JPS63198708A - ４サイクル機関の動弁装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は自動油圧弁隙間補正器を設けた４サイクル機関
の動弁装置に関するものである。

〔従来技術〕

４サクイル機関において、頭上式の動弁装置は、ロッカ
軸に揺動自在に支持したロッカアームの一端を機関回転
に同期するカムに当接させ、他端を吸排気弁の上端に当
接させることにより吸排気弁の開閉を行うようにしてい
る。

このような動弁装置において、上記ロッカ軸に代えて、
ラッシュアジャスタと称される自動油圧弁隙間補正器に
よってロッカアームの中間上部を支持するようにし、こ
れによって単に揺動支点の支持だけでな（、ロッカアー
ムと吸排気弁上端の隙間の補正を自動的に行えるように
したものが捉案されている。この自動油圧弁隙間補正器
は、実開昭５８−１４４００６号公報。

実開昭６０−１６２２０４号公報等に記載されるように
、一般にはその保持用外筒がシリンダヘッドカバーに一
体に形成された構成になっている。このため、この自動
油圧弁隙間補正器を動弁機構として組み付ける時には、
シリンダヘッドカバーと共に同時にセットしなければな
らなかった。

しかし、シリンダヘッドカバーは自動油圧弁隙間補正器
に比べて非常に大きな覆い面積を有するため、上述のよ
うにシリンダヘッドカバーの組み付けと同時に自動油圧
弁隙間補正器を組み付けることは、視野を遮られる等し
て適正な位置にセットすることが難しく、かつ熟練を要
するという問題があった。そのために生産性を低下させ
、コスト高の原因になっていた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、動弁機構の部品として自動油圧弁隙間
補正器をシリンダヘッドカバーに設けるようにしたもの
において、その自動油圧弁隙間補正器の組付けを簡単に
正確に行えるようにする４サイクル機関の動弁装置を提
供することにある。

〔発明の構成〕

上記目的を達成する本発明の動弁装置は、ロッカアーム
の一端を機関回転に同期するカムに当接させると共に、
他端を吸排気弁の上端に当接させ、中間上部をシリンダ
ヘッドカバー側に設けた自動油圧弁隙間補正器の押圧ロ
ッドで支持するようにした４サイクル機関において、前
記シリンダヘッドカバーの上面に貫通孔を設け、この貫
通孔に前記自動油圧弁隙間補正器の外筒を外側から内側
に向けて着脱自在に挿入固定したことを特徴とするもの
である。

以下、本発明を図に示す実施例により説明する。

図において、１はシリンダ、２はシリンダヘッド４，３
はシリンダヘッドカバーである。シリンダヘッド２には
吸気ボート４と排気ボート５が設けられ、かつこれらを
開閉するための吸気弁６と排気弁７が設けられている。

これら吸気弁６と排気弁７は、それぞれ弁杆６ａ、７ａ
の上端にバネ８．９を保合させ、常時閉弁する方向に付
勢されている。また、これら吸気弁６と排気弁７との中
間位置には９、機関回転と同期するようにしたカム軸１
０が設けられ、そのカム軸１０に吸排気弁駆動用のカム
１１．１２が一体に設けられている。

１３．１４はそれぞれロッカアームである。

一方のロッカアーム１３は、一端をカム１１に当接させ
ると共に、他端を吸気弁６の弁杆６ａ上端に当接させて
おり、また他方のロッカアーム１４は、一端をカム１２
に当接させると共に、他端を排気弁７の弁杆７ａ上端に
当接させている。これらのロッカアーム１３．１４の中
間上部には、それぞれシリンダヘッドカバー３に取り付
けられた自動油圧弁隙間補正器１５．１５の押圧ロッド
１７．１７の先端部が係合し、これらの押圧端を支点に
してロッカアーム１３゜Ｊ４が揺動できるようになって
いる。

各自動油圧弁隙間補正器１５は、保持用の外筒１６をシ
リンダヘッドカバー３とは独立に形成しており、その外
筒１６の中に押圧ロッド１７を摺動自在に挿入し、さら
にこの押圧ロッド１７にプランジャ１８を内装して構成
されている。上記外筒１６は上部側外周にフランジ１９
を形成しており、シリンダヘッドカバー３の上面に設け
た貫通孔２０に外側から内側に向けて挿入されたとき、
そのフランジ１９を０リング２２を介在させてシリンダ
ヘッドカバー３の上面に密着させ、ボルト２１により固
定されるようになっている。

このように自動油圧弁隙間補正器１５をシリンダヘッド
カバー３に対し着脱自在な構成にすると、その取付り剛
性の低下によって吸排気弁の許容回転数の上限を制約さ
れる場合がある。

しかし、上記実施例では、フランジ１６とシリンダヘッ
ドカバー３との間に０リング２２を介在させて固定する
ことにより、自動油圧弁隙間補正器１５の取付は剛性を
高め、吸排気弁の許容回転数の上限を大きくするように
している。

また、このように装着された各自動油圧弁隙間補正器１
５　！＋−，ｈ’ｊ、第２図に示すようにオイル供給路
２５が接νｈされ、このオイル供給路２５から≧）Ｏ汗
され、社Ａ゛イルが供給されるようになっている。この
オイルによりプランジャ１８を介して上記押圧ロッド１
７が押し出され、その先端部をそれぞれロッカアーム１
３．１４の中間上部に押圧し、ロッカアーム１３．１４
の揺動支点として作用すると共に、吸排気弁の弁杆６ａ
、７ａ上端との隙間補正を行うようにしている。

これら押圧ロッド１７．１７の先端部がそれぞれロッカ
アーム１３．１４を支持する支点Ｂ。

Ｂは、第３図に示すように平面視において、ロッカアー
ム１３．１４の両端がそれぞれカム１１．１２と当接す
る点Ａ、Ａおよび吸気弁の弁杆６ａ上端、排気弁の弁杆
７ａ上端に当接する点Ｃ１Ｃとを結ぶ直線上に一致する
ようにしである。このように三つの力の作用点Ａ、Ｂ、
Ｃを直線上に配置することにより、ロッカアーム１３．
１４にローリングを発生せず、安定した動弁作用を行え
るようにする。

また、上記シリンダヘッドカバー３には、その両側部位
置に、それぞれ開口２３．２３が設けられ、吸気弁６の
弁杆６ａ上部および排気弁７の弁杆７ａ上部をそれぞれ
臨めるようになっている。また、これらの開口２３．２
３には閉塞用の１２４が着脱自在に取り付けられている
。

上述した動弁装置では、自動油圧弁隙間補正２５１５の
外荷重Ｇがシリンダヘッドカバー３と独立に構成され、
その外筒１６をシリンダヘッドカバー３に設けた貫通孔
２０に外側から内側へ向けて挿入固定するような構成に
なっている。

そのため、自動油圧弁隙間補正器１５を動弁機構として
組み付けるとき、従来のように大きな面積のシリンダへ
ラドカバ−３の組み付けと同時に行う必要はなく、その
シリンダヘッドカバー３を装着したのちに貫通孔２ｏ；
Ｉｉ：覗きながら独立に行えるから、正確かつ簡単に組
み付けることができる。

また、上記実施例のように、さらにシリンダへソドカバ
ー３の側部に開口２３．２３を設けるようにすれば、こ
の開口２３．２３がらロッカアーム１３．１４を挿入し
、そのロッカアームのセント位置を調整しながら、自動
油圧弁隙間補正器１５．１５の組み付けをすることがで
きるから、一層作業を正確かつ簡単にすることができ、
組付は作業性を向上することができる。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明は自動油圧弁隙間補正器を使用
する動弁装置において、その自動油圧弁隙間補正器の外
筒をシリンダヘッドカバーとは独立の構成にし、そのシ
リンダヘッドカバーに設けた貫通孔に外側から内側に向
けて挿入固定する構成にしたから、シリンダヘッドカバ
ーを装着したのちに、自動油圧弁隙間補正器だけを独立
に組み付けることができるから、簡単かつ正確に組み付
けることができる。

また、さらにシリンダへソドカバーの側部に開口を設け
る構成にすれば、ロッカアームのセント位置も調整しな
がら行えるようになるので、組付は作業を一層簡単にす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例からなる動弁装置を有する４サ
イクル機関のシリンダヘッド部分を、第２図のＩｉ矢視
で示す断面図、第２図および第３図はそれぞれ同４サイ
クル機関の平面図である。 ２・・・シリンダヘッド、３・・・シリンダヘッドカバ
ー、６・・・吸気弁、７・・・排気弁、６ａ、７ａ・・
・弁杆、１０・・・カム軸、１１．１２・・・カム、１
３゜Ｉ４・・・ロッカアーム、Ｉ５・・・自動油圧弁隙
間補正器、１６・・・外筒、１７・・・押圧ロッド、２
ｏ・・・貫通孔、２３・・・開口、２４・・・蓋。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ロッカアームの一端を機関回転に同期するカムに
   当接させると共に、他端を吸排気弁の上端に当接させ、
   中間上部をシリンダヘッドカバー側に設けた自動油圧弁
   隙間補正器の押圧ロッドで支持するようにした４サイク
   ル機関において、前記シリンダヘッドカバーの上面に貫
   通孔を設け、この貫通孔に前記自動油圧弁隙間補正器の
   外筒を外側から内側に向けて着脱自在に挿入固定したこ
   とを特徴とする４サイル機関の動弁装置。
2. （２）シリンダヘッドカバーの側面に、吸排気弁の上端
   を臨む開口を設け、この開口に着脱自在の蓋を設けた特
   許請求の範囲第１項記載の４サイル機関の動弁装置。