JPS63192055A - 静電荷像現像用トナ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は静電荷像現像用トナーに係り、特に他の特性を
損なうことなくクリーニング特性に優れたトナーに関す
る。

〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕電子写
真複写機あるいはプリンターにおいて感光体ドラム上の
残留トナーをクリーニングする方法としてブレード法、
ブラシ法、ウェブ法等の様々な方法が行なわれているが
、数万回複写あるいはプリント工程を続けているうちに
これらのクリーニング方法では除去しきれないトナーが
徐々に感光体の表面に蓄積しいわゆるクリーニング不良
あるいはトナーフィルミングといった不都合を生じる。

このような現象を改善するために、トナーとキャリヤか
らなる現像剤組成物にクリーニング性を高めるための添
加剤を混合する方法が提案されている（特開昭５０−１
２０６３１号公報など）０例えば、特公昭４Ｂ　−８１
４１号公報はポリテトラフルオルエチレン、フッ化ポリ
ビニリデンなどの表面エネルギーの低い有機重合体を、
特開昭５１−１１３０号公報は摩擦帯電性が硫黄より小
さい塗着性のない重合体を、特開昭５２−８４７４１号
公報はポリスチレン粒子を、それぞれ添加することを提
案している。

これらはいずれもクリーニング性を高める上である程度
は有効であるが、完全ではない。さらに、このような添
加剤を添加した場合、現像剤はトナーとキャリヤと添加
剤との王者間で帯電するためトナーの帯電量を低下させ
あるいは不安定にするという弊害があり、そのため画質
を乱してしまう。

また、クリーニング性を高める添加剤としてステアリン
酸亜鉛を用いることも行なわれているが、ステアリン酸
亜鉛の添加は上記のような問題のほかに、感光体のアモ
ルファスセレンの結晶化を促進し、感光体の特性を劣化
させるという問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上記のような事情に鑑み、クリーニング性を
高めるとともに帯電性の低下、アモルファスセレンの結
晶化の促進などの不都合のない現象剤を提供することを
目的として為されたものであり、その要旨はトナー粒子
中にシリコーンオイルを内部添加してそのシリコーンオ
イルをトナー粒子表面に滲出させて成ることを特徴とす
る静電荷像現像用トナーにある。

本発明では、各トナー粒子の表面が滑性作用を持つシリ
コーンオイルによって均一にコーティングされたように
なるので、添加剤を外部添加した場合よりも均一にクリ
ーニング性が発揮され、クリーニング性が高められる。

また、わずかな量のシリコーンオイルの添加によっては
トナーの帯電性は変化せず、しかも現像剤としてはトナ
ーとキャリヤとの三者間での帯電なので帯電性が安定化
し、トナーの帯電量も高められ、その結果画質の乱れも
防止される。さらに、ステアリン酸亜鉛の場合のように
アモルファスセレンの結晶化の促進という問題もない。

シリコーンオイルは本質的に滑性を有しているので、本
発明のトナーに添加するシリコーンオイルの種類はとく
に限定されないが、例としてはジメルボリシロキサン、
メチルハイドロジエンポリシロキサン、メチルフェニル
ポリシロキサン、トリフロロプロピルメチルポリシロキ
サンを挙げることができる。但し、本発明のトナーに添
加するシリコーンオイルの分子量は１０”〜ｌＯｈの範
囲内のものがよい。シリコーンオイルは分子量が低いほ
ど感光体表面を汚染し、逆にクリーニング性を悪くする
傾向があり、一方分子量が大きすぎるとトナー用モノマ
ーに溶解し難い。

また、本発明においてトナーに添加するシリコーンオイ
ルの量はトナーに対して０．００１〜０．３重量％の範
囲内が好適である。添加量が少なすぎればクリーニング
性を高める効果が不足し、一方添加量が多すぎると感光
体表面を汚染し、かえってクリーニング性を悪くするか
らである。従って、シリコーンオイルの添加量はシリコ
ーンオイルの分子量ともバランスをとることが必要であ
る。

本発明によりトナー粒子中にシリコーンオイルを内部添
加する方法としては、トナー粒子を懸濁重合法で製造し
、その重合時にモノマーとともにシリコーンオイルも添
加することによって行なう方法が最適である。この懸濁
重合法によれば、シリコーンオイルが粒子表面に均一に
コーティングされた形のトナー粒子を得ることができる
からである。これはシリコーンオイルがモノマーには溶
解するが、ポリマーには溶解しないために達成されるも
のである。すなわち、モノマー中に溶解されたシリコー
ンオイルはモノマーが重合して球形のトナー粒子を生成
した後、ポリマーであるトナー粒子の内部からトナー粒
子表面に滲出し、トナー粒子表面にコーティングされた
ような形になるのである。

なお、シリコーンオイルの滲出を促進するためにジビニ
ルベンゼンなどを添加してもよい。

本発明のトナーは、シリコーンオイルが内部添加され表
面に滲出されていることを除けば、慣用のトナーと何ら
変わりはなく、トナーの組成、形状、寸法、製法などは
従来通りでよい。但し、製法に関しては、上記のように
懸濁重合法が最も適しているが、その懸濁重合法自体は
何ら制約されず常法に従うことができ、単に懸濁液中に
シリコーンオイルが添加される点が異なるだけである。

代表的なトナーはスチレン−メタクリレート系共重合体
、ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂中にカーボンブ
ラック、ニグロシン染料などの着色剤、を含有゛して成
り、必要に応じて帯電剤、分散剤、安定剤、増量剤など
が添加されている。

〔実施例〕

実施± 水にスチレンモノマー８０部、エチルヘキシルアクリレ
ートモノマー２０部、カーボンブランク（キャボット製
；モーガルＬ）１０部、電荷調整剤（保土谷化学製、Ｔ
ＲＨ）２部、低分子量ポリプロピレン（三洋化成製ビス
コール５５０Ｐ）２部、アゾビスイソブチロニトリル２
部、シリコンオイル（東しシリコン製、５Ｈ２００、分
子量２Ｘ１０’）をモノマーを基準に０．０１ｗｔ％添
加し、常法により懸濁重合法を球形トナーを得た。

このトナーを５〜２０μｍの範囲の粒径に分級し、平均
粒径１２μｍの球形トナーを得た。

このトナーをキャリヤと混合して電子写真複写機（東芝
レオドライ４５１５）によって連続コピーを行なって評
価した。この複写機はアモルファスセレン感光体ドラム
を用い、感光体上に正の静電荷像を形成し、磁気、ブラ
シ法で現像した後、ウレタンゴム製クリーニングブレー
ドで感光体ドラムから残留トナーを除去する機構である
。

５ｏｏｏｏ枚連続試験したが、クリーニング不良は発生
せず、またカプリ等の画質の乱れもなく、画質は初期と
同様であった。

また、このトナーは室温３５℃、湿度９０％の環境テス
トにおいても吸湿することなく、帯電量は安定している
。さらに、シリコンオイルを添加したことにより耐オフ
セント性もより向上していた。

丑ＪＵ阻 実施例においてシリコンオイルを除いた以外は全く同様
な方法で懸濁重合を行ない、分級して平均粒径１２μｍ
のトナーを得た。

これを実施例と同様の方法で評価したところ、クリーニ
ング不良が初期より発生し、画質が極めて乱れた。

〔発明の効果〕

本発明により、現像剤のクリーニング性が向上し、かつ
帯電性も安定し、アモルファスセレン感光体の結晶化を
促進しない、感光体上の静電荷像現像用トナーが提供さ
れる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、トナー粒子中にシリコーンオイルを内部添加してそ
   のシリコーンオイルをトナー粒子表面に滲出させて成る
   ことを特徴とする静電荷像現像用トナー。