JPS6318837Y2 - - Google Patents

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JPS6318837Y2
JPS6318837Y2 JP18587180U JP18587180U JPS6318837Y2 JP S6318837 Y2 JPS6318837 Y2 JP S6318837Y2 JP 18587180 U JP18587180 U JP 18587180U JP 18587180 U JP18587180 U JP 18587180U JP S6318837 Y2 JPS6318837 Y2 JP S6318837Y2
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JP
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shaft
shaft member
cylindrical member
elastic body
elastic
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JP18587180U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は軸継手におけるシール構造に関し、特
に防塵、防水等の機能を向上せしめるシールリツ
プを設けたシール構造に関するものである。
近来、自動車のかじ取歯車とハンドル軸との間
などにおいて、弾性体を介在せしめた弾性軸継手
を挿入した構造が多くなつている。これは、例え
ば、ギヤボツクスからのガタ、異音などがステア
リングホイールへ伝達されるときの吸振効果やフ
ラツタ特性の向上等に寄与させるためである。
今、その一例として自動車用ステアリング装置
に用いられている軸継手を第1図乃至第3図にて
示すならば、図において2は弾性軸継手であり、
円弧部4と直線部6からなる太鼓状断面部分を有
する筒状部材8とこれに嵌め合わされ得る、同様
な太鼓状断面部分を有する軸部材10とが、該軸
部材10の直線部に設けられた弾性体12を介し
て弾性的に結合されている。そして、かかる筒状
部材8の開孔部には防塵、防水のためのダストカ
バー14が装着されている。
これは、筒状部材8と軸部材10のそれぞれの
円弧部間にはそれらの嵌合操作上の必要性から隙
間Sが形成されており、それ故かかる隙間Sなど
から該筒状部材8内に塵芥や水などが侵入するの
を防止する必要があるためである。
しかしながら、かかる従来の構造にあつては、
筒状部材8の断面形状が直線部6を含むために、
断面円形の場合に比して、ダストカバー14はそ
の締め代が均一でなく、それ故シール性能が不充
分である問題を内在しており、またかかるダスト
カバー14の組付けに工数がかかることは勿論、
ダストカバーの製作費用もその形状の特異性の故
に更に高くなり、コストアツプの要因となつてい
るのである。
本考案は、かかる事情に鑑みて為されたもので
あつて、シール性と耐久性に優れ、且つコストダ
ウンにもつながる、前記弾性軸継手における新し
いシール機構を提供することを目的とし、その要
旨とするところは、筒状部材と軸部材とを、円弧
部と直線部からなる太鼓状断面構造にて嵌め合わ
せると共に、該軸部材の太鼓状断面の直線部に設
けられた弾性体を介して弾性的に結合せしめた弾
性軸継手において、該軸部材に設けられた前記弾
性体と共に一体加硫成形により形成され、該弾性
体から一体的に延びるシールリツプを、該弾性体
の前記筒状部材嵌合開孔部側端部付近に位置する
ように、且つ該弾性体上を通つて該軸部材の全周
に亘つて位置するように設けて、該筒状部材と該
軸部材との間に生じる隙間を、かかるシールリツ
プにて閉塞せしめるようにしたことにあり、この
ように軸継手の周方向に延びるシールリツプを、
単に一体加硫成形によつて弾性体に一体的に形成
するという極めて僅かな変更のみによつて、該筒
状部材と軸部材との嵌合部のシール性とその耐久
性の著しい向上を達成し、加えて従来のダストカ
バーを全く省略し得るシール構造を提供すること
が出来ることとなつたのである。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
先ず、本実施例の弾性軸継手20は、自動車用
ステアリング装置に適用されたものであつて、第
3図に示されるように、ハンドル22に連なるス
テアリングメインシヤフト24とステアリングギ
ヤケース26内のステアリングギヤシヤフト28
との間に組込まれていて、両者間にそれぞれ自在
継手30,32を介して結合されている。
そして、かかる弾性軸継手20は、第4図乃至
第7図に示されるように、中空の筒状部材34
と、この筒状部材34内に嵌挿された中実の軸部
材36とから構成されている。また、該筒状部材
34は、その軸部材36との嵌合部分において、
それぞれ対向する2つの円弧部39と2つの直線
部41とからなる中空の太鼓状断面に形成され、
一方軸部材36も、該筒状部材34の内周面に対
して僅かな間隙を形成して挿入され得るように、
該筒状部材34と同様な且つそれよりは僅かに小
さい太鼓状断面(円弧部38と直線部40からな
る)に形成されている。
また、軸部材36の2つの直線部40には、そ
の軸方向に一定の長さを有し且つ径方向に一定の
深さをもつ凹部42が対称的に設けられ、このよ
うな凹部42は図示のように、軸方向に一定の間
隔を置いて2箇所に形成されている。そして、前
記の各凹部42には振動等を吸収あるいは減衰さ
せるために、ゴムなどの粘弾性体44,45がそ
れぞれ取り付けられている。また、これら各弾性
体44,45は矩形のシート状に形成され、筒状
部材34に嵌挿される以前の段階の軸部材36の
各凹部42に加硫成形加工或いは接着剤による接
着などによつて固着されている。そして、弾性体
44,45は筒状部材34、軸部材36の組付け
状態では、筒状部材34の内面の直線部41に対
して適当な弾性を与えた状態、すなわち軸の径方
向に適当な圧縮を受けた状態で密接せしめられる
ことによつて、かかる筒状部材34と軸部材36
とが結合されているのである。
そして、軸部材36が筒状部材34に嵌挿され
た状態において、該筒状部材34の差込口(嵌合
開孔部)48に近い方の弾性体45の該差込口4
8側端部附近に位置して、該弾性体45上とそれ
が固着されている軸部材36の円弧部38とには
所定高さのリング状シールリツプ46が、弾性体
45の形成と同時に軸部材36に加硫成形によつ
て一体的に形成されている。なお、このシールリ
ツプ46の横断面形状は四角形でも、三角形でも
よく、また三角形が並んで複数個の山となつた
(複数段シール)形状であつてもよい。そして、
かかるシールリツプ46は、第8図a,bに示さ
れる如く、筒状部材34の直線部41に対しては
勿論、その円弧部39に対しても適当な弾性をも
つて当接し、以て軸部材36の円弧部38と筒状
部材34の円弧部39との間に形成される隙間S
を完全に塞いで液密と為しているのである。
本実施例の弾性軸継手20は、上述のように構
成したものであるから、筒状部材34と軸部材3
6との間のトルク伝達は、トルクの低い領域では
弾性体44,45を介して行なわれ、トルクの高
い領域では両部材34,36の直接接触により行
なわれるが、塵埃、汚水等に対するシール性につ
いては、弾性体44,45の四角シート状部分の
みでは直線部分においてさえ十分でない。従つて
上述のシールリツプ46がこのシール性の不足分
を補なうのであり、更に円弧部38,39の隙間
Sをも完全に埋めつくして液密とし得るのであ
る。また、シールリツプ46は軸部材36が筒状
部材34に挿入されるとき、第8図a,bに示さ
れる如く、挿入方向とは反対方向に先端部を反転
させられる結果、折返し反力が常時作用してお
り、これが弾性力にもとづくシール性に加えてそ
のシール性を更に高めることとなり、またそれに
よつてかかるシール性を長期間維持することが可
能となるのである。
このように、本実施例においては、トルク伝達
上の振動、衝撃等の遮断のための弾性体の加工と
同時に僅かな加工の追加により、防塵、防水が可
能となり、且つ良好なシール性能と十分な耐久性
を維持することが可能で、従来使用されていたダ
ストカバーは全く不必要となつたのである。
なお、上述のシールリツプ46は、第5図乃至
第7図に示されるように、筒状部材34の円弧部
39のみならず直線部41においても液密を完全
にするために軸部材36の周りにリング状に1つ
設けられたのであるが、本考案は必ずしもこれに
限定されるものではなく、その本数や高さ、幅な
どは目的に従つて適宜に選定されることとなる。
また、弾性軸継手20は自動車ステアリング装置
に限らず、入力側と出力側との間における振動等
の遮断及びシール性が要求される装置には好適に
適用し得るものである。さらに、この外にも本考
案はその趣旨を逸脱しない範囲において適宜変
形・改良を加えた態様で実施し得ることは言うま
でもない。
以上詳述したように、本考案は振動や衝撃ある
いは騒音等の遮断性能と共に、十分な耐久性と信
頼性を有するシール性能を保持し得るものであつ
て、従来のようにダストカバー等の別体の部材を
使用する必要のない構造簡単で組み付け容易な、
しかもコストダウン効果をも備えた軸継手におけ
るシール構造を提供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の自動車用ステアリング装置の弾
性軸継手の断面図、第2図は第1図における−
断面図である、第3図は本考案の一実施例であ
る弾性軸継手を自動車ステアリング装置に組み付
けた状態を示す説明図、第4図は第3図における
筒状部材に軸部材を嵌挿する以前の弾性軸継手を
示す斜視図、第5図はその軸部材の縦断面図、第
6図は第5図における−断面図、第7図は第
5図におけるA視図である、第8図aは筒状部材
に軸部材を嵌合せしめた状態を示す第1図に相当
する断面状態を示す部分図、第8図bは第8図a
における−断面説明図である。 20:弾性軸継手、34:筒状部材、36:軸
部材、38:円弧部、40:直線部、44,4
5:弾性体、46:シールリツプ、S:間隙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 筒状部材と軸部材とを、円弧部と直線部からな
    る太鼓状断面構造にて嵌め合わせると共に、該軸
    部材の太鼓状断面の直線部に設けられた弾性体を
    介して弾性的に結合せしめた弾性軸継手におい
    て、 該軸部材に設けられた前記弾性体と共に一体加
    硫成形により形成され、該弾性体から一体的に延
    びるシールリツプを、該弾性体の前記筒状部材嵌
    合開孔部側端部付近に位置するように、且つ該弾
    性体上を通つて該軸部材の全周に亘つて位置する
    ように設けて、該筒状部材と該軸部材との間に生
    じる隙間を、かかるシールリツプにて閉塞せしめ
    るようにしたことを特徴とする軸継手におけるシ
    ール構造。
JP18587180U 1980-12-23 1980-12-23 Expired JPS6318837Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP18587180U JPS6318837Y2 (ja) 1980-12-23 1980-12-23

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JP18587180U JPS6318837Y2 (ja) 1980-12-23 1980-12-23

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JPS57107024U JPS57107024U (ja) 1982-07-01
JPS6318837Y2 true JPS6318837Y2 (ja) 1988-05-26

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ID=29987312

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JP18587180U Expired JPS6318837Y2 (ja) 1980-12-23 1980-12-23

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JPS57107024U (ja) 1982-07-01

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