JPS6318106Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、押釦スイツチを収納した凹部の前面
に、押釦を取り付けた扉を開閉自在に取り付け、
プツシユ−プツシユ機構により開閉可能にした装
置に関し、扉開閉の際に誤つて押釦スイツチが操
作されることのない装置を堤供するものである。

以下、本考案につき、テレビジヨン受像機の選
局装置に応用した一実施例を示す図面を参照して
詳細に説明する。

図において、１はテレビジヨン受像機のキヤビ
ネツト（図示せず）に取り付ける選局装置の本体
で合成樹脂により前面を開口した断面コ字状に形
成している。そして、その内部の底壁２に押釦ス
イツチ３を複数個並べて設けている。この押釦ス
イツチ３は一般的には選局電圧設定用の可変抵抗
器と一体に結合したものであるが、ここではその
詳細は省略する。４はその切換操作用の釦であ
る。一方、５はこの本体１の凹部の前面を覆う合
成樹脂の扉で、その一方の端部の裏面に相対向す
る２個の弾性を有する抱持片６を一体に形成して
おき、これを本体１に形成した軸７に嵌合させる
ことにより扉５を本体１に開閉自在にかつ弾性的
に軸支している。また、扉５の他方の端部の裏面
と相対向する位置にはプツシユ−プツシユ機構８
を設け、扉５を閉じる際にはその端部を矢印のよ
うに押圧してプツシユ−プツシユ機構８の突片９
を後退させ、扉５を開く際にはその端部をもう一
度矢印のように押圧することによりその突片９を
前進させて扉５を少し開かせ、その端縁に指をか
けて全面的に開くようにする。そして、扉５の中
央部には、押釦スイツチ３の釦４を押圧して切り
換えるための押釦１０を押え板１１を介してビス
１２により固定している。この押釦１０は内薄部
１３を利用して弾性的に取り付けている。従つ
て、チヤンネル切換時にはこの押釦１０を矢印Ｂ
のように押圧することにより、押釦スイツチ３を
切り換えることができる。なお、押釦スイツチ３
の釦４と押釦１０との間には少しの間〓ａを設け
ている。

ところが、このような構成にした場合には、扉
５の端部を矢印Ａのように押圧して扉５を開閉す
るときにその扉５がプツシユ−プツシユ機構８の
突片のストローク分だけ回動するために、間〓ａ
が設けられていても押釦１０が押釦スイツチ３の
釦４を誤つて押圧してしまつて誤つて切り換えて
しまうことがあるという問題がある。

そこで、本装置では扉５の中央部分で押釦１０
の配列線の延長上の位置の裏面に本体１の前面に
当接する突起１４を設けるようにした点に特徴が
ある。このように突起１４を設けておくと、扉５
を開閉するためにその端部を矢印Ａのように押圧
した場合でも、第４図に示すようにこの突起１４
が本体１の前面に当接ししているために押釦１０
が押釦スイツチ３の釦４を誤つて押圧するおそれ
がなくなり、誤切換のおそれをなくすことができ
る。そして、この場合には、軸支用の抱持片６が
少し撓んで軸７より少し浮くことによつて扉５の
矢印Ａ方向への押圧が可能になる。

このように、本考案によれば、押釦スイツチ切
換用の押釦を取り付けた扉をプツシユ−プツシユ
機構で開閉できるようにした場合においてもその
扉の開閉時における誤切換を防止することのでき
る実用的な装置を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における扉開閉装置
の断平面図、第２図はその正面図、第３図，第４
図はその平面図である。 １……本体、２……底壁、３……押釦スイツ
チ、４……釦、５……扉、６……抱持片、７……
軸、８……プツシユ−プツシユ機構、９……突
片、１０……押釦、１４……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体に形成した凹部の前面を覆う扉を設け、上
   記凹部内に押釦スイツチを設け、上記扉の中央部
   分には上記押釦スイツチを押圧するための押釦を
   取り付け、上記扉の一方の端部を弾力的に上記本
   体に軸支し、上記扉の他方の端部の裏面と相対向
   する位置に上記扉押出用のプツシユ−プツシユ機
   構を設け、上記扉の中央部に上記本体の前面と当
   接する突起を設けてなる扉開閉装置。