JPS63181955A - 容器入り固形食品の製造方法 - Google Patents
容器入り固形食品の製造方法Info
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- JPS63181955A JPS63181955A JP62011904A JP1190487A JPS63181955A JP S63181955 A JPS63181955 A JP S63181955A JP 62011904 A JP62011904 A JP 62011904A JP 1190487 A JP1190487 A JP 1190487A JP S63181955 A JPS63181955 A JP S63181955A
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Landscapes
- Cereal-Derived Products (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は容器入り固形食品の製造方法に関し、更に詳細
には固形食品相互の過剰な結着を防止し得ると共に面形
食品の上面における褐変、焦げの発生を防止し1辱る容
器入り固形食品の製造方法に関する。
には固形食品相互の過剰な結着を防止し得ると共に面形
食品の上面における褐変、焦げの発生を防止し1辱る容
器入り固形食品の製造方法に関する。
[従来の技術]
最近、熱湯に浸漬するか又は電子レンジで加温するだけ
で喫食し得る加圧加熱処理済みの容器入り食品が市販さ
れている。
で喫食し得る加圧加熱処理済みの容器入り食品が市販さ
れている。
このような容器には食品として、麺類、米飯等のごとき
固形食品が充填されている。
固形食品が充填されている。
しかしながら、従来の容器入り固形食品は固形食品を容
器に過剰に充填し、密封後加圧加熱処理を行なったもの
であり、固形食品と固形食品とが過度に結着した状態と
なるために食感が著しく低下するとの問題があった。こ
うした欠点を防止するために、本出願人は、固形食品群
の充填密封後の含気率に着目し、該含気率を特定の範囲
とすることにより、固形食品と固形食品との間隙に適当
な空間を確保し得、上記固形食品どうしの過度の結着を
防止し1尋るとの知見を得、既に特許出願を行なってい
るく特願昭60−278328号、特願昭60−279
994号)。
器に過剰に充填し、密封後加圧加熱処理を行なったもの
であり、固形食品と固形食品とが過度に結着した状態と
なるために食感が著しく低下するとの問題があった。こ
うした欠点を防止するために、本出願人は、固形食品群
の充填密封後の含気率に着目し、該含気率を特定の範囲
とすることにより、固形食品と固形食品との間隙に適当
な空間を確保し得、上記固形食品どうしの過度の結着を
防止し1尋るとの知見を得、既に特許出願を行なってい
るく特願昭60−278328号、特願昭60−279
994号)。
ところが、該方法によれば、たしかに固形食品どうしの
過度の結着を防止できるが、場合によっては固形食品の
上面に褐変、焦げが発生し、食味、食感、外観が低下す
るとの問題点が生じた。
過度の結着を防止できるが、場合によっては固形食品の
上面に褐変、焦げが発生し、食味、食感、外観が低下す
るとの問題点が生じた。
従って、本発明は、容器内の固形食品同志の結着を良好
に防止し、かつ食品上面の褐変、焦げが発生しない容器
入り食品の製造方法を提供することを目的とする。
に防止し、かつ食品上面の褐変、焦げが発生しない容器
入り食品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、固形食品どうしの過度の結着を防止し得
、且つ上記した固形食品の上面における褐変、焦げの発
生を防止するために鋭意研究を行なったところ、(i)
上記褐変、焦げの発生は、加圧加熱処理中に容器にヘッ
ドスペースがある場合にだけに生じる、(ii )該褐
変、焦げは上記ヘッドスペースに面する部分だけに生じ
る、(iii )該褐変、焦げは加圧加熱処理時特に固
形食品の上面の温度が100℃以上の期間中更には11
5℃以上の期間中に顕著に発生する、との知見を得た°
。
、且つ上記した固形食品の上面における褐変、焦げの発
生を防止するために鋭意研究を行なったところ、(i)
上記褐変、焦げの発生は、加圧加熱処理中に容器にヘッ
ドスペースがある場合にだけに生じる、(ii )該褐
変、焦げは上記ヘッドスペースに面する部分だけに生じ
る、(iii )該褐変、焦げは加圧加熱処理時特に固
形食品の上面の温度が100℃以上の期間中更には11
5℃以上の期間中に顕著に発生する、との知見を得た°
。
従って、焦げ、褐変の発生を防止するためには上記(i
)(ii)の知見から容器にヘッドスペースが存在しな
いように、容器に固形食品を充填することが考えられる
が、喫食時に容器にスープ、ソース、カレー等を注入す
ることを考慮すると該スープ等のこぼれを防止する上で
ヘッドスペースが必要となる。一方、ヘッドスペースが
存在しないように、容器に固形食品を充填しても、前記
した如く固形食品どうしが過度に結着しない状態、すな
わち面形食品と固形食品との間に適当な空間があるよう
に充填した場合には、充填後固形食品が自重により沈下
し、その結果、容器にヘッドスペースが発生することが
ある。この沈下の程度は、固形食品の種類、固形食品の
表面のねばり程度、品温等により異り、これを予め計算
して沈下後に容器にヘッドスペースが生じないように面
形食品の充填量を決定することは実際上困難である。
)(ii)の知見から容器にヘッドスペースが存在しな
いように、容器に固形食品を充填することが考えられる
が、喫食時に容器にスープ、ソース、カレー等を注入す
ることを考慮すると該スープ等のこぼれを防止する上で
ヘッドスペースが必要となる。一方、ヘッドスペースが
存在しないように、容器に固形食品を充填しても、前記
した如く固形食品どうしが過度に結着しない状態、すな
わち面形食品と固形食品との間に適当な空間があるよう
に充填した場合には、充填後固形食品が自重により沈下
し、その結果、容器にヘッドスペースが発生することが
ある。この沈下の程度は、固形食品の種類、固形食品の
表面のねばり程度、品温等により異り、これを予め計算
して沈下後に容器にヘッドスペースが生じないように面
形食品の充填量を決定することは実際上困難である。
また、前記(iii )の知見から加圧加熱処理時の温
度条件を低くする方法も考えられるが、加圧加熱処理は
、食品の熱による劣化を最小限度にするとの観点から該
容器を100℃以上の加熱殺菌処理槽内に一定時間置く
ので、容器内の固形食品上面の温度を100℃以下にす
ることは実際上困難である。
度条件を低くする方法も考えられるが、加圧加熱処理は
、食品の熱による劣化を最小限度にするとの観点から該
容器を100℃以上の加熱殺菌処理槽内に一定時間置く
ので、容器内の固形食品上面の温度を100℃以下にす
ることは実際上困難である。
本発明者等は更に研究を進めた結果、加圧加熱処理中に
上記固形食品の上面と蓋部とを接触させ、ヘッドスペー
スを構成する空気等の不活性気体を固形食品と固形食品
との間隙に圧縮し、ヘッドスペース部分の容積を低減す
ることにより、固形食品上面における褐変、焦げの発生
を防止し得るとの知見に基づき本発明をなしたのである
。
上記固形食品の上面と蓋部とを接触させ、ヘッドスペー
スを構成する空気等の不活性気体を固形食品と固形食品
との間隙に圧縮し、ヘッドスペース部分の容積を低減す
ることにより、固形食品上面における褐変、焦げの発生
を防止し得るとの知見に基づき本発明をなしたのである
。
すなわち、本発明は、剛性或いは準剛性の耐熱性容器に
、固形食品を充填密封後の前記容器の含気率が容器全容
積の40〜85容量%となるように充填密封し、次いで
、容器にヘッドスペースが存在する状態下で加圧加熱処
理を行なうに当り、該加圧加熱処理中に上記固形食品の
上面と容器の蓋部とを接触させることを特徴とする容器
入り固形食品の製造法を提供する。
、固形食品を充填密封後の前記容器の含気率が容器全容
積の40〜85容量%となるように充填密封し、次いで
、容器にヘッドスペースが存在する状態下で加圧加熱処
理を行なうに当り、該加圧加熱処理中に上記固形食品の
上面と容器の蓋部とを接触させることを特徴とする容器
入り固形食品の製造法を提供する。
本発明において、固形食品としては、非乾燥食品ではな
くて、米飯、煮豆等の粒状食品、或いはラーメン、うど
ん、スパゲティ、焼きそば、蕎麦、ビーフン、パスタ等
の麺状食品等が例示される。
くて、米飯、煮豆等の粒状食品、或いはラーメン、うど
ん、スパゲティ、焼きそば、蕎麦、ビーフン、パスタ等
の麺状食品等が例示される。
また、該固形食品は、予めα化したものであっても良い
し、予めα化していないものであっても良く特に制限さ
れない。上記α化方法としては、例えば蒸煮、熱湯浸漬
等の手段がある。
し、予めα化していないものであっても良く特に制限さ
れない。上記α化方法としては、例えば蒸煮、熱湯浸漬
等の手段がある。
次いで、上記固形食品を剛性或いは準剛性の耐熱性容器
に充填する。
に充填する。
上記剛性或いは準剛性の容器とは、内容物が収納されて
いると否とにかかわらず一定の形状を保持する容器であ
り、剛性の容器とは内容物を充填した時および内容物を
取り出す時に容器の形状が変化しない程度の強さを有゛
する容器を意味し、準剛性容器とは内容物を取り出す時
及び加圧加熱処理時等に一時的に変形する程度の強さを
有する容器を意味する。
いると否とにかかわらず一定の形状を保持する容器であ
り、剛性の容器とは内容物を充填した時および内容物を
取り出す時に容器の形状が変化しない程度の強さを有゛
する容器を意味し、準剛性容器とは内容物を取り出す時
及び加圧加熱処理時等に一時的に変形する程度の強さを
有する容器を意味する。
上記剛性或いは準剛性の容器としては、135℃程度ま
での耐熱性を有する材質でつくられているものが好まし
く、円柱、立方体、直方体等の多角形の容器或いはカッ
プ状、弁状の容器が使用される。又、この剛性或いは準
剛性の容器としては、耐水性材質であり、可撓性材料で
あるポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ナイロン等の単層物或いは積層物で作られ
たものが好ましい。
での耐熱性を有する材質でつくられているものが好まし
く、円柱、立方体、直方体等の多角形の容器或いはカッ
プ状、弁状の容器が使用される。又、この剛性或いは準
剛性の容器としては、耐水性材質であり、可撓性材料で
あるポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ナイロン等の単層物或いは積層物で作られ
たものが好ましい。
こうした剛性或いは準剛性容器を採用すると、喫食時に
食器として使用可能であり、固形食品を皿等に取り出す
手間が不要となる等の利点がある。
食器として使用可能であり、固形食品を皿等に取り出す
手間が不要となる等の利点がある。
該容器は、固形食品を充填密封した後、加圧加熱工程に
おいて、固形食品上面と容器の蓋部とが接触できるよう
な構造とされる。例えば第1図に示す如く蓋部の強度が
容器側壁部や底部の強度より弱くなっていて、容器内部
側に一時的に変形し蓋部と固形食品上面とが接触するよ
うに構成されたものであってもよい。具体的には、容器
側部、底部、蓋部とを同一の可撓性材料で形成し、蓋部
のみに肉厚を薄くして、加熱加圧工程で蓋部のみが変形
するようにする方法や、蓋部のみを別の、強度の弱い材
料で形成する方法があげられる。又、第2図に示す如く
容器底部が一時的に変形し、外力によって固形食品を押
し上げることにより容器の蓋部と固形食品の上面とが接
触するように構成したものでも良いし、更には第3図に
示すように容器側壁部が一時的に変形することより、容
器の蓋部と固形食品の上面とが接触するように構成した
ものであっても良い。これらのうち第1図に示すものが
最も実用的で好ましく、蓋部を肉薄で変形可能な材料、
例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、ナイロン等の単層物或いは積層物で形成
するのがよい。
おいて、固形食品上面と容器の蓋部とが接触できるよう
な構造とされる。例えば第1図に示す如く蓋部の強度が
容器側壁部や底部の強度より弱くなっていて、容器内部
側に一時的に変形し蓋部と固形食品上面とが接触するよ
うに構成されたものであってもよい。具体的には、容器
側部、底部、蓋部とを同一の可撓性材料で形成し、蓋部
のみに肉厚を薄くして、加熱加圧工程で蓋部のみが変形
するようにする方法や、蓋部のみを別の、強度の弱い材
料で形成する方法があげられる。又、第2図に示す如く
容器底部が一時的に変形し、外力によって固形食品を押
し上げることにより容器の蓋部と固形食品の上面とが接
触するように構成したものでも良いし、更には第3図に
示すように容器側壁部が一時的に変形することより、容
器の蓋部と固形食品の上面とが接触するように構成した
ものであっても良い。これらのうち第1図に示すものが
最も実用的で好ましく、蓋部を肉薄で変形可能な材料、
例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、ナイロン等の単層物或いは積層物で形成
するのがよい。
前記固形食品の容器への充填密封は、充填密封後の前記
容器の含気率が容器全容積の40〜85容量%となるよ
うに行なう。この際、充填される食品が麺状食品の場合
、含気率40〜70容量%、好ましくは50〜70容量
%とするのが良い。又、粒状食品の場合には、含気率を
40〜85容量%好ましくは45〜80容量%とするの
がよい。含気率が上記範囲を下回る場合には、固形食品
どうしの過度の結着を防止する効果が低下する傾向にあ
り、上記範囲を上回る場合には、ヘッドスペースを構成
する空気等の不活性気体を固形食品と固形食品との間隙
に圧縮し、ヘッドスペース部分の容積を低減することが
困難となる傾向にある。
容器の含気率が容器全容積の40〜85容量%となるよ
うに行なう。この際、充填される食品が麺状食品の場合
、含気率40〜70容量%、好ましくは50〜70容量
%とするのが良い。又、粒状食品の場合には、含気率を
40〜85容量%好ましくは45〜80容量%とするの
がよい。含気率が上記範囲を下回る場合には、固形食品
どうしの過度の結着を防止する効果が低下する傾向にあ
り、上記範囲を上回る場合には、ヘッドスペースを構成
する空気等の不活性気体を固形食品と固形食品との間隙
に圧縮し、ヘッドスペース部分の容積を低減することが
困難となる傾向にある。
ここで含気率とは、容器の容量を100%とし、ここか
ら充填される固形食品の容量%を差し引いた、つまり容
器中の空気や窒素等の不活性気体の容量%を意味する。
ら充填される固形食品の容量%を差し引いた、つまり容
器中の空気や窒素等の不活性気体の容量%を意味する。
尚、上記含気率となるように′固形食品群を容器に充填
密封するに際しては、固形食品と固形食品との間隙に適
当な空間があるように固形食品を均一に配置するのが好
ましい。
密封するに際しては、固形食品と固形食品との間隙に適
当な空間があるように固形食品を均一に配置するのが好
ましい。
次いで、例えば112〜122℃、約10〜50分間の
条件で加圧加熱処理を施す。
条件で加圧加熱処理を施す。
上記加圧加熱処理に当っては、固形食品の上面と容器の
蓋部とを接触させることが本発明の目的を達成する上で
特に重要である。これにより、上記容器のヘッドスペー
スを構成する空気や不活性気体を固形食品と固形食品と
の間隙に圧縮し、ヘッドスペース部分の容積を減らすこ
とが可能となり、その結果、ヘッドスペース部分に面す
る固形食品上面に生ずる褐変、焦げの発生を有効に防止
することができる。
蓋部とを接触させることが本発明の目的を達成する上で
特に重要である。これにより、上記容器のヘッドスペー
スを構成する空気や不活性気体を固形食品と固形食品と
の間隙に圧縮し、ヘッドスペース部分の容積を減らすこ
とが可能となり、その結果、ヘッドスペース部分に面す
る固形食品上面に生ずる褐変、焦げの発生を有効に防止
することができる。
該固形食品上面と蓋部との接触は、加圧加熱処理期間中
ずっと行なう必要はなく、固形食品群の上面の温度が1
15℃以上である期間行なえば充分であるが、更には1
00℃以上の期間中行なうことが好ましい。また、接触
面積は、固形食品の上面総面積の60%以上更には70
〜100%であることが好ましい。
ずっと行なう必要はなく、固形食品群の上面の温度が1
15℃以上である期間行なえば充分であるが、更には1
00℃以上の期間中行なうことが好ましい。また、接触
面積は、固形食品の上面総面積の60%以上更には70
〜100%であることが好ましい。
固形食品上面と容器蓋部とを接触させるための具体的な
手段としては、例えば押え具を利用しても良いし、加圧
加熱処理を容器外の圧力が容器内の圧力より大きくなる
状態で行ない、圧力差を該手段として採用しても良く、
特に制限されない。
手段としては、例えば押え具を利用しても良いし、加圧
加熱処理を容器外の圧力が容器内の圧力より大きくなる
状態で行ない、圧力差を該手段として採用しても良く、
特に制限されない。
後者の手段を採用する場合の具体的方法としては、例え
ば固形食品上面と容器の蓋部との接触状態を目視或いは
変位計で確認しながら加熱殺菌処理槽内の圧力調整を行
なってもよく、計算によって容器外の圧力を求め、これ
にそって加圧加熱条件を設定してもよい。この計算によ
る方法を第1図に示すタイプの容器を使用する場合につ
いて具体的に説明する。先ず、固形食品の上面における
容器蓋部との接触面積を定める。その後、容器の容積、
固形食品のかさ比重からヘッドスペースの容積を求める
。次いで、上記接触面積、容器の蓋部の面積、固形食品
の上面から蓋部までの距離によって、差圧を加えて蓋部
が固形食品の上面に接触した状態の容器の容積を求める
。次いで、該容積から固形食品の真の容積を差し引いて
、差圧を加えて蓋部が固形食品の上面に接触した状態の
容器の容積を求める。次いで、圧力と体積の関係式から
加圧加熱処理時における加熱殺菌処理槽内の圧力を決定
する。
ば固形食品上面と容器の蓋部との接触状態を目視或いは
変位計で確認しながら加熱殺菌処理槽内の圧力調整を行
なってもよく、計算によって容器外の圧力を求め、これ
にそって加圧加熱条件を設定してもよい。この計算によ
る方法を第1図に示すタイプの容器を使用する場合につ
いて具体的に説明する。先ず、固形食品の上面における
容器蓋部との接触面積を定める。その後、容器の容積、
固形食品のかさ比重からヘッドスペースの容積を求める
。次いで、上記接触面積、容器の蓋部の面積、固形食品
の上面から蓋部までの距離によって、差圧を加えて蓋部
が固形食品の上面に接触した状態の容器の容積を求める
。次いで、該容積から固形食品の真の容積を差し引いて
、差圧を加えて蓋部が固形食品の上面に接触した状態の
容器の容積を求める。次いで、圧力と体積の関係式から
加圧加熱処理時における加熱殺菌処理槽内の圧力を決定
する。
尚、加圧加熱処理時の圧力を決定するに際しては、処理
槽内の圧力の降下開始時点が冷却開始時点よりも遅れる
ように、処理槽内の圧力の降下時の制御設定を行なうこ
とが、恒久的な容器の変形、蓋部の剥がれの発生を有効
に防止する点で好ましい。
槽内の圧力の降下開始時点が冷却開始時点よりも遅れる
ように、処理槽内の圧力の降下時の制御設定を行なうこ
とが、恒久的な容器の変形、蓋部の剥がれの発生を有効
に防止する点で好ましい。
本発明によれば、食品上面に褐変や焦げがなく、かつ食
品間に結着のない容器入り食品を容易に製造することが
できる。
品間に結着のない容器入り食品を容易に製造することが
できる。
さらに、本発明の製造方法をコンビニ−ター制御下に、
自動的に行うことも可能であり、工業的製造方法として
極めて有効な方法である。
自動的に行うことも可能であり、工業的製造方法として
極めて有効な方法である。
従って、本発明の方法によって製造された容器入り食品
は、ソース、スープ等とともに即席食品として好適に使
用される。特に本発明に係るものは、容器の含気率が大
きい上に食品、例えば麺線や米粒等の結着が少ないので
、容器の蓋をあけ、これに添付のソース、スープ等を入
れるとソース、スープ等が麺線の間隙から容易に麺線群
等の内部に浸透でき且つ容器がソース、スープ等を収納
するために充分な空間を有しているので、該ソース、ス
ープが容器からこぼれることがない。更に、ソース、ス
ープを麺線等に均一にからませることができ、これをそ
のまま電子レンジで加温調理することによって、直ちに
喫食できるという利点がある。尚、本発明に係る容器入
り食品は、前記ソース、スープ等を添付しないで販売す
ることもできる。
は、ソース、スープ等とともに即席食品として好適に使
用される。特に本発明に係るものは、容器の含気率が大
きい上に食品、例えば麺線や米粒等の結着が少ないので
、容器の蓋をあけ、これに添付のソース、スープ等を入
れるとソース、スープ等が麺線の間隙から容易に麺線群
等の内部に浸透でき且つ容器がソース、スープ等を収納
するために充分な空間を有しているので、該ソース、ス
ープが容器からこぼれることがない。更に、ソース、ス
ープを麺線等に均一にからませることができ、これをそ
のまま電子レンジで加温調理することによって、直ちに
喫食できるという利点がある。尚、本発明に係る容器入
り食品は、前記ソース、スープ等を添付しないで販売す
ることもできる。
また、喫食に当たって食品を加温する手段は、電子レン
ジによるものに限定されるものではなく麺類を熱湯中で
加温しても良く、特に限定されない。
ジによるものに限定されるものではなく麺類を熱湯中で
加温しても良く、特に限定されない。
次に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
に限定されるものではない。
実施例1
浸漬米(8!米)1300gを100℃、5分間の条件
にて予備蒸煮を行なった後、98℃の熱湯に2分間浸漬
処理した。一方、醤油18.0重量部、カッオニキス1
.0重量部、グルタミン酸ナトリウム0.7重量部、食
塩5.3重量部、砂糖6.0重量部、キサンタンガム0
.2重量部、水68.8重量部を混合して調味液(80
cps)を得た。得られた調味液300gを上記米粒に
添加し付着せしめる。その後、上記米粒を100℃、2
0分間の条件で蒸煮処理を行なった。その水分は64.
0重量%であった。次いで、該α化米粒に、40℃、R
H47%の条件にて約3分間通気乾燥処理を行ない、該
α化米粒の水分を3.8重量96低下させた。
にて予備蒸煮を行なった後、98℃の熱湯に2分間浸漬
処理した。一方、醤油18.0重量部、カッオニキス1
.0重量部、グルタミン酸ナトリウム0.7重量部、食
塩5.3重量部、砂糖6.0重量部、キサンタンガム0
.2重量部、水68.8重量部を混合して調味液(80
cps)を得た。得られた調味液300gを上記米粒に
添加し付着せしめる。その後、上記米粒を100℃、2
0分間の条件で蒸煮処理を行なった。その水分は64.
0重量%であった。次いで、該α化米粒に、40℃、R
H47%の条件にて約3分間通気乾燥処理を行ない、該
α化米粒の水分を3.8重量96低下させた。
得られた味付は米飯(水分60.2重量%)200gを
厚さ0.7市のポリプロピレン製円形トレー(上部直径
134 mm、下部直径90+nm、深さ35m1、容
債350m1に充填し、内層ポリプロピレン/外層ナイ
ロンの厚さ0.08anの円形フィルム(直径134m
m)でヒートシールを行なった。この場合の含気率は約
52容量%であった。
厚さ0.7市のポリプロピレン製円形トレー(上部直径
134 mm、下部直径90+nm、深さ35m1、容
債350m1に充填し、内層ポリプロピレン/外層ナイ
ロンの厚さ0.08anの円形フィルム(直径134m
m)でヒートシールを行なった。この場合の含気率は約
52容量%であった。
次に該トレーを殺菌処理槽内に填人した。次いで、加熱
殺菌処理槽内を第4図A線に示すように変化させ、加圧
加熱処理を行なった。この場合、蓋部の中央部に米飯上
面の面積の約75%に相当する範囲にしるしをつけ、初
期においては、トレー、および蓋部が変型しないように
トレーの状態を目視で確認しつつ手動バルブで加熱殺菌
処理槽内の圧力調整を行ない、加熱殺菌処理槽内の温度
が100℃以上である期間中は、上記蓋部の中央部にし
るしをつけた部分と米飯上面とが接触するように、すな
わち米飯上面の総面積の約75%と蓋部とが接触するよ
うに目視で確S忍しつつ手動バルブで圧力調整を行ない
、次いで、加熱殺菌処理槽内の温度が冷却により100
℃を下回った時点以降は再びトレイ、蓋部が変形しない
ように目視でm認しつつ手動バルブで圧力調整を行なっ
た。
殺菌処理槽内を第4図A線に示すように変化させ、加圧
加熱処理を行なった。この場合、蓋部の中央部に米飯上
面の面積の約75%に相当する範囲にしるしをつけ、初
期においては、トレー、および蓋部が変型しないように
トレーの状態を目視で確認しつつ手動バルブで加熱殺菌
処理槽内の圧力調整を行ない、加熱殺菌処理槽内の温度
が100℃以上である期間中は、上記蓋部の中央部にし
るしをつけた部分と米飯上面とが接触するように、すな
わち米飯上面の総面積の約75%と蓋部とが接触するよ
うに目視で確S忍しつつ手動バルブで圧力調整を行ない
、次いで、加熱殺菌処理槽内の温度が冷却により100
℃を下回った時点以降は再びトレイ、蓋部が変形しない
ように目視でm認しつつ手動バルブで圧力調整を行なっ
た。
この場合における加熱殺菌処理槽内の圧力変化を第4図
に示す。
に示す。
以上により、トレー入りのレトルト米飯を得た。
得られたレトルト米飯は、その上面における褐変、焦げ
の発生が有効に防止されていた。
の発生が有効に防止されていた。
また、得られたレトルト米飯には、トレーの変形、破損
は一切見られなかった。
は一切見られなかった。
また、得られたレトルト米飯を電子レンジで3分間加温
した後、喫食した結果、米粒が過度に結着していず、ね
ばりを有する良好な食感を呈しており、更に、食味、外
観においても優れたものであった。
した後、喫食した結果、米粒が過度に結着していず、ね
ばりを有する良好な食感を呈しており、更に、食味、外
観においても優れたものであった。
比較例1
加圧加熱処理のすべての期間中、トレーと蓋部とが共に
変形しないように目視で確認しつつ加熱殺菌処理槽内の
圧力を調整すること以外は、実施例1と全く同様な方法
でレトルト米飯を得た。得られたレトルト米飯の上面部
分には、褐変、焦げが発生していた。
変形しないように目視で確認しつつ加熱殺菌処理槽内の
圧力を調整すること以外は、実施例1と全く同様な方法
でレトルト米飯を得た。得られたレトルト米飯の上面部
分には、褐変、焦げが発生していた。
また、得られたレトルト米飯を電子レンジで3分間加温
した後、喫食したところ、褐変、焦げのために外観、食
味、食感の悪いものであった。
した後、喫食したところ、褐変、焦げのために外観、食
味、食感の悪いものであった。
色調測定
実施例1で得られたレトルト米飯の側面部分(褐変、焦
げの発生していない部分)における米粒(コントロール
)、実施例1で得られたレトルト米飯の上面部分におけ
る米粒(サンプル1)、比較例1で得られたレトルト米
飯の上面部分における米粒(サンプル2)について色差
計(日本電色株式会社製)を使用して色調を測定した。
げの発生していない部分)における米粒(コントロール
)、実施例1で得られたレトルト米飯の上面部分におけ
る米粒(サンプル1)、比較例1で得られたレトルト米
飯の上面部分における米粒(サンプル2)について色差
計(日本電色株式会社製)を使用して色調を測定した。
その結果を第1表に示す。
上記1表の結果から下記の式を用いてコントロールとの
色差を求めた。すなわち、コントロールとサンプル1(
本発明〉の色差は0.49であり、コントロールとサン
プル2(比較例)との色差は6、Olであった。
色差を求めた。すなわち、コントロールとサンプル1(
本発明〉の色差は0.49であり、コントロールとサン
プル2(比較例)との色差は6、Olであった。
一般に色差の評価は次のようになされている。
0〜0.5;rかすかに差がある」
0.5〜1.5;rわずかに差がある」1.5〜3.0
;rg知せられるほどに差がある」3.0〜6.0;r
めだつほどに差がある」6.0〜12.0;r大いに差
がある」12.0以上 ;「多大に差がある」 従って、本発明品が「かすかに差がある」に該当し、比
較製品は、「大いに差がある」に該当する。このことか
ら、本発明によれば米飯の上面にお(する褐変、焦げの
発生を有効に防止し辱ることが明らかである。
;rg知せられるほどに差がある」3.0〜6.0;r
めだつほどに差がある」6.0〜12.0;r大いに差
がある」12.0以上 ;「多大に差がある」 従って、本発明品が「かすかに差がある」に該当し、比
較製品は、「大いに差がある」に該当する。このことか
ら、本発明によれば米飯の上面にお(する褐変、焦げの
発生を有効に防止し辱ることが明らかである。
第1図、第2図及び第3図は、本発明の製造工程中の容
器の変形の態様を示す概略図であり、第4図は本発明の
加圧加熱処理における加熱殺菌処理漕内の温度変化及び
圧力変化を表わす。 第1図 第2図 第3図
器の変形の態様を示す概略図であり、第4図は本発明の
加圧加熱処理における加熱殺菌処理漕内の温度変化及び
圧力変化を表わす。 第1図 第2図 第3図
Claims (8)
- (1)剛性或いは準剛性の耐熱性容器に、固形食品を充
填密封後の前記容器の含気率が容器全容積の40〜85
容量%となるように充填密封し、次いで、容器にヘッド
スペースが存在する状態下で加圧加熱処理を行なうに当
り、該加圧加熱処理中に上記固形食品の上面と容器の蓋
部とを接触させることを特徴とする容器入り固形食品の
製造法。 - (2)固形食品が粒状食品である特許請求の範囲第1項
記載の製造方法。 - (3)粒状食品が、米飯或いは煮豆である特許請求の範
囲第2項記載の製造方法。 - (4)固形食品が麺状食品である特許請求の範囲第1項
記載の製造方法。 - (5)麺状食品が、ラーメン、うどん、スパゲティ、焼
きそば、蕎麦、ビーフン、パスタの群から選択されるも
のである特許請求の範囲第4項記載の製造方法。 - (6)加圧加熱処理が、容器外の圧力の降下時期を冷却
開始時点よりも遅らせるように制御して行なわれる特許
請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか1項に記載の
製造方法。 - (7)加圧加熱処理中に固形食品と容器の蓋部とを接触
させる面積を、固形食品上面の総面積の60%以上とす
る特許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれか1項に
記載の製造方法。 - (8)加圧加熱処理中に固形食品と容器の蓋部とを接触
させる面積を、固形食品上面の総面積の70〜100%
とする特許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか1
項に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62011904A JPH0761236B2 (ja) | 1987-01-21 | 1987-01-21 | 容器入り固形食品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62011904A JPH0761236B2 (ja) | 1987-01-21 | 1987-01-21 | 容器入り固形食品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63181955A true JPS63181955A (ja) | 1988-07-27 |
JPH0761236B2 JPH0761236B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=11790717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62011904A Expired - Lifetime JPH0761236B2 (ja) | 1987-01-21 | 1987-01-21 | 容器入り固形食品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761236B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007110937A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Meiji Milk Prod Co Ltd | 高濃度レトルト流動食品及びその製造方法 |
JP2011239753A (ja) * | 2010-05-21 | 2011-12-01 | House Foods Corp | 容器入り米飯の製造方法 |
-
1987
- 1987-01-21 JP JP62011904A patent/JPH0761236B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007110937A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Meiji Milk Prod Co Ltd | 高濃度レトルト流動食品及びその製造方法 |
JP2011239753A (ja) * | 2010-05-21 | 2011-12-01 | House Foods Corp | 容器入り米飯の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0761236B2 (ja) | 1995-07-05 |
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