JPS63178942A - アルミニウム被覆鋼板製の缶ボデイ−を用いたイ−ジ−オ−プン缶 - Google Patents

アルミニウム被覆鋼板製の缶ボデイ−を用いたイ−ジ−オ−プン缶

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JPS63178942A
JPS63178942A JP30989086A JP30989086A JPS63178942A JP S63178942 A JPS63178942 A JP S63178942A JP 30989086 A JP30989086 A JP 30989086A JP 30989086 A JP30989086 A JP 30989086A JP S63178942 A JPS63178942 A JP S63178942A
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coated steel
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俊一 原田
久保 浩士
孝雄 清水
濱田 元春
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JFE Steel Corp
JFE Techno Research Corp
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Kawasaki Steel Corp
Kawatetsu Techno Research Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、アルミニウム製のイージーオープン蓋を有す
るツーピース缶もしくはスリーピース缶に関し、特に缶
ボディー(缶胴および缶底部)にアルミニウム被覆鋼板
を用いてなるイージーオープン化に関する。
〈従来技術およびその問題点〉 従来、liを用いる食缶においては、内容物が金属に対
する腐食性の小さい油漬けなどの場合には、缶胴壁およ
び缶底にぶりきを用い、これらの内表面を塗装した内面
塗装缶の使用が可能であるが、塩分・醤油など腐食性の
大きい成分を含む食品すなわち電気伝導性の大きい溶液
を含む食品においては、A1蓋とぶりきとを組合わせた
缶を用いると、内面塗装した缶においてさえ異種金属の
間に生ずる電位差に起因する腐食電流を発生し、十分な
缶寿命が得られない。
従って、このような場合は、缶胴壁および缶底に、蓋と
同様にlを用いざるを得ないが、A4は鋼に比べ軟らか
いため、ぶりき鋼板より厚い材料を使う必要があり、高
価な金属であるため必然的に製造コストがかかり、高価
な缶になる。特に内圧缶でないものは、缶の胴壁の凹み
の変形防止のためにより厚い材料を用いることによって
缶強度を高める必要があるので、その価格差は大きくな
る。
近年、ますます、イージーオープン蓋を有するいわゆる
イージーオープン化が増加傾向にあるが、イージーオー
プン蓋部材にぶりき鋼板を用いた場合には、開缶後、ス
コア部(開口残部)の開口端部が刃物状に鋭利なものに
なりゃすく、安全り好ましくない。これはもともとぶつ
き鋼板はAILに比べて強度があるため、スコア部の残
厚が小さい1、硬度も高いためである。特にフルオーブ
ン蓋ては開口部が大きいため、安全上の問題は大きい。
これを避けるためには、蓋部材にぶりき鋼板よりも軟ら
かいA2を使用することがぜひとも必要になる。そこで
、缶用、缶底材料としては、特に食塩や醤油などの腐食
性の高い内容物をもつ食用缶では、缶胴、底部が蓋のl
と電位差を生じない表面を有することが望まれる。
従来、鋼板表面にAILを被覆する方法には溶融lめっ
きおよび真空蒸着がある。
しかしながら、前者では、めっきの工程でA2と素地鋼
との間に生ずる合金層が厚くなりやすく、これを抑える
ために数%のSiをlに添加しているが、例えば絞りし
ごき加工(DI加工)のためには合金層厚さを厳しく管
理して低いレベルに抑える必要がある(特公昭53−4
3346号)。しかし、この場合、Siを添加したへ2
皮膜の表面の電位は純^1と異なるものとなり、 1蓋
との間に電位差の発生、すなわち腐食電流の発生が避け
られない。従って、溶融1めっき鋼板ではAn蓋と組合
わせて部分な耐食性のあるイージーオープン化を得るこ
とは困難である。
また、後者の真空蒸着では、鋼表面に純A1を被覆する
ことができるが、A2の被膜厚を大きくするのは経済的
に困難であるため、薄い被膜しか与えられず、DI加工
に適さない。すなわち、厳しいDI加工では、加工後ま
で表面に欠陥のない健全な^l被覆を保持することが困
難であり、素地鋼の露出を生じ、このような部分の素地
鋼との間の電位差により腐食が生ずる。従って、真空蒸
着法によるへ2被覆はDI缶には適さない〈発明の目的
〉 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、イージーオ
ープン蓋にAfiを使う場合、胴・底部とA4蓋との間
に腐食電流の原因となる電位差を与えることなく、ぶり
き鋼板と同等の強度を有し、かつ加工性に優れた粉末法
へJ2被覆鋼板を用いてスリーピース缶もしくはツーピ
ース缶(DI缶)等のイージーオープン化を提供しよう
とするものである。
〈発明の構成〉 本発明者らは、パーシャルオーブンもしくはフルイージ
ーオープンへU蓋と組合わせた飲料缶、食缶において腐
食性の高い内容物においても缶内面に腐食が発生しない
ためには、缶胴、缶底表面がへ1蓋表面と同じ電位を持
つことが望ましく、かつ、ぶりき鋼板と同等の強度を有
するためには、  AR,蓋と銅成分のAl1を被覆し
た材料を缶の胴・底に用いることが望ましいことに想到
した。
さらに、DI加工後にも健全な被膜を保持するにはl膜
は真空蒸着により経済的に得られる厚さよりはるかに厚
くする必要のあることを考慮して、AI2粉末をスラリ
ー塗布、乾燥、加熱、圧延の手段による方法を研究した
。この場合、絞りしごき缶(DI加工缶)、絞り一再絞
り缶(DRD缶)、絞り加工毎およびスリーピース缶等
のフランジ加工に十分耐える密着性は、航処理としてき
わめて微量の特定金属の予備めっきを施すことにより得
られる。
すなわち、鋼板措置のAJ2皮膜との密着性に寄与する
微量の予備つきを施した鋼板素地上に純l粉末もしくは
イージ−オープン蓋の組成に合わせ耐薬品性向上のため
の添加元素を加えたAJ2粉末水スラリーを塗布、乾燥
、加熱、圧延する製造工程により製造され、被膜はlよ
りなる被膜と素地鋼との間には高度の密着性を有し、ボ
アは実質上ゼロであり、膜厚も大きく(例:30p)、
従ってDI加工後にも健全な被膜を有する。本発明はこ
のような材料と組合わせたAR蓋を有するイージオープ
ン缶を与えようとする。
本発明の第1の態様によれば、鋼板の両表面にあらかじ
めZnを0.01〜0.3−1Zn−Nr合金を0、旧
〜0.3−1Grを0.005〜0.5μm、およびM
nを0.1〜1μmのうちいずれか1種をめっきし、次
いでこの上にアルミニウム(添加元素含有アルミニウム
を含む)粉末を層状に付着させて、加熱、圧延および再
加熱、もしくは圧延、加熱、再圧延および再加熱処理を
することによって15〜5o#IM厚の前記アルミニウ
ム皮膜を形成させて成るアルミニウム被覆鋼板を、一端
が開目端、他端が閉塞端をなす有底中空体を形成し、か
つ該有底中空体の前記開口端をアルミニウム製のイージ
ーオープン蓋部材を巻締めて閉塞してなることを特徴と
するアルミニウム被覆鋼板製の缶ボディーを用いたイー
ジーオープン化が提供される。
本発明の第2の態様によれば、鋼板の両表面にあらかじ
めZnを0.01〜0.3−1Zn−Ni合金を0、旧
〜0.34、Crを0.005〜0.5 %、およびM
nを0.1〜1μmのうちいずれか1種をめっきし、次
いでこの上にアルミニウム(添加元素含有アルミニウム
を含む)粉末を層状に付着させて、加熱、圧延および再
加熱、もしくは圧延、加熱、再圧延および再加熱処理を
することによって15〜50戸厚の前記アルミニウム層
を形成させて成るアルミニウム被覆鋼板から、両端が開
口端をなす缶胴部材と、底部材とを形成し、前記缶胴部
材の一方の開口端を前記底部材を巻締めて閉塞し、かつ
前記中空体の他方の開口端をアルミニウム製のイー9−
オーブン基部ネオを春締めて閉塞してなることを特徴と
するアルミニウム被覆鋼板製の缶ボディーを用いたイー
ジーオープン化が提供される。
ここで、前記イージーオープン蓋部材はパーシャル・イ
ージーオープン蓋もしくはフル・イージーオープン蓋で
ある。
以下に本発明について、更に詳細に説明する。
アルミニウム(添加元素含有アルミニウムを含む)被覆
鋼板の製造方法に関しては、既に特公昭54−4397
8号、特開昭58−133378号、特開昭58−25
492号、特開昭59−83769号の各公報等に開示
されている。
本発明においては、鋼板表面にあらかじめZnを、0.
01〜0.3 pm、 Zn−Ni合金をθ、旧〜0.
3−1C「を0.005〜0.5−およびMnをo、+
 〜i−のうちのいずれか1種をめっきする。その目的
は、缶の加工に供すべき素材であるへ1被覆鋼板のAJ
2膜密着性を大ならしめて、倍加工時にへ2膜が剥離す
るのを防止するとともに、 Aj2被覆鋼板製造時にl
膜にふくれが発生するのを防止することにある。
ここで、ZnもしくはZn−Ni合金もしくはCrもし
くはMnのめっき量を上記各範囲に限定したのは、いず
れの場合においても、上記各範囲の上限値を超えても、
下限値未満でも皮膜の密着性が不十分となり、またト限
を超える場合には製造工程の加熱によってZnの蒸気を
発生してふくれの原因となるからである。
F記のいずれかのめっき層上に所定の^2膜厚になるよ
うにAll粉末の量を調節して層状に付着させるが、そ
の方法は^1粉末の水スラリーをロールコータ−、バー
コーター等で塗布し乾燥する方法、静電気でl粉末を鋼
板に付着させる方法などいずれの方法を用いてもよい。
その後、圧延と加熱を行なって、AJ2粉末層を完全な
膜状とし、鋼板に密着させる。必要に応じてAIl、粉
末層を圧延し加熱した後、圧延と加熱を繰返してもよい
このようにして製造されるA2被覆鋼板には、Al2と
鋼板との界面に硬くてもろいへl−鉄合金層が形成され
ないので、ト分な皮膜の密着強度が得られる。
用いるl粉末は純AMでもよいが、A2の耐薬品性など
の向上のために添加元素を加えたAj2粉末でもよい。
そして、本発明の第1の態様においては、該l被覆鋼板
を用いて、常法の絞り加工法、常法の絞りしごき加工法
もしくは常法の絞り一再絞り加工法により、それぞれ一
端が開口端、他端が閉塞端をなす有底中空体状の絞り缶
1(第1図参照)、絞りしごき缶2(01缶。第2図参
照)もしくは絞り一再絞り缶3 (DRD缶。第3図参
照)を形成する。
そして、これら各缶1〜3のいずれかの開口端にA2製
の蓋部材5を巻締めて開口端を閉塞する。この蓋部材5
は、フルオーブン(第1.3図の場合)もしくはパーシ
ャルオーブン(第2図の場合)用のプルタブ部6を有し
ている。
このようにA4被覆鋼板により缶胴、缶底部を形成し、
かつイージーオープン用の蓋部材をへ2製にすることk
より、缶内部において電位差が発生するおそれのないフ
ルオーブン缶もしくはパーシャルオープン化を得ること
ができる。
また、本発明の第2の態様においては、第4図に示すよ
うに、前記A2被覆鋼板を用いて両端が開口端の缶胴部
4aと缶底部4bを別途形成し、缶胴部4aの一端に缶
底部4bを巻締めることによって有底中空体状の缶4を
製造し、これに前記第!の態様と同様の要領でAi製の
蓋部材5を取付ける。このように、スリーピース缶にす
ることによって、缶内部において電位差を発生するおそ
れのないフルオーブン缶もしくはパーシャルオーブン化
を得ることができる。
ところで、上記第1、第2の態様において、Aj!膜厚
は15〜50−が実用的である。
以下にその理由を示す。
A2被覆鋼板をDI加工しA1蓋を組合せた缶の耐食性
を^lLi−1胴底缶およびA2蓋ぶり&  mg* 
>  1査MG トヒ・Ct  I 、 ?−f tp
 h t、    rj3 i?ii l’jエポキシ
フェノール系食毎食缶用塗料塗装し表1に示す内容物を
充填した。38℃、6か月貯蔵後の内面目視により観察
した腐食状況を表1に示す。
表     1 [評 価] ◎:変化なし 0:ややAj2光沢低下 △:部分的に微小腐食点が認められる ×:腐食が明らかに認められる 表1より明らかなように、l被覆の膜厚は15−以上あ
れば耐食性は十分であり、A2シートをDI加工して得
た胴とAj2iを組合わせた缶と同等の耐食性を得る。
また、AIl膜厚が15−以上では耐食性は変化しない
ので、材料費の点から15P以上50−以下が実用的で
ある。
なお、本発明において、パーシャルオープンもしくはフ
ルオープン蓋を上記各倒置外に組み合わせて使用しても
本発明の範囲を逸脱しないことはもちろんである。
〈実施例〉 次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する。
〔実施例1〕 厚さ0 、30mmのぶりき用軟鋼板を水酸化ナトリウ
ム電解脱脂、水洗、塩酸酸洗、水洗後硫酸亜鉛浴で鋼板
両面に0.1−の厚さに亜鉛を電気めっきした。
亜鉛めっき浴 硫酸亜鉛       240 g/It塩化アンモニ
ウム    15 g/It硫酸アルミニウム   3
0 g/f 酢酸ナトリウム     15 g/ItpH値   
         4 温度          30℃ 電流密度        :lA/drn’この亜鉛め
っきした鋼板に一325メツシュのへ2粉末の水スラリ
ー(へ1/水=8g/log)をロールコータ−で塗布
し乾燥後、450℃で2分間大気中で加熱した後、圧下
率7%の圧延を行い、最後に550℃で10秒間加熱し
てl被覆鋼板を得た。A2の膜厚は30−であった。
この鋼板から120 mmφのブランクを打ち抜き、絞
り加工1段、しごき加工3段によりDI加工を行な7た
。このようにして得られた50mmφの化ボディーにお
いて、AIL被膜の剥離は全くなく、A1缶と同様の外
観を呈していた。
次いで蓋を取付けるためのネックイン加工およびフラン
ジ加工においても、l被膜の亀裂、剥離および素材割れ
は全くなかった。
このことは塩水噴霧試験、ぶりきに適用されるチオシア
ネート試験液による素地鉄露出部よりFe溶出テストに
より確認された。
(チオシアネイト存孔度試験) ふりきのすすめつき層の不連続な部分で高地金が露出し
ているところから、腐食液に溶解したFeイオンを、赤
色のチオシアン酸鉄の形で比色定量する方法である。あ
らかじめ、試片を有機溶剤で脱脂したのち、端面の露出
のないようシールした既知の表面露出面積のサンプル片
を次の組成の試験液(温度20〜25℃)250+d中
に浸し、15 min間放置したのち比色分析を行なう
試験液の組成は次のようである。
ロダンアンモニウム(NH,5CN)     20g
/j!酢酸   (CH3COOH)  10g/l過
酸化水素水20%Vo1.%(H2O2)  leg/
lあるいは、 ロダンアンモニウム(5,0%)  100mjl酢酸
   (2,5%) toolll過酸化水素水   
(0,3%)  50m1まえもってつくった検量線か
らFeイオンの濃度を求め、その量をrng/dm2で
表わす。
この試験の結果本発明によるアルミニウム被覆鋼板にお
いては、0.旧〜0.1 mg/dm2であった。通常
ブリキ#I00の加工前の平板で得られる値1〜10 
mg/dm2の約17100である。
F北方法で得られたへJ2被覆鋼板の内面に塩ビ系飲料
缶用塗料をスプレー塗装・焼付けしてDI缶ボディーを
作7た。
これに炭酸入り飲料を充填して同様に塗装したパーシャ
ルオーブンAj2蓋を取付け、シームした。このように
して原理的にも蓋と胴・底の材料間に腐食電流の原因と
なる電位差を与えない飲料缶を得た。
〔実施例2〕 実施例1における亜鉛めっきの代りに以下の浴によるZ
n−Ni合金めっきを行なった。
Zn−Ni合金めっき浴 硫酸亜鉛       200 g/fl硫酸ニッケル
     150 g/11硫酸ソーダ       
30 gaitpH値            2.5
温度         60℃ 電流密度       30A/drrf得られためっ
き層中のニッケル量は15%、めっき厚さは0.1−で
あった。以下実施例1と同様の方法で八2の被覆を行な
って、膜厚32−のへ2被覆鋼板を得、これをDI前加
工行なって缶に成形したところ、Au膜の剥離が全く発
生せず、へ2缶と同様の外観が得られた。塩水噴霧試験
からみた耐食性は赤さび発生が表面積の5%に達するま
での時間がブリキに比べて50倍以上(1512時間で
赤さびなし)であり、良好であった。
次いで蓋を取付けるためのネックイン加工およびフラン
ジ加工においてもA2被膜の亀裂、剥離および素材割れ
は全くなかった。このことは塩水噴霧試験、ぶりきに適
用される前述のチオシアネート試験(素地鉄露出部より
Fe溶出によるピンホールテスト)により確認された。
上記方法で得られたAIl被覆鋼板の内面をエポキシウ
レア系ベースコートの上にビニール系飲料缶用トップコ
ートでスプレー塗装・焼付けしてDI缶胴・底部を作っ
た。
これに炭酸入り飲料を充填して同様に塗装したパーシャ
ルオーブン+l蓋を取付け、シームした。このようにし
て原理的にも蓋と胴・底の材料間に腐食電流の原因とな
る電位差を与えない飲料缶を得た。
〔実施例3〕 実施例1に用いたAI被覆鋼板に浸漬クロメート処理の
後、あらかじめフェノールエポキシ系食缶用塗料を焼付
塗装した塗膜面を内面として、絞り一再絞り加工(DR
D加工)を行ない、DRD缶を作製した。
すなわち、ブランク径+25 no++より2段の絞り
加工により65ml11径の缶ボディーを絞り抜いた。
これをネックイン加工とフランジ加工を行なったところ
、 l被膜および塗膜に何ら欠陥を生じなかった。
これに牛肉味付けを充填し、フルイージーオープンAj
l蓋を取付け、シームした。レトルト処理、38℃ 6
か月の貯蔵後の10缶平均の溶出Felは18Pl)!
I+であった。これは胴・底・蓋ともTFSを用いる場
合(通常50〜100 ppm)よりかなり低い値であ
る。また、缶内面の観察によっても内面のすべての部位
で問題となる腐食は見出されず、特に注目すべきフル・
イージーオープンのl蓋のスコア部においても何ら腐食
による孔あきなどの問題を生じることがなかった。
(実施例4〕 実施例3に用いたあらかじめ塗装したAnn被覆板板用
いて小型1号缶用の胴および底板を製作した。胴のシー
ム部はホットメルトナイロン接着剤を用いた。胴に底板
を取りつけシームして缶ボディーを作り、トマトジュー
スをホットパック法により充填し、フルイージオーブン
蓋を取付はシームした。38℃、6が月貯蔵後、実施例
3と同様1蓋のスコア部内面においてもAu面の腐食等
の問題を生じなかった。
〔実施例5〕 実施例1と同様な方法で、ただしAj2粉末にF記の組
成のA2合金を用いてへ2被覆鋼板を得た。
この鋼板を用いて実施例1と同様の50mmφの缶ボデ
ィーを作成した。へ2皮膜の剥離はなかった。
このことは塩水噴霧試験、ぶりきに適用されるチオシア
ネート試験液による素地鉄露出部よりFe溶出テストに
より確認した。
チオシアネート有孔度試験においても実施例1と同様の
結果が得られた。
またE記のAI1wL覆鋼板の内面に塩ビ系飲料缶用塗
料をスプレー塗装・焼付けしてDI缶ボディーを作成し
、実施例1と同様の飲料缶が得られた。
〔比較例〕
板厚0.30mm、 Snめっき付着ffi#75(表
裏それぞれ付着1i+、I P)の市販のぶりき鋼板に
あらかじめフェノールエポキシ系食缶用塗料を焼付塗装
し、塗膜面を内面にしてDRD加工を行なった。すなわ
ち、実施例3と同様な2段の絞り加工により65rBm
径の缶ボディーを絞り抜いた。
これにネックイン加工とフランジ加工を行ない、これに
牛肉味付けを充填してフルイージーオープンへ誌蓋を取
付け、シームした。レトルト処理、38℃、6か月貯蔵
後、開缶し、缶内面を観察したところ、A1蓋スコア部
内面に明らかな腐食を認めた。
〈発明の効果〉 以上詳述したように本発明によれば、粉末法により製造
した、A1層と鋼板との界面に硬くてもろいA2−鉄合
金層が形成されず、鋼の強度と加工性を有し、かつ八a
と電位差を生じないI’l被覆鋼板を缶ボディーに用い
、かつこれにAIl製のイージーオープン蓋を取付け、
組み合わせたことにより、缶ボディーとA1蓋との間に
腐食電流が発生せずに缶内容物の保存性が高められ、か
つ開缶が容易かつ開缶後も安全なアルミ蓋を有するイー
ジーオープン化を提供することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は絞り缶を用いた場合の本発明の一実施例を示す
断面図である。 第2図は絞りしごき缶を用いた場合の本発明の一実施例
を示す断面図である。 第3図は絞り一再絞り缶を用いた場合の本発明の一実施
例を示す断面図である。 第4図はスリーピース缶を用いた場合の本発明の一実施
例を示す断面図である。 符号の説明 1・・・絞り缶、 2・・・絞りしごき缶(or缶)、 3・・・絞り一再絞り加工缶(DRD缶)、4・・・ス
リーピース缶、 4a・・・スリーピース缶の缶胴、 4b・・・スリーピース缶の缶底部、 5・・−へR製石部材(イージーオープン蓋)、6・・
・プルタブ部、 7・・・シーリングコンパウンド 特許出願人 川鉄テクノリサーチ株式会社同 川崎製鉄
株式会社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼板の両表面にあらかじめZnを0.01〜0.
    3μm、Zn−Ni合金を0.01〜0.3μm、Cr
    を0.005〜0.5μm、およびMnを0.1〜1μ
    mのうちいずれか1種をめっきし、次いでこの上にアル
    ミニウム(添加元素含有アルミニウムを含む)粉末を層
    状に付着させて、加熱、圧延および再加熱、もしくは圧
    延、加熱、再圧延および再加熱処理をすることによって
    15〜50μm厚の前記アルミニウム皮膜を形成させて
    成るアルミニウム被覆鋼板を、一端が開口端、他端が閉
    塞端をなす有底中空体を形成し、かつ該有底中空体の前
    記開口端をアルミニウム製のイージーオープン蓋部材を
    巻締めて閉塞してなることを特徴とするアルミニウム被
    覆鋼板製の缶ボディーを用いたイージーオープン缶。
  2. (2)前記イージーオープン蓋部材はパーシャル・イー
    ジーオープン蓋もしくはフル・イージーオープン蓋であ
    る特許請求の範囲第1項に記載のアルミニウム被覆鋼板
    製の缶ボディーを用いたイージーオープン缶。
  3. (3)鋼板の両表面にあらかじめZnを0.01〜0.
    3μm、Zn−Ni合金を0.01〜0.3μm、Cr
    を0.005〜0.5μm、およびMnを0.1〜1μ
    mのうちいずれか1種をめっきし、次いでこの上にアル
    ミニウム(添加元素含有アルミニウムを含む)粉末を層
    状に付着させて、加熱、圧延および再加熱、もしくは圧
    延、加熱、再圧延および再加熱処理をすることによって
    15〜50μm厚の前記アルミニウム層を形成させて成
    るアルミニウム被覆鋼板から、両端が開口端をなす缶胴
    部材と、底部材とを形成し、前記缶胴部材の一方の開口
    端を前記底部材を巻締めて閉塞し、かつ前記中空体の他
    方の開口端をアルミニウム製のイージーオープン蓋部材
    を巻締めて閉塞してなることを特徴とするアルミニウム
    被覆鋼板製の缶ボディーを用いたイージーオープン缶。
  4. (4)前記イージーオープン蓋部材はパーシャル・イー
    ジーオープン蓋もしくはフル・イージーオープン蓋であ
    る特許請求の範囲第3項に記載のアルミニウム被覆鋼板
    製の缶ボディーを用いたイージーオープン缶。
JP30989086A 1986-12-27 1986-12-27 アルミニウム被覆鋼板製の缶ボデイ−を用いたイ−ジ−オ−プン缶 Pending JPS63178942A (ja)

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JPS63178942A true JPS63178942A (ja) 1988-07-23

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JP30989086A Pending JPS63178942A (ja) 1986-12-27 1986-12-27 アルミニウム被覆鋼板製の缶ボデイ−を用いたイ−ジ−オ−プン缶

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JP (1) JPS63178942A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03124335A (ja) * 1989-06-23 1991-05-27 Sollac 缶の閉塞構造体を製造する方法、その閉塞構造体及びそれを使用する缶

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