JPH0450145B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0450145B2 JPH0450145B2 JP61311168A JP31116886A JPH0450145B2 JP H0450145 B2 JPH0450145 B2 JP H0450145B2 JP 61311168 A JP61311168 A JP 61311168A JP 31116886 A JP31116886 A JP 31116886A JP H0450145 B2 JPH0450145 B2 JP H0450145B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- stud bolt
- stud
- bracket
- washer
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は、ナツト搬送装置に係り、特に、原子
炉圧力容器の上蓋を固定するためのスタツドボル
トに対して着脱されるナツトの搬送装置に関する
ものである。
炉圧力容器の上蓋を固定するためのスタツドボル
トに対して着脱されるナツトの搬送装置に関する
ものである。
「従来の技術」
一般に、沸騰水型原子炉における原子炉圧力容
器の上蓋は、容器胴部に立設したスタツドボルト
とナツトとによつて締結されている。また、原子
炉運転開始後の燃料棒の交換、定期検査時におい
ては、前記上蓋を外した状態で、各種作業が実施
されることになるが、ナツト着脱作業も放射性管
理区域内で行なわれることになるため、小さな労
力で能率良く実施する必要性がある。
器の上蓋は、容器胴部に立設したスタツドボルト
とナツトとによつて締結されている。また、原子
炉運転開始後の燃料棒の交換、定期検査時におい
ては、前記上蓋を外した状態で、各種作業が実施
されることになるが、ナツト着脱作業も放射性管
理区域内で行なわれることになるため、小さな労
力で能率良く実施する必要性がある。
出願人は、実公昭58−17737号[スタツドボル
トの着脱装置]及び特公昭59−11433号[ナツト
着脱作業設備]を提案し、これらの技術によつ
て、スタツドボルト及びナツトの着脱作業時にお
ける省力化、工期の短縮、作業員の被曝低減を達
成してきた。
トの着脱装置]及び特公昭59−11433号[ナツト
着脱作業設備]を提案し、これらの技術によつ
て、スタツドボルト及びナツトの着脱作業時にお
ける省力化、工期の短縮、作業員の被曝低減を達
成してきた。
「発明が解決しようとする問題点」
しかしながら、前記原子炉圧力容器の上蓋の締
結に使用されるスタツドボルトとナツトは、例え
ば一つの上蓋に対して92組使用されるが、各組別
のスタツドボルト及びナツトについて、相互利用
を許容しないように、組み合わせを固定した細心
の管理を行なうことによつて、原子炉の健全性を
確保するようにしている。
結に使用されるスタツドボルトとナツトは、例え
ば一つの上蓋に対して92組使用されるが、各組別
のスタツドボルト及びナツトについて、相互利用
を許容しないように、組み合わせを固定した細心
の管理を行なうことによつて、原子炉の健全性を
確保するようにしている。
したがつて、一つのスタツドボルトから外した
ナツトの保管及び運搬処理に際しては、混用を生
じない方法で確実にかつ迅速に行なうことが要求
される。
ナツトの保管及び運搬処理に際しては、混用を生
じない方法で確実にかつ迅速に行なうことが要求
される。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決
するようにしているもので、ナツト及び座金の保
管管理、運搬等を合理的に行なうとともに、原子
炉圧力容器に適用する場合にあつては、ナツト及
び座金の移動距離を小さくして、放射性物質の拡
散を最小限に抑制すること等を目的とするもので
ある。
するようにしているもので、ナツト及び座金の保
管管理、運搬等を合理的に行なうとともに、原子
炉圧力容器に適用する場合にあつては、ナツト及
び座金の移動距離を小さくして、放射性物質の拡
散を最小限に抑制すること等を目的とするもので
ある。
「問題点を解決するための手段」
本発明におけるナツト搬送装置は、ユニツト台
と、ナツトを下方から保持する把持ブラケツトと
の間に、把持ブラケツトを上下移動させる昇降機
構と、把持ブラケツトをユニツト台の前後方向に
水平移動させる前後移動機構とが介在状態に配さ
れ、複数のスタツドボルトの設置位置の近傍に、
スタツドボルトのピツチ角度に合せてナツト支持
受けが複数配され、該ナツト支持受けが、ナツト
の外嵌状態の係合時にナツトの下方への移動を制
限するとともに把持ブラケツトの挿入スペースを
空ける大径部と、該大径部の上方に配されナツト
を外嵌状態に係合させる小径部とを具備してなる
構成である。
と、ナツトを下方から保持する把持ブラケツトと
の間に、把持ブラケツトを上下移動させる昇降機
構と、把持ブラケツトをユニツト台の前後方向に
水平移動させる前後移動機構とが介在状態に配さ
れ、複数のスタツドボルトの設置位置の近傍に、
スタツドボルトのピツチ角度に合せてナツト支持
受けが複数配され、該ナツト支持受けが、ナツト
の外嵌状態の係合時にナツトの下方への移動を制
限するとともに把持ブラケツトの挿入スペースを
空ける大径部と、該大径部の上方に配されナツト
を外嵌状態に係合させる小径部とを具備してなる
構成である。
[作用]
スタツドボルトからナツトを取り外す場合は、
ナツトを回転させて螺合状態を解除するととも
に、ナツトがスタツドボルトのねじ部に載置され
ている状態にしておく。
ナツトを回転させて螺合状態を解除するととも
に、ナツトがスタツドボルトのねじ部に載置され
ている状態にしておく。
ユニツト台を被搬送ナツトの近傍に設定してお
くとともに、前後移動機構の作動によつて、把持
ブラケツトをナツトの下方位置まで前進させ、次
いで昇降機構の作動により、把持ブラケツトを下
降させて、座金を必要に応じて吸着させた状態と
する。
くとともに、前後移動機構の作動によつて、把持
ブラケツトをナツトの下方位置まで前進させ、次
いで昇降機構の作動により、把持ブラケツトを下
降させて、座金を必要に応じて吸着させた状態と
する。
また、昇降装置の作動により座金を吸着支持し
た把持ブラケツトを上昇させると、把持ブラケツ
トの上にナツトが乗つた状態のまま持ち上げら
れ、ナツト及び座金をスタツドボルトに対して、
抜き取つた状態とすることができる。
た把持ブラケツトを上昇させると、把持ブラケツ
トの上にナツトが乗つた状態のまま持ち上げら
れ、ナツト及び座金をスタツドボルトに対して、
抜き取つた状態とすることができる。
スタツドボルトから、ナツト等を上方に離間さ
せた後に、前後移動機構を作動させて、ナツト等
を支持した状態の把握ブラケツトをスタツドボル
トから離間する一方向にずらす。ナツト等の位置
をナツト支持受けの上方位置に合わせた後、昇降
機構の作動により把持ブラケツトを下降させて、
ナツト等をナツト支持受けと係合状態にし、さら
に、前後移動機構の作動により把持ブラケツトを
前記一方向に向けて移動させる。この移動により
ナツト等はナツト支持受けとの係合状態を保持し
ようとしてとどまり、把持ブラケツトだけをナツ
ト支持受けから抜き取ることができる。以後、ナ
ツト等は、スタツドボルトに対して一方向に離間
した位置に、ナツト支持受けによつて保持される
ことになる。
せた後に、前後移動機構を作動させて、ナツト等
を支持した状態の把握ブラケツトをスタツドボル
トから離間する一方向にずらす。ナツト等の位置
をナツト支持受けの上方位置に合わせた後、昇降
機構の作動により把持ブラケツトを下降させて、
ナツト等をナツト支持受けと係合状態にし、さら
に、前後移動機構の作動により把持ブラケツトを
前記一方向に向けて移動させる。この移動により
ナツト等はナツト支持受けとの係合状態を保持し
ようとしてとどまり、把持ブラケツトだけをナツ
ト支持受けから抜き取ることができる。以後、ナ
ツト等は、スタツドボルトに対して一方向に離間
した位置に、ナツト支持受けによつて保持される
ことになる。
スタツドボルトにナツトを外嵌させる場合は、
ナツトを外す工程の逆順により行なわれる。
ナツトを外す工程の逆順により行なわれる。
つまり、ユニツト台を対象とするスタツドボル
トの近傍に設定しておくとともに、把持ブラケツ
トをナツトと座金との間に挿入して上昇させるこ
とによつてナツト支持受けとの係合状態を解除
し、スタツドボルトの上方位置に向けて搬送し
て、把持ブラケツトを下降させることによつて、
ナツトをスタツドボルトのねじ部の上に載置した
状態とするとともに、把持ブラケツトを一方向に
移動させながらスタツドボルトから離間させ、把
持ブラケツトとスタツドボルトとの係わりを解除
する。このような解除状態とすることによつて、
ナツトにあつてはスタツドボルトのねじ部の上に
載置された状態、座金にあつてはスタツドボルト
に沿つて降ろしてスタツドボルトの基部等に嵌合
した状態となる。
トの近傍に設定しておくとともに、把持ブラケツ
トをナツトと座金との間に挿入して上昇させるこ
とによつてナツト支持受けとの係合状態を解除
し、スタツドボルトの上方位置に向けて搬送し
て、把持ブラケツトを下降させることによつて、
ナツトをスタツドボルトのねじ部の上に載置した
状態とするとともに、把持ブラケツトを一方向に
移動させながらスタツドボルトから離間させ、把
持ブラケツトとスタツドボルトとの係わりを解除
する。このような解除状態とすることによつて、
ナツトにあつてはスタツドボルトのねじ部の上に
載置された状態、座金にあつてはスタツドボルト
に沿つて降ろしてスタツドボルトの基部等に嵌合
した状態となる。
その後、ナツトを回転させて螺合する作業等が
実施されるものである。
実施されるものである。
これらのナツトの着脱、搬送、保管等の作業
は、一つのスタツドボルトに対して、同一面内で
行なわれ、作業行程を小さく限定して、スタツド
ボルトとナツトとの混用を防止している。
は、一つのスタツドボルトに対して、同一面内で
行なわれ、作業行程を小さく限定して、スタツド
ボルトとナツトとの混用を防止している。
「実施例」
以下、本発明に係わるナツト搬送装置を原子炉
圧力容器の上蓋を締結しているスタツドボルト及
びナツトに適用した場合の一実施例を図面に基づ
いて説明する。
圧力容器の上蓋を締結しているスタツドボルト及
びナツトに適用した場合の一実施例を図面に基づ
いて説明する。
図中、符号Aは原子炉圧力容器、符号Bは容器
胴部、符号Cは上蓋、符号D及び符号Eはフラン
ジ、符号Fはスタツドボルト、符号Gはナツト、
符号Hは座金、符号Iは原子炉格納容器であり、
また、符号1は上蓋開閉装置、符号2は固定スリ
ング、符号3は脚、符号4は旋回テーブル、符号
5は心出し装置、符号6はユニツト昇降装置、符
号7はユニツト台、符号8はスタツドテンシヨ
ナ、符号9はボルト着脱装置、符号10はナツト
搬送装置である。
胴部、符号Cは上蓋、符号D及び符号Eはフラン
ジ、符号Fはスタツドボルト、符号Gはナツト、
符号Hは座金、符号Iは原子炉格納容器であり、
また、符号1は上蓋開閉装置、符号2は固定スリ
ング、符号3は脚、符号4は旋回テーブル、符号
5は心出し装置、符号6はユニツト昇降装置、符
号7はユニツト台、符号8はスタツドテンシヨ
ナ、符号9はボルト着脱装置、符号10はナツト
搬送装置である。
まず、原子炉圧力容器Aの上蓋Cに取り付けら
れる上蓋開閉装置1の概略について説明する。
れる上蓋開閉装置1の概略について説明する。
第7図ないし第9図に示すように、上蓋Cの外
表面の複数箇所に設置されている吊持に供するた
めの取り付けピースCaには、上蓋開閉装置1に
おける固定スリング2の各脚3が取り付けられ
る。該固定スリング2の上には、スタツドボルト
Fのピツチ円に沿つて水平旋回する旋回テーブル
4が、ローラ11に支持された状態で搭載され
る。
表面の複数箇所に設置されている吊持に供するた
めの取り付けピースCaには、上蓋開閉装置1に
おける固定スリング2の各脚3が取り付けられ
る。該固定スリング2の上には、スタツドボルト
Fのピツチ円に沿つて水平旋回する旋回テーブル
4が、ローラ11に支持された状態で搭載され
る。
前記心出し装置5は、固定スリング2と旋回テ
ーブル4との間に配置されて、旋回テーブル4を
前後左右(水平各方向)に移動させることによ
り、旋回テーブル4を前記ピツチ円と同心状に配
置させるものである。
ーブル4との間に配置されて、旋回テーブル4を
前後左右(水平各方向)に移動させることによ
り、旋回テーブル4を前記ピツチ円と同心状に配
置させるものである。
前記旋回テーブル4の周縁部近傍の下方には、
前記ピツチ円の周方向に例えば90度ずつ相互間隔
をおいて、各種の作業を実施するための作業用ユ
ニツト、つまり、前記スタツドテンシヨナ8と、
ボルト着脱装置9と、ナツト搬送装置10と、位
置決め装置(図示略)等とが、前記ユニツト台7
に搭載された状態で複数(例えば4基ずつ)配設
されるとともに、チエーンブロツク等の吊持装置
12に吊り下げられた状態のリング状の作業足場
13が、前記スタツドボルトFのピツチ円よりも
若干大きな内径を有するように設けられる。該作
業足場13は、吊持装置12によつて吊り降ろし
たときに、原子炉格納容器Iの内壁における突出
段部(バルクヘツド等)に、周縁部を載置した状
態に支持されるとともに、その後の各種作業を実
施する場合は、吊持装置12における例えばチエ
ーンを外して、旋回テーブル4と切り離した状態
にして使用される。
前記ピツチ円の周方向に例えば90度ずつ相互間隔
をおいて、各種の作業を実施するための作業用ユ
ニツト、つまり、前記スタツドテンシヨナ8と、
ボルト着脱装置9と、ナツト搬送装置10と、位
置決め装置(図示略)等とが、前記ユニツト台7
に搭載された状態で複数(例えば4基ずつ)配設
されるとともに、チエーンブロツク等の吊持装置
12に吊り下げられた状態のリング状の作業足場
13が、前記スタツドボルトFのピツチ円よりも
若干大きな内径を有するように設けられる。該作
業足場13は、吊持装置12によつて吊り降ろし
たときに、原子炉格納容器Iの内壁における突出
段部(バルクヘツド等)に、周縁部を載置した状
態に支持されるとともに、その後の各種作業を実
施する場合は、吊持装置12における例えばチエ
ーンを外して、旋回テーブル4と切り離した状態
にして使用される。
前記ユニツト昇降装置6は、それぞれの1基に
ついて、旋回テーブル4の上に設けられたモータ
14と、該モータ14の減速機構15と、該減速
機構15に連結されて同期運転させられる3台の
ボールネジジヤツキ16とから構成されて、ユニ
ツト台7を上下方向に平行移動させる機能を有す
るものである。
ついて、旋回テーブル4の上に設けられたモータ
14と、該モータ14の減速機構15と、該減速
機構15に連結されて同期運転させられる3台の
ボールネジジヤツキ16とから構成されて、ユニ
ツト台7を上下方向に平行移動させる機能を有す
るものである。
前記スタツドテンシヨナ8は、スタツドボルト
Fに張力を掛けるテンシヨニング機能と、スタツ
ドボルトFを伸ばした状態で、ナツトGを回転さ
せるナツト回転機能とを組み合わせて構成されて
おり、ユニツト台7に設けたテンシヨナ昇降機構
17によつて、回転するナツトGの移動速度に同
調してスタツドテンシヨナ8を上下移動させる機
能を有している。テンシヨナ昇降機構17は、テ
ンシヨナ昇降モータ17aによつて駆動されてい
る。
Fに張力を掛けるテンシヨニング機能と、スタツ
ドボルトFを伸ばした状態で、ナツトGを回転さ
せるナツト回転機能とを組み合わせて構成されて
おり、ユニツト台7に設けたテンシヨナ昇降機構
17によつて、回転するナツトGの移動速度に同
調してスタツドテンシヨナ8を上下移動させる機
能を有している。テンシヨナ昇降機構17は、テ
ンシヨナ昇降モータ17aによつて駆動されてい
る。
前記ボルト着脱装置9は、従来技術で前述した
実公昭58−17737号広報の技術が準用され、スタ
ツド吊り下げ機構、スタツドねじ込み緩め機構及
びねじ部清掃機構等によつて構成されており、ナ
ツトG及び座金Hの取り外しを完了したスタツド
ボルトFを吊り下げて、スタツドボルトFの自重
により生じるねじ部にかかる荷重を小さくした状
態で、スタツドボルトFの着脱を行なうものであ
る。
実公昭58−17737号広報の技術が準用され、スタ
ツド吊り下げ機構、スタツドねじ込み緩め機構及
びねじ部清掃機構等によつて構成されており、ナ
ツトG及び座金Hの取り外しを完了したスタツド
ボルトFを吊り下げて、スタツドボルトFの自重
により生じるねじ部にかかる荷重を小さくした状
態で、スタツドボルトFの着脱を行なうものであ
る。
そして、ナツト搬送装置10は、本発明に係わ
る部分であり、一実施例では、スタツドテンシヨ
ンナ8によつて緩めたナツトGと、その下の座金
HとをスタツドボルトFから除去して、作業足場
13の上の所要箇所に搬送して支持させる等の作
動を行なうようにしている。
る部分であり、一実施例では、スタツドテンシヨ
ンナ8によつて緩めたナツトGと、その下の座金
HとをスタツドボルトFから除去して、作業足場
13の上の所要箇所に搬送して支持させる等の作
動を行なうようにしている。
即ち、主として第1図ないし第6図に基づい
て、ナツト搬送装置10の実施例の詳細を説明す
ると、該ナツト搬送装置10は、第1図に示すよ
うに、全体が前記ユニツト台7に吊持状態に取り
付けられるとともに、ユニツト台7に対して前後
方向及び上下方向にそれぞれ移動可能に支持され
て、スタツドボルトFのねじ部Faに載置されて
いる状態のナツトGの下側に挿入してナツトGを
支持するための把持ブラケツト18と、把持ブラ
ケツト18を目的とする位置まで駆動するための
昇降機構19及び前後移動機構20と、スタツド
ボルトFから離間させられたナツトGを支持する
ためのナツト支持受け21とを具備するものであ
る。
て、ナツト搬送装置10の実施例の詳細を説明す
ると、該ナツト搬送装置10は、第1図に示すよ
うに、全体が前記ユニツト台7に吊持状態に取り
付けられるとともに、ユニツト台7に対して前後
方向及び上下方向にそれぞれ移動可能に支持され
て、スタツドボルトFのねじ部Faに載置されて
いる状態のナツトGの下側に挿入してナツトGを
支持するための把持ブラケツト18と、把持ブラ
ケツト18を目的とする位置まで駆動するための
昇降機構19及び前後移動機構20と、スタツド
ボルトFから離間させられたナツトGを支持する
ためのナツト支持受け21とを具備するものであ
る。
そして、前後把持ブラケツト18は、例えば第
6図に示すように、先端にスタツドボルトFに対
して外嵌されるU字状の係合凹部18aが、内向
状態(前記ピツチ円の中心に向けた状態)に形成
されるとともに、下面に例えば永久磁石からなる
座金吸着部18bを備えている。
6図に示すように、先端にスタツドボルトFに対
して外嵌されるU字状の係合凹部18aが、内向
状態(前記ピツチ円の中心に向けた状態)に形成
されるとともに、下面に例えば永久磁石からなる
座金吸着部18bを備えている。
昇降機構19は、ユニツト台7の下方に垂設さ
れた支持フレーム22と、ユニツト台7に搭載さ
れた昇降用モータ23と、該昇降用モータ23に
よつて回転させられる縦ねじ24と、該縦ねじ2
4と螺合してその回転により支持フレーム22の
ガイド22aに沿つて、上下方向に移動させられ
る昇降ブロツク25とを具備するものである。
れた支持フレーム22と、ユニツト台7に搭載さ
れた昇降用モータ23と、該昇降用モータ23に
よつて回転させられる縦ねじ24と、該縦ねじ2
4と螺合してその回転により支持フレーム22の
ガイド22aに沿つて、上下方向に移動させられ
る昇降ブロツク25とを具備するものである。
前後移動機構20は、昇降機構19における昇
降ブロツク25に一体に取り付けられて水平外方
向に延ばされている結合ブラケツト26と、該結
合ブラケツト26に取り付けられている前後移動
用モータ27と、該前後移動用モータ27によつ
て回転させられるとともに把持ブラケツト18に
螺合されている水平ねじ28と、該水平ねじ28
と平行に形成されて把持ブラケツト18を水平方
向に誘導するガイドロツド29とを具備するもの
である。
降ブロツク25に一体に取り付けられて水平外方
向に延ばされている結合ブラケツト26と、該結
合ブラケツト26に取り付けられている前後移動
用モータ27と、該前後移動用モータ27によつ
て回転させられるとともに把持ブラケツト18に
螺合されている水平ねじ28と、該水平ねじ28
と平行に形成されて把持ブラケツト18を水平方
向に誘導するガイドロツド29とを具備するもの
である。
ナツト支持受け21は、第1図、第2図、第7
図等に示すように、作業足場13の上面に、スタ
ツドボルトFの数とピツチ角度とを正確に合わせ
て、ピンを突出させた状態に設けられるものであ
り、前記座金Hを外嵌させるための大径部30
と、該大径部30の上にナツトGを離間させた状
態に外嵌させてテーパあるいは段部により支持す
るための小径部31とを具備するものである。そ
して、小径部31の下方に形成される大径部30
の長さ寸法は、把持ブラケツト18の厚さ寸法よ
りも大きく、ナツト支持受け21によつてナツト
Gを支持した状態で、把持ブラケツト18を抜き
差しできるスペースを空けられる寸法関係に設定
される。
図等に示すように、作業足場13の上面に、スタ
ツドボルトFの数とピツチ角度とを正確に合わせ
て、ピンを突出させた状態に設けられるものであ
り、前記座金Hを外嵌させるための大径部30
と、該大径部30の上にナツトGを離間させた状
態に外嵌させてテーパあるいは段部により支持す
るための小径部31とを具備するものである。そ
して、小径部31の下方に形成される大径部30
の長さ寸法は、把持ブラケツト18の厚さ寸法よ
りも大きく、ナツト支持受け21によつてナツト
Gを支持した状態で、把持ブラケツト18を抜き
差しできるスペースを空けられる寸法関係に設定
される。
また、前記固定スリング2の中央上部には、上
方に突出した吊りピース32と、その回りを囲む
センタープラツトホーム33と、該センタープラ
ツトホーム33に搭載されて旋回テーブル4を旋
回させる駆動源となる例えばサーボモータ等の旋
回用モータ34と、該旋回用モータ34の作動時
に旋回テーブル4を旋回させるためのラツク・ピ
ニオン機構等とが設けられており、そして、該セ
ンタープラツトホーム33の回りには、旋回テー
ブル4の上面に形成された旋回プラツトホーム3
5が配設され、該旋回プラツトホーム35には、
各種作業の実施に基づく指令を行なうための操作
盤36等が設置されている。
方に突出した吊りピース32と、その回りを囲む
センタープラツトホーム33と、該センタープラ
ツトホーム33に搭載されて旋回テーブル4を旋
回させる駆動源となる例えばサーボモータ等の旋
回用モータ34と、該旋回用モータ34の作動時
に旋回テーブル4を旋回させるためのラツク・ピ
ニオン機構等とが設けられており、そして、該セ
ンタープラツトホーム33の回りには、旋回テー
ブル4の上面に形成された旋回プラツトホーム3
5が配設され、該旋回プラツトホーム35には、
各種作業の実施に基づく指令を行なうための操作
盤36等が設置されている。
以下、原子炉圧力容器Aの上蓋Cにおける開閉
工程と、この開閉工程に基づいて生じるスタツド
ボルトに対するナツトの搬送工程について説明す
る。
工程と、この開閉工程に基づいて生じるスタツド
ボルトに対するナツトの搬送工程について説明す
る。
[上蓋開閉装置の設定工程]
クレーン等によつて、オペレーテイングフロア
等に保管しておいた上蓋開閉装置1を吊持して、
原子炉圧力容器Aの上に降ろし、固定スリング2
における脚3を、上蓋Cの取り付けピースCaに
取り付けた状態とするとともに、心出し装置5の
作動によつて、旋回テーブル4の旋回中心を、ス
タツドボルトFにおけるピツチ円の中心を合わせ
ることにより、上蓋開閉装置1を原子炉圧力容器
Aの上に設置する。
等に保管しておいた上蓋開閉装置1を吊持して、
原子炉圧力容器Aの上に降ろし、固定スリング2
における脚3を、上蓋Cの取り付けピースCaに
取り付けた状態とするとともに、心出し装置5の
作動によつて、旋回テーブル4の旋回中心を、ス
タツドボルトFにおけるピツチ円の中心を合わせ
ることにより、上蓋開閉装置1を原子炉圧力容器
Aの上に設置する。
[作業足場の設定工程]
吊持装置12を作動させ、作業足場13を原子
炉格納容器Iの内壁における突出段部に降ろし
て、スタツドボルトFと、ナツト搬送装置10に
おけるナツト支持受け21とを、ピツチ円の半径
方向に位置合わせする。
炉格納容器Iの内壁における突出段部に降ろし
て、スタツドボルトFと、ナツト搬送装置10に
おけるナツト支持受け21とを、ピツチ円の半径
方向に位置合わせする。
[旋回位置の設定工程]
旋回用モータ34の作動によつて、旋回テーブ
ル4を旋回させ、弛緩対象とするスタツドボルト
Fの水平位置と、スタツドテンシヨナ8の水平位
置とを合わせる。
ル4を旋回させ、弛緩対象とするスタツドボルト
Fの水平位置と、スタツドテンシヨナ8の水平位
置とを合わせる。
[ユニツト台の設定]
ユニツト昇降装置6を作動させ、旋回テーブル
4からユニツト台7と各作業ユニツトを下降させ
るとともに、ユニツト台7に備えられている位置
決め装置により、スタツドテンシヨナ8の下方位
置から、例えば数ピツチ離間したスタツドボルト
Fの位置を検出して、ピツチ円の周方向について
の正確な位置決めを微調整により行なう。この位
置決めにより、ユニツト台7に搭載されているス
タツドテンシヨナ8の先端を、弛緩対象としてい
るスタツドボルトFに対して位置決めすることが
できる。
4からユニツト台7と各作業ユニツトを下降させ
るとともに、ユニツト台7に備えられている位置
決め装置により、スタツドテンシヨナ8の下方位
置から、例えば数ピツチ離間したスタツドボルト
Fの位置を検出して、ピツチ円の周方向について
の正確な位置決めを微調整により行なう。この位
置決めにより、ユニツト台7に搭載されているス
タツドテンシヨナ8の先端を、弛緩対象としてい
るスタツドボルトFに対して位置決めすることが
できる。
この位置合わせ状態にあつて、ボルト着脱装置
9は、第1図例に示すように、スタツドボルトF
のピツチの3倍だけ周方向に離間した位置にあ
り、ナツト搬送装置10は、スタツドテンシヨナ
8と同一位置のスタツドボルトFを作業対象とし
て、その近傍に待機した状態となつている。
9は、第1図例に示すように、スタツドボルトF
のピツチの3倍だけ周方向に離間した位置にあ
り、ナツト搬送装置10は、スタツドテンシヨナ
8と同一位置のスタツドボルトFを作業対象とし
て、その近傍に待機した状態となつている。
[テンシヨニング工程]
スタツドテンシヨナ8を作動させることによつ
て、スタツドボルトFにおける把持部Fbをつか
んで引き上げ、スタツドボルトFを伸張させた状
態で、ナツトGを回転させて螺合状態を徐々に解
除するとともに、テンシヨナ昇降機構17によつ
てナツトGの移動速度に同調した状態で、スタツ
ドテンシヨナ8を上方に移動させる。スタツドボ
ルトFのねじ部FaからナツトGを外した状態に
するとともに、スタツドテンシヨナ8をさらに上
昇させて、スタツドボルトFの上方位置に退避さ
せる。また、緩められたナツトGは、スタツドボ
ルトFのねじ部Faの上に載置された状態となる。
て、スタツドボルトFにおける把持部Fbをつか
んで引き上げ、スタツドボルトFを伸張させた状
態で、ナツトGを回転させて螺合状態を徐々に解
除するとともに、テンシヨナ昇降機構17によつ
てナツトGの移動速度に同調した状態で、スタツ
ドテンシヨナ8を上方に移動させる。スタツドボ
ルトFのねじ部FaからナツトGを外した状態に
するとともに、スタツドテンシヨナ8をさらに上
昇させて、スタツドボルトFの上方位置に退避さ
せる。また、緩められたナツトGは、スタツドボ
ルトFのねじ部Faの上に載置された状態となる。
[ナツト搬送装置の作動]
ナツト搬送装置10における前後移動機構20
を作動させ、ピツチ円の半径方向外方の位置まで
把持ブラケツト18を移動させた状態としておい
て、昇降機構19を作動させて、第3図の下の鎖
線で示すように、把持ブラケツト18をスタツド
ボルトFにおけるねじ部Faの高さと同レベル位
置まで下降させ、次いで、前後移動機構20を作
動させることによつて、把持ブラケツト18をス
タツドボルトFのねじ部Faに向けて、ピツチ円
の半径方向内方に前進させる。この前進によつ
て、第6図に示すように、把持ブラケツト18の
先端の係合凹部18aをスタツドボルトFに外嵌
させた状態とする。
を作動させ、ピツチ円の半径方向外方の位置まで
把持ブラケツト18を移動させた状態としておい
て、昇降機構19を作動させて、第3図の下の鎖
線で示すように、把持ブラケツト18をスタツド
ボルトFにおけるねじ部Faの高さと同レベル位
置まで下降させ、次いで、前後移動機構20を作
動させることによつて、把持ブラケツト18をス
タツドボルトFのねじ部Faに向けて、ピツチ円
の半径方向内方に前進させる。この前進によつ
て、第6図に示すように、把持ブラケツト18の
先端の係合凹部18aをスタツドボルトFに外嵌
させた状態とする。
このような外嵌状態のままで、昇降機構19を
作動させ、把持ブラケツト18を若干下降して、
把持ブラケツト18の座金吸着部18bをフラン
ジDの上の座金Hに近接させた状態にして、第4
図に示すように、座金吸着部18bにより座金H
を磁着する。次いで、昇降機構19を作動させ、
第3図の上の鎖線で示すように、座金Hを吸着し
た状態の把持ブラケツト18を上昇させる。この
とき、把持ブラケツト18の上にボルトGを乗せ
た状態となり、スタツドボルトFからボルトG及
び座金Hを抜き取ることができる。
作動させ、把持ブラケツト18を若干下降して、
把持ブラケツト18の座金吸着部18bをフラン
ジDの上の座金Hに近接させた状態にして、第4
図に示すように、座金吸着部18bにより座金H
を磁着する。次いで、昇降機構19を作動させ、
第3図の上の鎖線で示すように、座金Hを吸着し
た状態の把持ブラケツト18を上昇させる。この
とき、把持ブラケツト18の上にボルトGを乗せ
た状態となり、スタツドボルトFからボルトG及
び座金Hを抜き取ることができる。
把持ブラケツト18の先端の上下に、ナツトG
及び座金Hを支持して、スタツドボルトFの上方
に離間させた状態で、前後移動機構20を作動さ
せ、ナツトG及び座金Hを支持した状態の把持ブ
ラケツト18を、第5図において鎖線で示すよう
に、ピツチ円の半径方向外方に移動して、スタツ
ドボルトFから離間させる。
及び座金Hを支持して、スタツドボルトFの上方
に離間させた状態で、前後移動機構20を作動さ
せ、ナツトG及び座金Hを支持した状態の把持ブ
ラケツト18を、第5図において鎖線で示すよう
に、ピツチ円の半径方向外方に移動して、スタツ
ドボルトFから離間させる。
ナツトG等の中心位置をナツト支持受け21の
上方位置に合わせた後、昇降機構19を作動させ
ることによつてナツトG及び座金Hを支持した状
態の把持ブラケツト18を下降させ、ナツトGと
座金Hとをナツト支持受け21における小径部3
1と大径部30とにそれぞれ外嵌する。
上方位置に合わせた後、昇降機構19を作動させ
ることによつてナツトG及び座金Hを支持した状
態の把持ブラケツト18を下降させ、ナツトGと
座金Hとをナツト支持受け21における小径部3
1と大径部30とにそれぞれ外嵌する。
このような外嵌状態とすることによつて、ナツ
トGは小径部31に乗せられて支持された状態、
また、座金Hは大径部30に外嵌しているもの
の、座金吸着部18bに磁着された状態を保持し
ている。これらの係合状態において、前後移動機
構20を作動させ、把持ブラケツト18を前記半
径方向外方に移動させると、ナツトG及び座金H
は、小径部31及び大径部30と係合状態を保持
しようとして、ナツト支持受け21にとどまり、
把持ブラケツト18だけを抜き取ることができ
る。
トGは小径部31に乗せられて支持された状態、
また、座金Hは大径部30に外嵌しているもの
の、座金吸着部18bに磁着された状態を保持し
ている。これらの係合状態において、前後移動機
構20を作動させ、把持ブラケツト18を前記半
径方向外方に移動させると、ナツトG及び座金H
は、小径部31及び大径部30と係合状態を保持
しようとして、ナツト支持受け21にとどまり、
把持ブラケツト18だけを抜き取ることができ
る。
以後、ナツトG及び座金Hは、作業対象とする
スタツドボルトFに対して、半径方向外方に離間
した位置において、第3図の下方に示すように、
ナツト支持受け21によつて保持されることにな
り、また、同様の作動を繰り返すことによつて、
次々にナツトG及び座金Hが、スタツドボルトF
から外されることになる。
スタツドボルトFに対して、半径方向外方に離間
した位置において、第3図の下方に示すように、
ナツト支持受け21によつて保持されることにな
り、また、同様の作動を繰り返すことによつて、
次々にナツトG及び座金Hが、スタツドボルトF
から外されることになる。
[上蓋の開放及び搬送工程]
全部のナツトG及び座金Hを外した後、吊持装
置12と作業足場13とを連結し、作業足場13
を上昇させることによつて、原子炉格納容器Iの
内壁における突出段部から浮かせ、固定スリング
2に吊り下げた状態とするとともに、固定スリン
グ2における吊りピース32に、クレーン等を連
結して、固定スリング2とともに旋回テーブル
4、上蓋C、作業足場13等を一緒に吊持して、
オペレーテイングフロアに搬送して収納する。
置12と作業足場13とを連結し、作業足場13
を上昇させることによつて、原子炉格納容器Iの
内壁における突出段部から浮かせ、固定スリング
2に吊り下げた状態とするとともに、固定スリン
グ2における吊りピース32に、クレーン等を連
結して、固定スリング2とともに旋回テーブル
4、上蓋C、作業足場13等を一緒に吊持して、
オペレーテイングフロアに搬送して収納する。
[ナツトの取り付け工程]
一方、スタツドボルトFにナツトGを外嵌させ
る場合は、上蓋Cの閉鎖工程に付属した状態で実
施され、ここまで説明したナツトGを外す工程の
逆順により行なわれるので、詳細の説明を省略す
る。
る場合は、上蓋Cの閉鎖工程に付属した状態で実
施され、ここまで説明したナツトGを外す工程の
逆順により行なわれるので、詳細の説明を省略す
る。
概略を説明すると、オペレーテイングフロアに
ある上蓋Cを、固定スリング2や旋回テーブル4
とともにクレーン等により吊持して、原子炉圧力
容器Aの上に降ろし、各位置合わせを行なつた
後、把持ブラケツト18をナツトGと座金Hとの
間に挿入して、ナツトGを載置した状態及び座金
Hを磁着した状態にして上昇させ、ナツト支持受
け21との係合状態を解除して、スタツドボルト
Fの上方位置に向けて搬送し、把持ブラケツト1
8を下降させることによつて、ナツトGをスタツ
ドボルトFのねじ部Faの上に載置した状態とす
るとともに、把持ブラケツト18をスタツドボル
トFから離間させることによつて、把持ブラケツ
ト18をスタツドボルトFとから抜き取り、ま
た、解除状態とすることによつて、ナツトGにあ
つてはスタツドボルトFのねじ部Faの上に載置
した状態、座金Hにあつては磁着力の消滅によつ
て、スタツドボルトFに沿つて落下してスタツド
ボルトFの基部、つまり、フランジDの上に落と
された状態となる。
ある上蓋Cを、固定スリング2や旋回テーブル4
とともにクレーン等により吊持して、原子炉圧力
容器Aの上に降ろし、各位置合わせを行なつた
後、把持ブラケツト18をナツトGと座金Hとの
間に挿入して、ナツトGを載置した状態及び座金
Hを磁着した状態にして上昇させ、ナツト支持受
け21との係合状態を解除して、スタツドボルト
Fの上方位置に向けて搬送し、把持ブラケツト1
8を下降させることによつて、ナツトGをスタツ
ドボルトFのねじ部Faの上に載置した状態とす
るとともに、把持ブラケツト18をスタツドボル
トFから離間させることによつて、把持ブラケツ
ト18をスタツドボルトFとから抜き取り、ま
た、解除状態とすることによつて、ナツトGにあ
つてはスタツドボルトFのねじ部Faの上に載置
した状態、座金Hにあつては磁着力の消滅によつ
て、スタツドボルトFに沿つて落下してスタツド
ボルトFの基部、つまり、フランジDの上に落と
された状態となる。
その後、ナツトGを回転させて螺合するととも
に、スタツドテンシヨナ8の作動による締結作業
等が実施されるものである。
に、スタツドテンシヨナ8の作動による締結作業
等が実施されるものである。
[他の実施態様]
前述した実施例に代えて、次のようにすること
ができる。
ができる。
(イ) ナツトのみをスタツドボルトから抜き取るこ
と。
と。
(ロ) 座金を電磁石その他の方法によつて吸着する
こと。
こと。
(ハ) 駆動力を電動力の他、油圧、空気圧等によつ
て得ること。
て得ること。
(ニ) 原子炉圧力容器にあつて、ナツトの搬送をス
タツドボルトの抜き取り工程との関連により実
施すること。
タツドボルトの抜き取り工程との関連により実
施すること。
「発明の効果」
以上、説明したように、本発明に係わるナツト
搬送装置によれば、ユニツト台と、ナツトを保持
する把持ブラケツトとの間に、把持ブラケツトを
上下移動させる昇降機構と、把持ブラケツトを前
後方向に水平移動させる前後移動機構とが介在状
態に配され、スタツドボルトの設置位置の近傍
に、スタツドボルトのピツチ角度に合せてナツト
支持受けが複数配され、ナツト支持受けが、把持
ブラケツトの挿入スペースを空けてナツトを支持
する大径部と、大径部の上方に配されナツトを外
嵌状態に係合させる小径部とを具備する構成であ
るから、次のような優れた効果を奏する。
搬送装置によれば、ユニツト台と、ナツトを保持
する把持ブラケツトとの間に、把持ブラケツトを
上下移動させる昇降機構と、把持ブラケツトを前
後方向に水平移動させる前後移動機構とが介在状
態に配され、スタツドボルトの設置位置の近傍
に、スタツドボルトのピツチ角度に合せてナツト
支持受けが複数配され、ナツト支持受けが、把持
ブラケツトの挿入スペースを空けてナツトを支持
する大径部と、大径部の上方に配されナツトを外
嵌状態に係合させる小径部とを具備する構成であ
るから、次のような優れた効果を奏する。
ナツトの搬送が昇降機構及び前後移動機構に
よつて、上下及び前後移動の単純なものとな
り、搬送を確実、迅速かつ短時間で行なうこと
ができる。
よつて、上下及び前後移動の単純なものとな
り、搬送を確実、迅速かつ短時間で行なうこと
ができる。
スタツドボルトから外したナツトがスタツド
ボルトと同ピツチ角度のナツト支持受けに係合
支持されるため、ナツトの移動をピツチ円の半
径方向に沿つたもととして、ナツトの管理性を
向上させることができる。
ボルトと同ピツチ角度のナツト支持受けに係合
支持されるため、ナツトの移動をピツチ円の半
径方向に沿つたもととして、ナツトの管理性を
向上させることができる。
ナツト支持受けの小径部に係合したナツト
は、そのままの状態でナツト搬送装置とともに
搬送可能であり、ナツトの管理を合理的に行な
うことができる。
は、そのままの状態でナツト搬送装置とともに
搬送可能であり、ナツトの管理を合理的に行な
うことができる。
原子炉圧力容器を締結しているスタツドボル
ト及びナツトに適用することによつて、定期検
査時のナツト取り外し及び搬送作業工程等の自
動化を図るとともに、搬送距離の短縮によつて
放射性物質の飛散を少なくし、作業員の被曝低
減を達成することができる。
ト及びナツトに適用することによつて、定期検
査時のナツト取り外し及び搬送作業工程等の自
動化を図るとともに、搬送距離の短縮によつて
放射性物質の飛散を少なくし、作業員の被曝低
減を達成することができる。
図面は本発明に係わるナツト搬送装置を原子炉
圧力容器の上蓋を締結しているスタツドボルト及
びナツトに適用した場合の一実施例を示すもの
で、第1図は要部の斜視図、第2図は要部の正面
図、第3図は第2図における鎖線部分の拡大
図、第4図は第3図の−線矢視図、第5図は
第3図の−線矢視図、第6図は把持ブラケツ
トとスタツトボルトとの関係の説明図、第7図は
ナツト搬送装置を備えた上蓋開閉装置の斜視図、
第8図及び第9図は上蓋開閉装置の一部を省略し
た正面図及び平面図である。 A……原子炉圧力容器、B……容器胴部、C…
…上蓋、Ca……取り付けピース、D……フラン
ジ、E……フランジ、F……スタツドボルト、
Fa……ねじ部、Fb……把持部、G……ナツト、
H……座金、I……原子炉格納容器、1……上蓋
開閉装置、2……固定スリング、3……脚、4…
…旋回テーブル、5……心出し装置、6……ユニ
ツト昇降装置、7……ユニツト台、8……スタツ
ドテンシヨナ、9……ボルト着脱装置、10……
ナツト搬送装置、11……ローラ、12……吊持
装置、13……作業足場、14……油圧モータ、
15……減速機構、16……ボールネジジヤツ
キ、17……テンシヨナ昇降機構、17a……テ
ンシヨナ昇降モータ、18……把持ブラケツト、
18a……係合凹部、18b……座金吸着部、1
9……昇降機構、20……前後移動機構、21…
…ナツト支持受け、22……支持フレーム、22
a……ガイド、23……昇降用モータ、24……
縦ねじ、25……昇降ブロツク、26……結合ブ
ラケツト、27……前後移動用モータ、28……
水平ねじ、29……ガイドロツド、30……大径
部、31……小径部、32……吊りピース、33
……センタープラツトホーム、34……旋回用モ
ータ、35……旋回プラツトホーム、36……操
作盤。
圧力容器の上蓋を締結しているスタツドボルト及
びナツトに適用した場合の一実施例を示すもの
で、第1図は要部の斜視図、第2図は要部の正面
図、第3図は第2図における鎖線部分の拡大
図、第4図は第3図の−線矢視図、第5図は
第3図の−線矢視図、第6図は把持ブラケツ
トとスタツトボルトとの関係の説明図、第7図は
ナツト搬送装置を備えた上蓋開閉装置の斜視図、
第8図及び第9図は上蓋開閉装置の一部を省略し
た正面図及び平面図である。 A……原子炉圧力容器、B……容器胴部、C…
…上蓋、Ca……取り付けピース、D……フラン
ジ、E……フランジ、F……スタツドボルト、
Fa……ねじ部、Fb……把持部、G……ナツト、
H……座金、I……原子炉格納容器、1……上蓋
開閉装置、2……固定スリング、3……脚、4…
…旋回テーブル、5……心出し装置、6……ユニ
ツト昇降装置、7……ユニツト台、8……スタツ
ドテンシヨナ、9……ボルト着脱装置、10……
ナツト搬送装置、11……ローラ、12……吊持
装置、13……作業足場、14……油圧モータ、
15……減速機構、16……ボールネジジヤツ
キ、17……テンシヨナ昇降機構、17a……テ
ンシヨナ昇降モータ、18……把持ブラケツト、
18a……係合凹部、18b……座金吸着部、1
9……昇降機構、20……前後移動機構、21…
…ナツト支持受け、22……支持フレーム、22
a……ガイド、23……昇降用モータ、24……
縦ねじ、25……昇降ブロツク、26……結合ブ
ラケツト、27……前後移動用モータ、28……
水平ねじ、29……ガイドロツド、30……大径
部、31……小径部、32……吊りピース、33
……センタープラツトホーム、34……旋回用モ
ータ、35……旋回プラツトホーム、36……操
作盤。
Claims (1)
- 1 ユニツト台7と、ナツトGを下方から保持す
る把持ブラケツト18との間に、把持ブラケツト
18を上下移動させる昇降機構19と、把持ブラ
ケツト18をユニツト台7の前後方向に水平移動
させる前後移動機構20とが介在状態に配され、
複数のスタツドボルトFの設置位置の近傍に、ス
タツドボルトFのピツチ角度に合せてナツト支持
受け21が複数配され、該ナツト支持受け21
が、ナツトGの外嵌状態の係合時にナツトGの下
方への移動を制限するとともに把持ブラケツト1
8の挿入スペースを空ける大径部30と、該大径
部30の上方に配されナツトGを外嵌状態に係合
させる小径部31とを具備することを特徴とする
ナツト搬送装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61311168A JPS63169233A (ja) | 1986-12-29 | 1986-12-29 | ナツト搬送装置 |
US07/139,270 US4873760A (en) | 1986-12-29 | 1987-12-29 | Vessel lid mounting and demounting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61311168A JPS63169233A (ja) | 1986-12-29 | 1986-12-29 | ナツト搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63169233A JPS63169233A (ja) | 1988-07-13 |
JPH0450145B2 true JPH0450145B2 (ja) | 1992-08-13 |
Family
ID=18013908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61311168A Granted JPS63169233A (ja) | 1986-12-29 | 1986-12-29 | ナツト搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63169233A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH065832U (ja) * | 1992-06-29 | 1994-01-25 | 石川島播磨重工業株式会社 | ナット搬送装置 |
US5692418A (en) * | 1995-05-24 | 1997-12-02 | General Electric Company | Nut runner for removing and installing reactor pressure vessel head closure nuts |
JP4722275B2 (ja) * | 2000-09-26 | 2011-07-13 | 株式会社松浦機械製作所 | スピンドルとツールホルダーとの結合構造 |
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Citations (1)
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JPS5997849A (ja) * | 1982-11-24 | 1984-06-05 | バブコツク日立株式会社 | ナットの自動脱着装置 |
-
1986
- 1986-12-29 JP JP61311168A patent/JPS63169233A/ja active Granted
Patent Citations (1)
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JPS5997849A (ja) * | 1982-11-24 | 1984-06-05 | バブコツク日立株式会社 | ナットの自動脱着装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63169233A (ja) | 1988-07-13 |
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