JPS62187489A - リゾチ−ム由来のペプチド - Google Patents

リゾチ−ム由来のペプチド

Info

Publication number
JPS62187489A
JPS62187489A JP61295696A JP29569686A JPS62187489A JP S62187489 A JPS62187489 A JP S62187489A JP 61295696 A JP61295696 A JP 61295696A JP 29569686 A JP29569686 A JP 29569686A JP S62187489 A JPS62187489 A JP S62187489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
peptide
acid sequence
resin
sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61295696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2548923B2 (ja
Inventor
チベリオ ブルツツエセ
アルマンド チエドロ
ホルゲル ハンス フアン デン ホイフエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Prodotti Antibiotici SpA
Original Assignee
Prodotti Antibiotici SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Prodotti Antibiotici SpA filed Critical Prodotti Antibiotici SpA
Publication of JPS62187489A publication Critical patent/JPS62187489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2548923B2 publication Critical patent/JP2548923B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/24Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2)
    • C12N9/2402Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2) hydrolysing O- and S- glycosyl compounds (3.2.1)
    • C12N9/2462Lysozyme (3.2.1.17)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/04Centrally acting analgesics, e.g. opioids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/06Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P21/00Preparation of peptides or proteins
    • C12P21/06Preparation of peptides or proteins produced by the hydrolysis of a peptide bond, e.g. hydrolysate products

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鶏卵リゾチームに由来するペプチド、その製造
方法及びかかるペプチドを含有する薬剤に関する。
ニワトリ卵白より抽出されたリゾチームは、その正体及
び配列順序が正確に知られている129のアミノ酸残基
からなる小さな球状のタンパク質である。
リシン及びアルギニンの含有量が多いことから、リゾチ
ームは等電点が約10.5乃至11であり、多くの無機
及び有機酸、特に塩酸と水溶性の塩を生成する等の明ら
かな基本的特徴を有する。
リゾチーム分子はそれ自身折りたたまれており、4つの
ジスルフィド架橋によりかかるコンフォメーションが安
定化されている。リゾチームの安定性が中性から大巾に
かけはなれたPH(特に酸性側)で比較的高温の溶液中
でも比較的高いのは、主としてかかる構造によるもので
ある。しかしながら1分子のwk密なフンフォメーショ
ンは、リゾチームがその代表的な酵素作用を行うために
基体が接触しなければならない活性部位である側腔(5
ide cavit7 )により阻害”J’L6.lJ
ゾ+−ムは、加水分解機構により、細菌細胞の膜の基本
的構成成分であるN−7セチルムラミン酸及びムコ多糖
のN−7セチルグルコサミンの間のβ−グルコシド結合
(1→4)を選択的に切断するため、その作用範囲が比
較的限られてはいるものの有効な溶菌作用がある0作用
の機構と部位を考慮すると、リゾチームの抗菌作用は、
その構造の集束性(三次元的に考えても)によることは
明らがであり、ある意味では1分子の状態の混乱は細菌
の膜のムコ多糖の基体の接近や直接の付着を防げるもの
ではない。
上記のムラミダーゼの第1の特徴とは別に、リゾチーム
は他の!iWな薬物生物学的及び治療上の作用があり、
その生物学的多面性により、臨床の分野で非常に多く用
いられていることが知られている。実際リゾチームは、
きわだった抗菌作用を有しており、長い間庖疹性ビール
スの感染の治療に用いられている。また、B−リンパ球
、ヘルパー及びサプレッサーニー9フ2球及びマクロフ
ァージ等の様々な免疫システムの構成要素の相互作用を
通して転形剤(modulating agent)と
して免疫反応を防たげ、それらの連続的な平衡状態を条
件ずけることができる。更に、膜の改変の抑制、とりわ
け悪性形質転換に関する改変の抑制に既にはっきりとし
た役割をはたしている。更にリゾチームは、炎症部位に
於ける多形核白血球の増大を抑制することができ、かか
る症状に於けるモジュレータ−の役割を果たすものであ
る。リゾチームは、実験的〔マウスやラットにおける刺
激物で誘発された腹部の収縮を抑え、又は足の痛みの域
値(painful threshold of pa
w)を上げる)及び臨床的に証明されている明らかな調
性作用があり、ガンの症状における苦痛の緩和に特に有
用である。リゾチーム鎖のフラグメントとして表わすこ
とのできる一連のペプチドが、リゾチームそれ自体が有
するよりも高い重要な生物学的、治療的特性を有するこ
とがわかった。
本発明に係るペプチドは、少くとも3以上の7Asp−
G l y−9s r−Th r−Asp−T2 r−
COOHを有するペプチドであって、Yは存在しなくて
チームの39乃至45番目及び46乃至53番目の位置
の配列順序を示すことを特徴とするペプチドである0本
発明で特に重要なペプチドは、リゾチーム分子の39乃
至53番目の位置のL−アミノ酸からなる以下の構造: NO3−Asr+−Thr−Gin−^1a−Th r
−Ag+>−Arg−Asn−Th r−Asp−Gl
y−5er−Thr−Asp−T2r−COOH(1)
を有するペンタデカペプチドである。
本発明の生成物は、選択的フラグメンテーション又は、
簡単な合成経路により得ることできる。活性ペプチドを
得るためのフラグメンテーションは、リゾチームはペプ
シン又は、トリプシン及びキモトリプシンのような酵素
物質によって引起される加水分解にかけるか又は、双方
の酵素系を連続する加水分解にかけて行えば良い、いず
れの場合も胃液や腸液の作用による生体内の加水分解プ
ロセスに似るようにそれぞれ反応条件を制御して行なう
、かくして得られたペプチド混合物は、その生物学的観
点から、そのまま使用しても良く、又は、適当な精製及
び分別の後、又はそれら混合物から本発明のペプチドを
純粋な状態で単離することにより使用しても良い、精製
、分別をしたペプチド混合物及び単離したペプチドは、
予めペプシンによる加水分解をした後に得られた場合に
は、更にトリプシン及び/又はキモトリプシンにより加
水分解をした後分別しても良い0本発明のペプチドは逐
次合成による合成経路によっても有効に生成できる。
上記のペプチド混合物及びペプチド(I)を製造するフ
ラグメンテーションの詳細ヲ述べる。リゾチームを1例
えば、塩酸を添加することにより得られる明らかな酸性
側(PH1−2,5)で、結局、無機塩酸、例えば、塩
化ナトリウムが存在するが、ペプシン(リゾチームの重
量の20%まで)にって処理する。加水分解は35乃至
45℃、通常は37乃至40℃で数時間行う、中性化後
、不溶物質を濾過し、溶液を蒸発により乾燥又は凍結乾
燥させて、全体としてペプチドの複雑な混合物の形態の
ペプチド氷解物を得る。かかる氷解物は、乾燥又は凍結
乾燥させる代りにア七トンで沈澱させ、エチルアルコー
ルで精製(任t) l。
た後、沈澱を予めシリカゲルクロマトグラフィー(溶離
剤:水、その後10乃至20%までの酢酸水溶液)にか
け、しかる後、弱カチオン性樹脂、例えばアンバーライ
トCG −50(Amberlfta CG−50)(
溶離剤二本)のクロマトグラフィーにかけ、反応式1に
示すように種々の部分的に精製したペプチド混合物とと
もに目的とするペプチド(I)を得ることができる。存
在する少量の無機塩(例えばNaCJ1)から分離する
には、セファデックスG I O(Sepradex 
G 10 )等の分子篩のクロマトグラフィーにより行
えば良い。
他の生物学的に重要なペプチドは、それぞれリゾチーム
の45乃至53番目及び39乃至45番目のL−アミノ
酸からなり、以下の構造を有する。
(II) (m) 化合物(II)及び(III)は、上記のペプチド(I
)をトリプシン又はキモトリプシン−トリプシン(ペプ
チドCI)の重量の5%まで)を使用し、アンモニア又
は適当な緩衝液を加えることにより、中性又は弱塩基性
側(PH7〜8.5)で加水分解することにより製造す
ることができる。
約37℃で数時間加水分解を行い、溶液を冷却し、少量
になるまで濃縮し、クロマトグラフィーにかけて、2成
分、(■)及び(m)に分離する0例えば、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーCft1fa剤:エチルアル
コール/アンモニア)でペプチド(■)を得、しかる後
水洗してペプチド(m)を単離する。
上記の化合物は、一般的なペプチドについての文献に報
告されている手順にいくつかの変化をさしはさんだ固相
に於ける逐次合成によっても得ることができる0例えば
、ペプチド(n)を得るために、L−チロシン (’r
h r) (7)N 、 0−保:a誘導体の一つ、例
えばN−tert−ブトキシカルボニル(BOC) −
〇−ベンジルーL−チロシンを、好ましくはセシウムの
形で用い、スチレン−ジビニルベンゼンクロロメチレー
ト共重合体〔メリーフィールドのペプチド樹脂(Mer
rifields’peptide resjn ) 
: 1%架橋〕を、生成するペプチド、即ちL−チロシ
ンのカルボキシ−末端にくるようにエステル化する。生
成したBOC−〇−ベンジルーL−チロシン樹脂は、+
8!別し、洗浄してチロシン誘導体によるエステル化度
を樹脂1gに対するミリモルとして決定する。N−保護
基(BOC)はその後トリフルオロ酢酸(T F A)
処理により除かれ1次いで塩基をトリエチルアミンによ
り遊離させ、目的とする配列順序を構成する第2のアミ
ノ酸、即ち、L−アスパラギン酸(’Asp)の作用受
ける状態の0−ベンジル−L−チロシン樹脂からなる固
相を得る。
この第2の段階を進行させるため、前記のアミノ酸(T
yr)の様に、L−アスパラギン酸は。
官能基が反応に参画しないように保護した形態。
例えばBOC−L−アスパラギン酸4−ベンジルエステ
ルのような形態で使用する。2倍乃至4倍のモル量の過
剰の試薬をペプチド結合(Co−NH)形成用の縮合剤
として、例えばN、N′−ジクロロへキシルカルボジイ
ミド(DCCD) 、を使用すると、前記のようにトル
フルオロ酢酸により保護基(BOC)を除くことができ
る目的とするジペプチドを高収率で得ることができ、順
次縮合に適した(4−ベンジルエステル)Asp−(0
−ベンジル)Tyr−樹脂を得ることができる。
上記の通り、以下の充分に保護されたL−アミノ酸: BOC−0−ベンジル−L−トレオニンBOC−0−ベ
ンジル−L−セリン BOC−グリシン BOC−アスパラギン酸4−ベンジルエステルBOC−
0−ベンジル−L−)レオニンBOC−L−アスパラギ
ンp−ニトロフェニルエステル の縮合段階と、次の縮合に必要であるアミン基を遊離す
るN−脱保護段階を交互に連続して行うことにより、エ
ステルの形態で固相の樹脂に結合した所望の配列順序の
ペプチドに到達することができる。
一般に、最後のアミノ酸である、BOC−L−アスパラ
ギンp−ニトロフェニルニステルハ、縮合段階において
、ジクロロへキシルカルボジイミド(D CCD)の存
在を必要としない、と考えられている。これは、カルボ
キシル基が、既に、p−ニトロフェノールとのエステル
化によす活性化されているためである。しかしながら、
収率の面からみれば、触媒、例えば、試薬を、相当する
反応性の高いトリアゾールに変換することのできる、1
,2.4−トリアゾールの存在下に行うことが好都合と
いえる。
所望のペプチドの配列順序を得た後は、トリフルオロ酢
酸の中で、相当量のアニソールの存在下、固体の支持体
から切断すること及び残りの官能基の脱保護が必要であ
り、この脱保護は、ペプチド−樹脂の懸濁液の中でガス
状の臭化水素酸の作用により行うものである。樹脂を濾
過したのち、TFA中の溶液は、減圧下に濃縮し、残査
をアルカリ処理、例えば、トリエチルアミンによる処理
ののち、アミノ基を脱プロトン化するために精製し、目
的とするペプチド(■)を、無色で。
非常に水によく溶ける結晶状の固体として得た。
上記の樹脂からペプチドを切断する段階(及び、同時に
、官能基の脱保護の段階)は、オクタペプチド(n)−
樹脂の形成のあとのみならず。
はんの少数のアミドが縮合したあとであっても行うこと
ができ、その結果2本発明の目的の範囲内に入る以下の
構造を有する重要なリゾチーム分子のフラクションとし
ても表わされる。より短かいペプチドも得ることができ
る、ということに注意することが重要である。
ペプチド(DI)の製造に関してt4、一般に、上記の
ペプチド(r1)の手順に従うことが重要であるが、所
望の生成物に到達するためには、いくつかの重要な変更
を導入しなければならない、まず、ペプチド(I[[)
のカルボキシ末端の最初のアミノ酸であるアルギニン(
N−BOC−My −トシル−誘導体)のクロロメチル
樹脂への直接の結合は、既に述べた通り非常に安定であ
り、HBr/TFAによる処理では切断し難いものであ
り、この点は、最初のArg−樹脂エステルについても
最終生成物のペプチド(IIIr)−樹脂についても確
認されている。そこで1合成を、適当な、窓溝が保護さ
れているアミノ酸1例えば、セシウム塩の形態のBOC
−グリシンで、これは。
直接クロロメチル樹脂と直接エステル化されるものであ
るが、これにより合成を始め、合成の逐次サイクルに於
て、末端に切断することの容易なスベサーを形成する、
という第一の変更した方法が考え出されたのである。T
FAによるN−脱保護の後、以下に示す充分に保護され
たアミノ酸二BOC−Nw−トシル−L−フルギニンB
OC−L−アスパラギン−p−ニトロフェニルエステル BOC−0−ベンジル−L−トレオニンBOC−L−7
ラニン BOC−L−グルタミンpニトロフェニルエステル BOC−0−ベンジル−L−)レオニンBOC−L−ア
スパラギン−p−ニトロフェニルエステル の縮合を順番に行なうが、通常、縮合ごとに縮合したア
ミノ酸のα−7ミノ基を遊離させるのに適したTFAに
よるN−BOCの脱保護を交互に行なう。
既に述べたように、どの縮合段階も、アミノ酸のカルボ
キシル基が遊離している場合(Arg。
Thr、Ala)には、N、N′−ジクロロへキシルカ
ルボジイミド等の縮合剤の存在下に行なわなければなら
ないのに対し、p−ニトロフェニルの形態のアミノ酸(
Asn、Gin)を用いる堝て行なうことが望ましい。
一連の縮合段階の後、TFA中のHBrにより、ペプチ
ドを樹脂から分離すること及び官能基の部分的脱保護を
行うが、この後者の操作を液体アンモニア中のナトリウ
ムによりアルギニンのNw−)シル基を切断することに
より行い、以下の構造: (X) を有する。(m)−ctyペプチド化合物を得る。しか
る後、カルボキシル末端のアミノ酸を選択的に切断する
が1次のアミノ酸(A r sr)には、加水分解作用
をしないカルボキシペプチダーゼAを用いて、酵素加水
分解をすることによりグリシンを分離することができる
0次いで、加水分解混合物を、シリカゲルクロマトグラ
フィーで精製し、充分に純粋な、目的とするペプチド(
III)を得ることができる。
ペプチド(m)の製造については、望ましい、N−BO
C−Nw −)シル−アルギニン(セシウム塩)をクロ
ロメチル樹脂とエステル化する、第2の方法である直接
法がある。一連の交互のN−BOCの脱保護及び上記ア
ミノ酸の縮合の段階の後、最終的に生成したペプチドは
、容易に樹脂から切断することができ、かつ、液体のフ
ッ素化の作用により完全に脱保護することができ、HF
の減圧下での蒸発後、トリプルオロ酢酸により抽出し、
樹脂を濾過し、溶液を蒸発させて、ペプチド(m)を単
離できることがわかった。
このフッ化水素酸を用いることは、いろいろな意味で有
利である。まず、既に述べた、ペプチドと樹脂と間の「
スペーサー」 (例えば、aty)を使用する必要がな
いため、カルボキシペプチダーゼAにより最終的にスペ
ーサーを分離する必要がない、更に、フッ化水素酸は、
自然にNw−トシル基も切断し、同時にアルギニンの脱
保護をもすることになるので、次の余分を段階である液
体アンモニア中のナトリウムを使用する処理による脱保
護を省くことができる。また、他の保護されたアルギニ
ンの誘導体、例えば、BOC−Nw−二トローL−フル
ギニンも、BOC−Nw−トシル誘導体の代りとして使
用でき、同様に樹脂から分離する間の一段階でNwの脱
保護ができる。
ペプチド(■)の合成の終りのところで既に述べたよう
に、ペプチド(m)の合成も1種々のアミノ酸を順番に
縮合する途中の段階で停止することができる。そのため
、スペーサーを使用する方法を進め、既に述べた適切な
操作の後、下記のオリゴペプチド: N)l、、 −Tllr−A!fi−^rg−Gly−
GOLIH(Xll )を得ることができ、これらより
、グリシンのカルボキシペプチダーゼAを用いた加水分
解による切断の後、相当するペプチド(X VI)〜(
XX):を得ることができる。
これに対し、直接、アルギニンを樹脂に縮合させる方法
の場合には、直接、上記のペプチド(X Vt)〜(X
 X)に至ることができる。
なお、上記のように数字はリゾチームの構造中のアミノ
酸の位置を示すものである。
更に、上記のペプチド(■)及び(f[[)の合成のふ
たつの手順を一つの連続した形にまとめた合成方法も可
能である。まず、上記の通り、ペプチド(IT)の合成
を行うが、通常のペプチド(11)のアミン−末端にあ
る最後の7ミノ!(リゾチーム分子の46番目にある、
Asnの縮合の後、ペプチドの樹脂からの分離及び官能
基の脱保護を行う代りに、ふたつの別の手順を受けるこ
とができる。ペプチド(m)のカルボキシ−末端にある
第1番目のアミノ酸(リゾチーム分子の45番目にある
)Argの縮合を直接行う、この場合、ペプチド(m)
の合成で、既に述べた以上の試薬と同じ手順を順番に進
めることにより、リゾチームそれ自身を出発物質として
酵素作用により、既に得られているペプチド(1)の中
に含まれている以下のペプチド: を得゛ることができることは明らかである。
一方、グリシンを、まず縮合させ、しかる後、アルギニ
ン及び他の上記のアミノ酸を縮合させ。
最終的に以下のペプチドを得ることも可能であ(XXW
) (XXW) (XXIX) (XXX) (XXXI) (XXX■) (X X X m) (X X X ff) 末端のアミノ酸に、リゾチームの蛋白鋼における位置の
番号をつけた。これらのペプチドは、明らかに1本発明
の目的及び内容の範囲に含まれるである。
当然、固相における合成ばかりでなく、遊離α−7ミノ
基、ベンジルエステルとして保護されたα−カルボキシ
ル基及び最終的に、適当に保護された側鎖の官能基(例
えば、ベンジルエーテルとして保護されたトレオニンの
水酸基又はチロシンのフェノール基、ベンジルエステル
として保護されたアスパラギン酸のβ−カルボキシル基
又はニトロ基により保護されたアルギニンのグアニジン
基)を有する所望のアミノ酸から始める均賀相における
伝統的な合成を行うことも可能である。
溶液(均質相)において、第1のアミノ酸を。
配列順序の第2番目のアミノ酸であって、保護されたア
ミノ酸(BOC等)、及び最終的に保護された側鎖の官
能基を有し、α−カルボキシル基は縮合剤(例えば、D
CCD)を使用することにょリ、ペプチド結合を形成す
るように、遊離しているか又活性のエステル(例えば、
p−ニトロフェニルエステル又はN−ヒドロキシスクシ
ンイミドエステル)の形態である。
得られた、完全に保護されたジペプチドを、単離し、精
製し、TFA/CHC12で、BOCの脱保護をし、ト
リエチルアミンで脱プロトン化をし、反応図のように第
3番目のアミノ酸、その他と合成の終りまで反応させる
単離及びBOCの脱保護の後、ペプチドを炭素状のパラ
ジウム(P d)で触媒水素添加を行い。
側鎖の保護基及び第1のアミノ酸のα位のカルボキシル
基を保護しているベンジルエステルを切断する。
次いで、完全に保護されたペプチドを、溶液を凍結乾燥
することにより、単離し、触媒を濾過したのち、適当な
精製を行う。
リゾチームの酵素加水分解により得られたペプチド混合
物の生物学的活性については、多くの、純粋な状態で単
離されたペプチド及び/又は合成により得られたペプチ
ドと同様、リゾチームの全体構造における典型的な溶菌
作用は示さず、それらのペプチド混合物は、重要な薬理
学上及び治療上の特性を示すことがわかった。このため
1例えば、多くのペプチドのきわ立った鎮痛作用を衆知
のランドールーセリト(Randall!3elitt
o ) (7)方法を使用して、それらのペプチドの実
験動物に及ぼす抗侵害効果(anti−nocicet
ive effect)を試験することによって証明す
ることができる。
5乃至10匹のラットのグループにおいて、刺戟物、例
えば、ビール酵母を足の裏の綻膜に投与(long/ラ
ット)することにより、足の痛覚過敏をひき起し、同時
に、上記生成物を異なる投与量で注射した。ひとつのグ
ループのラットは。
刺戟物のみで処理した。ときどき、とくに3時間後、水
腫のできた足の圧迫時の痛みのいき値、即ち、動物が急
に足を引いてしまう最少の圧力(g)を測定した。
結果は、刺戟物のみを投与(薬剤を投与しない)した場
合と比べ、上昇した痛みのいき値(th’resho 
Id )の平均値のパーセンテージで表わした。
一例として、単独のペプチド(I)、(■)及び(m)
のほかに、「分画P、2」と名付けられたクロマトグラ
フィー原液であ・ペプチドの混合物(反応図1参照)に
関するデータも示した。
L−ユ 同様な結果が、いろいろな刺戟物1例えば、カラジーナ
ン、カオリン及びアラキドン酸等を用いた実験において
、上記のペプチドを全身的経路、例えば、筋肉内、静脈
内又は経口により投与した場合にも得ることができた。
炎症を起した足におけるような局部投与と異り、全身的
経路により役瓦l−+ fl!^1士 1騎勤蜘に 1
士る力)に冬(の投与量、10乃至20 m g / 
k gを投与することができる。単一のペプチドについ
て言えば、リゾチームの酵素加水分解の生成物から単離
されたサンプル及び合成経路により得られた、それに相
当するペプチドの間には、完全な類似性があった。
更に他の例としては1本発明におけるペプチド混合物及
び単一ペプチドは、さまざまな場合に。
抗ビールス性の作用を示した。それらの単純ヘルペスビ
ールスは、単層細胞培地に感染し、プラークを形成する
能力に与える影響力を確認するため、さまざまな試験に
供した。このため、単純ヘルペス タイプlの菌株を、
適当な濃度で、Vero細胞(Flow)の単層に加え
た。1時間接触させた後、ビールスを除き、単層を洗い
次いで、新たな培地T199(Flow)で被い、最経
的に、適当量の試験用物質を加えた。
72時間の培養の後、培地をニュートラルレッドに染色
し、目に見えるプラークを数えた0本テストにおいて、
ペプシンを用い、リゾチームを加水分解することにより
得られた分画P、2(反応図エ参照)は、5 m g 
/ m文の遣度で菌のプラーク形成能力の95%を阻止
することがわかった。そのため、リゾチームそのもの(
同濃度で、75%の阻止率)よりもはるかに高い抗ヘル
ペス作用を実証したのである。同様の結果が、トリプシ
ン及びキモトリプシンでリゾチームを加水分解した後に
、同様の方法により単離したペプチドの分画についても
得られた。更に、清くべき結果がペプチドCI)又は(
m)等のペプチドについて得られた。これらのペプチド
は、同様のビールスプラーク形成単位胞の減少を、はる
かに低い濃度(0,1〜1mg/mJ1)においてもた
らした。
更に、これらのペプチドは、細胞のコロニー形成能力に
は影響せず、したがって、細胞障害作用がなかった。こ
のことは、それらのペプチドの抗ビールス作用を示す濃
度よりもはるかに高い場合にもそうであった。
他の本発明の化合物により見出された生物学上の効果は
、それらの化合物の典型作用(Modulat−ing
 act+an)による免疫系の阻害能力である。ある
ペプチドは、事実、この抗原をマウスに投与したのち、
牛の抗アルブミン抗体(bovine anti−al
buwen antibodies)の量を制御するこ
とができ、又は、小羊の赤血球を接種したマウスの評臓
の中の、羊の赤血球上のプラーク形成細胞の数を増すこ
とができる、ということがわかった、以下に製造例を示
すが、本発明を制限するものではない。
実゛施例1 リゾチームの酵素加水分解(ペプシン):予め40℃に
熱しておいた11の蒸留水に、攪拌下8gのペプシン及
び5gの塩化ナトリウムを加えた。37%の塩酸を加え
てpHを1.2にした。得られた溶液に50gの塩化リ
ゾチームを溶解した。PHを1.2とし、ゆっくりと攪
拌しながら恒温槽で40℃に1時間保った。30%の水
酸化ナトリウムでpHを7とし、生成した少量の沈殿物
を濾過して除き、溶液を減圧下で注意深く蒸発させるか
又は凍結乾燥により乾燥させた。
実施例2 リゾチームの酵素加水分解(トリプシンーキ士トリプシ
ン): 11の蒸留水に50gの塩化水素リゾチームを溶解させ
、希釈したアンモニアを加えpHを8とした後、5gの
トリプシン−キモトリプシン複合体を加え、pHを再び
8にした。得られた溶液を37℃に2時11i(類似の
結果が加熱を12時間まで延長した場合にも得られた)
保ち1次いで減圧下で注意深く蒸発させるか又は凍結乾
燥により乾燥させた。
実施例3 ペプシンによる加水分解によるペプチドの分別及びペプ
チド(lの単#(反応Sr):A)アセトンによる沈殿 実施例1の手順に従って最終的に得られた溶液(溶液p
−t、容積約1fL)を攪拌下に保ち、蒸発乾燥の前に
4Jlのアセトンで直接処理をした。
放置して生成した非常に濃厚な油状相を沈降させ、明澄
なアセトン水溶液は減圧下で濃縮し乾燥させ、ペプチド
の混合物であって実施例1の加水分解段階で使用したほ
とんど全部の塩化ナトリウムを含むものである分画3を
調製した。
濃厚な油状相を500mAのエチルアルコールで割り、
長時間の攪拌ののち結晶性の固体を濾取し、減圧下に4
0℃で乾燥して30gのペプチド混合物(分画2)を得
た。
B)シリカゲルクロマトグラフィー 得られた分画2を100m文の蒸留水に溶解し、450
gのシリカゲル60(70〜230メツシユ)のカラム
クロマトグラフィーに、蒸留水を第1の溶離剤として、
かけた、溶出液の紫外線(入w281nm)に於ける吸
収の制御及びシリカゲル60F254の薄層クロマトグ
ラフィー(溶離剤:n−ブタノール:水:酢酸=100
:30:10.検知剤(det ect o r):=
yヒドリン)により第1の分画を単離しくTLC。
Rf=0)、減圧下で蒸発させて乾燥し、約7gの分画
P、2/1を得た。水:酢酸=98 : 2の混合物を
使用するカラムクロマトグラフィーによる溶離を続け、
濃縮乾燥して7.5gのペプチド分画P 、2/2を得
た。一方、水;酢酸=90:lOの混合物で溶離して、
8gのペプチド混合物として分画P、2/3を回収した
。この後者の分画は先ず水により抽出して精製しく溶液
を濃縮して分画P、2/3Aを回収)1次いで塩酸で抽
出、精製(分画P 、273B)するのが好ましい。
C)7ンバーライトCG−50(Amber−1i t
 e  CG−50) ツクoマ)グラフィー水を使用
したシリカゲルクロマトグラフィーによる溶離によって
得た上記の分画P、2/1をさらに酸の状態の450g
のアンバーライトCG−50を使用したイオン交換樹脂
のクロマトグラフィーで精製した。蒸留水で溶離し、紫
外線(入=281nm)に於て吸収がピークである溶出
液(複数)を混ぜ、シリカゲル60F254の薄層クロ
マトグラフィー(溶離剤:n−ブタノール:水:酢酸=
100:30:10.検知剤:ニンヒドリン)により先
ず分画P、2/1.1 (Rf=0)を単離し、これを
蒸発により乾燥し、1.8gの化合物(I)(リゾチー
ムの39乃至53番目のペプチドを得、次いで他のペプ
チドとの混合物からなる分画P、2/1.2を得た。
分析:全加水分解後の分画P、2/1.1(ペプチド(
1)〕のアミノ酸 ミリモル Ala   Arg  Asp  Glu 
 Gly  Ser  Thr  丁yr  (NH3
)計算値 1 1 5 1 1 1 4 1  (4)
実測値 1.001.0! 4.921.021.03
0.970.991.01 (3,95)実施例4 ペプチド(lの酵素加水分解(トリプシン)及びペプチ
ド(■)及び(III)の単Ia:実施例3の手順によ
り単離されたペプチド(I)2gを400mjLの蒸留
水に溶解し、アンモニアで溶液のPHを8とした。40
mgのトリプシンを加え、37℃で2.5時間加熱した
。減圧下に注意深く濃縮して容積を約10w文とした。
シリカゲル60F254 (溶離剤:エタノール=20
%アンモニア=70 : 30、検知剤:ニンヒドリン
)により、ペプチド(I)(Rf=0.07)は認めら
れず、ペプチド(II)(Rf=0.3)及びペプチド
(m)(Rf=0.5)の特徴を示す新しい2つの点が
形成されていることが確認された。これら二つの生成物
は1例えばシリカゲル60 (70−230メツシユ)
のカラムクロマトグラフィーにより精製し1次で上記の
様に特に、TLCの制御により紫外線吸収(入=281
nm)を決定し溶離剤を溶出させることが好ましい。
しかる後、濃縮した加水分解溶滴を200gのシリカゲ
ルを含むカラムクロマトグラフィーにか(t、先fエタ
ノール:28%アンモニア=95:5の混合物で溶離し
、少量の不純物を除き、次いでエタノール=28%アン
モニア≠8:2の混合物で溶離し、溶出液を減圧下に濃
縮して640mgのペプチド(■)を得た。しかる後、
エタノール:28%アンモニア=7=3の混合物で溶離
した溶出液を廃で1次いで蒸留水により溶離してこの溶
出液のみを蒸発して乾燥し、460mgのペプチド([
n)を得た。
トリプシンがフルギニンのカルボキシル基と隣接するア
ミノ酸(アスパラギン)のアミンとの間のペプチド結合
を切断し、ペプチド(■)(リゾチームの46乃至53
番目のアミノ酸からなるペプチド)及びペプチド(■)
(リゾチームの39乃至45番目のアミノ酸からなるペ
プチド)を生成させるという仮説はそれらの溶出液を更
に検討することにより確認された。ペプチド(n)は2
81nmに於ける紫外線吸収を増大させ、ツクウリ試薬
によるTLCにより(チロシンの存在が)検知され、一
方、サカグチ試薬により(アルギニンが存在しないこと
が)確認された。ペプチド(m)は紫外線吸収及びTL
Cに於て反対の挙動を示し、アルギニンは含有していた
がチロシンは存在しなかった。これらのデータはアミノ
酸の分析により確認された。
全加水分解後のアミノ酸の分析 ミリモル      Ala   Arg  Asp 
 Glu  Gly  Ser  Thr  Tyr 
 (NH3)CH):Expec、:     、31
 1 2 1  (1)Found :       
2.98   0.99 1.022.01 1.00
  (0,98)(m): EX斧C,:  1  1
 2 1      2     (3)Found 
:  1.0G  1.02  +、98  Q、99
      2.01    (2,98)実施例5 ペプチド(ペプチド(■):固相)の逐次合成: A)チロシンによるクロロメチル樹脂のエステル化及び
BOCの脱保護 5gのスチレン−ジビニルベンゼンクロロメチル共重合
体(メリーフィールドによるペプチド合成用樹脂)を7
42mg (2mmo 1)のBOC−0−ベンジ7L
/−I、−チロシンで40mjLの酢酸エチルの中で4
5時間煮沸させた0、28mM (2mmo 1)のト
リエチルアミンの存在下にエステル化した。該樹脂を濾
取し、酢酸、エタノール及び水で十分に洗浄し、25℃
で減圧乾燥した。0.201mmol  Tyr/g樹
脂(7)エステル化度を有する5、375gのBOC−
0−ベンジル−L−チロシン−樹脂を得たが、これは、
反応及び洗浄溶剤中の遊離チロシン銹導体(非エステル
化)の276nmに於ける分光光度法による差により決
定された。
注:セシウム塩の状態のBOC−0−ベンジル−L−チ
ロシンを使用してジメチルホルムアミド中で50℃で2
4時間反応させた(トリエチルアミンは存在せず)、エ
ステル化度が約0.3mmol  Try/g樹脂のも
のを得た。
上記の様に単離された樹脂は、BOCの脱保護のため、
しかる後トリフルオロ酢酸:塩化メチレン=l:1の混
合物70mJlで30分間処理した0次で、濾過し、7
0m1の10%トリエチルアミンのクロロホルム溶液で
10分間処理してアミン基を遊離させた。濾過及び樹脂
のクロロホルム及び塩化メチレンによる処理の後、目的
とするO−ベンジル−L−チロシン−樹脂を得た。
B)アスパラギン酸との縮合及びBOCの脱保護 該樹脂を130mjLの塩化メチレンに懸濁し。
1050mg (3,24mmo 1)、即ちモル当量
の4−ベンジルエステルBOC−L−アスパラギン酸で
処理をした。10分間の攪拌後、縮合剤として670m
g (3,24mmo 1)(INN。
N′−ジシクロへキシルカルボジイミド(DCCD)を
30m1に溶解したものを加え、20℃で約120時間
反応させた。
樹脂を濾取し、塩化メチレン及びメタノールで洗浄し、
ニンヒドリンで縮合が完結したことを確認した(無呈色
)0次いでトリフルオロ酢酸との反応によりBOCの脱
保護をし、実施例5A)の手順に従いトリエチルアミン
で処理をし、(4−ベンジルエステル)Asp−(0−
ベンジル)Tyr−樹脂を1次の縮合に適した状態で得
た。
C)〜G)逐次縮合及びBOCの脱保護実施例5B)と
同様の手順で種々のDCCD存在下での縮合とBOCの
脱保護を、以下の保護されたアミノ酸の化学量の三倍蚤
を以下の順に使用して、交互に行なった。
C)BOC−0−ベンジル−L−)レオニンD)BOC
−0−ベンジル−L−セリンE)BOC−グリシン F)4−ベンジルエステルBOC−L−アスパラギン酸 G)BOC−0−<yジに−L−トLzオニ7:H)ア
スパラギンとの縮合及び樹脂からの全脱保護による切断 反応相G)によって生成し、BOCの脱保護された樹脂
(5,0g)を120mJlのジメチルホルムアミドに
懸濁し、1530mg (4,32mno 1)、即ち
4倍17)%ル当量のBOC−L−アスパラギンp−ニ
トロフェニルエステルで処理した。攪拌下に縮合反応を
室温で18時間続けた後、樹脂を濾取し、ジメチルホル
ムアミド及び塩化メチレンで洗浄し、減圧乾燥した。
注二手順の変形として、BOC−L−アスパラギンのp
−ニトロフェニルエステルを触媒1例えば1,2.4−
)リアゾールで活性化すると良い。
上記の様にして得られたペプチド−樹脂を。
4mJlのアニソールを含むトリフルオロ酢酸80mu
のに懸濁し、連続的に該懸濁液を通してガス状の臭化水
素酸を流すことにより、強固な保護をペプチドから切断
し、全官能基を脱保護した。
15℃で80分間ゆっくりと発泡させた後、樹脂を濾過
し、トリフルオロ酢酸で洗浄して濾液(溶液中に切断さ
れ、脱保護されたペプチドが含まれている)を再び集め
、濃厚な油状残査が得られるまで減圧乾燥した。続いて
、エタノールエチルエステル中のトリエチルアミンで1
時間処理することにより、白い結晶状の沈殿が直ちに生
成し、これを濾取し、減圧乾燥して実施例4で単離した
生成物と同じペプチド(■)612mg(全収量:最初
に縮合したアミノ酸に基き計算して65%)が得られた
実施例6 ペプチド(IT)〜(IK)の合成: 種々の調整は第1のアミノ酸でクロロメチル樹脂をエス
テル化により開始され、続いて、実施例5Aの手順に従
ってBOCの脱保護を行い、o−ベンジル−L−チロシ
ン−樹脂を得た。実施例5B〜5Gに記載されている1
以上の保護されたアミノ酸を所望の順序で縮合ため、最
後に縮合されたアミノ酸のBOCの脱保護という中間手
続がいる。
所望の最後のアミノ酸の縮合の後、樹脂からペプチド(
ff)〜(IX)を切断して実施例5Hの最終段階とし
て記載されている様に全脱保護をすることにより合成を
完結させた。
実施例7 固相に於けるペプチド(m)の逐次合成(スペーサーを
用いる方法): A)クロロメチル樹脂のグリシン(スペーサー)による
エステル化及びBOCの脱保護9.0gのスチレン−ジ
ビニルベンゼンクロロメチル共重合体(メリーフィール
ドのペプチド合成用樹脂の、75mJLのジメチルホル
ムアミドへの懸濁を、攪拌下50℃で24時間加熱して
行なうことにより2500mg (8,14mmo1)
のBOC−グリシンのセシウム塩でエステル化した。樹
脂を濾取し、ジメチルホルムアミド(DMF)、DMF
 :水=9:lの混合物及びエタノールで洗浄し、減圧
乾燥し、9.830gのBOC−グリシン−樹脂を得た
樹脂のアリコー) (250mg)を2.5gのピリジ
ンを用い100℃で1時間処理し、25m文の50%酢
酸により希釈し、残留塩素をフォルハルトによる滴定を
することにより。
0.785mmol  Gly/g樹脂に相当する該樹
脂のエステル化度を、クロロメチル樹脂の塩素の量の相
異により求めた。
BOC−グリシン−樹脂は、次いで、150m l (
7) T F A : CHCl 2−1 : 1の混
合物で処理し、懸濁液を室温で30分間攪拌してBOC
の脱保護をした。濾過及び塩化メチレンによる洗浄後、
該樹脂を150mJLの10%トリエチルアミンのクロ
ロホルム溶液で処理し、室温で10分間攪拌して塩の状
態のアミン基を遊離させ1次いで、濾過し、CHCl 
及びCH2O見、で洗浄し、減圧乾燥してGIF−樹脂
の定量的収率を得た。
B)アルギニンの縮合及びBOCの脱保護Gly−樹脂
を200m文の塩化メチレンに懸濁し、グリシンの3倍
量の第2のアミノ酸(所望の配列順序では第1のアミノ
酸)で処理するため60mJLのDMF:CHCJI2
=1:lの混合物に9 、85 g (23mmo 1
) (7)BOC−Nw−トシル−L−アルギニンが溶
解した溶液を加えた。10分間の攪拌ののち、30m文
の塩化メチレンに溶解した4、76g(23mmo1)
を加え、攪拌下室温で20時間放置した。樹脂を次いで
濾過し、CHC12及びエタノールで洗浄した後、減圧
乾燥して12.3gのBOC−Nw−)シルーL−アル
ギニンーグリシンー樹脂を得、ニンヒドリンにより遊f
aアミン基が存在しないことを確認した。
単離した樹脂を120mJlの TFA:CHC見、、−1:1の混合物に懸濁し、室温
で30分間攪拌することにより、BOCの脱保護を行っ
た。樹脂を濾過し、CH2O文。
で洗浄した後、通常通り10%トリエチルアミンのCH
Cl。(100m文)溶液での処理を。
10分間攪拌下で行い、目的とするNw−トシル−L−
アルギニン−樹脂を得た。
C)7スパラギンの縮合及びBOCの脱保護前記の様に
して得た樹脂を100mJLのジメチルホルムアミドに
懸濁し、10.9g(30,8mmo1)即ち4倍モル
当量のBOC−L−アスパラギンp−ニトロフェニルエ
ステルが40m Jl’ (F) D M Fに溶解し
たもの及び2.13sr(30,8mmo1)の1.2
.4−トリアゾールが30mJlのDMFに溶解したも
のを加えた。
反応混合物を室温で120時間攪拌した後、樹脂を濾過
し、DMF 、CH2Cl2及びエタノールで洗浄し、
減圧乾燥してBOC−Asn(Nw−トシル)Arg−
Gly−樹脂を得た。ニンヒドリンより、生成物は遊離
アミンが無いことが確認された0次いでBOCの脱保護
を120mJlのTFA:CH2Cl2−1 : lの
混合物中で室温で30分間攪拌することにより行なった
。濾過及びCH2Cl2による洗浄後、樹脂をloom
lの10%トリエチルアミンのクロロホルム溶液に10
分間の攪拌下懸濁し、濾過し、CHC見、及びCHC1
,で洗浄し、減圧乾燥してほぼ定1的な収率でAsn−
(Nw−トリル)Arg−G17−樹脂を得た。
D)〜E)トレオニンの縮合及びアラニンとの縮合及に
それに関するBOCの脱保護 上記の単離した樹脂をBOC−0−ベンジル−L−)レ
オニンと縮合させ、BOCの脱保護した後、再びBOC
−L−アラニンと縮合させ、BOCの脱保護した。双方
の段階とも実施例7Bに報告されている様に行った。
F)グルタミンの縮合及びBOCの脱保護BOC−L−
グルタミンp−二トロフニトロフェニルエステル階に使
用し、縮合及び脱保護は。
実施例7Cに報告されている様に行った。
G)トレオニンの縮合及びBOCの脱保護BOC−0−
ベンジル−L−)レオニンヲ使用して縮合段階を行った
。縮合及び脱保護は、実施例7Bに報告されている様に
行った。
H)アスパラギンの縮合及び部分的に脱保護されている
樹脂の切断 実施例7Gの手順の最終段階に於いて、単離された樹脂
を更にBOC−L−アスパラギンp −二トロフェニル
エステルと縮合させる。llii合段階に関しては、実
施例7Cの手順と同じであり。
BOC−Asn −(0−ベンジル)Thr−Gln−
Ala−(0−ベンジル)Thr−Asn(Nw−トシ
ル)Arg−Gly−樹脂を得た。得られた樹脂を1通
常のBOCの脱保護を行わずに、4mjLのアニソール
を含むトリフルオロ酢酸150m見に懸濁させ、臭化水
素酸をゆっくりと吹き込んだ0反応は、始めはやや発熱
性であったが、約60分間で終った。
次いで、樹脂を濾取し、TFAで洗浄し、濾液は減圧下
40℃以下の温度で蒸発させ、殆んど乾燥するまで濃縮
した。油状の残査を、過剰のエタノール−エチルエステ
ル中のトリエチルアミンで処理し、速かに結晶状の沈殿
物を得、これを濾取し、乾燥させて4.46gのペプチ
ドNH2−Asn−Thr−Gln−Ala−Thr−
Asn−(Nw−トシル)Arg−cxy−COOHを
得た。
1)Nw−トシルの脱保護 上記の単離されたペプチドを、約450mJlの液体ア
ンモニアに、−33℃で溶解し、明澄な黄色い溶液を得
た。濃紺に呈色するように、4.2gの金属ナトリウム
を少量づつ加え、少なくとも60分間これを続けたのち
、過剰のナトリウムアミドを9.6gの塩化アンモニウ
ムを少しづつ加えて破壊した結果、溶液の色が消えた。
そして、アンモニアを蒸発させるため放置した。残査を
、90m文の水に溶解し、少量の不溶物質を濾別し、f
i塩酸でpHを7に調節した。得られた溶液を、200
g(7)セファデックス(Sephadex)G−10
を含むカラムクロマトグラフィーにかけ、水で溶出し、
塩素イオンを含まない、即ち、無機基を含まない分画を
回収して、遊離剤として、エタノール:28%アンモニ
ア!7:3の混合物を使用し、溶出液をシリカゲル薄層
クロマトグラフィーにかけた。得られた分画を減圧下で
濃縮し、3.3gのペプチド(III)−グリシン(構
造X)を得た。
(X)の全加水分解後のアミノ酸の分析ミリ%ルAla
   Arg  Asp  Glu  Gly  Th
r  (NH3)計算値 1 1 2 1 1 2  
(3)L)グリシンの切断 3mjL (75mJL)のカルボキシペプチダーゼA
の懸濁液(牛の膵臓からとったもの、ベーリンガー マ
ンハイム−〇oehringer Nannhei層)
を30m1に希釈し、2000rpmの速度で5分間遠
心分離を行った。澄んだ溶液を捨て、残査を6mJlの
1モルの炭酸アンモニウムに溶解した。
PHは、7.8であった。蒸留水を加え、30mfLと
した。この溶液を、300mJLの水に3.3gのペプ
チド(m)−グリシンが溶解した溶液で希釈したアンモ
ニアでpHを8.5としたものに加えた。得られた溶液
を、37℃に保ち、同時に撹拌下、PHを8.5で2.
5時間保ったのち、希塩酸でpHを6とし、減圧にし、
温度を下げて濃縮し、容積を30mJlまでとした0次
いで溶液を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで、
溶剤として、エタノール:28%アンモニア!95:5
,90:10及び80 : 20の混合物を、この順に
使用し、溶出し、酵素加水分解の間に遊離したグリシン
を取り除いた。つづいて、水で溶離し、溶出液を減圧濃
縮して容積を小さくし、つづいて、200mJLのエタ
ノールで処理をし、沈殿物を得、これを濾取した。生成
物を更に120mjlの水の中で蒸留し、少量の不溶物
を濾別したのち、溶液をセファデックスG−10で濾過
した。
薄層クロマトグラフィーで処理され、塩素イオンがない
ことが確かめられた最初の分画を減圧下で濃縮し、20
0mJlのエタノールで再び処理し、白い結晶性の沈殿
を得、濾過し、乾燥して、実施例4で単離した生成物と
同じペプチド(m)2.5gを得た。
実施例8 固相に於けるペプチド(III)の逐次合r&(直接法
): A)アルギニンによるクロロメチル樹脂のエステル化及
びBOCの脱保護 メリーフィールド(Nerriffeld)のペプチド
合成用樹脂4.0gを、40mJlのジメチルホルムア
ミドに懸濁し、2000mg (3,57ミリモル)の
BOC−Nw−トシル−L−アルギニンセシウム塩での
処理を、攪拌下50℃で24時間保持して行った0次い
で、樹脂を濾過し、1)MF。
DMF:H20=9:lの混合物及びエタノールで洗浄
し、減圧乾燥して所望のBOC−Nw−)シルーArg
−樹脂で、エステル化度が0.75ミリモルArg/g
樹脂であるものを得た。
得られた樹脂を、室温で30分間攪拌下で50m fL
(7) T F A : CH2Cl −1: 1の混
合物に懸濁させる処理によってBOCの脱保護を行った
次いで、樹脂を濾取し、CH2CJ12で洗浄し。
50℃見の10%トリエチルアミンのCHCl3溶液で
処理し、10分間攪拌したのち濾過し、CHC見 及び
CI(C12で洗浄し、減圧乾燥してNw−)シルーL
−Arg樹脂を得た。
B−F)上記で得られた樹脂とアスパラギン、及びトレ
オニンとの縮合及び、それぞれに該当するBOCの脱i
llを実施例7C乃至7Gのそれぞれの場合と同じに行
なった。
G)アスパラギンの縮合及び樹脂からの全脱保護による
切断 上記の実施例8Fで得られたBOCの脱保護された樹脂
を、BOC−L−アスパラギンp−ニトロフェニルエス
テルで処理し、実施例7Hの手順に従って縮合段階を行
った。無水フッ化水素醜及び1mjLの7ニソールを用
いて18乃至20℃で、l#間無処理ることにより、樹
脂からの切断を行った0反応混合物からフッ化水素酸を
蒸留したのち、TFAで抽出することにより、ペプチド
を樹脂から分離し、濾過し、TFAで洗浄し、集めた濾
液を減圧下で濃縮した。残査を過剰のエタノール−エチ
ルエーテル中のトリエチルアミンで処理し、結晶性の固
体を得、濾過し、乾燥させた。得られた生成物は、全部
脱保護されており、実施例4及び実施例7で得られたペ
プチド1)と同じものであった。
注:類似の結果が、実施例8Aに於けるエステル化の初
期段階で、代りにBOC−Nw−ニトロ−L−アルギニ
ンを使用した場合にも得られた。かかる代替は1種々の
縮合段階に影響せず。
樹脂からの切断の最終段階や、実施例8G中に報告され
ている全脱保護にも影響しない。
実施例9 ペプチド(XI)〜(XV) クロロメチル樹脂をBOC−グリシンでエステル化し、
実施例7Aに示すように、BOCの脱保護を行った。
実施例7B〜7Gに報告されているように。
1以上の保護されたアミノ酸を、所望の生成物に従い、
順番に縮合(及び、それぞれに続< BOCの脱係w1
)を続けた。
最後の所望のアミノ酸の縮合後、ペプチドを樹脂より切
断し、同時に、実施例7Hに示されるように1部分的に
脱保護をしたのち、実施例7Iに示されるように、アル
ギニンラジカルのNw−トシルの脱保護を行い、目的と
するペプチド(XI)〜(X V)を得た。
実施例10 ペプチド(XVt)〜(XX)の合成 実施例7Lに示される手順に従い、相当するペプチド(
XI)〜(XV)をカルボキシペプチダーゼAの作用に
よるグリシンの酵素的な切断にかけることにより製造を
行った。
または、実施例8に示すように、クロロメチル樹脂をア
ルギニン(実施例8A)でエステル化し、所望のアミノ
酸の順番に縮合させ、次いで。
ペプチドを樹脂から切断し、同時に、HF−TFA(実
施例8G)を全脱保護を行い、目的とするペプチド(X
 m)〜(X X)を得た。
実施例11 ペプチド(XXI)〜(X X m)及びペプチド(I
)の合成: 合成の方法は、上記で報告した手順から明らかなもので
ある。実施例5A〜5Gに示されるように、固相におけ
るペプチド(■)の逐次合成から始める。
実施例5Hに従い、アスパラギン(リゾチームアミノ酸
の46番目の位置)を縮合させたのち。
樹脂からの切断を進めるかわりに、更にアルギニン(リ
ゾチームアミノ酸の45番目の位W)及びペプチド(m
)の配列順序を構成する他のアミノ酸を実施例7B〜7
Hの順序に従い縮合させた。
製造は、ペプチドをレジンから切断し、同時に、2段階
で(実施例7H及び7I)又は1段階で(実施例8G)
、脱保護を行うことにより、終了した。
実施例12 ペプチド(XXW) 〜(xxXrV)(7)合成実施
例5A〜5Gに示すように、固相でペプチド(■)の逐
次合成を行った。
既に示されているように、BOC−グリシン及びDCC
Dを使用してグリシンの縮合を行い、アスパラギン及び
他のアミノ酸の縮合を実施例11に示すように、必要な
だけ続け、最終的に所望のペプチド(XXW)〜(X 
X X ff)を、得た。
実施例13 ペプチド(V)の均質相での合成: 20m1のジクロロメタンに溶解した2、0g(5,5
3ミリモル)のO−ベンジル−チロシンベンジルエステ
ルに、1.79g (5,53ミリモル)の4−ベンジ
ルエステル BOC−L−アスパラギン酸が、20+n
JlのCHC12に溶解したもの及び1.25g(6,
08ミリモル)のDCCDを加え、攪拌下に4℃で18
時間放置した。
生成したジシクロヘキシル尿素を濾別し、濾液を減圧下
で蒸発させ、エタノール−水から結晶化し、3.24g
 (4,87ミリモル、収率=88パーセント)の保護
されたジペプチド(IVa)であるBOC−(4−ベン
ジルエステル) A s p −(0−ベンジル)Ty
rベンジルエステル(TLC,Rf=0.95.CHC
u   :CH30H−95’:5)を得た。3.24
gのジペプチド(IVa)を、30m1(1)CHC1
:TFA−1:lの混合物で処理し、30分間室温で攪
拌した。溶剤を減圧下で蒸発させ、3.21g(4,7
2ミリモル、収率;97%)のジペプチドTFA@NH
2−(4−ベンジルエステル)Asp−(0−ベンジル
)Tyrベンジルエステル(xvb)を得た。
25mJlのDMFに溶解した3−21gのジペプチド
(IVb)、0.7m1(5ミリモル)のトリエチルア
ミン、20mjLのDMFに溶解した1、46g(4,
72ミリモル)のBOC−0−ベンジル−L−トレオニ
ン及び1.07g(5,19ミリモル)のDCCDを混
合し、Wl拌下、4℃で18時間保った。濾過ののち、
濾液の7に発及び結晶化による精製によって、3.32
g(3,87ミリモル)のBOC−(0−ベンジル)T
hr−(4−ベンジルエステル)Asp−(0−ベンジ
ル)Tyrベンジルエステルである保護されたトリペプ
チド(V a)を得た(収率:82%)、CI(C12
によるBOCの脱保護により、3.23g (3,71
ミリモル)のTFA−NH−2(0−ベンジル)Thr
 −(4−ベンジルエステル)Asp−、(0−ベンジ
ル)Tyrベンジルエステル(Wb)(収率=96%)
を得た。
側鎖の脱係;l:3.23g(7)(Wb)t”、80
%の酢酸水溶液に溶解し、10%の炭素状のパラジウム
(Pb)により室温で60分間、触媒水素添加を行った
。触媒を濾過したのち、濾液を凍結乾燥し、中和し、結
晶化して、1.19g(3,0ミリモル)のNH−Th
r−Asp −Tyr−COOHであるトリペプチド(
V)を得た(収率=81%)。
薄層クロマトグラフィーにおいて、ただひとつのニンヒ
ドリン及びパクリ試薬に対して陽性のスポットが111
1察された(Rf=0.63 、エタノール:28%ア
ンモニア=7o : 30)。
実施例14 ペプチド(XIK)の均質相に於ける合成2.6g(6
,+6ミリモル)のNw−ニトロ−L−フルゲニンベン
ジルエステル及び25m1のDMFに溶解した2、74
g(7,75mmo 1)のBOC−L−アスパラギン
p−二トロフェニルエステルを、4℃でta時間攪拌下
に保った。
溶剤を減圧下で蒸発し、B OC−A s n −(N
W−二トロ)Argベンジルエステルであるジペプチド
(XvIa)をシリカゲルクロマトグラフィー及び結晶
化(無水)(abs、、エタノール)によって精製し、
2.4g(4,72ミリモル、収率=73%)を得た。
薄層クロマトグラフィー(CHC文 :CH30H−9
:1)では明らかに、ただひとつのスボツ)(Rf−0
、27)が認められた。
2 、4gの(XWa)を、20mMのCHC見 : 
TFA悶l:1の混合物により1時間、室温で、攪拌下
でBOCの脱保護処理にかけた。溶液を減圧下で蒸発さ
せ、2.43K(4,64ミリモル、収率雪98.6%
)のTFA  II NH2−Asn  −(Nw  
−ニ ト 仁1 )Argベンジルエステルジペプチド
(xvrb)を得た。
30+nJlのDMFに溶解した2、43gのジペプチ
ド(X■b)1.:、0.7g(5ミリモル)ノトリメ
チルアミン及び20mJLのDMFに溶解した2、26
g(5,57ミリモル)のBOC−O−ベンジル−L−
)レオニンN−ヒドロキシサクシンイミドエステルを加
え、攪拌下に4℃で18時間放置した。溶剤の蒸発及び
エタノールからの結晶化ののち、2.65g (3,7
2ミリモル、収率=80%)のBOC−(0−ベンジル
)Thr−Asn−(Nw−二)口)Argベンジルエ
ステルである保護されたトリペプチド(X 111 a
 )を単離した。
薄層クロマトグラフィー(CHC13:CM  OH:
CH3CO0I(=90:8:2)では、ひとつのスポ
ット(Rf、0.37)が認められた。
CHCJI2による( X Na )の脱係、!t:T
F’Aにより、2.7g (3,71ミリモル)のTF
A @NH2−(0−ベンジJlz)Thr−Asn−
(Nw−ニトロ)Argベンジルエステル(x′qri
b)(収率=100%)を得た。
30mJLのDMFに溶解した2、70gの(X[b)
、056m1 (4、Oミリモル)のトリエチルアミン
及び1.27g(4,45ミリモル)のBOC−L−ア
ラミンN−ヒドロキシーサクシンイミドエステルの混合
物を、攪拌下、4℃で18時間放置した。
無水エタノールからの結晶化ののちに、2.84g(3
,6tlミリモル、収率冨97.4%)のBOC−A 
l a −(0−ベンジル)Thr−Asn−(Nw−
ニトロ)Argベンジルエステルである保護されたテト
ラペプチド(XWa)を得た。薄層クロマトグラフィー
(CHCfL3 :CM30H=9 : 1)では、R
f−0,37であった。脱保護ののち、2.85g (
3,57ミリモル)のT F A 11N H2−A 
l a −(0−ベンジル) Th r−A s n 
−(Nw−二)口)Argベンジルエステルである(x
wb)が得られた(収率=98.9%)。
30 m l (7) D M Fに溶解した、2.8
5gf)(X[b)を0.56m1 (4,0mmo 
f)のトリエチルアミン及び20IIIlfLのDMF
に溶解した1、57gの(4,28mmo1)のBOC
−L−グルタミンpニトロフェニルエステルで処理し、
攪拌下4℃で36時間放置した。結晶化ののち、2.9
9g (3,27mmo l、収率=91.7%)の保
護されたペンタペプチド(XIXa)を単離した。薄層
りaマドグチフィー(CHCI  :CH30H=+9
:1)ではRf=0.17であった。BOCの脱保護の
のち、3゜03g(3,27ミリモル)のTFA−NH
2−Gln−Ala−(0−ベンジル)Thr−Asn
−(NW−ニトロ)Argベンジルエステル(XrKb
〕を得た(収率=100%)。
側Hノll1i!保護: 3.03g(1)(XIXb
) を、100m1の80%酢酸水溶液に溶解し、炭素
状の10%パラジウムにより触媒水素添加を室温で48
時間で行った。触媒を濾過により除去し。
濾液を凍結乾燥した。トリメチルアミンによる中和及び
結晶化による精製ののち、1.50gのNH2−Gln
−Ala−Thr−Asn −Arg−COOHである
ペンタペプチド(XDC)を単離した(収率=78%)
、薄層クロマトグラフィーでは、ニンヒドリン及びサカ
グチ試薬に対し陽性のスポットが、ただひとつのみ認め
られた(Rf=O,19、メタノール:28%アンモニ
ア=9 : 1) 。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明の化合物を得るための反応経路を示す
ブロック図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)少なくとも3以上のアミノ酸からなり、以下の構造
    の配列順序: 【アミノ酸配列があります】 を有するペプチドであって、Yは存在しなくても、グリ
    シン残基であってもよく、アミノ酸【アミノ酸配列があ
    ります】及び【アミノ酸配列があります】はニワトリ卵
    白リゾチームの39乃至45番目及び46乃至53番目
    の位置の配列順序を示すことを特徴とするペプチド 2)他のペプチドとの混合物として存在する特許請求の
    範囲第1項記載のペプチド 3)■をカルボキシ−末端アミノ酸として有する特許請
    求の範囲第1項記載のペプチド 4)YがGlyであり、かつカルボキシ−末端アミノ酸
    である特許請求の範囲第1項記載のペプチド 5)■をカルボキシ−末端アミノ酸として有する特許請
    求の範囲第1項記載のペプチド 6)【アミノ酸配列があります】に於て、Yが存在しな
    い構造を有する特許請求の範囲第1項記載のペプチド 7)【アミノ酸配列があります】の構造を有する特許求
    の範囲第1項記載のペプチド 8)【アミノ酸配列があります】の構造を有する特許請
    求の範囲第1項記載のペプチド 9)【アミノ酸配列があります】の構造を有する特許請
    求の範囲第1項記載のペプチド 10)グリシン以外のアミノ酸が左旋体である特許請求
    の範囲第1項記載のペプチド 11)リゾチームがペプシン及び/又はトリプシン及び
    /又はキモトリプシンにより酵素的に加水分解されるこ
    とを特徴とする少くとも3以上のアミノ酸からなり、以
    下の構造の配列順序:【アミノ酸配列があります】を有
    するペプチドであって、Yは存在せず、アミノ酸【アミ
    ノ酸配列があります】及び【アミノ酸配列があります】
    はニワトリ卵白リゾチームの39乃至45番目及び46
    乃至53番目の位置の配列順序を示すペプチドの製造方
    法。 12)水解物を有機溶剤による処理及びシリカゲルクロ
    マトグラフィー及びイオン交換樹脂により分別すること
    を特徴とする特許請求の範囲第11項記載のペプチドの
    製造方法。 13)固相に於ける逐次合成による少くとも3以上のア
    ミノ酸からなり、以下の構造の配列順序: 【アミノ酸配列があります】 を有するペプチドであって、Yは存在しなくても、グリ
    シン残基であってもよく、アミノ酸【アミノ酸配列があ
    ります】及び【アミノ酸配列があります】はニワトリ卵
    白リゾチームの39乃至45番目及び46乃至53番目
    の位置の配列順序を示すペプチドの製造方法であって、
    カルボキシ−末端アミノ酸をスチレン−ジビニルベンゼ
    ンクロロメチレート共重合体でエステル化し、順次アミ
    ノ酸をアミンの窒素側に目的とする配列順序で縮合し、
    該樹脂からペプチドを分離することを特徴とするペプチ
    ドの製造方法 14)カルボキシ−末端アミノ酸がセシウム塩の形態で
    あり、他の官能基が保護されている特許請求の範囲第1
    3項記載の製造方法 15)アミノ基側に縮合するアミノ酸が縮合剤の効果に
    より又は予めp−ニトロフェノールによりエステル化す
    ることによりカルボニシル基の活性化を受けており、他
    の官能基が保護されている特許請求の範囲第13項記載
    の製造方法 16)ハロゲン化水素の作用により目的とするペプチド
    を樹脂から分離する特許請求の範囲第13項記載の製造
    方法 17)目的とするペプチドを構成するアミノ酸をトリフ
    ルオロ酢酸の作用により脱保護する特許請求の範囲第1
    4項又は15項記載の製造方法 18)均質相に於ける逐次合成による、少くとも3以上
    のアミノ酸からなり、以下の構造の配列順序: 【アミノ酸配列があります】 を有するペプチドであって、Yは存在しなくても、グリ
    シン残基であってもよく、アミノ酸【アミノ酸配列があ
    ります】及び【アミノ酸配列があります】はニワトリ卵
    白リゾチームの39乃至45番目及び46乃至53番目
    の位置の配列順序を示すペプチドの製造方法であって、
    カルボキシ−末端アミノ酸をベンジルエステルとして保
    護し、順次アミノ酸をアミンの窒素側に目的とする配列
    順序で縮合し、触媒水素添加によりベンジルエステルを
    切断することを特徴とするペプチドの製造方法 19)少くとも3以上のアミノ酸からなり、以下の構造
    の配列順序: 【アミノ酸配列があります】 を有するペプチドであって、Yは存在しなくても、グリ
    シン残基であってもよく、アミノ酸【アミノ酸配列があ
    ります】及び【アミノ酸配列があります】はニワトリ卵
    白リゾチームの39乃至45番目及び46乃至53番目
    の位置の配列順序を示すペプチドの少くとも1つを有効
    量含有する人間及び家畜の病気の治療に有効な鎮痛性、
    抗ウィルス性及び免疫モジュレーション作用のある薬剤
JP61295696A 1985-12-11 1986-12-11 リゾチ−ム由来のペプチド Expired - Fee Related JP2548923B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT23165A/85 1985-12-11
IT23165/85A IT1190433B (it) 1985-12-11 1985-12-11 Peptidi correlati al lisozima

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62187489A true JPS62187489A (ja) 1987-08-15
JP2548923B2 JP2548923B2 (ja) 1996-10-30

Family

ID=11204458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61295696A Expired - Fee Related JP2548923B2 (ja) 1985-12-11 1986-12-11 リゾチ−ム由来のペプチド

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4784988A (ja)
EP (1) EP0226158B1 (ja)
JP (1) JP2548923B2 (ja)
DE (1) DE3685636T2 (ja)
IT (1) IT1190433B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1231342B (it) * 1989-08-28 1991-11-28 Prodotti Antibiotici Spa Derivati peptidici farmacologicamente attivi e preparazioni farmaceutiche che li contengono
DK31991D0 (da) * 1991-02-25 1991-02-25 Carlbiotech Ltd As Peptid og farmaceutisk praeparat indeholdende et saadant peptid
DE19749973C1 (de) * 1997-11-05 1998-10-22 Klaus Dr Duering Lysozym-analoge Proteine und Peptide mit antimikrobieller Wirkung, ihre Herstellung und ihre Verwendung
US7241866B2 (en) * 2002-10-30 2007-07-10 Merck & Co., Inc. Using amines or amino acids as mobile phase modifiers in chromatography

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4668663A (en) * 1984-03-27 1987-05-26 Merck & Co., Inc. Renin inhibitors containing homophe8
US4677193A (en) * 1985-02-22 1987-06-30 The Salk Institute For Biological Studies Peptides containing an aliphatic-aromatic ketone side chain
US4683291A (en) * 1985-10-28 1987-07-28 Scripps Clinic And Research Foundation Platelet binding inhibitors
US4683221A (en) * 1986-01-09 1987-07-28 Scripps Clinic And Research Foundation Lymphocyte-activating polypeptides

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
BULL.CHEM.SOC.JPN=1977 *
EUR.J.BIOCHEM=1974 *
J.IMMUNOL=1985 *
TETRAHEDRON=1980 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP0226158B1 (en) 1992-06-10
DE3685636T2 (de) 1993-02-11
EP0226158A3 (en) 1989-02-01
US4784988A (en) 1988-11-15
JP2548923B2 (ja) 1996-10-30
DE3685636D1 (de) 1992-07-16
IT8523165A0 (it) 1985-12-11
EP0226158A2 (en) 1987-06-24
IT1190433B (it) 1988-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6222799A (ja) 血液凝固阻害作用を有する新規ポリペプチド
JPS62187489A (ja) リゾチ−ム由来のペプチド
JP3119674B2 (ja) 新規ペプチド、その製造法及び用途
JP3009718B2 (ja) 新規ペプチド、その製造法及び用途
EP0348399B1 (fr) Sorbine et peptides derives, elevant l'absorption par les muqueuses
JP3012291B2 (ja) 新規ペプチド、その製造方法及び用途
JP3129523B2 (ja) 新規ペプチド及びその製造方法
JP3009719B2 (ja) 新規ペプチド、その製造法及び用途
JP3465921B2 (ja) 新規ペプチド、それを製造する方法及び用途
JP3009720B2 (ja) 新規ペプチド、その製造法及び用途
JPS6228800B2 (ja)
JP2951428B2 (ja) 新規ペプチド、その製造法及び用途
NL8301281A (nl) Biologisch actieve peptiden.
JP3112694B2 (ja) 新規ペプチド、それを製造する方法及び用途
JP2965683B2 (ja) 新規ペプチド、それを製造する方法及び用途
JP2965682B2 (ja) 新規ペプチド、その製造法及び用途
JP2953634B2 (ja) 新規ペプチド、その製造法及び用途
JP3012292B2 (ja) 新規ペプチド、その製造法及び用途
JP3465922B2 (ja) 新規ペプチド、それを製造する方法及び用途
JP3031692B2 (ja) 新規ペプチド、それを製造する方法及び用途
JP3474610B2 (ja) 新規ペプチド、それを製造する方法及び用途
JPH07101982A (ja) 新規ペプチド、それを製造する方法及び用途
JPH04264096A (ja) ペプチドの製造方法
JPH0812594A (ja) アンジオテンシンi変換酵素阻害ペプチド誘導体
JPS63141996A (ja) 新規活性ペプチド

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees