JPS63179892A - Vip塩酸塩及びその製造法 - Google Patents

Vip塩酸塩及びその製造法

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JPS63179892A
JPS63179892A JP62009419A JP941987A JPS63179892A JP S63179892 A JPS63179892 A JP S63179892A JP 62009419 A JP62009419 A JP 62009419A JP 941987 A JP941987 A JP 941987A JP S63179892 A JPS63179892 A JP S63179892A
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JP
Japan
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vip
hydrochloride
trifluoroacetate
aqueous solution
peptide
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JP62009419A
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English (en)
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Tatsu Kishida
喜志多 達
Hitoshi Kimura
仁 木村
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Daicel Corp
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は医薬品として有用なペプチドであるVIP塩酸
塩及びその製造法に関するものである。
〔従来の技術及びその問題点〕
最近のペプチドホルモンに関する研究の進歩により、消
化管に存在するペプチドホルモンの多くは、脳にも存在
し、逆に脳で発見されたホルモンの多数が消化管にも認
められることが判り、これらのホルモンは脳−腸管ペプ
チド(Brain−gut peptide)と呼称さ
れ、これらホルモンに関する研究が神経内分泌学として
脚光を浴びている。
脳−腸管ペプチドの代表であるVIP (バソアクティ
ブ・インテスティナル・ポリペプチド(Vasoact
ive Intestinal Po1ypeptid
e) )は1974年ブイ・ムソト等〔ブイ・ムット等
、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・バイオケミストリ
ー(ν1Mutt et al、、 Eur、J、 B
iochem、)+ 42+5801974) )によ
り発見された28個のアミノ酸残基からなる分子量33
25.8のペプチドで次に示すようなアミノ酸配列を有
する。
H−His−Ser−Asp−Ala−Val−Phe
−Thr−AspMet−Ala−Val −Lys−
Lys−Tyr−Leu−Asn −Ser−11e−
Leu−Asn−NH2本VIPは血流増加、血圧低下
作用を有する(特開昭56−128721号公報参照)
これまでVIPについてはVIPトリフルオロ酢酸塩〔
エム・ボダンスキー等、ジャーナル・オブ・アメリカン
・ケミカル・ソサイエティー(M。
Bodanszky et al、、 J、 A+we
r、 CheIl、 Soc、)+ 96+4973 
(1974年))、VIP酢酸塩〔エム、タテヤマ等、
ケミカル・ファーマス−ティカル・ブレチン(M、Ta
teyama et al、、 CheIll、 Ph
ar+w、 Bull、)。
28、1873 (1980年)〕についてのみ報告さ
れており、VIP塩酸塩の記載はない。
また、塩酸塩の製法に関しても、目的ペプチドの酢酸塩
もしくはトリフルオロ酢酸塩を希塩酸水溶液に溶解させ
、凍結乾燥により揮発性の酸を留去し塩酸塩に変える方
法が一般法であり、この方法では酸に不安定なペプチド
の塩酸塩を製造するのは困難である。
本発明はVIP塩酸塩と、酸に不安定なペプチドVIP
塩酸塩の製造を行う技術を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、次式: %式% で示されるVIPのVIP塩酸塩、及びその製造法、即
ちVIP I−リフルオロ酢酸塩又はVIP酢酸塩を、
それぞれの塩に対し5〜1000倍当量塩化水素を含む
水溶液に溶解し、ゲル濾過によるカラムクロマト処理に
よりVIP塩酸塩を分離することを特徴とするVIP塩
酸塩の製造法を提供するものである。
本明細書において、アミノ酸、ペプチドに関して略号で
表示する場合はIUPAC,IUHの規定或いは当該分
野における慣用記号に従うものとし、その例を次に挙げ
る。
またアミノ酸等に関して光学異性体があり得る場合は、
特に明記しなければL体を示すものとする。
Ala:アラニン      Arg:アルギニンAs
n:アスパラギン    Asp:アスパラギン酸Gl
n:グルタミン     His:ヒスチジン11e:
イソロイシン    Leu :ロイシンLys :リ
ジン       Met:メチオニンPhe :フェ
ニルアラニン  Ser :セリンThr:スレオニン
     Tyr:チロシンVal:バリン 本発明のペプチドは、入手容易な市販のアミノ酸を利用
して簡単な操作で容易に合成することができるが、本発
明に用いたVIPは固相合成法〔アール・ビイ−・メリ
ーフィールド、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサイエティ(R,B、Merrifield、 
、y、 Amer、 Chem、 Soc、)。
顧、 2149 (1963) )に従い、以下の如く
して合成した。
即ち、アミノ基を保護したC末端アミノ酸をそのカルボ
キシル基によって、不溶性担体に結合させ、次いでアミ
ノ保護基を除去した後、アミノ酸配列に従い順次アミノ
基保護アミノ酸を、その反応性アミノ基及び反応性カル
ボキシル基との縮合反応により結合させ、一段階ずつ合
成し、全配列を合成した後、ペプチドを不溶性担体から
はずすことにより製造される。ここで用いられる不溶性
担体としてはベンズヒドリルアミン系樹脂を用いること
ができる。
上記方法において、側鎖官能基を有する各アミノ酸、例
えば旧s、 Ser、 Asp+ Thr、 Tyr、
^rg及びLysは、その側鎖官能基を保護しておくの
が好ましく、これは通常の保護基により保護され、反応
終了後、該保護基は脱離される。また反応に関与する官
能基は通常活性化される。これらの各反応方法は公知で
あり、それらに用いられる試薬等も公知のものから適宜
選択される〔エイ・フォーニア−等、ペプタイズ(A、
Fornieret al、、 Peptides)、
  5.169(1984年)、ディー・エイチ・コイ
等、インターナショナル・ジャーナル・オブ・ペブタイ
ド・アンド・プロチェイン・リサーチ(D、H,Coy
 et al、、 Int、 J。
Peptide Protein Res、 )、 1
5.73 (1980年)参照〕 以下、上記方法により合成したVIP トリフルオロ酢
酸塩からVIP塩酸塩を製造する方法を例にとり詳しく
述べる。
従来ペプチドの酢酸塩或いはトリフルオロ酢酸塩を塩酸
塩に交換するためには、それらペプチドの塩を希塩酸に
溶かし、凍結乾燥を行うことにより揮発性の酸を留去し
塩酸塩に変える方法が一般的である。しかしながら、こ
の方法をVIP塩酸塩製造に用いると凍結乾燥中にVI
Pが一部分解し、純粋なVIP塩酸塩が得られない(比
較例1参照)。
本発明ではVIP トリフルオロ酢酸塩を、5〜100
0倍当量、好ましくは10〜200倍当量の塩化水素を
含む水溶液に溶解させ、本水溶液を最低排斥限界が蛋白
質分子量に換算し1500以下の性能を有するゲル濾過
カラムクロマトグラフィーにかける。各フラクションに
分画後、各々を各種ペプチド検出法及びpo測測定より
目的のv■P塩酸塩留分を集め、凍結乾燥することによ
り純粋なりrp塩酸塩を得ることができる。
本発明により得られるVIP塩酸塩はVIP 1分子に
対し5〜10分子の塩酸分子を含む。
〔発明の効果〕
公知のVIP酢酸塩及びVIP トリフルオロ酢酸塩は
その構成塩が刺激性あるいは細胞毒性を示す欠点を有す
るが、本発明において得られたVIP塩酸塩はその様な
欠点を有さす、医薬として有効に利用できる。同時に本
発明で提示した方法を用いることにより酸に不安定なV
IPの塩酸塩の効果的な製造法が容易になった。
〔実施例〕
以下具体的実施例によって本発明を更に説明する。
実施例1  mP塩酸塩の製造) VrPトリフルオロ酢酸塩20.(1wgを氷冷した1
%塩酸水溶液2.0−に溶解したのち2分間放置した。
次にこの溶液を、純水で膨潤・洗浄したセファデックス
G−15(ファルマシア社製)カラム(1,7X40c
m)にのせ、次いで純水を用いて溶出した。カラム温度
:室温。
溶出液はフラクションコレクター5F−160<東洋科
学産業■製)を用いて3g毎に分取し40画分を得た。
各々の両分は下記参考例1で述べるクロリン試験及びp
H万能試験紙(東洋濾紙■製)を用いたpH測定試験に
よりそれぞれVIP塩酸塩を含む両分及び遊離の塩酸を
含む両分を確認した。この結果、両分12〜20にはV
IP塩酸塩が、存在し、両分18〜22には遊離の塩酸
が存在することがわかった。次に両分12〜17を合わ
せて凍結乾燥してi6.6mgのVIP塩酸塩を得た。
本実施例で得たvrp塩酸塩の理化学的性状は以下に示
す通りである。
(i)融  点 195〜196℃(分解)(ii)比
旋光度 〔α)  、”−一61゜(c =0.10.
0.1M酢酸水R液)(iii )紫外線吸収スペクト
ル λInaX(0,1M酢酸水溶液)nm:237(ε−
657)、 275(ε−612)(iv )元素分析
値 C+aJzseNa40a2S ・8HCI ・2
7Hz0として CHN   C1 計算値(%’)  42.98 7.31 15.01
 6.92測定値(%)  42.70 6.95 1
5.0?  7.03(v)アミノ酸分析値 6N塩酸−フェノール水溶液中で加水分解。
110℃、24時間   ()内は計算値^sp 5.
03(5)  Thr 2.05(2)  Ser 1
.89(2)Glu 1.10(1)  Ala 2.
02(2)  Val 1.8N2)Met 1.0H
1)  Ile O,93(1)  Leu 2.94
(3)Tyr 2.14(2)  Phe O,92(
1)  Lys 2.95(3)H4s 0.99(1
)  Arg 2.02(2)(vi)TLC Rf値:0.50(n−ブタノール:酢酸=水:ピリジ
ン−ts:3 :12:10) (vi )液体クロマトグラフィー分析TSK GEL
 005−120T (0,46X25cm)(東洋曹
達■製)を用い、アセトニトリル(28%)、0.1%
トリフルオロ酢酸水溶液(72%)からなる混液を溶離
液とし、流速1m7/分で分析した。
検出は254nmにおけるυV吸収で行い、分析試料は
サンプル50p9を20IJIの0.1%トリフルオロ
酢酸水溶液に溶かしたものを用いた。上記条件でVIP
塩酸塩は保持時間約12分で溶出した。
分析結果を第1図に示した。
比較例1 10n+gのVIP トリフルオロ酢酸塩を10−の水
冷した1%塩酸水溶液に溶解させた後、凍結乾燥して8
.6mgのVIP塩酸塩を得た。
原料として用いたVIP トリフルオロ酢酸塩と得られ
たVIP塩酸塩の液体クロマトグラフィーによる分析結
果を第2図及び第3図に示した。
その分析条件は、TSK GEL 0DS−120T 
(0,46X25cm) (東洋曹達■製)を用い、ア
セトニトリル(28%)、0.1%トリフルオロ酢酸水
溶液(72%)からなる混液を溶離液とし、流速1−7
分で分析した。
検出は254nmにおけるυV吸収で行い、分析試料は
サンプル50pgを20mの0.1%トリフルオロ酢酸
水溶液に溶かしたものを用いた。
図に示されるように比較例1の方法で製造したVIP塩
酸塩は製造の際に分解等の副反応が併発し、その副生成
物に由来する新たなピークが認められる。更に目的物で
あるVIP塩酸塩の収率も低下している。
参考例1 (クロリン試験) lO〜50dの試料溶液を薄層プレート板(Kiese
−Igel 60F*s41Merck社製)上に打ち
、乾燥た後5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を噴霧し、
十分乾燥した後、6%の酢酸を含む0.064%オルト
トリジン水溶液と0.4%ヨウ化カリウム水溶液の1:
l混合液を噴霧し濃い青色を呈したものについてはペプ
チド、例えばVIPが含まれているとした。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたVIP塩酸塩の液体クロマ
トグラフィーである。第2図は比較例1で原料として用
いたVIP トリフルオロ酢酸塩の液体クロマトグラフ
ィーであり、第3図は比較例1で得られたVIP塩酸塩
の液体クロマトグラフィーである。 出願人代理人 古  谷     馨 第  1  図 保持時間(分) 第  2  図 保持時間(分) 第  3  図 保持時間(分)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、H−His−Ser−Asp−Ala−Val−P
    he−Thr−Asp−Asn−Tyr−Thr−Ar
    g−Leu−Arg−Lys−Gln−Met−Ala
    −Val−Lys−Tyr−Leu−Asn−Ser−
    Ile−Leu−Asn−NH_2で示されるVIP(
    バソアクティブ・インテスティナル・ポリペプチド)の
    VIP塩酸塩。 2、VIPトリフルオロ酢酸塩又はVIP酢酸塩を、そ
    れぞれの塩に対し5〜1000倍当量塩化水素を含む水
    溶液に溶解し、ゲル濾過によるカラムクロマト処理によ
    りVIP塩酸塩を分離することを特徴とするVIP塩酸
    塩の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5166316A (en) * 1989-12-11 1992-11-24 Akira Kaji Physiologically active peptides and a method of producing peptides
US5376637A (en) * 1991-04-22 1994-12-27 Sanwa Kagaku Kenkyusho Co., Ltd. Pharmaceutical preparation containing vasoactive intestinal polypeptide or its analogue
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