JPS63186252A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPS63186252A
JPS63186252A JP1897487A JP1897487A JPS63186252A JP S63186252 A JPS63186252 A JP S63186252A JP 1897487 A JP1897487 A JP 1897487A JP 1897487 A JP1897487 A JP 1897487A JP S63186252 A JPS63186252 A JP S63186252A
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JP
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layer
hardness
photoreceptor
free surface
buffer
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JP1897487A
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Koichi Aizawa
宏一 会沢
Toyoki Kazama
風間 豊喜
Yukio Takano
幸雄 高野
Yukihisa Tamura
幸久 田村
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/08Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
    • G03G5/082Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
    • G03G5/08285Carbon-based
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/043Photoconductive layers characterised by having two or more layers or characterised by their composite structure
    • G03G5/0433Photoconductive layers characterised by having two or more layers or characterised by their composite structure all layers being inorganic

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光導電層としてアモルファスシリコン系材料
を用いた電子写真感光体に関する。
〔従来の技術〕
近年、アモルファス水素化シリコン(a−3i (H)
 )は光感度、耐熱性に優れ、硬度が硬く、大面積の薄
膜が比較的容易に得られ、特に環境汚染の心配もないこ
とから、電子写真感光体用の光導電性材料として注目さ
れ開発が進められている。
a−S i (H)  は、一般的にシリコンを含むガ
ス、例えばシラン(SiH,)ガスを原料ガスとして用
いたプラズマCVDで作製される。この方法で作製され
るa−Si ()l)は、禁制寄生の局在準位が少なく
て光導電性が大きく、また、シボラン(B2)I6)、
 フォスフイン(PH3)  などのガスを原料ガスに
適当に混合すると電導文制御1価電子制御が可能で高抵
抗化することができ、さらに、適当なガスを原料ガスに
混入することにより炭素(C)、窒素(N)、酸素(0
)などをa−S i ()I)中に導入することもでき
、感光体として要望される帯電性能、光感度、温度特性
1機械的強度などを満足し得る性能を付与することがで
きるので、a−3i(H)からなる感光層を有する感゛
光体は非常に優れた性能を有するものとなる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、このようなa−3i ()りを表面層とする
感光体は、初期的には良好な画像が得られるものの、長
期間大気中あるいは高湿中に保存しておいた後画像複写
した場合、しばしば画像不良を発生することが判明して
いる。また、多数回複写プロセスを経験するとしだいに
画像ぼけを生じてくることもわかっている。このような
劣化した感光体は特に高湿中において、画面ぼけを発生
しやすく、複写回数が増すと画像ぼけを生じ始める臨界
湿度はしだいに下がる傾向があることが確かめられてい
る。
上述のごと< 、a−3i(H)を表面層とする感光体
は長期にわたって大気や湿気にさらされることにより、
あるいは複写プロセスにおけるコロナ放電などで生成さ
れる化学種(オゾン、窒素酸化物。
発生期酸素など)により、感光体最表面が影響を受けや
すく何らかの化学的な変質によって画像不良を発生する
ものと考えられるが、その劣化メカニズムについてはこ
れまでにまだ十分な解明はなされていない。
このような画像不良の発生を防止し耐刷性、耐湿性を向
上させるために、感光体の表面に保護層を設けて化学的
安定化を図る方法が試みられている。
例えば、表面保護層として水素化アモルファス炭化シリ
コン(a−5ixC+−x(It)、  Q< x< 
1)、  あるいは水素化アモルファス窒素化シリコン
(a−3iにN+−X(H)、  0<x<1)を設け
ることによって感光体表面層の複写プロセスあるいは環
境雲囲気による劣化を防ぐ方法が知られている(特開昭
57−115559号公報)。しかし、表面保護層中の
炭素濃度あるいは窒素濃度を最適な値に選べば耐刷性を
かなり改良することができるが、高湿文字囲気中(相対
湿度80%以上)での耐湿性を維持することができず、
数万枚の複写プロセスを経験すると相対湿度60%台で
画像ぼけを発生し、これらの表面保護層を付与しても、
耐刷性、耐湿性を大幅に向上することができない状況に
ある。
さらに、アモルファス炭素(a−C)がこのような表面
保護層の材料として非常に有効であることが知られてき
たが、a−Cを用いることにより感光体の化学的安定性
、耐湿性は大幅に向上するが、画像形成時に感光体表面
j二加わる現像剤、クリーニングブレードなどの機械的
負荷に対し保護層としての機械的強度がまだ不十分で、
感光体の耐刷性に問題があった。
本発明の目的は、前述の欠点を除去して、長期保存およ
び繰り返し使用に際して特性劣化現象を起こさず、高湿
雲囲気中にふいても出力画像不良などの特性の劣化がほ
とんどみられず、さらに現像、クリーニングなどの出力
画像形成プロセスにより感光体表面が磨耗や損傷を受け
にくい、耐湿性、耐刷性に優れた感光体を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明によれば、導電性基
体上にアモルファスシリコン系材料からなる光導電層を
有し、その光導電層がバッファ層を介してアモルファス
炭素(a−C)からなる表面層により被覆されてなる感
光体において、表面層の自由表面側の硬度がバッファ層
に接する側の硬度より大きくなるように構成された感光
体とする。
〔作用〕
a−Cか・ちなる表面層を、このようにバッファ層に接
する側の硬度を小さくし、自由表面側の硬度をそれより
大きくすることにより、バッファ層に接する側の層が自
由表面側の硬い層に対する軟らかい下地層となる。従っ
て、画像形成時に感光体表面層の自由表面に加わる現像
、クリーニングなどのプロセスにおける機械的負荷に対
して、表面層のバッファ層に接する側の層が緩衝材とし
ての役目を果たすことになり、表面層の自由表面、すな
わち感光体の表面の機械的摩耗を防ぎ、感光体の耐剛性
を飛躍的に向上させることになる。
〔実施例〕
以下、本発明の感光体の実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。
第1図は本発明による感光体の一実施例の層構成を示す
模式的断面図である。
導電性基体1は円筒状、板状、シート状いずれでも良く
、材質的にはアルミニウム、ステンレス鋼などの金属、
あるいはガラス、樹脂上に導電処理をほどこしたもので
も良い。
ブロッキング層2は導電性基体1からの電荷の注入を阻
止するために設けられる。材料的にはA i 203.
 A IlN、 Sin、 5in2.  水素化弗素
化アモルファス炭化シリコン(a−3i+−++Cx(
F、H)) 、水素化アモルファス窒化シリコン(a−
S iNx (H) ) 、水素化アモルファス炭素(
a−C()l) ) 、 弗素化アモルファス炭素(a
−C(F) ) 、周期律表■族や■族の元素などをド
ープしたa−C(H) 、 a−C(F)、 a−3i
 (H)などを使用できる。膜厚は1μm以下と薄い方
が良い。
光導電層3は対象とする光の吸収能に優れ、かつ光導電
率の大きい材料が好ましく、a−3i(H) 。
a−3i(F、H)、  a−3!1−xcx(1’l
) (0<x<0.3) 、  a−3iNx()l)
  (0<x<0.2>、  a−3iOx(II) 
 (0<x<0.1)。
a−3il−xGex(H)などや、これらに周期律表
■族。
V族の元素などをドープした材料が好ましい。膜厚は3
μm以上60μm以下が実用上好ましい。
バッファ層4の目的はより基体側の層9例えば光導電層
3と表面層5との材料的異質性を緩和することである。
材料的には、a−C(H) 、 a−C(H,F) 。
a−Sil−xCx(H)  (Q< x< l )、
  a−3it−xCx(F+)l)(0< x<  
l  )  、  a−3iNx(H)  (0< x
<4/3)、  a−SiOx(H)(Q< X< 2
 > 、 a−3iOx(F])  (0< x< 2
)などを使用できる。バッファ層4の膜厚は、分光感度
、残留電位、隣接する層との電気的整合性などの兼ね合
いで決まるが、1μm以下が望ましい。
表面層5は水素を含むアモルファス炭素(a−C(H)
)からなる層であって、基本的にX線あるいは電子線に
よる回折像が明確でない膜であり、たとえ一部に結晶部
を含んだとしてもその比率は低いものである。a−C(
H)表面層中に含有される水素は炭素の未結合手に結合
してその安定化に寄与する。
本発明においては、表面層5はさらにバッファ層側の層
5aと自由表面側の層5bとに分けられ、層5aの硬度
が層5bの硬度よりも低くなるように形成きれる。
表面層5はCとHを含む炭化水素ガスを、例えばグロー
放電分解法により分解してa−C(H)膜を成膜し形成
するが、そのときの成膜条件により得られるa−C(H
)膜の硬度が異なってくる。一般に、原料ガスの流量を
多くすると、また、ガス圧を高くすると得られる膜は軟
らかくなる。成膜時の基体温度を高くした場合にも得ら
れる膜は軟らかくなる。従って、自由表面側の層5bを
成膜するときよりも、バッファ層側の層5aを成膜する
ときの原料ガスの流量を多くする。またはガス圧を高く
する、あるいは基体温度を高くすることにより、層5a
の硬度を層5bの硬度よりも低くすることができる。
このような構成とすることにより、出力画像形成時、感
光体表面すなわち層5b表面にかかる荷重に対して層5
aは緩衝材の役目を果たすことになり、そのクッション
としての機能により層5bの表面にかかる負荷を低減し
て感光体の耐刷性を著しく向上させることが可能となる
自由表面側の層5bの水素濃度は、通常1〜60at%
の範囲にあり、成膜条件、すなわち原料ガス。
ガス流景、ガス圧、放電パワー、基体温度などに依存す
るが、好適な範囲は10〜4Qat%である。また、そ
のエネルギーギャップEgは2,2eV以上3.2eV
以下、屈折率は1.5以上2.6以下、比抵抗は108
〜IQIsQ印が好ましく、密度は1.3g/cm3以
上が好適である。
本発明者等の知見によれば、a−C(H)からなる層中
に含有される水素原子と炭素原子との結合形態は炭素原
子同士の結合状態を反映しており、形成されたa−C(
H)層が電子写真感光体の表面層として適用され得るか
否かを左右する大きな要因の一つであって重要であるこ
とが判明している。炭素原子同士の結合状態としてはダ
イヤモンド結合(四配位)、グラファイト結合(三配位
)などがある。
グラファイト結合や炭素と水素とからなるポリマー状結
合(−CH2−)、を主体とするa−C()I)膜は耐
薬品性に劣り、また機械的強度にも劣ることが知られて
おり、他方、ダイヤモンド結合を主体とするa−C(H
)膜は耐薬品性および機械的強度に著しく優れているこ
とが知られている。
本発明者等はこの点に鑑みa−C(H)膜の赤外吸収ス
ペクトルとその耐薬品性および機械的強度について鋭意
検討を重ねてきたが、その結果によれば、形成されるa
−C()I)表面層が電子写真感光体の表面保護層とし
て十分機能し得るためには、a−C(H)表面層の赤外
吸収スペクトルの2920cm−’における吸収係数α
1と2960c+++−’における吸収係数α2との比
α2/α1の値が0.8以上とされるが好適である。
炭素未結合手の安定化の手段としては、水素のみでなく
、弗素、酸素、窒素によっても可能である。
第1図に示す構造を有する感光体の製造には、例えば第
2図に一例を示すようなアモルファス膜の生成装置が用
いられ、真空槽11の内部に基体1の保持部12とそれ
に対向する電極13が配置され、保持部12.電極13
にはそれぞれヒータ14.15が備えられている。トリ
クロルエチレンで脱脂洗浄したアルミニウム合金の円筒
基体1を保持部12に固定し、真空槽11内の圧力を1
0−”Torrになるように排気ポンプ16により排気
バルブ17を介して排気する。基体1および電極13の
温度を所定温度になるようにヒータ14およびヒータ1
5により加熱する。
保持部12と基体1とは周方向の膜均一性を得るために
回転する。次に原料ガスの圧力容器21〜25の中から
成膜に必要なガスの圧力容器1例えば21のバルブ18
を開け、流量調節計19を通し、ストップバルブ20を
開けて、真空槽11の中にガスを供給する。他のガスに
ついても必要に応じて同様にして供給する。次に、槽内
圧力を所定の圧力1例えば0.001〜5 Torrの
範囲内の所定方圧に調整後、高周波(RF)電源31か
ら高周波(13,56MHz)電力を絶縁材32を通し
て電極13に供給し、基体1との間にグロー放電を発生
させて成膜を行う。
以下具体的な実施例について説明する。
実施例 ドルクロルエチレンで脱脂洗浄したアルミニウム合金円
筒基体220を第2図の製造装置の真空槽11内の保持
部12に装着し、次の条件で厚さ0,2μmのブロッキ
ング層2を形成した。
5ill、 (100%)流量        250
cc/分B*Hs(5000ppm、 82ベース)流
量 20cc/分ガス圧           0.5
TorrRF電力           50W基体温
度           200℃成膜時間     
      10分さらにこの上に、次の条件で光導電
層3を厚さ25μmに形成した。
5IH4(100%)流量        200cc
/分828g(20ppm、 82ベース)流量  1
0CC/分ガス圧            1.2To
rrRF電力           300W基体温度
           200℃成膜時間      
     3時間さらにこの上に、次の条件で、バッフ
ァ層4を厚さ0.1μmに形成した。
SiH,(100%)流量        100cc
/分C11,(100%)流量        80C
C/分LL(2000ppm、 Lベース)流it  
15cc/分ガス圧            1.0T
orrRF電力           200W基体温
度           200℃成膜時間     
      2分 さらにこの上に、次の条件でバッファ層側の層5a、引
き続いて自由表面側の層5bを形成し、膜厚0.2μm
の表面層5とした。
CJs (100%)流fi!   20cc/分  
 10CC/分ガス圧      0.05Torr 
   O,03TorrRF電力     200 W
     200 W基体温度     100℃  
  100℃成膜時間     5分     15分
以上のようにして作製した感光体の光導電層3のエネル
ギーギャップ(Eg)はl、 3eV 、バッファ層4
の組成はa−3io、 vco、 3 (11)でその
Egは2. leVである。また、表面層5のうち、バ
ッファ層側の層5aはEg2.4eV、硬度400kg
/mm2)自由表面側の層5bはEg2.76V、硬度
1000 kg/mm2テあツタ。
なお、硬度は■島原製作所製超微小硬度計DUH−50
を用いて荷重0.05gで測定した値である。
この実施例の感光体を、カールソン方式の普通紙複写機
に装着し、5万枚のコピーを実施したが、感光体の特性
劣化1表面の磨耗などは認められず、極めて鮮明な画像
が得られた。また、温度35℃。
相対湿度85%の雰囲気中での複写においても画像劣化
はなかった。
比較例1 比較のために、実施例と同様の手順1条件で、表面層5
のうち自由表面側の層5bだけがない感光体を作製し、
同様に5万枚のコピーテストを行ったところ、良好な画
像が得られ、温度35℃、相対湿度85%の高湿雰囲気
中でも画像上問題は生じなかったが、感光体表面に、現
像剤によるものと考えられる傷やクリーニングブレード
による磨耗が生じていた。そして、さらに複写を行った
ところ10万枚コピー後には、さらに磨耗がすすみ、画
像不良が発生した。
比較例2 さらに比較のために、実施例と同様の手順1条件で、表
面層5のうちバッファ層側の層5aだけがない感光体を
作製し、5万枚のコピーテストを行ったところ、比較例
1はどではないが、わずかに表面層の磨耗が見られた。
以上のように、実施例の構成をとることにより感光体の
耐刷性を向上させることができるが、その理由について
本発明者等は次の様に考えている。
実施例の表面層5を形成するa−C(H)膜はバッファ
層側の層5a、  自由表面側の層5bともに、比較例
1および比較例2かられかるように、程度に差はあるも
のの画像形成時の現像剤、クリーニングブレードなどよ
り受ける負荷により磨耗を生じる硬度である。ところが
、実施例の様に、硬度の小さいバッファ層側の層5aの
上に硬度のより大きい自由表面側の層5bを積層した層
構成をとることにより、軟らかい下地層が緩衝材となり
、現像剤、クリーニングブレードなどの負荷を吸収する
ため感光体表面には磨耗が生じなくなるのである。
比較例3 実施例に準じてバッファ層4までを形成し、表面層5の
二つの層の成膜条件を変えて、二つの層。
すなわち、バッファ層側の層5aと自由°表面側の層5
bとの硬度の組合せを変えて感光体を作製し、5万枚の
コピーテストを行って感光体表面の磨耗状態を調べた。
その結果を第1表に示す。このとき、二つの層の膜厚は
それぞれ0.1μmとした。また、硬度の単位はkg/
+nm2である。
第1表中の記号で、○印は磨耗のないもの、Δ印は若干
の磨耗の認められたもの、x印は著しく磨耗したものを
示す。磨耗状態の評価は目視で行った。
自由表面側の層の硬度が下地層であるバッファ層側の層
の硬度よりも大きければ、その値が700kg/mm2
と比較的小さくても磨耗は発生せず、耐刷性の良好な感
光体が得られ、本発明の効果が顕著であることがわかる
が、自由表面側の層の硬度が1500 kg/mm’以
上であればより好適である。
以上の実施例、比較例3では二つの層で表面層を形成し
ているが、必ずしも二層構造とする必要はなく、自由表
面側の層よりも硬度の小さい層がバッファ層との間に存
在する設計ならば三層以上の積層も可能である。ただし
、その際、エネルギーギャップが急激に変化しないよう
に留意する必要がある。また、バッファ層がa−C(H
)で形成される場合には、このバッファ層に実施例のバ
ッファ層側の層の機能を持たせ、一層少ない層構成の感
光体とすることも可能である。
なお、実施例においては、表面層のa−C(H)膜の硬
度をその成膜条件により変化させたが、使用する原料ガ
スの種類を変えることにより、得られる膜の硬度を変化
させることも可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、導電性基体上にa−9i系材料からな
る光導電層を有し、その光導電層がバッファ層を介して
a−C(H)からなる表面層により被覆されてなる感光
体において、表面層のバッファ層に接する側の硬度を小
さくし、自由表面側の硬度をそれよりも大きくする。
表面層をこのような層構成とすることにより、表面層の
バッファ層側が自由表面側の表面に加わる現像剤、クリ
ーニングブレードなどの負荷に対して緩衝材の役目を果
たすことになり、表面層の自由表面、すなわち感光体の
表面の磨耗を防ぎ、その耐刷性を飛躍的に向上させる。
かくして、現像、クリーニングなどの出力画像形成プロ
セスにより感光体表面が磨耗しに<<、耐刷性、耐湿性
に優れ、長期保存および繰り返し使用に際して特性劣化
現象を起こさず、高湿雰囲気中においても出力画像不良
がほとんど発生しない電子写真感光体が得られることに
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の感光体の層構成を示す模式的断面図、
第2図は本発明の感光体を製造可能な装置の一例の概念
的系統図である。 1 導電性基体、2 ブロッキング層、3 光導電層、
4 バッファ層、5 表面層、5a バッファ層側の層
、5b 自由表面側の層。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)導電性基体上にアモルファスシリコン系材料からな
    る光導電層を有し、該光導電層がバッファ層を介してア
    モルファス炭素からなる表面層で被覆されてなる電子写
    真感光体において、前記表面層の自由表面側の硬度がバ
    ッファ層に接する側の硬度よりも大きいことを特徴とす
    る電子写真感光体。 2)特許請求の範囲第1項記載の感光体において、表面
    層の自由表面側の硬度が1500kg/mm^2以上で
    あることを特徴とする電子写真感光体。
JP1897487A 1986-12-05 1987-01-29 電子写真感光体 Pending JPS63186252A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1897487A JPS63186252A (ja) 1987-01-29 1987-01-29 電子写真感光体
US07/127,921 US4837137A (en) 1986-12-05 1987-12-02 Electrophotographic photoreceptor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1897487A JPS63186252A (ja) 1987-01-29 1987-01-29 電子写真感光体

Publications (1)

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JPS63186252A true JPS63186252A (ja) 1988-08-01

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ID=11986608

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JP1897487A Pending JPS63186252A (ja) 1986-12-05 1987-01-29 電子写真感光体

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JP (1) JPS63186252A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02181160A (ja) * 1989-01-04 1990-07-13 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02181160A (ja) * 1989-01-04 1990-07-13 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光体

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