JPS63180887A - 原子炉圧力容器の上蓋着脱方法 - Google Patents

原子炉圧力容器の上蓋着脱方法

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JPS63180887A
JPS63180887A JP62013375A JP1337587A JPS63180887A JP S63180887 A JPS63180887 A JP S63180887A JP 62013375 A JP62013375 A JP 62013375A JP 1337587 A JP1337587 A JP 1337587A JP S63180887 A JPS63180887 A JP S63180887A
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stud
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pressure vessel
reactor pressure
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、原子炉圧力容器の上蓋を、定期点検等のため
に胴部から着脱する方法に関するものである。
「従来の技術」 一般に、沸騰水型原子炉における原子炉圧力容器の上蓋
は、連結手段としてスタッドボルトを使って胴部に固定
されている。
第11図は、前記原子炉圧力容器の従来例を示したもの
で、図中符号Bが原子炉圧力容器の胴部、Cが上蓋であ
り、Fがスタッドボルトである。
前記胴部Bおよび上蓋Cには、互いに前記スタッドボル
トFで結合するためのフランジ部D−Eが設けられ、ま
た、上蓋Cにおいては、その外表面の中腹に吊り上げ用
の金具(吊り金具)Caが突設されている。
前記スタッドボルトFは、第12図に示すように、下端
および上部寄りの位置にそれぞれねじ部Fa−Fbを形
成するとともに、上端にスタッドテンンヨナ(スタッド
ボルトの一端をつかむ装置)用の把持部Fcを形成した
もので、下端のねじ部Faを胴部Bのフランジ部りに螺
合させ、上部寄りのねじ部Fbに座金Hを介して螺合さ
せたナツトGを締め付けることによって、上MCを胴部
Bに固定する。このようなスタッドボルトFは、上蓋C
の全周では、等間隔で92箇所に設けられている。
ところで、原子炉圧力容器の上蓋Cは、原子炉運転開始
後の燃料棒の交換あるいは定期点検時に、胴部Bから外
される。
このような場合の上蓋の着脱法としては、これまで、例
えば、第13図〜第15図に示すものが考えられている
即ち、まず第13図に示すように、スタッドボルトFの
上部に螺合しているナツトGおよび座金Hを外し、次い
でクレーン(図示路)を使って第14図に示すように上
蓋Cを吊り上げて、スタッドボルトFから抜き出すとと
もに、該上蓋Cを所定の保管場所に移す。そして、次ぎ
に、第15図に示すように、胴部Bの上に突出している
スタッドボルトFを抜き出して、上蓋Cと同様に所定の
保管場所に移し、胴部B上に余分なものが付属しない状
態にして、当初の燃料交換作業、あるいは点検作業を実
施する。
上蓋Cを取り付ける場合は、取り外す場合と逆の手順で
作業を行う。
ところで、上蓋Cの着脱作業に対しては、次の二つの点
を十分に検討しておくことが要求されている。
その一つは、前述の上蓋Cの着脱作業およびそれに伴う
スタッドボルトFやナツトHの着脱作業が、総て放射線
管理区域内での作業となるため、作業の簡素化および自
動化を促進させて、工期の短縮、および作業員の被曝低
減を図ることであり、また、他の一つは、原子炉圧力容
器の胴部Bと上蓋Cとの連結に使用しているスタッドボ
ルトFやナツトGは、前述のように一つの上蓋全体では
92組使用されているが、締結性能に対する信頼性等を
より確実にすることから、使用している総てのねじ類は
上蓋着脱作業前と同じ組み合わせでしかも同じ箇所に使
用すること、すなわち、外したスタッドボルトFやナツ
トGは必ず元の位置に取り付けるということである。
これまで、出願人は、前者の要求事項に対しては、実公
昭58−17737号[スタッドボルトの着脱装置]及
び特公昭59−114.33号[ナヅト着脱作業設備コ
を提案し、これらの技術によってスタッドボルト及びナ
ツトの着脱作業における省力化、工期の短縮、作業員の
被曝低減を図ってきた。
また、後者の要求に対しては、外したボルトやナツトの
元の組み合わせや取り付は位置が誤認されないように、
各ボルトやナツト毎に保管位置を区画整理した保管場所
を確保すること等の対処をし、これによって外したボル
トやナツトが確実に元の位置に取り付けられるように図
ってきた。
「発明が解決しようとする問題点」 しかし、一般に、原子炉圧力容器の周囲は、広大な保管
場所を確保することが難しい。そして、保管場所への搬
送にかかる手間を軽減するこ七、搬送による放射性物質
の拡散を最小限に抑えること等を考えると、上蓋を着脱
する場合に、圧力容器から外したボルトやナツトを保管
場所へ移す際の移動距離を一層低減させるとともに、保
管場所として必要なスペース自体の縮小を図ることが必
要で、これらを踏まえた上での上蓋着脱方法を開発する
ことが今後の研究課題として望まれる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、原子炉圧
力容器の上蓋着脱時に、スタッドボルトやナツトの保管
・管理用として、特別に保管場所を確保する必要がなく
、しかも手間のかかる搬送作業が必要なく、搬送作業に
よるスタッドボルトの損傷を防止することもでき、さら
に放射性物質の拡散を最小限に抑制する上でも優れた原
子炉圧力容器の上蓋着脱方法を提供することを目的とす
る。
「問題点を解決するための手段」 この発明に係る原子炉圧力容器の上蓋着脱方法は、原子
炉圧力容器の上蓋を胴部に対して着脱する方法であって
、上蓋と胴部との相互の連結手段であるスタッドボルト
の下端ねじ部と胴部との係合を外した場合に、該スタッ
ドボルトは、その下端のねじ部が上蓋のボルト挿通孔内
に収容されるまで引き上げて上蓋に吊持させておき、こ
の状態で上蓋の移動を行うことを特徴とする。
1作用」 この発明に係る原子炉圧力容器の上蓋着脱方法は、例え
ば、上蓋を外すためにスタッドボルトの下端をねじ部と
原子炉圧力容器の胴部との係合を外した場合に、外した
スタッドボルトはそのまま上蓋に吊持させ、この状態の
まま上面の移動を行うもので、例えば、取り外した上蓋
の保管場所としてオペレーティングフロアに用意した上
蓋載置スペースに上蓋を移すだけで、外したスタッドボ
ルトの個別保管と保管場所への搬送が同時に行えたこと
になり、多数のスタッドボルトを個々に搬送する必要が
なくなり、しかもスタッドボルト用として特別に保管ス
ペースを確保しておく必要もなくなる。
また、上蓋に吊持したスタッドボルトは、下端のねじ部
が上蓋に設けられているボルト挿通孔内に収容されるた
め、上蓋搬送時に該スタッドボルトのねじ部が周囲の構
造物や器物に干渉して損傷を受けることもなく、安全に
保管することができる。
また、スタッドボルトと原子炉圧力容器の胴部との係合
を外した場合に、該スタッドボルトの上部のねじ部に係
合させた座金およびナツトはそのままスタッドボルト上
に係合させた状態で残しておけば、単にスタッドボルト
だけでなく、ナツトや座金に関しても、保管スペースの
削減と個別に搬送・保管する手間の削減を図ることがで
き、上蓋着脱作業全体としては、保管スペースを大幅に
削減することができ、かつ個別の搬送作業の削減によっ
て作業性を大幅に改善することができ、さらには、スタ
ッドボルトやナツト等を個別に広い保管場所内で移動さ
せる必要がないから、放射性物質の拡散を最小限に抑制
する上でも優れた効果を得ることができる。
また、上蓋にスタッドボルトを吊持させる方法としては
、例えば実施例に示すように、スタッドボルトの上部の
ねじ部に螺合するナツトと上蓋のフランジ部との間にス
ペーサーを介在させたり、あるいは、前記ナツトの高さ
寸法をスタッドボルトの下端のねじ部の長さよりも大き
く設定しておいて、スタッドボルトを原子炉圧力容器の
胴部か−7〜 ら外した後に、上部ねじ部の下にナツトを落とす等の簡
単な対処で対応することができるから、該方法によって
上蓋着脱作業に要する費用が高価になることもない。
「実施例」 第1図は本発明の実施に使用する上蓋開閉装置の要部の
斜視図、第2図は同上蓋開閉装置の正面図である。
本発明の一実施例となる上蓋着脱方法を説明する前に、
まず、前記上蓋開閉装置について簡単に説明しておく。
第2図において、符号1が上蓋開閉装置である。
この上蓋開閉装置lは、原子炉圧力容器Aの上蓋Cを胴
部Bから着脱する場合に、上蓋Cと胴部Bとを連結して
いるスタッドボルトFやナツトGや座金Hの着脱を自動
化したもので、上蓋Cに固定される固定スリング2と、
この固定スリング2に旋回可能に保持される旋回テーブ
ル3と、作業用の足場装置4を基本構成としている。
前記固定スリング2の上蓋Cへの固定は、該固8一 定スリング2のフレーム2aの端部から垂下した脚2b
を、上蓋Cの吊り金具CaにビンPによって連結するこ
とによってなされている。
この固定スリング2のフレーム2aの中心部には、クレ
ーン(図示略)によって吊り上げるための吊り金具2c
が設けられている。この吊り金具2cおよび前記フレー
ム2a等は、上蓋Cおよび旋回テーブル3の重量を支え
得るだけの強度が与えてあり、上蓋Cを胴部Bから分離
させておけば、前記吊り金具2cをクレーンで吊り上げ
ることによって、上蓋開閉装置1と一緒に上蓋Cを移動
することができる。
前記旋回テーブル3は、その中心に前記固定スリング2
の吊り金具2cを挿通させる開口部が形成されたドーナ
ツ盤状を呈したもので、固定スリング2の上面に設置さ
れたローラ5の上に載置されている。この旋回テーブル
3の前記ローラ5と接触する部分には、接触面を平滑に
したレール部が形成されていて、これによって固定スリ
ング2に旋回自在に支持された格好になっている。
前記足場装置4は、上蓋Cの周囲に作業員が通行し得る
足場を提供するものであるが、上蓋Cを固定している各
スタッドボルトFの位置に対応して、ナツトGや座金H
に挿通さぜることのできるピン6が上向きに突設されて
おり、これらのピン6に、上蓋Cから外したナツトGや
座金Hを嵌め込むことによって、ナツトGや座金Hの保
管場所としても利用できるように配慮されている。この
足場装置4は、全体としては、上蓋Cのフランジ部Eの
外周を回るリング状をなしたもので、外周側の下面を原
子炉格納容器の構造部(バルクヘッド等)Tに載せるこ
とによって支持されている。
また、前記固定スリング2には、前記旋回テーブル3を
旋回させる駆動部8と、旋回テーブル3の中心位置を上
蓋Cの中心位置に一致させるために旋回テーブル3を水
平面内で移動させる芯出し装置9とが設けられている。
前記駆動部8は、駆動用のモータ10と、このモータ1
0の出力軸に固定されたピニオン11と、前記旋回テー
ブル3側に固定されるとともに前記ピニオン11にかみ
合う歯を持ったラック12とを備えた構成で、前記モー
タlOによってピニオン11を回転させることによって
、ピニオン11の回転方向に旋回テーブル3を旋回させ
る。
前記芯出し装置9は、前記旋回テーブル3の内周面に当
接させたローラ15の位置を半径方向に進退させること
によって旋回テーブル3の位置を修正するもので、ロー
ラ15は、この実施例では4箇所に配備され、それぞれ
半径方向に伸縮可能なアーム16の先端に支持された構
成になっている。なお、この芯出し装置9による旋回テ
ーブル3の位置修正動作は、後述の旋回テーブル3用の
位置検出装置の検出データによる。
以上の如き旋回テーブル3には、スタッドボルトFやナ
ツトGや座金H等の着脱や搬送をするための作業ユニッ
トI9と、前記芯出し装置9の動作を設定するために旋
回テーブル3の位置を検出して、その検出データを、芯
出し装置9の制御部に送る位置検出装置20と、前記足
場装置4を上蓋Cに対して所定の位置にセットするまで
の間、該足場装置4を保持しておく足場保持装置2Iと
が備えられている。
前記作業ユニット19は、第1図にも示すように、旋回
テーブル3上に設置されたユニット昇降装置23と、こ
の昇降装置23によって昇降操作されるユニット台24
と、このユニット台24に装備された3つの作業装置と
からなる。この3つの作業装置の一つはスタッドテンシ
ョナ25で、他の一つはスタッドボルト着脱装置26で
、他の一つはナツト搬送装置27である。
前記スタッドテンショナ25は、スタッドボルトFの把
持部Fcを掴んで引き上げる機能と、ナツトGを回して
スタッドボルトFから外す機能とを有したもので、具体
的な構成としては、特□開昭60−141478号公報
に準じている。
前記スタッドボルト着脱装置26は、前記スタッドボル
トFの上端から中心軸線に沿って穿設されたスタッドボ
ルト旋回用の孔を利用して、該スタッドボルトFのねじ
込み、あるいは取り外しを行うもので、該装置26の具
体的な構成としては、実−12〜 公昭58−17737号公報に準じている。
前記ナツト搬送装置27は、前記スタッドテンショナ2
5によってスタッドボルトFから外したナツトGや座金
Hを把持ブラケット29(第2図参照)で把持して、ス
タッドボルトFから足場装置4のピン6に移載したり、
あるいはピン6に保管しているナツトGや座金Hを同様
に把持ブラケット29でスタッドボルトFに移す作業を
行う。前記把持ブラケット29は、上下方向への昇降機
構と半径方向への進退機構とを有してスタッドボルトF
とピン6との間を自在に移動し得るようにされている。
また、この把持ブラケット29の先端部は、ナツトGや
座金Hを把持するに適した構造とされている。すなわち
、把持ブラケット29の先端は、スタッドボルトFを挿
通させる溝を有したフォーク状になっていて、ナツトG
の下側に該フォーク状の部分を差し込んでブラケット2
9を上昇させれば、ナツトGをスタッドボルトFから抜
き出すことができる。また、ブラケット29のフォーク
状の部分の下面には、磁石が埋設されていて、ナツトG
と座金Hとの間にフォーク状の部分を差し込めば、座金
■(は磁石によって吸着することができる。
前記位置検出装置20は、前記旋回テーブル3の中心か
ら所定の半径の位置に、スタッドボルトFまでの距離を
検出するセンサSを設置して、検出した距離から旋回テ
ーブル3の上蓋Cに対する位置ずれを検出するものであ
る。前記センサSの取り付は半径Rは、前記スタッドボ
ルトFのピッチサークルの半径R1にスタッドボルトF
の半径rと基準にする離間距離δとを加えたもの、すな
わち、R−’R+ + r+δに設定している。
前記足場保持装置21は、原子炉格納容器Aの構造部T
の上に足場装置4を設置する作業が完了するまで、前記
足場装置4を支えておくもので、これには、不用な時に
は、取り外しができるように、例えば、チェーンブロッ
ク等の吊り上げ装置が利用されている。
さて、第1図において、符号30′で示したものは、本
発明の実施に使用するスペーサーである。
このスペーサー30は、第3図に示すように、スタッド
ボルトFの縮径部Fd(上部寄りのねじ部Fbの下に形
成される頚部)に外嵌する筒状の本体3Iと、この本体
31の外周に突設された取っ手32とから構成されてい
る。
前記本体31は、第4図にも示すように、筒体を縦に二
つ割りした半割れ部材31a・31b相互の一側をヒン
ジ33によって連結して、開閉可能にしたものである(
第4図に一点鎖線で示したものは閉じた状態を示し、実
線で示したものは開いた状態を示している)。該本体3
1の上端および下端の外径は、上MCのフランジ部Fに
形成されたスタッドボルト挿通孔の径よりも大きく設定
されている。また、この本体31の高さ寸法は、スタッ
ドボルトFの下端のねじ部Paの長さよりも大きく設定
されており、スタッドボルトFと原子炉圧力容器の胴部
Bとの係合を外した場合に、該スペーサー30をスタッ
ドボルトFに係合しているナツトGと上蓋Cの上面との
間に装着して、スタッドボルトFを前記本体31の高さ
寸法の分たけ上昇させると、スタッドボルトFの下端ね
じ部Fa全全体、上蓋Cのフランジ部Eのボルト挿通孔
内に収容される。
一方、取っ手32は、それぞれの半割れ部材31a・3
1bに取り付けられた一対の取っ手摺成部材32a・3
2bからなる。これらの取っ手摺成部材32a・32b
は、それぞれ線材を折曲して形成したもので、取り付は
金具34によって各半割れ部材31a・31bに回転自
在に支持されており、第4図に2点鎖線で示したように
、スペーサー30を取り扱うために取っ手を引き出した
状態イと、取っ手を邪魔にならないように引っ込めた状
態口とに自由に変換することができる。取っ手32を引
き出した状態では、取っ手32を把持するだけで、本体
31を形成している半割れ部材312L・31b相互を
開いた状態にすることができ、また、取っ手32を引っ
込めた状態にすると、各半割れ部材31a・31bに設
けられた係止金具35によって各取っ手摺成部材32a
・32bが係止された状態になる。スタッドボルトFに
取り付けた状態では、前記取っ手32は引っ込めた状態
にしておく。
さて、以下、本発明に係る上蓋着脱方法の実施例を説明
する。
本発明は、原子炉圧力容器Aの上蓋Cを胴部Bに対して
着脱する方法であって、第1図は、その一実施例の一部
の工程を示したものである。
最初に上蓋Cを取り外す場合について説明すると、まず
クレーン等を使って上蓋開閉装置1全体を吊り上げて、
上蓋Cの上に据え付ける。
この開閉装置lの据え付けは、まず固定スリング2を上
MCに固定し、次に旋回テーブル3の中心を上蓋Cの中
心に位置合わせする芯出し作業を行う。この芯出し作業
は、前述の芯出し装置9を使って行う。そして、芯出し
作業が完了したら、足場装置4を原子炉格納容器Aの構
造部Tに据え付ける。
足場装置4の据え付けが完了したら、足場保持装置21
は、その後の作業の邪魔にならないように、旋回テーブ
ル3から外しておく。
上蓋開閉装置lのセットが完了したら、次には、作業ユ
ニット19を動作させて、スタッドボルトFと原子炉圧
力容器Aの胴部Bとの係合を外す。
この場合の具体的な手順としては、まず、スタッドテン
ショナ25によってスタッドボルトFの把持部Fcを引
き上げてナツトGを緩める。ナツトGを緩める場合に、
ナツトGが完全に抜は出さないように注意しておく。次
には、スタッドボルト着脱装置26によって、スタッド
ボルトFと胴部Bとの係合を外す。そして、次には、ス
タッドテンショナ25を使ってスタッドボルトFを適当
量引き上げ、上蓋Cのフランジ部Eの上に残されている
座金HとナツトGとの間に、前記スペーサー30を装着
する。このスペーサー30の装着ハ、作業員の手作業に
よって行う。
このスペーサー30の装着によって、スタッドボルトF
は、その下端のねじ部Faが上蓋Cのフランジ部Eのボ
ルト挿通孔内に収容された状態で上蓋Cに吊持された状
態になる。
上蓋Cの固定に使用されている総てのスタッドボルトF
にスペーサー30を装着し終わったら、前記上蓋開閉装
置lの固定スリング2をクレーン等で吊り上げて、上蓋
CとスタッドボルトFやナツトGや座金Hを上蓋開閉装
置1と一緒に保管場所として確保しているオペレーショ
ンフロアに搬送する。
外した上蓋Cを取り付ける場合は、前述の手順を逆に行
う。
以上のような上蓋着脱方法では、上蓋Cを外すためにス
タッドボルトFの下端をねじ部Paと原子炉圧力容器A
の胴部Bとの係合を外した場合に、外したスタッドボル
トFはそのまま上蓋Cに吊持させ、この状態のまま上蓋
Cの移動を行うから、取り外した上蓋Cの保管場所とし
てオペレーティングフロアに用意した上蓋載置スペース
に上蓋Cを移すだけで、胴部Bから外したスタッドボル
トFの個別保管と保管場所への搬送が同時に行えたこと
になり、多数のスタッドボルトFを個々に搬送する必要
がなくなり、しかもスタッドボルト用として特別に保管
スペースを確保しておく必要もなくなる。
また、上蓋Cに吊持したスタッドボルトFは、下端のね
じ部Faが上蓋Cに設けられているボルト挿通孔内に収
容されるため、上蓋搬送時に該スタッドボルトFのねじ
部Faが周囲の構造物や器物に干渉して損傷を受けるこ
ともなく、安全に搬送・保管することができる。
また、スタッドボルトFと原子炉圧力容器Aの胴部Fa
との係合を外した場合に、前記実施例のように、該スタ
ッドボルトFの上部のねじ部Fbに係合させた座金Hお
よびナツトGはそのままスタッドボルトF上に係合させ
た状態で残しておけば、単にスタッドボルトFだはでな
く、ナツトG。
や座金Hに関しても、保管スペースの削減と個別に搬送
・保管する手間の削減を図ることができ、上蓋着脱作業
全体としては、保管スペースを大幅に削減することがで
き、かつ個別の搬送作業の削減によって作業性を大幅に
改善することができ、さらには、スタッドボルトFやナ
ツトG等を個別に広い保管場所内で移動させる必要がな
いから、放射性物質の拡散を最小限に抑制する上でも優
れた効果を得ることができる。
また、上蓋CにスタッドボルトFを吊持させる方法とし
ては、例えば実施例に示すように、スタッドボルトFの
上部のねじ部Fbに螺合するナツトgと上蓋Cのフラン
ジ部Eとの間にスペーサ−30を介在させる等の簡単な
対処で対応することができるから、該方法によって上蓋
着脱作業に要する費用が高価になることもない。
なお、前記一実施例では、スペーサー30がヒンジ33
を使用した開閉式のものであるが、第5図に示すスペー
サー37を使用するようにしても良い。
このスペーサー37は、円筒状のものを縦に二つ割りし
た半割れ部材37a・37bの相互の連結を、連結板3
8およびねじ部材39を使用して行うもので、半割れ部
材37a・37bの上下端の径が上蓋Cのボルト挿通孔
の径よりも大きく設定される点、およびこれらの半割れ
部材37a・37bら高さ寸法がスタッドボルトFの下
端ねじ部F2Lの長さよりも大きく設定される点に関し
ては、スペーサー30の場合と同様である。
第6図は、前記連結板38の詳細を示し、第7図はねじ
部材39の要部の詳細を示したものである。
前記連結板38は、一方の側にはねじ部材39用の挿通
孔38’aを設け、他方の側にボルトを挿通し得る切り
欠き38bを設けたもので、ねじ部材39を完全に外さ
ずに、緩めるだけで半割れ部材37a・37b相互の係
脱をできるように配慮されている。
前記ねじ部材39は、ねじの頭部となるビス39aと、
このビス39aに螺合する本体39bとからなる。前記
本体39bは、第7図に示す如く、一端に雌ねじ39c
が形成され、他端に雄ねじ39dが形成され、中間部に
鍔部39eが形成されたものである。
また、前述の実施例では、原子炉圧力容器Aの胴部Bか
ら外したスタッドボルトFの下端のねじ部Faを上蓋C
のボルト挿通孔内に収容するために、スペーサー30、
あるいはスペーサー37を使用することとしたが、スペ
ーサーを使用する代わりに、スタッドボルトFの上部の
ねじ部Fbに螺合するナツトGを利用するようにしても
良い。
すなわち、第8図に示すように、ナツトGの高さ寸法り
、を、スタッドボルトFの下端ねじ部Faの長さL2よ
りも大きく設定しておき、スタッドボルトFを原子炉圧
力容器Aの胴部Bから外した後に、スタッドテンショナ
25を使用してナツトGをスタッドボルトFの上部のね
じ部Fbの下に落とすことによって、第9図に示すよう
に、スタッドボルトFの下端ねじ部Faをボルト挿通孔
内に収容することができ、第10図に示すように1、ス
ペーサーを使用せずとも上蓋Cと一緒にスタッドボルト
FやナツトGや座金Hを搬送することが可能になる。こ
のように、ナツトGの高さ寸法を増大させという対処を
採れば、スペーサーの分だけ部品点数を削減でき、上蓋
着脱作業時の部材管理が容易になる。
「発明の効果」 この発明に係る原子炉圧力容器の上蓋着脱方法は、例え
ば、上蓋を外すためにスタッドボルトの下端をねじ部と
原子炉圧力容器の胴部との係合を外した場合に、外した
スタッドボルトはそのまま上蓋に吊持させ、この状態の
まま上蓋の移動を行うもので、例えば、取り外した上蓋
の保管場所としてオペレーティングフロアに用意した上
蓋載置スペースに上蓋を移すだけで、外したスタッドボ
ルトの個別保管と保管場所への搬送が同時に行えたこと
になり、多数のスタッドボルトを個々に搬送する必要が
なくなり、しかもスタッドボルト用として特別に保管ス
ペースを確保しておく必要もなくなる。
また、上蓋に吊持したスタッドボルトは、下端のねじ部
が上蓋に設けられているボルト挿通孔内に収容されるた
め、上蓋搬送時に該スタッドボルトのねじ部が周囲の構
造物や器物に干渉して損傷を受けることもなく、安全に
保管することができる。
また、スタッドボルトと原子炉圧力容器の胴部との係合
を外した場合に、該スタッドボルトの上部のねじ部に係
合させた座金およびナツトはそのままスタッドボルト上
に係合させた状態で残しておけば、単にスタッドボルト
だけでなく、ナツトや座金に関しても、保管スペースの
削減と個別に搬送・保管する手間の削減を図ることがで
き、上蓋着脱作業全体としては、保管スペースを大幅に
削減することができ、かつ個別の搬送作業の削減によっ
て作業性を大幅に改善することができ、さらには、スタ
ッドボルトやナツト等を個別に広い保管場所内で移動さ
せる必要がないから、放射性物質の拡散を最小限に抑制
する上でも優れた効果を得ることができる。
また、上蓋にスタッドボルトを吊持させる方法としては
、例えば実施例に示すように、スタッドボルトの上部の
ねじ部に螺合するナツトと上蓋のフランジ部との間にス
ペーサーを介在させたり、あるいは、前記ナツトの高さ
寸法をスタッドボルトの下端のねじ部の長さよりも大き
く設定しておいて、スタッドボルトを原子炉圧力容器の
胴部がら外した後に、上部ねじ部の下にナツトを落とす
等の簡単な対処で対応することができるから、該方法に
よって上蓋着脱作業に要する費用が高価になることもな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に使用する上蓋開閉装置の要部の
斜視図、第2図は前記上蓋開閉装置の正面図、第3図は
本発明の一実施例に使用するボルト保持器の側面図、第
4図は前記ボルト保持器の作用説明図、第5図は前記ボ
ルト保持器の他の実施例の平面図、第6図は第5図中に
示した係止金具の正面図、第7図は第5図中に示した係
止金具用のねじ部材の側面図、第8図〜第1O図は本発
明の工程説明図、第11図は原子炉圧力容器の側断面図
、第12図は第11図中の要部の拡大図、第13図〜第
15図は従来の着脱方法の工程説明図である。 A・・・・・・原子炉圧力容器、 B・・・・・胴部、
C・・・・・上蓋、     Ca・・・・・・吊り金
具、38・・・・・・連結板、     39・・・・
・・ねじ部材。 E・・・・・・フランジ部、   F・・・・・・スタ
ッドボルト、        Fa−Fb ・・・・ね
じ部、FC・・・・把持部、    G・・・・ナツト
、H・・・・・座金、       I・・・・・上蓋
開閉装置、2・・・・固定スリング、   3・・・・
旋回テーブル、4・・・足場装置、     5・・・
・・ローラ、6 ・・・・ピン、       8・・
・・駆動部、9・・・・・芯出し装置、   10・・
・・モータ、11・・・・ピニオン、    12・・
・・ラック、15・・・・・・ローラ、     16
・・・・・・アーム、19・・・・・作業ユニット、 
 20・・・・・位置検出装置、21・・・・・足場保
持装置、  23・・・・・ユニット昇降装置、   
       24・・・・・・ユニット台、25 ・
・・スタッドテンショナ、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 原子炉圧力容器の上蓋を胴部に対して着脱する方法であ
    って、上蓋と胴部との相互の連結手段であるスタッドボ
    ルトの下端ねじ部と胴部との係合を外した場合に、該ス
    タッドボルトは、その下端のねじ部が上蓋のボルト挿通
    孔内に収容されるまで引き上げて上蓋に吊持させておき
    、この状態で上蓋の移動を行うことを特徴とする原子炉
    圧力容器の上蓋着脱方法。
JP62013375A 1987-01-23 1987-01-23 原子炉圧力容器の上蓋着脱方法 Expired - Lifetime JP2503473B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031621A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 原子炉圧力容器の上蓋取り外し装置および方法
CN109585048A (zh) * 2018-11-21 2019-04-05 中科瑞华(安徽)中子能源技术有限公司 一种小型铅基反应堆用的非直视深潜式连接工具
JP2019203824A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 三菱重工業株式会社 管理システム、原子力プラント用のボルト、及び管理方法

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