を防止する必要があるからである。
また、本考案の変更として、環状シール16を
スプリングにて代替し、真空圧維持機作について
は、環状シール11と同様の伸縮自在性を有する
材質の耐圧管を用いて直接連通孔19と支柱管1
4とそれぞれ連結せしめて行なうことも可能であ
る。
さらに、本実施例であつては、支柱管14を二
本設け、吸着パツドの位置や寸法を変更しても安
定して支持し得るように設けられているが、この
ことは一本の支柱管14を採用することが妨げる
ものではない。
以上のように構成された本考案の真空吸着パツ
ドによれば、ワークWの面が水平でない場合ある
いは吸着される面が曲面から成るワークの吸着位
置がずれた場合であつても、環状シール11と吸
着板13とから構成される吸着部17がワークW
に沿つて傾き密着するので吸着が可能となる。即
ち、第4図に示すように、ワークWの面が水平で
ない場合あるいは吸着される面が曲面から成るワ
ークWの吸着位置がずれている場合、環状シール
11の一部がワークWに先に当接して支持板15
と吸着板13との間の環状シール16の一部を縮
め吸着板13を傾ける。そこで、吸着板13がワ
ークWの面と対向し真空洩れの無い程度にワーク
Wに押しつけられて密着するまで支持板15を押
し下げる。このときの真空吸着パツド10の押し
つけ力は、ロボツトハンドとして応用した第5図
の実施例に示すように、作動アーム・ロボツトア
ーム28に支柱管14を摺動自在に取付けて支持
板15と前記アーム28との間にスプリング29
を装着すれば、スプリングを選択することにより
自動的に調整できる。尚、第5図中の符号30は
支柱管14の抜けを防ぐ取付けナツトである。吸
着板13の環状シール11がワークWの密着する
と、吸着室12内が密閉空間20及び支柱管14
を介して図示しない真空圧源によつて真空引きさ
れ速やかに真空となる。このとき、吸着室12の
中心軸と支柱管14の中心軸とは一致せず交差し
ているが、これらの間に密閉空間20を介在させ
ているので吸着部17の首振り量にかかわらず配
管抵抗はほぼ一定であり、吸着力の低下はない。
ワークWを搬送する場合、ロボツトアーム28あ
るいは支柱管14を上昇させれば、ワークWを吸
着した吸着板13がガイド板23を介して支持板
15に直接支持される。したがつて、支持板15
と吸着板13とを連結する環状シール16にワー
ク荷重の負担がかからないので、この部分から真
空洩れが生じることはない。尚、ワークWを所定
位置に搬送した後は真空引きを中断し、吸着室1
2内を大気力に戻してワークWを切り離す。その
後、次の吸着搬送に備えて真空吸着パツド10は
ワークW上に帰還させる。
以上の説明から明らかなように、本考案の真空
吸着パツドは、ワークに密着して吸着室を画成す
る環状のシールを下面に具備した吸着板と、真空
圧源と連通する支柱管を連結固定した支持板とを
弾性環状シールで相互に移動可能に連結してこれ
らの間に密閉空間を形成する一方、該密閉空間を
介して前記真空圧源と前記吸着室とを連通させた
ので、吸着部たる吸着板の首振り運動を可能とす
る。しかも、この真空吸着パツドは、支柱管に固
定された固定的な支持板と可動的な吸着部・吸着
板とを連結して密閉する環状シール自体の変形に
より吸着部の首振りを可能としたので、真空洩れ
の虞がないし、真空配管も緩やかに曲がり配管抵
抗を増大させることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の真空吸着パツドを示す正面図
で、aは一般的な吸着パツドを、bは首振り可能
な吸着パツドを示す。第2図は本考案に係る真空
吸着パツドの一実施例を示す中央縦断図、第3図
は第2図の−断面図、第4図は吸着作業の説
明図でaは正常状態、bは首振り状態を示す。第
5図は真空吸着パツドの他の実施例を示す斜視図
である。 11……環状シール、12……吸着室、13…
…吸着板、14……支柱管、15……支持板、1
6……弾性環状シール、17……吸着部、19…
…連通孔、20……密閉空間、W……ワーク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ワークに密着して吸着室を画成する環状のシー
    ルを下面に、T溝を有するガイド板を上面に具備
    した吸着板と、真空圧源と連通する支柱管および
    T溝を介して吸着板と連結する連結具とを連結固
    定した支持板とを、弾性環状シールおよび前記T
    溝−連結具の組合わせにより首振り可能に連結し
    てこれらの間に密閉空間を形成する一方、該密閉
    空間を介して前記真空圧源と前記吸着室とを連通
    させることを特徴とする真空吸着パツド。
JP8905083U 1983-06-13 1983-06-13 真空吸着パツド Granted JPS59193690U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8905083U JPS59193690U (ja) 1983-06-13 1983-06-13 真空吸着パツド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8905083U JPS59193690U (ja) 1983-06-13 1983-06-13 真空吸着パツド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59193690U JPS59193690U (ja) 1984-12-22
JPS6320553Y2 true JPS6320553Y2 (ja) 1988-06-07

Family

ID=30218948

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8905083U Granted JPS59193690U (ja) 1983-06-13 1983-06-13 真空吸着パツド

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6305099B2 (ja) * 2014-02-20 2018-04-04 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 青果物吸着保持具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50150678U (ja) * 1974-05-31 1975-12-15
JPS6110939Y2 (ja) * 1981-01-27 1986-04-07
JPS5928790Y2 (ja) * 1981-05-29 1984-08-18 猪一郎 木村 吸着装置

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JPS59193690U (ja) 1984-12-22

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