JPS631982Y2 - - Google Patents

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JPS631982Y2
JPS631982Y2 JP14631984U JP14631984U JPS631982Y2 JP S631982 Y2 JPS631982 Y2 JP S631982Y2 JP 14631984 U JP14631984 U JP 14631984U JP 14631984 U JP14631984 U JP 14631984U JP S631982 Y2 JPS631982 Y2 JP S631982Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) この考案は、針板上で被縫製物保持体にて保持
された被縫製物に対し、針の上下運動と直交する
横方向への送り運動を付与しながら、被縫製物の
所定位置に縫目を形成するようにしたミシンに関
するものである。
(従来の技術) 従来のこの種のミシンでは、例えば第8図aに
示すようにミシンフレーム1の針板2上におい
て、被縫製物保持体3を構成する送り板4と押え
板5との間に被縫製物Wが挾着保持され、所定の
縫製プログラムに基づき送り機構から送り板4を
介して被縫製物Wに対し、針6の上下運動と直交
する平面内でX方向及びY方向への送り運動が付
与されて、針6と糸輪捕捉器7との協働により被
縫製物Wの所定位置に縫目が形成されるようにな
つている。
ところが、この従来構成においては、前記被縫
製物保持体3の送り板4が0.5〜2mm程度の板厚
を有し、その送り板4に縫製パターンと対応して
形成された針落下用の開口溝4a内で被縫製物W
と針板2との間に送り板4の板厚に相当する空隙
が生じている。そのために、第8図bに示すよう
に針6が下動して被縫製物Wに貫通する際、被縫
製物Wが針6に押されて下方に折れ曲り、第8図
cに示すように針流れが生じて、針折れ、目飛
び、模様くずれ、糸切れ等の不具合を発生するお
それがあつた。
このような不具合を解消するために、第9図
a,bに示すように針板2に設けられた開口2a
内に支持用突起8a及び針孔8bを有する受け部
材8が昇降可能に配置され、針6が下動して被縫
製物Wに貫通するとき、受け部材8が上昇されて
支持用突起8aにて被縫製物Wの下面を支持し、
被縫製物Wが針6に押されて下方に折れ曲るのを
防止するようにしたミシンが従来より提案されて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、この従来のミシンにおいては、受け
部材8がミシン運転に伴い針6の上下動と連係し
て常に昇降動作されるようになつているため、縫
製途中で受け部材8を上昇位置又は下降位置に保
持することはできなかつた。
従つて、例えばミシン運転を縫製途中で非常停
止させて、被縫製物保持体3を手動にて移動さ
せ、縫製パターンに基づく被縫製物の送りを部分
的に省略して縫製を続行したい場合、受け部材8
が上昇してくると被縫製物保持体3の移動を円滑
に行うことができないという問題があつた。
又、被縫製物Wを縫製パターンに基づいて自動
的に移送することなく、被縫製物保持体3を、そ
の送り板4上に縫製パターンと対応して設けられ
た開口溝4aの一側と、上昇位置にある受け部材
8の支持用突起8aとの係合に基づく案内作用で
順次手動送りながら、縫製を行いたい場合、ある
いは、細い糸を使用する縫製であつて、糸と受け
部材8との接触抵抗が小さくて、受け部材8を針
6の上下動に連係して昇降動作させず上方位置に
保持したままで縫製を支障なく行うことができる
場合等において、受け部材8を上昇位置に保持す
ることができないという問題があつた。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) この考案は、前記のような問題点に着目してな
されたものであつて、前記針板に設けられた開口
内に昇降可能に配置され、針の貫通する針孔を有
する受け部材と、前記針が下動して被縫製物に貫
通するとき、前記受け部材を上昇させて被縫製物
の下面を支持するように、針の上下運動と連係し
て受け部材を昇降させるための昇降機構と、その
昇降機構の作用を無効化して、前記受け部材を上
昇又は下降の少なくとも一方の位置に保持するた
めの保持機構を備えている。
(作用) 従つて、この考案のミシンでは、常には昇降機
構30の作用により受け部材25が針18の上下
動と連係して昇降動作され、針18が被縫製物W
に貫通する際に、被縫製物Wが針18に押されて
下方に折れ曲るおそれを防止して、針流れに基づ
く針折れ等の不具合を確実に解消することができ
るとともに、必要に応じて保持機構50により昇
降機構30の作用を無効化して、受け部材25を
上昇位置又は下降位置に保持することができ、受
け部材25の下降位置における被縫製物保持体1
5の手動位置変え、あるいは受け部材25の上昇
位置における被縫製物保持体15の手動送りを伴
う縫製や細い糸を使用する縫製等を円滑に行うこ
とができる。
(実施例) 以下、この考案を具体化したミシンの一実施例
を、第1〜7図に従つて詳細に説明する。
さて、この実施例のミシンフレーム11は、第
1,2図に示すようにベツド12及びアーム13
から構成され、そのベツド12上には開口14a
を有する針板14が取着されている。針板14上
には送り板16と押え板17とよりなる被縫製物
保持体15が移動可能に配置され、その送り板1
6及び押え板17には所定の縫製パターンと対応
する針落用の開口溝16a,17aが形成されて
いる。そして、この被縫製物保持体15の送り板
16と押え板17との間には被縫製物Wが挾着保
持され、所定の縫製プログラムに基づき図示しな
い送り機構により送り板16を介してX方向及び
Y方向へ移送されるようになつている。又、前記
アーム13の先端には針18が上下動可能に設け
られ、ベツド12内に設けられた糸輪捕捉器19
との協働により前記被縫製物Wの所定位置に縫目
を形成するようになつている。
第1〜3図に示すように、前記ベツド12内の
後部には固定軸20が右左方向へ水平に延びるよ
うに架設され、ベツド12内の前部には回動軸2
1が同じく左右方向へ水平に延びるように回動可
能に支持されている。第2,3図に示すように固
定軸20の左端には支持アーム22が立設固定さ
れている。その支持アーム22の上端には送り台
23が後端においてピン24により回動可能に支
持され、その前端には二叉部23aが形成されて
いる。前記針板14の開口14a内において昇降
できるように送り台23の上面には受け部材25
が取着され、その上面には支持用突起25aが突
出形成されるとともに、その支持用突起25aの
中心には針貫通用の針孔25bが形成されてい
る。
第2,3図に示すように前記回動軸21の左端
には上下送りアーム26が固定され、その先端に
は送り台23の二叉部23aに摺動可能に係合す
る角コマ27がピン28により回動可能に支持さ
れている。そして、回動軸21の往復回動に伴い
上下送りアーム26及び角コマ27を介して送り
台23に上下方向の往復運動が付与され、受け部
材25が針板14の開口14a内において昇降さ
れるようになつている。
第1,4図に示すように前記ミシンフレーム1
1のアーム13内には左右方向へ水平に延びる主
軸29が回転可能に支持され、この主軸29と前
記回動軸21との間には、主軸29の回転に連動
して回動軸21を回動させ、針18の上下運動と
連係して受け部材25を昇降させるための昇降機
構30が設けられるとともに、その昇降機構30
による受け部材25の昇降量を調節するための調
節機構31が設けられている。そして、この両機
構30,31の作用に基づき、針18が下動して
被縫製物Wに貫通する際に受け部材25が前記被
縫製物保持体15における送り板16の板厚と対
応する昇降量にて上昇され、その支持用突起25
a上において被縫製物Wの下面が支持されるよう
になつている。
そこで、前記昇降機構30及び調節機構31の
構成を詳細に説明すると、第1,4図に示すよう
に主軸29には偏心カム32が設けられている。
その偏心カム32と対応して前記固定軸20の右
端に二叉状の第1回動レバー33が回動可能に支
持され、その一方のアーム部には上端の二叉部3
4aにおいて偏心カム32と係合する二叉ロツド
34が段付きねじ35により回動可能に支持され
るとともに、他方のアーム部には固定軸20の軸
線と平行に延びる嵌合孔33a及びその嵌合孔3
3aと直交する方向に延びるねじ孔33bが形成
されている。そして、偏心カム32が回転される
と、そのカム作用により二叉ロツド34が段付き
ねじ35を中心に往復揺動される。
第1,4図に示すように前記主軸29の下方に
おいてミシンフレーム11のアーム13内には、
調節カム体36がその上端一側面に突設した支軸
37により軸受メタル38を介して回動調節可能
に支持され、常には図示しないスプリングのばね
力で第1図の反時計方向に回動付勢されている。
その調節カム体36の上部前縁には傾斜カム面2
6aが形成されるとともに、下部には二叉部36
bが設けられ、又、下部他側面には支持ピン39
が突設されている。調節カム体36上の支持ピン
39にはリンク体40が下端において回動可能に
支持され、その上端が段付きねじ41により前記
二叉ロツド34の上端部に回動可能に連結されて
おり、二叉ロツド34の揺動に伴いこのリンク体
40が支持ピン39を中心に往復回動される。
第1,3図に示すように前記第1回動レバー3
3に対応して回動軸21の右端には回動アーム4
2が固定され、の先端と第1回動レバー33の他
方のアーム部との間には連結ロツド43が段付き
ねじ44及び連結ピン45により取着されてい
る。そして、この実施例においては、特に第1回
動レバー33側の連結ピン45が、常には連結ロ
ツド43の後端に形そ成された左右方向へ水平に
延びる嵌合孔43aから第1回動レバー33上の
嵌合孔33aにわたつて軸線方向へ移動可能に嵌
挿され、第1回動レバー33上のねじ孔33bに
螺合された固定ねじ46にて抜け止め固定されて
いる。従つて、前記二叉ロツド34が上下動され
ると、第1回動レバー33が往復回動され、それ
が連結ロツド43及び回転アーム42を介して回
動軸21に伝達され、その回動軸21の回動に伴
つて第2図に示す受け部材25が前記のように昇
降動作される。
すなわち、第1図に示すように、調節カム体3
6が回動されて調節カム体36がほぼ垂直に配置
され、リンク体40の回動中心である支持ピン3
9が前記段付きねじ41と段付きねじ35とを結
ぶ線上から外れた場合には、二叉ロツド34が揺
動されると、段付きねじ41上における二叉ロツ
ド34の揺動軌跡とリンク体40の回動軌跡とが
相違するため、二叉ロツド34に上下動が付与さ
れる。又、第7図に示すように、調節カム体36
の回動に伴い支持ピン39が段付ねじ41,39
を結ぶ線上に配置された場合には段付きねじ41
上における二叉ロツドの揺動軌跡とリンク体40
の回動軌跡とがほぼ一致し、二叉ロツド34がほ
とんど上下動されず、受け部材25は昇降動作を
行わない。なお、第7図の状態においては、二叉
ロツド34の揺動半径とリンク体40の回動半径
との差に基づいて二叉ロツド34がごくわずかに
上下動されるが、これは無視できる程度のもので
ある。
第1図に示すように、ミシンフレーム11のア
ーム13前面には、前記調節カム体36とともに
調節機構31を構成する調節操作体47がねじ部
47aにおいて調節回動可能に螺合され、後端に
は調節カム体36の傾斜カム面36aに係合し
て、その調節カム体36を所望の傾斜状態に位置
決め保持して支持ピン39の位置を決定するため
の係合部47bが形成されている。調節操作体4
7の前端には操作ダイヤル48が固定され、その
前面には前記受け部材25の昇降量に対応する目
盛(図示しない)が付されているとともに、後面
にはアーム13前面の規制ピン49と係合して調
節操作体47の回動範囲を規制するための突起4
8aが設けられている。
そして、前記操作ダイヤル48の回動操作によ
り調節操作体47を調節カム体36に向かつて進
退させることにより、その係合部47bと傾斜カ
ム面36aとの係合に基づいて調節カム体36の
傾斜状態が変更される。
第1,4,5,6図に示すように前記昇降機構
30に関連して、ミシンフレーム11のアーム1
3には保持機構50が設けられ、この保持機構5
0の作動により昇降機構30の作用が無効化され
て、受け部材25が上昇位置又は下降位置に保持
されるようになつている。
そこで、この保持機構50の構成を詳細に説明
すると、第1,4,5図から明らかなように前記
主軸29の下方においてミシンフレーム11のア
ーム13内には左右方向へ水平に延びる作動軸5
1が回動可能に支持されている。その作動軸51
の左端には作動レバー52が下端において固定さ
れ、その上端には前記調節カム体36の二叉部3
6bに係合するピン52aが突設されている。
又、ミシンフレーム11のアーム13外面におい
て、前記作動軸51の右端には作動アーム53が
固定されている。
第5図に示すように前記作動アーム53に対応
してミシンフレーム11のアーム13後面にはエ
アシリンダ54がその上端において支軸55によ
り回動可能に支持され、そのピストンロツド56
が下方に向かつて伸びている。アーム13の右側
面には二腕レバー57が中央部にて支軸58によ
り回動可能に支持され、その一方のアーム部には
前記ピストンロツド56がピン59により連結さ
れるとともに、他方のアーム部には前記作動アー
ム53が連結ロツド60を介してピン61により
連結されている。
そして、前記エアシリンダ54が作動されてそ
のピストンロツド56が上方に引込まれて没入さ
れたときには、二腕レバー57、連結ロツド6
0、作動アーム53、作動軸51を介して作動レ
バー52が第1,5図の反時計方向に回動され、
それに伴い調節カム体36が傾斜カム面36aと
調節操作体47との係合が解除される方向へ任意
の調節傾斜状態から時計方向に回動されて第7図
に示すようにほぼ垂直状態になる。従つて、この
エアシリンダ54の作動時には、昇降機構30の
作用が無効化されて、受け部材25は上下量ゼロ
の下降位置に保持される。
又、第3,4,6図に示すように前記作動レバ
ー52の右側近傍において作動軸51には回動ア
ーム62が固定されている。その回動アーム62
と対応するように、前記昇降機構30の第1回動
レバー33に隣接して固定軸20の右端には第1
回動レバー33と同一形状の二叉状の第2回動レ
バー63が回動可能に支持され、その一方のアー
ム部には前記回動アーム62が連結ロツド64を
介して段付きねじ65により連結され、他方のア
ーム部には第1回動レバー33及び連結ロツド4
3上の嵌合孔33a,43aに合致する嵌合孔6
3a及びその嵌合孔63aと直交する方向に伸び
るねじ孔63bが形成されている。
そして、第3,6図に鎖線で示すように前記第
1回動レバー33の嵌合孔33a内からら連結ピ
ン45を脱出移動させて、その連結ピン45を連
結ロツド43の嵌合孔43aから第2回動レバー
63の嵌合孔63aにわたつて嵌挿し、固定ねじ
46を第1回動レバー33上のねじ孔33bから
第2回動レバー63上のねじ孔3bに付け代えて
抜け止めすることにより、昇降機構30の二叉ロ
ツド34から第1回動レバー33を介して連結ロ
ツド43に至る動力伝達経路が遮断されて、保持
機構50の連結ロツド64から第2回動レバー6
3を介して連結ロツド43に至る動力伝達経路が
形成されるようになつている。
従つて、この状態では前記エアシリンダ54が
作動されてピストンロツド56が下方へ突出する
と、二腕レバー57、連結ロツド60、作動アー
ム53、作動軸51、回動アーム62及び連結ロ
ツド64を介して第2回動レバー63に作用し、
その第2回動レバー63が第6図の反時計方向に
回動付勢されて、受け部材25は上昇位置に保持
される。又、このとき、前記作動軸51は作動レ
バー52を介して調節カム体36に連係された状
態にあるため、受け部材25の上昇位置は前記昇
降機構30の作動時と同様に調節操作体47の調
節に基づく調節カム体36の傾斜状態に応じて設
定される。
前記のように構成されたミシンにいて、次に作
用を説明する。
さて、このミシンにおいては、通常第1,3図
に実線で示すように連結ピン45が第1回動レバ
ー33及び連結ロツド43の嵌合孔33a,43
a側に嵌挿されて、昇降機構30の作用が有効化
された状態にある。そのため、この状態でミシン
が運転されると、調節操作体47の調節に基づく
調節カム体36の傾斜状態に応じて、偏心カム3
2の回転に伴い二叉ロツド34に上下運動が生起
され、第1図に示す第1回動レバー33、連結ロ
ツド43、回転アーム42、回動軸21及び第2
図に示す上下送りアーム26、送り台23を介し
て受け部材25が昇降動作される。そして、針1
8が下動して被縫製物保持体15上の被縫製物W
に貫通するとき、前記受け部材25が上昇してそ
の支持用突起25a上で被加工物Wの下面が支持
され、針18と糸輪捕捉器19との協働により被
縫製物W上に縫目が形成される。
又、前記被縫製物Wや縫製プログラムの変更等
に伴つて被縫製物保持体15の送り板16が板厚
の異なるものと交換された場合には、その板厚の
変化に基づき操作ダイヤル48を回動操作して調
節操作体47を進退調節すると、調節カム体36
の傾斜状態が変化して、偏心カム32の回転に基
づく受け部材25の昇降量を容易に設定変更する
ことができる。従つて、受け部材25が送り板1
6の板厚に相当する昇降量にて昇降されて、その
支持用突起25a上で被縫製物Wの下面が押上げ
られたりすることなく確実に支持され、円滑な送
りを得ることができるとともに、被縫製物Wが針
18に押されて下方に折れ曲がるおそれを防止し
て、針流れ等を発生することなく縫製を円滑に遂
行することができる。
さらに、ミシン運転を縫製途中で非常停止させ
て、被縫製物保持体15を手動にて移動させ、縫
製パターンに基づく被縫製物Wの送りを部分的に
省略して縫製を続行する場合等においては、保持
機構50のエアシリンダ54を作動させると、そ
のピストンロツド56の引き込み動作により作動
軸51等を介して昇降機構30の調節カム体36
が第7図に示すほぼ垂直状態に回動配置され、昇
降機構30の作用が無効果されて受け部材25が
下降位置に保持される。従つて、この状態で受け
部材25に干渉することなく被縫製物保持体15
を自由に移動させて、任意の位置に配置変えする
ことができる。
又、被縫製物Wを縫製パターンに基づいて自動
的に移送することなく、被縫製物保持体15を送
り板16の開口溝16aの一側と受け部材25の
支持用突起25aとの係合に基づく案内作用で順
次手動送りしながら、縫製を行いたい場合、ある
いは、細い糸を使用する縫製であつて、糸と支持
用突起8aとの間の接触抵抗が小さくて、受け部
材25を昇降動作させなくても縫製を支障なく行
うことができる場合等においては、第3,6図に
鎖線で示すように連結ピン45を第2回動レバー
63及び連結ロツド43の嵌合孔63a,43a
側に嵌挿すれば、昇降機構30から受け部材25
に至る動力伝達経路が遮断されて、保持機構50
から受け部材25に至る動力伝達経路が形成され
る。それにより、受け部材25がエアシリンダ5
4ピストンロツド56の突出に基づいて上昇位置
に保持され、前記のような縫製を容易に遂行する
ことができる。
なお、この考案は前記実施例の構成に限定され
るものではなく、この考案の趣旨から逸脱しない
範囲で各部の構成を任意に変更して具体化するこ
とも可能である。
考案の効果 以上詳述したように、この考案は常には昇降機
構の作用により受け部材が針の上下動と連係して
昇降動作され、針が被縫製物に貫通する際に、被
縫製物が針に押されて下方に折れ曲るおそれを防
止して、針流れに基づく針折れ等の不具合を確実
に解消することができるとともに、必要に応じて
保持機構により昇降機構の作用を無効化して、受
け部材を上昇位置又は下降位置に保持することが
でき、受け部材の下降位置における被縫製物保持
体の手動位置変え、あるいは受け部材の上昇位置
における被縫製物保持体の手動送りを伴う縫製や
細い糸を使用する縫製等を円滑に行うことができ
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化したミシンにおいて
特に受け部材の昇降機構及び調節機構を示す側断
面図、第2図は同じく受け部材の支持構成を示す
側断面図、第3図はミシンの部分底面図、第4図
はミシンの部分正断面図、第5図は特に保持機構
を示すミシンの部分側面図、第6図は同じく保持
機構を示すミシンの部分側断面図、第7図は第1
図の動作状態を示すミシンの側断面図、第8図a
〜第8図cは従来のミシンの縫製時における針流
れ現象を説明するための部分断面図、第9図a及
び第9図bは従来のミシンにおける受け部材の昇
降動作を示す部分断面図である。 図において11はミシンフレーム、12はベツ
ド、13はアーム、14は針板、14aは開口、
15は被縫製物保持体、16は送り板、17は押
え板、18は針、23は送り台、25は受け部
材、25aは支持用突起、25bは針孔、26は
上下送りアーム、30は昇降機構、31は調節機
構、32は偏心カム、34は二叉ロツド、36は
調節カム体、47は調節操作体、50は保持機
構、52は作動レバー、54はエアシリンダ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 針板14上で被縫製物保持体15にて保持され
    た被縫製物Wに対し、針18の上下運動と直交す
    る横方向への送り運動を付与しながら、被縫製物
    Wの所定位置に縫目を形成するようにしたミシン
    において、 前記針板14に設けられた開口14a内に昇降
    可能に配置され、針18の貫通する針孔25bを
    有する受け部材25と、 前記針18が下動して被縫製物Wに貫通すると
    き、前記受け部材25を上昇させて被縫製物Wの
    下面を支持するように、針18の上下運動と連係
    して受け部材25を昇降させるための昇降機構3
    0と、 その昇降機構30の作用を無効化して、前記受
    け部材25を上昇又は下降の少なくとも一方の位
    置に保持するための保持機構50とを備えたこと
    を特徴とするミシン。
JP14631984U 1984-09-27 1984-09-27 Expired JPS631982Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14631984U JPS631982Y2 (ja) 1984-09-27 1984-09-27

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JP14631984U JPS631982Y2 (ja) 1984-09-27 1984-09-27

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JPS6161972U JPS6161972U (ja) 1986-04-25
JPS631982Y2 true JPS631982Y2 (ja) 1988-01-19

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JPS6161972U (ja) 1986-04-25

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