JPS6317864B2 - - Google Patents

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JPS6317864B2
JPS6317864B2 JP59275429A JP27542984A JPS6317864B2 JP S6317864 B2 JPS6317864 B2 JP S6317864B2 JP 59275429 A JP59275429 A JP 59275429A JP 27542984 A JP27542984 A JP 27542984A JP S6317864 B2 JPS6317864 B2 JP S6317864B2
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JP
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wood flour
glyoxal
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Tsutomu Mogi
Kazuo Aoki
Kazuhiro Kimura
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K7/00Use of ingredients characterised by shape
    • C08K7/02Fibres or whiskers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L57/00Compositions of unspecified polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L101/00Compositions of unspecified macromolecular compounds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はセルロース系充填剤に関する。さらに
詳しくは木粉、木材チツプ、もみがら、故紙、パ
ルプ、セルロースパウダーもしくはこれらの2種
以上の混合物である非水溶性のセルロース系充填
剤(以下、セルロース系充填剤という。)をグリ
オキザールで加熱処理してなる熱可塑性樹脂用セ
ルロース系充填剤に関する。 従来、熱可塑性樹脂の剛性、成形収縮性、耐熱
変形性、塗装性を改良する目的で、該熱可塑性樹
脂にセルロース系充填剤を配合する試みが多数な
されている。 しかしながら、通常、セルロース系充填剤は15
重量%前後の水分を含み、またこれを110℃の熱
風循環乾燥機などで2〜3時間乾燥してもなお4
〜7重量%の水分を含んでいるため、かかるセル
ロース系充填剤を熱可塑性樹脂に配合して成形す
ると成形温度160℃以上において含有水分が急速
に遊離して水蒸気を発生し、得られた成形品に
「す」や「ふくれ」を生じる。かかる「す」の発
生は成形品の強度、剛性、耐熱変形性などの物性
を悪化させ、また「ふくれ」の発生は成形品の外
観形状を変形させる原因ともなり、このためセル
ロース系充填剤入りの熱可塑性樹脂は未だ充分に
実用化されるにいたつていない。 また水分を含んだセルロース系充填剤は強靭で
あるため、押出成形などの加工段階ではなかなか
解砕されないので、あらかじめ60〜120メツシユ
の粒度に細く解砕したものを使用する必要があり
かかる解砕工程が必要となるといつた問題もあ
る。 本発明者らは、セルロース系充填剤を配合した
熱可塑性樹脂にかかわる上述の問題点を解決する
ために鋭意研究した。その結果、グリオキザール
で加熱処理したセルロース系充填剤を用いること
により上述の問題点が解決されることを見い出
し、本発明を完成した。 すなわちグリオキザールで加熱処理したセルロ
ース系充填剤を用いると該セルロース系充填剤が
解砕されやすいため、5〜10メツシユ程度の粒度
の大きい該セルロース系充填剤を使用しても、加
工段階で50〜60メツシユ程度に解砕されて細粒化
されるので、あらかじめ60〜120メツシユ程度に
細かく解砕したセルロース系充填剤を使用する必
要がなくなり、また、加工段階で該セルロース系
充填剤が細粒化されるため、粒度の大きい未処理
のセルロース系充填剤を用いたときにくらべて得
られた成形品は強度、剛性、耐熱変形性に優れて
おり、しかも該セルロース系充填剤に吸着されて
いる水分が除去されるため、該水分に起因する成
形品の「す」や「ふくれ」の発生がみられず、き
れいな外観の成形品が得られる。 以上の記述から明らかなように本発明は、熱可
塑性樹脂に配合して成形品としたときに該成形品
の強度、剛性、耐熱変形性の悪化を改善し、また
成形品の外観や変形を改善することのできる熱可
塑性樹脂用セルロース系充填剤を提供することを
目的とする。 本発明は下記の構成を有する。 木粉、木材チツプ、もみがら、故紙、パルプ、
セルロースパウダーもしくはこれらの2種以上の
混合物である非水溶性のセルロース系充填剤をグ
リオキザールで加熱処理してなる熱可塑性樹脂用
セルロース系充填剤。 本発明のセルロース系充填剤としては、木粉、
木材チツプ、もみがら、故紙、パルプ、セルロー
スパウダーである。また、該セルロース系充填剤
に熱硬化性樹脂や接着剤が付着していてもかまわ
ない。またこれらのセルロース系充填剤の粒度は
特に限定されないができれば10メツシユより細か
いものがよい。さらにグリオキザールで加熱処理
するに際し、あらかじめセルロース系充填剤を
100℃以上の温度で数時間例えば2〜3時間予備
乾燥することが好ましい。セルロース系充填剤の
処理に使用されるグリオキザールがどのような作
用をするのか未だ充分な解明はなされていない
が、グリオキザールが水と反応してグリコール酸
を生成する性質を有することから、用いたグリオ
キザールがセルロース系充填剤に含有されている
水分特に通常の乾燥程度では除去されにくい水分
と反応し、セルロース系充填剤に含有されている
水分を除去する作用をするためと考えられる。 従つて、用いるグリオキザールは一種の脱水剤
の作用をするものと考えられ、また加熱すること
は該脱水作用を促進するとともに生成したグリコ
ール酸を系外へ揮散させる働きをするものを考え
られる。 セルロース系充填剤の処理に用いられるグリオ
キザールの使用量は、セルロース系充填剤に対し
て0.5〜12重量%が好ましい。特に好ましくは2
〜10重量%である。 使用量が0.5重量%未満ではセルロース系充填
剤に含まれている水分を除去する効果およびセル
ロース系充填剤を解砕する効果が小さく、また12
重量%を超えると、かかるセルロース系充填剤を
配合した熱可塑性樹脂を成形品としたときに該成
形品に「す」や「ふくれ」を生じ、該成形品の強
度、剛性、耐熱変形性の諸物性の改善効果が発現
されなくなるので好ましくない。 グリオキザールによるセルロース系充填剤の処
理方法としては次の方法を例示することができ
る。すなわち、加熱することのできる攪拌機付混
合装置にセルロース系充填剤を入れ、適当な温度
例えば100℃以上の温度に加熱攪拌して該セルロ
ース系充填剤を予備乾燥し、遊離しやすい水分を
除去したのち、これに所定量のグリオキザールを
添加して約80℃以上の温度で1分〜60分間攪拌加
熱混合処理することにより行うことができる。ま
た、上述の攪拌機付混合装置に所定量の熱可塑性
樹脂、予備乾燥したセルロース系充填剤、その他
の添加剤、必要があれば他の充填剤およびグリオ
キザールを入れ、80℃以上の温度で攪拌加熱混合
処理する方法を用いることもできる。加熱するこ
とのできる攪拌機付混合装置としてはヘンセルミ
キサー(商品名)、スーパーミキサーなどの混合
装置を使用すればよい。 本発明に係る熱可塑性樹脂としては、ポリプロ
ピレン、プロピレンとエチレン、ブテン−1、ヘ
キセン−1、オクテン−1のなかから選ばれた1
以上とからなる共重合体、ポリエチレン、ポリブ
テン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢ビ共重合体、
ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸エステル(特
にメチルエステル)、ポリアクリル酸エステル、
ポリスチレン、ABS樹脂、不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体をグラフト重合せしめた変性ポリ
オレフイン樹脂およびこれらの2以上の混合物を
あげることができる。 本発明のセルロース系充填剤を上述の熱可塑性
樹脂に配合する際の配合量は特に制限はないが、
実用的には10〜65重量%好ましくは20〜55重量%
である。 配合量が10重量%未満では本発明のセルロース
系充填剤を配合した樹脂組成物を成形したときに
得られる成形品の強度、剛性、耐熱変形性などの
諸物性の改善効果が小さくなり、また65重量%を
超えると得られた樹脂組成物の溶融時の流動性が
悪るくなるため成形性が低下し、成形できなくな
るか、成形できても得られた成形品の物性特に衝
撃強度が低下して実用性がなくなるので得ようと
する成形品に要求される物性に合せて適宜配合量
を選択することが望ましい。 また本発明のセルロース系充填剤の使用にあつ
ては通常、熱可塑性樹脂に添加される各種の添加
剤例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、
帯電防止剤、中和剤、顔料、分散剤、滑剤、可塑
剤、合成ゴム類もしくは無機質充填剤を併用する
ことができる。 本発明に係る熱可塑性樹脂組成物の製造にあた
つては、熱可塑性樹脂、通常熱可塑性樹脂に添加
される前述の諸添加剤およびグリオキザールで加
熱処理したセルロース系充填剤の各所定量を前述
のヘンセルミキサー(商品名)などの混合装置で
攪拌加熱混合したのち、バンバリミキサー、ロー
ル、押出機にて溶融混練し、ペレツト化すること
により行なわれる。また、熱可塑性樹脂、前述の
諸添加剤、セルロース系充填剤およびグリオキザ
ールの各所定量を前述のヘンセルミキサー(商品
名)などの混合装置で攪拌加熱混合処理したの
ち、バンバリミキサー、ロール、押出機などで溶
融混練し、ペレツト化することによつても行なう
ことができる。 さらに、熱可塑性樹脂、前述の諸添加剤、セル
ロース系充填剤およびグリオキザールの所定量を
前述のヘンセルミキサー(商品名)などの混合装
置に入れ、樹脂の溶融温度以上に加熱して攪拌溶
融混練したのち、該溶融混練物を冷却用の混合装
置に移して攪拌しながら冷却し顆粒化する方法も
用いることができる。 また溶融混練温度は150℃〜300℃、好ましくは
150℃〜250℃である。得られたペレツトは、目的
に応じ、射出成形、押出成形、圧縮成形などの成
形方法による成形品の製造に供される。 本発明のセルロース系充填剤を配合してなる熱
可塑性樹脂組成物から製造した成形品は、セルロ
ース系充填剤に含まれる水分に由来する強度、剛
性、耐熱変形性などの諸物性の低下がなく、また
成形品の外観形状もフラツシユや「ふくれ」のな
いきれいな外観形状をしており、各種の成形分野
の熱可塑性樹脂製品として好適かつ有利に使用す
ることができる。また、グリオキザールで加熱処
理することによりセルロース系充填剤がほとんど
水分を含まないため熱可塑性樹脂に配合して成形
加工する段階で該セルロース系充填剤が50〜60メ
ツシユ程度に容易に解砕されるので5〜10メツシ
ユ程度の粒度の大きい該セルロース系充填剤を60
メツシユ程度に細かく解砕することなくそのまま
使用することもできる。 以下実施例および比較例によつて本発明を具体
的に説明する。なお実施例および比較例で用いた
評価方法として、成形品の強度の測定は引張強度
の測定(JISK6758に準拠)およびアイゾツト衝
撃強度の測定(JISK6758に準拠)により、耐熱
変形性は熱変形温度の測定(JISK7207に準拠)
により、成形品の剛性の測定は曲げ弾性率の測定
(JISK6758に準拠)により、また外観形状の評価
は得られたペレツトの「す」の有無の観察および
成形品の外観形状すなわち、フラツシユの有無、
反り変形の大小の観察ならびに次に示す「ふく
れ」の測定により行なつた。 「ふくれ」の測定法 射出成形により成形した肉厚2mm、縦150mm、
横250mm、高さ100mmの箱を試料とし、該箱の250
mm×100mmの側面の厚みが最も大きい部分の厚さ
を測定し、2mmの基準厚みに対する厚くなつた割
合(%)を計算し、厚くなつた割合が0〜2%未
満を◎、2〜2.5%未満を〇、2.5〜3%未満を
△、3〜4%未満を×、4%以上を××として評
価した。 実施例1〜6、比較例1〜2 ジヤケツト温度を110℃に設定した内容積100
のヘンセルミキサー(商品名)に粒度80メツシユ
の木粉を入れ、15分間攪拌混合して予備乾燥を行
ない、ついでこれに該木粉に対して1重量%のグ
リオキザールを添加して再び15分間攪拌加熱混合
処理を行ない、1重量%のグリオキザールで加熱
処理した木粉(A)を得た。また同様の方法により、
それぞれ5重量%、10重量%のグリオキザールで
木粉を攪拌加熱混合処理し、5重量%で処理した
木粉(B)および10重量%で処理した木粉(C)を得た。 実施例1〜3として、熱可塑性樹脂としてメル
トフローレート(230℃における荷重2.16Kgを加
えた場合の10分間の溶融樹脂の吐出量)5g/10
分のプロピレン単独重合体(チツソポリプロ
K1016)50重量%と、実施例1は木粉(A)50重量%
とを、実施例2は木粉(B)50重量%とを、実施例3
は木粉(C)50重量%とを、ジヤケツト温度110℃に
設定したヘンセルミキサー(商品名)に入れ、5
分間攪拌加熱混合したのち、これらの混合物を口
径65mmのベント付単軸押出機で溶融混練温度210
℃で溶融混練押出し、木粉入り樹脂組成物のペレ
ツトを得た。 実施例4〜6として、メルトフローレート3
g/10分のエチレンプロピレン共重合体(チツソ
ポリプロK7014)50重量%と、実施例4は木粉(A)
50重量%とを、実施例5は木粉(B)50重量%とを、
実施例6は木粉(C)50重量%とを、ジヤケツト温度
110℃に設定したヘンセルミキサー(商品名)に
入れ、5分間攪拌加熱混合したのち、実施例1〜
3と同様の押出機で実施例1〜3と同様の温度で
溶融混練押出し、木粉入りの樹脂組成物のペレツ
トを得た。 また比較例1〜2として、実施例4〜6と同様
のエチレンプロピレン共重合体50重量%と、比較
例1はグリオキザールで処理していない粒度80メ
ツシユの木粉50重量%とを、比歓例2は15重量%
のグリオキザールで加熱処理した粒度80メツシユ
の木粉(D)50重量%とを、実施例4〜6と同様にし
て攪拌加熱混合、溶融混練押出し、木粉入りの樹
脂組成物のペレツトを得た。 以上の実施各例および比較各例で得られたペレ
ツトの外観を観察し、すの有無を調べるとともに
これらのペレツトを用いて、樹脂温250℃で射出
成形により諸物性測定用の試験片を成形し、該試
験片を用いて引張強度、曲げ弾性率、アイゾツト
衝撃強度を測定した。また縦150mm、横250mm、高
さ100mm、厚み2mmの箱を射出成形しその表面外
観状態よりフラツシユの有無、「ふくれ」の発生
状況を調べた。以上の結果をまとめて第1表に示
した。 実施例7〜12、比較例3〜4 実施例7〜9として、メルトインデツクス
(190℃における荷重2.16Kgを加えた場合の10分間
の溶融樹脂の吐出量)13g/10分の高密度ポリエ
チレン(チツソポリエチM690)を50重量%使用
する以外は実施例7は実施例1と同様にして、実
施例8は実施例2と同様にして、実施例9は実施
例3と同様にして、木粉入りの樹脂組成物のペレ
ツトを得た。 さらに、実施例10〜12として、実施例7〜9で
使用したのと同じ高密度ポリエチレンとメルトフ
ローレート25g/10分のエチレンプロピレン共重
合体(チツソポリプロK7030)との1:1混合物
を50重量%使用する以外は実施例10は実施例4と
同様にして、実施例11は実施例5と同様にして、
実施例12は実施例6と同様にして木粉入りの樹脂
組成物のペレツトを得た。 また比較例3〜4として、比較例4は実施例7
〜9で使用したのと同じ高密度ポリエチレンを用
いる以外は比較例1とまつたく同様にして、比較
例5は実施例10〜12で使用したのと同じポリエチ
レンとエチレンプロピレン共重合体との1:1混
合物を用いる以外は比較例1とまつたく同様にし
て木粉入りの樹脂組成物のペレツトを得た。 以上の実施各例および比較各例で得られたペレ
ツトを用いて、ペレツトの外観から「す」の有無
を調べるとともに、射出成形により物性測定用の
試験片を成形し、該試験片を用いて引張強度、曲
げ弾性率、アイゾツト衝撃強度を測定した。また
実施例1〜6と同様の箱を射出成形により成形
し、その表面外観状態よりフラツシユの有無「ふ
くれ」の発生状況を調べた。以上の結果をまとめ
て第2表に示した。 実施例13〜15、比較例5〜6 実施例13はチツソポリプロK7014 80重量%と
木粉(B)20重量%とを、実施例14はチツソポリプロ
K7014 60重量%と木粉(B)40重量%とを、実施例
15はチツソポリプロK7014 45重量%と木粉(B)55
重量%とを、実施例4〜6と同様にして混合し、
実施例4〜6とまつたく同様にして溶融混練押出
し木粉入りの樹脂組成物のペレツトを得た。 また比較例5〜6として、比較例5は実施例13
〜15で使用したと同様の樹脂95重量%と木粉(B)5
重量%とを、比較例6は実施例13〜15で使用した
と同様の樹脂30重量%と木粉(B)70重量%とを実施
例13〜15と同様にして混合し、実施例13〜15とま
つたく同様にして木粉入りの樹脂組成物のペレツ
トを得た。 以上の実施各例および比較各例で得られたペレ
ツトを用いて実施例1〜6、比較例1〜2と同様
に、ペレツトの外観よりすの有無、諸物性の測
定、箱の外観よりフラツシユの有無、ふくれの発
生状況を調べた。以上の結果をまとめて第3表に
示した。 実施例16〜18、比較例7〜8 メルトフローレート3g/10分のエチレンプロ
ピレン共重合体(チツソポリプロK7014)50重量
%と、実施例16は1重量%のグリオキザールで加
熱処理した平均粒径1mm(粒度18メツシユ)の木
粉(E)50重量%とを攪拌加熱混合し、実施例17は5
重量%のグリオキザールで加熱処理した平均粒径
1mmの木粉(F)50重量%とを撹拌加熱混合し、実施
例18は10重量%のグリオキザールで加熱処理した
平均粒径1mmの木粉(G)50重量%とを攪拌加熱混合
し、実施例4〜6とまつたく同様にして木粉入り
の樹脂組成物のペレツトを得た。また比較例7〜
8として、比較例7は平均粒径1mmの未処理木粉
50重量%と実施例16〜18で用いたのと同様のエチ
レンプロピレン共重合体50重量%とを加熱混合
し、比較例8は0.2重量%のグリオキザールで加
熱処理した平均粒径1mmの木粉(H)50重量%と実施
例16〜18で用いたのと同様のエチレンプロピレン
共重合体50重量%とを加熱混合し、実施例16〜18
とまつたく同様にして木粉入りの樹脂組成物のペ
レツトを得た。得られたペレツトをキシレン溶媒
を用いて、該キシレンの還流温度で6時間還流
し、該ペレツト中のエチレンプロピレン共重合体
を抽出したのち、抽出残分である木粉をとり出し
その粒径を測定し、用いた木粉のペレツト化段階
での解砕具合を調べた。その結果を第4表に示し
た。 実施例19〜21、比較例9〜10 セルロース系充填剤として木粉のかわりに縦約
5mm、横約5mmに裁断したダンボール紙片を用
い、該ダンボール紙片を実施例1〜6に記載した
方法でそれぞれ1重量%、5重量%、10重量%の
グリオギザールを用いて加熱処理し、1重量%で
処理したダンボール紙片(A)、5重量%で処理した
ダンボール紙片(B)、10重量%で処理したダンボー
ル紙片(C)を得た。実施例19は上述のダンボール紙
片(A)50重量%を実施例4〜6で用いたのと同様の
エチレンプロピレン共重合体50重量%に配合し、
実施例20は上述のダンボール紙片(B)50重量%を実
施例4〜6で用いたのと同様のエチレンプロピレ
ン共重合体50重量%に配合し、実施例21は上述の
ダンボール紙片(C)50重量%を実施例4〜6で用い
たのと同様のエチレンプロピレン共重合体50重量
%に配合し、実施例4〜6と同様に加熱混合、溶
融混練押出しダンボール紙片入りの樹脂組成物の
ペレツトを得た。 また比較例9〜10として、比較例9は未処理の
ダンボール紙片50重量%を実施例19〜21で用いた
のと同様のエチレンプロピレン共重合体に配合
し、比較例10は15重量%のグリオキザールで加熱
処理したダンボール紙片(D)50重量%を実施例19〜
21で用いたのと同様のエチレンプロピレン共重合
体に配合し、実施例19〜21とまつたく同様にして
ダンボール紙片入りの樹脂組成物のペレツトを得
た。 以上の実施各例および比較各例で得られたペレ
ツトを用いて、ペレツトの外観から「す」の有無
を調べるとともに、射出成形により物性測定用の
試験片を成形し、該試験片を用いて引張強度、曲
げ弾性率、アイゾツト衝撃強度を測定した。 また実施例1〜6と同様にして箱を射出成形に
より成形し、その表面外観状態よりフラツシユの
有無、「ふくれ」の発生状況を調べた。以上の結
果をまとめて第5表に示した。 実施例22〜24、比較例11〜12 実施例4〜6および比較例1〜2で得られたペ
レツトのそれぞれを用いてペント付の口径60mmの
単軸押出機で溶融混練温度200℃で溶融混練し、
巾400mmのTダイから押出して厚さ1.5mmのシート
を作成した。得られたシートの表面状態およびシ
ート押出成形時の状況を観察した。 その結果を第6表に示した。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 第1表からわかるように、0.5〜12重量%の範
囲内のグリオキザールで処理した木粉を使用した
実施例1〜12は、グリオキザールで処理していな
い比較例1および比較例3〜4にくらべて、「す」
の発生もなく、引張強度、衝撃強度、曲げ弾性率
(剛性)の諸物性がいずれも優れており、また成
形品としたときの成形品の外観形状もフラツシユ
の発生もなく、「ふくれ」の発生もみられないき
れいな外観をしていることがわかる。また木粉に
対して15重量%のグリオキザールで処理した木粉
を使用した比較例2は木粉中に残存するグリオキ
ザールまたはその誘導体が過剰のためか「す」の
発生が若干みられ、かつ引張強度、衝撃強度、曲
げ弾性率(剛性)の諸物性が低下し、また成形品
の外観形状もフラツシユの発生や「ふくれ」の発
生がひどく実用上問題のあるものであつた。 第3表には本発明のセルロース系充填剤の配合
量について調べた結果を記載したが、比較例5に
みられるようにセルロース系充填剤の配合量が5
重量%と少ない場合には、得られた成形品の曲げ
弾性率が低くかつ、反り変形性が大きいので実用
上問題となる。 また、比較例6にみられるようにセルロース系
充填剤の配合量が70重量%と多い場合には、得ら
れた成形品の衝撃強度が著るしく小さくなりかつ
溶融樹脂の流動性が低下するため完全な形の成形
品が得られなくなるので実用的ではないことがわ
かつた。 第4表にはグリオキザールで処理したセルロー
ス系充填剤の成形加工段階での解砕効果について
調べた結果を記載したが、比較例7にみられるよ
うにグリオキザール処理していない木粉を使用し
たものや比較例8にみられるように0.2重量%と
極く少量のグリオキザールで処理した木粉を使用
した場合には、成形加工の段階で該木粉が解砕さ
れにくいことがわかる。これにくらべて0.5重量
%以上のグリオキザールで処理された木粉を使用
した実施例16〜18では、用いた木粉が、成形加工
の段階で最初の粒径の約1/2に解砕されているこ
とが判明した。このことは本発明のセルロース系
充填剤は成形加工の段階で容易に細かく解砕され
ることを示しており、あらかじめ解砕したものを
使用しなくともよいことを示している。 第5表にはセルロース系充填剤として木粉にか
えてダンボール紙片を用いた場合の結果を記載し
たが、これからもわかるように故紙を使用した場
合も木粉を使用した場合と同様の効果があること
が確認された。 また第6表には本発明のセルロース系充填剤を
用いた熱可塑性樹脂の成形加工性について調べた
結果を示したが本発明品を配合した熱可塑性樹脂
組成物を用いた押出成形ではダイ出口での「や
に」の蓄積がほとんどみられず、かつ得られたシ
ートの表面平滑性もきわめて優れたものであつ
た。 以上記述したように本発明のセルロース系充填
剤は、熱可塑性樹脂に配合して、該樹脂組成物を
成形したときに得られた成形品はセルロース系充
填剤に含まれる水分に由来する強度、剛性、耐熱
変形性などの諸物性の低下がなく、また外観形状
もフラツシユの発生や「ふくれ」の発生がみられ
ない良好な外観形状をしたものが得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 木粉、木材チツプ、もみがら、故紙、パル
    プ、セルロースパウダーもしくはこれらの2種以
    上の混合物である非水溶性のセルロース系充填剤
    をグリオキザールで加熱処理してなる熱可塑性樹
    脂用セルロース系充填剤。 2 セルロース系充填剤に対して、0.5〜12重量
    %のグリオキザールで加熱処理してなる特許請求
    の範囲第1項に記載のセルロース系充填剤。 3 セルロース系充填剤とグリオキザールとを80
    ℃〜150℃で1分〜60分間加熱混合処理してなる
    特許請求の範囲第1項もしくは第2項のいずれか
    1項に記載のセルロース系充填剤。
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