JPS63196541A - 光学活性第一菊酸類のラセミ化方法 - Google Patents

光学活性第一菊酸類のラセミ化方法

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JPS63196541A
JPS63196541A JP62028581A JP2858187A JPS63196541A JP S63196541 A JPS63196541 A JP S63196541A JP 62028581 A JP62028581 A JP 62028581A JP 2858187 A JP2858187 A JP 2858187A JP S63196541 A JPS63196541 A JP S63196541A
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鈴鴨 剛夫
Masami Fukao
正美 深尾
Yoji Sakito
先砥 庸治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は第−菊酸のラセミ化方法に関し、さらに詳しく
は一般式(り (式中、Rは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、
シクロアルキル基またはアラルキル基を表わし、・は不
斉炭素を表わす。)で示される光学活性な第−菊酸類を
過酸化物の存在下、臭素化燐化合物を作用させることを
特徴とする光学活性第−菊酸類のラセミ方法に関するも
のである。
〈従来の技術、発明が解決しようとする問題点〉第−菊
酸は、低毒速効性殺虫剤として有用なピレトリン、アレ
スリン、フタルスリンなどのいわゆるピレスロイド系殺
虫剤としてよく知られているエステル類の酸成分を構成
するものであり、前記一般式(1)で示される第−菊酸
類は、これらのピレスロイド系殺虫剤の原料として有用
である。
前記一般式(1)で示される第−菊酸類にはシス。
トランスの幾何異性体があり、またその各々に(→およ
び(→の光学異性体があることから、合計4種の異性体
が存在する。一般に、これらの異性体の中、トランス体
から導びかれるピレスロイド系のエステル類は対応する
シス体から導びかれるピレスロイド系エステル類よりも
強い殺虫活性を示し、さらに(+)体のエステル類が対
応する(4体のエステル類よりも遥かに高い活性を示す
ことが知られている。
第−菊酸は通常シス体、トランス体の混合したラセミ体
、卸ち(±)体として製造され、これを光学活性な有機
塩基を用いて光学分割することにより(4体が得られ、
より高活性な殺虫性化合物の製造に使用されている。こ
こで光学分割された残りの01体はそのピレスロイド系
のエステルとしての活性が殆ん・どなく、従ってこの有
用性のない(4体を効率よくラセミ花し、上記の光学分
割の原料として供し得るようにすることは、特に工業的
規模での(4体の生産時におい、では大きな課題となる
しかしながら、前記のように、一般式(りで示されるシ
クロプロパンカルボン酸には01位とCs位に2個の不
斉炭素を有するため、そのラセミ化には種々の困難を伴
なう。
これ迄、第−銅酸類のラセミ化方法としては、(→トラ
ンスー第−銅酸の03位のイソブテニル基を酸化してケ
トアルコール基に導いた後、C1位のカルボン酸をエス
テル化し、これをアルカリ金属アルコレートと溶媒の存
在下に加熱反応させる方法(特公昭89−15977)
、あるいは(→−トランスー第−銅酸を光増感剤の存在
下に紫外線を照射する方法(特公昭47−80697号
公報)が知られているが、前者は多くの反応工程を要す
ること、また後者は反応率が劣るうえ光源の電力消費量
が太き(、また光源の寿命も比較的短いことなど工業的
に実施するには種々の問題点を有する。
本発明者らは先に、光学活性第−銅酸を酸ハライドとし
て、これにルイス酸を触媒として作用させることによる
ラセミ化方法(特公昭58−87858号公報、特開昭
52−144651号公報)、光学活性なシクロプロパ
ンカルボン酸の無水物にヨウ素を作用させることによる
ラセミ化方法(特開昭57−168841号公報)%お
よび第−銅酸誘導体に臭化ホウ素という特殊な触媒を作
用させることによるラセミ化方法(特開昭60−174
744号公報)を提案している。
本発明者らはその後さら番と種々検討を重ねた結果、臭
素化燐化合物はξれを過酸化物と共用するξとにより意
外にも極めて好都合に、一般式(1)で示される光学活
性第−菊酸類のラセミ化を進行させることを見出し、こ
れに種々の検討を加えて、本発明を完成するに至った。
く問題を解決するための手段〉 すなわち本発明は一般式(り (式中、Rは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、
シクロアルキル基またはアラルキル基を表わし、・は不
斉炭素を表わす。)で示される光学活性第−菊酸類を過
酸化物の存在下、臭素化燐化合物を作用させる乙とを特
徴とする光学活性第−菊酸類の工業的に極めて優れたラ
セ【化方法を提供するものである。
以下に本発明方法について詳細に説明する。
一本発明の原料である一般式(すで示される光学活性第
−菊酸類としては、例えば第−菊酸、第−菊酸メチル、
第−菊酸エチル、第−銅酸ブロビル1M−m酸ブチル、
第−菊酸シクロヘキシル、g−菊酸シクロヘキシルメチ
ル、第−銅酸ベンジル等の光学活性体が挙げられる。
第−銅酸類にはそれぞれ4柚の異性体が存在するが、そ
の中の181単独、またはこれらの任意の割合の混合物
を用いることができ、また光学純度はどの程度のもので
も差しつかえないが、本発明の目的から考えて(4体ま
たは(4体に富むカルボン酸類を用いる時に、その意義
を発抑することは言うまでもない。
本発明方法において使用される臭素化燐化合物としては
例えば三臭化燐、五臭化燐、オキシ三臭化墳等の臭素と
燐の化合物またはこれ等の混合物などが挙げられる。そ
の使用量は被処理第−菊酸類1モルに対し通常1/10
00〜l/4モルの範囲である。
また過酸化物としては例えば、過酸化水素、t−ブチル
ハイドロパーオキサイド、1.1゜3.3−テトラメチ
ルブチルハイドロパーオキサイド、テトラヒドロフラン
、ジオキサン等のエーテル類の酸化によって生成するハ
イドロパーオキサイド、キュメンハイドロパーオキサイ
ド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーtt−サイド
などのハイドロパーオキサイド類、ベンゾイルパーオキ
サイド、ラウロイルパーオキサイドなどのジアシルパー
オキサイド類、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチ
ルパーアセテート、ジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、ジシクロへキシルパーオキシジカーボネートナ
トのパーオキシエステル類、メチルエチルケトンパーオ
キサイド、シクロヘキサノンパーオキサイドなどのケト
ンパーオキサイド類、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイドなどのジアルキルパーオキサイ
ド類、過酢酸などの過酸類等が挙げられる。これらの中
で好ましくはハイドロパーオキサイド類、ジアシルパー
オキサイド類、パーオキシエステル類であり、より好ま
しくはハイドロパーオキサイド類である。
過酸化物の使用量は臭素化燐化合物1モルに対して通常
1/l 0〜6モル、好ましくはl/4〜2モルの範囲
である。
また、反応を行なうに際しては不活性溶媒を使用するこ
とが好ましく、そのような溶媒としては飽和炭化水素、
芳香族炭化水素及びこれらのハロゲン化物、エーテル類
などを挙げることができる。
また反応温度は通常−80℃〜当該第当該第二菊酸エス
テル(溶媒を使用する場合は用いる溶媒の沸点)の範囲
で任意であるが、通常−20℃〜100℃の範囲である
反応に要する時間は臭素化燐化合物および過酸化物の使
用量や反応温度によっても変わり得るが通常数分〜10
時間で充分その目的を達成することができる。
本発明方法を実施するに際しては、通常、被処理第−菊
酸類と過酸化物とを溶媒に溶解し、次でこれに臭素化燐
化合物を加えるか、あるいは、被処理第−菊酸類を溶媒
に溶解し、次でこれに過酸化物および臭化燐化合物を併
産する操作により行われる。
尚反応の進行度は反応液の一部をサンプリングして旋光
度を測定するかガスクロマトグラフィー等による分析で
求めることができる。
上記のようにして得られるラセミ化された第−銅酸類は
種々のピレスロイドアルコールとのエステル化反応によ
り殺虫性エステルに導くことができる。
〈発明の効果〉 本発明方法によれば、他の誘導体に導くことなしに、光
学活性第−銅酸そのもの、あるいはそのエステルのまま
でラセミ化させることができることから極めて有利であ
り、さらに種々の光学分割法によって分離除去される銅
酸類、例えば光学分割剤を用いる物理化学的分割法によ
り分離される無効な(→−第−菊銅酸るいは酵素等によ
る生化学的分割法において分離除去される(→−第−菊
酸エステルなどを直接、効率よく有効利用することが可
能となる。
更に、本発明によれば工業原料としてより一般的な臭化
燐化合物を利用することができる仁とから、殊に工業的
な実施時において有利になる。
また、本発明方法において得られるラセミ体は、より有
効なトランス体に富み、この点においても本発明方法は
有利である。
〈実施例〉 次に、実施例によって、本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
実施例1 5〇−容のフラスコに窒素気流中で(+)−シス体1.
8%、(→−シス体18.8%、(→−トランス体11
.1X、(→−トランス体68.8Xからなる第−銅酸
10.(lにトルエン16.OF及びtert−ブチル
ハイドロパーオキサイド0、1 B S’を入れ、これ
に、20℃で攪拌しながら三臭化リン0.445’を崗
下し、同温度で1時間攪拌を続けた。反応後、水を加え
て洗浄し、得られた有機層に10%水酸化ナトリウム水
溶液28.65’を加え約40℃に加温しながら攪拌し
分液した。
水層を希硫酸で中和し、トルエンで抽出後、有機層を水
洗した。このトルエン溶液を濃縮後蒸留し、沸点110
〜119℃/ 2.5 WH5’の留出液9.6yを得
た。このものの赤外線吸収スペクトルは第−銅酸のそれ
と一致した。また、該留出液の一部を(+)−2−オク
チルエステルに誘導し、ガスクロマトグラフィーで光学
異性体比率を測定したところ(+)−シス体2.5%、
←)−シス体2.5%、(+) −)ランス体47、O
X、(→−トランス体48.0%であった。
実施例2 窒素雰囲気下で、50−フラスコに実施例1で用いた第
−菊¥115.(1、ジオキサン10り及びキュメンハ
イドロパーオキサイド0.11りを加え、20℃で攪拌
しながら三臭化リン0、22 Fを滴下し、同温度で1
時間攪拌した。
反応後、40%水酸化ナトリウム水溶液4.5〕を加え
、減圧下に溶媒を留去した。残留物に水およびトルエン
を加え抽出を行い水層をオツ、え。っ水。V烏う、11
514.い。
ンで抽出後、有機層を水洗した。次で該有機層を濃縮後
蒸留し、沸点tSO〜119℃/2.5m+HPの留出
液4.82を得た。
該留出液の一部を実施例1と同様にして第−銅酸の光学
異性体比率を測定したところ、(→−シス体2.4N、
←)−シス体2.5%、(+)−トランス体47.0%
、(→−シス体48.1%であった。
実施例8 5〇−容のフラスコに窒素気流中で(+)−シス体1.
8%、←)−シス体18.8N、(→−トランス体11
.1%、←)−トランス体68.8%からなる第−銅酸
のエチルエステル5.OF、ジオキサン202及びte
rt −2チルハイドロパーオキサイド0.07yを入
れ、これに20℃で攪拌しながら三臭化リン0.21F
を滴下し、0.5時間攪拌した。反応後2%水酸化ナト
リウム水溶液を加えて中和した後、減圧下に溶媒を留去
し、次で残留物にヘキサン、2%水酸化ナトリウム水溶
液を加え抽出を行い、有機層を水洗した。得られた有機
層を減圧下に濃縮後蒸留し、沸点86〜88℃/ 10
ttmH9の留出液4.62を得た。
このものは赤外線吸収スペクトルより第−銅酸のエチル
エステルであることが確認され、その一部を常法により
加水分解し得られたカルホン酸を(+) −2−オクタ
ツールとのエステルに導いた後、ガスクロマトグラフィ
ーによりその光学異性体比率を求めたところ(→−シス
体2.8%、(→−シス体2.4%、(→トラ21体4
7.0%、(−)トランス体48.8%であった。
実施例4 86−容のフラスコに窒素雰囲気下で(→−シスー第−
銅酸1.02、ジオキサン19.OS’および60%過
酸化水素水0.0849を加えた。このものに20℃で
攪拌しながら三臭化リン0.82 Fを滴下し、同温度
で0.6時間攪拌した。
反応後、反応液の一部をサンプリングし、(→−2−オ
クチルエステルに誘導し第−銅酸の光学異性体比率を測
定したところ(+)−シス体2.7%、←)−シス体4
.0%、(+)−トランス体45.6%、(→−トラン
ス体47.7%であった。
実施例5 85mj容のフラスコに窒素雰囲気下で実施例1で用い
た第−銅酸2.θ)、トルエン18.02およびベンゾ
イルパーオキサイド0.2(1を加えた。このものに8
0℃で攪拌しながら三臭化リン0.28yを滴下し、同
温度で0,5時間撹拌した。
反応後実施例4と同様に処理して光学異性体比率を測定
したところ(+)−シス体8.7%、(→−シス体8.
6%、(+)−トランス体46.1%、(→−トランス
体46.6%であった。
実施例6 85−谷のフラスコに窒素雰囲気下で実施例1で用いた
第−銅酸2.09 、ジオキサン18.0yおよび安息
香酸tert−ブチルパーオキシエステル0.28yを
加えた。このものに80℃で攪拌しながら三臭化リン0
.645’を滴下し、同温度で0.5時間攪拌した。
反応後実施例4と同様に処理して、光学異性体比率を測
定したところ(→−シス体4.6%、(→−シス体4.
5%、(+)−トランス体48.5%、(→−トランス
体47.4%であった。
実施例7 35rnl容のフラスコに窒素雰囲気下で実施例8で用
いた第−銅酸エチルエステル2.OF、四塩化炭素18
.(lおよびtert−ブチルハイドロパーオキサイド
0.065S’を加えた。このものに0℃で攪拌しなが
ら三臭化リン0.19〕を滴下し、同温度で1時間攪拌
した。
反応後、反応液の一部を実施例8と同様に処理して光学
異性体比率を測定したところ、(+)−シス体2.0%
、(−)−シス体1.9%、(+1−トランス体47.
2N、←)−トランス体48.9%であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、
    シクロアルキル基またはアラルキル基を表わし、*は不
    斉炭素を表わす。) で示される光学活性第一菊酸類を過酸化物の存在下、臭
    素化燐化合物を作用させることを特徴とする光学活性第
    一菊酸類のラセミ化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63246348A (ja) * 1987-03-31 1988-10-13 Sumitomo Chem Co Ltd ラセミ―トランス第一菊酸類の製造方法
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