JPS63201625A - コンタクトレンズの洗浄方法 - Google Patents
コンタクトレンズの洗浄方法Info
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- JPS63201625A JPS63201625A JP3317087A JP3317087A JPS63201625A JP S63201625 A JPS63201625 A JP S63201625A JP 3317087 A JP3317087 A JP 3317087A JP 3317087 A JP3317087 A JP 3317087A JP S63201625 A JPS63201625 A JP S63201625A
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Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、例えばソフトコンタクトレンズの洗浄方法に
関するものである。
関するものである。
ソフトコンタクトレンズの使用は、現在の所、次のよう
な手順に従うことが要求されている。 ■ 装着したソフトコンタクトレンズを取り外した後、
このソフトコンタクトレンズにソフトコンタクトレンズ
用洗浄液を4〜5滴落とし、これを指先でレンズ両面を
なでるようにして洗浄し、■ 洗浄後、ソフトコンタク
トレンズ用保存液あるいは水道水で充分にすすぎ洗いを
行ない、■ すすぎ洗浄後、ソフトコンタクトレンズ用
保存液を入れたコンタクトレンズケースに入れて保存し
、 ■ ソフトコンタクトレンズが入れられたコンタクトレ
ンズケースを煮沸消毒装置に装着して、ソフトコンタク
トレンズの煮沸消毒を行ない、■ 煮沸消i f&、新
しいソフトコンタクトレンズ用保存液に交換して翌日ま
で保存し、装用開始に際しては、すすぎ洗いを行なう。 そして、−週間に一度位の割合で、上記■と■とのml
の過程において、蛋白質分解酵素あるいは酸化剤を含有
させた洗浄液で処理することが求められている。 すなわち、ソフトコンタクトレンズには、その装用によ
って涙液中に存在するりゾチーム、アルブミン、グロブ
リン等の蛋白質、あるいは脂質、無8%物質が付着し、
又、手による取り扱いによって手指の脂質その他の物質
が付き、又、空気中のゴミやホコリ等の浮遊物が付くと
、これらの付着物によって光学性が阻害されて矯正視力
が低下したり、あるいは付着物の凹凸によって異物感を
感じさせたりあるいは充血を引き起こしたり、さらには
細菌やカビ等の繁殖が促進されることから、角膜障害が
引き起こされるようになったり、又、レンズの寿命を短
かくさせたりする。 特に、コンタクトレンズ、特に含水膨潤するソフトコン
タクトレンズにあっては、ハードコンタクトレンズに比
べて細菌やカビが繁殖しやすいことから、上記のような
厳格な取り扱いが特に求められている。 ところで、ソフトコンタクトレンズの装用において、上
述した通り蛋白質等によってソフトコンタクトレンズが
汚染されることは避けることができないものであり、そ
して、ソフトコンタクトレンズは装用中にあっては含水
膨潤していることからソフトコンタクトレンズに付着し
た蛋白質等は極めて強固にくっついている。 そこで、この蛋白質による汚染を除去する為、例えばハ
イドロケアF(9天アラガン製)、クリーンジェル■(
日本アルコン製)、クリーニングタブレットF(ボシュ
ロム製)、ヒートクリーナー(ボシュロム製)、バイオ
クレンG及びバイオクレンオーツー(オフチフス製)等
の蛋白質分解酵素を含有させた酵素クリーナーが用いら
れている。 しかし、これら酵素クリーナーには、蛋白質分解酵素の
他にも安定剤やpH調整剤等の添加剤が必須成分として
加えられていることから、ソフトコンタクトレンズにと
ってはその使用が必ずしも好ましいというものでもない
ことが判ってきた。 すなわち、上記のような酵素クリーナーを用いて汚染蛋
白質の除去を図ろうとすると、その処理時間が長く、従
って必須成分として添加されている低分子量の安定剤等
がソフトコンタクトレンズ内部に取り込まれてしまうよ
うになる欠点があることが判ってきた。 ところが、ソフトコンタクトレンズに蛋白質等が付着す
ると、これは毎日の煮沸消毒によって変性し、より一層
強く付着するようになり、そしてそれだけ光学性の低下
やレンズの寿命低下は避けがたく、さらには細菌やカビ
の繁殖の大きな原因となることから、汚染蛋白質の除去
は極めて重大なものである。 それ故、上記のような酵素クリーナーが用いられたり、
あるいはこの酵素クリーナーに代るものとして次亜塩素
酸塩等の酸化剤を用いて汚染蛋白質の除去が試みられた
りしているが、これで充分満足できるといったものは提
供されていないのが現状である。
な手順に従うことが要求されている。 ■ 装着したソフトコンタクトレンズを取り外した後、
このソフトコンタクトレンズにソフトコンタクトレンズ
用洗浄液を4〜5滴落とし、これを指先でレンズ両面を
なでるようにして洗浄し、■ 洗浄後、ソフトコンタク
トレンズ用保存液あるいは水道水で充分にすすぎ洗いを
行ない、■ すすぎ洗浄後、ソフトコンタクトレンズ用
保存液を入れたコンタクトレンズケースに入れて保存し
、 ■ ソフトコンタクトレンズが入れられたコンタクトレ
ンズケースを煮沸消毒装置に装着して、ソフトコンタク
トレンズの煮沸消毒を行ない、■ 煮沸消i f&、新
しいソフトコンタクトレンズ用保存液に交換して翌日ま
で保存し、装用開始に際しては、すすぎ洗いを行なう。 そして、−週間に一度位の割合で、上記■と■とのml
の過程において、蛋白質分解酵素あるいは酸化剤を含有
させた洗浄液で処理することが求められている。 すなわち、ソフトコンタクトレンズには、その装用によ
って涙液中に存在するりゾチーム、アルブミン、グロブ
リン等の蛋白質、あるいは脂質、無8%物質が付着し、
又、手による取り扱いによって手指の脂質その他の物質
が付き、又、空気中のゴミやホコリ等の浮遊物が付くと
、これらの付着物によって光学性が阻害されて矯正視力
が低下したり、あるいは付着物の凹凸によって異物感を
感じさせたりあるいは充血を引き起こしたり、さらには
細菌やカビ等の繁殖が促進されることから、角膜障害が
引き起こされるようになったり、又、レンズの寿命を短
かくさせたりする。 特に、コンタクトレンズ、特に含水膨潤するソフトコン
タクトレンズにあっては、ハードコンタクトレンズに比
べて細菌やカビが繁殖しやすいことから、上記のような
厳格な取り扱いが特に求められている。 ところで、ソフトコンタクトレンズの装用において、上
述した通り蛋白質等によってソフトコンタクトレンズが
汚染されることは避けることができないものであり、そ
して、ソフトコンタクトレンズは装用中にあっては含水
膨潤していることからソフトコンタクトレンズに付着し
た蛋白質等は極めて強固にくっついている。 そこで、この蛋白質による汚染を除去する為、例えばハ
イドロケアF(9天アラガン製)、クリーンジェル■(
日本アルコン製)、クリーニングタブレットF(ボシュ
ロム製)、ヒートクリーナー(ボシュロム製)、バイオ
クレンG及びバイオクレンオーツー(オフチフス製)等
の蛋白質分解酵素を含有させた酵素クリーナーが用いら
れている。 しかし、これら酵素クリーナーには、蛋白質分解酵素の
他にも安定剤やpH調整剤等の添加剤が必須成分として
加えられていることから、ソフトコンタクトレンズにと
ってはその使用が必ずしも好ましいというものでもない
ことが判ってきた。 すなわち、上記のような酵素クリーナーを用いて汚染蛋
白質の除去を図ろうとすると、その処理時間が長く、従
って必須成分として添加されている低分子量の安定剤等
がソフトコンタクトレンズ内部に取り込まれてしまうよ
うになる欠点があることが判ってきた。 ところが、ソフトコンタクトレンズに蛋白質等が付着す
ると、これは毎日の煮沸消毒によって変性し、より一層
強く付着するようになり、そしてそれだけ光学性の低下
やレンズの寿命低下は避けがたく、さらには細菌やカビ
の繁殖の大きな原因となることから、汚染蛋白質の除去
は極めて重大なものである。 それ故、上記のような酵素クリーナーが用いられたり、
あるいはこの酵素クリーナーに代るものとして次亜塩素
酸塩等の酸化剤を用いて汚染蛋白質の除去が試みられた
りしているが、これで充分満足できるといったものは提
供されていないのが現状である。
本発明者は、これまでの汚染蛋白質除去に対する研究を
鋭意押し進めた結果、蛋白質分解酵素を含有する酵素ク
リーナーによる除去方法が基本的には一番優れているの
ではないかとの結論に達し、そこで酵素クリーナーを用
いた場合の欠点をいかにすれば解決できるかの研究に移
った。 この研究の結果、酵素クリーナーを用いた場合には、蛋
白質分解酵素が用いられているとはいえ、この蛋白質分
解酵素の作用によって汚染付着している蛋白質が綺麗に
除去されるには長時間かかるものであり、この為必須成
分として加えられている低分子量の安定剤がソフトコン
タク1〜レンズ中に侵入し、今度はこの侵入した安定剤
に困っていることに鑑み、蛋白質分解酵素を含む酵素ク
リーナーの活性能力を高め、短時間で汚染蛋白質が除去
できるようにすれば良いとの基本に気が付いたのである
。 しかし、この基本的な技術忠恕は言うは易しであり、そ
の達成は容易なものでなかった。 すなわち、これまでの酵素クリーナーにあっても、その
含有蛋白質分解酵素はその活性能力が高い条件にセット
されており、これ以上活性能力を高めることは不可能に
近いものであったからである。 そこで、思案の末、ソ
フトコンタクI・レンズに付着した蛋白質は毎日の煮沸
消毒によって変性し、この結果強固に付着しているので
あろうと考え、まずこの強固に付着した変性蛋白質が部
分的にでも破壊されれば、この破壊個所から蛋白質分解
酵素が効果的に作用し、その結果■時間で汚染蛋白質が
除去できるのではないかとの見通しを立てた。 そして
、この見通しに沿って、ソフトコンタクトレンズ素材そ
のものには傷を付けず、変性付着蛋白質のみの破壊が行
なえる物質はないかとの研究に取り掛かり、その手始め
に次亜塩素塩等の酸化剤で処理し、その後上記酵素クリ
ーナーで処理といった工程を採用してみたが、これは馨
しいものとは言えず、又、その他の酸化剤を用いてみて
も馨しいものはなく、その解決には途方に葛れるもので
あった。 しかし、この汚染蛋白質の除去は極めて重大な案件であ
ることから、新たに研究者の応援を求め、さらなる研究
を進めた結果、酵素クリーナー処理時に超音波を作用さ
せてみてはどうだろうかの意見があり、藁をも掴む思い
でこれを実施したところ、これは予想も出きない好結果
を得、本発明を成し遂げるに至ったのである。 すなわち、蛋白質分解酵素を含有する酵素クリーナーで
ソフトコンタクトレンズを洗浄する際に超音波を作用さ
せたところ、これは短時間のうちに汚染蛋白質が綺麗に
除去でき、そして短時間の処理であるから安定剤等がソ
フトコンタクトレンズ中に取り込まれるに至るといった
ことも起きなかったのである。 尚、酵素クリーナーの代りに次亜塩素酸塩といった酸化
剤を用いて汚染蛋白質を除去処理する場合にあっても、
同様に超音波を作用させれば、この場合にも短時間で綺
麗になるかと思われたが、驚くべきことにこの場合には
超音波を作用させてもさせなくてもほとんど変わりがな
いものであり、又、超音波を蛋白質で汚染されたソフト
コンタクトレンズに作用させた後、酵素クリーナーで処
理しても、この場合も驚くべきことに本発明のような好
成績は得られなかった。
鋭意押し進めた結果、蛋白質分解酵素を含有する酵素ク
リーナーによる除去方法が基本的には一番優れているの
ではないかとの結論に達し、そこで酵素クリーナーを用
いた場合の欠点をいかにすれば解決できるかの研究に移
った。 この研究の結果、酵素クリーナーを用いた場合には、蛋
白質分解酵素が用いられているとはいえ、この蛋白質分
解酵素の作用によって汚染付着している蛋白質が綺麗に
除去されるには長時間かかるものであり、この為必須成
分として加えられている低分子量の安定剤がソフトコン
タク1〜レンズ中に侵入し、今度はこの侵入した安定剤
に困っていることに鑑み、蛋白質分解酵素を含む酵素ク
リーナーの活性能力を高め、短時間で汚染蛋白質が除去
できるようにすれば良いとの基本に気が付いたのである
。 しかし、この基本的な技術忠恕は言うは易しであり、そ
の達成は容易なものでなかった。 すなわち、これまでの酵素クリーナーにあっても、その
含有蛋白質分解酵素はその活性能力が高い条件にセット
されており、これ以上活性能力を高めることは不可能に
近いものであったからである。 そこで、思案の末、ソ
フトコンタクI・レンズに付着した蛋白質は毎日の煮沸
消毒によって変性し、この結果強固に付着しているので
あろうと考え、まずこの強固に付着した変性蛋白質が部
分的にでも破壊されれば、この破壊個所から蛋白質分解
酵素が効果的に作用し、その結果■時間で汚染蛋白質が
除去できるのではないかとの見通しを立てた。 そして
、この見通しに沿って、ソフトコンタクトレンズ素材そ
のものには傷を付けず、変性付着蛋白質のみの破壊が行
なえる物質はないかとの研究に取り掛かり、その手始め
に次亜塩素塩等の酸化剤で処理し、その後上記酵素クリ
ーナーで処理といった工程を採用してみたが、これは馨
しいものとは言えず、又、その他の酸化剤を用いてみて
も馨しいものはなく、その解決には途方に葛れるもので
あった。 しかし、この汚染蛋白質の除去は極めて重大な案件であ
ることから、新たに研究者の応援を求め、さらなる研究
を進めた結果、酵素クリーナー処理時に超音波を作用さ
せてみてはどうだろうかの意見があり、藁をも掴む思い
でこれを実施したところ、これは予想も出きない好結果
を得、本発明を成し遂げるに至ったのである。 すなわち、蛋白質分解酵素を含有する酵素クリーナーで
ソフトコンタクトレンズを洗浄する際に超音波を作用さ
せたところ、これは短時間のうちに汚染蛋白質が綺麗に
除去でき、そして短時間の処理であるから安定剤等がソ
フトコンタクトレンズ中に取り込まれるに至るといった
ことも起きなかったのである。 尚、酵素クリーナーの代りに次亜塩素酸塩といった酸化
剤を用いて汚染蛋白質を除去処理する場合にあっても、
同様に超音波を作用させれば、この場合にも短時間で綺
麗になるかと思われたが、驚くべきことにこの場合には
超音波を作用させてもさせなくてもほとんど変わりがな
いものであり、又、超音波を蛋白質で汚染されたソフト
コンタクトレンズに作用させた後、酵素クリーナーで処
理しても、この場合も驚くべきことに本発明のような好
成績は得られなかった。
装用によって蛋白質等が強固に付着し、装用者自身の処
理によっては除去できなかった返品ソフトコンタクトレ
ンズ片ズ割し、この分割された一つのソフトコンタクト
レンズ片を蛋白質分解酵素(パパイン)が含有される酵
素クリーナーであるハイドロケアF(9天アラガン製)
中に浸漬し、この浸漬状態において温度を50℃以下に
維持しながら20〜100KIIz、例えば42 K
It zの周波数の超音波を8分間作用させ、その後通
常のソフトコンタクトレンズクリーナーで常法の洗浄を
行ない、この洗浄工程後ラフ1−コンタクトレンズ片の
表面を閉微鏡で観察し、汚染蛋白質の除去が不充分な場
合には前記の工程を繰り返して行なう。
理によっては除去できなかった返品ソフトコンタクトレ
ンズ片ズ割し、この分割された一つのソフトコンタクト
レンズ片を蛋白質分解酵素(パパイン)が含有される酵
素クリーナーであるハイドロケアF(9天アラガン製)
中に浸漬し、この浸漬状態において温度を50℃以下に
維持しながら20〜100KIIz、例えば42 K
It zの周波数の超音波を8分間作用させ、その後通
常のソフトコンタクトレンズクリーナーで常法の洗浄を
行ない、この洗浄工程後ラフ1−コンタクトレンズ片の
表面を閉微鏡で観察し、汚染蛋白質の除去が不充分な場
合には前記の工程を繰り返して行なう。
【比較例1】
前記実施例において、ハイドロケアF中の浸漬時におい
て超音波を作用させることはせず、代りにこの浸漬時間
を30分間とし、その他は同様に行なう。
て超音波を作用させることはせず、代りにこの浸漬時間
を30分間とし、その他は同様に行なう。
【比較例2】
前記実施例において、ハイドロケアFの代りに界面活性
剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)含有水溶液
を用いて同様に行なう。
剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)含有水溶液
を用いて同様に行なう。
【比較例3】
前記実施例において、ハイドロケアF中での超音波洗浄
の代りに、界面活性剤含有水溶液中での超音波洗浄を行
ない、この超音波洗浄工程後ハイドロケアF中に8分間
浸漬し、その後常法のクリーナー洗浄を行なうといった
ように行なう。
の代りに、界面活性剤含有水溶液中での超音波洗浄を行
ない、この超音波洗浄工程後ハイドロケアF中に8分間
浸漬し、その後常法のクリーナー洗浄を行なうといった
ように行なう。
【比較例4】
前記実施例において、ハイドロケアFの代りに次亜塩素
酸塩溶液を用いて同様に行なう。
酸塩溶液を用いて同様に行なう。
【比較例5】
比較例1において、ハイドロケアFの代りに次亜塩素酸
塩溶液を用いて同様に行なう。
塩溶液を用いて同様に行なう。
上記各側で洗浄したソフトコンタクトレンズ片の表面を
m微鎖で観察した結果、これは第1図(a)、(b)、
第2図(a)、(b)、第3図(a)、(b、)、第4
図(、)、(b)、第5図(a)、(b)、第6図(a
)、(b)、(尚、各図(a)のものは洗浄工程1サイ
クル後のものを示し、各図(b)のものは洗浄工程2サ
イクル後のものを示す、)に示す通りであり、本実施例
のものは第1図(a)、(b)に示す通り洗浄工程か゛
2回繰り返されるのみで、蛋白質は綺麗に除去されて
おり、すなわち短時間で付着した汚染蛋白質は綺麗に除
去されている。 これに対して、比較例1の洗浄方法では、この比較例1
の洗浄工程を2回繰り返しても蛋白質の除去は第2図(
a) 、 (b)に示す通り不充分であり、本発明の如
く汚染蛋白質を除去するにはどれ位の時間がかかるのか
不明であり、すなわち汚染蛋白質の除去を綺麗に行なう
には長時間かかることが予想され、この結果、たとえ蛋
白質等が除去できたとしても、これでは酵素クリーナー
中に含まれる安定剤等がソフトコンタクトレンズ中に取
り込まれるといった欠点が起きてしまう。 又、比較例2の洗浄方法では、全く問題にもならず、単
に界面活性剤含有水溶液中で超音波を作用させるのみで
は意味がないことがわかる。 又、比較例3の洗浄方法は、超音波洗浄処理とハイドロ
ケアFによる洗浄処理とが行なわれるものの、これは同
時に行なわれるものでない為か、本実施例のような成績
は得られておらず、この比較例3の洗浄方法は比較例2
の洗浄方法と同程度の成績しか得られてなく、従って比
較例2の場合と同様な欠点がある。 又、比較例4の洗浄方法は、超音波洗浄処理が行なわれ
ているものの、これは酸化剤溶液中であることから、蛋
白質の除去は全くと君って良い値打6われておらず、又
、比較例5の洗浄方法にあっても蛋白質の除去が行なえ
ておらず、次亜塩素酸塩を用いた場合にも超音波を作用
させる意味はほとんどないように思われる。 尚、上記実施例ではハイドロケアFを用いた場合しか述
べていないが、その池のいわゆる前記酵素クリーナーの
場合にも同様な傾向が認められたので、その詳細な説明
は省略する。
m微鎖で観察した結果、これは第1図(a)、(b)、
第2図(a)、(b)、第3図(a)、(b、)、第4
図(、)、(b)、第5図(a)、(b)、第6図(a
)、(b)、(尚、各図(a)のものは洗浄工程1サイ
クル後のものを示し、各図(b)のものは洗浄工程2サ
イクル後のものを示す、)に示す通りであり、本実施例
のものは第1図(a)、(b)に示す通り洗浄工程か゛
2回繰り返されるのみで、蛋白質は綺麗に除去されて
おり、すなわち短時間で付着した汚染蛋白質は綺麗に除
去されている。 これに対して、比較例1の洗浄方法では、この比較例1
の洗浄工程を2回繰り返しても蛋白質の除去は第2図(
a) 、 (b)に示す通り不充分であり、本発明の如
く汚染蛋白質を除去するにはどれ位の時間がかかるのか
不明であり、すなわち汚染蛋白質の除去を綺麗に行なう
には長時間かかることが予想され、この結果、たとえ蛋
白質等が除去できたとしても、これでは酵素クリーナー
中に含まれる安定剤等がソフトコンタクトレンズ中に取
り込まれるといった欠点が起きてしまう。 又、比較例2の洗浄方法では、全く問題にもならず、単
に界面活性剤含有水溶液中で超音波を作用させるのみで
は意味がないことがわかる。 又、比較例3の洗浄方法は、超音波洗浄処理とハイドロ
ケアFによる洗浄処理とが行なわれるものの、これは同
時に行なわれるものでない為か、本実施例のような成績
は得られておらず、この比較例3の洗浄方法は比較例2
の洗浄方法と同程度の成績しか得られてなく、従って比
較例2の場合と同様な欠点がある。 又、比較例4の洗浄方法は、超音波洗浄処理が行なわれ
ているものの、これは酸化剤溶液中であることから、蛋
白質の除去は全くと君って良い値打6われておらず、又
、比較例5の洗浄方法にあっても蛋白質の除去が行なえ
ておらず、次亜塩素酸塩を用いた場合にも超音波を作用
させる意味はほとんどないように思われる。 尚、上記実施例ではハイドロケアFを用いた場合しか述
べていないが、その池のいわゆる前記酵素クリーナーの
場合にも同様な傾向が認められたので、その詳細な説明
は省略する。
本発明に係るコンタクトレンズの洗浄方法は、コンタク
トレンズを蛋白質分解酵素含有液中に浸漬し、このコン
タクトレンズが浸漬された蛋白質分解酵素含有液中の蛋
白質分解酵素が活性を維持する条件に保持しながら超音
波を作用させるので、コンタクトレンズに付いた蛋白質
の除去が短時間で行なえ、しかも確実なものであり、従
って従来いわゆる酵素クリーナーを用いての洗浄に際し
て起きていた安定剤等がコンタクトレンズ中に取り込ま
れるといった欠点も解決でき、そして洗浄に要する時間
は従来の場合に比べて著しく短時間ですみ、この為洗浄
処理が手軽に行なえ、従って洗浄が容易に行なわれるよ
うになるからコンタクトレンズの光字性は良好となり、
視力矯正の点から良いのみではなく、細菌やカビの1殖
も防止できるようになり、眼病発生防止といった健康上
からも好ましくなり、又、装用感も大巾に向上するよう
になる等の特長を有する。
トレンズを蛋白質分解酵素含有液中に浸漬し、このコン
タクトレンズが浸漬された蛋白質分解酵素含有液中の蛋
白質分解酵素が活性を維持する条件に保持しながら超音
波を作用させるので、コンタクトレンズに付いた蛋白質
の除去が短時間で行なえ、しかも確実なものであり、従
って従来いわゆる酵素クリーナーを用いての洗浄に際し
て起きていた安定剤等がコンタクトレンズ中に取り込ま
れるといった欠点も解決でき、そして洗浄に要する時間
は従来の場合に比べて著しく短時間ですみ、この為洗浄
処理が手軽に行なえ、従って洗浄が容易に行なわれるよ
うになるからコンタクトレンズの光字性は良好となり、
視力矯正の点から良いのみではなく、細菌やカビの1殖
も防止できるようになり、眼病発生防止といった健康上
からも好ましくなり、又、装用感も大巾に向上するよう
になる等の特長を有する。
第1図〜第6図は、コンタクトレンズ片表面の顕微鏡写
真である。
真である。
Claims (1)
- コンタクトレンズを蛋白質分解酵素含有液中に浸漬し、
このコンタクトレンズが浸漬された蛋白質分解酵素含有
液中の蛋白質分解酵素が活性を維持する条件に保持しな
がら超音波を作用させることを特徴とするコンタクトレ
ンズの洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3317087A JPS63201625A (ja) | 1987-02-18 | 1987-02-18 | コンタクトレンズの洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3317087A JPS63201625A (ja) | 1987-02-18 | 1987-02-18 | コンタクトレンズの洗浄方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63201625A true JPS63201625A (ja) | 1988-08-19 |
Family
ID=12379060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3317087A Pending JPS63201625A (ja) | 1987-02-18 | 1987-02-18 | コンタクトレンズの洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63201625A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5064303A (ja) * | 1973-10-11 | 1975-05-31 | ||
JPS5188038A (ja) * | 1975-01-29 | 1976-08-02 |
-
1987
- 1987-02-18 JP JP3317087A patent/JPS63201625A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5064303A (ja) * | 1973-10-11 | 1975-05-31 | ||
JPS5188038A (ja) * | 1975-01-29 | 1976-08-02 |
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