JP2536337Y2 - 電子部品吸着装置 - Google Patents

電子部品吸着装置

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JP2536337Y2
JP2536337Y2 JP1990080383U JP8038390U JP2536337Y2 JP 2536337 Y2 JP2536337 Y2 JP 2536337Y2 JP 1990080383 U JP1990080383 U JP 1990080383U JP 8038390 U JP8038390 U JP 8038390U JP 2536337 Y2 JP2536337 Y2 JP 2536337Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は電子部品吸着装置に関するものであり、特
に、複数種類の電子部品の吸着に関するものである。
従来の技術 電子部品保持装置には、バキューム装置に接続された
吸着管の先端に電子部品を吸着して保持する電子部品吸
着装置があり、その一種が特開昭61−164789号公報に記
載されている。この電子部品吸着装置は、1個の吸着装
置本体に複数本の吸着管が、互いに同軸に重なり合って
かつ長手方向に相対移動可能に保持されるとともに、そ
れら吸着管が切換装置により長手方向に相対移動させら
れることによって現に電子部品を吸着する吸着管が切り
換えられるものである。
この電子部品吸着装置においては、大きい電子部品を
吸着する必要がある場合には、吸着管の長手方向の相対
移動により外側に配設された断面積の大きい吸着管が吸
着作用を為す状態とされ、小さい電子部品を吸着する必
要がある場合は、内側に配設された断面積の小さい吸着
管が吸着作用を為す状態とされる。
この電子部品吸着装置によれば、複数本の吸着管を長
手方向に相対移動させることにより現に電子部品を吸着
する吸着管を切り換えることができ、部品吸着装置の構
成や制御が複雑になることを回避しつつ、電子部品の形
状,寸法等の変化に容易にかつ迅速に対応することがで
きる。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記公報に記載された電子部品吸着装
置においては、外側に配設された吸着管と内側に配設さ
れた吸着管との切換状態を維持するために、いずれかの
吸着管を軸方向に移動させる流体圧シリンダに、切換え
終了後も流体圧を供給し続けること、あるいはいずれか
の吸着管を一方向に付勢するスプリングの付勢力に抗し
てその吸着管を所定の位置に保持し続けることが必要で
あり、切換状態を維持するために外部からの力やエネル
ギを与えることが不可欠であるという問題がある。
また、複数本の吸着管を互いに同軸に配設するもので
あるため、外側の吸着管は必ず内側の吸着管を内部に収
容し得る形状,寸法を有するものとすることが不可欠で
あり、現に電子部品を吸着する吸着面の形状を電子部品
の形状に合わせて変更する自由度に欠ける問題がある。
さらに、現に電子部品を吸着する吸着管の電子部品への
密着度が不足することにより、電子部品の吸着ミスが発
生し易い問題もある。現に電子部品を吸着する吸着管が
1本である場合にはその1本の吸着管、現に電子部品を
吸着する吸着管が複数本である場合にはそれら吸着管の
うち最も外側の吸着管が、電子部品との位置ずれや電子
部品の被吸着面のくぼみ等により電子部品の被吸着面に
十分密着せず、隙間が生じた場合には、その隙間からの
空気の流入により上記1本の吸着管または最も外側の吸
着管内の真空度が不十分となり、吸着力が不足して吸着
ミスが発生し易いのである。
本願の請求項1に係る第一考案は、以上の事情を背景
として、現に電子部品を吸着する吸着管が切り換えられ
られた状態を、外部からの力やエネルギの供給を受ける
ことなく維持し得るようにすることを課題として為され
たものである。
また、本願の請求項2に係る第二考案は、第一考案に
係る電子部品吸着装置において、現に電子部品を吸着す
る吸着面の形状を電子部品の形状に合わせて変更する自
由度が大きく、かつ、現に電子部品を吸着する吸着管の
電子部品への密着度が不足した場合にも電子部品の吸着
ミスが発生し難い電子部品吸着装置を得ることを課題と
して為されたものである。
請求項3に係る第三考案は、第一考案の課題をできる
限り簡単な装置で解決することを課題として為されたも
のである。
課題を解決するための手段 第一考案においては、上記課題が、1個の吸着装置本
体に複数本の吸着管が、互いに平行にかつ長手方向に相
対移動可能に保持されるとともに、それら吸着管が切換
装置により長手方向に相対移動させられることによって
吸着作用を為す吸着管が吸着すべき電子部品に合わせて
切り換えられる電子部品吸着装置において、複数本の吸
着管を、それぞれ少なくとも1本の吸着管を含む複数群
の吸着管群に分け、それら複数の吸着管群の各々を複数
の吸着管保持部材の各々に保持させるとともに、切換装
置を、それら複数の吸着管保持部材同士を吸着管の長手
方向に相対移動させることにより現に電子部品を吸着す
る吸着管群を切り換えるものとし、かつ、複数の吸着管
保持部材の間に、吸着管の長手方向における吸着管保持
部材同士の相対位置を2つの相対位置のいずれかに選択
的に維持しており、それら吸着管保持部材間に設定力よ
り大きい力が加えられた際にはそれら吸着管保持部材が
前記2つの相対位置の他方に移動することを許容し、再
び設定力より大きい力が逆向きに加えられるまでその他
方の相対位置に維持する相対位置維持装置を設けること
により解決される。
また、第二考案においては、第一考案に係る電子部品
吸着装置において、複数本の吸着管を互いに重なり合わ
ない状態で配設することにより、前記課題が解決され
る。
さらに、第三考案においては、第一または第二考案に
係る電子部品吸着装置の相対位置維持装置を、その相対
位置維持装置により相対位置が維持される2つの吸着管
保持部材の一方に前記吸着管の長手方向に間隔をあけて
設けられた2つの被係合部と、前記2つの吸着管保持部
材の他方に設けられ、それら2つの被係合部のいずれと
もスナップアクションにより係合,離脱可能な係合部と
を含むものとすることにより、前記課題が解決される。
作用および考案の効果 第一考案に係る電子部品吸着装置においては、互いに
相対移動可能な2つの吸着管保持部材の相対位置が相対
位置維持装置により2つの相対位置のいずれかに維持さ
れる。相対位置維持装置は、2つの吸着管保持部材の2
つの相対位置の一方を維持する状態から他方を維持する
状態に切り換えるためには、設定力より大きい力を外部
から加えることが必要であるが、一旦2つの相対位置の
一方を維持する状態になれば、再び外部から設定力より
大きい力が逆向きに加えられるまで、その一方の相対位
置を維持する。通常は外部から力やエネルギを供給する
必要がないのであり、電子部品吸着装置が電子部品を吸
着保持して移動するものである場合に、相対位置維持装
置の状態を切り換える切換装置を電子部品吸着装置の移
動経路の1箇所に設ければよいこととなる。切換装置を
電子部品吸着装置と共に移動させる必要がないのであ
り、電子部品吸着装置と共に移動する慣性質量を小さく
して、電子部品の搬送速度を大きくすることが可能にな
る。さらに、電子部品吸着装置が、インデックステーブ
ルの外周部に等角度間隔で複数設けられ、インデックス
テーブルの間欠回転により複数の停止位置に順次移動さ
せられるものである場合には、それら複数の停止位置の
1つに切換装置を設ければ、切換装置を複数の電子部品
吸着装置に兼用とすることができ、大きな装置コスト低
減効果を得ることができる。
また、第二考案に係る電子部品吸着装置においては、
複数の吸着管は互いに重なり合わないように配設すれば
よく、吸着管の配設位置の自由度が大きいため、現に電
子部品を吸着する吸着面(複数の吸着管の吸着面の和)
の形状を電子部品の形状に合わせて変更する自由度が大
きい。特に、複数の吸着管群の少なくとも1群に属する
吸着管が複数本である態様においては、その群内におけ
る吸着管の配設位置を変更することも可能であり、一層
自由度が大きくなる。さらに、複数の吸着管は互いに独
立しているため、例えば、大形の電子部品を多数本の吸
着管で吸着する場合に、それら吸着管の少数本の電子部
品に対する密着が不十分で隙間から空気が流入する状態
となっても、それ以外の吸着管の真空度まで低下するこ
とを回避し易く、吸着ミスの発生を良好に回避すること
ができる。
また、第三考案に係る電子部品吸着装置においては、
相対位置維持装置が、スナップアクションにより互いに
係合,離脱可能な係合部と被係合部とを含む簡単な構造
のものとされるため、電子部品吸着装置を安価に製造す
ることが可能となる。
実施例 以下、本考案をインデックス式電子部品実装装置の部
品吸着装置に適用した場合を例に取り、図面に基づいて
詳細に説明する。
第1図において10はインデックステーブルである。イ
ンデックステーブル10は円板状を成し、図示しないフレ
ームに垂直軸線まわりに回転可能に支持されている。イ
ンデックステーブル10の外周縁上には、複数の部品吸着
装置12が等角度間隔に設けられており、インデックステ
ーブル10が一定角度ずつ間欠回転させられることによ
り、複数の部品吸着装置12はそれぞれ、部品吸着位置,
部品姿勢検出位置,部品姿勢補正位置,吸着管切換位
置,部品装着位置等に停止させられる。
部品吸着装置12の本体16は円柱状を成し、インデック
ステーブル10を上下方向に貫通する貫通孔18に上下方向
に摺動可能かつ垂直軸線まわりに回転可能に嵌合されて
いる。本体16の上端部はインデックステーブル10の上面
から突出させられるとともに、その上端部にはクラッチ
部材20が固定され、図示しない別のクラッチ部材と噛み
合わされるようになっている。また、本体16は、クラッ
チ部材20とインデックステーブル10との間に配設された
スプリング22によって貫通孔18から上方へ突出する向き
に付勢されている。この上方の突出限度は、本体16のイ
ンデックステーブル10の下面からの突出部に嵌合された
C形止め輪24がインデックステーブル10に当接すること
により規定される。
本体16内には、その下面に開口し、軸方向に延びる空
気通路28が設けられ、第一吸着管30が1本、長手方向に
相対移動可能に嵌合されている。第一吸着管30はその頭
部32と本体16に固定のピン34との間に配設されたスプリ
ング36によって本体16から突出する向きに付勢されてい
る。空気通路28は、インデックステーブル10内に設けら
れたポート40,インデックステーブル10の外面に固定さ
れた開閉弁42,インデックステーブル10内に形成された
通路44を介して図示しないバキューム源に接続されてお
り、通路44に設けられた電磁方向切換弁の切換えにより
バキューム源と大気とに択一的に連通させられ、第一吸
着管30がバキュームにより電子部品を吸着するようにさ
れている。なお、開閉弁42は作業者の手動操作により開
閉させられ、電子部品吸着時には常時開かれている。
上記本体16の下端部にはスリーブ48が軸方向に相対移
動可能かつ相対回転不能に嵌合されている。スリーブ48
の上端部に形成された大径のフランジ部50上には、ブロ
ック52が固定されるとともに、ピン54が半径方向に圧入
されており、その先端部は本体16に設けられた軸方向に
延びる係合溝56に嵌合され、スリーブ48の本体16に対す
る相対回転を阻止しているのである。スリーブ48内に
は、その下面に開口する有底の嵌合穴60が形成されると
ともに、その嵌合穴60の底面に開口し、軸方向に延びる
環状通路62が形成されている。これら嵌合穴60と環状通
路62とに跨って、保持体64が軸方向に相対移動可能に嵌
合されている。保持体64は円板状部66とそれから延び出
させられた円環状部68とを備えている。円板状部66に
は、第2図に示すように、その軸心を中心とする一円周
上に8本の第二吸着管70が等角度間隔に圧入されてい
る。これら第二吸着管70はいずれも第一吸着管30と同じ
径のものであり、嵌合穴60の開口に固定の蓋体72に長手
方向に移動可能に嵌合されている。保持体64は環状通路
62内に配設されたスプリング74によって蓋体72に当接す
る向きに付勢されており、第二吸着管70の移動が阻止さ
れない状態では保持体64はスリーブ48と一体的に移動
し、第二吸着管70は第一吸着管30に対して一斉に長手方
向に移動させられる。本部品吸着装置12においては、1
本の吸着管30を含む吸着管群と、8本の吸着管70を含む
吸着管群とが設けられ、それら2つの吸着管群が互に同
心状に設けられているのである。
上記スリーブ48内には、環状通路62と、スリーブ48の
内周面とに開口する複数本の半径方向通路78が形成され
ている。また、スリーブ48内の半径方向通路78が形成さ
れた部分より上側には、位置決め部材80が螺合されてい
る。この位置決め部材80は中空のホルダ内にボール82が
嵌合されるとともにスプリングによってホルダから突出
する向きに付勢されたものであり、ボール82が本体16の
外周面に形成された2個の環状のノッチ86,88に嵌入す
ることにより、スリーブ48が本体16に対して軸方向(上
下方向)の2位置のいずれかに位置決めされる。ノッチ
86,88は本体16に軸方向に距離を隔てて設けられてお
り、ボール82が上側のノッチ86に嵌入する状態では、第
一吸着管30が第二吸着管70より下方に突出し、現に電子
部品を吸着する状態となる。また、ボール82が下側のノ
ッチ88に嵌入する状態では、第二吸着管70と第一吸着管
30との下端面が同一平面上に位置し、共同して大きい吸
着面積で電子部品92を吸着し得る状態となる。また、こ
のとき半径方向通路78が本体16に形成された半径方向通
路90に連通し、第二吸着管70にもバキュームが供給され
る。
本実施例においては、本体16の下端部と、スリーブ48
とが、吸着管30,70の長手方向に相対移動可能な2つの
吸着管保持部材を構成しており、2個のノッチ86,88
が、それら2つの吸着管保持部材の一方に設けられた2
つの被係合部を構成し、位置決め部材80が、2つの吸着
管保持部材の他方に設けられ、2つの被係合部に対して
スナップアクションで係合,離脱する係合部を構成して
いる。そして、それらノッチ86,88と位置決め部材80と
が、2つの吸着管保持部材を2つの相対位置のいずれか
に選択的に維持する相対位置維持装置を構成している。
前記吸着管切換位置には、切換部材94が昇降可能に設
けられている。切換部材94はL字形を成し、その水平な
アーム部96の先端には、インデックステーブル10の回転
軌跡に対する接線方向とインデックステーブル10の中心
側とに開口する切欠98が設けられている。この切欠98の
上下方向の長さは、ノッチ86と88との間の距離にスリー
ブ48のフランジ部50の厚さを加えた寸法より僅かに大き
くされている。
また、切換部材94は、その上下方向に延びるアーム部
100において、第3図に示すように昇降シリンダ102のピ
ストンロッド104の下端部に設けられた大径の頭部106に
取り付けられている。頭部106は位置固定に設けられた
支持板108の貫通穴110に半径方向に隙間を隔てて嵌合さ
れており、ピストンロッド104にはワッシャ112が嵌装さ
れるとともに、位置固定に設けられたスプリング受け11
4との間に配設されたスプリング116によって支持板108
の上面に当接する向きに付勢されている。また、アーム
部100にもワッシャ118が嵌装されるとともに、位置固定
に設けられたスプリング受け120との間に配設されたス
プリング122によって支持板108の下面に当接する向きに
付勢されている。
昇降シリンダ102はエアシリンダであり、ハウジング
内に嵌合された図示しないピストンの両側にはそれぞれ
圧力室が形成され、2個の電磁方向切換弁126,128の切
換えによりポンプ130と大気とに択一的に連通させられ
るようになっている。これら電磁方向切換弁126,128は
常には消磁され、2個の圧力室は第3図に示すように大
気に連通させられている。この状態では、ピストンはピ
ストンロッド104がスプリング116,122により付勢されて
ワッシャ112,118がいずれも支持板108に当接する中立位
置に位置決めされ、また、切換部材94は、部品吸着装置
12が大小いずれの吸着面積で電子部品を吸着する状態に
切り換えられていても、スリーブ48のフランジ部50が切
欠98内へ嵌入することを許容する中立位置にある。昇降
シリンダ102のピストンは、電磁方向切換弁126,128が切
り換えられ、2個の圧力室の一方に圧力が供給されるこ
とによりストロークエンドまで移動させられ、切換部材
94が昇降させられるとともにスリーブ48が昇降させられ
る。ピストンの中立位置からストロークエンドまでの移
動量は、切欠98の上下両内側面のうちの一方が、上下い
ずれかの位置に位置決めされているスリーブ48のフラン
ジ部50に係合し、スリーブ48をボール82がノッチ86ある
いは88にちょうど嵌入する状態となるより僅かに手前の
位置まで移動させる量とされている。スリーブ48をこの
位置まで移動させれば、ボール82はスプリングにより付
勢されてノッチ86,88に嵌入し、部品吸着装置12は小さ
い吸着面積で電子部品を吸着する状態あるいは大きい吸
着面積で電子部品を吸着する状態とされるのである。こ
のようにスリーブ48は切換部材94により昇降させられ、
第一吸着管30が電子部品を吸着する状態と第二吸着管70
が電子部品を吸着する状態との切換えが行われるのであ
り、本実施例においては切換部材94,昇降シリンダ102,
電磁方向切換弁126,128等が切換装置を構成している。
さらに、前記部品姿勢検出位置には、撮像装置132が
設けられている。撮像装置132は、レンズ134およびカメ
ラ136を有しており、撮像装置132の周囲には発光体(図
示省略)が設けられている。電子部品が撮像装置132上
に停止させられた状態で発光体が光を照射し、電子部品
からの反射光による像がカメラ136に形成される。この
ときスリーブ48等、電子部品周辺の部材からの反射光も
入射し、それらの像も形成されるが、カメラ136の焦点
は電子部品に合うようにされており、電子部品以外の物
体からの反射光による像は不鮮明となる。したがって、
撮像装置132は、電子部品の像と電子部品以外の物体の
像とを画像処理ソフトにより分離し、電子部品のみの像
を二値化信号に変換して制御装置に供給する。制御装置
は、この像を予め記憶させられている正規の電子部品の
像と比較し、電子部品の回転位置誤差Δθと中心位置誤
差ΔXおよびΔYを算出する。
次に作動を説明する。まず、第1図に示すように、大
きい電子部品のプリント基板への装着が行われている状
態から小さい電子部品の装着が行われる状態に切り換え
られ、その装着が行われる場合について説明する。吸着
管切換位置において昇降シリンダ102の圧力室はいずれ
も大気に連通させられ、切換部材94は中立位置にあり、
次に小さい電子部品を吸着すべき部品吸着装置12はイン
デックステーブル10の回転により吸着管切換位置に移動
させられるとき、スリーブ48のフランジ部50が切換部材
94の切欠98内に嵌入する。そして、この状態から昇降シ
リンダ102の2個の圧力室のうち、下側の圧力室に圧力
が供給されて切換部材94が上昇させられ、第二吸着管70
が第一吸着管30より上方に引っ込まされて第一吸着管30
のみが小さい吸着面積で電子部品を吸着する状態とされ
る。また、このとき半径方向通路78が半径方向通路90か
ら外れ、第二吸着管70へのバキュームの供給が遮断され
る。第一吸着管30を吸着状態とした後、昇降シリンダ10
2の2個の圧力室がいずれも大気に連通させられて切換
部材94が中立位置に復帰させられ、それにより他の部品
吸着装置12が大小いずれの電子部品を吸着する状態にあ
っても、それら部品吸着装置12のスリーブ48のフランジ
部50は切欠98内を通ることとなり、切換部材94との干渉
が回避される。
次いで、インデックステーブル10が回転させられ、部
品吸着装置12が部品吸着位置に位置決めされた後、図示
しない押下げ装置の押下げ部材が下降させられ、本体16
の上端に固定されたクラッチ部材20に当接し、スプリン
グ22の付勢力に抗して本体16を下降させる。この下降量
は第一吸着管30が電子部品に当接するよりやや大きくさ
れており、その差はスプリング36の圧縮によって吸収さ
れる。吸着後、押下げ部材が上昇させられ、本体16はス
プリング22に付勢された上昇端位置に復帰させられる。
続くインデックステーブル10の回転により部品吸着装
置12は部品姿勢検出位置に移動させられ、電子部品の像
が撮像装置132により撮影され、回転位置誤差Δθおよ
び中心位置誤差ΔXおよびΔYが算出される。回転位置
誤差Δθは、部品姿勢補正位置において補正される。部
品姿勢補正位置には、クラッチ部材20と噛み合うクラッ
チ部材を有し、本体16を回転させる回転駆動装置が設け
られており、部品吸着装置12が部品姿勢補正位置に移動
させられた後、回転駆動装置のクラッチ部材がクラッチ
部材20に係合させられて本体16が回転させられ、回転位
置誤差Δθが補正される。なお、中心位置誤差ΔXおよ
びΔYは、プリント基板の移動量を修正することにより
補正される。
回転位置誤差Δθの修正後、部品吸着装置12は部品装
着位置に移動させられ、図示しない押下げ装置により本
体16が下降させられる。本体16は電子部品がプリント基
板上に載置された状態から更に小距離下降させられる
が、この余分な下降量はスプリング36の圧縮によって吸
収され、載置後、電磁方向切換弁の切換えによりバキュ
ームの供給が断たれて吸着が解除されるとともに本体16
が上昇させられる。
大きい電子部品を装着する場合には、部品吸着装置12
が吸着管切換位置に移動させられた後、昇降シリンダ10
2の2個の圧力室のうち上側の圧力室に圧力が供給さ
れ、切換部材94が下降させられる。それによりスリーブ
48が下降させられ、第二吸着管70がその下端面が第一吸
着管30の下端面と同一平面内に位置させられて吸着状態
とされるとともに、半径方向通路78が半径方向通路90に
連通させられて第二吸着管70にバキュームが供給される
状態に切り換えられる。切換え後、切換部材94は昇降シ
リンダ102の2個の圧力室がいずれも大気に連通させら
れることにより中立位置に復帰させられ、以下、小さい
電子部品の装着時と同様に電子部品の吸着,プリント基
板への搭載が行われる。なお、第二吸着管70の場合、電
子部品の吸着時,搭載時における本体16の余分な下降量
は、スプリング36,74の圧縮により吸収される。
このように本実施例の部品吸着装置12によれば、スリ
ーブ48を本体16に対して移動させ、第二吸着管70を第一
吸着管30に対して長手方向に移動させることにより、吸
着面積の大小を切り換えることができ、容易にかつ迅速
に電子部品の大きさの変化に対応することができる。
また、使用される吸着管の切換えと同時に第二吸着管
70へのバキュームの供給,遮断が切り換えられることに
より、第一吸着管30による電子部品の吸着時には第二吸
着管70にはバキュームは供給されず、バキュームの無駄
使いを回避することができ、しかも、それらが別個独立
に行われる場合に比較して装置の構成を簡単化すること
ができる。
なお、本実施例において第一吸着管30は第二吸着管70
による電子部品の吸着時には、第二吸着管70と同じ位置
にあって共に電子部品を吸着するようにされていたが、
第二吸着管70より引っ込ませ、吸着しないようにしても
よい。第二吸着管70を第一吸着管30より引っ込んだ位置
と、第一吸着管30より突出した位置とに移動させるので
ある。
また、本実施例においては電子部品の像と周辺部材の
像とがソフトによる画像処理によって分離されるように
なっており、このようにすればリードが本体から一旦側
方へ延び出させられた後、再び本体側に曲げられてリー
ドの先端部が本体の下面に対向する状態とされた電子部
品について、本体とは別にリードの像を得ることがで
き、リードの曲がり等による不良な電子部品を検出する
ことができる。
なお、上記実施例において部品吸着装置12に設けられ
た2つの吸着管群は互に同心とされていたが、それは不
可欠ではない。例えば、第4図に示すように、吸着装置
の本体140に、正方形のブロックを分割して成る第一,
第二および第三ブロック142,144および146を軸方向に相
対移動可能に設け、第一ブロック142に1本の吸着管148
を保持させ、第二ブロック142に3本の吸着管148を保持
させ、第三ブロック144に5本のブロックを保持させ
る。第一ブロック142は位置固定に設けられており、第
二ブロック144および第三ブロック146がそれぞれ、吸着
管148が第一ブロック142の吸着管148と同一平面内に位
置する吸着位置と、第一ブロック142の吸着管148より引
っ込んだ非吸着位置とに移動させられることにより、1
本の吸着管148で電子部品を吸着する状態と、4本の吸
着管148で電子部品を吸着する状態と、9本の吸着管148
で電子部品を吸着する状態とに切り換えられる。この
際、いずれの本数で電子部品を吸着する場合にも吸着状
態にある吸着管148を保持する全部のブロックの中心が
電子部品の中心に位置するように電子部品供給装置を移
動させる。
また、上記各実施例において吸着面積は、吸着管の数
を変えることによって切り換えられるようになっていた
が、第5図に示すように吸着面積の異なる複数本の吸着
管を択一的に使用することにより、吸着面積を切り換え
るようにしてもよい。この場合には、径の小さい小径吸
着管150が位置固定に設けられる一方、径の大きい大径
吸着管152が小径吸着管150の外側に長手方向に移動可能
に嵌合されており、小さい電子部品を吸着する場合には
大径吸着管152を小径吸着管150より上方に引っ込ませ、
大きい電子部品を吸着する場合には小径吸着管150より
下方に突出させる。バキュームは小径吸着管150から供
給され、大径吸着管152が突出する状態では吸着面積が
大きくされることにより吸着力が大きくされる。
この際、小径吸着管150を通過し得る空気流量の割に
大径吸着管152と電子部品との隙間から流入する空気の
量が多く、大形の電子部品を吸着するには真空度が不足
する場合には、第6図に示すように、小径吸着管160と
大径吸着管162との間に隙間164を設け、大きい電子部品
を吸着する場合には、この小径吸着管160のみならず、
隙間164からもバキュームを供給すればよい。小径吸着
管160のみにより吸着される場合、隙間164にバキューム
を供給する通路を閉じることが望ましい。
なお、第1図〜第3図の実施例においてはいずれも吸
着管が同じ大きさのものとされていたが、異なる大きさ
のものとしてもよい。
また、第7図に示すように本体170に4個のブロック1
72,174,176,178が軸方向に相対移動可能に設けられると
ともに、各ブロック172〜178がそれぞれ2本ずつの吸着
管180(これら吸着管180はいずれも同じものである)を
有する場合、第8図に示すように8本の吸着管180のう
ちの4本を一例に並んだ状態で使用し、あるいは第9図
に示すように四角形状に位置する状態で使用してもよ
い。第8図に示すように使用すれば、円柱状を成す電子
部品182をその頂面において良好に吸着することがで
き、第9図に示すように使用すれば、四角形状を成す電
子部品184を良好に吸着することができる。いずれの場
合にも4本ずつの吸着管180を電子部品の吸着に使用
し、吸着面積は同じであるが、現に吸着作用を為す吸着
管180の組合わせが変えられ、形状の異なる電子部品を
好適に吸着し得るようにされているのである。
さらに、本考案は、インデックス式電子部品実装装置
に設けられる部品吸着装置以外の電子部品吸着装置に適
用することができる。
その他、実用新案登録請求の範囲に基づいて当業者の
知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本考案
を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である電子部品吸着装置を示
す正面断面図である。第2図はその電子部品吸着装置の
吸着管の配置を示す下面図である。第3図は上記電子部
品吸着装置の吸着管の切換装置を示す図である。第4図
は本考案の別の実施例である電子部品吸着装置における
吸着管の配置を示す図である。第5図は本考案の更に別
の実施例である電子部品吸着装置における吸着管の配置
を示す正面断面図である。第6図は本考案の更に別の実
施例である電子部品吸着装置における吸着管の配置を示
す平面断面図である。第7図は本考案の更に別の実施例
である電子部品吸着装置の吸着管の配置を示す図であ
る。第8図および第9図はそれぞれ、第7図に示す電子
部品吸着装置において吸着に使用される吸着管の組合わ
せを示す図である。 12:部品吸着装置、16:本体 30:第一吸着管、70:第二吸着管 94:切換部材、102:昇降シリンダ 126,128:電磁方向切換弁 140:本体、148:吸着管 150:小径吸着管、152:大径吸着管 160:小径吸着管、162:大径吸着管 170:本体、180:吸着管 182,184:電子部品

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1個の吸着装置本体に複数本の吸着管が、
    互いに平行にかつ長手方向に相対移動可能に保持される
    とともに、それら吸着管が切換装置により長手方向に相
    対移動させられることによって吸着作用を為す吸着管が
    吸着すべき電子部品に合わせて切り換えられる電子部品
    吸着装置において、 前記複数本の吸着管を、それぞれ少なくとも1本の吸着
    管を含む複数群の吸着管群に分け、それら複数の吸着管
    群の各々を複数の吸着管保持部材の各々に保持させると
    ともに、前記切換装置を、それら複数の吸着管保持部材
    同士を吸着管の長手方向に相対移動させることにより現
    に電子部品を吸着する吸着管群を切り換えるものとし、
    かつ、複数の吸着管保持部材同士の間に、吸着管の長手
    方向における吸着管保持部材同士の相対位置を2つの相
    対位置のいずれかに選択的に維持しており、それら吸着
    管保持部材間に設定力より大きい力が加えられた際には
    それら吸着管保持部材が前記2つの相対位置の他方に移
    動することを許容し、再び設定力より大きい力が逆向き
    に加えられるまでその他方の相対位置に維持する相対位
    置維持装置を設けたことを特徴とする電子部品吸着装
    置。
  2. 【請求項2】前記複数本の吸着管を互いに重なり合わな
    い状態で配設したことを特徴とする請求項1に記載の電
    子部品吸着装置。
  3. 【請求項3】前記相対位置維持装置を、その相対位置維
    持装置により相対位置が維持される2つの吸着管所持部
    材の一方に前記吸着管の長手方向に間隔をあけて設けら
    れた2つの被係合部と、前記2つの吸着管保持部材の他
    方に設けられ、それら2つの被係合部のいずれともスナ
    ップアクションにより係合,離脱可能な係合部とを含む
    ものとしたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    電子部品吸着装置。
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