JPS63191868A - コ−テイング剤 - Google Patents

コ−テイング剤

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JPS63191868A
JPS63191868A JP2365987A JP2365987A JPS63191868A JP S63191868 A JPS63191868 A JP S63191868A JP 2365987 A JP2365987 A JP 2365987A JP 2365987 A JP2365987 A JP 2365987A JP S63191868 A JPS63191868 A JP S63191868A
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JP
Japan
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acid
coating agent
component
coating
ladder
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Application number
JP2365987A
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English (en)
Inventor
Junichiro Washiyama
潤一郎 鷲山
Takuhiko Motoyama
本山 卓彦
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、基材との密着性にすぐれ、かつ基材に強勧で
耐熱性に富む塗膜を形成し得るコーティング剤に関し、
特に折り曲げ加工可能な金属の塗装に有用なコーティン
グ剤に関する。
〔従来の技術〕
ラダー型シリコーンオリゴマーは、一般に下記の一般式
(I)で示される構造を有する化合物であり、溶剤に良
く溶解し、加熱することによって三次元化し、耐熱性の
ある硬い塗膜を形成する。
〔式中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、置
換または未置換のフェニル基、水酸基、アルコキシル基
である。但し、全Rのうち、水酸基、アルコキシル基ま
たはこれらの基の合計量は10モル%以下である。〕 ラダー型シリコーンオリゴマーは、上記一般式(I)で
示されるように、分子構造がラダー構造を有するため、
その硬化塗膜は一般のシリコーン樹脂の硬化塗膜に比較
して極めて良好な耐熱性を有する。
しかし、このラダー型シリコーンオリゴマーから形成さ
れる塗膜は脆く、特に折り曲げ加工可能な金属に塗布し
て折り曲げた場合、折り曲げ部分にクラックが入りやす
い欠点があった。この塗膜の折り曲げによるクラックの
発生を防止するために、従来、ラダー型シリコーンオリ
ゴマーにナイロンやアルキッド樹脂等を添加したコーテ
ィング剤が検討されてたが、折り曲げ部分のクラック発
生防止には充分満足すべきものではなかった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、前記従来のラダー型シリコーンオリゴ
マーの欠点を克服して、基材との密着性にすぐれ、かつ
基材に強靭で耐熱性に富む塗膜を形成し得るコーティン
グ剤を提供することにあり、特に折り曲げ加工可能な金
属に塗布して折り曲げた場合、折り曲げ部分にクラック
の発生のないコーティング剤を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明によって上記目的を達成し得るコーティング剤が
提供される。
即ち、本発明は、 (A)  溶 剤、 (B)  ラダー型シリコーンオリゴマー、(C)  
フタル酸、アジピン酸、セバチン酸、クエン酸、マレイ
ン酸、フマル酸もしくはリン酸のアルキルエステル(但
し、アルキル基の炭素数が1〜4である。)またはフェ
ニルエステル、および (D)  有機アミン化合物のカルボン酸塩からなり、
かつ前記(B)対(C)対(D)の混合割合が重量比で
100対5〜100対0.01〜5であることを特徴と
するコーティング剤に関する。
一般にラダー型シリコーンオリゴマーと可塑剤とを混合
して、これから塗膜を形成しようとすると、ラダー型シ
リコーンオリゴマーと可塑剤との親和性が悪いため、乾
燥時または加熱硬化時に相分離を起こし、可塑剤が表面
に滲出して塗膜が活管性となってしまう。従って、ラダ
ー型シリコーンオリゴマーに可塑剤を混合して柔軟化す
ることは一般に行なわれていない。
しかしながら、本発明者らは、フタル酸、アジピン酸、
セバチン酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸もしくは
リン酸のアルキルエステル(但し、アルキル基の炭素数
が1〜4である。)またはフェニルエステルがラダー型
シリコーンオリゴマーと親和性が良好であること、およ
びこれにさらに有機アミン化合物のカルボン酸塩を併用
すると、表面硬度、耐熱性、耐クラツク性等においてす
ぐれた性能を有する塗膜が得られ、かつ金属を折り曲げ
加工しても折り曲げ部分にクラックの発生のない塗膜が
得られることを見出した。
以下、本発明のコーティング剤について説明する。
本発明において(B)成分として使用されるラダー型シ
リコーンオリゴマーは、下記の一般式〔式中、Rは水素
原子、炭素数1〜8のアルキル基、置換または未置換の
フェニル基、水酸基、アルコキシル基である。但し、全
Rのうち、水酸基、アルコキシル基またはこれらの基の
合計量は10モル%以下である。〕 で示されるものである。
一般式(1)において、Rがアルキル基の場合、アルキ
ル基の炭素数が1〜8の範囲内にあるものが用いられ、
炭素数が8より大きい場合は、硬化速度が遅いので好ま
しくない。アルキル基は、直鎖のものであっても、枝分
れ鎖を存するものであってもよい。また、一般式(1)
において、全Rのうち、水酸基、アルコキシル基、また
はこれらの基の合計量が10モル%より多い場合は、硬
化塗膜の耐水性が劣るので好ましくない。
一般式(I)で示されるラダー型シリコーンオリゴマー
は、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ランおよびフェニルトリメトキシシランなどのトリアル
コキシシランを適当な溶媒(例えばエタノール)に溶解
し、水および塩酸の存在下、加熱し、加水分解、結合さ
せることにより得られるものであり、反応後は急激な脱
溶媒をすることにより白色フレーク状となる。
このラダー型シリコーンオリゴマーは、比較的分子量が
小さく、種々の溶剤に容易に溶解するが、後述する(C
)成分の酸のアルキルエステルまたはフェニルエステル
との相溶性を考慮し、分子量が500〜10000 、
好ましくは1000〜5000のものが好適である。
ラダー型シリコーンオリゴマーの分子量が500より小
さいとラダー構造が不完全なため、硬化塗膜は良好な特
性を示さず、分子量が10000より大きい場合は、(
A)成分の溶剤および(C)成分の酸のアルキルエステ
ルまたはフェニルエステルとの親和性が低下する。
本発明で(C)成分として使用される酸のアルキルエス
テルまたはフェニルエステルとは、フタル酸、アジピン
酸、セバチン酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸もし
くはリン酸のアルキルエステル(但し、アルキル基の炭
素数が1〜4である。)またはフェニルエステルであり
、これらは単独で用いてもよく、または2PJ類以上曲
用してもよい。
これらの酸のアルキルエステルまたはフェニルエステル
は、(B)成分のラダー型シリコーンオリゴマーと極め
て親和性が良く、乾燥、加熱時における滲出、粘着性な
どは見られない。
また、これらの酸のアルキルエステルまたはフェニルエ
ステルは、可塑剤としても作用し、特に折り曲げ加工可
能な金属の折り曲げ部の塗膜に発生するクラックの改善
に効果的である。
酸のアルキルエステルのアルキル基の炭素数が4より大
きい場合は、ラダー型シリコーンオリゴマーとの混和性
が悪く、塗膜表面に炭素数が4より大きいアルキルエス
テルが滲出し、塗膜がいつまでも粘稠性であるという欠
点がある。アルキル基は、直鎖のものであっても枝分れ
鎖を9するものであってもよい。
(C)成分の酸のアルキルエステルまたはフェニルエス
テルの代表例としては、ジメチルフタレート、ジエチル
フタレート、ジブチルフタレート、ジメチルアジペート
、ジエチルセバケート、ジメチルサイトレート、ジエチ
ルマレエート、ジエチルフマレート、トリブチルフォス
フェート、ジフェニルマレエート、トリフェニルフォス
フェート等があげられる。
上記の酸のアルキルエステルまたはフェニルエステル以
外の化合物、例えばジオクチルフタレート、ジエチルセ
バケート、ジデシルフタレート、ジラウリルフタレート
、トリオクチルフォスフェート、ジオクチルアジペート
、ジオクチルセバケート、ジオクチルマレート、ジオク
チルフマレート、塩化パラフィン等の化合物、いわゆる
可塑剤をラダー型シリコーンオリゴマーに配合した場合
は、乾燥および加熱硬化の過程で可塑剤が表面に滲出し
、十分な可塑化効果が得られないのみならず、塗膜の表
面が粘芒性となり好ましくない。
(C)成分の酸のアルキルエステルまたはフェニルエス
テルの配合割合は、ff141を比で(B)成分のラダ
ー型シリコーンオリゴマー100に対し、5〜100で
ある。(C)成分の配合量が重量比で5未満であれば、
金属の折り曲げ加工時の耐クラツク性が充分でなく、逆
に100を超えて添加すると、表面硬度の低下、表面へ
の(C)成分の滲出等を引き起こし、良好な塗膜が得ら
れない。
本発明において(D)成分として使用される角°機アミ
ン化合物のカルボン酸塩は、カルボン酸にこれと当モル
の有機アミン化合物を添加して形成せしめることができ
る。
有機アミン化合物としては、下記の一般式(■)〔式中
、R1,R2およびR3は水素原子、炭素数が1〜lO
の直鎖または分岐の置換または未置換のアルキル基、置
換または未置換のフェニル基である。但し、R,Rおよ
びR3は同時に水素原子であることはない。〕 または下記の一般式(I[I) R。
〔式中、RRRおよびR7は水素原子、4 ′  5′
6 炭素数が1〜4の直鎖または分岐のアルキル基、置換ま
たは未置換のフェニル基である。但し、RR只 および
R7は同時に水素原子 4 °   5 °   6 であることはない。〕 などが代表例としてあげられる。
カルボン酸としては、有機アミン化合物と塩を形成する
ことが可能なものであればいずれでもよく、例えばギ酸
、酢酸およびプロピオン酸等の飽和脂肪族モノカルボン
酸、シュウ酸およびアジピン酸等の飽和脂肪族ジカルボ
ン酸、クエン酸のごとき飽和脂肪族トリカルボン酸、マ
レイン酸およびフマル酸等の不飽和脂肪酸等があげられ
る。
一般式(n)で示される有機アミン化合物としては、モ
ノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、
モノエタノールアミン、ジェタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、モノプロピルアミン、モノブチルアミン
、ジブチルアミン、モノオクチルアミン、トリオクチル
アミン、モノエトキシプロビルアミン、エチレンジアミ
ン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジフェニルアミン
、ブチルアニリン等があげられる。また一般式(I[I
)で示される有機アミン化合物としては、テトラメチル
アンモニウムハイドロキサイド、テトラエチルアンモニ
ウムハイドロキサイド、テトラプロピルアンモニウムハ
イドロキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロキ
サイド、トリエチルモノハイドロゼンアンモニウムハイ
ドロキサイド、モノフェニルトリエチルアンモニウムハ
イドロキサイド等のアンモニウムハイドロキサイドがあ
げられる。
有機アミン化合物のカルボン酸塩の代表例としては、ジ
エチルアミンのギ酸塩、トリエチルアミンの酢酸塩、ト
リエチルアミンのギ酸塩、ジエチルアミンのクエン酸塩
、クリエタノールアミンのプロピオン酸塩、トリオクチ
ルアミンの酢酸塩、ブチルアニリンのギ酸塩、テトラメ
チルアンモニウムハイドロキサイドのギ酸塩、モノフェ
ニルトリメチルアンモニウムハイドロキサイドのアジピ
ン酸塩等があげられる。
(D)成分として使用される有機アミン化合物のカルボ
ン酸塩は、(B)成分のラダー型シリコーンオリゴマー
の硬化触媒として盲動であり、ポットライフの延長、硬
化温度の低減、硬化速度の促進、硬化度の向上、基材と
塗膜の密着性の向上、特に折り曲げ加工を行なう際の基
材と塗膜の密着性の向上に効果がある。
有機アミン化合物を単独で配合した場合は、硬化速度が
速くなり過ぎたり、塗膜が脆くなったりして好ましくな
い。一方、カルボン酸を単独で配合した場合は、基材と
塗膜との密着性は向上するが、硬化塗膜の硬度が不足す
るので好ましくない。
(D)成分として使用される有機アミン化合物のカルボ
ン酸塩は、2種以上併用してもよい。
本発明においては、有機アミン化合物のカルボン酸塩は
、カルボン酸と有機アミン化合物とを予め反応させて塩
を形成してから配合してもよく、また溶液にカルボン酸
を添加した後、有機アミン化合物を徐々に添加して系中
で塩を形成させてもよい。
(D)成分の有機アミン化合物のカルボン酸塩の配合割
合は、重量比で(B)成分のラダー型シリコーンオリゴ
マー100に対して、0.O1〜5である。
(D)成分の配合量が重量比で0.Olより少ないと硬
化温度の低減効果が少なく、また塗膜の硬度も充分でな
く、逆に5を超えて使用するとポットライフが低下し、
塗膜が脆くなるなどの不都合を生ずる。
本発明のコーティング剤は、(B)成分のラダー型シリ
コーンオリゴマー、(C)成分の酸のアルキルエステル
またはフェニルエステルおよび(D)成分の有機アミン
化合物のカルボン酸塩を(A)成分の溶剤に溶解して調
整される。コーティング剤中の(B)成分、(C)成分
および(D)成分の合計濃度は5〜60%、好ましくは
10〜50%である。
(A)成分の溶剤としては、(B)成分のラダー型シリ
コーンオリゴマー、(C)成分の酸のアルキルエステル
またはフェニルエステルおよび(D)成分の有機アミン
化合物のカルボン酸塩のいずれをも溶解することができ
、かつ沸点が50〜200℃の範囲内のものが好ましい
。このような溶媒の代表例としては、メタノール、エタ
ノール、インプロパツール、ブタノール、トルエン、ア
セトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル
、テトラヒドロフラン、セロソルブ、セロソルブアセテ
ート、ブチルセロソルブおよびトリクロルエタン等があ
げられる。これらの溶剤は、2種以上混合して使用して
もよく、また、これら溶剤を主体とし、沸点が200℃
より高い他の溶剤との混合物であってもよい。また、(
D)成分のtt廿=陰*ルスルホキシドなどを少量添加
することも可能である。
本発明のコーティング剤には、必要に応じて塗膜の特性
を損なわない範囲内で染料、顔料、充填剤、紫外線吸収
剤、カップリング剤、レベリング剤などを添加して使用
することもできる。
本発明のコーティング剤は、鉄、ステンレス、銅、亜鉛
、スズ、アルミニウム、チタニウムおよびその合金等の
金属、セラミックス、プラスチック、ガラス等の基材の
コーティング剤としてq用であり、特に折り曲げ加工可
能な金属のコーティング剤として利用される。折り曲げ
加工可能な金属の形状としては、たとえば板状、棒状、
管状等のものがあげられる。基材として金属を使用する
場合は、金属表面に予めサンドブラスト、化学メッキ、
カップリング処理等を施してもよい。
コーティング剤の塗布方法は、スプレー塗布、浸漬塗布
、刷毛塗、フローコーティング、スピンコーティング等
の公知の手法を適用することができる。
次に、本発明のコーティング剤を、特に折り曲げ加工可
能な金属に適用した場合を例にとって説明する。
折り曲げ加工を行なう金属に、本発明のコーティング剤
を適用する場合は、折り曲げ加工可能な金属に本発明の
コーティング剤を塗布して完全硬化を行なってから折り
曲げ加工を行なっても本発明の効果が発現するが、折り
曲げ部の金属と塗膜との密着性をさらに向上させるため
には、コーティング剤を金属に塗布した後、予備硬化を
行ない、次いで折り曲げ加工を施した後、完全硬化を行
なうことが好ましい。
折り曲げ加工を行なう金属にコーティング剤を塗布後は
、室温〜50°Cの温度で乾燥させて溶剤を除き、次い
で100℃以下、好ましくは60〜100℃で加熱して
予備硬化させる。予備硬化の加熱時間と温度の関係は、
配合する(D)成分の種類や配合量によって異なるので
一概には決められないが、一般には100℃で10分間
、80℃で20分間または60℃で50分間程度が望ま
しい。予備硬化が終了した段階では、(C)成分の酸の
アルキルエステルまたはフェニルエステルは、塗膜中に
充分な量だけ残っており、柔軟性があり、折り曲げ加工
がさらに容易になる。
折り曲げ加工を行なった後、完全硬化を行なう。
この時の加熱温度は、(D)成分の種類や配合量により
異なるので一概には特定はできないが、通常は180℃
未満、特に100〜120℃が望ましい。加熱時間は、
加熱温度によって適宜に選択すればよい。この完全硬化
において、(B)成分のラダー型シリコーンオリゴマー
の硬化を進めると共に、塗膜中に残存している(C)成
分を徐々に蒸発させる。
この際、加熱の温度が180℃以上になると(C)成分
の蒸発速度が速くなり、塗膜にピンホールなどが発生し
て好ましくないので(C)成分の沸点以下の温度が好適
である。従って、完全硬化の加熱温度は、あまり高くで
きず、(C)成分で加熱温度の低下及び加熱時間の短縮
を達成している。
折り曲げ加工を行なわない場合は、予備硬化を省略して
180℃未満の温度で加熱硬化を行なえばよい。この際
、予備硬化を行なってから完全硬化させてもよい。
本発明のコーティング剤は、基材との密着性にすぐれ、
かつ基材に表面硬度、耐熱性および耐クラツク性にすぐ
れた塗膜を形成し得るものであり、特に折り曲げ加工を
行なう金属、例えば機械、電気電子機器、車輌、航空機
等を作製するための金属のコーティング剤として有用で
ある。
[実 施 例] 以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 1 一般式(1)においてRがメチル基とフェニル基からな
り、そのモル比が2=1のラダー型シリコーンオリゴマ
ー(分子量約1.500) 100g、ジメチルフタレ
ート20gおよびギ酸0.05gとをエタノール100
 gに溶解した。これをA液とする。一方、ブタノール
100gにテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド
(TMAHO)の10%メタノール溶液を1.0g加え
た。これをB液とする。
A液にB液を30分間かけて滴下してコーティング剤を
:A整した。
このコーティング剤にサンドブラストをした後、トリク
レンで脱脂した幅100 m11%長さ100 m+s
x厚さ0.1龍の鋼板を浸漬し、乾燥後の膜厚が5μm
になるように浸漬塗布した。室温で30分間放置して溶
剤を蒸発させた後、60℃で50分間加熱して予備硬化
を行なった。室温に冷却後、JISK5400 6.1
8の屈曲試験機を用い、心棒の直径を3iとして180
 ”折り曲げ加工を施した。次いで、この試料を120
℃で120分間加熱して完全硬化を行なった後、室温ま
で冷却した。
得られた試料に対し、表面硬度、折り曲げ加工を行なわ
ない部分のゴバン目密着試験11折り曲げの外側コfす
一部分のゴバン目密着試験■、クラック観察、ヒートシ
ョック(400℃10分保持→室温)を行なった。
その結果を表1に示した。
比較例 1 実施例1において、ギ酸の添加量をo、oot gにし
、TMAHOの添加量を0.01gにした以外は、実施
例1と同様の処方でコーティング剤を調整した。以下、
実施例1と同様の手法により折り曲げ加工をして試料を
得た。得られた試料の物性値を表1に示した。
表   1 表1から明らかなように、テトラメチルアンモニウムハ
イドロキサイドのギ酸塩の添加量が本発明の範囲外の場
合は、塗膜の表面硬度が著しく低く、またゴバン目密着
試験が劣り、良好な塗膜は得られない。
実施例 2 一般式(1)においてRがフェニル基のラダー型シリコ
ーンオリゴマー(分子は約11000)lonとジブチ
ルマレート50g−をトルエン400gに溶解し°た。
これをC液とする。一方、トルエン1001iにトリエ
チルアミンの酢酸塩0.18gを加えた。これをD液と
する。次いで、C液の中にD液を30分かけて滴下し、
コーティング剤を調整した。
表面をアルマイト化した幅100 ta■、長さ100
m■、厚さ0.2m+sのアルミニウム板に乾燥時の膜
厚が3μmになるようにスプレーコートした。40℃で
50分間放置した後、100℃で10分間予備硬化を行
なった。室温に冷却した後、JIS  K54006.
1Gの屈曲試験機を用い、心棒の直径を3mmとして1
80 ’折り曲げた。次いで、この試料を100℃で1
80分間加熱して完全に硬化を行なった。得られた試料
の物性値を表2に示した。
比較例 2 実施例2において、ジブチルマレートの代りにジオクチ
ルマレートを用いた以外は、実施例2と全く同様の処方
でコーティング剤を調整した。以下、実施例2と同様な
操作で折り曲げ加工を施して試料を得た。得られた試料
の物性値を表2に示した。
表    2 表2から明らかなごとく、本発明以外のジオクチルマレ
ートを使用した場合には、塗膜表面に粘着性があり、ま
たゴバン目密着試験に劣り、所期の効果が得られなかっ
た。
また、上記においてジオクチルマレートの代りにジオク
チルフタレート、ジオクチルフマレート、ジオクチルア
ジペート、ジオクチルセバケート、塩化パラフィンを使
用してコーティング剤を調整し、これを使用した場合も
上記と同様に塗膜に活管性が認められた。
実施例 3 一般式(1)においてRの97モル%がメチル基、3モ
ル%が水酸基のラダー型シリコーンオリゴマー(分子量
2100)  too g 、ジエチルアジペート15
iおよびギ酸0.05gを酢酸エチル250gに溶解し
た。これをE液とする。一方、酢酸n−ブチル50g:
にフッ素系レベリング剤0.02gおよびトリエチルア
ミン0.11gを加えた。これをF液とする。
次いで、E液中にF液を徐々に滴下し、コーティング剤
を調整した。
このコーティング剤を長さ100龍、幅1001111
゜厚さ0.1mmの鋼板に乾燥時の膜厚が4μmになる
ようにフローコート法により塗布し、室温で30分間乾
燥後、80℃で20分間予備硬化を行なった。室温に冷
却後、JIS  K5400 8.16の屈曲試験機を
用い、心棒の直径を3報として180 ’折り曲げた。
この試料を120℃で120分間加熱して完全硬化を行
なった。試料の物性値を表3に示した。
比較例 3 実施例3において、ジエチルアジペートの添加量を3g
にした以外は、実施例3と同様の処方でコーティング剤
を調整し、同様な操作で予備硬化、折り曲げ加工、完全
硬化を行なって試料を得た。
その物性値を表3に示した。
表    3 以上の結果から明らかなごとく、ジエチルアジペートの
添加量が本発明の範囲より少ない場合は、本発明の効果
は認められなかった。
比較例 4 実施例3において、ジエチルアジペートの添加量を13
0gにした以外は、実施例3と同様の処方でコーティン
グ剤を調整し、同様の操作で予備硬化、折り曲げ加工、
完全硬化を行なった。得られた試料の塗装面の表面硬度
はHBと低く、折り曲げの外側コーナ一部のゴバン目密
着試験は0/100であった。このようにジエチルアジ
ペートの添加量が本発明の範囲よりも多い場合は、良好
な塗膜を得ることができなかった。
実施例 4 一般式(I)においてRがメチル基とフェニル基からな
り、そのモル比が1=1のラダー型シリコーンオリゴマ
ー(分子量1700)  100 g 、リン酸トリク
レジル20gおよびクエン酸0.02gをエタノール1
50gに溶解させた。これをG液とする。
一方、ブタノール150 gにジエチルアミン0.02
fとシリコーン系界面活性剤0.3gを加えた。これを
H液とする。次いで、G液中にH液を徐々に滴下してコ
ーティング剤を調整した。このコーティング剤は、20
℃で1ケ月間放置しても粘度に変化が認められなかった
。長さ1001111%幅100 am、厚さ0.1m
+*の鋼板に、エポキシシラン系カップリング剤の1%
エタノール溶液を浸漬塗布し、室温で乾燥後、110℃
で10分間加熱し、室温まで冷却した。この鋼板へ浸漬
塗布法により、上記コーティング剤を乾燥時の膜厚が4
μmとなるように塗布した。室温で60分間放置後、8
0℃で20分間予備硬化を行なった。室温に冷却後、J
 I S  K54006.16の屈曲試験機を用い、
心棒の直径を3II11として180°の折り曲げ加工
を行なった。この試料を120℃で120分間加熱して
完全硬化を行なった。
得られた試料の物性値を表4に示した。
比較例 5 実施例4において、G液の調整時にクエン酸の添加を省
略した以外は、実施例4と全く同様な処方でコーティン
グ剤を調整した。以下、実施例4と全く同じ手法により
鋼板を塗装した。得られた試料の物性値を表4に示した
デ なお、比較例をのコーティング剤は、20℃においてゲ
ル化を起こし、著しくポットライフが短かかった。
比較例 6 実施例4において、H液の調整時にジエチルアミンの添
加を省略した以外は、実施例4と全く同様の処方でコー
ティング剤を巽整した。以下、実施例4と全く同じ手法
により鋼板を塗装した。得られた試料の物性値を表4に
示した。
(以下余白) 表   4 【発明の効果] 本発明のコーティング剤は、基材との密着性にすぐれ、
形成された塗膜は強靭で表面硬度が高く、しかも耐熱性
にすぐれている。また、折り曲げ加工可能な金属に本発
明のコーティング剤を塗布し、折り曲げ加工を施した後
にも折曲面にクラックの発生もなく、良好な塗膜を形成
することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)溶剤、 (B)ラダー型シリコーンオリゴマー、 (C)フタル酸、アジピン酸、セバチン酸、クエン酸、
    マレイン酸、フマル酸もしくはリン酸のアルキルエステ
    ル(但し、アルキル基の炭素数が1〜4である。)また
    はフェニルエステル、および (D)有機アミン化合物のカルボン酸塩 からなり、かつ前記(B)対(C)対(D)の混合割合
    が重量比で100対5〜100対0.01〜5であるこ
    とを特徴とするコーティング剤。
JP2365987A 1987-02-05 1987-02-05 コ−テイング剤 Pending JPS63191868A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02248479A (ja) * 1989-03-22 1990-10-04 Showa Denko Kk コーティング組成物
JP2014208838A (ja) * 2007-04-10 2014-11-06 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド オプトエレクトロニクスデバイス用の組成物、層、及びフィルム、並びにこれらの使用
US10544329B2 (en) 2015-04-13 2020-01-28 Honeywell International Inc. Polysiloxane formulations and coatings for optoelectronic applications

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