JPS63199149A

JPS63199149A - エアバツグ装置のパツド

Info

Publication number: JPS63199149A
Application number: JP62029305A
Authority: JP
Inventors: Koji Shiraki; 白木　幸司; Minoru Niwa; 実丹羽
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1987-02-11
Filing date: 1987-02-11
Publication date: 1988-08-17
Anticipated expiration: 2011-10-16
Also published as: JP2545218B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この発明は、自動車等の乗員の保護のために所定時拡開
するエアバッグを被覆収納するエアバッグ装置のパッド
に関する。

〈従来の技術〉従来、この種のパッドは、上壁と上壁周縁から下方へ延
びる側壁とを備える略箱形状とし、エアバッグ拡開時に
エアバッグがパッドから飛び出してパッド上方で大きく
拡開できるよう、軟質合成樹脂を主体として形成される
とともに、上壁に所定の部位で破断てきるよう破断用の
薄肉部を備えていた。

さらに、この種のパッドでは、エアバッグ拡開時におい
てパッドが破断して飛散しないように、網状のネットを
薄肉部を除いた上壁と側壁とに埋設させるとともに、さ
らに、エアバッグ拡開時にパッド側壁下部まで破断しな
いようにネットにおけるパッド側壁部位の全周を補強す
る補強バンドをネットと一体的に組付けて側壁内に埋設
されていた（特開昭５５−１１０６４３号公報、特公昭
５７−２０１７７号公報参照）。

したがって、従来のこの種のパッドでは、内部にネット
と補強バンドとの２部品からなるインサートを埋設させ
ることから、予めネットと補強バンドとを縫着させる等
して組付ける必要が生じ、インサート自体の製造に手間
とコストがかかることとなっていた。

ちなみに、上記問題点を解決できるよう、このようなイ
ンサートを第６・７図に示すように合成樹脂から一体成
形で形成することが考えられる（実開昭５１−２５３４
２号公報参照）。

このインサート３は、硬質のポリアミド系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂等から一体成形され、パッド１の側壁部
位に位置する側壁部４と、パッド１の上壁部位に位置す
る複数の舌片部５とを備えている。

側壁部４は、パッド１の側壁部位を補強できるよう所定
の肉厚を有しており、その下端全周にフランジ部４ａが
成形され、フランジ部４ａにはパッド１を所定の取付部
位に取付けることができるように取付部として複数のボ
ルト６を埋設させている。

舌片部５は、パッド１の軟質ウレタン等から形成される
被覆層２の破断用の薄肉部２ａが成形される部位で分離
され、多数の孔５ａを備えるとともに側壁部４の上端か
ら側壁部４より薄肉に形成されている。

なお、このパッド１は、インサート３のボルト６を介し
て、エアバッグ７とエアバッグ７内に所定時ガスを充満
させるインフレータ−からのガス吐出孔９とを固定して
いるバックアッププレート８に取付けられるよう構成さ
れている。バックアッププレート８は、エアバッグ７拡
開時にガスの圧力を上方へ作用させるために設けられ、
別途図示しないステアリングホイールの芯金に固定され
るものである。

〈発明が解決しようとする問題点〉しかし、このようなインサート３を埋設させたパッド１
では、インサート３におけるパッド補強用の側壁部４が
その肉厚を均一としていることから、エアバッグ７の拡
開時、側壁部４の内周面で受ける圧力が分散されること
なくインサート３をバックアッププレート８に取付けて
いるボルト６にかかり、パッド１の取付状態を不安定に
してしまう。

この発明は、上記問題点を解決するもので、インサート
が一体成形により形成されるエアバッグ装置のパッドに
おいて、エアバッグ拡開時でも取付安定性が良好なエア
バッグ装置のパッドを提供することを目的とする。

く問題点を解決するための手段〉この発明に係るエアバッグ装置のパッドは、所定時拡開
するエアバッグ周囲に取付けられ、上壁と上壁周囲から
下方へ延びる側壁とを備える略箱形状とするとともに硬
質合成樹脂製のインサートに軟質合成樹脂製の被覆層を
被覆させる一体成形から形成されるエアバッグ装置のパ
ッドであって、パッドの被覆層が、パッド上壁部位の所
定位置にエアバッグ拡開時に破断する薄肉部を備え、パ
ッドのインサートが、パッド側壁部位に位置する側壁部
と、パッド上壁部位に位置して被覆層の薄肉部の位置で
分離されるとともに多数の孔を備えて側壁部の上端から
延設される複数の舌片部とからなるとともに、一体成形
により形成され、さらにインサートの側壁部が、下端略
全周にフランジ部を備えるとともにこのフランジ部にパ
ッドを所定部位に取付ける取付部を備えているパッドに
おいて、インサートの側壁部におけるフランジ部上方の離れた部
位の略全周に厚肉の凸部を形成することにより、既述の
目的を達成するものである。

〈発明の作用・効果〉この発明に係るエアバッグ装置のパッドでは、一体成形
量であるインサートの側壁部におけるフランジ部上方の
離れた部位の略全周に、厚肉の凸部が成形されている。

そのため、インサート側壁部では、フランジ部とそのフ
ランジ部の上方の凸部との２箇所に厚肉の部位が形成さ
れて補強されることから、エアバッグ拡開時、インサー
ト側壁部の内周面で受ける圧力が凸部とフランジ部との
２箇所で分散され、従来のインサートに比べてフランジ
部に働く圧力を半分程度まで軽減することがで台、イン
サートを一体成形により形成しても、パッドの取付安定
性を向上させることができろ〈実施例〉以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

実施例のパッド１１は、第１・２図に示すように、ステ
アリングホイールのボス部Ｂにおけるエアバッグ１７周
囲に配置され、略長方形状の上壁１１Ａと上壁１１Ａ周
縁から下方へ延びる４つの側壁１１Ｂとを備える略直方
体の箱形状とし、インサート１３表面にウレタン等の軟
質合成樹脂製の被覆層１２が被覆されて構成されている
。

バッド上壁１１Ａの被覆層１２には、エアバッグ１７拡
開時、容易に破断されるよう、略Ｈ字形状に薄肉部１２
ａが形成されている。

インサート１３は、硬質のポリアミド系、塩化ビニル系
、ポリオレフィン系樹脂等の合成樹脂から一体成形され
、パッド１１の側壁１１Ｂの部位に位置する側壁部１４
と、パッド１１の上壁１１Ａの部位に位置する２つの舌
片部１５・１５とを備えている（第１・３図参照）。

側壁部１４は、下端全周にフランジ部１４ａが形成され
、フランジ部１４ａには、パッド１１をバックアッププ
レート１８に取付けることができるように取付部として
所定数のボルト１６が埋設されている。

また、側壁部１４におけるフランジ部１４ａ上方には、
側壁部１４全周にわたって水平方向に突出する凸部１４
ｂが形成され、その部位の肉厚をフランジ部１４ａの水
平方向の肉厚と略等しくしている。

なお、フランジ部１４ａと凸部１４ｂとを除いた一般部
１４ｃの水平方向の肉厚は、勿論、エアバッグ１７拡開
時にバッド側壁１１Ｂを破断させることのないように考
慮されている。また、１４ｄは、被覆層１２の剥離防止
用の孔である。

各舌片部１５は、被覆層１２の薄肉部１２ａが形成され
る部位で分離され、かつ、側壁部１４上端の対向する２
辺から延設されている。各舌片部１５は、被覆層１２の
剥離防止のために多数の孔１５ａを備えている。なお、
実施例の舌片部１５では、側壁部１４に対する屈曲性を
一層良好にするため、舌片部１５における側壁部１４側
のつけ根部位に薄肉となったインテグラルヒンジ部１５
ｂが形成されている。

このパッド１１の製造について述べると、予め所定のボ
ルト１６を埋設させてインサート１３を成形しておき、
そして、インサート１３に被覆層１２を被覆させるよう
一体成形して形成する。

そして、パッド１１をボス部Ｂに取付ける場合には、予
めエアバッグ１フやインフレータ−１９を取付けたバッ
クアッププレート１８に対し、インサート１３のボルト
１６をそのフランジ部１８ａに挿入し、ボルト１６にナ
ツト２０を螺着させる。′そして、パッド１１を取付け
たバックアッププレート１８を第１図に示す紙面を貫く
方向でステアリングホイールにおける図示しないホーン
スイッチ機構を介してステアリングホイールの芯金に連
結させるものである。

そして、ボス部Ｂ上部にパッド１１を取付けた後、エア
バッグ１７が拡開しようとする際には、パッド上壁１１
ＡとパッドＩＩＢとの内周面に大きな圧力を受けること
となる。しかし、パッド側壁１１Ｂでは、その補強用の
インサート側壁部１４において、上下の２箇所全周にフ
ランジ部１４ａと凸部１４ｂとが形成されて厚肉となっ
ており、従来のインサートの側壁部より補強されること
となる。そのため、エアバッグ１７拡開時、パッド側壁
１１Ｂ内周面で受ける圧力はインサート側壁部１４にお
けるフランジ部１４ａと凸部１４ｂとの２箇所で分散さ
れ、従来のインサートに比べてフランジ部に働く圧力を
半分程度まで軽減でき、パッド１１の取付安定性を向上
させることができる。そして、パッド側壁１１Ｂが安定
した状態でバックアッププレート１８に対して固定され
ることから、エアバッグ１７拡開時における圧力は円滑
にパッド上壁１１Ａ内周面に作用することとなり、薄肉
部１２ａが破断し、パッド１１上方でエアバッグ１７が
所定通りに拡開することとなるなお、実施例のパッド１
１では、インサート１３における側壁部１４に設けた凸
部１４ｂが側壁部１４上端の外周面の全周に連続して形
成されるものを示したが、凸部１４ｂを側壁部１４の内
周面側に設けてもよく、また、フランジ部１４ａ上方で
フランジ部１４ａと連続せずに、所定の間隔をあければ
、側壁部１４の上下方向の中間付近や下方付近等に形成
してもよく、さらに、凸部１４ｂを側壁部１４の周方向
に対して非連続で形成してもよい。また、同様にフラン
ジ部１４ａを、側壁部１４の内周面側に設けたり、周方
向に非連続で設けてもよい。

また、インサート１３における側壁部１４の凸部１４ｂ
内に、第４図に示すように、鋼線等の環状の補強材２１
を埋設させるよう、インサート１３を一体成形してもよ
い。

さらに、実施例ではパッド１１をバックアッププレート
１８に取付けるための取付部としてインサート１３のフ
ランジ部１４ａにボルト１６を埋設したものを示したが
、勿論、ボルト１６の代わりにナツトを埋設してもよく
、また、第４図のように、フランジ部１４ａ下面から下
端を突設させるよう取付プレート２６を埋設させ、バッ
クアッププレート２８に対してリベットやボルト等を利
用してこの取付プレート２６を取付けるようにしてもよ
い。さらに、第５図に示すように、フランジ部１４ａの
下端面において、バックアップレート２８の周縁を嵌合
させる環状溝１４ｅを形成するとともに、下端面から下
方へ延びる筒状の取付部１４ｆをインサート１３と一体
的に形成し、その取付部１４ｆをリベットやボルト等を
利用してバックアッププレート２８に対して取付けるよ
うにしてもよい。なお、第５図に示すように、バックア
ッププレート２８をフランジ部１４ａの環状溝１４ｅに
嵌合させて取付ける場合には、パッド１１とバックアッ
ププレート２８との組付時の上下方向の位置決めが容易
になる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すパッドの使用態様断
面図、第２図は同実施例のパッドの斜視図、第３図は同
実施例のインサートの斜視図、第４図は他の実施例のパ
ッドの断面図、第５図はさらに他の実施例のパッドの断
面図、第６図は従来のパッドの使用態様断面図、第７図
は従来のインサートの平面図である。１１・・・パッド、１１Ａ・・・上壁。１１Ｂ・・・側壁。１２・・・被覆層、１２ａ・・・薄肉部、１３・・・インサート、１４・・・側壁部、１４ａ・・・フランジ部、１４ｂ・・・凸部、１５・・・舌片部、１６・・・（取付部）ボルト、１７・・・エアバッグ。特　　許　　出　　願　　人豊田合成株式会社弁理士　　飯　１）昭　夫　−“ ′− 第４図第５図

Claims

【特許請求の範囲】所定時拡開するエアバッグ周囲に取付けられ、下記（ａ
）〜（ｅ）の構成を具備するエアバッグ装置のパッド；（ａ）該パッドが、上壁と、該上壁周縁から下方へ延び
る側壁とを備える略箱形状としている；（ｂ）前記パッ
ドが、硬質合成樹脂製のインサートに軟質合成樹脂製の
被覆層を被覆させる一体成形から形成されている；（ｃ）前記被覆層は、パッド上壁部位の所定位置にエア
バッグ拡開時に破断する薄肉部を備えている；（ｄ）前記インサートは、パッド側壁部位に位置する側
壁部と、パッド上壁部位に位置して前記被覆層の薄肉部
の位置で分離されるとともに多数の孔を備えて前記側壁
部の上端から延設される複数の舌片部とからなり、一体
成形により形成される；（ｅ）前記側壁部は、下端略全周にフランジ部を備える
とともに該フランジ部に前記パッドを所定部位に取付け
る取付部を備え、さらに前記フランジ部上方の離れた部
位の略全周に厚肉の凸部を備えている。