JPS6317716Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は前照灯が断線したとき、前照灯のリト
ラクタを停止させ、該前照灯を上昇させない構成
とした前照灯断線検出上昇停止装置に関する。

従来、この種、前照灯のリトラクタは該前照灯
が断線するか否かに拘らず、作動していた。而し
て、前照灯の断線有無は別異な断線検出回路を備
えることにより、検出を行なつていた。前照灯が
断線したのにも拘らず、前照灯のリトラクタを作
動させ、該前照灯を上昇させた場合、該前照灯を
修理しなければ使用できないので無意味となる。

そこで、従来の技術によれば、前照灯の断線検
出機能が単一の機能を備えているのみであり、作
用の合理的活用を図ることができなかつた。本考
案は叙上の問題点を解消すべく、考案したもので
あり、前照灯が断線したとき、前照灯のリトラク
タ作動用のモータに通電せず、該リトラクタを停
止させる構成とした新規な前照灯断線検出上昇停
止装置を提供することを目的としたものである。

以下、図面に基づき、本考案に係る前照灯断線
検出上昇停止装置の一実施例を詳細に説明する。
１は直流電源である。２はライテイングスイツチ
であり、直流電源１の正極側に接続されている。
３は電流コイルであり、ライテイングスイツチ２
の出力側に接続されている。４は該電流コイル３
に接続された前照灯である。５は第１リレーであ
り、リレー接点部５ａ、リレーコイル５ｂを備え
ており、該リレー接点部５ａは直流電源１の正極
側に接続されている。

リレーコイル５ｂはライテイングスイツチ２の
出力側に接続されている。６はリードスイツチで
あり、前記電流コイル３に近接して配置されると
共に、ライテイングスイツチ２の出力側に接続さ
れている。

７は前照灯昇降用スイツチであり、第１スイツ
チ部７ａと第２スイツチ部７ｂを備えている。８
は前照灯リトラクタ装置であり、直流電源１の正
極側、前照灯昇降用スイツチ７及びリードスイツ
チ６の出力側に接続されている。９はモータ作動
表示ランプであり、該前照灯昇降用スイツチ７に
接続されている。

８１はカムスイツチであり、前照灯４の昇降を
司どるものである。８１ａは該カムスイツチ８１
の可動接片であり、第２リレー８２のリレーコイ
ル８２ａに接続されている。第２リレー８２はリ
レーコイル８２ａ及びリレー接点部８２ｂを備え
ている。８ａ〜８ｄは前照灯リトラクタ装置８の
入力端子である。８ｅ及び８ｆは前照灯リトラク
タ装置８の出力端子である。８３はダイオードで
あり、入力端子８ｃを介して、リードスイツチ６
に接続されている。８１ｂはカムスイツチ８１の
一方の固定接点であり、前照灯４を上昇させるた
めのものである。８１ｃはカムスイツチ８１の他
方の固定接点であり、前照灯４を下降させるため
のものである。前照灯昇降用スイツチ７の第１ス
イツチ部７ａは入力端子８ｂを介してダイオード
８３とカムスイツチ８１の一方の固定接点との接
続点に接続されている。第２スイツチ部７ｂは入
力端子８ｄを介してカムスイツチ８１の他方の固
定接点８１ｃに接続されている。８４は前照灯昇
降用モータであり、第２リレー８２のリレー接点
部８２ｂの可動接片８２b₁に接続されている。

第２リレー８２のリレー接点部８２ｂの一方の
固定接点８２b₂は入力端子８ａを介して直流電源
１の正極側に接続している。第２リレー８２のリ
レー接点部８２ｂの他方の固定接点８２b₃は第２
リレー８２のリレーコイル８２ａの出力側に接続
されている。８５はダイオードであり、第２リレ
ー８２のリレー接点部８２ｂの可動接片８２b₁と
前照灯昇降用モータ８４との接続点に接続されて
いる。該ダイオード８５は出力端子８ｅを介して
モータ作動表示ランプ９に接続されている。

次に作用を説明する。

前照灯４が正常な場合 自動車を夜間走行するとき、ライテイングスイ
ツチ２をONすれば、直流電源１、ライテイング
スイツチ２、電流コイル３及び前照灯４からなる
通電回路を通電し、該電流コイル３を励磁すると
共に前照灯４が点灯する。リードスイツチ６が閉
成し、直流電源１、ライテイングスイツチ２、リ
ードスイツチ６、入力端子８ｃ、ダイオード８
３、カムスイツチ８１の可動接片８１ａ、第２リ
レー８２のリレーコイル８２ａ、アースでなる閉
回路を通電し、該第２リレー８２のリレーコイル
８２ａが励磁され、リレー接点部８２ｂの可動接
片８２b₁が作動し、一方の固定接点８２b₂と接触
する。而して、直流電源１、一方の固定接点８２
b₂、可動接片８２b₁、前照灯昇降用モータ８４、
アースの閉回路を通電し、該前照灯昇降用モータ
８４が回転作動し、前照灯４を上昇させる。

次にライテイングスイツチ２をOFFすれば、
第１リレー５のリレーコイル５ｂに通電されず、
リレー接点部５ａが復帰し、閉成するので直流電
源１、リレー接点部５ａ、第２スイツチ部７ｂ、
入力端子８ｄ、カムスイツチ８１の他方の固定接
点８１ｃ、可動接片８１ａ、第２リレー８２のリ
レーコイル８２ａ、アースの閉回路を通電し、該
第２リレー８２のリレーコイル８２ａを励磁し、
リレー接点部８２ｂの可動接片８２b₁が一方の固
定接点８２b₂と接触する。

そこで、前照灯昇降用モータ８４が作動し、前
照灯が下降する。更に、モータ作動表示ランプ９
が点灯し、モータの作動状況を知らせる。

前照灯４が断線した場合 自動車を夜間走行し、ライテイングスイツチ２
をONしたときにおいて、前照灯４が断線すれ
ば、該前照灯４は消灯し、電流コイル３に通電さ
れない。そこで、リードスイツチ６が開放した状
態となる。而して、カムスイツチ８１を介して第
２リレー８２のリレーコイル８２ａに通電され
ず、リレー接点部８２ｂの可動接片８２b₁が作動
せず、前照灯昇降用モータ８４が回転作動せず、
前照灯４が上昇しない。またモータ作動表示ラン
プ９が点灯せず、モータ８４が作動していない旨
を視認する。

而して、前照灯４が断線したとき、該前照灯４
を上昇させないので断線した旨を検出することが
できる。

また、前照灯４が上昇しない理由として、前照
灯リトラクタ装置８が故障した場合も考えられる
が、前照灯昇降用スイツチ７を操作することによ
り、故障有無を確認することができる。

本考案に係る前照灯断線検出上昇停止装置は叙
上の構成、作用を有するので次の効果がある。す
なわち、前照灯が断線した場合、前照灯リトラク
タ装置を作動せず、該前照灯を上昇させないので
前照灯の断線有無を別なインジケータで視認する
ことがなく、構成部品の削減を図ることができ
る。

またインジケータを視認する必要がなく、ドラ
イバーは前方を視認することで、断線有無を判別
でき、安全運転を図ることができる。

また、リードスイツチを活用し、前照灯昇降用
モータを作動させることができ、廉価かつ量産性
に富むものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る前照灯断線検出上昇停止装
置の一実施例を示す電気回路図である。 １……直流電源、２……ライテイングスイツ
チ、３……電流コイル、４……前照灯、５……第
１リレー、６……リードスイツチ、７……前照灯
昇降用スイツチ、８……前照灯リトラクタ装置、
８１……カムスイツチ、８２……第２リレー、８
４……前照灯昇降用モータ、９……モータ作動表
示ランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ライテイングスイツチと、前照灯と、該前照灯
   及び前記ライテイングスイツチ間に接続され前記
   前照灯の点灯によつて励磁作用する電流コイル
   と、該電流コイルの励磁作用によつて作動するリ
   ードスイツチと、該リードスイツチにカムスイツ
   チを介して接続されると共に該リードスイツチの
   作動によつて前照灯昇降用モータを前照灯上昇側
   に付勢する作動回路を形成するリレーと、該リレ
   ーに接続された前照灯昇降用モータとでなること
   を特徴とする前照灯断線検出上昇停止装置。