JP3172328B2 - 基礎ボルトの保護キャップ取扱装置 - Google Patents

基礎ボルトの保護キャップ取扱装置

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JP3172328B2
JP3172328B2 JP11078493A JP11078493A JP3172328B2 JP 3172328 B2 JP3172328 B2 JP 3172328B2 JP 11078493 A JP11078493 A JP 11078493A JP 11078493 A JP11078493 A JP 11078493A JP 3172328 B2 JP3172328 B2 JP 3172328B2
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉の燃料プール内
底部に植設されて燃料ラックをナット締により固定する
基礎ボルトを運転開始以後における燃料ラック交換に際
しての損傷防止のために被覆保護する保護キャップの、
基礎ボルトに対する取付けおよび取外しを遠隔操作によ
って行う基礎ボルトの保護キャップ取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よく知られているように、原子炉の
燃料プール内には使用済み燃料を格納する燃料ラックが
多数配置される。この燃料ラックは燃料プール内底部に
植設された基礎ボルトにナット締により固定される。
【0003】図19は、このような基礎ボルトによる燃
料ラックの固定構造を例示したものである。同図に示す
ように、燃料プール1の内底部1aに基礎ボルト2が植
設されており、燃料ラック3のラックベ−ス4が、基礎
ボルト2に螺合したナット5で締結固定されている。こ
の燃料ラック3の交換に際しては、ラック3の移動に伴
う基礎ボルト2の損傷防止のため、ナット5の取外し後
に保護キャップで基礎ボルト2を被服する必要がある。
【0004】ところで、燃料ラック3を運転開始以後に
交換しようとする場合には、被曝防止の立場から、ナッ
ト5の取外しおよび保護キャップの着脱を遠隔操作によ
って行う必要がある。
【0005】そこで、図19に矢印Aで示すように、ナ
ット操作具や保護キャップ取扱装置を、燃料ラック3の
上方から各基礎ボルト2の位置まで吊下具等によって下
降させて操作するのが一般的である。
【0006】従来、保護キャップとしては、横穴等を有
する下面開口筒状のものが適用され、またキャップ取扱
道具としては例えば図20に示すように、軸6にフック
6を設けた治具8が適用されている。この治具8をワイ
ヤ等によってプール上方から吊下し、保護キャップの横
穴に引掛けて、その保護キャップを基礎ボルト2に着脱
していたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の技術では、保護キャップの着脱操作が視認に頼らざ
るを得ないるものであり、例えば図20の治具8を用い
る場合には、軸6が上方からの視野を損なうために、着
脱位置の確認が行い難く、また操作が面倒で繁雑とな
り、能率が低くなる等、種々の問題があった。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、燃料プール上方からの視認に依存する必要な
く、基礎ボルトに対する保護のためのキャップ着脱操作
が遠隔操作で容易に、かつ能率よく行える基礎ボルトの
保護キャップ取扱装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、原子炉の燃料プール底部に
立設された基礎ボルトを被覆保護する下端が開口する縦
長筒状の保護キャップであって、その上部に複数の横方
向に沿う係止孔を開口し、かつその上端側軸心部に雌ね
じを刻設した保護キャップを、吊具により基礎ボルトに
吊下して被着させる保護キャップ取付け用の取扱装置で
あって、前記吊具に装着されるとともに前記保護キャッ
プの係止孔に挿脱可能な係止ピンを有するキャップ把持
昇降用のホルダと、縦長筒状で前記ホルダの下方に一体
的に設けられその下端に前記基礎ボルトの頂部に被嵌さ
れて芯合せするテーパ状のスカート部を有する被覆位置
決め用のガイドと、前記ホルダの外側に相対昇降動作可
能に設けられた枠体およびその中心部に一体的に設けら
れた対基礎ボルト頂部当接用の接触子ならびにその接触
子の対基礎ボルト頂部への当接による下降停止時に前記
ホルダの相対下降動作に基づいて前記係止ピンを前記保
護キャップから退出させて前記保護キャップの自重降下
による前記基礎ボルトへの被着を可能とするロック手段
とを備えてなることを特徴とする基礎ボルトの保護キャ
ップ取扱装置を提供する。
【0010】請求項2の発明では、原子炉の燃料プール
底部に立設された基礎ボルトを被覆保護する下端が開口
する縦長筒状の保護キャップであって、その上部に複数
の横方向に沿う係止孔を開口し、かつその上端側軸心部
に雌ねじを刻設した保護キャップを、燃料プール上方の
床上で請求項1記載の取扱装置に装着する保護キャップ
セット用の取扱装置であって、上面が開口した容器と、
この容器の底部に立設され前記保護キャップを抜差し可
能に被嵌させる保護キャップ起立棒と、この保護キャッ
プ起立棒の周囲に位置して前記容器の底壁上に着脱可能
に設けられ請求項1記載のガイドのスカート部下端を着
脱可能に支持させる支持台とを備えてなることを特徴と
する基礎ボルトの保護キャップ取扱装置を提供する。
【0011】請求項3の発明では、原子炉の燃料プール
底部に立設された基礎ボルトを被覆保護する下端が開口
する縦長筒状の保護キャップであって、その上部に複数
の横方向に沿う係止孔を開口し、かつその上端側軸心部
に雌ねじを刻設した保護キャップを、その基礎ボルトか
ら吊上げて取外す保護キャップ取外し用の取扱装置であ
って、前記保護キャップに被嵌し得る内径を有し吊具に
装着されるキャップ被覆用のリングと、縦軸短筒状で前
記ホルダの下方に一体的に設けられその下端に前記保護
キャップの頂部に被嵌されて芯合せするテーパ状のスカ
ート部を有する位置決め用のガイドと、前記リングに放
射状に設けられ前記保護キャップ上部に内端が摺接可能
で内外方向に移動可能かつその保護キャップの係止孔に
挿脱可能な係止ピンと、この係止ピンを常時内端側に付
勢するスプリングとを備えてなることを特徴とする基礎
ボルトの保護キャップ取扱装置を提供する。
【0012】請求項4の発明では、原子炉の燃料プール
底部に立設された基礎ボルトを被覆保護する下端が開口
する縦長筒状の保護キャップであって、その上部に複数
の横方向に沿う係止孔を開口し、かつその上端側軸心部
に雌ねじを刻設した保護キャップが、その基礎ボルトに
噛込み固定された場合にその保護キャップを上方に取外
す保護キャップの異常時取外し用の取扱装置であって、
燃料プール上方から内底部に亘る長さを有する昇降可能
なパイプと、このパイプの上端に設けられたパイプ回転
用のハンドルと、前記パイプの下端に設けられ前記保護
キャップの雌ねじに螺合する雄ねじとを備えてなること
を特徴とする基礎ボルトの保護キャップ取扱装置を提供
する。
【0013】
【作用】請求項1の発明に係る基礎ボルトの保護キャッ
プ取扱装置によれば、燃料プール上方からの視認に依存
する必要なく、基礎ボルトに対する保護キャップの取付
け操作が遠隔操作で容易に、かつ能率よく行える。すな
わち、基礎ボルトからナットを外した状態において、予
めホルダの係止ピンで保護キャップ把持しておき、これ
を燃料ラックの内部を介して吊下せば、被覆位置決め用
のガイドホルダのテーパ状のスカート部が、基礎ボルト
の頂部に被嵌されて芯合せが自動的に行われる。そし
て、保護キャップを基礎ボルトに被嵌した後、さらにホ
ルダを降下させれば、接触子の基礎ボルト頂部への当接
によって下降が停止し、この時ロック手段によって係止
ピンが保護キャップから退出し、保護キャップは自重に
よって降下して基礎ボルトに被着されるものである。
【0014】請求項2の発明に係る基礎ボルトの保護キ
ャップ取扱装置によれば、燃料プール上方で請求項1の
取扱装置への保護キャップの把持操作が容易に行える。
すなわち、燃料プール上方の床上に容器を設置し、保護
キャップ起立棒に保護キャップを抜差し可能に被嵌させ
てセットしておく。この状態で請求項1記載の取扱装置
のガイドを吊下ろせば、スカート部下端が支持台に着脱
可能に支持されるので保護キャップを係止ピンによって
容易に把持し、その後抜き出して前記の基礎ボルトまで
の移動が容易に行える。
【0015】請求項3の発明に係る基礎ボルトの保護キ
ャップ取扱装置によれば、上記の作用で基礎ボルトに保
護キャップを取付け、燃料ラックを交換した後におけ
る、保護キャップの取外しが容易に行える。すなわち、
キャップ被覆用のリングを吊具で基礎ボルト上に吊下せ
ば、テーパ状のスカート部を有する位置決め用のガイド
によってリングが容易に基礎ボルトに被嵌される。これ
により、位置決めされたリングをさらに降下させれば、
保護キャップ上端に添って係止ピンが移動し、係止孔に
一致する位置でスプリングの付勢力によって係止ピンが
係止孔に自動的に挿入される。そこで、リングを吊具に
よって引上げれば、保護キャップを容易に基礎ボルトか
ら取外すことができる。
【0016】請求項4の発明に係る基礎ボルトの保護キ
ャップ取扱装置によれば、基礎ボルトに被着した保護キ
ャップがその基礎ボルトに噛込み固定された場合、パイ
プを保護キャップ位置まで下ろし、パイプの上端に設け
られたハンドルの操作によってパイプを回転させ、保護
キャップの雌ねじに雄ねじを螺合させる。この後、一定
以上の力でパイプを引上げれば、保護キャップが基礎ボ
ルトに噛込み固定されていても、比較的容易に取外すこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、本実施例では、図19に示した燃料ラッ
ク3を取外し、これと異なる新たな構成の燃料ラックを
設置する場合に適用したものである。したがって、本実
施例において、保護キャップの取付けについて図19も
参照し、同図の構成と同一部分には同一符号を使用して
説明する。
【0018】図1は交換設置される新たな燃料ラックの
構成および基礎ボルトを概略的に示し、図2はその燃料
ラックの基礎ボルトへの固定構造を拡大して示してい
る。
【0019】これら図1および図2に示すように、本実
施例で交換設置される新たな燃料ラック11において
は、基礎ボルト2に固定されるラックベ−ス12が図1
9のものより肉厚で、この新たなラックベ−ス12に対
して燃料ラック11がさらにラック取付けボルト13お
よびナット14で固定されるようになっている。
【0020】図3〜図6は本実施例による保護キャップ
の構成を示している。
【0021】本実施例に係る基礎ボルトの保護キャップ
21は、上端側外周部に上端側が次第に小径となるテー
パ状のガイド面22を形成するとともに、その上端近傍
の周壁に横方向に沿う複数の係止孔23をあけ、かつそ
の上端側軸心部に雌ねじ24を刻設した構成とされてい
る。なお、保護キャップ21は全体として、朱系統の色
彩で着色されている。
【0022】このような構成の保護キャップ21によれ
ば、上端側外周部に上端側が次第に小径となるテーパ状
のガイド面22を形成したので、後述するように、取扱
装置をそのガイド面22を基準として被着し易くなる。
また、上端近傍の周壁に横方向に沿う複数の係止孔23
をあけたので、この係止孔23に後述する係止ピン等を
容易に挿入して着脱することができる。さらに、上端側
軸心部に雌ねじ24を刻設したので、後述するように、
基礎ボルト2に保護キャップが噛込んだような場合に、
その雌ねじ24に取扱装置の雄ねじを螺合して容易に取
外すことができる。なお、保護キャップ21を全体とし
て、朱系統で着色したので、燃料プール1内の水中でも
視認し易い。
【0023】図7および図8は保護キャップ取付け用の
取扱装置を示し、図9および図10はその操作を示して
いる。
【0024】本実施例に係る取扱装置30aは、ワイヤ
等の吊具39に装着され、前記の保護キャップ21を基
礎ボルト2に吊下して被着させる保護キャップ取付け用
の取扱装置である。
【0025】本実施例の取扱装置30aは大別して、吊
具に装着されるとともに保護キャップ21の係止孔23
に挿脱可能な係止ピン30を有するキャップ把持昇降用
のホルダ31と、縦長筒状でホルダ31の下方に一体的
に設けられその下端に基礎ボルト2の頂部に被嵌されて
芯合せするテーパ状のスカート部32を有する被覆位置
決め用のガイド33と、ホルダ31の外側に相対昇降動
作可能に設けられた枠体およびその中心部に一体的に設
けられた対基礎ボルト頂部当接用の垂直ロッド等からな
る接触子34ならびにその接触子の基礎ボルト2頂部へ
の当接による下降停止時にホルダ31の相対下降動作に
基づいて係止ピン30を保護キャップ21の係止孔23
から退出させて保護キャップ21の自重降下による基礎
ボルト2への被着を可能とするロック手段35とを備え
て構成される。
【0026】詳述すると、ホルダ31には周方向に一定
角度間隔で複数、例えば4つの保持孔36が径方向に沿
って穿設されている。この保持孔36内に係止ピン30
が挿入され、スプリング37によってそれぞれ外周方向
に付勢されている。また、ホルダ31にはアイボルト3
8が設けられ、これにワイヤ等の吊具39が連結される
ようになっている。なお、ガイド33には、ラック3の
角パイプ部分に挿入する際のガイドとなる四角形板から
なる周辺ガイド部材41が、ブラケットを介してボルト
等の締付け具42により鍔状に取付けられている。
【0027】また、ロック手段35は、枠体43の内面
に上下方向に沿うガイド溝44を有するとともに、径方
向に沿う係合孔45を有し、この係合孔45にはピン保
持ボルト46が外周側から深さ可変に螺挿されている。
そして、挿入保護キャップ把持状態では、係止ピン30
の外端部がガイド溝44に係合し、内端部が保護キャッ
プ21の係止孔23に挿入して保護キャップ21を把持
するとともに(図7の右半分参照)、挿入保護キャップ
非把持状態では、係止ピン30の外端部が係合孔45に
落込んで、内端部が係止孔23から脱出するようになっ
ている(図7の左半分参照:なお、図7はホルダ31の
上下位置が上下にずれた状態を示している)。なお、ホ
ルダ31の枠体43は、上下部に上板47および下板4
8をボルト等の締付け具49で連結した構成とされ、こ
の上板47の中心位置に前記接触子34が連結されてい
る。
【0028】このように構成した本実施例の取扱装置3
0aによれば、図10および図11に示すように、ラッ
ク上方の作業台車50で、作業者が吊下具39を操作し
て保護キャップの取付けが行える。すなわち、基礎ボル
ト2からナットを外した状態において、予めホルダ31
の係止ピン30で保護キャップ21を把持しておき、こ
れを燃料ラック3の内部を介して吊下ろせば、被覆位置
決め用のホルダ33のテーパ状のスカート部32が、基
礎ボルト2の頂部に被嵌されて芯合せが自動的に行われ
る。そして、保護キャップ21を基礎ボルト2に被嵌し
た後、さらにホルダ31を降下させれば、接触子34の
下端が基礎ボルト2の頂部に当接し、下降が停止する。
この時、ロック手段35によって係止ピン30が保護キ
ャップ21の係止孔23から退出し、保護キャップ21
は自重によって降下して、基礎ボルト2に被着されるも
のである。したがって、本実施例によれば、燃料プール
1の上方からの視認に依存する必要なく、基礎ボルト2
に対する保護キャップ21の取付け操作が遠隔操作で容
易に、かつ能率よく行えるようになる。
【0029】図11および図12は保護キャップセット
用の取扱装置を示している。
【0030】本実施例に係る保護キャップ取扱装置61
は、図3に示した保護キャップ21を燃料プール1上方
の床上で図7に示した取扱装置30aに装着する保護キ
ャップセット用の取扱装置61である。
【0031】本実施例では、上面が開口した容器62
と、この容器の底部に立設され保護キャップ21を抜差
し可能に被嵌させる保護キャップ起立棒63と、この保
護キャップ起立棒63の周囲に位置して容器62の底壁
62a上に着脱可能に設けられガイド33のスカート部
32下端を着脱可能に支持させる支持台64とを備えて
構成されている。なお、保護キャップ起立棒63は、容
器62の底壁62aにあけた孔65に突起66を嵌合し
て装着されている。なお、67は把手、68は支持台6
4を載置する基板である。
【0032】このように構成した本実施例の取扱装置6
1によれば、燃料プール1上方で取付け用取扱装置30
aへの保護キャップ21の把持操作が容易に行える。す
なわち、燃料プール1上方の床上に容器62を設置し、
保護キャップ起立棒63に保護キャップ21を抜差し可
能に被嵌させてセットしておく。この状態で取扱装置2
1のガイド33を吊下ろせば、スカート32の部下端が
支持台64に着脱可能に支持されるので、保護キャップ
21を係止ピン30によって容易に把持し、その後抜き
出して前記の基礎ボルト2までの移動が容易に行える。
【0033】図13および図14は保護キャップ取外し
用の取扱装置を示している。
【0034】本実施例に係る基礎ボルトの保護キャップ
取扱装置71は、吊具39に装着され、基礎ボルト2に
被着した保護キャップ21をその基礎ボルト2から吊上
げて取外す保護キャップ取外し用の取扱装置である。
【0035】本実施例の取扱装置は、保護キャップ21
に被嵌し得る内径を有し吊具39に装着されるキャップ
被覆用のリング72と、縦軸短筒状でホルダ33の下方
に一体的に設けられその下端に保護キャップ21の頂部
に被嵌されて芯合せするテーパ状のスカート部73を有
する位置決め用のガイド74と、リング72に放射状に
設けられ保護キャップ21上端のテーパ状ガイド面に内
端が摺接可能で内外方向に移動可能かつその保護キャッ
プ21の係止孔23に挿脱可能な係止ピン75と、この
係止ピン75を常時内端側に付勢するスプリング76,
77とを備えて構成される。リング72には、ブラケッ
ト78を介して吊下金具79が連結され、これに吊具3
9が連結可能とされている。
【0036】本実施例の取扱装置によれば、基礎ボルト
2に保護キャップ21を取付け、図1に示す新たな燃料
ラック11に交換した後における、保護キャップ21の
取外しが容易に行える。すなわち、キャップ被覆用のリ
ング72を吊具39で基礎ボルト2上に吊下せば、テー
パ状のスカート部73を有する位置決め用のガイド74
によってリング72が容易に基礎ボルトに被嵌される。
これにより、位置決めされたリング72をさらに降下さ
せれば、保護キャップ21上端のテーパ状ガイド面22
に添って係止ピン75が移動し、係止孔23に一致する
位置でスプリング76,77の付勢力によって係止ピン
75が係止孔23に自動的に挿入される。そこで、リン
グ72を吊具39によって引上げれば、保護キャップ2
1を容易に基礎ボルト2から取外すことができる。
【0037】図15および図16は異常時取外し用の取
扱装置を示し、図17および図18はその操作を示して
いる。
【0038】本実施例に係る基礎ボルトの保護キャップ
取扱装置91は、基礎ボルト2に被着した保護キャップ
21が基礎ボルト2に噛込み固定されたような場合に、
その保護キャップ21を上方に取外す保護キャップ異常
時取外し用の取扱装置である。
【0039】本実施例の取扱装置91は、燃料プール1
の上方から内底部に亘る長さを有する昇降可能なパイプ
92と、このパイプ92の上端に設けられたパイプ92
回転用のハンドル93と、パイプ92の下端に設けられ
保護キャップ21の雌ねじ24に螺合する雄ねじ94と
を備えて構成されている。なお、パイプ92は上下パイ
プエレメント92a,92bにより構成され、95はそ
の連結部である。また、94aはパイプ92を被覆する
保護パイプ、96はパイプ昇降等の際に使用するレバ
ー、97はパイプガイド、98はパイプ下端のレンチア
ダプタ、99はアダプタ連結板である。
【0040】このように構成した本実施例の取扱装置9
1によれば、基礎ボルト2に被着した保護キャップ21
が基礎ボルト2に噛込み固定されたような場合、図17
に示すように、パイプ92をプール壁に設けた座101
で支持するとともに、吊具102によって保護キャップ
21位置まで下ろす。そして、図18に示すように、ト
ロリ103上での作業者により、パイプ92の上端に設
けられたハンドル93をパイプを回転操作する。これに
より、保護キャップ21の雌ねじ24にパイプ92の雄
ねじ94を螺合させ、この後一定以上の力でパイプ92
を引上げることで、基礎ボルト2に噛込み固定されてい
る保護キャップ21を比較的容易に取外すことができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る基礎ボルト
の保護キャップ取扱装置によれば、燃料プール上方から
の視認に依存する必要なく、基礎ボルトに対する保護の
ためのキャップ着脱操作が遠隔操作で容易に、かつ能率
よく行えるという優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、交換設置され
る燃料ラックの構成図。
【図2】図1の部分拡大図。
【図3】前記実施例における保護キャップの構成を示す
部分断面図。
【図4】図3の平面図。
【図5】図3と角度を異ならせた保護キャップの構成を
示す部分断面図。
【図6】図5のB−B断面図。
【図7】前記実施例における保護キャップ取付け用の取
扱装置を示す断面図。
【図8】図7の平面図。
【図9】図7および図8に示す装置の作用説明図。
【図10】図7および図8に示す装置の作用説明図。
【図11】前記実施例における保護キャップセット用の
取扱装置を示す断面図。
【図12】図11の平面図。
【図13】前記実施例における保護キャップ取外し用の
取扱装置を示す断面図。
【図14】図13の平面図。
【図15】前記実施例における異常時取外し用の取扱装
置を示す断面図。
【図16】図15の要部拡大図。
【図17】図15および図16に示す装置の作用説明
図。
【図18】図15および図16に示す装置の作用説明
図。
【図19】基礎ボルトによるラック固定状態を示す図。
【図20】従来の装置を示す図。
【符号の説明】 1 燃料プール 1a 内底部 2 基礎ボルト 3,11 燃料ラック 5 ナット 21 保護キャップ 22 ガイド面 23 係止孔 24 雌ねじ 30 係止ピン 31 ホルダ 32 スカート部 33 ガイド 34 接触子 35 ロック手段 43 枠体 62 容器 63 保護キャップ起立棒 64 支持台 74 リング 75 係止ピン 76,77 スプリング 92 パイプ 93 ハンドル 94 雄ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−180983(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 19/07 G21C 19/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉の燃料プール底部に立設された基
    礎ボルトを被覆保護する下端が開口する縦長筒状の保護
    キャップであって、その上部に複数の横方向に沿う係止
    孔を開口し、かつその上端側軸心部に雌ねじを刻設した
    保護キャップを、吊具により基礎ボルトに吊下して被着
    させる保護キャップ取付け用の取扱装置であって、前記
    吊具に装着されるとともに前記保護キャップの係止孔に
    挿脱可能な係止ピンを有するキャップ把持昇降用のホル
    ダと、縦長筒状で前記ホルダの下方に一体的に設けられ
    その下端に前記基礎ボルトの頂部に被嵌されて芯合せす
    るテーパ状のスカート部を有する被覆位置決め用のガイ
    ドと、前記ホルダの外側に相対昇降動作可能に設けられ
    た枠体およびその中心部に一体的に設けられた対基礎ボ
    ルト頂部当接用の接触子ならびにその接触子の対基礎ボ
    ルト頂部への当接による下降停止時に前記ホルダの相対
    下降動作に基づいて前記係止ピンを前記保護キャップか
    ら退出させて前記保護キャップの自重降下による前記基
    礎ボルトへの被着を可能とするロック手段とを備えてな
    ることを特徴とする基礎ボルトの保護キャップ取扱装
    置。
  2. 【請求項2】 原子炉の燃料プール底部に立設された基
    礎ボルトを被覆保護する下端が開口する縦長筒状の保護
    キャップであって、その上部に複数の横方向に沿う係止
    孔を開口し、かつその上端側軸心部に雌ねじを刻設した
    保護キャップを、燃料プール上方の床上で請求項1記載
    の取扱装置に装着する保護キャップセット用の取扱装置
    であって、上面が開口した容器と、この容器の底部に立
    設され前記保護キャップを抜差し可能に被嵌させる保護
    キャップ起立棒と、この保護キャップ起立棒の周囲に位
    置して前記容器の底壁上に着脱可能に設けられ請求項1
    記載のガイドのスカート部下端を着脱可能に支持させる
    支持台とを備えてなることを特徴とする基礎ボルトの保
    護キャップ取扱装置。
  3. 【請求項3】 原子炉の燃料プール底部に立設された基
    礎ボルトを被覆保護する下端が開口する縦長筒状の保護
    キャップであって、その上部に複数の横方向に沿う係止
    孔を開口し、かつその上端側軸心部に雌ねじを刻設した
    保護キャップを、その基礎ボルトから吊上げて取外す保
    護キャップ取外し用の取扱装置であって、前記保護キャ
    ップに被嵌し得る内径を有し吊具に装着されるキャップ
    被覆用のリングと、縦軸短筒状で前記ホルダの下方に一
    体的に設けられその下端に前記保護キャップの頂部に被
    嵌されて芯合せするテーパ状のスカート部を有する位置
    決め用のガイドと、前記リングに放射状に設けられ前記
    保護キャップ上部に内端が摺接可能で内外方向に移動可
    能かつその保護キャップの係止孔に挿脱可能な係止ピン
    と、この係止ピンを常時内端側に付勢するスプリングと
    を備えてなることを特徴とする基礎ボルトの保護キャッ
    プ取扱装置。
  4. 【請求項4】 原子炉の燃料プール底部に立設された基
    礎ボルトを被覆保護する下端が開口する縦長筒状の保護
    キャップであって、その上部に複数の横方向に沿う係止
    孔を開口し、かつその上端側軸心部に雌ねじを刻設した
    保護キャップが、その基礎ボルトに噛込み固定された場
    合にその保護キャップを上方に取外す保護キャップの異
    常時取外し用の取扱装置であって、燃料プール上方から
    内底部に亘る長さを有する昇降可能なパイプと、このパ
    イプの上端に設けられたパイプ回転用のハンドルと、前
    記パイプの下端に設けられ前記保護キャップの雌ねじに
    螺合する雄ねじとを備えてなることを特徴とする基礎ボ
    ルトの保護キャップ取扱装置。
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