JPH0329118Y2 - - Google Patents

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JPH0329118Y2
JPH0329118Y2 JP16908787U JP16908787U JPH0329118Y2 JP H0329118 Y2 JPH0329118 Y2 JP H0329118Y2 JP 16908787 U JP16908787 U JP 16908787U JP 16908787 U JP16908787 U JP 16908787U JP H0329118 Y2 JPH0329118 Y2 JP H0329118Y2
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hand
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finger
suction
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はロボツト用の物品把持装置としてのハ
ンドに関し、例えば、種々の形状、重量の物品を
把持もしくは吸着するための複数の把持及び吸着
部材としてのフインガを具備するハンドに関する
ものである。
[従来の技術] 従来より、ロボツトに装着されるハンド装置と
して、1種類のみの物品を把持する指物品を備え
た装置が知られている。
また、指物品により物品を確実に保持するため
に、物品を正しく把持する位置に調整する機能を
備えたハンド装置として、例えば、特開昭61−
256004号公報が知られている。
また、特公昭62−18317号公報には、ハンド本
体と、このハンド本体に一端部を取り付けられ、
アクチユエータによりハンド本体に対して相対移
動して、物品を把持するための一対の爪とを有
し、一方の爪に物品吸着用の吸着孔を設け、この
吸着孔と真空発生器とを互いに連結した構成が知
られている。
更に、1つの把持装置により、種々の形状の異
なる把持対象物を把持するために、複数本の爪体
を有し、これら爪体を油圧シリンダにより駆動す
る装置として、特公昭51−6939号公報が知られて
いる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、これら従来のハンド装置におい
ては、1つの組立ラインに複数種類の物品を搬送
し、各物品を順次把持して組み立てする機能を有
した把持装置の要求に対応することが出来ないで
いた。
例えば、具体的には、カメラに用いられる絞り
ユニツトの組立工程において、上述したような把
持装置が要望されている。即ち、絞りユニツト
は、絞り支持リングと、絞り羽根及びこの絞り羽
根を回動する操作リングから構成されている。こ
こで、絞り支持リングと操作リングとは、金属製
又は比較的硬いプラスチツク材で成形・加工され
ている。従つて、絞り支持リングや操作リングの
把持は、リング側面を指部材で押圧把持すること
が可能である。
一方、絞り羽根は、一般的には金属製である
が、その肉厚寸法は非常に薄く、1/100mm程度の
厚さである。また、この絞り羽根は平坦性も厳し
く要求され、絞りばね自身と、絞り羽根の積層体
の回転において、羽根の曲がり・反り返りは、厳
しく規制されている。このため、絞り羽根を、こ
れの側面を押圧して、羽根の反り曲りを生じさせ
るようにして把持することは許されないものであ
る。
ここで、上述したような絞りユニツトの組立作
業を自動化・無人化するためには、このよううな
絞り支持リング、絞り羽根、及び操作リングを、
順次、把持装置で把持して、組立ステーシヨンで
自動組立作業を行なうことになる。しかしなが
ら、これら物品の把持態様が異なるため、1台の
把持装置で、これら物品を把持する事が困難であ
る。このため、夫々の把持態様に応じて、複数種
類の把持装置を用意しなければならず、コストの
点でも、また、設備スペースの点でも、問題とな
つている。
また、1種類の把持態様で、異なる把持態様の
物品を強引に把持しようとすると、この把持動作
により、物品が損傷する虞が有る。更に、組立ス
テーシヨンにおいて、例えば、組立ロボツトのフ
インガにおいては、物品の把持態様に応じて把持
装置を選択・交換している。この為、この組立ロ
ボツトは、ロボツトアームとハンド装置との間
に、フインガ着脱装置を備えていなければならな
い。この結果、構造の複雑性に伴ない、作業時間
においても、フインガ交換に要する時間が長くか
かり、作業性の点でも問題が指摘されている。
この考案は上述した問題点に鑑みなされたもの
で、この考案の目的は、複数の種類の形状・重量
の異なる物品を把持もしくは吸着する複数種のフ
インガ並びにフインガを駆動する駆動手段である
シリンダを放射状に配設することで、フインガの
動作点を放射状形の中心点に収束してフインガの
動作時の安定性を得ることを第一の目的とする。
更に、前述のシリンダを収納する収納体を略D
形状の横断面形状を持つ半円筒状として、この収
納体の平面部分へ下ろした垂線と支持及駆動手段
の長手軸とを傾斜を持たせることでシリンダの配
設個数を最大限にして、装置全体を小型化するこ
とを第二の目的とする。
[問題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために本考案のロボツト
用ハンドは、ロボツトアームに固定される基部材
に設けられる駆動手段と、該駆動手段により駆動
される一対の移動体と、該移動体の夫々に固着さ
れ互いに平行に開閉移動する一対の第一把持部材
と、前記移動体内に配設された複数のシリンダ
と、前記シリンダの夫々に設けられたピストンと
接続され、前記第一把持部材の前記開閉移動方向
と直交する方向に案内されて進退駆動される第二
把持部材並びに吸引部材とを具備し、前記シリン
ダは略放射状形に配設され、前記第二把持部材並
びに吸引部材は前記放射状形の略中心点近傍に収
束されるようにしている。
また、前記移動体は横断面形状が略半円の略半
円筒形で形成され、前記駆動手段の駆動軸の長手
方向軸の垂直面に対して所定角度傾斜するように
前記移動体を支持して駆動し、前記移動体に配設
される前記シリンダの個数を最大にするようにし
ている。
[作用] そこで、本考案によるロボツト用ハンドは複数
の種類の形状・重量の異なる物品を把持もしくは
吸着する複数種のフインガ並びにフインガを駆動
する駆動手段であるシリンダを放射状に配設する
ことで、フインガの動作点を放射状形の中心点に
収束させるようにしてフインガの動作時の安定性
を得るようにしている。
更に、前述のシリンダを収納する収納体を半円
の横断面形状を持つ半円筒状として、この収納体
の平面部分へ下ろした垂線と支持及駆動手段の長
手軸とを傾斜を持たせることでシリンダの配設個
数を最大限にして、装置全体を小型化することが
できるようにしている。
[実施例] 以下に、本考案に関わるロボツト用ハンドの一
実施例の構成を添付図面を参照して、詳細に説明
する。
(全体構成) 第1図はロボツトのハンド取付部3に、本考案
になるハンド1を取付ける状態を示した一部切欠
き外観斜視図であるが、本図に全体の構成が示さ
れている。第1図において、ロボツトアーム5の
一端に固着された空気圧分配板28に位置決めさ
れて取り付けられる空気圧中継板26にハンド1
が固定される。この固定のために、ハンド1のベ
ースとなる略コの字形状の基部2の上部、即ち前
述の空気圧中継板26に対向する面には4箇所の
取付突部2dが基板2と一体的に設けられてお
り、この各々の取付部2dにスペーサ9を介して
前述の空気中継板26にネジ止めする事でハンド
1はロボツトアーム5に固定されるようになる。
一方、空気圧分配板28には略同心円状に配置
される8本の真空圧管30と、10本の空気圧管3
2が一端を空気圧分配板28の底面と同一面で開
放にして、他端を図示しない真空、空気圧源に接
続して設けられている。また、この空気分配板2
8に位置決めされて取付けられる空気圧中継板2
6には前述の真空圧管30並びに空気圧管32と
に対応する同位置にL字管27の一端が突出して
設けられており、空気分配板28と空気中継板2
6とが固着された状態では、L字管27の突出部
が、空気圧32の開放部に自動的に圧入されるよ
うになつている。従つて、L字管27には空気漏
れ防止のためのシール材等が設けられている。こ
こで、L字管27の代わりに中実の空気圧中継板
26に機械穴明加工によりL字管を構成して両口
部に管を設けてもよい。
そして、このL字管27の他端は空気圧中継板
26の外周面に放射状に突出するように設けられ
ており、この突出した部分には各々に柔軟性のあ
る真空チユーブ24と空気圧チユーブ34の一端
が圧入、もしくは挿入後抜け防止されて設けられ
ている。この、真空チユーブ24は後述するフイ
ンガ組立体100に真空圧を供給するために、ま
た空気圧チユーブ32は後述するシリンダCo
空気圧を供給するために各々の他端が接続される
ようになつている。
これらの真空圧と空気圧の供給の制御手段とし
ては供給源と真空圧管30、空気圧管32の間に
設けられた不図示の電磁弁及び電磁弁を駆動/制
御する不図示の駆動/制御手段が用いられるが、
この電磁弁の駆動/制御は後述するフインガ組立
体100の動作及びサーボモータの動作と連動し
て行なわれる。
(ハンドの説明) 第2図は第1図のハンド1を示す一部切欠き外
観斜視図である。第2図において、ハンド1のベ
ースとなる略コの字形状の基部2は左側板2bと
前述の4個の取付突部2dを形成している天板2
aと右側板2cとモータ板2とで一体的に構成さ
れる。
即ち、天板2aの左端には左側板2bが、右端
には右側板2cがネジ止めされて各々天板2aに
たいして垂設されている。また、右側板2c上に
はモータ板2dが同じくネジ止めされて、天板2
cに対して垂設されている。これら左側板2bと
右側板2cは一対のガイド軸16a,16bを回
転不自由に軸支する一方、ネジ軸8を不図示の軸
受で回転自由に軸支しており、ネジ軸8は2本の
ガイド軸11a,11bの略中央部に位置するよ
うにしている。また、ガイド軸11a,11bと
ネジ軸8は各々平行に設けて後述するシリンダ収
納体を平行移動可能にしている。次に、ネジ軸8
が右側板2c内の軸受で軸支される他端にはプー
リ6bが固着されている。
不図示の制御/駆動手段により制御及び駆され
るサーボモータ4は前述のモータ板2dに固着さ
れており、このサーボモータ4の出力軸4aには
モータプーリ6aが固着され、歯付ベルト10が
前述のプーリ6bとの間に一定張力を与えて噛合
されている。
左シリンダ収納体12及び右シリンダ収納体1
4は一対のガイド軸11a,11bにより平行移
動可能に軸受60により軸支されている。
一方、前述のネジ軸8は略中央部を中心にして
右ネジ部8aと左ネジ部8bとを有しており、こ
れらに各々螺合する雌ネジ部61を備える左シリ
ンダ収納体12と右シリンダ収納体14とをネジ
軸8に螺合させており、ネジ軸8の回転時には右
ネジ部8aと左ネジ部8bの終点部を中心として
左シリンダ収納体12と右シリンダ収納体14と
を相互に接近もしくは離間させる様にしている。
この左シリンダ収納体12と右シリンダ収納体
14の下方外縁部には前述のガイド軸11aに対
して遊挿されて固着される左アングル16と右ア
ングル18とが設けられている。これら、左アン
グル16と右アングル18は後述する把持動作時
に耐えるだけの十分な剛性を有しており、左シリ
ンダ収納体12の平面部12aと右シリンダ収納
部14の平面部14aとが当接する状態では、左
アングル16のフラツト面16aと右アングル1
8のフラツト面18aも略同様に当接する位置関
係としてある。
また、左アングル16と右アングル18には後
述するシリンダピストンPoを案内するガイド穴
63が機械加工もしくは案内部材を圧入して設け
られており、図中に示したフインガF2ととF4
F5とを上下方向に摺動可能に支持している。
これらフインガFoは(イ)小型部品の把持、(ロ)小
型部品の吸引、(ハ)中型部品の吸引の三種類の機能
が備えられており、これらの機能の目的のために
(イ)用としてピン42が、(ロ)用として中空管が、(ハ)
用として吸引パツド41が夫々のフインガFo
備えられている。
(フインガ部の説明) 前述のフインガFoを上下方向に摺動動作させ
る構成部分を、特にフインガ部として説明する。
第3図は第2図のX−X′継面を示した継面図で
ある。
第3図において、右シリンダ収納体14には略
同心円状に5個のシリンダCoの内、シリンダC2
が機械加工もしくはシリンダ完成体を固着して設
けられている。このシリンダCoの上端部には小
径部が連通して設けられており、この小径部に連
通する横穴には前述の空気圧を供給するための空
気圧チユーブ34が横穴の端部に固着された口金
に圧入もしくは挿入後にクランプされることで設
けられている。ここで、シリンダ完成体を使用の
場合にはL字管を同様に設けて、これに空気圧チ
ユーブ34を接続して構成するようにしてもよ
い。
このシリンダCoの下端部はシリンダの直径と
同径で開口となつており、この開口部からピスト
ン43が挿入されるようにしている。このピスト
ン43には、ピストン43の外周部に沿う様に凹
部が加工されており、この凹部には空気漏れ防止
のシール材44がシリンダCoの内面に着接する
状態で設けられている。ピストン43の底面の中
心部に固着されるピストンロツド40とシリンダ
Coの間には戻しスプリング45が設けられるが、
この圧縮コイルスプリング45の上端はピストン
43の底面に接し、下端は右シリンダ収納体14
に固着される底板46により規制されるようにし
て、戻しスプリング45の自然状状態ではピスト
ン43の上端をシリンダCoの上端部へ当接させ
るだけの圧縮力を有するようにしており、空気圧
が供給されない場合にピストン43を図の実線の
位置まで付勢するようにしている。
空気圧チユーブ34を介して空気圧がこのシリ
ンダCo内に供給されると、ピストン43は図中
破線で示される位置に移動することになる。
一方、前述のピストン43とピストンロツド4
0と戻しスプリング45とをシリンダCo内にセ
ツトして、底板46を固着した後で、ピストンロ
ツド40の下端に連結板Aoがネジ止め等により
固着される。
この連結板Aoの一端にはフインガFoが固着さ
れており、このフインガFoは前述したように右
アングル18内のガイド穴63に摺動自在に案内
されている。第3図ではフインガF2には吸引パ
ツド41がセツトされている例を示しており、フ
インガF2は中空管で構成されており、一端は前
述の真空チユーブ24に接続されて、真空圧を吸
引パツド41に供給する構成としている。
従つて、このフインガFoを上下移動させるた
めの組立体はシリンダCoと底面46で構成され
る筒体部と右アングル18内のガイド穴63との
2箇所で摺動案内されることになるが、特にガイ
ド穴63での摺動の精度が本機能では重要であ
り、この部分のみの案内でも構わない。
第4図はこのようにして構成されるフインガ部
を備える左/右シリンダ収納体12,14を前述
のハンド部に組付けた状態の第2図の下面図を示
したものである。
第4図は説明のためにネジ軸8を回転させて矢
印Y,Y′方向に左シリンダ収納体12と右シリ
ンダ収納体14を離間させて、相方の平面部12
aと14aとを離した状態を示したものである。
第4図より明らかなように、半円筒形の形状を有
したこれらシリンダ収納体は各々のシリンダ収納
体12,14を支持するネジ軸8の垂線から平面
部12aと14aとを150゜傾けて構成することに
より、30゜の間隔でシリンダCoを設ける場合には
シリンダCoの数をネジ軸8を挟んで3個と2個
に無駄なく同心円弧上に設けることができるよう
になる。
このようにして、構成される各々のシリンダ
Coには前述したフインガFoが各々一体的に設け
られる。
これらフインガFoは前述した機能(イ)、(ロ)、(ハ)
を各々備えるが、第4図ではF1とF5が(ロ)、F4
(イ)、F2とF3が(ハ)の機能を分担している様子を示
した。第4図に示す様に、これらのフインガFo
に固着される連結枝Aoが互いに干渉しない位置
関係になる様にフインガFoは各々右アングル1
8に設けられたガイド穴63に摺動自在に案内さ
れる。
第4図では右シリンダ収納体14についてのみ
説明したが、左シリンダ収納体12も異なるネジ
方向の雌ネジ61がもうけられることを除いては
同様に構成される。
従つて、このように構成されるのでフインガ
Foは全てが対称の位置に配置されるので後述す
る動作時には基本的には左右のフインガFoが一
対で用られることになる。
(動作説明) 以上のように構成されるハンド及びフインガで
は基本的動作は以下の様に行なわれる。即ち、前
述の(イ)の機能状態を示す第5図bにおいて、ロボ
ツトアーム5はハンドを非把持部材51の穴の略
中心の所定位置まで移動させる。次に左シリンダ
収納体12と右シリンダ収納体14を前述の穴の
略中心部に一対のF4のピン42が位置するよう
にサーボモータ4の作用で移動させる。この時点
で空気圧が各々のシリンダC4に供給され、フイ
ンガF4が下降されてピン42が穴の中心部に入
り込む。この状態を保つてサーボモータ4が更に
作用して、第5図bに示す様に両穴の内面を把持
する様になる。
この時点でロボツトアーム5が次の工程へ移動
するよう作用して、非把持部材51を移行する。
この場合の非把持部材51には電気回路基板や
CCDセンサ基板のように平板状であることが望
ましい。
次に、(ロ)の状態は(ハ)の機能と略同様に行なわれ
るので、(ハ)の機能の説明で(ロ)を代用すると、第5
図cに示されるように、非吸引部材52はカメラ
の絞りマスクの様に把持の困難な形状及び材質の
部材を示している。ここで、フインガF2が非吸
引部材52の所定位置まで移動されて、フインガ
F2が所定位置まで下降する動作までは前述の(イ)
の動作と同様に行なわれる。この様に動作して吸
引パツド41が非吸引部材52の面上に当接する
位置になると、前述の真空チユーブ24を介して
真空圧が吸引パツドに供給される結果、非吸引部
材52は吸引される状態になる。この時点でロボ
ツトアーム5が次の工程へ移動するよう作用し
て、非吸引部材52を移行する。
最後に、第5図aに示す様に、非把持物体50
が容積的に比較的大きく重量のある物体である場
合に、アングル16,18のフラツト面16a,
18aで把持する様子を示したものである。
この状態を保ち、ロボツトアーム5が次の工程
へ移動するよう作用して、非把持物体50を移行
する。
第6図は前述した実施例の構成要素のロボツト
アーム5、ハンド1、シリンダCo、フインガFo
及び吸引パツド41の動作を制御/駆動する一例
としてのブロツク図を示したものである。
第6図において、制御回路200には基本動作
プログラムを記憶させたROMとロボツトのテイ
ーチングの際に位置データ量等を書き込むRAM
と全体の制御を行なうCPUとが内蔵されている。
この制御回路200は以下の駆動回路を集中制御
する。即ち、ロボツトアーム5の駆動を行なうロ
ボツト駆動回路202と、ハンド1に備えられた
サーボモータ4の駆動を行なうサーボモータ駆動
回路203と、フインガFoの動作を行なうシリ
ンダCoに空気圧源207から送られる空気圧を
供給及び遮断する電磁弁205の駆動を行なう電
磁弁駆動回路204と、吸引パツド41に真空圧
源206から送られる真空圧を供給及び遮断する
電磁弁205の駆動を行なう電磁弁駆動回路20
4である。
ここで、前述の(ハ)の機能、即ち中型部品の吸引
動作機能では第6図のブロツク図で示した構成要
素が全て使われるので、この動作をフローチヤー
ト図の第7図に示して代表して説明する。
以下、第5図cと第7図を参照して説明する。
まず、中型部品の吸収及び移行動作が開始される
と、ステツプS1でロボツトアーム5を非吸引部
品の所定位置まで移動させる。次に、ステツプS
2で非吸引部品上の吸引パツド41に吸引される
位置まで左シリンダ収納体12と右シリンダ収納
体14とがサーボモータ4が作用することで離間
させられると、ステツプS3に移り、このステツ
プS3で空気圧源207に接続している電磁弁が
開かれ、シリンダC2に空気圧が供給される。
この結果、フインガF2は非吸引部品上の吸引
位置へ下降させられる。ステツプS4では吸引パ
ツド41に真空圧が前述の電磁弁が開くことで吸
引パツド41が非吸引部品を吸着する動作が行な
われ、ステツプS5ではステツプS3で行なつた
シリンダC2への空気圧を開放する動作が、例え
ば不図示の空気圧開放弁の開放により行なわれ、
戻りスプリング45の作用でピストン43が上方
へ移動させられる結果、ピストン43と一体的に
構成されるフインガF2が上昇させられる。
次にステツプS6でロボツトアーム5は次工程
の所定位置まで移行させられ、ステツプS7で再
度シリンダC2に空気圧が供給されフインガF2
下降され、最後にステツプS8で吸引パツド41
の真空圧が遮断され、ここで初めて非吸引部品を
離す動行が行なわれ、中型部品の吸引及び移行動
作を終了する。
以上説明したように、本考案になる一実施例で
は、少なくとも前述の(イ)、(ロ)、(ハ)及び大型重量物
の把持の4機能を1台のハンドで行なうことがで
きるようになるので、従来行なわれている非把持
もしくは非吸引部材が異なる毎に、専用のハンド
をロボツトアームから交換する必要がなくなる。
これにより、装置自体の大幅なコストダウンが可
能となるばかりか、従来交換に要していた段取り
時間の短縮が出来るようになつた。また、本考案
のハンドは空気圧、真空圧の供給系の配管作業は
位置作業のみで簡単に行なえるので、取付に要す
る時間は配管作業が含まれず、かなりの短時間で
ロボツトアームに取付けることができる。このこ
とは、点検、修理等を考慮すると重要なことであ
る。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案のロボツト用ハ
ンドは、複数の種類の形状・重量の異なる物品を
把持もしくは吸着する複数種の把持部材としての
フインガ並びにこのフインガを駆動する駆動手段
であるシリンダを放射状に配設することで、フイ
ンガの動作点を放射状形の中心点に収束して、フ
インガの動作時の安定性を得ることができるよう
になる。
更に、前述のシリンダを収納する収納体を横断
面形状が半円を持つ半円筒として、この収納体の
平面部分へ下ろした垂線と支持及駆動手段の長手
軸とを傾斜を持たせることでシリンダの配設個数
を最大限にして、装置全体を小型化することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はロボツトアームと本考案のハンドを取
付ける状態を示した一部切欠き外観斜視図、第2
図は第1図のハンドを示す一部切欠き外観斜視
図、第3図は第2図のX−X′継面図、第4図は
第2図のハンド部の下面図、第5図a,b,cは
第2図のハンドの使用例を示す外観斜視図、第6
図は実施例の構成要素を示したブロツク図、第7
図は第6図のブロツク図によるフローチヤート図
である。 図中、1……ハンド、2……基部、3……ハン
ド取付部、4……サーボモータ、5……ロボツト
アーム、6a……モータプーリ、6b……プー
リ、8……ネジ軸、10……ベルト、11a,1
1b……ガイド軸、12……左シリンダ収納体、
14……右シリンダ収納体、16……左アング
ル、18……右アングル、Co……シリンダ、Ao
……連結板、Foフインガ、43……ピストン、
40……ピストンロツド、45……戻しスプリン
グである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ロボツトアームに固定される基部材に設けら
    れる駆動手段と、 該駆動手段により駆動される一対の移動体
    と、 該移動体の夫々に固着され互いに平行に開閉
    移動する一対の第1把持部材と、 前記移動体内に配設された複数のシリンダ
    と、 前記シリンダの夫々に設けられたピストンと
    接続され、前記第1把持部材の前記開閉移動方
    向と直交する方向に案内されて進退駆動される
    第2把持部材並びに吸引部材とを具備し、 前記シリンダは略放射状形に配設され、 前記第2把持部材並びに吸引部材は前記放射
    状形の略中心点近傍に収束される事を特徴とす
    るロボツト用ハンド。 (2) 前記移動体は横断面形状が略半円の略半円筒
    形状で形成され、 前記駆動手段の駆動軸の長手方向軸の垂直面
    に対して所定角度傾斜するように前記移動体を
    支持して駆動し、 前記移動体に配設される前記シリンダの個数
    を最大にする事を特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載のロボツト用ハンド。
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